この記事のまとめ
- 企業はテストセンターの性格検査の結果で自社との相性を確認している
- 意欲・行動力・情緒の安定性・回答に対する姿勢などが評価対象
- テストセンターの性格検査の結果を使い回すときは慎重に決める必要がある
テストセンターにおける性格検査は、各企業が応募者を評価するために実施する適性検査の一つです。素直に答えるべきと言われても、性格検査も選考の一環であるため、どのように回答すれば良いのかわからず悩む人も多いのではないでしょうか。
そんな場合でも、企業が性格検査を実施する目的や評価内容を理解していれば、企業から評価を得られる回答ができるうえに企業との相性を効果的にアピールできます。また、自分の価値観を適切に伝えることで、一貫性のある回答もできるでしょう。
記事では、キャリアコンサルタントの西さん、谷猪さん、瀧本さんのアドバイスを交えつつ、企業がテストセンターにおける性格検査を実施する目的や評価内容について紹介しています。
テストセンターにおける性格検査を受検するポイントや、対策方法についても解説しているので、選考通過に役立てるための参考にしてください。
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テストセンターの性格検査について理解を深めて選考通過に役立てよう
就活の選考過程で性格検査があることはわかっていても、テストセンターでおこなわれる性格検査について理解していない人は多いのではないでしょうか。
性格検査を含む適性検査ではテストセンターを指定する企業もあるため、案内が来てから慌てないようにテストセンターの性格検査について理解を深めておく必要があります。
記事では、まずテストセンターでおこなわれる性格検査の概要や、企業が性格検査を実施する目的を解説しています。テストセンターについての知見を深め、選考における性格検査の重要性について理解しましょう。
そのうえで、テストセンターの性格検査の評価内容や、好印象を得るためのポイント、対策方法を解説しています。企業が性格検査で重要視する内容や、選考を有利に進めるためのポイントを理解したうえで、対策方法を実践してできる限り受検の準備をしておきましょう。
記事の後半では、テストセンターの性格検査の申し込みから当日の流れを順番に解説しています。試験前に慌ててしまわないように事前に流れを確認して、万全な体制で受検に臨み、満足のいく結果を出せるよう努めましょう。
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テストセンターでおこなわれる性格検査とは? まずは受検内容を理解しよう
就職の選考でおこなわれる性格検査は、テストセンターで実施されることがほとんどです。しかし、選考過程で性格検査があることはわかっていても、詳しい内容や企業がテストセンターを指定する理由について不明点がある人もいるのではないでしょうか。
ここからは、テストセンターでおこなわれる性格検査の詳しい内容と、企業がテストセンターで性格検査を実施する目的について解説します。それぞれについて知ることで、テストセンターの性格検査を受検する心構えができるため、参考にしてください。
概要
性格検査が含まれる適性検査には、SPIや玉手箱、CAB、TG-Webなどいくつかの種類が存在します。企業が指定する方法で受検する必要があり、企業によってはテストセンターを指定することもあるのです。
適性検査のなかでも、多くの企業が採用しているのはリクルートマネジメントソリューションズが提供するSPIです。SPIは性格検査と能力検査の2つの検査から、応募者の基礎的な学力・能力や人となりを判断します。
性格検査では仕事で問題に直面したときに、どのようにして課題解決に努める人物であるのかなど応募者の行動特性を見られます。たとえば、性格検査の結果から「すぐに熱くなってしまう」といった性格であることがわかれば、チームを組んでプロジェクトを進める企業では相性が合わないと判断されかねません。
なお、企業は応募者の人物像を把握するために、性格検査で300問の質問を設けて応募者の潜在的な能力や適性を見極めています。
適性検査についてもっと詳しく知りたい人は次の記事も併せて読んでみてください。記事では、適性検査の基本情報や企業が実施する目的、合格率をアップさせる方法を解説しています。
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テストセンターで受検する前に、次の記事で事前情報を把握しておきましょう。記事では、テストセンターでの受検の流れや高得点を取る4つのコツ、受検時の注意点を解説しています。
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テストセンターの試験にはSPIを含めていくつかの種類があります。下記では、玉手箱・構造的把握力検査・Web-GABについてそれぞれ詳しく解説しているため、応募企業の提示する試験について事前に把握しておきましょう。
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目的
企業が適性検査の受検にテストセンターを利用する目的は、運営に関する大幅な工数の削減と不正受検の防止の2つです。
テストセンターで受けるSPIの性格検査では会場の提供・運営・受検監督まで、すべての工程をテストセンターの運営会社が請け負います。そのため、企業の人事担当者が受検にかかわらずに済むため、企業側の負担を軽減できる利点があります。
また、当日は身分証明書による本人確認がおこなわれるため、本人以外が受検する替え玉受検を防ぐことも可能です。
適性検査は就職の合否に大きく影響するため、テストセンターは多くの企業や団体にとって公平に受検できる環境として重宝されています。
企業がテストセンターを利用することのメリットは、上記のほか全国で常設7箇所あり、アクセスがしやすいところが挙げられます。
また、全受検者に対して公平に試験を担保できます。結果データもテストセンターに保管されているので、企業は採用後の教育活動に役立てることも可能です。
テストセンターでおこなわれる適性検査では、SPIや玉手箱などいくつかの種類があります。次の記事では、テストセンターで出題されるSPIと玉手箱の問題を用いて、それぞれ詳しく解説をしています。テストセンター受検を攻略する4つの方法も併せて紹介しているので、参考にしてください。
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把握しておこう! 企業がテストセンターの性格検査を実施する目的
把握しておこう! 企業がテストセンターの性格検査を実施する目的
- 企業との相性を見るため
- 就活生をふるいにかけるため
- 面接での参考資料にするため
- 入社後に配属先を決めるときの参考にするため
性格検査の概要がわかったところで、そもそも適性検査を選考に組み込んでいる意図まで掘り下げてみましょう。
ここからは、企業が性格検査を実施する目的について解説します。企業の目的を知らずに受検してしまうと、適切な回答ができずに選考通過や採用を逃してしまう恐れがあるため、回答するべき方向性を把握しましょう。
①企業との相性を見るため

就職白書2024年の調査データによると、新卒採用の採用基準で重視する項目として、39.7%の企業が性格検査と回答しています。性格検査の割合は、最も重視する企業が多かった順に人柄・熱意・今後の可能性についで4番目に多い結果となり、企業は性格検査の結果を重視していることがわかります。
そもそも、応募者にどれだけ優れた能力やポテンシャルがあったとしても、企業との相性が悪ければ入社後の活躍は難しいでしょう。企業にはそれぞれの社風や持っている価値観があるため、自社に合わない人材を適性検査で見抜くことで、定着率の高さや企業の信頼性を担保しているのです。
そのため、たとえ応募者がほかの能力が優れていたとしても、企業が重視する項目に該当しない場合は不合格となることも留意しておきましょう。企業が求める人物像は業種・職種・企業によって異なるため、企業理解を深めて性格検査に臨むことが大切です。
たとえば学生が接客業を志望している場合、性格検査ではコミュニケーション能力の高さが求められやすいといえます。
人とたくさんかかわった経験があることや、かかわることが好きであるという結果になれば、会社と相性が良いと判断される可能性があります。
性格検査の結果は企業によって採否への影響は異なります。次の記事では、合否への影響が大きい企業の実施目的や、合否への影響が低い企業の実施目的について解説しています。
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②就活生をふるいにかけるため
応募が殺到するような人気企業では、面接よりも前の段階で応募者を絞り込むことを目的に性格検査を実施することがあります。それにより選考を効率的に進められ、採用担当者の負担の軽減させているのです。
たとえば、候補者の中で採用に迷う人材が2人いた場合、採用者を決めるために性格検査の結果を参考にすることもあります。自社の社風や価値観とのマッチ度の高さや、仕事内容の適性などが採用を決める判断材料となることがあるのです。
しかし、入社したいがために本来の考えとは異なる回答をすると、入社後に企業の価値観や社風とのズレが発覚する恐れがあります。ミスマッチにより早期退職につながる可能性があるため、性格とかけ離れた回答はできるだけ避けましょう。
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③面接での参考資料にするため
採用担当者は限られた面接時間だけで応募者の人となりや業務適性を判断して評価しなければなりませんが、対話だけでは難しい部分もあります。そのため、企業によっては性格検査の結果を参考にして、面接を効率的に進めることもあるのです。
企業は面接前に性格検査を実施することで、エントリーシート(ES)だけではわからない応募者の総合的な特徴を把握できます。また、性格検査の結果から質問したい項目や、深掘りしたい内容をピックアップして選考評価の材料にもできます。
もし、面接の内容と性格検査の回答がかけ離れていた場合は、一貫性がないと判断されて選考に悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。選考に不利にならないためにも、自己理解を深めて適性検査と面接に矛盾がないように答えることが大切です。
面接と性格検査の回答に一貫性がない場合、採用担当者は「自己理解が浅い」「本音を隠している」「信頼性に欠ける」と判断し、内定に不利に働く可能性が高まります。
企業は候補者の価値観や行動特性を見極めているため、一貫性のある回答が求められます。
面接で受かりやすい人について気になる人は、次の記事も併せて読んでみてください。記事では、一次・ニ次・最終面接ごとの目的から、受かりやすい人の特徴について解説しています。
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④入社後に配属先を決めるときの参考にするため
性格検査は就職の合否だけでなく、入社後に配属先を決めるときに参考にする企業も存在します。企業によってはあらゆる部署があり、配属先ごとに社員に求める特徴や能力は異なるためです。
企業は新入社員の長所を伸ばして成長し、企業に貢献してもらえる人材になるように育成したいと思っています。だからこそ、強みを活かせる部署へ配属するために性格検査の結果を参考にするのです。
また、性格検査の回答によっては「どのような仕事が向いているのか」「どのような場面でつまずきやすいのか」のような情報まで整理することも可能です。
このように、配属の参考にされる可能性もあることを踏まえて、応募企業で希望する部門では、どのような人材が求められているのかをしっかりと調べておきましょう。
押さえておこう! テストセンターの性格検査の評価内容
押さえておこう! テストセンターの性格検査の評価内容
- 意欲や行動力
- 情緒の安定性
- 回答に対する姿勢
テストセンターの性格検査では、性格に関するあらゆる質問から応募者の性格について分析・評価します。応募者の性格を事前に把握することで、入社後のミスマッチを防いだり仕事の適性などを判断したりするのに役立てているため、その場しのぎの回答をしてしまうと不採用につながる恐れがあります。
そこで、ここからはテストセンターの性格検査の3つの評価内容について解説します。それぞれの内容を理解しておくことで、適切な回答方法を知れて選考通過や採用につながる可能性を高められるため、ぜひ参考にしてください。
意欲や行動力
テストセンターの性格検査で評価される項目の一つは意欲や行動力です。入社後に目標を持って活躍できるか、情熱的に仕事に取り組めるのかなど、達成意欲や活動意欲の度合いを評価します。
また、普段の行動パターンから、社会的内向性を可視化して内向的・外交的かで仕事に向き合う姿勢などにも注目しているのです。
意欲や行動力を測る質問では、以下のように問われることがあります。
意欲を測る質問例
- やる気を出すうえで目標設定は重要だ
- 他人と競争するとやる気があがる
- 将来の夢はあるか
行動を測る質問例
- 自分から先に動く方だ
- リーダーシップがある方だ
- 決断が早い方だ
上記の意欲を測る質問からは、いかに仕事にモチベーションを持って取り組める人であるのか・活動的か、などを判断できます。行動力を測る質問では、社会的か・物事を深く考える性格かなどを判断できて業種・職種の適性を見極めるのにも用いられます。
- 内向的な性格の人は企業から評価されにくいのでしょうか?
強みを活かせるポジションを見つけることで解決できる
内向的な性格の人は、外向的な性格の人よりも評価されにくいと感じることがあります。これは内向的な人が自己主張が苦手であったり、コミュニケーション能力が低いといった印象を与えることが要因です。
しかし、内向的な人でも評価される場所はあります。内向的な人の深い洞察力や緻密な計算力、熱意、忍耐力などほかの人にはない独自の魅力や能力を発揮することができれば評価はされるといえるでしょう。
自分の強みや特性を理解し、それを活かすポジションや環境を見つけることが大事です。
情緒の安定性
性格検査では、ビジネスパーソンとして重要な項目の一つである情緒の安定性を測る項目もあります。ストレス耐性や失敗の受け止め方、感情のコントロール方法などから情緒の安定性を判断しているのです。
たとえば「ストレスを感じたときは冷静に分析する性格か、感情的に反応する性格か」のような質問が出題されることがあります。回答からその人の性格が、仕事にどのように影響するのかをみているのです。
困難な状況に陥ったときに、感情をコントロールして冷静に対応できる人はどの業界・企業でも重宝される傾向があるため、多くの企業が重視する項目であるため回答内容は重要です。
情緒の安定性を測る質問では、以下のように問われることがあります。
情緒の安定性を測る質問例
- プレッシャーに弱いほうだ
- ちょっとしたミスをいつまでも忘れられない
- 周囲の意見に引っ張られやすい
上記の質問により、責任を感じたり悲観的になったりしやすいか・周囲に敏感かなどを判断します。感情の動きは仕事に影響しやすいため、選考でも注目されるポイントです。
情緒が安定している人は、自分の感情をコントロールできます。そのため、仕事のパフォーマンスが維持できるだけでなく、他者とのコミュニケーションにおいて、相手の感情を理解したうえで、ポジティブな意見を言うことができると判断されやすいでしょう。
自分のストレス耐性について気になる人は、次の記事も併せて読んでみてください。記事では、ストレスを感じにくい人の5つの特徴やストレス体制を決める6つの要素、ストレスを感じやすい人の特徴について解説しています。
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ストレスを感じない人の特徴5選|ストレス耐性を作る要素と高め方も
ストレスを感じない人は、仕事やプライベートでも明るく過ごす印象がある人も多いのではないでしょうか。この記事では、ストレスを感じない人の特徴やストレス耐性の身に付け方をキャリアコンサルタントと解説します。ストレス耐性を身に付けて、前向きに仕事をおこなえるようになりましょう。
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回答に対する姿勢
企業は適性検査で虚偽の回答がないかを判断するために、応募者の回答に対する姿勢を評価します。回答に対する姿勢が評価項目に導入される目的は以下の2つが挙げられます。
回答に対する姿勢を評価する目的
- 見栄を張って嘘の回答をしていないかを確かめる
- ESや面接の中で意見に食い違いやすれ違いがないかを確かめる
たとえば「今まで嘘をついたことが一度もない」のような、普通に生活していればYesとは回答できないような質問内容が挙げられます。このように応募者の虚偽を見極める質問としてライスケールという尺度で導入され、引っかかってしまうと不採用になる可能性が高くなるため慎重に回答することが大切です。
ライスケールとは
受検者が誠実に回答をしているのかを測定するための判断基準のこと。企業の求める人材像に合わせるために嘘の回答をしたり、見栄を張って嘘の回答をしたりすれば、ライスケールで見抜かれる可能性がある。
ライスケールの質問では、以下のように問われることがあります。
ライスケールの質問例
- これまで人に迷惑をかけたことがない
- 人の悪口を言ったことがない
- 生まれてから今まで一度も何かに失敗したことがない
上記の質問から、見栄を張って嘘をついていないか・ESや面接の内容とかけ離れていないかなどを判断します。何問該当したかで虚偽の強度が決まり、ライスケールにいくつも引っかかってしまうと不合格になる可能性があるため注意しましょう。
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徹底しよう! テストセンターの性格検査を受けるときのポイント
テストセンターの性格検査を受けるときのポイント
- 面接だと思って受検する
- 回答に一貫性を持たせる
- すべての問題に回答する
- ライスケールに引っかからない
テストセンターの性格検査は短い制限時間のなかで回答する必要があるため、瞬時に問題の内容を理解して素早く回答することが重要です。
しかし、性格検査を受検するときに気を付けるべきポイントが把握できていないと、本来の自分の性格とは異なる結果が出てしまったり、評価が下がってしまったりする可能性があります。
そこでここからは、テストセンターの性格検査で失敗しないために、受検前に理解しておくべきポイントを解説します。事前に把握しておくことで、数多くの質問にも考えがブレずに適切に回答できるようになるためにも、参考にしてください。
①面接だと思って受検する
性格検査は面接内容と照らし合わせて総合的に評価されるため、面接だと思って受検することが大切です。もし、性格検査の回答と面接内容に矛盾があった場合、「応募者の主張に信ぴょう性が欠けている」と判断される恐れがあるためです。
たとえば、面接で自らの長所を「物事をコツコツと継続する力がある」と述べている一方で、性格検査では「熱しやすく冷めやすい」という質問にYesと答えていたら回答に矛盾が生じてしまいます。
性格検査の回答と面接内容を矛盾させないためにも、自己理解を深めてどのような質問内容にも一貫して答えられるようにしておくことが大切です。ESの内容ともズレが生じないように意識して、面接だと思って性格検査を受検しましょう。
性格検査を受検するにあたり、自己分析をおこなう際は次の記事を参考にしてみてください。記事では、今すぐできる自己分析の方法や目的に応じた自己分析の方法、自己分析の種類について解説しています。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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②回答に一貫性を持たせる
性格検査では文章を変えて同じ内容を問う質問をされるため、回答に一貫性を持たせましょう。それぞれの質問に対する回答で矛盾が生じると、「適当に回答している」「自己分析ができていない」とネガティブな印象を持たれる恐れがあります。
たとえば、行動力があるかどうかの質問に「あてはまる」と回答した一方で、「自分から先に動く」の質問に「あてはまらない」と回答すれば一貫性がないと判断されかねません。企業の評価を得るためにとりつくろった回答をしていたり、深く考えずに回答したりすると、矛盾が生じる危険性があるため注意しましょう。
回答の矛盾は不採用につながる原因になるため、できるだけ少なくすることが大切です。自己理解を深めることが重要であるとともに、正直に答えることで自然と一貫性のある回答になります。
採用担当者が性格検査で一貫性がないと感じるのは、回答が場面ごとに矛盾している場合です。たとえば、「協調性がある」と自己評価しながら、チームでの課題に関する設問では「個人で完結するほうが好ましい」と回答しているケースなどです。
過去には、自己主張を避けると回答した学生がリーダー経験について積極的に語るなど、矛盾が見られたことがあります。
③すべての問題に回答する
性格検査で正確な結果を出すためには、時間内にすべての問題に回答することが重要です。テストセンターの性格検査では制限時間30分で300問の問いに回答する必要があり、すべてに回答するためには単純計算で1問6秒以内に回答しなければなりません。
もし、時間切れで未回答問題ができてしまった場合、本来の性格とは異なる結果が出てしまい、ESや面接の内容との食い違いが生じる場合があります。また、時間配分ができない・自己分析不足という印象を持たれる恐れもあります。
そのため、実際の制限時間を設けて練習問題を解き、時間配分に慣れておくことが大切です。一つの質問に悩みすぎず、最も自分に近い回答や企業の求める人物像に合う回答を選択して、素早く解くように心がけましょう。
テストセンターの問題は制限時間が短いため瞬時に問題を解く必要があり、より難しく感じる人も多いのではないでしょうか。下記では、テストセンターが難しくて悩みを抱える学生に対して、キャリアアドバイザーが知見を交えつつ対策方法についてアドバイスしています。
④ライスケールに引っかからない
性格検査では、応募者が虚偽の回答をしていないかを確認するためにライスケールの質問が多く出題されるため、引っかからないように注意しましょう。1問や2問ほどの該当なら大きな問題はないものの、ライスケールにあまりにも多く引っかかってしまうと回答に嘘をついていると判断されてしまいかねません。
ライスケールの質問は「一度も◯◯したことがない」「これまで◯◯ない」のように断定的な表現が多く、瞬時に見分けて素早く適切な回答をすることが大切です。また、「あてはまる」や「Yes」と回答した方が好印象になるような質問のときは、ライスケールを疑いましょう。
しかし、ライスケールを避けるあまり回答に一貫性がなくなり、本来の自分の性格とは異なる結果になる場合があります。そのため、ライスケールの質問にはどのような内容があるのかを事前に把握して、回答するイメージをしておきましょう。
- ライスケールに引っかからないコツはありますか?
ライスケールの質問の特徴を理解して回答するようにしよう
ライスケールのわかりやすい決まり表現として、「一度も~したことがない」があります。「一度も遅刻したことがない」「一度も悪口を言ったことがない」などです。
Yesと答えたほうが好印象を与えられそうですが、実際には絶対と言われるとためらってしまうような問いなので、Yesは避けましょう。また、繰り返し出題される似たような質問もライスケールの一例です。
「私は時間を守るほうだ」と「事情があれば遅刻しても構わない」が立て続けではなく、いくつかほかの質問をはさんで出題されます。「私は時間を守るほうだ」にYesで答え、「事情があれば遅刻しても構わない」にもYesで答えた場合、結局「時間を守るのか守らないのか、どちらなのか?」と疑われてしまいます。
このように、ライスケールの質問の特徴を理解しておくことが重要です。
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事前準備が大切! テストセンターにおける性格検査の対策
事前準備が大切! テストセンターにおける性格検査の対策
- 企業の求める人物像を調べる
- 書籍や対策サイトを利用して練習する
- 評価が下がる回答を知っておく
テストセンターの性格検査は、回答に明確な正解はないものの、事前の対策は徹底しておきましょう。制限時間内にすべての問いに回答して、志望企業への相性をアピールする必要があるためです。
ここからは、テストセンターにおける性格検査の対策方法について解説します。事前に対策しておくことで、どのような質問に気を付ければ良いのか理解できるようになります。
企業の求める人物像を調べる
テストセンターの性格検査を受検する前に、企業がどのような人物を求めているのか調べておきましょう。企業は性格検査で自社との相性を確認することを目的としているため、企業の求める人物像に近い回答のほうが評価されやすくなるのです。
自分の長所や性質と企業の求める人物像の共通点を見出し、マッチする点を意識的に回答しましょう。たとえば、コンサルティング会社に応募する場合、自分の長所が「論理的思考力がある」であれば自分の性格を効果的にアピールできます。
しかし、嘘は回答に矛盾が生じやすいため、自分の考えや性格とかけ離れた回答をする必要はありません。企業の求める人物像は、あくまで自分との共通点を効果的にアピールするために必要となる情報であることを覚えておきましょう。
なお、企業の求める人物像を調べるには、おもに以下の方法があるため参考にしてください。
企業の求める人物像の調べ方
- 企業ホームページ(HP)や求人情報を見る
- 企業に関連する書籍を読む
- 企業が取り上げている記事を調べる
- 社長の取材記事や企業HPの代表あいさつなどを読む
- 会社説明会に参加する
- 企業HPにある「社員紹介」などを読む
企業が求める人物像と自分の性格が合う点を見つけるためには、企業のHPにある企業理念や経営理念などを読み込んでみましょう。そして、自分の中で共感することができるかを考えてみると見つけ出すことができます。
就活を成功させるためには、企業分析・自己分析が必要不可欠です。企業分析や自己分析のやり方について気になる人は、次の2つの記事を併せて読んでみてください。
企業分析
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
自己分析
自己分析ノートの効果的なやり方4ステップ|就活での活用法も解説
書籍や対策サイトを利用して練習する
書籍や対策サイトを利用して練習しておくことで、性格検査の質問の傾向やスピード感に慣れることができ、本番で回答に悩む時間を減らせます。
テストセンターの性格検査対策におすすめの書籍や、対策サイトは以下のとおりです。
タイトル | 著者名 | 特徴 |
---|---|---|
これが本当のSPI3だ!2026年版【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】(講談社) | SPIノートの会 | ・定番の対策本 ・性格検査の解説が充実 |
2026最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集 (ナツメ社) | オフィス海 | ・問題数が豊富 ・テストセンター形式の 模擬テストで性格検査の 対策が可能 |
2027年度版 SPI3の教科書 これさえあれば。 (TAC出版) | 就活塾ホワイトアカデミー 採用テスト対策室 | ・図やイラストが多い ・性格検査の回答における 指針の解説を掲載 |
サイト名 | 特徴 |
---|---|
キミスカ適性検査 | 虚偽回答の傾向まで診断できて、 ライスケール対策ができる |
適性診断AnalyzeU+ | 質問数が多く、性格検査の対策になるのと ともに自己分析にも役立てられる |
無料EQ適性検査 | 全25問への回答で普段の行動傾向を 数値で把握できる |
エニアグラム | 回答により9つの性格タイプに分類され、 自分の思考や行動パターンを把握できる |
書籍では性格検査の過去問題や、どのように対策したら良いのか詳しく解説されています。また、対策サイトは企業が採用している性格検査ではないものの、回答の矛盾に対してコメントが付く機能があるものもあり、自分の虚偽回答の傾向を把握できます。
書籍や対策サイトの問題を解く際は、制限時間を設けてすべての問題に回答できるように何度も練習しましょう。
評価が下がる回答を知っておく
性格検査にはビジネスパーソンや人としてのマナーから外れた回答をすると、明らかに評価が下がる可能性があります。そのため、評価が下がる回答を理解してケアレスミスを防げるようにしましょう。
回答によって明らかに評価が下がる可能性がある質問には、以下のようなものが挙げられます。
回答によって明らかに評価が下がる可能性がある質問例
- すぐに熱くなったり落ち込んだりする
- 相手によって態度が変わる
- イライラすると顔に出る
- 嘘をつく方だ
- 何事も長続きしない方だ
特に、感情に関する質問に対して、常識的に会社で評価を得られない回答には「いいえ」と回答するほうが無難な場合もあります。また、評価が下がる回答を理解していれば、悩む時間を省いて瞬時に回答できるため、事前に練習問題を繰り返して訓練しておくことが大切です。
素直に回答するべき? 適性を示すための最適な方法をプロが解説
ここまで、テストセンターにおける性格検査の受検内容や目的、ポイントや対策方法について解説してきました。企業が性格検査を実施する目的の一つには、応募者とのマッチ度を把握することが挙げられ、性格検査の結果は選考に大きく影響します。
応募者は企業との相性をアピールするためにも、企業の求める人物像に沿った回答が必要になります。しかし、性格検査は正直に回答することも大切であるため、企業へのアピールのために回答を偽っても良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、キャリアコンサルタントの瀧本さんに、性格検査で適性を示すための適切な方法を解説してもらいます。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る正直に回答する部分と企業に合わせる部分を見極めよう
テストセンターの性格検査では、自分の本来の性格を正直に答えるべき部分と、企業の求める人物像に合わせて回答を工夫するべき部分を見極めることが大切です。性格検査は、応募者の価値観や行動特性を測るためのものなので、自己分析を深める機会としても活用できます。
たとえば、慎重に物事を進めるか、それとも直感的に行動するか、あるいはチームワークを重視するかどうかといった点は、無理に偽る必要はありません。こうした基本的な傾向は、自分の働き方や企業との相性に直結するため、入社後のミスマッチを防ぐためにも正直に回答することが重要です。
企業の求める人物像と自分の性格のマッチする部分を強調してアピールしよう
しかし、企業によって求める人物像が異なるため、その特徴に沿った回答を意識することも大切です。たとえば、ベンチャー企業では柔軟性やチャレンジ精神が重視されることが多い一方で、大手企業では安定性や協調性が求められる傾向があります。
そのため、企業の理念や採用ページの情報を参考にしながら、自分の性格のなかで企業とマッチする部分を強調するようにすると、より良い印象を与えられるでしょう。
ただし、自分の本質とかけ離れた回答をするのは避けるべきです。あくまでも自分らしさを大切にしつつ、企業が求める資質と自分の特性がどこで重なるのかを意識しながら回答することが、適切なアプローチといえます。
受検する人必見! テストセンターでの性格検査の申し込み〜当日の流れ
受検する人必見! テストセンターでの性格検査の申し込み〜当日の流れ
- STEP1:応募先の企業からメールが届く
- STEP2:受検会場・受検日時を選択して仮予約する
- STEP3:性格検査を自宅で受検して予約完了
- STEP4:予約当日に会場で残りの適性検査を受検する
テストセンターにおける性格検査のポイントや対策については理解したものの、受検の流れについて疑問に思う人もいるのではないでしょうか。テストセンターには受検期限があるため、流れを理解していないと性格検査を受検するタイミングを逃す恐れがあるのです。
ここからは、テストセンターでの性格検査の申し込みから当日の流れについて、順番に解説します。各ステップの内容を押さえることで、落ち着いて性格検査を受検でき、満足のいく結果を出せる可能性が高まります。
STEP1:応募先の企業からメールが届く
まずは、応募先の企業からテストセンターでの受検案内のメールが届きます。メールには以下のような情報が記載されているため、すべて確認しましょう。
メールに記載されている情報
- 受検手続きをおこなうページのURL
- 企業別受検ID
- 受検期限
もし、テストセンターで受検するのが初めての場合は、最初にテストセンターのサイトで個人情報の登録を済ませて自分のテストセンターのIDを発行しましょう。テストセンターのIDを取得したら、メールに添付されているURLをタップして、自分のテストセンターのIDと応募先企業のIDを入力してログインします。
STEP2:受検会場・受検日時を選択して仮予約する
テストセンターのサイトにログインしたら、希望の地域にあるテストセンターの会場と受検日時を選択しましょう。就活が本格化して受検者が増えると、全国に臨時会場が設置されるため、自身の都合に合わせた場所を選択できます。
そして、受検会場と受検日を選択した後、当日受検する時間帯を選択すれば仮予約が完了です。
しかし、受検者が増えるピークシーズンでは、希望する時間帯を確保しにくい状況になり得ます。そのため、テストセンターから受検案内が届いたら、早めに仮予約の手続きをおこなって受検期限に余裕を持っておきましょう。なお、テストセンターの受検は、希望の時間帯の枠が空いていれば当日受検の予約も可能です。
STEP3:性格検査を自宅で受検して予約完了
テストセンターの仮予約が完了したら、性格検査の案内のメールが届きます。メールには性格検査の受検期限が記載され、期限を過ぎてしまうとテストセンターの仮予約がキャンセルされるため、必ず期限内に性格検査を受検しましょう。
性格検査の受検期限は、会場の仮予約をおこなった日の翌日AM3時までです。たとえば、3月1日にテストセンターの仮予約をおこなった場合は、3月2日AM3時までに自宅で性格検査を受検する必要があります。
また、予約をおこなった日が土曜日であった場合は、日曜日のAM2時までが性格検査の猶予であるため、受検日時に注意しましょう。
仮予約したにもかかわらず受検期限を過ぎた場合、その履歴が残ります。そのため、企業は「この人はスケジュールを把握しているのだろうか」「物事に優先順位をつけられないのでは」と疑ってしまいます。そのため、仮予約を入れたら早めに受検しましょう。
STEP4:予約当日に会場で残りの適性検査を受検する
予約当日は、会場で残りの能力検査・英語能力検査・構造的把握力検査などの適性検査を受検します。会場に着いたら受付で受検票と、顔写真付きの本人確認書類の提示が必要となるため、忘れずに持参しましょう。
特に、顔写真付きの本人確認書類は、替え玉受検を防止するために必ず提示を求められるため、以下のいずれかを用意しておく必要があります。
顔写真付き本人確認書類の種類
- 運転免許証
- 学生証
- パスポート
もし、顔写真付き本人確認書類を忘れてしまった場合は、当日の受検が無効になって別日に再度受検の予約をし直さなければならないため、忘れないように注意しましょう。
テストセンターの受検当日の持ち物や服装については、直前で慌てることがないように事前に確認しておきましょう。下記2つの記事では、当日に必要な持ち物・当日の服装についてそれぞれ解説しています。
必要な持ち物
テストセンターに必要な持ち物|リアルとオンライン会場別に解説
当日の服装
テストセンターの服装に正解はある? 当日の注意点も解説
気を付けよう! テストセンターの性格検査での注意点
気を付けよう! テストセンターの性格検査での注意点
- 案内メールが届いたら早めに予約する
- 自宅の通信環境を整える
- 性格検査はやり直しできない
- 結果の使い回しは慎重に考える
テストセンターにおける性格検査の申し込みから当日の流れについて把握できたら、受検する時期や環境、結果について注意するべき点を理解しておきましょう。多くの企業は性格検査の結果を重視するため、曖昧なまま受検するのは選考に影響を及ぼすため危険です。
ここからは、テストセンターの性格検査を受検する際の注意点を解説します。それぞれの内容を押さえておくことで、計画的に性格検査を受検できて就職活動をスムーズに進められるため参考にしてください。
①案内メールが届いたら早めに予約する
企業から性格検査の受検案内メールが届いたら、スケジュールを確認して早めに予約をしましょう。就活のピーク時期は自分のスケジュールが埋まっていくのと並行して、予約者数が増えて希望の日時で予約が取りにくくなるためです。
特に、それぞれの企業が情報解禁した後の3〜5月は、テストセンターが混雑する時期といえます。また、面接選考や説明会の実施が少ない土日・祝日は予約枠が埋まりやすく、予約をするのは困難な可能性が高いです。
もし、テストセンターの予約が取れない場合は、会場に電話で問い合わせて希望日時に受検ができないか確認しましょう。テストセンターでは予約数を少なく設定している場合があるため、直接電話で問い合わせることで受検を受けられるケースもあります。
テストセンターの予約は、受検予定日時の2時間前までWeb上で予約変更ができます。そのため、先のスケジュールが未定であっても企業から受検案内のメールが届き次第、一旦どこかの日程に予約を入れておくのがおすすめです。
②自宅の通信環境を整える
性格検査は自宅で受検する必要があるため、通信環境を整えておく必要があります。通信環境が整っていないと、システム画面の切り替えに時間がかかり、時間内にすべての回答が終了しない恐れがあるためです。
そのため、性格検査を受検する前に自宅のインターネット回線の安定性を確認し、不安定であればWi-Fiルーターの位置を調整するなどして環境を整えておきましょう。スマートフォンやパソコンなどの、受検に使用するデバイスの充電も完了させておく必要があります。
また、一緒に住む家族に事前に受検の日時を伝えておくなどして、静かに受検できる環境を整えておくことも大切です。突然の来客や家族の声かけにより性格検査を中断するようなことがないように、受検に集中できる環境で性格検査を受検しましょう。
受検場所は自宅に限らず学校での受検も可能です。もし、自宅の通信環境を変えられなかったり、家族の都合で自宅での受検が難しかったりしたときは、学校での受検を検討しましょう。
③性格検査はやり直しできない
テストセンターの性格検査は、一度受検するとやり直しや再提出はできません。企業の求める人物像に沿った回答や、一貫性のある回答をおこなうためには事前にしっかりと準備しておく必要があります。
しかし、一つの企業の選考でおこなわれる性格検査ではやり直しができないものの、別の企業の選考を受けるときは新たに性格検査を受検して直近の結果を提出できます。もし、前回の結果に満足していない場合は、もう一度性格検査を受検して選考に臨みましょう。
このように、最初に応募した企業の選考に使用する性格検査は一発勝負であるため、本命企業であった場合はより入念な対策が重要です。自己理解と企業研究を深めて、一貫性のある回答と企業へのアピールにつながる回答ができるように、書籍や対策サイトを活用して練習しておきましょう。
上記にもある通り、性格検査は基本的にやり直しはできません。もう一度受けたとしても結果は大きく変わらず、その結果は自分に嘘をつくことになるでしょう。
自分に嘘をついて進めたとしても継続して働くことは難しくなるため、一度の受検にしっかり対策することが大切です。
④結果の使い回しは慎重に考える
テストセンターの性格検査の結果は使い回しができるものの、別企業へ使用する際は慎重に考える必要があります。企業によって求める人物像や価値観は異なり、結果が企業の評価基準とかけ離れた場合は選考で不利になってしまうためです。
性格検査の結果を使い回せる期限は受検から1年間で、最新の結果に限り使い回しができます。また、テストセンターで実施する試験には、SPI・大手玉・TG-Webのような種類があるため、企業が求める試験の種類と異なる結果を送らないように注意しましょう。
就活を効率的に進めるためには、結果の使い回しが有効ではある一方で、選考に影響することも考慮して慎重に検討することが大切です。もし、結果を使い回するのであれば、結果に満足していたり求める人物像が近しかったりした場合に限るのがおすすめです。
テストセンターの性格検査の結果は基本的に使い回し可能ですが、「協調性が極端に低い」「ストレス耐性が極端に低い」などの偏った結果や、志望企業の求める人物像と大きくかけ離れた結果の場合は、再受検を検討したほうが良いでしょう。
受検後に企業から合否の連絡が遅れていた場合、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。記事では、採用経験のあるキャリアコンサルタントが、テストセンターの結果についての知見を解説しています。
テストセンターの性格検査では事前準備や対策を徹底して臨もう
多くの企業は性格検査の結果を重視する傾向にあるため、面接と同じ緊張感を持って受検する必要があります。企業は性格検査の結果を企業との相性の確認・選考での評価基準・入社後の配属先の決定などに活用します。
テストセンターの性格検査は、30分の時間制限のなかで、300問の問いに回答して自分の人間性をアピールしなくてはなりません。あらゆる言い回しを介して質問されるため、応募者は一貫性のある回答や企業の求める人物像に沿った回答を適切に、かつ素早く選択する必要があります。
そのためには自己理解と企業研究を深めて、企業の求める人物像に当てはまる自分の強みや特徴を事前に洗い出しておくことが大切です。また、書籍や対策サイトを活用して、テストセンターの性格検査に出題されやすい問題の傾向や、問題を解く時間配分に慣れておきましょう。
テストセンターの性格検査では明確な正解は決まっていない一方で、事前に対策をしておくことで評価を落とすリスクを下げられます。満足のいく結果を企業に提出するために、事前準備や対策を徹底して受検に臨みましょう。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見る離職予備軍を見つけるためにテストセンターの性格検査を活用している
履歴書やES、面接を通して、その人となりはだいたい把握できます。しかし、それだけで全体の人物像を見抜くことは不可能です。
企業は「採用したところですぐに辞められては困る」と思っているため、離職予備軍を早めに見つけてリスクを排除するようにしています。
履歴書・ES・面接は担当者の主観によって受け止め方が変わりますが、テストセンターでの性格検査は客観的なデータとして使えます。過去のデータもあるので、照合しながら就職後も活躍できる人物かどうかを見抜くために活用することが可能です。
性格検査と履歴書などの内容は整合性を見られているため対策が必須
企業はテストセンターでの結果と履歴書・ES・面接を総合的に判断し、採用するかしないかを決めていきます。企業が求める価値観、人物像に合致しない場合は、先にふるいをかけるという意味でもテストセンターでの結果を採用時に重視しています。
「性格検査なんだから特に対策せずに受ければ良いのではないか」と考える人もいますが、テストセンターでの結果と履歴書・ES・面接内容で整合性がとれていなければ疑われる可能性もあるので、事前に対策をしっかりとしておいてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Koji Tanii〇大手メーカーで設計、品質管理に従事。キャリアチェンジののち、高校・大学の就職講師として活動。障がい者の就職や恋と仕事の両立を実現させるコンサルティングなど幅広い支援をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細