この記事のまとめ
- 面接での緊張は、多くの人が経験する自然は反応
- 面接の緊張と上手に付き合うには「緊張のメカニズム」を知ることが必要
- 前日~本番までの各タイミングで緊張を和らげる方法を実践してみよう
就活初心者であっても、経験者であっても、面接は非常に緊張するものです。どれだけ準備をしても、「本番でうまくいく気がしない」「想像しただけで緊張してしまう」と感じ、面接の不安が拭えない人も多いでしょう。
そこで、この記事では面接で緊張してしまう人に向けて、緊張を和らげるための方法12選を解説していきます。メンタル心理カウンセラーの百田さん・公認心理師の吉野さんからは、緊張が起こるメカニズムや、おすすめの緊張緩和法も聞いてみました。
なぜ緊張するのか、どのように緊張と向き合うべきなのかを事前に知っておくことで、心と体が楽になり緊張も和らいでいきます。記事を最後まで読んで、緊張との上手な付き合い方をマスターしましょう。
PORTキャリア参画アドバイザーの楳内 有希子さん(キャリアコンサルタント/採用コンサルタント)による「面接で緊張しない方法」はこちらです。
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面接で緊張するのは自然なこと! 心理の専門家が教える緊張のメカニズム
この記事を読んでいる人のなかには、緊張は悪いものだと考えている人もいるでしょう。実は、緊張が起こるのはごく自然な反応であり、決してネガティブなものではないのです。
とは言え、できれば緊張をしたくないというのが本音でしょう。そこで大事になってくるのが、どのような仕組みで緊張が起こるのかを理解しておくことです。この仕組みを理解しておくことで、緊張に対する向き合い方や考え方も変わってきます。
ここからは、メンタル心理カウンセラーの資格を持つ、キャリアコンサルタントの百田さんに、緊張のメカニズムを解説してもらいます。仕組みを理解したうえでどのように対処すれば良いかまで紹介しているので、面接に不安がある人は必ず確認しておきましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス
百田 千穂
プロフィールを見る面接では、緊張を覚えるシーンが多々あります。その背景には、「大切な場面」だと脳が認識している状況があります。
これは、自分を守ろうとして、交感神経が活発になる働きによるものです。心拍が速くなるのも、声が震えるのも、この自律神経の反応による自然な変化です。まずは仕組みを知ることで、状態を受け止めやすくなるでしょう。
対策としては、呼吸を整える方法が最も効果的です。吸う息より吐く息を長くすることで、緊張を和らげる副交感神経が働きやすくなります。また、事前に面接の流れを軽くシミュレーションしておくのも有効です。
それにより、脳が未知の状況ととらえにくくなり、安心につながります。また、姿勢を整え足裏をしっかり床につけるだけでも体が安定し、声の出しやすさや思考の落ち着きに良い影響を与えます。
緊張は、挑戦しているからこそ生まれる健やかな反応です。大切なのは、緊張を排除することではなく、味方として扱う視点。
面接は、企業に自分の言葉を直接届けられる絶好のチャンスです。あなたが緊張から解放され、自分の力を存分に発揮できるよう応援しています!
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面接の緊張を和らげる方法12選! 前日~本番までの対策を解説

面接で緊張してしまうのは、至って自然なことだといえます。ただし、適切な対策を知っているかどうかで、当日のパフォーマンスに大きな差が出るというのも事実です。対策法を知って実践するだけで、緊張を和らげて本来の力を発揮することができます。
具体的な緊張への対策は、タイミングによって効果的な方法が異なります。ここからは、「事前準備編」「当日編」「本番編」の3つのフェーズに分けて、緊張を和らげる方法12選を解説していきます。
面接前日までにやっておくべき土台作りから、面接中にできる緊張緩和のテクニックまで、幅広く把握しておきましょう。自信を持って面接を乗り切るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
事前準備編! 前日までの準備で緊張を和らげる方法
前日までの準備で緊張を和らげる方法
- 面接で話すエピソードを整理する
- 模擬面接で本番をイメージする
- 業界・企業研究を徹底する
- ルーティンを決めておく
まずは面接に向けた事前準備です。
事前準備を徹底すれば、不安や緊張が和らいだ状態で面接当日を迎えられます。そのため、面接当日の緊張度合いは、前日までの事前準備でほぼ決まるといっても過言ではありません。
そこで、ここからは緊張を和らげるための、面接前日までにやっておくべきことを4つ紹介します。できる限り緊張を取り除いて本来の力が出せるよう、前日までの対策を徹底しておきましょう。
①面接で話すエピソードを整理する
面接で緊張してしまう理由の一つに、「何を話せば良いのかわからない」という不安があります。話す内容が明確になっていないと、質問に対してどう答えれば良いか迷ってしまい、緊張が高まってしまうことが多いです。
そこで効果的なのが、面接で話すエピソードを事前に整理しておくことです。自己PRや志望動機で使うエピソードや伝えたいことを、要点ごとに整理しておきましょう。
具体的に整理しておくポイントは、以下の3つです。
事前に整理しておくべきポイント
- 志望動機
- 志望動機に紐づく具体的なエピソード
- 自分の強み
- 強みを発揮した具体的なエピソード
- 自分の特性のうち企業で活かせるポイント
- その他絶対に伝えたいこと
上記は面接でほぼ確実に聞かれる質問に対する有効な備えとなります。エピソードが整理できていれば、どんな質問が来ても落ち着いて対応できるようになりますよ。
整理する際は一言一句暗記するのではなく、箇条書きのようなイメージで頭に残しておきましょう。暗記ではなく要素分解して頭に入れておけば、頭が真っ白になるリスクを最小限に抑えられます。
- どんなに練習しても自信がつかず緊張してしまいそうです……。緊張を和らげられるような面接練習の方法はありますか?
「何を伝えるか」に集中して練習しよう
相手や自分のことを気にせず、「何を伝えるか」に集中する練習をすべきです。これは「開き直り」とも言えますし「やるべきことをやるだけ」とも言えるのですが、そもそも良いも悪いも判断するのは相手です。
こちらができることはベストな状態で自分を表現することしかありません。相手の意志や判断を操作することはできないのです。
そして、人は緊張状態よりも少しリラックスするくらいの方が良いパフォーマンスができるもので、多くのアーティストやアスリートがそれを教えてくれています。
練習方法というよりはマインド面になってしまいますが、結果や相手を気にしない、その場でできる限りのことをやる、という覚悟を持つことです。腹が決まれば緊張もしなくなります。
②模擬面接で本番をイメージする
面接の様子をイメージできないと、面接がどんな雰囲気かもわからず、漠然とした不安が大きくなってしまいます。そこで有効なのが、模擬面接をおこなって、面接の雰囲気に慣れておくことです。
面接本番に対するイメージが具体的になると、「どんな質問が返ってくるのか」「相手がどんな様子で聞いているのか」を想像することができ、面接がどんなものかわからないという恐怖感がなくなっていきます。
実際に模擬面接をする場合は、家族や友人、大学の先生などに面接官を頼んでみるとより効果的です。誰かに向けて話すことで、相手からのフィードバックがもらえます。自分の回答が相手に伝わっているか、わかりにくいところはないかなどを確認することも可能です。
また、ほかの人に見られているなかで自己PRや志望動機を話すという緊張状態にも慣れてくるため、本番の緊張を緩和できます。
面接官役の人から積極的にアドバイスをもらい、改善を加えながら緊張にも慣れていきましょう。
自己分析支援で若者をサポートする小峰さんからのアドバイス
模擬面接が効果的な理由の一つには、さまざまな質問に慣れることができるという点があります。面接は質問に対して答えるというプロセスの繰り返しです。まずは質問をどう捉えるかから始まります。
いろいろな質問や聞き方に対する捉え方に慣れておく、ということが緊張を緩和するのにとても効果的です。
模擬面接の練習方法はこちらの記事で解説しているので、併せて確認してくださいね。
また、面接の質問についてはこちらの記事でまとめています。準備や回答方法も解説しているので、併せて確認してくださいね。
③業界・企業研究を徹底する
面接には漠然とした不安が付き物だからこそ、自分が知識として持っていることがあれば、それが安心にもつながります。その一環としておすすめなのが、受ける業界や企業の研究をしておくことです。
実際、面接官は自社への関心から熱意を測ることがあります。そのため、その会社への入社意欲を示すには業界・企業研究が欠かせず、企業研究を徹底しておくことで自信を持って回答できるようにもなります。
反対に業界・企業研究をしていないと、会社に関する多くの質問に対しうまく回答できず、緊張が高まってしまうケースがあります。そうならないためにも事前の企業・業界研究を徹底しておこない、自信をつけた状態で面接に臨みましょう。
企業研究のやり方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
④ルーティンを決めておく
ルーティン
パフォーマンスを高める一連の動作の型。一流のプロスポーツ選手なども取り入れている
面接では、会話の流れから思いがけない質問をされることもあります。そのため、先が読めない状況に不安を感じることもあるでしょう。そんななかでも安心感を得るには、ルーティンを決めることです。
脳が「いつもと同じ状態だ」と感じるようになるとそれが安心状態につながり、不安や緊張を和らげる効果があるのです。たとえば、野球のイチロー選手はバッターボックスに入ってから袖をまくりバットを構えるルーティンを欠かしませんでした。
誰でも実践できるルーティンの例としては、以下があります。
今すぐ実践できるルーティン例
- 毎朝同じ時間に起きる
- 寝る前にストレッチする
- 朝起きたらコーヒーを飲む
- 朝起きたらすぐに日光浴をする
- 毎朝10分面接練習をする
普段から緊張して本来の力を発揮できない人は、上記のような自分なりのルーティンを決めておくと良いでしょう。
普段から緊張して本来の力を発揮できない人は、上記のような自分なりのルーティンを決めておくと良いでしょう。
自己分析支援で若者をサポートする小峰さんからのエール
面接の緊張を和らげるのに効果的なルーティンとしては「一人面接練習」が良いでしょう。お風呂に入りながら、通勤しながら、散歩しながらなど、何かの習慣と紐づけて、一人二役(面接官、学生)で面接練習をやってみてください。
毎日の積み重ねの効果はとても大きいです。ぜひトライしてみてください。
アドバイザーからワンポイントアドバイス事前準備では自分の緊張状態を理解しておくことが大切
三好 真代
プロフィールを見る面接での緊張に備えて、「自分の緊張状態」への理解を深めておくと良いでしょう。
具体的には、これまで経験した緊張する場面を思い出して、身体にどのような反応が起こったかを振り返ります。
胸が苦しくなる、のどが詰まるように感じる、手に汗をかく、鼓動が早くなる、赤面する、頭に血が上る、のどが渇く、歯を食いしばる……などなど、人それぞれの反応があるはずです。また、場面によっても出る反応はさまざまでしょう。
どのような反応であってもOKです。それらの反応が出ていることを自覚し、面接で緊張状態になり、同じ症状が出ても、自分の身体の正常な反応として理解しましょう。「正しい反応だからOK」と認めることが大事です。
あえて緊張する場面を体験して緊張に慣れよう
そしてあえて緊張する場面に挑んでみましょう。
面接対策、模擬面接はもちろん、初めての人に話しかける、普段と異なる行動をしてみるなど、緊張する自分を感じることが当たり前になれば、面接で緊張する自分にOKを出せるようになります。
緊張の反応を受け入れ、慣れて、緊張を味方につけることができますよ。
面接は事前に準備をして、行うのが一般的ですが急遽面接が決まったり、準備を先延ばしにしてしまった人もいると思います。以下の記事では前日でもできる面接の準備方法をまとめているので参考にしてみてください。
当日編! 本番前のリラックス法
本番前のリラックス法
- 時間に余裕をもって行動する
- 音楽を聴いてリラックスする
- 深呼吸やストレッチで緊張を和らげる
前日までにどれだけ準備をしても、面接当日は緊張してしまうものです。特に面接会場に向かう道中や控え室で待っている時間は、不安が高まりやすいタイミングといえます。
ここで重要なのが、面接当日にできるリラックス法を知っているかどうかです。自分なりのリラックス法があれば、過度な緊張を抑えて適度な緊張感で面接に臨むことができます。心と体の両方をリラックスさせることが、本番で力を発揮するための重要な要素です。
ここからは、面接当日に実践できる3つのリラックス法を紹介します。どれもすぐに実践できるものばかりです。自分に合った方法を見つけて、落ち着いた状態で面接会場に入れる方法をマスターしておきしましょう。
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面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
そこで活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、森永製菓や伊藤忠商事、トヨタ自動車などの人気企業の面接で、実際に聞かれた質問とその答え方がわかるようになっています。
どんな質問にも自信をもって答えられるようになれば、面接も怖くなくなります。今すぐ活用して、面接突破の力を手に入れましょう!
①時間に余裕をもって行動する
面接会場には余裕を持って向かうようにすると緊張しにくくなります。時間ギリギリに到着してしまうと、気持ちに余裕がなくなり緊張につながります。そのため、心を落ち着かせる時間を作るのが重要です。
余裕を見ておく時間として、10分前には面接会場へ到着できるように調整しましょう。10分前に到着するためには、面接時間や会場までの徒歩時間などを逆算して、余裕のあるスケジュールを立てておく必要があります。
ただし、10分以上早く到着してしまうと、失礼にあたることもあるので注意が必要です。もし10分前の到着で不安のある人は、30分〜1時間前に面接会場へ出向き、近くのカフェで心の準備をしましょう。
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時間に余裕を持つことが重要な理由として、時間を気にしなければならないことがすでに他の人と比べてハンデになるからです。
不要なハンデを自分に課さない、ということがマナーや時間などに共通する原則です。面接の内容以外では、極力マイナス要因を作らないようにしましょう。
②音楽を聴いてリラックスする
緊張が高まると、思考が圧迫されるような感覚になり、それにともなって身体もこわばってしまうことがあります。そんなとき、面接前のリラックス方法として、音楽を聴くことがおすすめです。
スポーツの試合でも、試合前に選手が音楽を聴いている場面を目にしたことがあるかもしれません。実際、音楽には心の緊張を和らげる効果があります。好きな音楽を聴くと、頭のなかが落ち着き、自然とリラックスした状態になっていくのです。
また、普段からよく聴いているお気に入りの曲であれば、ルーティンの一つとしても活用できます。面接での緊張状態を和らげ、普段のテンションに近づく手助けとなるでしょう。自分の気持ちを落ち着けたいときに聴く曲を、ぜひ探してみてください。
③深呼吸やストレッチで緊張を和らげる
緊張をほぐすには、深呼吸やストレッチで心を落ち着かせるのもおすすめです。緊張していると、身体も強張ってしまいます。そんなときは、深呼吸やストレッチで血流を整え、身体をほぐしていきましょう。
深呼吸の方法
- 目をつむる
- 鼻から深く息を吸う
- 口から大きく息を吐きだす
呼吸に意識を向けることで、緊張の原因になる余計な考えを捨てられます。
また、ストレッチをすることで体の緊張が取れて、いつも通りの実力を発揮しやすくなります。ストレッチは「腕や足を伸ばす」「体をねじってみる」などの簡単なものでも大丈夫です。
ただし、深呼吸・ストレッチともに、面接の最中にやってしまうと失礼にあたるので、面接の受付前や控え室などでおこなうようにしてください。
面接前に緊張をほぐす方法は以下でも解説しています。キャリアコンサルタントの見解を参考に、自分なりの対策法を見つけましょう。
面接前の緊張は、どうすればほぐせますか?
面接前の緊張はどうすれば良いですか?
本番編! 面接中にできる緊張緩和法
ここまでのテクニックを実行していれば、良い緊張状態で面接に臨めているでしょう。しかし面接本番では予想外の質問が来たり、思うように話せなかったりして緊張が再び大きくなってしまうことがあります。
実は、面接中であっても、緊張を和らげられるテクニックは存在します。誰もが面接中に予想外の状況を経験するという意味では、その場でできる対処法を知っているかどうかが、面接の成否を分けるといえるのです。
ここからは、面接本番で使える5つの緊張緩和法を紹介します。話し方や呼吸の仕方、視線の向け方など、知っておけば簡単に実践できる具体的なテクニックばかりです。本番で力を発揮するために、ぜひ参考にしてみてください。
①面接ならではの話し方を身に付ける

面接で緊張しないためのテクニックとして、面接ならではの話し方を身に付けることが重要です。
緊張状態では何を話しているか自分でもわからなくなってしまい、話がいろいろな方向へ逸れてしまうことがあります。そこで、面接ならではの話し方を身に付けることで、スムーズにアピールすることができるようになります。
面接の話し方として効果的なのがPREP法です。ビジネスにおける基本的なコミュニケーションの方法とされています。
PREP法
PREPとは「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の頭文字で、この順番で述べるコミュニケーションの方法
どんなに緊張していても、まずはこのPREP法の順番で話すという意識でいれば、話している最中に混乱してしまうリスクを低く抑えられます。
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②一呼吸おいてから話す
緊張した状態で話そうとすると、頭の整理が追いつかず、「自分でも何を話しているかわからない」という状況になってしまうことがあります。そんなときに有効なのが、一呼吸置いて間をつくることです。
一呼吸置くことで、気持ちを言ったん落ち着けたり、話の内容を簡単に整理したりできるため、緊張も和らぎます。
呼吸を整える間では、何から話すべきかを落ち着いて考えることがおすすめです。たとえば、「~を教えてください」と聞かれているのであれば、「~~は~~です」と結論ファーストで答えられるよう、質問の内容を冷静に整理して考えましょう。
③あいさつやお礼などの基本を忘れない
あいさつやお礼などの基本を忘れないことも、緊張を解くテクニックの一つです。元気に「よろしくお願いいたします」と発すると、自然と口角も上がって気分が高まり、身体の強張りも和らいでいきます。
また、面接においても、硬い雰囲気よりも柔らかい雰囲気のほうが緊張しにくくなります。雰囲気を和らげるためにも、自分から元気なあいさつやお礼を心掛け、面接官と積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
あいさつやお礼は必ず自分から伝えて、面接の雰囲気を和やかなものにしていきましょう。
個人だけでなく組織の支援もおこなう三好さんの見解
マナーは成功体験のためのルーティンです。基本マナーをいつも通りにおこなうことで、落ち着いて自分を表現できます。かつ、マナーが身に付いていること自体がアピールにもなり、自信につながります。
面接のマナーについてはこちらで解説しています。面接のマナーが身に付いていることをアピールしたい人はぜひ参考にしてみてください。
④面接官に緊張している本音を伝える
緊張で声が出ないときや言葉に詰まったときは、無理に話をするのではなく、素直に「緊張しています」と伝えるのも効果的なテクニックです。
「緊張しています」と言葉にすることで、自分の緊張状態を受け入れて冷静になれます。また、本心を伝えることで「本音を話せた」という開放感からも緊張が和らぐようになります。
どうしても回答が出てこない場合は、ぜひ素直な気持ちで緊張していることを伝えてみてください。
- 「緊張しています」と伝えるタイミングがわかりません……。伝えるタイミングや伝え方のコツなどはありますか?
「最初」と「答えに詰まったとき」に伝えよう
緊張している気持ちを伝えるタイミングは2つあります。「最初」と「答えに詰まったとき」です。
初めから過度に緊張しているときは、最初の自己紹介の場面で「今日はすごく緊張していますが頑張りたいと思っています」というように正直な想いを伝えると良いでしょう。
答えに詰まった時などは「すごく緊張してきて頭が真っ白になってきました。もう一度ご質問をお聞きしてよろしいでしょうか」というように、いったんリセットすると心が少し落ち着きますよ。
面接の自己紹介の作り方や伝え方はこちらの記事で解説しています。NG例も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
⑤面接官の鼻やおでこに目線を合わせる
相手の目を見て話すことはコミュニケーションの基本です。ただし、相手と目が合うことで、緊張をしてしまう人もいますよね。ただし、面接でも、面接官の目を見ながら話すことが大切になります。
そんなときは、面接官の額や鼻など目の周辺の部位を見るようにしましょう。面接官からは目を見て話しているように見えるので印象を悪くすることもありません。目を合わせると緊張してしまう人は、ぜひ実践してみてください。
プロのアドバイザーはこう分析!
吉野 郁子
プロフィールを見る面接の場では、「自分はどう見られているだろう」「こんなことを話したらどう思われるだろう」と、つい自意識過剰になりがちです。
そこで本番前は、あえて“自分のことを考えすぎない”意識を持つことをお勧めします。紹介されている対策方法のなかでも、私自身よく使っているのが「音楽を聴く」という方法です。
明るい未来を想像させる曲、パワフルなサウンド、強い心を感じる歌詞、優しい歌声……。自分が「こうなりたい」と憧れるアーティストの曲に触れて気持ちを整えましょう。背筋が自然と伸び、「なりたい自分」を思い描きながら面接に臨めるでしょう。
相談に来た方に「あなたの『就活頑張れソング』は?」と質問すると、実に個性豊かな返答が返ってきます。ぜひ、ご自分のパワーアップソングを持っておきましょう。
また、面接会場へ向かう移動中には、スマートフォンで経済ニュースをチェックしておくこともおすすめです。
特に応募先に関係する業界や製品のニュースに目を通しておくと、気持ちが“ビジネスパーソンモード”に切り替わりますし、「最近気になったニュースはありますか」という定番質問への備えにもなります。
面接がどうしても怖い人は、以下も併せてチェックしてみてください。恐怖を克服する方法や面接への怖さを拭い去る方法を、具体的に解説しています。
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「面接が怖い」は誰しも同じ! 恐怖を克服する対策18選
関連Q&A
面接で緊張しすぎるのをどうにかしたいです……。
面接がすごく不安です。不安を解消する方法を教えてください。
面接が無理です。もう受けたくありません。
面接恐怖症なんですけどどうしたらいいですか?
最終面接で緊張しないためには、どのような対策をすれば良いでしょうか?
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
緊張を防ぐための面接の心構え
ここまで説明してきたように、面接で緊張してしまうのは自分でもコントロールできない部分もあるため仕方ありません。
ただし、緊張を防ぐ心構えは存在します。心構えを知っておくだけで、面接に対する不安が和らぎ、緊張の度合いを下げることができます。
そこで、面接前に知っておくべき心構えを2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
緊張するのは良いことだと考える
面接官に緊張が伝わるのは良くないと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
面接で緊張するということは、それだけ面接に対して本気で臨んでいる証拠です。「熱意を持って面接に来ている」というプラスの評価につながることもあります。
そのため、「緊張している=本気」だと良い方向に考えると、緊張する自分を責めている場合、気持ちが軽くなりますよ。
個人だけでなく組織の支援もおこなう三好さんからのアドバイス
「人は緊張するものだ」ということを面接官は理解しています。仕事で求められることは、緊張感にさらされる場面でどのようにパフォーマンスを発揮できるかという点です。
緊張していることを隠さず、自然体の自分で正々堂々と評価してもらう潔さをもって臨むと良いでしょう。
面接は価値観のすり合わせだと理解しておく
面接は企業側からジャッジされる場だと思っているかもしれませんが、そうではありません。あくまでお互いの価値観のすり合わせの場であり、学生と企業は対等な立場なのです。
企業から合否を決められる試験とは考えず、お互いを理解する場だと理解しておきましょう。
「変なことを言わないように気をつけないと」と考え込んでしまうのではなく、「自分の価値観や想いを伝えよう」と、ポジティブな姿勢で面接に臨むよう心掛けてみると、緊張を和らげやすくなります。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
緊張からやりがち! 面接前に確認しておきたい注意点
面接は普段と違った緊張感から、自分でも思ってもいないようなミスをしてしまいがちです。ミスを防ぐには、ミスの種類を理解して事前に対策することが大切です。
そこで、緊張からやってしまいがちな注意点を2つ解説します。面接前にチェックしてミスを防ぐようにしてみてくださいね。
①文章を丸暗記しない
面接で話す内容は丸暗記した方が緊張が和らぐように思うかもしれませんが、そんなことはありません。
丸暗記してしまうと、想定外の質問がきたときに頭が真っ白になって対応できなくなってしまう恐れがあります。
そうなると、答えに詰まってしまったり、見当違いの答えを話してしまったりと面接官が答えてほしい回答からズレてしまいがちです。
そのため、話す内容のすべてを暗記しようとするのではなく、要点のみを暗記するようにしましょう。
たとえば、以下のような例が挙げられます。
要点のみを暗記する例
- 自分の強み=文化祭実行委員で培った発想力
- 企業の特徴=クリエイティブな職種で発想力のある人材を求めている
- 応募のきっかけ=OG訪問の際に社員が楽しそうに働いていたのを見たこと
上記のように、要点のみまとめておけば覚える量が減るうえに、話しやすくなり緊張も和らぎます。
- ざっくりとしか覚えていないと逆に緊張しそうで丸暗記してしまったのですが、やはり良くないのでしょうか?
結果的に丸暗記になるのはOK! 自分らしさも大切にしよう
丸暗記をするほど練習したのですね。よく頑張りましたね。
丸暗記が良くないと言われるのは、それが本人の言葉ではなく、どこかから借りてきた言葉をただ言わされているように聞こえる場合が多いからです。
また、丸暗記したそのままの内容が、面接官の質問への回答として違和感が生じることも考えられますね。
大切なことは「自分が準備してきたことを確実に伝えること」ではなく「面接官が知りたいことを十分に伝えること」。何よりも、面接官の質問に耳を傾け、理解するよう努めてみてください。
そのとき、丸暗記するほどにすらすらと話せるようになった言葉、表現、内容が十分に役立ち、口をついて出てくることでしょう。丸暗記したはずの言葉と違う言葉が出てきたら、なおさらOK。そこに「あなたらしさ」が表れるはずです。
丸暗記したからこそ伝えられる本当の自分があるかもしれません。大切なことを忘れずに、自信を持って面接に臨みましょう。
②良く見せようとしすぎない
面接では合格したいがあまり自分を実際よりも大きく見せたくなるかもしれませんが、誤魔化しやウソは逆に自分の緊張を高めてしまいます。
ウソをついてしまうと「ウソがばれないかな?」と不安になってしまい、逆に緊張してしまうのです。また、面接官にウソがばれてしまえば、マイナスの印象を与えてしまい不合格につながる可能性もあります。
そのため、面接官から良く見られたいと過剰にアピールするのではなく、正直な思いや事実を話すことが重要です。
そうすれば緊張せずに、あなたの人柄や経験が伝わって好印象を与えられますよ。
アドバイザーからワンポイントアドバイス相手に意識が向きすぎて自分を見失わないように
渡部 俊和
プロフィールを見る必要以上に相手に合わせようとしたり、忖度して心にもないことを言ってしまったりする点には注意が必要です。これは相手に意識が向きすぎて、自分を見失ってしまう状況です。
逆もあります。緊張のあまり周囲を無視して過剰なアピールに走ったり、「どうでもいい」という態度で暴走してしまったりすることです。
思ったように面接が進まず、言いたいことが全然言えないことから焦ってしまうような状況です。やや極端なケースかもしれませんが、どちらの場合も、緊張が原因になっています。
面接はお互いを知るためのコミュニケーションの場だと意識することが大切
注意点として、面接が何のためのものかを忘れないようにしたいですね。お互いを知るためのコミュニケーションという原点があります。一期一会という言葉がありますが、その瞬間はもう二度とやり直すことができない時間です。
完全に相手のことがわかるわけではないにしても、お互いに伝え合おう、わかり合おうとする姿勢が大事です。自分を取り繕って良く見せようとか、思うようにならないから焦る、という以前に双方向のやりとりの場であることを改めて大切にしましょう。
その他緊張しない方法は以下でも詳しく解説しています。キャリアコンサルタントの回答を参考にして、面接で緊張しない自分なりの方法を確立しておきましょう。
就活の面接で緊張しない方法は何かありますか?
転職面接で緊張しない良い方法はないでしょうか?
オンライン面接で緊張しない方法ってありますか?
面接で緊張するのは当たり前ですか?
面接で緊張しないためには事前準備と当日の行動が最重要!
面接で緊張しないためには、事前準備に最も力を入れる必要があります。そのうえで、当日も緊張しない工夫をすれば、リラックスした状態で面接に臨めますよ。
この記事では、まず面接で緊張してしまう理由や緊張による失敗例について解説します。自分がどの理由や失敗例に当てはまるか把握し、対策の道筋を立てましょう。
そのうえで、緊張を和らげる対策方法やコツ、面接前に注意すべき点、「緊張していますか?」といった質問への回答例も解説します。あなたがやるべき緊張への対策が明確になり、面接本番でも本来の力を発揮できるようになります。
緊張することなく自分の魅力を最大限にアピールできるように、ぜひ参考にしてください。
そもそもなぜ面接は緊張してしまうのか? 5つの理由を解説
そもそもなぜ面接は緊張してしまうのか? 5つの理由を解説
そもそも、なぜ面接で緊張してしまうのでしょうか?
緊張してしまう理由を知らなければ対策を立てようがありません。理由を改めて理解することで、より効果的な対策ができるようになります。
そこで、面接で緊張してしまう理由について解説するのでぜひ参考にしてみてください。
以下では、面接恐怖症の人からの質問にアドバイザーが回答しています。面接が怖いと感じてしまう人は、ぜひ参考にしてみてください。
①失敗したくない気持ちが強いから
「面接で失敗したくない」「失敗のことばかり考えてしまう」。このような失敗を恐れる気持ちは、緊張へとつながってしまいます。
なぜなら、人間は失敗したくないと無意識に感じてしまう生き物だからです。これは、損失回避の法則と呼ばれる、人にもともと備わった性質です。成功をつかみたいという気持ちよりも、失敗を避けようという気持ちを無意識的に優先してしまうことが心理学でも証明されています。
今後の人生を左右するかもしれない重要な面接では、失敗したくないという気持ちから、誰もがついつい緊張してしまうのです。
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失敗したくない気持ちが強いと、どうしても心の中に「〜しなければならない」「〜してはいけない」という制約ができます。人は強い制約があればリラックスができないので、失敗したくないと思うほど逆に緊張してしまいます。
②今後の人生がかかっていると思い込むから
「この会社に行けなかったら人生失敗だ……」。このような、面接の合否が今後の人生に影響を与えるのではないかという不安から緊張してしまう人は多くいます。
特に志望度の高い企業であればあるほど不安は大きくなるでしょう。
この原因としては、自分にプレッシャーをかけすぎていることが考えられます。面接の成功を願う以上に失敗を恐れる気持ちが強く緊張してしまうのです。
自己分析支援で若者をサポートする小峰さんからのアドバイス
人生がかかっていると思い込んでしまう例として、親からの過度な期待や先生、友人など周囲からのプレッシャーがあると考えられます。
ただ、このようなケースは、実はとりまく環境が緊張を与えているわけではなく、自分が自分に緊張を与えていることが多いです。緊張の原因は自分の中にあるので、どこにありそうなのか深掘りして考えてみると良いかもしれませんね。
就活に人生がかかっていると感じている人は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。就活に失敗しても幸せになれる方法について解説しています。
③初対面の人からさまざまな質問をされるから
面接は、初対面の人からさまざまな質問をされる場です。アルバイトの面接は経験したことがあったとしても、就活の正社員としての面接はほとんどの学生が経験したことがないので、緊張してしまうのも無理はありません。
特に人と話すのが苦手な人は、なおさら緊張してしまうでしょう。
この原因として、行ったこともない場所で初対面の相手に話さなければいけないという、未体験なことへの不安が挙げられます。人は無意識のうちに、今まで経験していないことに恐怖心を抱き、それが緊張へとつながってしまうのです。
面接が怖いと感じてしまう人は、こちらの記事で恐怖を克服する方法について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
緊張をほぐす理由で、面接から「家族構成」について聞かれる場合があります。次の記事では、「家族構成」を聞かれたときの対応方法について解説してるので、チェックしてみてくださいね。
④普段話さないことを話すから
面接で緊張する理由として、普段話さないことを話さなければならない点が挙げられます。
日常会話では、趣味や遊びの話をすることはあっても、面接で聞かれるような自己PRや志望動機を話す機会はほとんどないでしょう。
「本番でうまく話せるかな?」「この説明でわかってもらえるかな?」と、普段のおしゃべりと異なる内容をしっかり伝えられるか不安に感じ、緊張してしまうのです。
自己分析支援で若者をサポートする小峰さんの分析
面接では、いつもは考えていないことを瞬時に考えながら初対面の相手に伝えなければなりません。
これは難易度が高く、すぐに上手くできることではありません。そして上手く話せないことから、緊張してしまうのです。
⑤過去の失敗から自分に自信が持てないから
過去に「頭が真っ白になって何を話せば良いのかわからなくなった」「話し方をバカにされたことがある」など、トラウマを持っている人は緊張しやすいといえるでしょう。
同じ失敗を繰り返して恥ずかしい思いをしたくないという強い気持ちの表れから、緊張が高まってしまうのです。
また、失敗体験から「自分はダメなんだ」と自信が持てないことも緊張につながってしまいます。
個人だけでなく組織の支援もおこなう三好さんの見解
人間は経験から学び、危険を回避してきた生き物です。過去に失敗したときと同じシチュエーションになると、同じ失敗を回避しようとする思考が自動で働きます。失敗を繰り返す心配や怖れ、不安などが無意識に生じ、緊張につながってしまいます。
アドバイザーからあなたにエール過度に緊張してしまう原因は恥ずかしさから
小峰 一朗
プロフィールを見る面接での適度な緊張は良いと思いますが、過度な緊張は身体に変化が出てしまったり、伝えたいことが伝わらなくなってしまったりと困りますよね。
過度な緊張を引き起こす要因としては、恥ずかしいという感情の強さが関係あるかもしれません。失敗したくない、自信がないといった思考も、失敗したら恥ずかしい、上手く話せなかったら恥ずかしい、といった羞恥の感情によるところが大きいといえます。
過度な緊張を和らげるには過去の経験を紐解いてみよう
恥ずかしいという気持ちは、立派でないといけないとか、優秀でないといけないとか、バカにされてはいけないとか、これまでの経験から来るいろいろな執着やこだわりから出てきているのです。
恥ずかしいという気持ちが強い場合は、そこに執着している気持ちを紐解いてみると良いかもしれませんね。その執着から自分を解放してあげることで、恥ずかしいという感情も収まり、過度な緊張も和らいでくるでしょう。
緊張で話せなくなってしまったときの対処法
緊張で話せなくなってしまったときの対処法
- 考える時間をもらい、頭を整理する
- 質問を聞き返して余裕を作る
- 答えが思いつかない場合は素直に答える
面接では緊張のしすぎから何も考えられずに固まってしまうこともあるでしょう。
そのようなとき、何もできず固まって終わりでは面接官に良い印象を与えることはできません。固まった後にどれだけリカバリーできるかがカギになってきます。
そこで、面接で固まってしまっても、上手くリカバリーして良い印象を与えられる対処法を解説します。マイナスイメージを払拭して、面接を成功させたい人はぜひ参考にしてみてください。
①考える時間をもらい、頭を整理する
緊張で固まったときは、考える時間をもらっていったん頭を整理しましょう。
考える時間をもらうことで、質問の意味を理解できるようになり、適切な回答を導き出すことができます。
逆に「早く答えないと」と答えに焦ってしまうと、余計に緊張してしまい的外れな回答をしてしまったり、言葉に詰まったりしてしまいます。
面接で緊張から答えが思いつかないときは、無理に答えず「考える時間を少しいただいてもよろしいでしょうか?」とお願いしてみましょう。
面接官も学生がすべての質問に即座に答えられるとは思っていないので、快く了承してくれるケースがほとんどです。
しっかりと回答を考えているという好印象を残すこともできるので、すぐに答えようとせずに時間をもらえるように対処してみてください。
自己分析支援で若者をサポートする小峰さんの分析
面接とは、面接官が何かを意図して質問するわけですが、緊張しているとその意図を想像したり、感じたりする余裕がなくなるわけです。
そうなると、質問の意図と違った回答になりやすく、聞きたいことに答えていないという最悪のリスクが発生しやすい状況になってしまいます。
②質問を聞き返して余裕を作る
質問が聞き取りづらかったり、質問の意図がわからなかった際に無理に答えようとしてしまうと「自分の回答は正しいかな?」と不安になって緊張してしまいます。
そこで、質問を復唱したり、質問を聞き返したりすることで、回答の方向性を正しくつかむことができ、心の余裕が生まれます。
面接官への聞き返し例
- 質問の復唱=「私の強みについてですね。私の強みは~」
- 質問の意図の確認=「その質問は私の〇〇を確認したいという意味でしょうか?」
- 質問内容の確認=「申し訳ありません。確認のために質問内容をもう一度お聞きしてもよろしいでしょうか?」
面接官にも「質問の意味を理解してくれている」という安心感が生まれます。
心の余裕を作るためにも、質問の復唱や聞き返すことを意識してみてください。
個人だけでなく組織の支援もおこなう三好さんの見解とアドバイス
組織では「共通認識を確認すること」はとても重要視されます。「伝えたつもり」という伝える側の思い込みと「こういうことだろう」という受け手側の思い込みが重なると、たいていのことは上手くいきません。
面接で質問の内容が上手く把握できないときに聞き返して認識を確認することは、仕事での必要なコミュニケーション能力があると評価されますよ。
③答えが思いつかない場合は素直に答える
緊張のあまりどう答えれば良いのかわからなくなってしまったときは、素直に「申し訳ございません。わかりません」と伝えることも大切です。
緊張しすぎてしまうと、何も考えられなくなりまったく見当違いの回答をしてしまいがちです。それでは面接官から悪印象を抱かれてしまいます。正直にわからないと答える人の方が、誠実でウソをつかない人だという印象を残します。
また、自分自身も正直に回答したことで変な緊張がなくなり、その後の質問も自信を持って回答できるようになります。
「わからない」と答えるのは不安もあると思いますが、無理に回答するよりは緊張が和らぎます。
アドバイザーのリアル・アドバイス!
小峰 一朗
プロフィールを見る緊張しすぎると、どうして良いかわからずに固まってしまったり、頭が真っ白になって焦ってしまったりすることがよくありますよね。
そんなときに、なんとかして質問に答えようとしてもなかなか言葉は出てきません。頭の中でも上手くまとまらないので、余計に焦りどうしようもなくなってしまいがちです。
そんなときは頭で考えるのではなく、今の正直な気持ちを正直に話してみると良いですね。
「すみません。御社にどうしても入社したくて、上手く答えたいんですけどすごく緊張していて上手くまとまらなくて。固まってしまいそうになる自分がいます……」とかですね。
自分を客観視して素直な自分をアピールしよう
自分を他人事のように俯瞰して話してみると、より話しやすいかもしれません。そうすると、緊張しすぎている自分を客観視できて、少し落ち着いてきたり、面接官も助け舟を出してくれたりします。
その結果、素直に自己開示ができる人、客観的に自己評価ができる人なんだな、と好印象を与えることにもつながりやすいです。困ったらまずはそのときの気持ちを話してみて、自分の心を整理してみることが大事かもしれません。
ぜひ普段からトライしてみてくださいね。
面接は何回やっても緊張しますよね。上手く受け答えできず、「ボロボロだった……」と不安になることもあると思います。以下の記事では、面接でボロボロでも受かった事例をまとめているので参考にしてみてください。
面接で緊張したときの失敗例
面接で緊張したときの失敗例
- 緊張しすぎて言葉が出なくなる・声が震える
- 考えてきた回答を忘れてしまう
- 思わず泣いてしまう
- 大量の汗をかいてしまう
緊張から面接で失敗してしまう例にはどのようなものがあるのでしょうか。
自分にはどの失敗例が当てはまりそうか理解しておくことで、それに対して重点的に対策することもできます。
面接で失敗しないためにも失敗例を把握しておき、自分に該当しそうなものはないか確認してみてくださいね。
①緊張しすぎて言葉が出なくなる・声が震える
緊張しすぎて言葉が出なくなる・声が震えてしまう状況は、緊張の失敗例として挙げられます。具体的には次のような例があります。
緊張で言葉が出なくなる・声が震える具体例
- 言葉が出ずに面接官からの質問に回答できなかった
- 声が震えてしまい思うようにアピールできなかった
- 面接の場なのに緊張から黙り込んでしまった
このような失敗は、回答が合っているかの不安やこの場を成功させたいというプレッシャーなどから起きてしまうことが多いです。特に面接では質問に対する決まった答えがあるわけではないので、より不安が高まりやすいです。
自己分析支援で若者をサポートする小峰さんからのアドバイス
声が出ないとか、震えてしまうほど緊張するケースは、難しいと感じている質問に対してなかなか答えが浮かんでこないことが原因だと考えられます。
その場合、なんとか答えたとしても答えになっていないことが多いので、評価としてはあまり良くない結果になりやすいでしょう。そのため、質問の意図を聞き返して、理解を深めてから答えるという意識が大切です。
②考えてきた回答を忘れてしまう
緊張のあまり、覚えた回答を忘れてしまうケースも面接の失敗例といえます。
質問にうまく回答したいと思えば思うほど、自分を良く見せたいという気持ちから緊張してしまい、考えてきた内容を忘れてしまいがちです。
また、回答を忘れてしまうと質問に答えられなかった後悔と、その後の質問も答えられないのではないかという恐怖心が生まれてしまいます。
恐怖心からさらに緊張が高まり、その後の面接でもうまく答えられないといった負のループに陥ってしまいます。
③思わず泣いてしまう
極度のあがり症や緊張しやすい体質な人の中には、面接で思わず泣いてしまったという人もいます。
面接は独特の雰囲気があるので、パニックになってしまうこともあるでしょう。自分でもなぜ泣いているのかわからず、面接どころではなくなってしまいます。
泣いてしまうのは、自分を良く見せたいという思いが強すぎてプレッシャーを感じてしまうことが原因の一つとして挙げられます。
また、何人もの面接官から注目される恐怖によって、この場にいたくないという気持ちが働くことも緊張に拍車をかけ、思わず涙を流してしまうことがあります。
個人だけでなく組織の支援もおこなう三好さんからのアドバイス
「泣いてしまう」は、身体の反応の一部です。その反応は、何かしらの外的刺激から出る場合もあれば、感情のような内的刺激から出る場合もあります。
面接の場面でなぜ泣いてしまうのか、理由を理解することは難しいですが、くしゃみが出るなどと同様、身体の自然な反応だと考えて、ハンカチで拭いて冷静に対処しましょう。
すでに面接で泣いてしまった人は、以下も併せてチェックしてみてください。面接で泣いてしまった場合にどうなるのか、キャリアコンサルタントが詳しく解説しています。
④大量の汗をかいてしまう
体質的な問題から、緊張によって大量の汗をかいてしまう人もいます。汗をかいている状況を気にしてしまうと精神的に不安定になり、さらに汗が止まらなくなってしまいます。
自分自身ではコントロールできないので、「自分は大丈夫かな?」と不安に感じる人もいるでしょう。
この緊張による汗は、精神性発汗とも呼ばれる人間の生理的な現象です。面接というストレスを感じる場面では、仕方のないことだといえます。
3万人以上のコンサルティングの実績を持つ渡部さんからのアドバイス
汗をかくことは面接官も許容している自然なことです。ただし、シャツのシミや、常に汗が止まらないケースは自分自身が気にし過ぎて、話す内容に集中できない可能性も出てくるので注意しましょう。
こちらのQ&Aでは緊張で汗をかいてしまうときの対応方法をキャリアコンサルタントが回答しているので参考にしてみてください。
面接官に「緊張していますか?」といわれたときの模範解答
面接官は今まで多くの面接を実施しているため、学生が緊張しているのを承知のうえで質問をしてきます。
緊張を和らげようと「緊張していますか?」と聞いてくるケースがあります。そんなとき、「緊張しています」と本音を伝えて良いのかどうか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。
そこで、面接時に「緊張していますか?」と聞かれた際の回答方法を解説します。回答によっては、面接の雰囲気を和らげることもできるので、参考にしてみてください。
①緊張していると素直に認める
面接官から「緊張していますか?」と聞かれた際には「はい、緊張しています」と素直に認めると良いでしょう。
「緊張しています」と自分で声を発することで、「自分は緊張しているんだ」と緊張状態を受け入れられます。それによって自分を客観視できるので、逆に緊張を和らげられるのです。
また、答えるときはできるだけ顔の筋肉を緩めて笑顔で答えてみてください。面接官も人なので緊張したままよりも、笑って回答してもらえると心理的に安心できます。
もし、面接している企業が第一志望なのであれば、「御社が第一志望なのでなおさら緊張しています」と伝えるのも有効です。第一志望だと言われて悪い印象を持つ面接官はいません。チャンスがあれば自分が緊張している理由まで伝えられると、人柄が伝わって好印象につながります。
3万人以上のコンサルティングの実績を持つ渡部さんの見解
経験上、素直な人や正直な人は良い評価を受けることが多いです。よほどネガティブなことでなければ、正直に自分の感じたことを伝えることは大抵プラスに働きます。
人事や面接官はあなたの本音を聞きたいので、打ち解けた対話のきっかけにもなります。
②緊張を和らげるために実践したことを話す
「緊張していますか?」の質問に対して、緊張を和らげるために実践したことを話すのも有効です。
緊張しないために実践したことを伝えることで、計画性をアピールできます。また、その会話をきっかけにちょっとした雑談が始まるなど、柔らかい雰囲気で面接を進められる可能性もあります。
例としては以下の通りです。
緊張を和らげるために実践したことを説明する例
- 緊張を和らげるために音楽を聞きながら会場へ来ました
- 緊張しないように先日会場周辺へ足を運んでみました
- 緊張しないように面接練習をたくさんしてきました
個人だけでなく組織の支援もおこなう三好さんからのアドバイス
仕事では、緊張する場面は多々あります。回避しようのない自分の身体の反応に対する対策をしていることは、セルフマネジメント力がある人物として評価されるでしょう。
また、対策が効果を発揮していると面接で示すことができれば、さらに説得力が増すでしょう。
面接で「緊張していますか?」と聞かれた際のベストな対応については、以下でも解説しています。併せてチェックして、緊張すらも好印象を残す要素にできるようにしておきましょう。
面接で「緊張してますか?」という質問へのベストな回答を教えてください。
面接で「緊張していますか」と聞かれたらどう答えるのが正解ですか?
面接で緊張するのは成功への第一歩! 合格イメージを持って面接に挑もう
ここまで読んで、面接での緊張は自然な反応であり、決して悪い側面ばかりではないと理解できたでしょう。緊張するのは、面接に向けて最大限の準備をしてきた証拠です。
十分に準備をしたうえで緊張をしているのは、もはや面接突破が目前であることの表れだといっても過言ではありません。そんななかで、面接での緊張とうまく付き合っていくためには、緊張について深く理解し、自分なりの向き合い方を知ることが重要です。
緊張を和らげるためには、面接への理解度を高めておくことが重要です。質問に対して的確に答えられるよう準備をしておけば、漠然とした不安も消えていきます。合格に向けた準備を最大限おこない、自信を持って面接に臨みましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!緊張は自然なこと! そこからの対策が重要となる
渡部 俊和
プロフィールを見る緊張という反応は、元々人間が未知のものや危険なものから身を守るために、戦ったり逃げたりするときに身体が動くよう、心拍を速めたり血糖値を上げたりする自律神経の働きによるものです。
いわば本能的なものなので、これをなくそうというのは現実的ではありません。むしろ緊張しても良い、自然なのだと考えてください。
あなたにとってそこがよく知らない場所であったり、相手がよく知らない人であったり、何か良くないことが起こりそうと感じたりすることから、根拠のない不安が起きます。
実は相手や環境が問題なのではなく、すべては内面で起きていることが原因なのです。
悔いのないように準備すれば面接の緊張もなくなる
これに対処するには、しっかり相手のことを理解し、悔いのない準備をする以外になす術はありません。
企業研究をすればするほど、そこは「未知の場所」ではなくなり、面接練習をすればするほど「良くないこと」が起こりそうなリスクは減らせます。
自分を納得させるくらいしっかり取り組めば、いつしか緊張もしなくなりますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi


















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キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Chiho Momota〇厚生労働省認定講座キャリアコンサルタント、国家資格受験生の面接実技指導、キャリアコーチを経て独立。多数メディアにて専門家監修に参画するほか著書を出版
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細