この記事のまとめ
- 緊張は誰でもするもの! まずは自分を責めないことが大切
- 「事前準備」「面接当日」「面接本番」の各フェーズで緊張への対策をしよう
- 本番で緊張しすぎて固まってしまったときの対処方法を解説
緊張してしまい、面接で本来の力を発揮できない人も多いと思います。「面接で緊張しない方法はないのかな?」「緊張せずに良い印象を与えたい!」と考える人もいるでしょう。
多くの学生は今までの人生で面接を経験したことがないので、緊張するのは当然だといえます。緊張せず面接に臨むためには、「事前準備」「面接当日」「面接本番」それぞれの段階で緊張を和らげるポイントを知っておくと効果的です。
この記事では、キャリアアドバイザーの三好さん、渡部さん、小峰さんのアドバイスを交えつつ、面接で緊張せずに高評価を得られる方法を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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面接で緊張しないためには事前準備と当日の行動が最重要!
面接で緊張しないためには、事前準備に最も力を入れる必要があります。そのうえで、当日も緊張しない工夫をすれば、リラックスした状態で面接に臨めますよ。
この記事では、まず面接で緊張してしまう理由や緊張による失敗例について解説します。自分がどの理由や失敗例に当てはまるか把握し、対策の道筋を立てましょう。
そのうえで、緊張を和らげる対策方法やコツ、面接前に注意すべき点、「緊張していますか?」といった質問への回答例も解説します。あなたがやるべき緊張への対策が明確になり、面接本番でも本来の力を発揮できるようになります。
緊張することなく自分の魅力を最大限にアピールできるように、ぜひ参考にしてください。
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緊張は誰でもするもの! まずは緊張する自分を責めないようにしよう
いつもと違う経験や体験をする際は、誰でも緊張してしまいます。そして「失敗したくない」という気持ちが強ければ強いほど、緊張の度合いは大きくなります。
特に自分の人生を左右するかもしれない就職活動の面接であれば、なおさら緊張してしまいますよね。
まずは緊張してしまう自分を責めずに「緊張は誰でもする」のだと考えましょう。
ただ、極度に緊張した状態では良いパフォーマンスができない可能性があるため、記事で解説する対処法を参考に、リラックスして臨むようにしてください。
面接に行きたくないと思ってしまったときの理由や対処法を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
「面接に行きたくない」の克服方法8選|前向きになる心構えも解説
特別な場面で緊張することは、人間に備わっているごくごく自然な反応です。一見緊張していないように見える人でも、実は見えないところに汗をかいていたり、呼吸が浅くなっていたりするものですよ。
そもそもなぜ面接は緊張してしまうのか? 5つの理由を解説
そもそもなぜ面接は緊張してしまうのか? 5つの理由を解説
- 失敗したくない気持ちが強いから
- 今後の人生がかかっているから
- 初対面の人からさまざまな質問をされるから
- 普段話さないことを話すから
- 過去の失敗から自分に自信が持てないから
そもそも、なぜ面接で緊張してしまうのでしょうか?
緊張してしまう理由を知らなければ対策を立てようがありません。理由を改めて理解することで、より効果的な対策ができるようになります。
そこで、面接で緊張してしまう理由について解説するのでぜひ参考にしてみてください。
以下では、面接恐怖症の人からの質問にアドバイザーが回答しています。面接が怖いと感じてしまう人は、ぜひ参考にしてみてください。
①失敗したくない気持ちが強いから
「面接で失敗したくない」「失敗のことばかり考えてしまう」。このような失敗を恐れる気持ちは、緊張へとつながってしまいます。
なぜなら、人間は失敗したくないと無意識に感じてしまう生き物だからです。これは、損失回避の法則と呼ばれる、人にもともと備わった性質です。成功をつかみたいという気持ちよりも、失敗を避けようという気持ちを無意識的に優先してしまうことが心理学でも証明されています。
今後の人生を左右するかもしれない重要な面接では、失敗したくないという気持ちから、誰もがついつい緊張してしまうのです。
失敗したくない気持ちが強いと、どうしても心の中に「〜しなければならない」「〜してはいけない」という制約ができます。人は強い制約があればリラックスができないので、失敗したくないと思うほど逆に緊張してしまいます。
②今後の人生がかかっていると思い込むから
「この会社に行けなかったら人生失敗だ……」。このような、面接の合否が今後の人生に影響を与えるのではないかという不安から緊張してしまう人は多くいます。
特に志望度の高い企業であればあるほど不安は大きくなるでしょう。
この原因としては、自分にプレッシャーをかけすぎていることが考えられます。面接の成功を願う以上に失敗を恐れる気持ちが強く緊張してしまうのです。
人生がかかっていると思い込んでしまう例として、親からの過度な期待や先生、友人など周囲からのプレッシャーがあると考えられます。
ただ、このようなケースは、実はとりまく環境が緊張を与えているわけではなく、自分が自分に緊張を与えていることが多いです。緊張の原因は自分の中にあるので、どこにありそうなのか深掘りして考えてみると良いかもしれませんね。
就活に人生がかかっていると感じている人は、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。就活に失敗しても幸せになれる方法について解説しています。
人生終了ではない! 就活に失敗しても幸せになれる9の逆転法
③初対面の人からさまざまな質問をされるから
面接は、初対面の人からさまざまな質問をされる場です。アルバイトの面接は経験したことがあったとしても、就活の正社員としての面接はほとんどの学生が経験したことがないので、緊張してしまうのも無理はありません。
特に人と話すのが苦手な人は、なおさら緊張してしまうでしょう。
この原因として、行ったこともない場所で初対面の相手に話さなければいけないという、未体験なことへの不安が挙げられます。人は無意識のうちに、今まで経験していないことに恐怖心を抱き、それが緊張へとつながってしまうのです。
面接が怖いと感じてしまう人は、こちらの記事で恐怖を克服する方法について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「面接が怖い」は誰しも同じ! 恐怖を克服する対策18選
④普段話さないことを話すから
面接で緊張する理由として、普段話さないことを話さなければならない点が挙げられます。
日常会話では、趣味や遊びの話をすることはあっても、面接で聞かれるような自己PRや志望動機を話す機会はほとんどないでしょう。
「本番で上手く話せるかな?」「この説明でわかってもらえるかな?」と、普段のおしゃべりと異なる内容をしっかり伝えられるか不安に感じ、緊張してしまうのです。
面接では、いつもは考えていないことを瞬時に考えながら初対面の相手に伝えなければなりません。
これは難易度が高く、すぐに上手くできることではありません。そして上手く話せないことから、緊張してしまうのです。
⑤過去の失敗から自分に自信が持てないから
過去に「頭が真っ白になって何を話せば良いのかわからなくなった」「話し方をバカにされたことがある」など、トラウマを持っている人は緊張しやすいといえるでしょう。
同じ失敗を繰り返して恥ずかしい思いをしたくないという強い気持ちの表れから、緊張が高まってしまうのです。
また、失敗体験から「自分はダメなんだ」と自信が持てないことも緊張につながってしまいます。
人間は経験から学び、危険を回避してきた生き物です。過去に失敗したときと同じシチュエーションになると、同じ失敗を回避しようとする思考が自動で働きます。失敗を繰り返す心配や怖れ、不安などが無意識に生じ、緊張につながってしまいます。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る過度に緊張してしまう原因は恥ずかしさから
面接での適度な緊張は良いと思いますが、過度な緊張は身体に変化が出てしまったり、伝えたいことが伝わらなくなってしまったりと困りますよね。
過度な緊張を引き起こす要因としては、恥ずかしいという感情の強さが関係あるかもしれません。失敗したくない、自信がないといった思考も、失敗したら恥ずかしい、上手く話せなかったら恥ずかしい、といった羞恥の感情によるところが大きいといえます。
過度な緊張を和らげるには過去の経験を紐解いてみよう
恥ずかしいという気持ちは、立派でないといけないとか、優秀でないといけないとか、バカにされてはいけないとか、これまでの経験から来るいろいろな執着やこだわりから出てきているのです。
恥ずかしいという気持ちが強い場合は、そこに執着している気持ちを紐解いてみると良いかもしれませんね。その執着から自分を解放してあげることで、恥ずかしいという感情も収まり、過度な緊張も和らいでくるでしょう。
面接で緊張したときの失敗例
面接で緊張したときの失敗例
- 緊張しすぎて言葉が出なくなる・声が震える
- 考えてきた回答を忘れてしまう
- 思わず泣いてしまう
- 大量の汗をかいてしまう
緊張から面接で失敗してしまう例にはどのようなものがあるのでしょうか。
自分にはどの失敗例が当てはまりそうか理解しておくことで、それに対して重点的に対策することもできます。
面接で失敗しないためにも失敗例を把握しておき、自分に該当しそうなものはないか確認してみてくださいね。
①緊張しすぎて言葉が出なくなる・声が震える
緊張しすぎて言葉が出なくなる・声が震えてしまう状況は、緊張の失敗例として挙げられます。具体的には次のような例があります。
緊張で言葉が出なくなる・声が震える具体例
- 言葉が出ずに面接官からの質問に回答できなかった
- 声が震えてしまい思うようにアピールできなかった
- 面接の場なのに緊張から黙り込んでしまった
このような失敗は、回答が合っているかの不安やこの場を成功させたいというプレッシャーなどから起きてしまうことが多いです。特に面接では質問に対する決まった答えがあるわけではないので、より不安が高まりやすいです。
声が出ないとか、震えてしまうほど緊張するケースは、難しいと感じている質問に対してなかなか答えが浮かんでこないことが原因だと考えられます。
その場合、なんとか答えたとしても答えになっていないことが多いので、評価としてはあまり良くない結果になりやすいでしょう。そのため、質問の意図を聞き返して、理解を深めてから答えるという意識が大切です。
②考えてきた回答を忘れてしまう
緊張のあまり、覚えた回答を忘れてしまうケースも面接の失敗例といえます。
質問に上手く回答したいと思えば思うほど、自分を良く見せたいという気持ちから緊張してしまい、考えてきた内容を忘れてしまいがちです。
また、回答を忘れてしまうと質問に答えられなかった後悔と、その後の質問も答えられないのではないかという恐怖心が生まれてしまいます。
恐怖心からさらに緊張が高まり、その後の面接でも上手く答えられないといった負のループに陥ってしまいます。
③思わず泣いてしまう
極度のあがり症や緊張しやすい体質な人の中には、面接で思わず泣いてしまったという人もいます。
面接は独特の雰囲気があるので、パニックになってしまうこともあるでしょう。自分でもなぜ泣いているのかわからず、面接どころではなくなってしまいます。
泣いてしまうのは、自分を良く見せたいという想いが強すぎてプレッシャーを感じてしまうことが原因の一つとして挙げられます。
また、何人もの面接官から注目される恐怖によって、この場にいたくないという気持ちが働くことも緊張に拍車をかけ、思わず涙を流してしまうことがあります。
「泣いてしまう」は、身体の反応の一部です。その反応は、何かしらの外的刺激から出る場合もあれば、感情のような内的刺激から出る場合もあります。
面接の場面でなぜ泣いてしまうのか、理由を理解することは難しいですが、くしゃみが出るなどと同様、身体の自然な反応だと考えて、ハンカチで拭いて冷静に対処しましょう。
面接で泣いたときの対処法や、泣いたら不合格になるのではないかと不安に感じる人は、こちらのQ&Aコンテンツでその悩みにキャリアコンサルタントが回答しているので、参考にしてください。
④大量の汗をかいてしまう
体質的な問題から、緊張によって大量の汗をかいてしまう人もいます。汗をかいている状況を気にしてしまうと精神的に不安定になり、さらに汗が止まらなくなってしまいます。
自分自身ではコントロールできないので、「自分は大丈夫かな?」と不安に感じる人もいるでしょう。
この緊張による汗は、精神性発汗とも呼ばれる人間の生理的な現象です。面接というストレスを感じる場面では、仕方のないことだといえます。
汗をかくことは面接官も許容している自然なことです。ただし、シャツのシミや、常に汗が止まらないケースは自分自身が気にし過ぎて、話す内容に集中できない可能性も出てくるので注意しましょう。
緊張を防ぐための面接の心構え
ここまで説明してきたように、面接で緊張してしまうのは自分でもコントロールできない部分もあるため仕方ありません。
ただし、緊張を防ぐ心構えは存在します。心構えを知っておくだけで、面接に対する不安が和らぎ、緊張の度合いを下げることができます。
そこで、面接前に知っておくべき心構えを2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
緊張するのは良いことだと考える
面接官に緊張が伝わるのは良くないと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
面接で緊張するということは、それだけ面接に対して本気で臨んでいる証拠です。「熱意を持って面接に来ている」というプラスの評価につながることもあります。
そのため、「緊張している=本気」だと良い方向に考えると、緊張する自分を責めている場合、気持ちが軽くなりますよ。
「人は緊張するものだ」ということを面接官は理解しています。仕事で求められることは、緊張感にさらされる場面でどのようにパフォーマンスを発揮できるかという点です。
緊張していることを隠さず、自然体の自分で正々堂々と評価してもらう潔さをもって臨むと良いでしょう。
面接は価値観のすり合わせだと理解しておく
面接は企業側からジャッジされる場だと思っているかもしれませんが、そうではありません。あくまでお互いの価値観のすり合わせの場であり、学生と企業は対等な立場なのです。
企業から合否を決められる試験とは考えず、お互いを理解する場だと理解しておきましょう。
「変なことを言わないように気をつけないと」と考え込んでしまうのではなく、「自分の価値観や想いを伝えよう」と、ポジティブな姿勢で面接に臨むよう心掛けてみると、緊張を和らげやすくなります。
ここまで面接の心構えについて解説しました。緊張するのは悪いことではありませんができるだけ緊張せず挑みたいですよね。以下の記事では面接で緊張しない方法をまとめているので参考にしてみてください。
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面接への緊張を徹底的に和らげる方法があります。これを実践すると、あなたの魅力を存分に伝えることができますよ。逆にこれらを理解せず面接に臨んでしまうと、緊張から自分の本来の力を出せずに後悔してしまうかもしれません。
ここからは、「事前準備」「面接当日」「面接本番」の3段階に分けて、緊張を徹底的に和らげる方法を解説するので、参考にしてみてください。
事前準備で8割決まる! 面接前日までにやっておくこと
事前準備で8割決まる! 面接前日までにやっておくこと
- 自信がつくまで面接練習をする
- 模擬面接で本番をイメージする
- 業界・企業研究を徹底する
- ルーティンを決めておく
まずは面接に向けた事前準備です。
事前準備を徹底することで、不安や緊張のない自信がついた状態で面接当日を迎えられます。そのため、面接当日の緊張度合いは、前日までの事前準備でほぼ決まるといっても過言ではありません。
そこで、ここからは緊張を和らげるための、面接前日までにやっておくべきことを4つ紹介します。緊張せずに本来の力が出せる状況を作り出せるよう、参考にしてみてください。
①自信がつくまで面接練習をする
緊張への対処法として最も効果的なのが、面接に対する自信をつけることです。
まずは質問に対する回答を準備して、それを話すことに慣れておきましょう。
話す内容を繰り返し練習するのが有効です。このとき、実際に声に出して練習すると、話している内容の違和感に気づいたり、上手く話せなかったりといった改善点に気づくこともできます。
最終的には、スラスラと自己PRや志望動機が言えるようになるまで繰り返し練習しましょう。面接当日、自信を持って質問への回答ができるようになりますよ。
- どんなに練習しても自信がつかず緊張してしまいそうです……。緊張を和らげられるような面接練習の方法はありますか?
「何を伝えるか」に集中して練習しよう
相手や自分のことを気にせず、「何を伝えるか」に集中する練習をすべきです。これは「開き直り」とも言えますし「やるべきことをやるだけ」とも言えるのですが、そもそも良いも悪いも判断するのは相手です。
こちらができることはベストな状態で自分を表現することしかありません。相手の意志や判断を操作することはできないのです。
そして、人は緊張状態よりも少しリラックスするくらいの方が良いパフォーマンスができるもので、多くのアーティストやアスリートがそれを教えてくれています。
練習方法というよりはマインド面になってしまいますが、結果や相手を気にしない、その場でできる限りのことをやる、という覚悟を持つことです。腹が決まれば緊張もしなくなります。
自信がつくようになる面接練習の方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
②模擬面接で本番をイメージする
面接練習は一人で練習するのも効果的ですが、模擬面接として面接官役を家族や友人、大学の先生などにやってもらい練習するとより効果的です。
なぜなら、誰かに向けて話すことで相手からのフィードバックをもらえるからです。自分の考えた回答がしっかりと相手に伝わっているか、わかりにくいところはないかなどを確認することができます。
また、他の人に見られている中で自己PRや志望動機を話すという緊張状態にも慣れてくるので、本番の緊張を緩和できます。
面接官役の人から積極的にアドバイスをもらい、改善を加えながら緊張にも慣れていきましょう。
模擬面接が効果的な理由の一つには、さまざまな質問に慣れることができるという点があります。面接は質問に対して答えるというプロセスの繰り返しです。まずは質問をどう捉えるかから始まります。
いろいろな質問や聞き方に対する捉え方に慣れておく、ということが緊張を緩和するのにとても効果的です。
模擬面接の練習方法はこちらの記事で解説しているので、併せて確認してくださいね。
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
また、面接の質問についてはこちらの記事でまとめています。準備や回答方法も解説しているので、併せて確認してくださいね。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説
③業界・企業研究を徹底する
面接対策の一環として、受ける業界や企業の研究をしておくと良いでしょう。
面接官は自社への関心から熱意を測ることがあります。そのため、その会社への入社意欲を示すには業界・企業研究が欠かせず、徹底しておくことで自信を持って回答できるようになります。
反対に業界・企業研究をしていないと、会社に関する多くの質問に対し上手く回答できず、緊張が高まってしまうケースがあります。
そうならないためにも事前の企業・業界研究を徹底しておこない、自信をつけた状態で面接に臨みましょう。
企業研究のやり方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
④ルーティンを決めておく
ルーティンとは、一流のプロスポーツ選手も取り入れているパフォーマンスを高める一連の動作をいいます。
たとえば、野球のイチロー選手はバッターボックスに入ってから袖をまくりバットを構えるルーティンを欠かしませんでした。
同じ動作をすることで、脳が「いつもと同じ状態だ」と思い込むようになります。それが安心状態につながり、不安や緊張を和らげる効果があるのです。
誰でも実践できるルーティンの例としては、以下があります。
今すぐ実践できるルーティン例
- 毎朝同じ時間に起きる
- 寝る前にストレッチする
- 朝起きたらコーヒーを飲む
- 朝起きたらすぐに日光浴をする
- 毎朝10分面接練習をする
普段から緊張して本来の力を発揮できない人は、上記のような自分なりのルーティンを決めておくと良いでしょう。
面接の緊張を和らげるのに効果的なルーティンとしては「一人面接練習」が良いでしょう。お風呂に入りながら、通勤しながら、散歩しながらなど、何かの習慣と紐づけて、一人二役(面接官、学生)で面接練習をやってみてください。
毎日の積み重ねの効果はとても大きいです。ぜひトライしてみてください。
アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る事前準備では自分の緊張状態を理解しておくことが大切
面接での緊張に備えて、「自分の緊張状態」への理解を深めておくと良いでしょう。
具体的には、これまで経験した緊張する場面を思い出して、身体にどのような反応が起こったかを振り返ります。
胸が苦しくなる、のどが詰まるように感じる、手に汗をかく、鼓動が早くなる、赤面する、頭に血が上る、のどが渇く、歯を食いしばる……などなど、人それぞれの反応があるはずです。また、場面によっても出る反応はさまざまでしょう。
どのような反応であってもOKです。それらの反応が出ていることを自覚し、面接で緊張状態になり、同じ症状が出ても、自分の身体の正常な反応として理解しましょう。「正しい反応だからOK」と認めることが大事です。
あえて緊張する場面を体験して緊張に慣れよう
そしてあえて緊張する場面に挑んでみましょう。
面接対策、模擬面接はもちろん、初めての人に話しかける、普段と異なる行動をしてみるなど、緊張する自分を感じることが当たり前になれば、面接で緊張する自分にOKを出せるようになります。
緊張の反応を受け入れ、慣れて、緊張を味方につけることができますよ。
面接は事前に準備をして、行うのが一般的ですが急遽面接が決まったり、準備を先延ばしにしてしまった人もいると思います。以下の記事では前日でもできる面接の準備方法をまとめているので参考にしてみてください。
明日面接なのに何もしてない人必見! 3時間で通過を勝ち取る方法
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緊張を和らげたいなら実践必須! 面接当日にできるリラックス方法3選
緊張を和らげたいなら実践必須! 面接当日にできるリラックス方法3選
- 時間に余裕をもって行動する
- 音楽を聴いてリラックスする
- 深呼吸やストレッチで緊張を和らげる
事前準備でどんなに自信をつけても、まったく緊張せずに当日を迎えることはできません。ある程度の緊張感は仕方ないと考えましょう。
そのため、事前準備〜当日までをいかにリラックスして臨めるかが重要です。リラックス方法を知っておけば、ほど良い緊張感で面接当日に臨むことができます。
そこで、緊張を和らげたい人が実践すべき、面接当日のリラックス方法3選を解説します。
①時間に余裕を持って行動する
面接会場には余裕を持って向かうようにすると緊張しにくくなります。
時間ギリギリに到着してしまうと、気持ちに余裕がなくなり緊張につながります。そのため、心を落ち着かせる時間を作るのが重要です。
余裕を見ておく時間として、10分前に面接会場へ到着できるように調整しましょう。これ以上早く到着してしまうと、失礼にあたることもあるので注意が必要です。
もし10分前の到着で不安のある人は、30分〜1時間前に面接会場へ出向き、近くのカフェで心の準備をしましょう。
時間に余裕を持つことが重要な理由として、時間を気にしなければならないことがすでに他の人と比べてハンデになるからです。
不要なハンデを自分に課さない、ということがマナーや時間などに共通する原則です。面接の内容以外では、極力マイナス要因を作らないようにしましょう。
②音楽を聴いてリラックスする
面接前のリラックス方法として、音楽を聴くのもおすすめです。
スポーツの試合でも、試合前の選手が音楽を聞いている場面を見たことがあるかもしれません。これは、音楽によって心の緊張状態をほぐそうとしているのです。
好きな音楽を聞いているときは、余計なことを考えなくて済むのでリラックス状態で過ごすことができます。
自分の好きな曲を聞くことで、緊張をほぐして面接に臨みましょう。
③深呼吸やストレッチで緊張を和らげる
緊張をほぐすには、深呼吸やストレッチで心を落ち着かせるのもおすすめです。
面接会場は普段生活している場所と雰囲気が違うので、入る前は特に緊張してしまいます。そんなときは、一度深呼吸をすることで面接への決心がつき、緊張を和らげることができます。
深呼吸の方法
- 目をつむる
- 鼻から深く息を吸う
- 口から大きく息を吐きだす
呼吸に意識を向けることで、緊張の原因になる余計な考えを捨てられます。
また、ストレッチをすることで体の緊張が取れて、いつも通りの実力を発揮しやすくなります。ストレッチは「腕や足を伸ばす」「体をねじってみる」などの簡単なものでも大丈夫です。
ただし、深呼吸・ストレッチともに、面接の最中にやってしまうと失礼にあたるので、面接の受付前や控え室などでおこなうようにしてください。
本番で使える! 面接で緊張しなくなるテクニック5選
本番で使える! 面接で緊張しなくなるテクニック5選
- 面接ならではの話し方を身に付ける
- 一呼吸置いてから話す
- あいさつやお礼などの基本を忘れない
- 面接官に緊張している本音を伝える
- 面接官の鼻やおでこに目線を合わせる
面接本番では、自然なコミュニケーションから良い印象を与えることで選考突破につながりやすくなります。
そのため、できるだけ緊張せずに面接官とスムーズな対話をおこなう必要があります。
そこで、緊張を極力なくし自然なコミュニケーションから好評価を得られるテクニック5選について、解説します。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
①面接ならではの話し方を身に付ける
面接で緊張しないためのテクニックとして、面接ならではの話し方を身に付けることが重要です。
緊張状態では何を話しているか自分でもわからなくなってしまい、話がいろいろな方向へ逸れてしまうことがあります。そこで、面接ならではの話し方を身に付けることで、スムーズにアピールすることができるようになります。
面接の話し方として効果的なのがPREP法です。ビジネスにおける基本的なコミュニケーションの方法とされています。
PREP法
PREPとは「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の頭文字で、この順番で述べるコミュニケーションの方法
どんなに緊張していても、まずはこのPREP法の順番で話すという意識でいれば、話している最中に混乱してしまうリスクを一定抑えることができます。
②一呼吸置いてから話す
緊張しなくなるテクニックとして、一呼吸置いて間をつくることも有効です。
一呼吸置く間に内容を整理することができるため、自信を持って話せるようになり、緊張を抑えられるのです。
一呼吸置くことでリラックスした状態にもなるので、緊張を緩和させることに効果的です。
③あいさつやお礼などの基本を忘れない
あいさつやお礼などの基本を忘れないことも緊張を解くテクニックの一つです。
当然ですが、硬い雰囲気よりも柔らかい雰囲気の方が緊張しにくく、雰囲気を和らげるためには、あいさつやお礼をしっかりと伝えて、面接官と積極的にコミュニケーションを取るのが効果的です。
あいさつやお礼は必ず自分から伝えて、面接の雰囲気を和やかなものにしていきましょう。
マナーは成功体験のためのルーティンです。基本マナーをいつも通りにおこなうことで、落ち着いて自分を表現できます。かつ、マナーが身に付いていること自体がアピールにもなり、自信につながります。
面接のマナーについてはこちらで解説しています。面接のマナーが身に付いていることをアピールしたい人はぜひ参考にしてみてください。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
④面接官に緊張している本音を伝える
緊張で声が出ないときや言葉に詰まったときは、無理に話をするのではなく、素直に「緊張しています」と伝えるのも効果的なテクニックです。
「緊張しています」と言葉にすることで、自分の緊張状態を受け入れて冷静になれます。また、本心を伝えることで「本音を話せた」という開放感からも緊張が和らぐようになります。
どうしても回答が出てこない場合は、ぜひ素直な気持ちで緊張していることを伝えてみてください。
- 「緊張しています」と伝えるタイミングがわかりません……。伝えるタイミングや伝え方のコツなどはありますか?
「最初」と「答えに詰まったとき」に伝えよう
緊張している気持ちを伝えるタイミングは2つあります。「最初」と「答えに詰まったとき」です。
初めから過度に緊張しているときは、最初の自己紹介の場面で「今日はすごく緊張していますが頑張りたいと思っています」というように正直な想いを伝えると良いでしょう。
答えに詰まった時などは「すごく緊張してきて頭が真っ白になってきました。もう一度ご質問をお聞きしてよろしいでしょうか」というように、いったんリセットすると心が少し落ち着きますよ。
面接の自己紹介の作り方や伝え方はこちらの記事で解説しています。NG例も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
⑤面接官の鼻やおでこに目線を合わせる
相手の目を見て話すことはコミュニケーションの基本です。面接でも同様に、面接官の目を見ながら話すことが大切になります。
では、相手の目を見ると緊張から話せなくなってしまう場合はどうしたらいいのでしょう。その場合は、面接官の額や鼻など目の周辺の部位を見るテクニックが有効です。
面接官からは目を見て話しているように見えるので印象を悪くすることもありません。
目を合わせると緊張してしまう人は、ぜひ実践してみてください。
鼻やおでこに目線を合わせるメリットは、ずっと目を見ていなくても良いという点です。
大事なところや聞いて欲しいところで相手の目を見て話す、というのは友人や家族に対してはできていると思うので、頭の中で、よく知っている相手に置き換えてやってみてください。
緊張からやりがち! 面接前に確認しておきたい注意点
緊張からやりがち! 面接前に確認しておきたい注意点
- 文章を丸暗記しない
- 良く見せようとしすぎない
面接は普段と違った緊張感から、自分でも思ってもいないようなミスをしてしまいがちです。ミスを防ぐには、ミスの種類を理解して事前に対策することが大切です。
そこで、緊張からやってしまいがちな注意点を2つ解説します。面接前にチェックしてミスを防ぐようにしてみてくださいね。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
①文章を丸暗記しない
面接で話す内容は丸暗記した方が緊張が和らぐように思うかもしれませんが、そんなことはありません。
丸暗記してしまうと、想定外の質問がきたときに頭が真っ白になって対応できなくなってしまう恐れがあります。
そうなると、答えに詰まってしまったり、見当違いの答えを話してしまったりと面接官が答えてほしい回答からズレてしまいがちです。
そのため、話す内容のすべてを暗記しようとするのではなく、要点のみを暗記するようにしましょう。
たとえば、以下のような例が挙げられます。
要点のみを暗記する例
- 自分の強み=文化祭実行委員で培った発想力
- 企業の特徴=クリエイティブな職種で発想力のある人材を求めている
- 応募のきっかけ=OG訪問の際に社員が楽しそうに働いていたのを見たこと
上記のように、要点のみまとめておけば覚える量が減るうえに、話しやすくなり緊張も和らぎます。
- ざっくりとしか覚えていないと逆に緊張しそうで丸暗記してしまったのですが、やはり良くないのでしょうか?
結果的に丸暗記になるのはOK! 自分らしさも大切にしよう
丸暗記をするほど練習したのですね。よく頑張りましたね。
丸暗記が良くないと言われるのは、それが本人の言葉ではなく、どこかから借りてきた言葉をただ言わされているように聞こえる場合が多いからです。
また、丸暗記したそのままの内容が、面接官の質問への回答として違和感が生じることも考えられますね。
大切なことは「自分が準備してきたことを確実に伝えること」ではなく「面接官が知りたいことを十分に伝えること」。何よりも、面接官の質問に耳を傾け、理解するよう努めてみてください。
そのとき、丸暗記するほどにすらすらと話せるようになった言葉、表現、内容が十分に役立ち、口をついて出てくることでしょう。丸暗記したはずの言葉と違う言葉が出てきたら、なおさらOK。そこに「あなたらしさ」が表れるはずです。
丸暗記したからこそ伝えられる本当の自分があるかもしれません。大切なことを忘れずに、自信を持って面接に臨みましょう。
②良く見せようとしすぎない
面接では合格したいがあまり自分を実際よりも大きく見せたくなるかもしれませんが、誤魔化しやウソは逆に自分の緊張を高めてしまいます。
ウソをついてしまうと「ウソがばれないかな?」と不安になってしまい、逆に緊張してしまうのです。また、面接官にウソがばれてしまえば、マイナスの印象を与えてしまい不合格につながる可能性もあります。
そのため、面接官から良く見られたいと過剰にアピールするのではなく、正直な想いや事実を話すことが重要です。
そうすれば緊張せずに、あなたの人柄や経験が伝わって好印象を与えられますよ。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る相手に意識が向きすぎて自分を見失わないように
必要以上に相手に合わせようとしたり、忖度して心にもないことを言ってしまったりする点には注意が必要です。これは相手に意識が向きすぎて、自分を見失ってしまう状況です。
逆もあります。緊張のあまり周囲を無視して過剰なアピールに走ったり、「どうでもいい」という態度で暴走してしまったりすることです。
思ったように面接が進まず、言いたいことが全然言えないことから焦ってしまうような状況です。やや極端なケースかもしれませんが、どちらの場合も、緊張が原因になっています。
面接はお互いを知るためのコミュニケーションの場だと意識することが大切
注意点として、面接が何のためのものかを忘れないようにしたいですね。お互いを知るためのコミュニケーションという原点があります。一期一会という言葉がありますが、その瞬間はもう二度とやり直すことができない時間です。
完全に相手のことがわかるわけではないにしても、お互いに伝え合おう、わかり合おうとする姿勢が大事です。自分を取り繕って良く見せようとか、思うようにならないから焦る、という以前に双方向のやりとりの場であることを改めて大切にしましょう。
面接で緊張しすぎて固まってしまった時のベストな対処法
面接で緊張しすぎて固まってしまった時のベストな対処法
- 考える時間をもらって頭を整理する
- 質問を聞き返して余裕を作る
- 答えが思いつかない場合は素直に「わからない」と答える
面接では緊張のしすぎから何も考えられずに固まってしまうこともあるでしょう。
そのようなとき、何もできず固まって終わりでは面接官に良い印象を与えることはできません。固まった後にどれだけリカバリーできるかがカギになってきます。
そこで、面接で固まってしまっても、上手くリカバリーして良い印象を与えられる対処法を解説します。マイナスイメージを払拭して、面接を成功させたい人はぜひ参考にしてみてください。
①考える時間をもらって頭を整理する
緊張で固まったときは、考える時間をもらっていったん頭を整理しましょう。
考える時間をもらうことで、質問の意味を理解できるようになり、適切な回答を導き出すことができます。
逆に「早く答えないと」と答えに焦ってしまうと、余計に緊張してしまい的外れな回答をしてしまったり、言葉に詰まったりしてしまいます。
面接で緊張から答えが思いつかないときは、無理に答えず「考える時間を少しいただいてもよろしいでしょうか?」とお願いしてみましょう。
面接官も学生がすべての質問に即座に答えられるとは思っていないので、快く了承してくれるケースがほとんどです。
しっかりと回答を考えているという好印象を与えることもできるので、すぐに答えようとせずに時間をもらえるように対処してみてください。
面接とは、面接官が何かを意図して質問するわけですが、緊張しているとその意図を想像したり、感じたりする余裕がなくなるわけです。
そうなると、質問の意図と違った回答になりやすく、聞きたいことに答えていないという最悪のリスクが発生しやすい状況になってしまいます。
②質問を聞き返して余裕を作る
質問が聞き取りづらかったり、質問の意図がわからなかった際に無理に答えようとしてしまうと「自分の回答は正しいかな?」と不安になって緊張してしまいます。
そこで、質問を復唱したり、質問を聞き返したりすることで、回答の方向性を正しくつかむことができ、心の余裕が生まれます。
面接官への聞き返し例
- 質問の復唱=「私の強みについてですね。私の強みは~」
- 質問の意図の確認=「その質問は私の〇〇を確認したいという意味でしょうか?」
- 質問内容の確認=「申し訳ありません。確認のために質問内容をもう一度お聞きしてもよろしいでしょうか?」
面接官にも「質問の意味を理解してくれている」という安心感が生まれます。
心の余裕を作るためにも、質問の復唱や聞き返すことを意識してみてください。
組織では「共通認識を確認すること」はとても重要視されます。「伝えたつもり」という伝える側の思い込みと「こういうことだろう」という受け手側の思い込みが重なると、たいていのことは上手くいきません。
面接で質問の内容が上手く把握できないときに聞き返して認識を確認することは、仕事での必要なコミュニケーション能力があると評価されますよ。
③答えが思いつかない場合は素直に「わからない」と答える
緊張のあまりどう答えれば良いのかわからなくなってしまったときは、素直に「申し訳ございません。わかりません」と伝えることも大切です。
緊張しすぎてしまうと、何も考えられなくなりまったく見当違いの回答をしてしまいがちです。それでは面接官から悪印象を抱かれてしまいます。正直にわからないと答える人の方が、誠実でウソをつかない人だという印象を残します。
また、自分自身も正直に回答したことで変な緊張がなくなり、その後の質問も自信を持って回答できるようになります。
「わからない」と答えるのは不安もあると思いますが、無理に回答するよりは緊張が和らぎます。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る緊張で固まったときは今の正直な気持ちを話してみよう
緊張しすぎると、どうして良いかわからずに固まってしまったり、頭が真っ白になって焦ってしまったりすることがよくありますよね。
そんなときに、なんとかして質問に答えようとしてもなかなか言葉は出てきません。頭の中でも上手くまとまらないので、余計に焦りどうしようもなくなってしまいがちです。
そんなときは頭で考えるのではなく、今の正直な気持ちを正直に話してみると良いですね。「すみません。御社にどうしても入社したくて、上手く答えたいんですけどすごく緊張していて上手くまとまらなくて。固まってしまいそうになる自分がいます……」とかですね。
自分を客観視して素直な自分をアピールしよう
自分を他人事のように俯瞰して話してみると、より話しやすいかもしれません。そうすると、緊張しすぎている自分を客観視できて、少し落ち着いてきたり、面接官も助け舟を出してくれたりします。
その結果、素直に自己開示ができる人、客観的に自己評価ができる人なんだな、と好印象を与えることにもつながりやすいです。困ったらまずはそのときの気持ちを話してみて、自分の心を整理してみることが大事かもしれません。
ぜひ普段からトライしてみてくださいね。
面接は何回やっても緊張しますよね。上手く受け答えできず、「ボロボロだった……」と不安になることもあると思います。以下の記事では、面接でボロボロでも受かった事例をまとめているので参考にしてみてください。
面接でボロボロでも受かったケース6選|途中で挽回する方法も伝授
面接官に「緊張していますか?」といわれたときの回答方法
面接官は今まで多くの面接を実施しているため、学生が緊張しているのを承知のうえで質問をしてきます。
緊張を和らげようと「緊張していますか?」と聞いてくるケースがあります。そんなとき、「緊張しています」と本音を伝えて良いのかどうか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。
そこで、面接時に「緊張していますか?」と聞かれた際の回答方法を解説します。回答によっては、面接の雰囲気を和らげることもできるので、参考にしてみてください。
①緊張していると素直に認める
面接官から「緊張していますか?」と聞かれた際には「はい、緊張しています」と素直に認めると良いでしょう。
「緊張しています」と自分で声を発することで、「自分は緊張しているんだ」と緊張状態を受け入れられます。それによって自分を客観視できるので、緊張を和らげられるのです。
また、答えるときはできるだけ顔の筋肉を緩めて笑顔で答えてみてください。面接官も人なので緊張したままよりも、笑って回答してもらえると心理的に安心できます。
もし、面接している企業が第一志望なのであれば、「御社が第一志望なのでなおさら緊張しています」と伝えるのも有効です。第一志望だと言われて悪い印象を持つ面接官はいません。チャンスがあれば自分が緊張している理由まで伝えられると、人柄が伝わって好印象につながります。
経験上、素直な人や正直な人は良い評価を受けることが多いです。よほどネガティブなことでなければ、正直に自分の感じたことを伝えることは大抵プラスに働きます。人事や面接官はあなたの本音を聞きたいので、打ち解けた対話のきっかけにもなります。
②緊張を和らげるために実践したことを話す
「緊張していますか?」の質問に対して、緊張を和らげるために実践したことを話すのも有効です。
緊張しないために実践したことを伝えることで、計画性をアピールできます。また、その会話をきっかけにちょっとした雑談が始まるなど、柔らかい雰囲気で面接を進められる可能性もあります。
例としては以下の通りです。
緊張を和らげるために実践したことを説明する例
- 緊張を和らげるために音楽を聞きながら会場へ来ました
- 緊張しないように先日会場周辺へ足を運んでみました
- 緊張しないように面接練習をたくさんしてきました
仕事では、緊張する場面は多々あります。回避しようのない自分の身体の反応に対する対策をしていることは、セルフマネジメント力がある人物として評価されるでしょう。
また、対策が効果を発揮していると面接で示すことができれば、さらに説得力が増すでしょう。
こちらのQ&Aコンテンツでも、面接で「緊張していますか?」と聞かれた際の回答方法をキャリアコンサルタントが回答しているので、併せてチェックしてください。
緊張を和らげる対策方法で自信を持って面接に臨み選考を突破しよう!
面接で緊張するのはあなただけでなく、周りの人も同様です。面接に本気だからこそ、緊張が大きくなってしまうのは仕方ありません。
一方で、緊張してしまう理由や対処法を知っておくことで、緊張を和らげて面接官に自分をアピールすることもできます。
この記事で解説した内容をもとに、自分自身の緊張と向き合いながら最大限のパフォーマンスを発揮して選考を突破してくださいね。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る緊張は自然なこと! そこからの対策が重要となる
緊張という反応は、元々人間が未知のものや危険なものから身を守るために、戦ったり逃げたりするときに身体が動くよう、心拍を速めたり血糖値を上げたりする自律神経の働きによるものです。
いわば本能的なものなので、これをなくそうというのは現実的ではありません。むしろ緊張しても良い、自然なのだと考えてください。
あなたにとってそこがよく知らない場所であったり、相手がよく知らない人であったり、何か良くないことが起こりそうと感じたりすることから、根拠のない不安が起きます。
実は相手や環境が問題なのではなく、すべては内面で起きていることが原因なのです。
悔いのないように準備すれば面接の緊張もなくなる
これに対処するには、しっかり相手のことを理解し、悔いのない準備をする以外になす術はありません。
企業研究をすればするほど、そこは「未知の場所」ではなくなり、面接練習をすればするほど「良くないこと」が起こりそうなリスクは減らせます。
自分を納得させるくらいしっかり取り組めば、いつしか緊張もしなくなりますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
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