この記事のまとめ
- エントリーシート(ES)の自己PRの書き方を3ステップで解説
- 企業の求める人物像に合う自己PRを書くことでポテンシャルを評価してもらえる
- 採用担当者の目にとどまるESにするにはレイアウトや表現の工夫が欠かせない
- ありがちな強みは言い換えや補足で差別化できる
- 自己PR作成ツール
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エントリーシート(ES)では、必ずといって良いほど自己PRが求められます。「ESの自己PRってどうやって書いたら良いんだろう」「自己PRで書きたいことはあるけど、うまくまとまらない」という悩みの声が多くの学生から寄せられます。
採用担当者は1日に何十枚、何百枚ものESに目を通さなければいけません。そのため、自己PRの内容自体は良いものであっても、構成がわかりやすくない、強みや活躍の可能性が伝わらない、見栄えが整っていないといった点があると、きちんと読まれない可能性があります。
この記事では、キャリア支援の傍ら企業の経営支援にも携わる鈴木さん、人事部での採用経験を持つ高尾さん、そして数多くのキャリア相談を受けた木村さん、隈本さん、馬場さん、山田さん、野村さんの7人のキャリアコンサルタントとともに、ESの自己PRの対策について詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、ESの自己PRの基本の書き方から差別化のコツまで網羅できるため、ESの自己PRに悩んでいる就活生はぜひ参考にしてみてくださいね。
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ESの自己PRは内容・構成・見た目の対策が必須
ESなどの書類選考は選考の初期フェーズであり、学生の人数をまだ絞れていない状況です。そのため、採用担当者は多くのESを読むことになります。そんな数多くのESのなかで選考を通過するには、面接官の興味を惹くような書き方や内容にしなければなりません。
記事では、まずエントリーシートの自己PRを書くうえで必ず押さえておきたい内容・構成・見た目の対策について解説をしていきます。ほかの応募者と差をつけたい人は、採用担当者の目を惹く自己PRの要素についても確認しておきましょう。
さらにこの記事では、自己PRでよく使われる題材を厳選した30の例文もチェックできます。自分の回答を作る際や、回答をブラッシュアップする際に活用してくださいね。
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書く前に知っておこう! ESのルールと評価軸
数あるESのなかから採用担当者の目に留まるためには、ESで守るべきルールと、採用側が重視しているポイントを知っておく必要があります。
そもそも、ルールを守っていないESは、内容以前に評価の対象にならないことが多いです。また、企業側が自己PRでどんなところを見ているのか知らないまま自己PRを作成しても、意図に沿わない回答になってしまう可能性があります。
企業側が知りたいことを整理して、答えるべき方向性を定めていきましょう。
ESなどの書類選考で落ちてしまう就活生は、意外と基礎的な部分が守れていないことがあります。書類選考で落ちたくない就活生は以下の記事を参考にしてください。
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書類選考で落ちる確率は10%~60%と幅広いです。この記事では書類選考で落ちないための基本ポイントと通過率アップのための差別化のコツをキャリアコンサルタントがプロの現場目線で解説します。基本と差別化を押さえて書類選考を通過しましょう。
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ESの基本ルール
近年、ESは手書きではなくPCで作成できたり、郵送ではなくメールで送れたりするなど就活生がたくさんの企業にエントリーしやすくなってきています。ただし、どのような形態でESの自己PRを作成するとしても、基本ルールがあることを忘れてはいけません。
ルールを守ることは選考を受けるうえでの最低限のマナーです。ESの書き方に不備があると、「適当に書いたのでは?」とネガティブな印象を持たれ、選考にも支障をきたす可能性があります。
ESの基本ルール
- 話し言葉ではなく書き言葉を使う
- 文字数オーバーはしない
- 手書きの場合は修正液などの使用をしない
ESの基本ルールは上記の通りです。
入社後も、業務上で書類作成をする機会は多くあり、その際もルールの遵守が求められます。就活生の段階でルールを守れていないと、「仕事でも基本の書類作成ができないのでは?」という懸念を持たれる可能性があるのです。
採用担当者にこのような懸念を抱かれてしまうと、どんなに良い自己PR内容がESに書かれていても、きちんと目を通してもらえない、ということにもなりかねません。そのため、まずはこの基本ルールを守ってESを作成する意識を持ちましょう。
ESの基本ルールを詳しく知りたいという人は下記の記事も参考にしてください。ESの書き方から例文まで一挙に確認できます。
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就活の基本! エントリーシートの疑問を徹底解説|書き方・例文付き
就活に必須のエントリーシート(ES)ですが、「そもそもESって何なの?」と疑問を抱えている人もいるでしょう。記事ではESの基本情報に加えて、書類選考を突破するためのコツや例文をキャリアコンサルタントとともに紹介します。これからESを作成しようとしている人はぜひ参考にしてくださいね。
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ESの自己PRの評価ポイント
ESの自己PRの評価ポイント
- 最低限の文章力があるかどうか
- アピールする強みや経験が企業の求める人物像に合っているか
- 自己PRでアピールされた強みやスキルが仕事でも活かせそうか
ESの自己PRでは、就活生のスキルや能力、人柄や性格などの部分が、企業の求める最低限の水準を満たしているかが見られています。
それに加えて、企業は、自己PRで示された学生のスキルが、入社後も活かせるものなのかを確認したいと考えているのです。
つまりESの自己PRでは、基本の文章力や書類作成のスキルを示すことはもちろん、企業ごとにマッチした強みのアピールと、その強みの再現性を示すことが重要になります。
以降の章ではより具体的な対策の行程について解説するため、上記の評価ポイントに沿った自己PRを作るという意識で読み進めていきましょう。
ESの自己PRを書くときの3ステップ
ESの自己PRを書くときの3つのステップ
ESの自己PRは面接でのアピールとは異なり、声や表情などで熱意を伝えることはできません。つまり文字のみであなた自身のことを明確にアピールし、採用担当者からの評価につなげる必要があるということなのです。
だからこそ、ESの内容や、文章の流れ、レイアウトや見せ方の部分で工夫を凝らす必要があります。ここからは、ESの自己PRを書くうえで欠かせない、3つの対策を紹介します。自己PRの作成で必要な要素を押さえて、抜け漏れなく作成を進めましょう。
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ステップ①企業ごとのアピールポイントを明確にする
企業はESから、学生のスキルが自社で活かせるかを見ています。そのため、企業の求める人材に適した強みをアピールして、企業での活躍イメージを感じてもらう必要があるのです。
ここで必要なのは、自分の強みを把握すること、企業の求める人物像を知ること、そしてこの2つを組み合わせた自己PRを作成することです。
どれか1つでも欠けてしまうと、自分本くらいな内容になったり、逆に自分らしさが十分に伝わらない自己PRになってしまいます。
企業ごとのアピールポイントを明確にする方法は、ステップ①企業ごとのアピールポイントを明確にする方法で確認していきましょう。
ステップ②わかりやすい構成にする
応募者が多い企業の場合、採用担当者が1人の就活生の自己PRをじっくりと読み込むことは少ないです。何百人もの就活生の自己PRを見なければいけないため、パッと見て内容がわかりづらいものは、「基礎的な文章力がない」と判断されかねません。
そのためESの自己PRでは、あなたのバックグラウンドや価値観を知らない採用担当者が初見で読んでも、即座に理解できるような内容を意識しましょう。論理的でかつ簡潔な構成の自己PRにすることが、採用担当者に読んでもらうためには最低限必要なのです。
ステップ②わかりやすく自己PRを伝えるおすすめ構成に沿って構成を作り上げると、論理的に自己PRを組み立てられるので実践しましょう。
ステップ③見た目を整える
ESを最初に見たときに目に入るのは、全体のレイアウトです。文字が汚かったり、一文が長すぎたりすると、読み手に負担をかけてしまいます。
そのため、採用担当者に「じっくりと読んでみたい」と思ってもらえるように、読みやすいレイアウトや綺麗な文字で、書類の体裁を整える必要があるのです。読み手である採用担当者に配慮する行動からも、企業への熱意を伝えることができます。
見た目を整える方法は、スステップ③:見た目を整えるから確認してください。ESは書き終えたら終わりではありません。一見して熱意の伝わる内容にする必要があると覚えておきましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス3つのマストがなぜ必要なのかを理解してESを作成しよう
高尾 有沙
プロフィールを見るこの記事で紹介されている 3つのマストは、エントリーシート(ES)を書くうえで押さえておくべき基本事項です。
まず「企業ごとのアピールポイントを明確にする」は、相性の良さを示す作業です。食品メーカーを志望する学生を想像してみてください。
「販促活動では現場連携が要です。私は学園祭の物販で、発注・陳列・在庫管理の工程を見直し、欠品率を 3%から 1%に下げました」など、より具体的なシーンを添えると、ただ「協調性があります」と伝えるよりも説得力が出ます。
次に「わかりやすい構成にする」は、型を整える作業です。「結論の 1文→背景/役割→行動→数値の成果→学び→入社後の再現」という 6パーツで構成すれば、読み手が読みやすい内容にできます。
読みやすさへの配慮で熱意と論理性がアピールできる!
最後の「見た目を整える作業」は、可読性のアピールにつながります。
1文は 40字前後、段落は 3つ、数値は横書きなら半角、固有名詞は略さない、見出しを置くなどの工夫を凝らすと、一目で熱量と論点が伝わります。わかりやすい書類を書くことは、社会人としての必須スキルです。
実際、この 3点に意識を向けられている学生は、通過社数が目に見えて増えます。
内容×構成×見た目に磨きをかけることが、通過への最短距離です。
ステップ①企業ごとのアピールポイントを明確にする
企業ごとのアピールポイントを明確にする方法
- 自分の強みを見つける
- 企業の求める人物像を知る
- 企業の求める人物像や社風と強みをマッチさせる
ESの自己PRを書く際、まず最初にやるべきなのは「書く内容を決める」ことです。自己PRでは、自分の強みを活かして企業にどう貢献できるかを伝えます。そのためには、自分自身と企業のことを深く理解しなくてはいけません。
ここから紹介する3つの手順で、自己分析と企業分析を進めて、自分と企業との共通点を見つけましょう。その共通点をつなぎ合わせ、入社後の活躍をイメージさせる内容に仕上げることが、良い自己PRのポイントです。
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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自分の強みを見つける

企業が求めるスキルをアピールするには、まず自己分析をして自分の強みの特徴を整理しましょう。
自分自身で自分の魅力や強みについて熟知しておかなければ、ESに記載する自己PRをうまく言葉にできません。これはESだけに限った行程ではないですが、アピールを考える前には必須でおこなうべきことなので、しっかり押さえておいてくださいね。
自分の強みを見つける具体的な方法としては、以下のようなエピソードを振り返ってみましょう。何かを達成したときや、逆境に立ち向かうときに、自分の強みが発揮されやすいものです。
たとえば、「中学校の部活動でレギュラーになれず、1年間の自主練をしてレギュラーを勝ち取った」「高校で一度は資格試験に落ちたものの、毎日の勉強を継続して2回目で合格した」という経験がある人には、粘り強さが強みとして挙げられます。
自己分析で深掘りたいエピソードの例
- 一番頑張ったこと
- 一番辛かったこと
- 一番うれしかったこと
- 当時、熱中していたこと
- 大きな失敗や挫折
- 困難を乗り越えたこと
- 自分から率先しておこなったこと
企業や業界によって求められる資質は異なるため、この自己分析の行程では複数の強みを見つけておくのがおすすめです。そうすることで、ESの自己PRに書ける内容の引き出しが増え、希望する企業に合った強みをアピールできるようになります。
自己PRがないと悩んでいる人は下記の記事も確認しておきましょう。自己PRの見つけ方がわかります。
自分史の詳しい書き方が知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。3つのテンプレから、自分に合ったものを実践することがおすすめです。
関連記事
自分史のテンプレ3選! 例文付きで当てはめるだけで自己理解が深まる
自分史を作成することで自己理解が深まり、自分に合った企業の見分け方が明らかになったり、選考での質問にも備えられます。キャリアコンサルタントとともに自分史の作り方や活かし方を徹底解説します。
記事を読む

企業の求める人物像を知る
自分の強みが整理できたら、企業のビジネスモデルや仕事内容、社風を整理して、企業の求める人物像を把握しましょう。
自己PRでは、求める人物像と自分の強みが重なる部分をアピールに盛り込むことで、企業との相性の良さや、入社後の活躍イメージをより具体的に示すことができます。
求める人物像の研究方法
- 採用ホームページ(HP)や求人票を見る
- 企業に関連する書籍を調べる
- 企業が取り上げられている記事をネットで調べる
- 企業HPにある「社長メッセージ」などを読む
- 中期経営計画など今後の企業方針から考える
- 社歴から企業の事業に対する姿勢を見い出す
- 企業HPにある「社員紹介」などを読む
上記の方法で企業研究をおこなって、企業で活躍している人の特徴や、その企業にフィットしやすい人の全体像を把握しましょう。ESの提出までに時間がある場合は、OB・OG訪問で、実際に企業で働く人の声を取り入れることもおすすめです。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
企業の求める人物像や社風と強みをマッチさせる
自分の強みと企業の特徴が理解できたら、それぞれの共通項を見つけましょう。
たとえば、「話し合いを大切にする社風の営業部」に向けて自己PRを書く場合、挙げるべき強みとしては「相手の意見を尊重するコミュニケーション能力」などになります。
ここでは、単に「コミュニケーション能力」という言葉だけで強みを説明するのではなく、企業の社風や求める人物像に合わせて言葉選びを工夫することがポイントです。
このようにESの自己PRでは、企業の求める人物像とマッチする強みとして説明できると、、企業から「この学生はうちと相性が良さそう」といった評価につなげることができます。
アドバイザーからワンポイントアドバイスモチベーショングラフや企業の説明資料を活用して自己PRを作成しよう
高尾 有沙
プロフィールを見る自分の強みがわからない学生には、次の順でアドバイスをしています。
① 自分の強みを見つける方法:モチベーショングラフの作成
その際、成果の分解をするように伝えています。楽しかった、評価された場面で自分が担っていた工程を特定してもらいます。工程に含まれるのは、調整・分析・実行・改善です。
その後、第三者数名に「あなたの強みは? 」を 1 行で答えてもらうことがポイントです。
② 企業が求める強みを知る方法:現場の困りごとの言語化
募集要項における頻出単語の洗い出し、社員インタビューの熟読、IR 情報のチェック、直近にリリースされたプロダクトのチェックから、企業の課題を見つけ出します。
そこから、自分の強みでどう貢献していくかを考えていきます。
③ ESの自己PRを書く方法:マッチングの文法に沿った記述
「貴社の X(課題/方針)に対し、私の Y(強み)は Z(具体場面・数値)で機能した。入社後は A の業務で B という KPI に寄与したい」などがその一例です。
これまでのサポートのなかで、ゼミでの華々しい経験や、部活の役職もなかった、いわゆる「ガクチカ」の弱い学生が、図書館アルバイトの棚卸し改善を上記の型で可視化した経験があります。
在庫差異の削減率と手順書作成まで書いたところ、事務・物流系での ES 通過が一気に増えました。強みは機能面から語ることが重要です。
ステップ②わかりやすい構成にする
わかりやすく自己PRを伝えるおすすめ構成
- 結論として自分の強みを書く
- 過程や数値を交えて強みを発揮したエピソードを書く
- 経験からの学びを書く
- 入社後に強みを活用してどう貢献するかを書く
自己PRの内容が準備できたら、構成に当てはめて、わかりやすい形にまとめましょう。採用担当者がESに割ける時間は限られているため、理解しづらい構成で書かれたESは読み飛ばされてしまうこともあるからです。
ここからは、わかりやすい構成にする4つの手順を紹介していきます。自己分析や企業分析をした内容を4ステップに沿って書き上げることで、採用担当者が理解しやすい自己PRを作ることができます。
わかりやすい構成で書き、一読で理解できる自己PRに仕上げましょう。
結論
まず、ESの回答は基本的に結論ファーストを心掛けましょう。つまり、自己PRで真っ先に伝えるべきことは「自分の強み」です。
最初に結論である自分の強みを伝えることで、採用担当者は「今からこの強みの話が展開されるのだな」と心構えをすることができます。
強みを一言程度で伝えても、自分と採用担当者との間では認識の齟齬があるかもしれません。そのため自分の強みを伝える際には、エピソードからいえる強みの定義まで伝えられるようにしましょう。
自己PRの結論である強みとしては、以下のような要素を盛り込むことをおすすめします。採用担当者に話を冒頭から理解してもらうためにも、どんな強みであるかをわかりやすく具体的に書く必要があるのです。
ESの自己PRで伝える強みの例
- 個人での成果を挙げる力
- 関係者と信頼関係を構築する力
- リーダーシップで周囲を先導する力
- 利害関係や価値観の異なる人と協力できる力
- 新しい価値観を創造し周囲の協力を得られる力
NG例文:どんな強みかわからない
私の強みはコミュニケーション能力です。
OK例文
私の強みはコミュニケーション能力です。利害関係が異なる人ともかかわり、話の折り合いをつけることができます。
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エピソード
結論である強みを伝えたら、その強みの根拠となるエピソードを伝えます。このエピソードの部分で、自分ならではの経験を盛り込み、オリジナリティを表現しましょう。
エピソードの切り口としては、新しいことや困難なことに取り組んだこと、周囲を巻き込んだ経験など、自分の人柄も伝えられるものを選ぶことがポイントです。
また、エピソードでは次のような、「課題」「改善策」「結果」を盛り込むと、強みに納得感を持たせられるため、意識して盛り込んでみましょう。結果の部分には具体的な数値を加えることで、より具体性のあるエピソードになります。
採用担当者はあなたの強みそのものよりも、どんな過程を経てその強みを手に入れたのかを注視しています。だからこそ、「課題」「改善策」「結果」を盛り込む必要があるのです。
たとえば、以下のような具体例がない例文では、採用担当者はあなたの強みに納得しづらくなってしまいますよね。
NG例文:具体的でない
私は学生時代、スポーツ用品店のアウトドア部門でアルバイトをしていました。アルバイト先では、さまざまな問題があり、働くうえでの雰囲気が非常に悪かったです。しかし、私は改善をして良い雰囲気にすることができました。
OK例文:具体性がある
職場の雰囲気を良くするために、週1回のミーティングを提案しました。業務連絡や意見交換の場を設けることで、スタッフ同士の意思疎通を促すことが目的です。また、自主的にマニュアルを作成し、新人への引き継ぎ業務の効率を上げました。
その結果、3カ月後には、連携ミスが月平均10件から2件に減少し、スタッフの早期離職率も前年同時期から5%回復しました。
エピソードの内容は、入社した後にもその強みが活かせることをイメージできるものが望ましいです。
口先だけではなく、実際に「強み」を活かした具体的な行動がわかるようなエピソードを伝えましょう。
経験からの学び
エピソードを具体的に記述できたら、その経験からどう成長できたのかを明確に伝えます。単に「やったこと」で終わらせず、学びの姿勢を示すことが大切です。
仕事では、日々の業務から学びを得て、新たな挑戦に活かすことが求められるため、その素質があることを伝えましょう。
たとえば、「失敗をきっかけに弱点を補う工夫が必要だと感じた」「些細なことでも話し合いの時間を設けることで互いの理解が深まると学んだ」といったように、自分の成長を具体的な変化として伝えることが効果的です。
このような学びを伝えることで、採用担当者に「入社後も成長し続けられる人材だ」と感じてもらいやすくなります。
入社後にどう貢献するか
最後に、一連のエピソードで発揮した強みを入社後にどう活かすかを具体的に述べることで、自分のポテンシャルをアピールしましょう。学生時代の強みが企業でも活かせることを示すことで、どんな状況でも一貫して発揮できる強みだと理解してもらいやすいです。
「学生時代に培った粘り強さを活かし、たとえ失敗をしたとしても顧客のニーズに応え続けることで貴社に貢献したいです」といったように、企業での業務を想像しながら、自分の強みを活かせる場面について言及しましょう。
ステップ③見た目を整える
見た目を整える方法
- 1文を端的にわかりやすく表現する
- 手書きのときは綺麗な文字で書く
- 声に出して読んでみる
- 客観的な視点からチェックしてもらう
- 記入欄が8割以上埋まるように書く
ESは書類として提出するものであるため、第一印象が非常に重要です。
面接であれば、その場で言葉を添えることができます。しかし、書類選考では対面で言葉を補足できないため、「詳しく読みたい」と思ってもらえるように、見た目を丁寧に整える必要があるのです。
ここからは、ESの読みやすさを上げる5つの方法を解説していきます。どれだけ良い内容でも、視覚的に読みにくいESであるとマイナスな印象につながる可能性もあるため、提出前に必ずチェックしましょう。
手書きのときは綺麗な文字で書く
ESの自己PRでは、採用担当者は全体の流れをつかむために、1文1文を丁寧に読むのではなく、ざっと目を通すように読まれる場合もあります。そのため、1文が冗長でわかりにくいと、内容を十分に理解してもらえません。
必要のない言葉や当たり前すぎる言葉などをいれないことで、端的にわかりやすい表現ができるようになります。たとえば、コミュニケーションは人と話すことが当たり前であるのに「人と話すコミュニケーション能力」などは必要のない表現が盛り込まれていますね。
NG例文
私の強みは、人と話す際のコミュニケーション能力で、これは学生時代に一生懸命取り組んだカフェのアルバイトで培ったものなのですが、場の空気を非常に明るくする会話をすることができます。
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私の強みは、場の空気を明るくできるコミュニケーション能力です。これは、学生時代のカフェのアルバイトで培いました。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
手書きのときは綺麗な文字で書く
手書きの自己PRの場合、自分では文字を丁寧に書いているつもりでも、採用担当者から見ると汚いと感じられてしまう可能性は十分あります。文字が汚いと、自己PRの内容以前の問題で、採用担当者は読みづらく感じ、「読み進めたくない」と内容の評価に至らないかもしれません。
そのため、一文字一文字をできるだけ綺麗に書きましょう。文字を同じ大きさにそろえると、丁寧な印象の自己PRになりやすいです。
文字の大きさとしては、次のような大きさを意識するとバランスの良い文字が書けるようになります。「漢字10:ひらがな7:カタカナ8」が文字の大きさの黄金比率といわれています。
また、鉛筆で下書きをしておくと、ミスなく書けるだけでなく、文字のバランスの良い綺麗な自己PRを書けるようになりますよ。
- 手書きの自己PRが求められていますが、もともと字が綺麗な方ではありません。その場合、それだけで不利になることはあるのでしょうか?
手書きのESの提出を求める採用担当者は、応募者の字の綺麗さなどを評価するわけではないため、不利になることはありません。
字が綺麗ではなかったとしても、読み手のことを配慮できる人柄や社会人としてのマナーがあるかを知りたいのです。
そのため、走り書きではなく丁寧な文字で書かれているか、文字のサイズや文章の長さを意識しているかなど、読み手への配慮が感じられるならば問題ありません。
声に出して読んでみる
ESの自己PRでは、書いてチェックしたら終わりという就活生も多いかもしれませんね。しかし、目で文字を追っているだけでは、文章がおかしくなっているところや、句読点の違和感には気づきにくいものです。
自己PRが完成したら、必ず声に出して読んでみましょう。声に出すことで、言葉に詰まったところが採用担当者が理解しにくい部分だと気づくことができますよ。
また、書類選考を突破したあと、実際に面接でもその自己PRを自分の口で語ることになります。話すエピソードの順番に違和感はないか、自分が伝えたい内容は盛り込んであるか、声に出しながら確認すると、ESだけでなく面接を見すえた対策ができます。
声に出して読む場合のチェックポイント
- 意味が通っているか確認する
- 文章構成がおかしくないか確認する
- スラスラ読めるか句読点を確認する
客観的な視点からチェックしてもらう
自己PRができたら、ESを提出する前に友人や家族など周囲の第三者から添削をしてもらいましょう。自分だけで自己PRを作成すると、見慣れてしまい、間違いやわかりづらい点に気づきにくいものです。
また、自分の価値観やバックグラウンドをあまり知らない人に見てもらうこともおすすめです。たとえば、大学のキャリアセンターや就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
自分ではよく書けた自己PRだと思っていても、あなたのことを知らない人が読んだら伝わらないなんてこともあります。読み手を意識した、かつ強みがわかりやすい自己PRを作り上げるために客観的な視点のチェックを欠かさないようにしましょう。
記入欄が8割以上埋まるように書く
自己PRの内容が思い浮かばず、自己PR欄が十分に埋まっていないことはないでしょうか。
文章量が少ないと、志望度が低いと判断され、書類をじっくり見てもらえない可能性があります。書類を見てもらえなければ選考の機会を逃してしまうため、非常にもったいないです。
記入欄が8割未満のときにやるべきこと
- 企業研究で求める人物像を知る
- 自己分析で見つかったエピソードを加える
- 企業での活躍イメージを加える
自己PRが薄いときの原因の1つとして考えられるのは、内容が抽象的すぎることです。
自己PRでは、自分のスキルを企業でどう活かすかを示すことが必要になります。企業でも活かせる強みだと感じてもらえるよう、改めて自己分析と企業分析をおこない、自己PRの説得力を高めましょう。
自己分析と企業研究の活かし方がわからないという人は下記のQAコンテンツを確認してみてください。効率的に質の良い自己PRを作ることができます。
差がつく! 自己PRで採用担当者の興味を惹く3つの工夫
ESの自己PRを作成するさいは、ここまでに紹介した内容・構成・見た目の対策は必須でおこなっておきましょう。そのうえで、さらに採用担当者を惹き付けるESにするには、多少手間がかかっても、さらなる工夫をする必要があります。
より自分のESの自己PRをブラッシュアップしたい人は、これから解説する3つの工夫を取り入れて、よくあるESから一歩抜け出し、さらなる評価へとつなげていきましょう。
①キャッチコピーをつける
他の就活生と少しでも差別化をして、採用担当者の目を惹きたいときは、キャッチコピーを使ってみましょう。
キャッチコピーの考え方
- 自分の強みを一言で表す
→「忍耐力」 - その強みをフレーズにする
→「どんな苦難があっても何度でも立ち上がることができる」 - そのフレーズを比喩表現をする
→「私は起き上がりこぼしです。どんな苦難があっても何度でも立ち上がる忍耐力があります。」
キャッチコピーの例
- 私はみんなを導く「標識」です。
- 私は「走りながら考える人」です。
- 私はさまざまな人の意見を整える「指揮者」です。+太字
- 自己PRのキャッチコピーがなかなか思い浮かびません。詳しい考え方を教えてください。
自己PRのキャッチコピーは、自分でしっくりくるものであれば問題ありません。
しかし、なかなか思い浮かばなかったり、しっくりこなければ、無理にキャッチコピーを作る必要はありません。
自分の自己PRではなく、身の回りにある商品やサービスにあだ名をつけるような遊び感覚で考え続けてみると、キャッチコピーを作るコツがつかめてきます。
興味があれば、試してみてみるのも良いでしょう。
初めからベストのキャッチコピーを考えることを目標にすると、なかなかアイデアが出てきません。
良いコピーも悪いコピーもどちらでもないコピーも、どれも1カウントとしてみましょう。限られた時間のなかで友人にも協力してもらい、できるだけ多くコピーの案を出してみることもおすすめです。
そのうちに化学反応が起きて、面白いキャッチコピーが生まれる可能性もあります。
②第三者の評価を盛り込む
採用担当者は、強みを聞いただけで「この就活生の強みは忍耐力なのだな」とすぐに納得をするわけではありません。強みを学びえたエピソードを聞いたうえで、納得をしたり疑問を抱いたりするのです。
エピソードを伝えるときの「視点」が自分だけの視点では、説得力が足りません。周囲の第三者からの評価や、数字を盛り込むことで説得力を出しましょう。
第三者の評価の例
- 周囲との人間関係がわかるようにする
- 顧客から「あなたがいるからお店に通っている」といわれました
- チームメイトから「〇〇のおかげで練習に励める」といわれました
数字の例
- 前年対比で10%売り上げがアップしました
- 毎日10kmのランニングを1年間続けました
- 県大会で3位入賞をしました
③複数の強みを掛け合わせる
自己PRの書き出しでは、「私の強みは〇〇です」といった形で、1つの強みを打ち出しているものが多く見られます。そのため「私の強みは〇〇と〇〇です」と、一貫性のある強みを複数伝えることで、独自性のある自己PRになるのです。
複数の強みを自己PRで話す方法
- 自分の強みを書き出す
- 相関関係のある強みを見つける
- 実際のエピソード見つける
- 組み合わせた強みで、企業にどんな価値を与えられるかを文章化する
たとえば、計画性と柔軟性という強みは、計画を確実に実行するうえでの一貫性のある強みです。
締め切りや提出日を守るために着実な計画を立てる一方で、予期せぬトラブルや変化があった際には、柔軟に方向性や内容を見直し、軌道修正ができる高度なスキルだといえます。
この例では、互いの強みが合わさることで、さらなる成果を生み出すことができるのです。一方で、柔軟性と規律性という2つの強みは、その場に応じて対応できるスキルと、ルールや最初に決めたことを守るという姿勢で矛盾します。
矛盾があると「本当の強みは何?」と思われる可能性があるため、複数の強みにつながりがあるかを確認してから書くようにしましょう。
ESの自己PR例文30選
ESで自己PRをするために必要なことや採用担当者の興味を惹くコツを押さえられたら、次は実際に例文を確認していきましょう。
この記事では、強み・文字数・業界・職種別に厳選した例文30選を紹介します。自分のエピソードが組み込めそうか、自分ならどのように表現するかなどを考えてみましょう。もし自分の例文をすでに作っている人は、ブラッシュアップをしながら読んでみてくださいね。
強み別! ESの自己PR例文15選
ESで自己PRをするために必要なことや採用担当者の興味を惹くコツを押さえたところで、次は実際に例文を確認していきましょう。
どの例文も具体的な内容で紹介しているため、自分のエピソードが組み込めそうか、自分ならどのように表現するかなどを考えてみましょう。もし自分の例文をすでに作っている人は、ブラッシュアップをしながら読んでみてくださいね。
例文①協調性
例文①協調性
私の強みは協調性です。対立関係があるような環境でも、場を和ませ、人と人とをつなげることができます。
学生時代、イタリアンレストランのホールスタッフとしてアルバイトをしていました。人気店であるため、いつも顧客の数も多く、忙しい状況でした。顧客に丁寧な接客をしたいホールスタッフと、料理をすぐに配膳してほしいキッチンスタッフとの間では考え方の違いから、険悪な雰囲気が漂っていて、このままでは、顧客に最大限のサービスができないと私は考えました。
そのため、私は業務開始前や終了後にキッチンスタッフと積極的な会話を心掛け、まかないをホール・キッチンスタッフのみんなで食べられるようにしました。その結果、それぞれの考えを言語化する機会になり、周囲からは「あなたのおかげでスタッフ同士が本音で話せるようになった」と言われました。
貴社に入社後も、社内外関係なく人と人をつなぎ、良い成果物が出せるように貢献したいです。
協調性にもさまざまな解釈がありますが、自分の特長を捉えて説明できている点が良いですね。
強みとして自己PRに活かす場合は、そのような協調性を発揮した場面やエピソードがこの例だけではないことがわかるような説明を加えると、より強みに説得力が出てきます。
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例文②継続力
例文②継続力
私の強みは継続力です。自分で決めた目標に向かって日々努力を重ねることができます。
学生時代、肉体改造サークルに所属し、筋力トレーニングに励んでいました。私は大学生になるまで運動経験がなく、体が細く小さかったです。そのため、筋力トレーニングをしてもなかなか筋肉がつかずに悔しい思いをしてきました。
しかし、「自分には向いていない」と諦めることなく、筋力トレーニングの知識を入れ直し、毎日軽めの筋トレをする月と、週3回重めの筋トレをする月を2年間繰り返し続けています。
その結果、ボディビルダーの県大会では3位入賞をすることができました。
貴社に入社後も、難しいと感じたときこそ気持ちを切り替え、継続して成果を挙げたいと考えています。
継続力がある学生であることについて、経験も併せて記載されている点が良いですね。
「難しいときこそ気持ちを切り替えて」との記載は継続力とは少し関係の薄い締めくくりになっているため、そこを改善するとさらに良くなります。
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例文③主体性
例文③主体性
私の強みは主体性です。組織で起きている問題に対して解決策を考え、率先して行動に移すことができます。
学生時代、フットサルサークルに所属し、サークル長を務めていました。サークルでは、しっかりと練習をしたいメンバーとのんびりと活動をしたいメンバーで派閥ができるといった問題がありました。
このままでは、内部分裂を起こしてしまうと考え、メンバー全員に練習場所に関するアンケート調査をおこないました。その結果、練習を2部制にわけるなど、それぞれが活動しやすいように調整をすることになりました。
そして、メンバー間の意見交換ができるようにオンラインミーティングを週1回開催することにしました。メンバーからは「お互いのためになる」「オンラインミーティングで連帯感が強くなる」といった評価をされています。
貴社に入社後も、課題解決に向けて率先して行動を移し、貢献したいです。
強みである主体性について、経験を交えて説明できていて良いですね。
企業側としては、アンケート結果からどうして2部制を取り入れたのかなど、具体的な主体的決断の理由を知りたいと考えるため、その点をもう少し詳しく書くとより良くなります。
例文④向上心
例文④向上心
私の強みは向上心です。逆境こそチャンスだと捉えて、前進を続けることができます。
学生時代、コールセンターでウォーターサーバーを売るためのアルバイトをしていました。目標は月3件の成約でしたが、1件も取れない月もあり、セールストークに工夫の余地があると考えました。
そこで、目標件数よりもさらに上を目指したいと考え、効果的なキャッチコピーや会話の誘導方法について毎日1時間の自主学習を重ねました。その結果、月10件以上の成約を半年間続けています。
貴社の入社後も、営業職として与えられた本来の目標よりも良い結果を出すために、1件でも多くのお客様に会える努力と、受注につなげる精密性を出すための工夫をして貢献したいです。
記載されている一度限りのエピソードだけでは向上心があるとアピールするには、少し説得力に欠けています。
向上心が強みであることを裏付ける習慣的な行動や、同様のエピソードが他にもあることを示せるとさらに効果的ですね。
例文⑤気配り
例文⑤気配り
私の強みは「気配り」ができることです。目の前の相手にどうしたら喜んでもらえるかを常に考えることができます。
大学1年生のときから現在にかけて学童保育で子どもたちと遊ぶアルバイトをしています。絵をかいたり、おままごとをしたりする子どもたちが多いなかで、輪に入れない子がいました。
優しく話しかけてみたところ、みんなと遊びたいけど声のかけ方がわからないと寂しそうに小さくうずくまっていました。
そこで、私はまずはその子と1対1で話を続けて、話すことに慣れてきたら、近くの子のところに移動して、人との会話や距離感に抵抗がなくなるように工夫をしました。
その結果、その子は今では自分から輪に入れるようになりました。周囲の保育士さんからは「普通ならあきらめてしまうところを、根気強く頑張ってくれたね」と評価してもらっています。
貴社に入社後も、周囲に対してアンテナを高く持ち、きめ細かなサービスを顧客に提供できるようにしたいです。
他人からの評価を記載しているため、自己PRに説得力が生まれていますね。
締めくくりで、強みである気配りを入社後にどのように活かせるのかもっと具体的に記載すると、気配りを活かして活躍するイメージがしやすくなります。
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例文⑥忍耐力
例文⑥忍耐力
私の強みは忍耐力です。どんな苦境であっても諦めずに努力を重ねることができます。
学生時代、体育会ハンドボール部に所属していました。ハンドボール部では、スポーツ推薦者も多いなかで、私は非スポーツ推薦で入部をしました。
「スポーツ推薦以外は弱い」という先入観もあり、試合に出ることはもちろん、練習試合にも参加させてもらえない日々が続きました。
しかし、私は「絶対にレギュラーに入る」という強い意志を持ち続け、毎朝10kmのランニング、週3回の筋力トレーニング、企業の実業団の練習に参加させてもらうなどあらゆる努力を重ねました。
その結果、2年生の冬からレギュラーに入ることができました。
貴社に入社後も、困難な状況があっても、自分の持てるすべての努力を重ね、成果につなげたいと考えています。
自分の具体的な経験を添えて、忍耐力について語れている良い例文です。
しかし、採用担当者によっては、「自分を評価してくれない環境を非難している」と感じる可能性もあるため、素直に実力不足だったことを伝えた方が安心です。
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例文⑦責任感
例文⑦責任感
私の強みは責任感です。何事も自分事として捉えて、率先して取り組むことができます。
学生時代、スポーツジムでトレーナーのアルバイトをしていました。トレーナーの基本的な業務は顧客へのアドバイスと器具の整備です。
シャワー室の掃除は受付スタッフが担当なのですが、受付が立て込んでいたりすると、掃除がおろそかになっているときもありました。
顧客に気持ちよくジムを使ってもらうためには、シャワー室などトレーニングの場所以外を整える必要があると考え、自主的に業務開始前後の15分は清掃の時間に充てるようにしました。
その結果、顧客から「いつもありがとう」と感謝してもらえるほか、他のスタッフも清掃を手伝ってくれるようになりました。
貴社に入社後も、課題があればそれに対して自分ができる最大限のことをおこない、貢献していきたいです。
他人の責任範囲に対しても当事者意識を持って解決に取り組むことができる「責任感」の持ち主であることを体現する有効な例ですね。
「何事も自分事として捉えて」という部分の裏付けとして、同様に他のエピソードも示せると、さらに信憑性が増してきます。
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例文⑧発信力
例文⑧発信力
私の強みは発信力です。聞き手の意向を汲み取りながら、自分の意見を説得力を持って伝えることができます。
学生時代、ゼミでソーシャルメディア論を研究していました。
取材や実習を通して、何気ない日常から社会的な問題を切り取り、研究をしています。ソーシャルメディアを取り扱う企業に取材を月1回しているのですが、相手は企業でありプロであるため、委縮してしまって自分の意見をうまく伝えられないときもありました。
しかし、私は「学生だから」という考えを捨て、事前の情報収集はもちろん、相手の意向をくみ取れるような話の流れや質問の切り口、意見の述べ方を模索し続けました。
その結果、取材先の企業からは「こんなに話しやすい取材は初めてだよ」といった評価をしてもらえるようになりました。
貴社に入社後も、自分の発言がどのように作用するのかを意識して、相手の意向をくみ取り成果を挙げていきたいです。
この例文は、「発信力」というよりも「人の話を聞きだす傾聴力」と書き直した方がより採用担当者に伝わりやすくなるのでおすすめです。どんなフレーズを使うのが最善か、改めてエピソードから考えてみましょう。
例文⑨状況把握力
例文⑨状況把握力
私の強みは状況把握力です。周囲の状況を読み取って、的確に行動をすることができます。
学生時代、甲子園球場でビールの売り子のアルバイトをしていました。私には、売り上げNo.1を取りたいという目標がありました。そして、日々ビールを売る中で売れる日と売れない日があると気づきました。
そこで、私は周囲の状況を注意深く観察しながら、ビールの販売を続けることにしました。常連の顧客がいることと、試合の中でも売れるタイミングがあること、進める銘柄によっても売れ行きが変わることがわかりました。
状況を正しく把握したうえで販売をおこなうことで、4か月連続で売り上げNo.1を取ることができました。
貴社に入社後も、状況に応じた行動をとることで、営業成績No.1を目指したいです。
このエピソードでは、「分析力」とアピールする方が採用担当者がイメージしやすいと思います。情報や経験の蓄積によってさまざまな顧客に対応できた事例を足すとより良くなりますよ。
例文⑩柔軟性
例文⑩柔軟性
私の強みは柔軟性です。マニュアル通りの行動ではなく、顧客に喜んでもらえる行動を取ることができます。
学生時代、美容部員のアルバイトをしていました。化粧品の販売や顧客の接客、在庫管理をおこなっています。顧客の中には、杖をついた方や子連れの方など、さまざまな方がいます。
そこで、杖をついた方には出入りがしやすいように広い通路に誘導し、子連れの方には子どもにも笑顔を向けるなど、マニュアルには書かれていない対応をしています。
その柔軟な対応を続けた結果、今では私を指名して化粧品を購入してくれる顧客がいます。
貴社に入社後も、顧客ニーズをくみ取りながら柔軟な対応を心掛け、信頼関係を築き上げたいです。
柔軟な対応は、顧客のニーズに的確に応えたという実績や高評価につながりますね。
しかし一方で、組織のルールやチームの暗黙の合意から逸脱した行動としてわがままな対応と評価につながる危険性もあります。そのため、応募先によってエピソードの選び方を工夫しましょう。
柔軟性の自己PRの作り方、伝え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文⑪提案力
例文⑪提案力
私の強みは提案力です。利害関係が異なる双方の意見を引き出し、最適な案を提示することができます。
学生時代、スポーツ用品店の販売員としてアルバイトをしていました。店舗として売りたいものと、スタッフがおすすめしたい流行の商品が異なる場合も多く、私を始め多くのアルバイトスタッフが商品を陳列したり、顧客にセールストークをするのに困っていました。
このままでは、業務効率も、売り場の雰囲気も悪くなってしまうと考えました。そこで私は、店長に直談判をして、販売の方向性を決めるために月1回ミーティングを開催するように働きかけました。
このミーティングをきっかけに販売スタンスが明文化され、販売員が働きやすくなった結果、売上が前年対比で1.5倍になりました。
貴社に入社後も、提案力を活かして課題解決に導き、貢献していきたいです
この例文は、課題を明確化し、ミーティングを開催したところが良いですね。
強みである提案力の具体性をもう少し書いてみるとより良くなります。会議の中での提案によって実績が伸びたのであれば、その詳細を記載してみましょう。
例文⑫傾聴力
例文⑫傾聴力
私の強みは傾聴力です。関係性が深くない人に対しても、相手の言いたいことをうまく引き出すことができます。
学生時代、中世文学ゼミで活動をしてきました。ゼミでは、他大学との共同研究をおこなっており、月1回進捗の共有やディスカッションをするためのミーティングがありました。
しかし、大学が異なり、あまり親しくない相手には、自分の意見を言いづらいという雰囲気があり、ミーティングが活発にできていないという問題がありました。
良い研究成果を挙げるためには、自由に意見交換をする必要があると考えました。そこで私は、事前に個人の意見を記載できる共有ファイルを作成するとともに、その内容を事前に読み込み、ミーティング中に「〇〇さんのファイルにはこう書いてあって良いと思った」などと肯定意見を積極的に述べるようにしました。
その結果、周囲からは「自分の意見を話しやすくなった」という言葉をもらい、ミーティングも活発な雰囲気となりました。
貴社に入社後も、傾聴力を活かして、相手の言いたいことをうまく引き出すことで貢献したいです。
傾聴という言葉は、相手の立場を踏まえながら熱心に話を聞くという、「対話」の場で用いられます。
このエピソードは、傾聴に必要な信頼関係を抱くまでの行動がメインで語られているため、できればその先のディスカッションでどう相手にかかわったかまで伝えられると良いですね。
例文⑬計画性
例文⑬計画性
私の強みは、計画性があるところです。物事を逆算して考えたうえで、行動を進めることができます。
私は大学1年生のとき、大学受験からの開放感から勉強を怠り、テストで後悔する結果となってしまったことがあります。しかし、このままでは知識を身に付けることはできないと気持ちを切り替えました。
まず、日々の講義の予習復習の時間を最低でも2時間は確保しました。さらにテストの1か月前には、復習からどの分野が苦手であるかをリストアップし、分野ごとの勉強時間を設定しました。
この結果、大学2年生のテスト成績で学部3位を取ることができました。この計画性は、資格試験の勉強にも活用ができ、TOEIC900点を取得することにもつながっています。
貴社に入社後も、日々の業務での課題を意識し、優先順位をつけて推進することで、大きな目標達成を目指したいです。
計画性を強みとする例として、比較的大きめのエピソードをわかりやすく紹介できている点が良いですね。
他にも日常的な例や友人・知人との関係にも日頃から計画性が役立っていることを伝えることもおすすめです。
計画性の自己PR方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。例文10選とともにまとめています。
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例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!
就活で計画性をアピールする際に重要なのは、企業が求める計画性をアピールすること。計画性の自己PR方法をキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので、計画性を効果的にアピールして内定を勝ち取りましょう。
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例文⑭行動力
例文⑭行動力
私の強みは行動力です。課題や問題を自分事として受け止め、行動に移すことができます。
学生時代、カフェでアルバイトをしていました。近くに大型チェーン店のカフェができてから、顧客の来店数が減ってしまうという問題が発生しました。
私はこのままでは客数が減る一方だと危機感を覚え、自ら店長に提案をおこない、店頭や駅前でクーポン付きのチラシを配ることにしました。
最初は、チラシを受け取ってもらえないことも多く、受け取ってもらっても成果が出ず、悔しい思いもしました。しかし、渡し方を変えたり、チラシの内容を変えるなど工夫をした結果、2か月後には来客者数が2割アップしました。
貴社に入社後も、業務を進めるうえで課題が発生したときは、自分事として受け止め、積極的に行動を起こし、解決していきたいです。
行動力がある学生の印象だけではなく、うまくいかないような場合はやり方を工夫することもできる柔軟性がある印象を受ける良い内容です。
また、組織の課題を自分事として受け止める責任感も感じられて良いですね。
例文⑮チャレンジ精神
例文⑮チャレンジ精神
私の強みは「チャレンジ精神」です。新しいことに積極的に挑戦をする勇気があります。
私は学生時代、体育会サッカー部で渉外を担っており、OB・OG向けに会報誌を年に1回発行していました。
会報誌を発行するにあたって「①住所変更をするOB・OGも多く、住所不明となって戻ってきてしまう」「②印刷や郵送費などの金銭的負担、折り込み作業といった業務的負担が大きい」という2つの問題がありました。
そこで私は、誰かが歴史を変えなければならないと自らを奮い立たせ、会報誌の変革に取り組むことにしました。部員やOB・OGにアンケートをとり、意見をまとめ、効率的で誰もがアクセスしやすくするための工夫を考えました。
その結果、会報誌を紙での送付を取りやめ、メールでの送付になるように変更しました。周囲からは「作業が楽になった」、OB・OGからは「メールの方が後から見返したいときに便利」といった声が上がりました。
貴社でも、課題を自分事として捉えて、新しいことにも挑戦し、付加価値を生み出すことで貢献したいです。
具体的な状況説明ができている点が良いですね。しかし、肝心のチャレンジ精神による行動の結果が「メール送付に変える」という内容で、挑戦と捉えられにくくなっています。
状況説明は短くまとめて、どの部分が挑戦的な行動かわかりやすく説明すると説得力が増してきます。
チャレンジ精神の自己PRの考え方、伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
多くの企業がチャレンジ精神のある人材を求めているため、アピールすること自体は効果的です。しかし、チャレンジ精神をアピールする就活生は多くいるため、差別化が大切です。記事では、周囲と差をつけるチャレンジ精神のアピール方法をキャリアコンサルタントと解説します。
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書類選考に通過したら次は面接です。事前に面接の自己PRで必要な対策や答え方も押さえておきましょう。
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面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
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文字数別! ESの自己PR例文3選
企業によっては、自己PRの文字数が決まっている場合があります。規定の文字数に収めることに苦戦する人も少なくありません。
ここからは、200字、300字、400字の自己PRを紹介していくため、字数を調整する際に参考にしてください。
例文①200字
例文①200字
私の強みは創造力です。
これは飲食店のアルバイトでの、SNSを活用した広報業務で活かされました。
具体的には、ハッシュタグをいろいろ提案して投稿に盛り込んだり、写真映えする構図を意識して撮影したりしていました。
その結果、投稿を見て来店する顧客が増え、来店者数の向上に貢献できました。この経験で培った創造力を活かし、貴社でも柔軟な視点で提案や課題解決に努めてまいります。
200字の自己PRでは、強みを明確にして、具体的なエピソードで裏付け、企業への貢献を簡潔に示しましょう。
強みによる成果を具体的な数字で示し、入社後どう活かすかまで加えると、さらに光る自己PRになります。
200字の自己PR例文をもっと知りたいという人は下記の例文をチェックしましょう。200字でまとめるときのコツも紹介しています。
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履歴書やエントリーシートの自己PRで200字の文字制限が設けられることがありますが、「200字以内に収まらない」「要点がまとまらない」と悩む人もいますよね。この記事では自己PRを200字にまとめるコツをキャリアコンサルタントとともに解説します。
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例文②300字
例文②300字
私の強みは、状況に応じて考え方や行動を柔軟に変えられることです。大学のサークルでは、参加者が集まりづらいイベントの立て直しを担当しました。
その際意識したことは、ターゲットの再設定やSNSの広報強化など、従来の集客方法にとらわれない方法で宣伝することです。
特にSNSでは、広報文の表現や投稿の時間帯など、以前までこだわっていなかった部分も試行錯誤して、ターゲット層に届くように細かく調整を重ねました。
結果的に、前年の約2倍となる200名以上の来場者数を集めることができ、この経験から状況を分析して柔軟に対応する力が身に付いたと感じています。
貴社でも、変化の多い環境のなかで最適な判断を重ねて、1つずつ成果につなげていきたいです。
自己PRの文章は簡潔で、相手に「刺さる」ものであることが求められます。
300字と聞くと文章量が多いように思えますが、実際は文章をかなりコンパクトにしなければ収まりません。無駄を省いた表現を意識しましょう。
例文では「創造力」がキーポイントですが、SNS映えをする写真やハッシュタグを作ったという経験であれば、「発信力」や「拡散力」を自己PRする方向性でも適していると考えます。
例文③400字
例文③400字
私の強みは、周囲との円滑な連携で物事を進められる調整力です。大学ではよくゼミの進行役に選ばれることが多く、学内外の研究発表に向けた準備全体をまとめていました。
メンバーによって得意分野や作業ペースが異なるため、タスクの可視化や進捗の調整を粘り強く進めた結果、メンバー同士が協力できるような環境を築けたと思っています。
実際に意見が衝突した場面では、一度立ち止まって冷静になり、相手の意見を聞き取りつつ、全員が納得できる形をチームで模索するよう努めました。
その積み重ねが評価され、ゼミとして初めて外部研究発表会で優秀賞を受賞することができ、それ以降の自信にもつながっています。
この経験を通じて、目標に向けて周囲を巻き込みながら柔軟に物事を進める力を培えたと感じています。貴社でも、チームの一員として周囲と積極的にコミュニケーションを取りながら、自分の役割を理解して一つひとつ業務を習得していきたいです。
400字の自己PRは、比較的ボリュームが多く、読み手もある程度の具体性を求めています。
これまで何千もの自己PRを見てきましたが、人気企業や大手企業に内定する自己PRの共通点は「具体と抽象」のバランスが取れていることでした。
60:40程度で書けると、イメージが湧きやすく魅力的な自己PRになります。
業界別! ESの自己PR例文6選
ここまでは、強み別や字数ごとのESの自己PR例文を紹介してきましたが、すでに志望業界が決まり始めている人は、自分の進む業界の自己PRについても気になっているのではないでしょうか。
ここからは、6つ業界別の自己PR例文を解説していきます。例文を参考にして、志望業界に合った自己PRを作りましょう。
例文①商社
例文①商社
私の強みは、一度定めた目標に対して、粘り強く行動し続けられることです。
大学のゼミでは、研究の資料集めに苦労したものの、最後まで諦めずに情報収集を続けた結果、学会での受賞を成し遂げることができました。
前例の少ない研究テーマを選択したために日本語の参考文献が乏しく、当初は研究が難航しました。そこで私は、SNSを通じて海外の研究者に直接コンタクトを取り、オンラインインタビューを実施して一次情報を収集しました。
その結果、独自の視点を入れた論文を作り上げることができ、学内の研究発表会で優秀賞を受賞できました。この経験から、困難に直面しても諦めず主体的に行動すれば道は開けると学びました。
もし貴社にご縁をいただけたら、前例のないプロジェクトや困難な交渉の際に、この忍耐力と行動力を活かしていきたいと考えています。
どんな状況でも諦めずに成果を追求し、泥臭くやり遂げる力で、貴社のグローバルな事業展開に貢献したいです。
商社の自己PRでは、困難な状況での粘り強さや主体的な行動力を具体的なエピソードで具体的に示し、グローバルな視点と貢献意欲を強調して表現しましょう。
「泥臭くやり遂げる力」と成果へのこだわりを伝えると、さらに自己PRが光ります。
例文②IT
例文②IT
私の強みは、複雑な物事をわかりやすく整理して、相手に合わせて伝える伝達力です。
大学ではIT系科目を履修して、プログラミングやデータ分析の基礎を学びました。授業内では、IT分野に苦手意識を持つ友人から相談を受けることが多く、ともに課題に取り組むなかで、スライドや図を使って処理の流れが伝わるように工夫しました。
友人から「自分でもできる気がしてきた」といってもらえたときは、伝える力の大切さを実感し、自信がついた経験があります。技術を知っているだけでなく、相手に届く形で伝えられることに意味があると感じました。
貴社でも、相手に伝わるか常に意識しながら、理解を深め合える関係づくりに取り組んでいきたいです。特に専門知識に不安を感じる顧客でも、安心して相談してもらえるような存在を目指したいと考えています。
IT系の企業であれば、自己PRも理論的な文章であることが好まれます。
自己PRのなかでは個人的なエピソードを交えていくことが鉄則です。
なぜその長所を得るに至ったのか、なぜその長所を持っていることに気づいたのかなどについて、順を追ってわかりやすく表現してみましょう。
例文③金融
例文③金融
私の強みは、地道な作業を丁寧に継続できることです。3年間続けたスーパーのアルバイトでは、レジ業務において金銭の取り扱いや接客でミスをしないことを常に意識してきました。
特に混雑時はスピードと正確さを両立させる必要があり、常に冷静さを保ちながら対応することを心掛けました。
常連の顧客の顔や購入傾向を覚えることで、自然と声掛けができるようになり、「あなたのレジに並びたい」といっていただけたことも覚えています。
派手な成果ではないかもしれませんが、目の前の仕事に対して丁寧に向き合い続ける姿勢には自信があります。
地域に根差した貴社でも、顧客との信頼を一つずつ積み重ねていくことで、地元の顧客に愛される人材として成長していきたいと考えています。
金融業界は、基本的に競合他社との業務内容の差がほとんどありません。
そのため、「金融業界に活かせる自己PR」よりも、「その企業の社風やカラーにあった自己PR」を意識すると、通過率が高まります。
そのため、自己分析と企業研究を組み合わせることが大切です。
例文④コンサル
例文④コンサル
私の強みは、物事を構造的に整理し、本質的な課題を見抜く思考力です。
大学の課題で、ある地域の観光促進施策を提案するグループワークに取り組んだ際、議論で感覚的なアイデアばかり出て、意見がまとまらなかったことがあります。
そこで私は、論点を現状の観光資源や外部からのアクセス性、地域の受け入れ体制などにわけて整理し、仮説をもとに原因と解決策を提示しました。そこから共通のフレームで意見交換できるようになり、議論が前進した経験があります。
結果として、地域特性に即した施策提案をまとめることができ、自治体の方からも「実行できる可能性が高い」と評価されました。
貴社でも、自信の思考力を活かして、顧客の経営課題に最適なアプローチを提案し、信頼される存在を目指します。仮説と検証を丁寧に繰り返しながら、課題の本質を見極める姿勢を大切に、成果につながる提案力を磨いていきたいです。
コンサルの自己PRでは、課題発見力や分析力、論理的思考力、提案力を具体的な成果を交えて示しましょう。
実際に、曖昧な状況から真の課題を見つけ出し、データに基づいた解決策で成果を出した経験を簡潔に伝えていた自己PRを見た際に、とても良い自己PRだと思いました。
例文⑤メーカー
例文⑤メーカー
私の強みは、限られた条件のなかで最適な成果を出すための工夫力です。
学園祭の展示企画に携わった際、予算が非常に限られていて、装飾や展示方法に制約がある中いかに魅力的な空間を作るかが課題でした。
そこで私は、コストを抑えつつ目を引くような素材を調べ直したり、既存の備品を別の用途に活用したりと、細部にわたり工夫を重ねました。
また、準備期間が短かったことから全体スケジュールを見直して、メンバーの得意分野に応じた役割分担を割り振って、効率的に作業を進めました。
結果的に限られた予算でも高評価を得られる展示が実現して、チームとしては大成功だったと感じています。
貴社のようにコストと納期、品質のバランスが求められる製造現場でも、これまでに培った工夫力や調整力を活かして、制約のなかで最大限の価値を生み出せる人材になりたいと考えています。
メーカーへの就職を希望すると言っても、どのような職種への就業を希望されるかによって、自己PRの仕方も大きく変わります。
営業職なのか、研究職なのか、製造職なのか。その職種にふさわしい長所を自分は持っているのかについて、改めて考えてみてください。
例文⑥交通インフラ
例文⑥交通インフラ
私の強みは情報収集力です。大学では地方都市の交通計画を扱うゼミに所属し、その一環として地方都市のバス利用減少に関するレポートを作成しました。
しかしインターネット上の断片的な情報では、実態をつかみにくいことが大きな課題でした。そこで私は、市役所の地域交通計画や国土交通省が公表している移動手段別の利用統計など、複数の公的資料から現状を調査することにしたのです。
調べた結果、バス路線の維持が困難になっている背景には、高齢者の自家用車依存と免許返納の急増という相反する課題があると判明しました。
そのため一律の増便といった初期の提案から、昼間に限定した小型車両の運行や病院・商業施設を巡回するルート設計など、利用実態に即した施策に再構築しました。
この経験から、データを根拠に仮説を見直し、実効性のある提案へと磨き上げていく力が身に付いたと感じています。
貴社でもゼミで培ってきた情報収集力を活かして、表面的なデータにとどまらず、地域ごとの事情や利用者の声に丁寧に向き合いながら、現場に根差した提案や支援につなげていきたいです。
鉄道や航空をはじめ、交通インフラ業界は非常に人気が高く、業界理解ができている人が多い業界です。
それゆえに、「なぜやりたいか」を熱弁する学生が多い印象があります。
だからこそ「何ができるのか」を伝えることが差別化ポイントとなっていて、内定する学生の自己PRはその点で違いがありました。
職種別! ESの自己PR例文6選
業界ごとの例文の紹介時にも述べた通り、各業界ごとで評価されやすい強みはことなりますが、これは職種においても同じことがいえます。
下記では、6つの職種ごとの自己PR例文を紹介しているため、参考にして、自分の目指す職種に合った自己PRを作成してみてくださいね。
例文①営業職
例文①営業職
私の強みは、相手の隠れたニーズを見つけて、課題を解決する提案力です。
大学時代に取り組んでいたカフェのアルバイトでは、客単価が低いことが課題でした。そこで、顧客との会話から「ちょっとお腹が空いている」「集中したい」というニーズを探り、それに合ったフードをおすすめするように心掛けました。
たとえば、パソコン作業をしている顧客には、食べやすいスコーンを提案してみると、セットで買ってもらえることが増えました。
結果として、私の客単価はほかのスタッフよりも10%ほど高くなり、この方法はお店全体でも取り入れられました。この経験から、一方的に売るのではなく、顧客の困りごとや思いに寄り添って、ニーズに合った提案をすることが大切だと学びました。
貴社でも、相手の望みをかなえる提案力を活かし、顧客の本当のニーズを理解して信頼関係を築ける営業として貢献したいと考えています。
営業職の自己PRでは、顧客の課題解決能力、目標達成へのコミットメント力、行動力を具体的な成果で示しましょう。
過去に、顧客のニーズを深く理解して、粘り強く信頼関係を築き、目標を大幅に上回る成果を出した経験を具体的に伝えてた自己PRがあり、その内容がとても良いと感じました。
例文②企画職
例文②企画職
私の強みは、相手の立場に立って物事を考え、ニーズに沿ったアイデアを形にする発想力です。
所属しているボランティア団体の活動では、地域の小学生向けに楽しみながら学べる防災イベントを企画しました。最初は自分たちの目線で内容を組み立てていましたが、試験的に実施したところ、子どもたちへの関心が続かないという課題に直面したのです。
メインターゲットである小学生の興味関心が続かないと、イベントは成功しません。小学生や保護者への聞き取りを始めて、ゲーム形式や実演体験など子どもが喜ぶ企画を多く取り入れることに決定しました。
結果的に参加者の満足度は昨年よりも大幅に向上し、翌年には参加希望者数も倍増するほどの大きな反響がありました。
貴社で働く機会を得られた場合でも、利用者の視点を大切にしながら、多様な意見や反応を取り入れて、企画をより魅力的に磨き上げられる人材を目指したいと考えています。
一般的に企画職においては、同僚と協力して企画を作り上げるためのコミュニケーション能力や、先進的で斬新な企画を提案するための情報収集力、創造性、発想力、応用力などが問われます。
これらの力をすべてを持ち合わせる必要はありませんが、特にこれは自信があるという能力について、経験を交えた自己PR文を作ってみましょう。
例文③マーケティング職
例文③マーケティング職
私の強みは、周囲を巻き込みながらプロジェクトを前に進める行動力です。
大学のフィールドワークで、地域商店街の活性化をテーマにした企画をおこなった際、私は学生代表として地元の店主や自治体の方々とのやり取りを担当しました。
当初は「学生の意見は実現性がない」といわれることも多々ありましたが、実際に足を運び、ヒアリングや売り場調査を重ねるなかで、少しずつ信頼関係を築くことができました。
その後、店頭の回遊を促すスタンプラリー施策を提案し、複数店舗の協力を得て実施したところ、期間中の来客数が前年比を上回ったのです。商店街の方々からまたぜひ新しい企画を考えてほしいといっていただけたことは、今の私にとって自信につながっています。
貴社でも、一方的な発想にとどまらず、関係者と対話を重ねて実効性のあるアイデアを形にできる人材として成長したいです。
マーケティング職は人気職種かつ採用数の少ない職種であるため、実務経験がポイントとなります。
マーケティング職に内定する学生の大半が、大手企業でマーケティングの長期インターンをしていたり、自分で起こしたビジネスのマーケティング経験を伝えていました。
例文④事務職
例文④事務職
私の強みは、正確さと効率を両立させる作業力です。大学では学部の事務補助アルバイトを経験し、資料作成やデータ入力など、多岐にわたる業務を担当しました。
最初は効率良く取り組むことができませんでしたが、作業内容を細かく分類してルール化したり、自分なりの手順書を作ったりなどの工夫を重ねることで、正確性を維持したまま処理時間の短縮に成功しました。
たとえばミスが起きやすい帳票処理では、作業前に一度全体の流れを整理して、チェック項目の見直しや作業順の最適化を図るなどの方法を取りました。
なかでも、過去の入力ミスをもとに、誰でも簡単に使えるチェックリストを作成して、二重チェックの仕組みを導入したことは、ヒューマンエラーの防止に貢献できたと感じています。
貴社のように正確さとスピードが求められる事務職においても、地道な工夫と改善を重ねながら、縁の下の力持ちのように信頼される人材になりたいです。
事務職の自己PRでは、正確性、効率性、調整力、サポート力を具体的なエピソードで示しましょう。
過去に見たESのなかで、業務改善でコスト削減や時間短縮を実現した経験、細やかな気配りで円滑な業務運営に貢献した具体例を伝えていた自己PRが印象的でした。
例文⑤エンジニア職
例文⑤エンジニア職
私の強みは、成功するまで何度でも挑戦できる粘り強さだと感じています。
大学では情報工学系の授業でプログラミングを学び、特にPythonを用いたデータ処理課題に取り組みました。
最初の頃はエラーが頻発して思うように進まず、提出期限の直前に課題を提出することもあり、その都度原因を調べて修正し、動作を確認するという試行錯誤を繰り返しました。
何度も繰り返しているうち、エラーの傾向を把握できるようになったため、どこでつまづいているのか段階ごとにチェックできる見直しのフローを立てて、原因の見当をつけやすくするなどの工夫を重ねることができたのです。
最終的に一度も期限を過ぎることなく提出できたため、何度エラーが出ても粘り強く続けたことが、自分の強みを培うことになったと感じます。
エンジニア職においても、すぐに正解が見つからないといった状況は多々あると思います。貴社で働く機会を得られた場合、それでも粘り強く挑戦する姿勢を活かして、より良い結果につなげていきたいです。
エンジニア職では、職人気質で専門性がある人が求められると勘違いしている人が多いです。
個人事業主であれば話は別ですが、企業に所属して働くのであれば、ほかの部署や顧客と協力できるコミュニケーション能力がどうしても必要になってきます。
自分の持つ専門性をPRすることも大事ですが、それだけでなく、業務に役立つ別の能力も自己PRすることが必要です。
例文⑥研究・開発職
例文⑥研究・開発職
私の強みは、1つの疑問に対して深く掘り下げて考え続けられる探求心です。
大学では生命科学系の研究室に所属し、微生物の代謝メカニズムについて深く研究しています。
ある実験中、特定条件下で想定外の数値変動が見られたことに対して強く興味を持ち、なぜこの現象が起きたのかを突き止めたい一心で、関連する先行研究を何十本も読んでいました。
そのなかで同様の傾向が報告されている海外の研究を見つけ、追加実験をおこなったところ、自分たちの検体でも類似の代謝経路が働いている可能性が示されました。
1つの違和感から自分が納得できるまで追求して得られた新たな発見は、自分にとって大きな自信と成長につながったと思います。
研究開発の現場では、答えが見えにくい問いと向き合う場面が多いと考えます。貴社でも、目の前の現象に対して掘り下げていく探求心を意識しながら、確かな知見と技術の蓄積に貢献していきます。
研究開発職に内定する学生の特徴として、「一緒に働きたい人間性がある」という点が挙げられます。
他職種と比べて、少数精鋭かつ長期的な人間関係が求められるため、課題解決力や論理的思考力よりも、コミュニケーションや社交性をアピールする学生の方が評価される傾向にあります。
ESと履歴書の両方で自己PRを求められた場合は?
基本的には履歴書よりもESの自己PRの方が文字数が多い傾向にあります。そのため、履歴書で書いた内容を深堀りして、ESに記載しましょう。
また、履歴書とESの内容に違いをつけても基本的には問題ありません。
企業の求める人物像の要素は、複数あります。そのため、「企業の求める人物像に合った再現性のある強み」は1つとは限らないということです。自分の強みや経験について多方面から触れてほしい場合は、履歴書とESの内容に違いをつけることも戦略です。
たとえば、ESには「コミュニケーション能力」を書き、履歴書には「論理的思考」と異なる強みを書くことで、多方面から自分の経験についてアピールすることができます。
ESの自己PRは読まれる工夫を盛り込んで突破しよう!
ESの自己PRでは、限られた文字数のなかで採用担当者の興味を惹かなければなりません。
求める人物像に合った自己PR、わかりやすい構成、読みやすい体裁という3つの必須事項を押さえ、面接で会ってみたいと思われる自己PRを作りましょう。
また、周囲の就活生と差別化をするためには、強みの伝え方に変化を加えたり、第三者の視点を盛り込んだりすることが効果的です。納得感があり、オリジナリティあふれる自己PRにするためにも、ぜひやってみてくださいね。
今回解説したESの自己PRを作成するための必須事項と、採用担当者の興味を惹くコツを押さえて、書類選考を突破しましょう。
アドバイザーからあなたにエールESの自己PRを「作成する」ではなく「完成させる」ことが大切
鈴木 洵市
プロフィールを見るこれからESの自己PRを考える学生の皆さんは、ESは1社だけでも良いので「作成する」ではなく「完成させる」ことを意識してください。ただ作成しているだけでは、本当に自分が伝えたいことは見えてきません。
ESの自己PRは、自分自身を振り返り、自分の強みを改めて発見することのできる良い機会となります。自分自身の強みを知ることで、ぼんやりと「良いな」と思っていた志望企業であったとしても、自分の強みという視点から企業を見ることもできるようになります。つまり、企業を見る視点が増えてくるというメリットがあるのです。
これより、就職後のミスマッチの確率を低く抑え、早期離職を防ぐことにつながります。
企業に合った自分の強みをアピールをしよう
また、「自分自身の強みを志望企業でいかに発揮できるか」という深い企業分析もできるようになります。深い企業分析は、自己PRの強みとして何を言うべきか「その企業に合った自分の強み」が見えてくるため、非常に重要なポイントです。
これからESに取り組む学生は、わからない点や不安な点、作り方に自信がないようなことがあれば、ぜひ大学のキャリアセンターや就活のプロであるキャリアアドバイザーなど専門家の力を借りることも選択肢に入れて取り組んでくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
Keisuke Yamada〇沖縄県職員として18年間務めた後、キャリアコンサルタントに転身。お金や仕事に関するセミナーや個別指導などで、のべ2,500人を超える受講者や学生のキャリア支援をおこなう
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