例文16選! 自己PRで「積極性」を印象付ける3つのテクニック

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント

    Kazuhiro Yamaji〇会社員として長年勤務した後キャリアコンサルタントとして開業。企業の採用・高校生向けセミナー講師・転職支援・リスキリング補助など多岐にわたる分野でキャリア支援にたずさわる

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表

    Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/公認心理師

    Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 積極性は4つのタイプに分けられる
  • より印象的に強みの積極性を伝えるには3つのテクニックをマスターしよう
  • すぐに使える例文16選を積極性のタイプ別に解説

就活をしていると、書類選考の自己PR欄や面接で「あなたの強みは何ですか」と聞かれることも多いでしょう。その際に、強みとして「積極性」を挙げる人も少なくありません。だからこそ、ただ「自分は積極性があります」というだけでは、ほかの候補者との差別化が難しく、自分のアピールが埋もれてしまうことを不安に思う人もいるでしょう。

しかし、実は積極性にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。効果的なアピールの第一歩は、自分がどのタイプの積極性を持っているかを理解することです。

この記事では、キャリアアドバイザーの山路さん、野村さん、吉野さんのアドバイスを交えつつ、あなたらしい積極性の見つけ方とアピール方法を解説します。「自己PRで積極性をアピールしたいけど被りそうで不安……」という人は、ぜひ読んでみてくださいね。

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目次

就活の自己PRで使える積極性は4つのパターンに分けて攻略!

積極性にはさまざまな種類があると前述しましたが、自己PRの強みとしてアピールする場合には、おもに4つのパターンに分類できます。この記事では、それぞれの特徴と効果的なアピール方法を紹介します。それぞれの積極性が仕事のどのような場面で活かしやすいのかなども具体的に解説するので、入社後を想定しながら確認してみてください。

また、積極性をより印象的に伝えるための3つのテクニックも伝授します。最後にはエピソード別例文も12種類紹介しているので、記事を通じて、面接官の心に響く積極性の自己PRを作り上げてくださいね。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

あなたはどれ? まずは4つの積極性タイプを理解しよう!

積極性の4つのタイプ

就職活動において、自己分析は欠かせないステップです。特に、自分の「積極性」のタイプを理解することは、エントリーシート(ES)の作成や面接での自己PRに大きく役立ちます。

一見ひとくくりにされてしまいがちな積極性ですが、それぞれのタイプによって異なる強みを持っています。積極性のタイプによって、ビジネスで活かされる場面が変わってくることもあるので、自分のタイプに合ったアピール方法を知ることが、内定獲得への近道となるでしょう。

ここでは、4つの異なる積極性タイプについて詳しく解説します。自分がどのタイプに当てはまるか、また複数のタイプの特徴を持っていないか考えながら読んでみてください。積極性タイプの理解を深めることで、就活でのアピールがより説得力のあるものになりますよ。

積極性がある人は、バイタリティがある人と言い換えることもできますよ。以下の記事では自分のバイタリティを魅力的にアピールするポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。

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①困難な課題に率先してチャレンジする「挑戦型」

「挑戦型」の人は、困難な状況や未知の領域に躊躇せず飛び込んでいく積極性を持っています。挑戦型の人は難しい課題を恐れず、むしろ成長の機会としてとらえているといえます。

挑戦型の人の特徴

  • 新しいプロジェクトや困難な仕事に自ら手を挙げる
  • 失敗を恐れず、常に自分の限界に挑戦し続ける
  • 困難な状況下でも冷静さを保ち、解決策を模索する
  • リスクを取ることをいとわず、大きな成果を狙う

ビジネスの場面では、この「挑戦型」の積極性が革新的なアイデアや画期的な解決策を生み出す原動力となります。新規事業の立ち上げや、難しい顧客との交渉など、高いハードルが予想される局面で真価を発揮します

企業にとって、このタイプの人材は組織に新しい風を吹き込み、成長を促進する重要な存在です。ただし、ときにはリスクを過小評価してしまう傾向があるため、慎重さとのバランスを取ることも求められます。

山路 和博

プロフィール

「積極性」と聞いて、このタイプを思い浮かべる担当者も多いようです。仕事に対し、この積極性が発揮されることが期待でき、好意的に感じる企業も業界問わず少なくありません。

一方で、謙虚さや慎重さに欠ける印象もあり、採用に慎重になる担当者もいます。

上記で説明した点以外にも、チャレンジ精神を効果的にアピールするには4つのコツがあります。こちらも併せて読んでおきましょう。

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②アイデアを即座に実行に移す「行動型」

「行動型」の人は、思考と行動のスピードが特徴です。新しいアイデアを思いついたら、すぐに実行に移そうとする積極性があるといえます。

行動型の人の特徴

  • アイデアを即座に形にする行動力がある
  • 試行錯誤を恐れず、実践を通じて学ぶ姿勢を持つ
  • 意思決定が早く、機会を逃さない
  • 問題に直面したときも、素早く対応策を講じられる

ビジネスの世界では、このタイプの積極性が「スピード感」として高く評価されます。インターネットが発展し、市場の変化が激しくなった現代において、素早い意思決定と行動は競争に優位性をもたらすからです。

行動型の積極性は、新商品の開発や、顧客ニーズへの迅速な対応など、スピードが求められる場面で力を発揮するでしょう

野村 芳克

プロフィール

行動型の積極性を持つ学生は、環境の変化に柔軟に対応できる適応力があります。たとえば、新しいプロジェクトにも積極的に参加し、どんな環境でも即座に結果を出します。また、常に改善意識と自ら学ぶ姿勢を持ち、その結果、より効果的な行動が取れます。

行動型の積極性を持つ人は、こちらの記事もアピールの参考になります。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

③周囲を巻き込みチームを牽引する「リーダーシップ型」

「リーダーシップ型」の人は、その積極性で自然とチームの中心的存在になります。リーダーシップ型の人は優れたコミュニケーション能力を持ち、周囲の人々を目標達成に向けて導く力があるのも特徴です。

リーダーシップ型の人の特徴

  • チームのビジョンを明確に示し、メンバーのモチベーションを高める
  • メンバー個々の強みを理解し、適材適所の役割分担をおこなう
  • 対立や意見の相違を効果的に調整し、チームの一体感を醸成する
  • 率先して行動し、チーム全体の模範となる

ビジネスにおいて、このタイプの積極性はプロジェクトの成功や組織の成長に直結します。大規模なプロジェクトの管理や部門間の連携が必要な業務など、多くの人々を巻き込む場面で真価を発揮するためです。

企業にとってこのタイプの人材は、将来の管理職や経営層の候補として期待されることが多いでしょう。

吉野 郁子

プロフィール

新卒や若年者は、将来のリーダー候補としての成長が期待されています。企業もリーダーシップの素質を持っているかを非常に重視しています。リーダーシップは、自ら意欲的に行動しなければ身に付きません。そのため、積極性を持っているかは重要です。

就活で評価されるリーダーシップやコミュニケーション能力については、以下の記事で解説しています。

リーダーシップのアピール方法
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コミュニケーション能力の言い換え表現
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき

④新しい知識やスキルを積極的に吸収する「学習型」

「学習型」の人は、常に自己成長を求め、新しい知識やスキルの習得に貪欲です。学習型の人は変化を恐れず、むしろそれを学びの機会としてとらえます。

学習型の人の特徴

  • 業界のトレンドや新技術に常にアンテナを張っている
  • 自己啓発に時間を投資し、継続的な学習を習慣化している
  • 失敗を恐れず、そこから学びを得ようとする姿勢がある
  • 異なる分野の知識を組み合わせ、革新的なアイデアを生み出す

この「学習型」の積極性を持つ人材は、ビジネスの場面では組織の知的資産でもあり、競争力を高める重要な存在となり得ます。IT業界など技術革新の速い業界や、常に新しいスキルが求められる職種においては、特に重要な資質です

また、求める人物像において「学び」や「成長」に貪欲な学生を求めている企業と相性が良い傾向にあります。

山路 和博

プロフィール

これまでのタイプは、どちらかというと自身が行動することや周囲に働きかけることなど、意識が外側に向かっていました。それに対し、学習型の人は自身の興味・関心や学習を通して自身を成長させることといった、自身の内側に意識が向いていることが特徴です。

自分の積極性タイプを理解し、それを活かせる環境で働くことが、長期的なキャリアの成功につながります。次の記事では、自己分析のメリットや具体的な方法、うまくできないときの対処法について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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 (リーダーシップが強みの場合) 
私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。

4つの積極性タイプと相性の良い企業は?

就活では、自分の特性を活かせる環境を見つけることが重要です。4つの積極性タイプは、それぞれ異なる強みを持っているので、それぞれに相性の良い企業や職種が存在します。そのため自分の積極性タイプを理解できていれば、マッチ度が高い企業に巡り会える可能性も高まりますよ。

この章では、各タイプと相性の良い企業や職種を紹介します。複数のタイプの特徴を持っている場合もあるため、自分の興味や価値観、将来のキャリアプランも考慮に入れながら、幅広く考えてみてください。

また、多くの企業は多様な人材を求めています。そのため、一見自分の積極性タイプに合わないように思える企業でも、その特性を活かせる可能性は十分にあります。それでは一つずつ見ていきましょう。

挑戦型:ベンチャー企業や新規事業部門

挑戦型の人は、新しい課題に果敢に取り組む姿勢を持っています。そのため、常に革新を求められるようなベンチャー企業では、未確立の市場に挑戦する機会が多く、挑戦型の人の創造性と決断力が活きるでしょう。また、大企業の新規事業部門でも、既存の枠組みにとらわれない発想を活かすことができます。

さらに、研究開発職や先端技術を扱うIT企業も、挑戦型の人に適しています。これらの環境では、試行錯誤を繰り返す姿勢が高く評価されます。新興国市場に進出する企業や、社会課題解決型のソーシャルベンチャーなども、挑戦型の人の活躍の場となるでしょう。

野村 芳克

プロフィール

挑戦型の学生は、変化が激しく、自己主導で動くことが求められるスタートアップや次世代技術を開発する企業に向いています。これらの企業では、新しい技術や市場に果敢に挑戦する姿勢が求められ、挑戦心が最大限に活かされるからです。

行動型:営業職や企画職を重視する企業

行動型の人は、アイデアを素早く実行に移す能力に長けているため、迅速な対応が求められる営業職や、新しい企画を次々と形にしていく企画職と相性が良いでしょう。

特に、顧客のニーズに即座に対応する必要がある業界や、市場の変化が激しい業界で真価を発揮します。具体的には広告代理店やEC企業、ベンチャー企業などでは、スピード感のある意思決定と実行力が高く評価されるでしょう。

また、エンターテインメント業界やイベント企画会社など、決められた短期間でアイデアを形にする必要がある業界も、行動型の人の活躍の場となりますよ。

吉野 郁子

プロフィール

出張や外出、社外との交渉が多い仕事は、行動的な人に向いています。企業説明で、こうした職種の先輩方が紹介されている企業は、自分に合っているかもしれません。

企業理念に「行動」という言葉が入っている企業も探してみてはどうでしょうか。

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リーダーシップ型:プロジェクト型の企業

リーダーシップ型の人は、チームを率いて目標を達成する能力に優れています。そのため、プロジェクトベースで仕事を進めるIT企業やコンサルティング会社、総合商社などと相性が良いでしょう。これらの企業では、多様なバックグラウンドを持つメンバーをまとめ上げ、大規模なプロジェクトを成功に導くスキルが求められます。

また、製造業の生産管理部門や、ホスピタリティ産業のマネジメント職なども、リーダーシップ型の人が活躍できる場です。さらに、NPOや国際機関など、多様なステークホルダーとの調整が必要な組織でも、リーダーシップ型の人の能力が発揮されるでしょう。

山路 和博

プロフィール

リーダーシップ型の最大の特徴は自分以外の、周囲も巻き込んで目標へ向けて仕事を進められる点です。そのため、先述の業界だけでなく、広告やイベント業界などにも向いています。

また、リーダーとしてメンバーのマネジメントにも長けているため、講師業などにも向いています。

学習型:グローバル企業や急成長産業

学習型の人は、新しい知識やスキルを積極的に吸収する能力に長けているので、その知識欲が大きな強みとなるような環境がおすすめです。たとえば、常に新しい挑戦が求められるグローバル企業や、技術革新の速いAI(人工知能)、バイオテクノロジーなどの急成長産業と相性が良いでしょう。

また、研究開発型企業やコンサルティング会社、教育関連企業なども、学習型の人の特性を活かせる場です。トレンドの流れが早く知識の入れ替えが多い販売職や、複数の事業を展開する総合商社なども、学習型の人が活躍できる環境といえます。

常に新しい知識やスキルが求められる場所こそ、学習型の人の真価が発揮されます。

野村 芳克

プロフィール

学習型の学生は、急成長中の技術革新が進むAIやバイオテクノロジー分野の企業に向いています。

また、常に最新情報をキャッチする必要があるコンサルティング会社や総合商社でも、その学習意欲が活かされるでしょう。

積極性のタイプ別に解説! 自己PR例文16選

ここからは、4つの積極性タイプそれぞれについて、ゼミ・アルバイト・サークル・留学という4つの異なる場面での自己PR例文を紹介します。合計16の例文を通じて、多様な積極性の表現方法を学ぶことができるでしょう。

例文に入る前に、各タイプの特徴をおさらいしましょう。

おさらい! 4つの積極性タイプ

  • 挑戦型:新しいことや困難な課題に果敢に取り組む姿勢を持つ
  • 行動型:アイデアを素早く実行に移し、率先して物事を進める能力がある
  • リーダーシップ型:チームを率いて目標達成に導く力がある
  • 学習型:常に新しい知識やスキルを吸収しようとする姿勢がある

例文を参考に、あなた自身の経験を振り返り、自分らしい積極性のアピール方法を見つけてください。ただし、単に例文を暗記するのではなく、自分の言葉で語れるよう、自身の経験に置き換えて考えてみてくださいね。

挑戦型の積極性の例文

挑戦型の積極性の例文

  1. ゼミ
  2. アルバイト
  3. サークル
  4. 留学

挑戦型の積極性は、新しいことや困難な課題に果敢に取り組む姿勢を示すため、変化の激しい現代のビジネス環境で高く評価されます。未知の領域に踏み出す勇気、失敗を恐れない姿勢、そして粘り強く取り組む力が挑戦型の積極性の核です

ここからは、挑戦型の積極性を示す例文を4つ紹介します。

例文①:ゼミ

ゼミの挑戦型・積極性の自己PR例文

私の強みは、未知の分野にも挑戦できる積極性です。大学3年次のゼミ選択時、専攻とは異なる経営学のゼミに挑戦しました。私の専攻は文学でしたが、将来的にビジネスの知識も必要になると考え、あえて苦手分野に挑戦することにしたのです。

当初は経営の基礎知識もなく苦労しましたが、毎日3時間の自主学習を重ね、徐々に議論にも参加できるようになりました。また文学に関する学びも無駄にしたくなかったので、専攻で学んだ読解力や課題解決力を活かして、経営学の入門書を読破したりニュースもこまめにチェックしたりしつつ、わからないことがあれば積極的に先輩や教授に質問しました。

この継続的な努力の結果、半年後には、ゼミ内のビジネスプランコンテストで入賞するまでに成長しました。

この経験から、未知の領域でも粘り強く取り組めば必ず成果が出ること、そして異分野の知識を組み合わせることで新しい価値を生み出せることを学びました。御社でも、新しい課題に積極的に取り組み、異なる視点を取り入れながら成長し続ける社員になりたいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

経営学の基礎知識を身に付けるために、さまざまな方法で行動を実践している点が良いです。特に、先輩や教授の力を借りて、自己完結せずに人を巻き込んで行動している点が素晴らしいです。これは職業能力にもつながりますね。

自己PRでゼミをアピールするときは、ほかの学生との差別化が鍵です。こちらの記事で差別化のポイントを押さえておきましょう。

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ゼミ活動を自己PRでアピールしたいと考える人もいるでしょう。ゼミは多くの人が経験するため、アピールする際は一工夫必要になります。この記事ではキャリアコンサルタントとともに、自己PRでゼミ活動を他者と差別化できるアピール方法を解説します。

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自己PRでゼミはアピール可能? 人事の印象に残る秘訣を解説

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例文②:アルバイト

アルバイトの挑戦型・積極性の自己PR例文

私の強みは、困難な状況でも積極的に挑戦する姿勢です。

アルバイト先の飲食店で、新メニュー開発プロジェクトに参加しました。私は料理の経験が浅く、不安もありましたが、「若い世代の視点を活かせる」と考え、自ら志願しました。プロジェクトでは、まず市場調査から始めました。繁華街に出向いて競合店のメニューを研究し、若者向けの雑誌やSNSのトレンドもチェックしました。

その結果、健康志向の若者が増えているというインサイトを得ました。そこで、栄養価が高く、インスタ映えもする「スーパーフードスムージー」を提案しました。試作の段階では味の調整に苦労し、何度も失敗を重ねましたが、同僚や友人に協力してもらいながら、粘り強く改良を重ねました。最終的に、店長の承認を得て商品化に成功し、SNSでの口コミもあって若い女性を中心に人気メニューとなりました。

その結果、店の売り上げも前年比15%増を達成することができました。この経験から、自分の可能性を信じて挑戦することの大切さを学びました。御社でも、新しいプロジェクトに積極的に参加し、革新的なアイデアを提案できる人材になりたいと考えています。

山路 和博

プロフィール

困難な状況を前向きにとらえ、自身で考えて行動し、仮説と実証を成果が出るまで繰り返した様子が伝わります。

前向きな姿勢や自発性、粘り強さなどが感じられる例文で、ベンチャー企業やプロジェクト型の企業を中心にコンサルや営業の分野で高く評価されそうです。

アルバイト経験は入社後の活躍イメージを伝える有効な題材です。こちらの例文10選も見ておきましょう。

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例文③:サークル

サークルの挑戦型・積極性の自己PR例文

私の強みは、前例のないことにも果敢に挑戦する積極性です。所属していた環境保護サークルで、大学周辺の河川清掃活動を提案しました。

これまで本サークルではキャンパス内の活動のみだったため、多くの反対意見がありました。「大学の外に出るのは危険」「参加者が集まらないのでは」といった懸念の声が上がりました。しかし、私は地域との連携の重要性を粘り強く説明しました。

地域貢献の意義や、活動範囲を広げることでサークルの成長につながる可能性を、データを交えて丁寧に説明しました。また、安全面での対策案も具体的に提示し、メンバーの不安を一つずつ解消していきました。その結果、最終的に全員の賛同を得ることができ、プロジェクトを実現させることができました。活動の結果、地域住民の方々からも好評を得て、サークルの知名度向上にもつながりました。

さらに、この活動がきっかけとなり、地域と大学の連携プロジェクトに発展し、私たちの活動が地域貢献の好例として大学から表彰されました。この経験から、新しいアイデアを実現させる粘り強さと説得力の大切さ、そして変化を恐れずに挑戦することの重要性を学びました。御社でも、既存の枠にとらわれず、新たな価値を創造できる人材になりたいと考えています。

次の記事では役職・部活別に自己PR例文15選を紹介しています。ほかの分野の部活動・サークルの例文が気になる人におすすめです。

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野村 芳克

プロフィール

サークル活動での挑戦型の積極性をアピールする際は、具体的な成果や学びなどを具体的に示し、チームワークの重要性もストーリーとして強調しましょう。また、あなた自身がその企業にどう貢献できるかを明確に表現することも大切です。

例文④:留学

留学の挑戦型・積極性の自己PR例文

私の強みは、言語や文化の壁を恐れずに挑戦できる積極性です。大学2年次に1年間のオーストラリア留学を決意しました。当初は英語力に自信がなく不安でしたが、「成長のチャンス」ととらえて挑戦しました。

現地では積極的に現地学生と交流し、週に3回のランゲージエクスチェンジに参加するなど、自ら機会を作って英語力向上に努めました。また、現地の環境保護団体にボランティアとして参加し、語学力向上だけでなく、異文化理解や国際的な環境問題への意識も深めました。さらに、大学の国際交流イベントの企画・運営にも携わり、多様な背景を持つ学生たちと協力してプロジェクトを成功させました。

これらの積極的な活動の結果、帰国時にはTOEICスコアを300点以上伸ばせただけでなく、グローバルな視点と多様性を受け入れる柔軟性も身に付けることができました。

この経験から、自分のコンフォートゾーンを飛び出すことの重要性と、異なる文化や考え方を持つ方々と協働することの価値を学びました。御社のグローバルな環境下でも、積極的にコミュニケーションを取り、多様な視点を活かしながら新たな価値を創造できる人材になりたいと考えています。

留学経験の自己PRには学生がやりがちなミスがあります。次の記事で注意点を勉強しておきましょう。

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吉野 郁子

プロフィール

留学先での行動量の多さがよく伝わってきます。もともとバイタリティのある人だと感じましたが、さらに「コンフォートゾーンを飛び出す」という意欲が素晴らしいですね。落ち込んだときのことも聞いてみたいです。

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行動型の積極性の例文

行動型の積極性の例文

  1. ゼミ
  2. アルバイト
  3. サークル
  4. 留学

行動型の積極性は、アイデアを素早く実行に移す能力ともいえます。この特性は、変化の速いビジネス環境で特に重要視されるでしょう。行動型の積極性の核は、即断即決の能力と高い実行力にあります

ここからは、行動型の積極性を示す具体的な例文を4つ紹介します。

例文①:ゼミ

ゼミの行動型・積極性の自己PR例文

私の強みは、アイデアを迅速に行動に移せる積極性です。この強みを最も発揮したのは、大学3年次のゼミ活動においてです。

私たちのゼミでは、地域活性化をテーマに研究をおこなっていましたが、多くの学生が理論研究にとどまっていました。そこで私は、実際に地域に出て活動することを提案し、即座に行動を起こしました。

まず地元の商店街連合会にアポイントを取り、ゼミ生全員でヒアリング調査を実施しました。そして、その結果をもとにSNSを活用した情報発信プロジェクトを立案し、2週間で実行に移しました。

このプロジェクトは予想以上の反響を呼び、商店街の集客増加に貢献したうえに、この経験をもとに執筆した論文が学内コンペで優秀賞を受賞しました。この経験から、アイデアを素早く行動に移すことの重要性と、実践を通じて得られる学びの大きさを実感しました。御社でも、恐れずにアイデアを言葉にして実行し、実践的な成果を上げられる人材として貢献したいと考えています。

山路 和博

プロフィール

アイデアを実際の行動に移すためには、具体的なイメージが欠かせません。

問題を解決するためにさまざまな角度から問題をとらえ、必要な行動を考えられる力と、失敗を恐れずに実際に行動できるメンタルの強さも備わっている人だという印象を抱きます。

例文②:アルバイト

アルバイトの行動型・積極性の自己PR例文

私の強みは、状況を素早く判断し、即座に行動できる積極性です。この強みを発揮したのは、アルバイト先のカフェでのことです。

ある日、突然の豪雨により来店客が激減し、店長が早期閉店を検討し始めました。しかし私は、この状況を逆手に取るアイデアを思いつき、みんなに提案して即座に行動に移しました。まず、SNSで「雨宿りセール」を告知して、さらに傘を忘れた人向けの「傘付きドリンクセット」を考案し、店長の承諾を得てすぐに販売を開始しました。

この迅速な対応の結果、閉店間際には多くの客が訪れ、当日の売り上げは平常時の1.5倍を記録しました。店長からも高く評価され、その後の緊急時対応マニュアルに私のアイデアが採用されました。

この経験から、危機をチャンスに変える発想力と、それを即座に実行に移す行動力の重要性を学びました。とはいえ、このようにアイデアがうまくハマることばかりではないと思うので、御社では、自分の積極性は維持しつつも、変化の激しい状況下で迅速かつ効果的に行動できる人材になれるよう、常にアンテナを張って状況に合った行動をして貢献したいと考えています。

野村 芳克

プロフィール

この例文は具体的な状況と成果が明確で、説得力があります。つまり、積極性と創造性が強調され、数値での成果としても良いです。

チームワークの重要性にもう少し触れると、よりバランスの取れた内容になるでしょう。

発想力を活かした自己PRは、エピソードの選定が自己PR全体の質にかかわります。次の記事でその理由と対策を読んでおきましょう。

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例文③:サークル

サークルの行動型・積極性の自己PR例文

私の強みは、アイデアを即座に行動に移せる積極性です。この強みを最も発揮したのは、所属していた写真部での活動です。

部員数の減少に悩んでいた私たちは、新入生勧誘の方法を議論していましたが、なかなか具体的な行動に移せずにいました。そこで私は、「写真でつながるキャンパスライフ」というプロジェクトを提案し、即座に実行に移しました。まず、SNSアカウントを開設し、部員全員で毎日キャンパスライフの一コマを投稿。同時に、学内の掲示板にQRコードを貼り、オンラインギャラリーへの誘導をおこないました。

これらの活動を1週間で立ち上げ、実行した結果、SNSのフォロワーが1,000人を超え、新入部員も前年の3倍を獲得することができました。この経験から、アイデアを素早く形にすることの重要性と、タイミングを逃さない行動力の価値を学びました。御社でも、アイデアを迅速に実行に移し、成果を上げられる人材として貢献したいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

アイデアの提案者が自分である必要はありません。誰が提案したものであっても、実行から反省・改善、そして達成までのプロセスを成功させた経験を伝えることは、積極的な実行力をアピールするうえで役立ちます。

例文④:留学

留学の行動型・積極性の自己PR例文

私の強みは、新しい環境でも躊躇せずに行動できる積極性です。私は3年生のときに、アメリカへ1年間の留学していました。

留学先の大学で、日本文化紹介イベントの企画募集を知り、応募締切まで残り3日という状況でしたが、私は即座に行動を起こしました。まず、日本人留学生のネットワークを活用し、24時間以内にチームを結成。オンラインミーティングで企画を練り、「インタラクティブ茶道体験」を提案しました。企画書作成と並行して、現地の茶道サークルや日本食材店にコンタクトを取り、協力を取り付けました。

締切直前に企画書を提出し、見事採用された結果、イベント当日は200人以上が参加し、大盛況となりました。この経験から、チャンスを逃さない即断即決の重要性と、行動することで道が開けることを学びました。御社のグローバルな環境下でも、機会を逃さず積極的に行動し、新たな価値を創造できる人材になりたいと考えています。

山路 和博

プロフィール

とある調査によると、大学生の留学経験者は全体の3%程度だそうです。

そのため「留学でおこなったこと」そのものがアピールになると感じる人も多いですが、ほかの経験と同様「自分がどのように行動したか?」「何を身に付けたか?」といった点が重要であることは変わらないので注意しましょう。

留学経験をエピソードに使いたい人のなかには、オンライン留学をアピールしたい人もいますよね。オンライン留学への意味づけに悩んでいる人はこちらの回答がヒントになりますよ。

リーダーシップ型の積極性の例文

リーダーシップ型の積極性の例文

  1. ゼミ
  2. アルバイト
  3. サークル
  4. 留学

リーダーシップ型の積極性は、集団をまとめ、目標に向かって導く能力を示します。この特性は、チームワークが重視される現代のビジネス環境で高く評価されます。リーダーシップ型の積極性を持つ人の核は、明確なビジョンを提示し、メンバーのやる気を引き出せる部分にあります。それでは、実際の例文を見ていきましょう。

例文①:ゼミ

ゼミのリーダーシップ型・積極性の自己PR例文

私の強みは、チームを牽引し、目標達成に導く積極性です。

私たちのゼミでは、地域活性化をテーマに研究をおこなっていましたが、メンバー間の意見の相違ややる気の低下により、プロジェクトが停滞していました。そこで私は、リーダーシップを取ってチームを立て直すことを決意しました。まず、各メンバーと個別に面談をおこない、それぞれの興味や強みを把握したうえで、全員の意見を取り入れた新たな研究計画を提案しました。

また、週1回の進捗報告会を設け、小さな成果でも共有し合うことで、チームのやる気を高めました。さらに、地域の企業や行政とのつながりを自ら開拓し、実践的な研究の機会を創出しました。

これらの取り組みの結果、チームの結束力が高まり、最終的には地域活性化のための具体的な提言をまとめ上げ、市役所への政策提案にまで発展させることができました。この経験から、多様なメンバーの強みを活かし、共通の目標に向けてチームを導くリーダーシップの重要性を学びました。御社でも、このリーダーシップを活かし、組織の目標達成に貢献したいと考えています。

野村 芳克

プロフィール

この例文はリーダーシップを効果的にアピールしています。状況と成果が具体的でわかりやすく、好印象です。

チームの課題解決に向けた積極的な取り組みが強調されていますが、自己成長や学びについてももう少し詳しく触れると、より深みのある内容になります。

例文②:アルバイト

アルバイトのリーダーシップ型・積極性の自己PR例文

私の強みは、困難な状況下でもチームをまとめ上げる積極性です。アルバイト先のファストフード店では、店長の急な異動により、新人スタッフが多いなかでシフト管理や業務の引き継ぎが滞っていました。

そこで私は、アルバイトリーダーとして自ら率先して行動を起こしました。まず、スタッフ間のコミュニケーションを促進するため、週1回のミーティングを導入し、問題点や改善案を共有する場を設けました。また、目標設定と達成状況の可視化をおこない、チーム全体のやる気向上に努めました。

これらの取り組みの結果、わずか1カ月で店舗の業務効率が20%向上し、顧客満足度も前年比15%アップを達成しました。この経験から、危機的状況でこそリーダーシップを発揮し、チームの力を最大限に引き出すことの重要性を学びました。御社でも、どんな状況下でもチームを成功に導けるリーダーとして貢献したいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

経営改善は、どの企業でも工夫と努力が重ねられています。改善のアイデアは、自分のオリジナルにこだわる必要はありません。先行事例を導入したり、基本的なことを徹底したりする取り組みでも十分なアピールになります。

例文③:サークル

サークルのリーダーシップ型・積極性の自己PR例文

私の強みは、多様な個性を持つメンバーをまとめ上げる積極性です。所属していた国際交流サークルでは、日本人学生と留学生が半々で所属しており、言語や文化の違いから意思疎通が難しく、活動がマンネリ化していました。そこで私は、「多様性を強みに変える」をモットーに、サークル改革に着手しました。

まず、全メンバーとの1対1の面談を実施し、それぞれの文化的背景や能力、サークルに対する期待を丁寧にヒアリングしました。その情報をもとに、メンバーの強みを活かした新しい委員会制度を導入しました。また地域の国際交流イベントにも積極的に参加し、サークルの活動範囲を広げました。

これらの取り組みの結果、メンバー間の理解が深まり、活動の質も向上しました。1年後にはメンバー数が1.5倍に増加し、大学から最優秀サークル賞を受賞するまでに成長しました。

この経験から、多様性を尊重し、一人ひとりの強みを活かすリーダーシップの重要性を学びました。御社でも、多様な背景を持つ社員の力を最大限に引き出し、組織の成長に貢献できるリーダーを目指します。

山路 和博

プロフィール

多様な個性を持つメンバーをまとめるということは、単に先頭に立ってメンバーを引っ張るだけでは不可能です。この例文からは、積極性以外にも一人ひとりに寄り添えるマネジメント力などもある人柄も伝わります。

例文④:留学

留学のリーダーシップ型・積極性の自己PR例文

私の強みは、異文化環境でもリーダーシップを発揮できる積極性です。この強みを最も発揮したのは、アメリカへの1年間の留学中のことです。留学先の大学で、国際学生による地域貢献プロジェクトのリーダーを務めることになりました。

チームは10カ国からの留学生で構成されており、言語や文化の違い、ときには価値観の衝突もありました。そこで私は、「多様性は私たちの強み」というスローガンを掲げ、チーム作りに注力しました。まず、各メンバーの文化的背景や特技を共有する会を設け、相互理解を深めました。プロジェクトの方向性を決める際は、全員の意見を付箋に書いてもらい、それを分類・統合していく手法を用いて、全員の声を平等に反映させました。

こうした取り組みの結果、チームの結束力が高まり、地域の子どもたちのための多文化理解プログラムを成功させることができました。このプログラムは大学から高く評価され、次年度の正式なカリキュラムに採用されました。

この経験から、多様性を受け入れ、それを強みに変える国際的なリーダーシップの重要性を学びました。御社のような国際的な環境下でも、この経験を活かし、多様な背景を持つ人々をまとめ上げ、新たな価値を創造できるリーダーになりたいと考えています。

野村 芳克

プロフィール

この例文は留学経験を活かした国際的リーダーシップを具体的にアピールしていて、そのときの情景がよく伝わります。

多様性の活用が強調されていますが、具体的な課題とその克服方法を詳述すると、より深みが増すでしょう。

学習型の積極性の例文

学習型の積極性の例文

  1. ゼミ
  2. アルバイト
  3. サークル
  4. 留学

学習型の積極性は、常に新しい知識やスキルを吸収しようとする姿勢を示します。企業にとって、学習型の積極性を持つ人材は、変化に強い組織づくりに不可欠です。学習型の積極性の核は最新のトレンドや技術を常に吸収する成長意欲です。ここからは、学習型の積極性を示す具体的な例文を4つ紹介します。

例文①:ゼミ

ゼミの学習型・積極性の自己PR例文

私の強みは、新しい分野に積極的に挑戦し、学び続ける姿勢です。大学3年次のゼミ活動において、私は文系学部に所属していましたが、AI技術に興味を持ち、理系の教授が主催するAI応用研究のゼミに参加しました。

当初は、プログラミングや数学の基礎知識が不足していましたが、それを課題としてとらえ、積極的に学習に取り組みました。放課後は図書館に通い詰め、オンライン講座も活用して、プログラミング言語Pythonと機械学習の基礎を独学で習得しました。さらに、同じゼミの学生に質問し、わからないところは徹底的に理解するまで追求しました。この継続的な学習の結果、半年後には自然言語処理を用いた感情分析プロジェクトを提案・実行し、ゼミ内で高い評価を得ることができました。

この経験から、未知の分野でも積極的に学ぶ姿勢があれば、短期間で成長できることを実感しました。御社でも、この学習意欲を活かし、常に最新の技術トレンドをキャッチアップしながら、革新的なソリューションの開発に貢献したいと考えています。

ゼミでの積極性をアピールしようと思っているのですが、内容がかなり専門的で伝わるか不安です。

吉野 郁子

プロフィール

学術内容と人柄は項目を分けてアピールしよう

学術内容の説明では、シラバスや論文サマリーのように、規定の文字数内で要約を述べます。この部分に人柄について書く必要はありません。

反対に、ゼミ活動を通じた成長や強みを伝える際には、ゼミ内容の説明は最低限にとどめ、「マーケティングゼミでの地域調査活動」や「AI応用研究のゼミ」といった具合に簡潔に書いてください。

ゼミで学んだ学術内容と自身の人柄のアピールを別々の項目でおこなうことで、双方をしっかりと説明できます。

ゼミで取り組んだ内容の書き方にはコツがあります。次の記事の書き方を覚えるだけで自己PRが一気に魅力的になりますよ。

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例文②:アルバイト

アルバイトの学習型・積極性の自己PR例文

私の強みは、どんな環境でも学びを見出す積極性です。大学生時代のカフェでのアルバイトで、当初はコーヒーの知識もなく、接客経験も乏しい状態でしたが、「このアルバイトを通じて成長しよう」と決意しました。

まず、コーヒーについて学ぶため、店長から推薦された専門書を読破しました。休憩時間には、先輩バリスタにコーヒー豆の違いや抽出方法について質問し、理解を深めました。また接客スキル向上のため、顧客の反応を細かく観察し、成功例と改善点を日記につけて分析もしました。この継続的な学習の結果、1年後には新人教育担当に抜擢され、2年目にはシフト管理も任されるまでに成長しました。

この経験から、どんな環境でも学ぶ姿勢を持ち続けることの重要性と、知識の幅を広げることで新たな可能性が開けることを学びました。御社でも、この学習意欲を活かし、業界の動向や最新技術を常に吸収しながら、組織の成長に貢献したいと考えています。

山路 和博

プロフィール

自身の状況を俯瞰的にとらえ、必要なことを周囲から貪欲に学ぼうとする姿勢が印象的です。また、学んだことを実践し、分析・改善にも取り組む姿勢も伝わり、こういった点はコンサルタントやマーケター、営業職など、さまざまな分野で活かせます。

例文③:サークル

サークルの学習型・積極性の自己PR例文

私の強みは、新しい課題に直面した際に学びを重ね、解決策を見出す積極性です。この強みを最も発揮したのは、大学の環境保護サークルでの活動においてです。

私たちは地域の河川清掃活動をおこなっていましたが、メンバー間でも活動を繰り返すなかで単なるゴミ拾いだけでは根本的な解決にならないと感じていました。そこで、水質改善の方法について数名で学習を始めました。環境工学の基礎から独学で学び、専門家への取材もおこないました。また、他大学の取り組みについても調査し、効果的な方法を研究しました。

この学習過程で、微生物を使った水質浄化方法に着目して、サークル全体にこの方法を提案し、実験プロジェクトを立ち上げました。試行錯誤の末、小規模ながら効果を実証することができ、この成果をもとに地元の環境NPOと協働プロジェクトを開始するまでに発展しました。

この経験から、新しい課題に対しても積極的に学ぶ姿勢があれば、革新的な解決策を生み出せることを学びました。御社でも、この学習意欲を活かし、常に新しい価値を創造し続ける社員になりたいと考えています。

積極性の言い換えとして、「学習意欲が高い」はアピールとして弱いですか?

野村 芳克

プロフィール

具体的なエピソードと将来の活躍ビジョンを示す必要がある

「学習意欲が高い」というアピールは、決して弱いものではありません。むしろ、多くの企業が求める重要な資質の一つです。その理由は以下のとおりです。

①変化の激しいビジネス環境では、常に新しい知識やスキルを習得する必要があるから

②学習意欲の高い人材は、業務の効率化や革新的なアイデアの創出に貢献する可能性が高いから

③自己成長への意欲は、長期的な企業の成長にも寄与するから

ただし、単に「学習意欲が高い」と述べるだけでは不十分です。具体的なエピソードや成果を交えて説明することで、より説得力のあるアピールができます。また、その学習意欲が企業にどのように貢献できるかを明確に示すことも重要です。

学習意欲はきちんと伝えられれば十分強みになり得ます。アピールのポイントを知りたい人は、こちらの回答も参考になりますよ。

例文④:留学

留学の学習型・積極性の自己PR例文

私の強みは、異文化環境においても学び続ける積極性です。オーストラリアへの留学当初、語学力の不足から授業についていくのに苦労しましたが、この状況を学びの機会ととらえました。

まず、大学のライティングセンターを毎日訪れ、エッセイの添削を受けながらアカデミックライティングのスキルを磨きました。そして授業後は必ず教授のオフィスアワーに参加し、不明点を徹底的に質問しました。さらに文化理解を深めるため、ホストファミリーと積極的に対話し、オーストラリアの歴史や社会問題についても学びました。

この継続的な学習の結果、半年後には授業でのディスカッションにも積極的に参加できるようになり、最終的にはGPAで上位10%に入るまでに成長しました。この経験から、新しい環境でも学ぶ姿勢を持ち続けることで、大きな成長を遂げられることを実感しました。御社のグローバルな環境下でも、この学習意欲と適応力を活かし、常に新しい価値を創造し続ける社員になりたいと考えています。

吉野 郁子

プロフィール

学習のインプットとアウトプット、両方のエピソードを入れると良いでしょう。辞書を調べ、文献を読み込む……といったインプットの努力と、恥をかいてでも話す・書く・参加するというアウトプットの努力、両方ともアピールになります。

キャリアコンサルタントに聞いた! ライバルと被らない「積極性」の自己PRとは?

就活において、「積極性」は多くの学生が自己PRのポイントとして挙げる特性です。しかし、それゆえに、面接官にとっては「よく聞く回答」となっているのも事実です

では、どうすれば「積極性」を効果的にアピールし、ほかの候補者と差別化を図ることができるのでしょうか。この章では、経験豊富なキャリアコンサルタントに、ライバルと被らない「積極性」の自己PR方法について、具体的なテクニックを聞いてみました。

アドバイザーコメント

エピソードを明確に伝えることでライバルと差をつけることができる

「積極性」に限ったことではありませんが、ライバルとの差をつけるには「エピソード」で差をつけることを意識しましょう。

同じ「積極性」という言葉でも、その積極性が発揮された背景や意味するものや伝えたいことは、一人ひとり違うはずです。

その違いを明確に伝えられるのが、エピソードの差です。具体的には、以下の手順で考えてみてください。

①その時の経験を細かく振り返る

あなたの積極性が発揮された場面を思い返してみてください。当時の環境や自身の状況、課題などについてできるだけ詳細に思い出してください。

②自身の内面や行動を振り返る

当時の状況を思い返したら、その時の自身の内面にも目を向けてみましょう。どのようなことを感じ、考え、問題にどのようにアプローチし、解決に向けて行動したのか思い返すのです。

③経験から得たことを整理する

最後に、その一連の経験から得たことを整理してまとめていきましょう。ここで得たことが仕事のなかでどう活かせるかまで伝えられると、内容はかなり充実してきます。

ポイントは「出来事」ではなく、自身の内面で感じたことでライバルとの違いを明確にすることです。

面接官の心をつかむ! 積極性の自己PRの構成3ステップ

面接官の心をつかむ! 積極性の自己PRの構成3ステップ

  • 積極性が強みであると述べる
  • 具体的なエピソードを述べる
  • 企業でその積極性をどう活かすのかで締める

「積極性」は、多くの企業が新卒採用で重視する特性の一つであり、効果的にアピールできれば大きな強みとなります。

しかし、「積極性」という言葉は抽象的で、具体的なイメージを伝えにくい特性でもあります。単に「私は積極的です」と言うだけでは、面接官に深い印象を与えることは難しいでしょう。そのため、あなたの積極性を効果的に伝えるためには、明確な構成と具体的な内容が不可欠です。

ここでは、説得力のある積極性の自己PRを構成する3つの重要なステップを紹介します。これらのステップを押さえることで、あなたの積極性を効果的に伝えられ、面接官の印象に強く残る自己PRを作ることができるでしょう。

ステップ①積極性が強みであると述べる

最初に、自分の強みが積極性であることを明確に伝えましょう。はじめに結論を言い切ることで、面接官の注目を集め、これから話す内容の方向性を示すことができるからです

また可能であれば、挑戦型・行動型・リーダーシップ型・学習型のなかで自分がどの積極性タイプに当てはまるかもうまく言語化して伝えると差別化につながります。例としては「私の強みは、異文化環境でもリーダーシップを発揮できる積極性です」といった具合です。これにより、自己分析をしっかりとおこなっているという印象を与え、より具体的な強みをアピールすることができますよ。

自己PRが読まれるかどうかは書き出しで決まります。強みの具体性やキャッチーさを冒頭で印象付けるコツは次の記事で解説していますよ。

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ステップ②具体的なエピソードを述べる

「積極性」という言葉は意味が曖昧で抽象的だと考える人もいるため、端的に結論を伝えた後は、面接官があなたの積極性を実際にイメージできるよう、これまでの経験を例に挙げて言語化しましょう。その際に必要なのが、学生生活のなかで経験した、自分の積極性を示す具体的なエピソードです。

エピソードを選ぶ際は、結果として成功したものを選びましょう。そして、自分の行動とそれによってもたらされた具体的な成果を、数字や事実を用いて説明します。積極性のアピールなので、他人主導のものではなく、自分が行動を起こしたエピソードに限定しましょう。

エピソードの例

サークルの部長として積極的に新入生勧誘活動をおこない、前年比50%増の新入部員を獲得しました。

エピソードそのものは些細なテーマで構いませんが、冒頭で伝えたあなたの積極性タイプがより伝わるような内容が理想的です。

野村 芳克

プロフィール

印象的だったのは、失敗を恐れず挑戦し、学びを得た経験です。たとえば、新規事業提案が却下されても改善を重ね、最終的に採用された例や、海外インターンで言語の壁を乗り越え、プロジェクトを成功させた経験です。

ステップ③企業でその積極性をどう活かすのかで締める

最後に、あなたの強みと企業のニーズを結び付けることで、自分を採用するメリットを示しましょう。企業は、あなたの強みが入社後も再現性を持って発揮されるかどうかを気にしています。そのため、自分の積極性が志望する企業でどのように活かせるかを具体的に説明して締めくくりましょう。

締め方の例

御社の新規事業開発部門で、私の積極性を活かして新たな市場開拓に貢献したいと考えています。

上記のように、企業研究で得た情報と自分の積極性を結び付けられれば、あなたの積極性に再現性を持たせることができます。特に、最後のステップは自己PRのまとめともいえるため、姿勢や表情、声のトーンなどにも意識を払い、積極性を表現できるよう意識してみてください。

最後の一言まで自信を持って自分の積極性をアピールし、面接官の心をつかんでくださいね。

自己PRの締め方によって担当者の印象がガラッと変わることもあります。記事を参考に、最後の一文まで思いが伝わる自己PRを作りましょう。

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アドバイザーコメント

企業が抱える課題を積極的に解決しようとする意気込みを伝えよう

企業研究では、志望先企業がこれから取り組もうとしていることをしっかりと情報収集しましょう。採用試験では、企業が抱えている課題への解決や、今後の経営展開を「一緒に取り組みたい」と伝えることで、自分と企業とのマッチングをアピールすることができます。

ただし、実際に入社すると「リアリティショック」に直面する新入社員も多いようです。どれだけ調べて考えても、予想していなかった場面に必ず出会うでしょう。

その際、「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」と感じ、「就活に失敗した」「向いていない仕事だ」「転職しよう」と早まった決断や回避行動に出ることがあります。

しかし、「まずはやってみよう」と積極的に取り組むことができれば、それは企業にとっても自分にとっても大きなメリットになります。

自分が経験をしたことを整理して対処法を明確に伝えよう

たとえば、「希望していなかった業務を担当することになったら、どのように積極性を発揮するか?」や、「新型コロナウイルス感染症や天災のように、自分で選べないピンチが訪れたらどうするか?」といった状況を考えてみてください。

これまでの人生での経験を整理し、自分なりの対処法を伝えるとアピールになるでしょう。

自己PRの構成での定番の「PREP法」はマスターしておきたいところです。使い方はこちらでも詳しく解説していますよ。

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ライバルと差別化! 積極性をより印象的に伝える3つのテクニック

ライバルと差別化! 積極性をより印象的に伝える3つのテクニック

  • 自分ならではの積極性の定義を示す
  • 状況に応じた複数のエピソードを準備しておく
  • 職種と一貫性のある内容にする

就活において、「積極性」は多くの学生が自己PRのポイントとして挙げる特性の一つです。しかし、それゆえに面接官にとっては「よく聞く言葉」となっていて、単に「私は積極的です」というだけでは印象に残りにくくなっているのが現状です。

では、どうすれば自分の積極性を効果的にアピールし、ライバルとなるほかの学生と差別化できるのでしょうか。ここでは、あなたの積極性を際立たせ、面接官の記憶に深く刻む自己PRをおこなうための3つの実践的なテクニックを紹介します。

面接官に「この人の積極性は特別だ」と感じてもらえるよう、ぜひ最後まで読んで実践してみてくださいね。

①自分ならではの積極性の定義を示す

積極性という言葉のとらえ方は人それぞれです。そこで、あなた自身の言葉で積極性を定義しましょう。面接官にあなたの思考プロセスや価値観を伝えることができ、より深い理解を促すことができるからです。

冒頭の定義の例

私の強みは、チームを牽引し、目標達成に導く積極性です。

この定義は、リーダーシップ型の積極性を簡潔かつ明確に表現しています。このような端的な定義は、面接官に強い印象を与え、あなたの具体的な経験を聞きたいという興味を引き出せますよ。

自分ならではの積極性の定義の例

  • 挑戦型の例:「私の強みは、新しい課題に果敢に挑戦する積極性です」
  • 行動型の例:「私の強みは、アイデアを迅速に行動に移す積極性です」
  • 学習型の例:「私の強みは、常に新しい知識を吸収し成長し続ける積極性です」

重要なのは、自分の経験や価値観にもとづき、簡潔で明確な定義を示すことです。この定義を軸に話を展開することで、一貫性のある説得力の高い自己PRを作成できます。

②状況に応じた複数のエピソードを準備しておく

一つのエピソードだけでなく、異なる状況下での積極性を示す複数のエピソードを用意しておくことも差別化につながります。面接の流れや質問の内容に応じて、最も適切なエピソードを選んで話すことができるからです。

たとえば、「サークル活動で新入生勧誘の企画を提案し実行した経験」「アルバイト先で業務改善案を上司に提案した事例」「学園祭でゼロから模擬店を立ち上げた体験」など、さまざまな角度から積極性を示すエピソードを準備しておきましょう。

また、いくつかエピソードを準備しておけば、集団面接などで万が一ほかの学生とエピソードが似通った場合も焦らずに済みます。業界が異なる企業を受ける際にも、準備した複数のエピソードのなかから、その企業や職種に最も適したものを即座に話せるようになりますよ。

野村 芳克

プロフィール

積極性のエピソードは、企業によってすべてではなくても変えるべきです。

企業や業界ごとに求める人材像やスキルが異なるため、それに適したエピソードを選ぶことで、企業のニーズに応じた自己PRが可能になります。

③職種と一貫性のある内容にする

志望する職種や業界に合わせて、積極性のアピール内容を調整しましょう。積極性はどの企業でも活かせる特性だからこそ、「使い回し」ができてしまう粒度のアピールでは、企業に評価されにくい可能性があるからです。

たとえば、営業職を志望する場合は「新規顧客の開拓に積極的に取り組み、学生アルバイトながら月間MVPを獲得しました」といった内容が適切でしょう。一方、研究開発職なら「常に新しい技術に関心を持ち、自主的に勉強会を開催して最新のプログラミング言語を学びました」といったアピールが効果的です。

職種に合わせてアピール内容を調整する際は、その企業が求める人材像や企業理念も考慮しましょう。そうすることで、あなたの積極性がその企業でどのように活かせるかをより具体的に示すことができ、説得力のあるアピールとなります。

職種と一貫性のある内容にするためには、まずは職種ごとの仕事内容を把握する必要があります。不安な人は、次の記事の職種一覧で確認しておくと安心です。

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時間が限られた就活という場では、企業分析は効率的におこなうことが重要です。次の記事も併せて読んでおきましょう。

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同じ業界で複数の職種を受けようと思っています。職種に合わせてアピール内容を調整すると内容が混ざりそうで不安です。

山路 和博

プロフィール

職種が違えばアピールポイントも変わることを理解しよう

職種の垣根を越えてアピールする内容が混ざってしまうということは、職種に対する理解が不足しているような印象です。

同じ業界であっても職種が変わればアピールすべきポイントも必ず変わります。企業研究や職業理解、さらにはそれぞれに合わせて自身のどのような点をアピールするべきか、今一度、考えてみましょう。

積極性のアピールに迷ったら言い換えも検討しよう

積極性のアピールに迷ったら言い換えも検討しよう

  • チャレンジ精神がある
  • 行動力がある
  • リーダーシップがある
  • 成長意欲がある

実際に自己PRを練っていくなかで、回答がしっくりこない場合、自分の強みが必ずしも「積極性」という言葉で表現しきれない場合もあります。そこで効果的なのが、「積極性」を別の言葉で表現する方法です。

ただし、このような言い換え表現を使う場合、単に言葉を置き換えるだけでは不十分です。それぞれの表現に合致した具体的なエピソードを用意し、実際の性格や経験と一致していることを確認しましょう。

適切な言い換えと具体例を組み合わせることで、あなたの本当の強みを効果的にアピールできるでしょう。それでは、一つずつ紹介していきます。

チャレンジ精神がある

「積極性」を「チャレンジ精神」と言い換えることで、新しいことや困難なことに果敢に挑戦する姿勢をより具体的に表現できます。この言い換えにより、あなたが変化を恐れず、常に自己成長を目指していることをより明確にアピールできます。

たとえば、「私はチャレンジ精神を大切にしています。大学時代には、未経験だったプログラミングコンテストに挑戦し、3カ月の猛特訓の末、入賞を果たしました」と表現することで、具体的な行動と成果を示せます。

この言い換えは、新規事業や革新的なプロジェクトを手がける企業、また研究開発職やコンサルタントなど、常に新しい課題に直面する職種へのアピールに特に効果的です。積極性よりもチャレンジ精神という言葉を使うことで、困難に立ち向かう勇気と粘り強さをより印象的に伝えることができるでしょう

吉野 郁子

プロフィール

チャレンジ精神と積極性の印象はそれほど変わりません。類義語として「主体性」「前向きさ」「努力」「負けん気」「向上心」「勇気」「がむしゃらさ」などを使うことができます。自分の気持ちにしっくりくる言葉を選ぶことが大切です。

チャレンジ精神はどんな企業でも評価されやすいからこそ、自己PRとなると、ほかの学生との差別化が難しい一面もあります。「その企業だからこそ」の内容に寄せるコツを知りたい人は、こちらを読んでおきましょう。

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行動力がある

「積極性」を「行動力」と言い換えることで、考えるだけでなく実際に行動に移す力をより明確に強調できます。アイデアを思い浮かべることはできても、実際に行動して形にできる人はそれほど多くありません。あなたがアイデアを迅速に実現させる能力を持っていることをより具体的にアピールしたいなら、行動力への言い換えがおすすめです

たとえば、「私の強みは行動力です。学園祭で出店を企画した際、構想から2週間で必要な資金調達、出店許可の取得、メンバーの募集まですべて完了させ、成功に導きました」と表現することで、迅速な実行力と成果を示せます。

行動力は、スピード感が求められる職種や、企画から実行まで一貫して携わる仕事に適しています。特に営業職やマーケティング職、起業家精神を重視するベンチャー企業などへのアピールに効果的です。

行動力と似ている言葉ですが、「実行力」も積極性の言い換えにおすすめです。こちらの記事も確認しておきましょう。

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リーダーシップがある

「積極性」を「リーダーシップ」と言い換えることで、集団をまとめ、目標に向かって導く力をより具体的に表現できます。

たとえば、ただ「積極的にみんなをまとめるような行動をした」と説明するより、「私の強みはリーダーシップです。サークル活動では、部員の意見をまとめ上げ、全員が納得する形で活動方針を決定したことで、結果として前年比20%増の新入部員を獲得しました」と表現することで、具体的な成果を示せます。

リーダーシップという言葉で強調できるのは、あなたが他者と協力しながら成果を出せる点です。そのため、チームワークが重視される職種はもちろん、将来的に管理職を目指す場合や現場でのチームリーダーとしての役割が期待されるポジションでの選考に有効です。積極性よりもリーダーシップという言葉を使うことで、人を動かし、目標を達成する能力をダイレクトに伝えられるでしょう

成長意欲がある

「積極性」を「成長意欲」と言い換えることで表現できるのは、常に学び、自己を高めようとする姿勢です。

たとえば、「私には強い成長意欲があります。アルバイト先では、与えられた仕事だけでなく、先輩社員の仕事ぶりを観察して積極的に質問することで、1年目にして正社員が任される業務をこなせるようになりました」と表現することで、具体的な成長の過程と成果を示せます。

成長意欲への言い換えは、技術革新の速い業界や、グローバルな環境で働く場合にマッチしやすいでしょう。また、研修制度が充実している企業や、専門性の高い職種を志望する場合にも適しています。

向上心を持ち、変化する環境に適応できることを明確にアピールしたいなら、積極性を成長意欲と言い換えることで、継続的に学習を積み重ねる姿勢を印象付けられますよ

野村 芳克

プロフィール

学習型の積極性をアピールする際のほかの言い換えとしては、「探究心が旺盛」「知識吸収力が高い」「自己啓発意欲が強い」などがあります。また、「常に新しい課題に挑戦する姿勢がある」「好奇心旺盛で学びを実践に活かせる」といった表現も効果的です。

それは本当に「積極性」? NG例も最後に見ておこう

それは本当に「積極性」? NG例も最後に見ておこう

  • 自己中心的な突出した行動
  • 見通しのないやみくもな行動
  • 周囲を顧みない強引な姿勢

積極性は多くの企業が求める重要な資質ですが、表現方法を誤ると、思わぬ誤解を招く可能性があります。単に「積極的です」というだけでは不十分ですが、ときには逆効果になることさえあるのです。

ここでは、積極性のアピールでよくある失敗例を紹介します。自己中心的な突出した行動、見通しのないやみくもな行動、周囲を顧みない強引な姿勢など、これらのNG例を知ることで、自分の行動や表現が適切かどうかを判断する参考になりますよ。

これらのNG例を避けることで、より効果的に自分の積極性をアピールできます。単に積極的だと伝えるのではなく、具体的な行動や成果を示すことが大切です。ここで紹介する例を参考に、自分の積極性をどのように表現すべきか考えてみてください。

それでは、避けるべき積極性の表現とその理由を見ていきましょう。

NG例:自己中心的な突出した行動

NG例

私は常に積極的に自分の意見を主張してきました。たとえば、グループプロジェクトでは、自分のアイデアが最良だと確信していたので、ほかのメンバーの意見に耳を貸さず、自分の案を押し通しました。結果的にプロジェクトは大成功となりました。

他者の意見を無視し、自分の意見だけを押し通すことは、チームワークを損ない、職場の人間関係を悪化させる可能性があります。また、多様な視点を取り入れる機会を逃すことで、より良い解決策を見逃す可能性もあります。企業は協調性とコミュニケーション能力も重視していて、このような自己中心的な行動は好ましくありません。

積極性をアピールするなら「チームの意見を丁寧に聞きながら、建設的な提案をおこない、全員の同意を得てから実行に移す」というような姿勢が望ましいでしょう。これにより、真の意味で積極的かつ協調的な人材として評価されます。

山路 和博

プロフィール

自信があることは好ましいことです。しかし、どんな仕事も顧客やほかの人々とかかわりながら進めていきます。

特に学生採用では積極性と同じくらい謙虚さや素直さ、協調性といった点も重視されるので、その点が不足しているように感じてしまいます。

NG例:見通しのないやみくもな行動

NG例

私は失敗を恐れない性格で、思いついたことはすぐに実行に移します。たとえば、学園祭の出店企画では、人気がありそうだと直感的に思った商品をすぐに大量発注しました。準備期間や予算、需要予測などは特に考慮せず、とにかく行動することが大切だと考えたからです。結果的に、在庫はすべて売り切ることができ、イベントとしては成功することができました。

このような行動は、積極性ではなく無計画さや衝動性を示しています。

企業活動においては、リスク管理や資源の効率的な活用が重要です。見通しのない行動は、財務的損失や機会損失を引き起こす可能性があります。また、このような行動パターンは、長期的な戦略立案や持続可能なビジネス運営に支障をきたす恐れがあるので、企業も慎重さと大胆さのバランスが取れた人材を求めています。

望ましい姿勢としては、「十分な情報収集と分析をおこなったうえで迅速に行動に移す」ことが挙げられます。「市場調査や過去のデータ分析をおこない、それにもとづいた計画を立てる」ことで、積極性と慎重さを両立させることができます。

吉野 郁子

プロフィール

慎重さが足りなくて失敗した経験や、そこから得た反省・教訓、改善行動も一緒に書くと良いでしょう。誰にでも欠点はあるので、自分の特性を理解していることが伝われば問題ありません。

NG例:周囲を顧みない強引な姿勢

NG例

私は、目標達成のためなら手段を選びません。たとえば、サークルの勧誘活動では、とにかくたくさんの人に声をかけようと、積極的に勧誘をおこないました。なかには迷惑そうな顔をする学生もいましたが、目標人数を達成するためにも、諦めずにサークルの楽しさを伝えました。

この行動は、積極性ではなく強引さが目立ちます。このような姿勢は、短期的には目標を達成できるかもしれませんが、長期的には問題を引き起こす可能性も高く、入社後も顧客や同僚との関係を損ない、企業の評判を落とす可能性があるととらえられる可能性があります。

また、無理な残業を強いるなど、チームメンバーに対するハラスメントや倫理的な問題を引き起こす可能性もあります。企業は、組織の一員として活躍でき、持続可能な方法で目標を達成できる人材を求めています。

より適切なアプローチとしては、「相手の興味や希望をよく聞き、それぞれに合った形で活動の魅力を伝える」ことが挙げられます。「目標達成を重視しつつも、周囲との調和を大切にする」姿勢が、真の積極性として評価されるでしょう

アドバイザーコメント

学生によくある2つの「積極性のNGケース」をおさえよう

①「量」を「質」と勘違いするケース

たとえば、「サークルやアルバイトを掛け持ちし、常に忙しくしていました」と主張する学生がいます。しかし、単に活動量が多いだけでは真の積極性とはいえません。重要なのは、各活動での具体的な成果や学びです。

面接官は、どのように時間を管理し、各活動で何を達成したかに関心があります。その点を伝えるには、一つの活動に深くかかわり、そこでの具体的な成果や学びを詳細に説明すると効果的です。

➁「自己満足」で終わるケース

「自分の興味のあることに熱心に取り組みました」と語る学生もいます。しかし、個人の興味だけにもとづく活動は、必ずしも組織や社会にとって価値があるとは限りません。企業は、個人の興味と組織の目標を結びつけられる人材を求めています。

自分が企業の求める人物像とマッチすることを伝えるには、自分の興味や活動が、どのように他者や組織に貢献したかを具体的に説明することが重要です。

これらのNGケースを避け、自身の積極性が組織や社会にどのような価値をもたらすかを明確に伝え、効果的な自己PRをおこないましょう。

4つの積極性のタイプから自己PRを作ってアピールして選考を突破しよう

積極性は多くの企業が重視する資質ですが、その表現方法は人それぞれです。記事では、積極性を「挑戦型」「行動型」「リーダーシップ型」「学習型」の4つのタイプに分類し、それぞれの特徴と自己PR例を紹介しました。

積極性の自己PRに悩んでいる人は、まず自分がどのタイプに当てはまるか、または複数のタイプの特徴を持っているかを分析しましょう。自己PRを実際に書くフェーズでは、これまでの経験を振り返り、あなたらしい積極性を発揮したことが伝わるような、具体的なエピソードを選んでみてくださいね。

これらのポイントを押さえ、ほかの学生よりも一歩踏み込んで積極性をアピールすることが、選考突破の近道になるはずですよ。

アドバイザーコメント

積極性の自己PRを通して職業人としての将来性をアピールしよう

若年者採用で重視されるポイントは「ポテンシャル」や「伸びしろ」です。企業は、今後の成長と変化を期待して、未経験者の採用をおこないます。そのなかで「積極性」は、変化のスピードを加速させる要素として評価されやすく、アピールして損はありません。

「積極性」は、BEFORE/AFTER構文を用いることで成長を効果的に伝えられる、さまざまなエピソードに適用できる便利なワードです。

たとえば、厚生労働省が作成したエンプロアビリティチェックシートでは、「前に踏み出す力」を主体性、働きかけ力、実行力の3つに分けています。

「必要ならば率先して皆が嫌がる作業をおこなう」「行事の準備や片づけを自ら進んで手伝う」「初対面の人に自分から話しかける」「自分の考えた方法がうまくいかない時、周囲に助言を求める」など、積極性を示すさまざまな行動例が紹介されています。

小さな行動の積み重ねでも積極性は示すことができる

皆さんが伝えたい頑張ったことや努力したことも、「積極性」というワードでまとめることで、職業人としてのイメージを伝えやすくなります。ぜひ、積極的に活用してください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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