一次・二次面接を突破し、役員面接まで進んで採用の期待度が高まっているものの「落ちることはあるのだろうか」「どんな質問がされるのだろう」など不安を感じる学生も多いはずです。
役員面接では、企業の社長や役員が面接官となり、応募者が自社にふさわしい人材かを判断します。これまでの面接とは違う視点で評価されたり、これまで聞かれなかった質問がされたりするものです。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、西さん、杉原さんのアドバイスを交えつつ、役員面接の特徴からよく聞かれる質問と回答例、対策法などを解説します。役員面接を設けている企業は多いので、採用選考を受ける学生はぜひ参考にしてくださいね。
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役員面接まで進んでも油断は禁物! 傾向の理解と事前対策が内定への鍵
役員面接は「内定を前提とした意思確認が目的だ」と思われることがありますが、そうとは言い切れないのが現実です。
選考段階の一つとして役員面接をおこない、応募者をふるいにかける場合も少なくないため、役員面接まで進んでも油断せずに、しっかりと質問内容などの傾向を理解し対策をおこなう必要があるのです。
この記事では、まず役員面接の特徴やほかの面接との違いを解説します。役員面接ならではの評価ポイントを把握しましょう。次に役員面接に臨む際の注意点や、実際によく聞かれる質問を回答例付きで解説するので網羅的に対策できますよ。
後半では、重要度の高い逆質問についての注意点や面接を突破するための対策法を解説します。役員面接は落ちてしまうこともあるという意識を強く持ち、この記事を参考にしてしっかりと対策をおこない内定をつかみとりましょう。
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役員はここを見ている! 役員面接の特徴やほかの面接との違いを解説
役員はここを見ている! 役員面接の特徴やほかの面接との違いを解説
- 役員面接とは
- 役員面接の合格率
- ほかの選考ステップの面接との違い
役員面接を突破するにはまず、役員面接の特徴やほかの面接との違いを理解することが重要です。これらを理解することによって面接の意図や判断基準が認識できるようになり、適切な対策が取れるようになるのです。
役員面接についての理解を深めるために、そもそも役員面接とはどのような面接なのか、合格率はどうなっているのか、ほかの面接との違いの3点について詳しく解説します。
役員面接とは
役員面接とは、決裁者である企業の社長や役員が面接官となり応募者を面接し、採否の最終判断をおこなうものです。そのため、最終面接としておこなわれる場合が多く、ほとんどの場合役員面接で採否が決定します。
役員面接は、一次・二次選考を通して内定がほぼ確定している学生を社長や役員が最終的に見極める、顔合わせや意思確認などの目的でおこなわれることが一つのパターンとしてあります。
もう一つのパターンとして、一次・二次選考で絞られた候補者のなかから最終的に採用する学生を社長や役員が選定するものがあります。
どちらの意図で役員面接がおこなわれるかは企業や選考状況によって異なり、仮に内定がほぼ決まっていたとしても、決裁権を持つ役員から自社に合わないと判断されると不採用となってしまうことも十分ありえます。
役員面接は複数回にわたっておこなわれることがあります。
一次は人事や中堅管理職が担当することが多いですが、二次面接で役員や上級管理職による面接があり、最終面接で社長面接になることもあります。
役員面接では社長が面接官となるケースが多くあります。社長面接を突破するための対策法やよく聞かれる質問から回答例まで詳しく解説しているので、こちらの記事も併せて参考にしてください。
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役員面接は最終面接とされていることも多いです。こちらの記事で最終面接の合格率を高める方法を解説しているので、併せて参考にしてください。
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役員面接の合格率
役員面接・最終面接の合格率は一般的には50%ほどといわれています。役員面接まで行けばほぼ内定だ、役員面接は意思確認の場だろうと思っている学生も多いと思われますが、実際には選考の一段階に過ぎないケースも多くあるのです。
最初は現場に近い人が面接、その後に情報共有がされたうえでの役員面接となるため、あくまでも肌感覚ですがトップとの面接にこぎ着けた場合の選考通過はかなり期待できるでしょう。
ただし、油断は禁物です。「絶対」はあり得ません。
一般的に50%といわれている合格率ですが、企業の規模や採用予定者数、選考状況、事前の面接回数などによって大きく異なってきます。
大手企業や採用予定者数が多い場合は、応募者数が多く、内定辞退が少ない傾向にあり役員面接でもしっかりと選考されるため、合格率は低くなる傾向にあります。
また、役員面接以前の面接回数が少ない場合も、応募者の人間性やスキル、会社へのマッチ度が十分に精査されていないため、役員面接でも選考がしっかりとおこなわれれば合格率は低くなる傾向があるのです。
上記以外の合格率に影響する要素として、役員面接の選考時期が関係します。
就活の初期段階は、積極的な採用をおこない合格率が高いですが、その後は採用予定人数の不足人数だけを採用する企業が多く、合格率が低くなる傾向があります。
最終面接の合格率についてもっと詳しく知りたい人や、一次・二次面接の合格率も気になる人は以下の記事も併せて参考にしてください。
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ほかの選考ステップの面接との違い
役員面接の意図を理解し適切な対策を取るためには、ほかの選考ステップとの違いを理解することが重要です。
役員面接と一次・二次などほかの面接との違いはおもに以下の2点が挙げられます。
役員面接とほかの面接との違い
- 面接官
- 見極められるポイント
役員面接は、企業の社長や役員など決裁権を持った人間が面接官となり面接をおこないます。一次・二次面接では一般的に人事や予定配属先部署の担当者が面接をおこなうことが多いため、面接官が異なる点がほかの面接との大きな違いの一つとなっています。
また、面接を通して見極められるポイントが異なる点も、役員面接とほかの面接との大きな違いです。
一次・二次面接では、職務に必要なスキルや適性があるか、人柄や性格、礼儀などに問題がないかなどを中心に評価し合否を判断することが多くあります。
一方、役員面接では志望動機やキャリアビジョンなどについて深掘りし、企業や業務とのマッチ度や志望度を評価し、中長期的に企業に貢献してくれる人材かどうかを見極めます。
このように、評価基準や深掘りされるポイントが役員面接とほかの面接では異なってくるため、役員面接に合わせた対策が必要になってくるのです。
一次・二次面接の選考をまだ通過していない人は、以下の記事も併せて参考にしてください。一次・二次面接それぞれの面接を突破するコツを解説しています。
一次面接
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
二次面接
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
役員面接はほぼ内定は嘘? 実態を就職支援のプロが解説!
一次・二次選考を通過し役員面接まで進むと、内定を確信し油断してしまう学生もいますが、先述の通り役員面接の一般的な通過率は約50%となっていて、しっかりと選考がおこなわれる場合が多いのです。
そこで、実際に企業は役員面接をどのような目的でおこなっているのか、内定を前提としているのかなど役員面接の実態をキャリアのプロである杉原さんに解説してもらいます。
役員面接に対する正しい認識を持つことで、内定に近づくための事前準備や面接での受け答えができるようになるので、ぜひ参考にしましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る一人採用するだけでもコストは大きいため慎重に見極められている
役員面接では、経営者自ら社員になる人物を確認します。有能な社員になれるか、自分たちの仲間になるにふさわしいかなどがチェックされます。
しかし往々にして、面接という短い時間でその人のすべてを知ることは難しく、本人も緊張して自分らしさをなかなか出せないものです。
そこで複数回面接すれば多くの目で判断でき、話す時間が多くなるほど多くの情報が得られ、人物像が明確になります。また、言動の一貫性も確認できます。
人を1人雇用すると、給与以外の経費がかかり、給与の1.5倍ほどの支払いが発生します。また労働基準法により簡単に解雇はできません。そうしたリスク以上の価値があるのかどうかの最終判断の場が、役員面接なのです。
内定が出るまでは常に精査されているという意識を持とう
学生の立場では、自分が入社したときのリスクなど考えもしないと思いますが、企業は採用に真剣です。入社が確定したならただの顔合わせですが、入社前は和気あいあいとした雰囲気でも精査されていると考えてください。
役員面接で不採用になることは残念ながらあります。経営者は、会社の将来のことを常に考えていて、「今」通用する力ではなく、「将来」通用する力を見て判断するからです。それは単純な合格率では推し量れません。
役員面接で落ちるのはなぜ? 落ちてしまう理由から注意点を押さえよう
役員面接で落ちてしまう理由
- 役員に対して緊張しすぎてスムーズにコミュニケーションが取れない
- ほかの志望者と比較して志望度が低いと判断されている
- 業界・企業研究が不足していると思われる発言をしている
役員面接とほかの面接では評価基準が異なることから、落ちてしまう理由も役員面接ならではの理由があります。
役員面接まで進む応募者は、一次・二次面接での評価ポイントである業務に必要なスキルや適性を備えていることが前提となることからも、役員面接で落ちてしまう場合はそれ以外に理由があると考えられるのです。
ここでは、役員面接で落ちてしまうおもな3つの理由を解説します。落ちてしまう理由を潰していくことで合格の確率を上げることができるので、しっかりと頭に入れておいてくださいね。
役員に対して緊張しすぎてスムーズにコミュニケーションが取れない
一次・二次面接を突破できている応募者は、基本的なコミュニケーション力があるケースが一般的ですが、役員面接の雰囲気や面接官の社長や役員に対して緊張しすぎてしまい、うまくコミュニケーションが取れず不合格になってしまうケースがあります。
企業で働いているとさまざまな人や顧客、時には顧客の上層部との折衝が必要になることもあります。役員面接で緊張のあまりコミュニケーションがうまく取れないと、入社後も顧客とのやり取りに支障が出るのではとマイナスな印象を持たれかねないのです。
緊張してしまうのは仕方がないですが、質問と回答のやり取りなど面接のイメージができていればスムーズにコミュニケーションを取りやすくなるので、事前準備を入念におこなうことで対策しましょう。
面接官が社長や役員の場合、必要以上に緊張してしまう学生も多いでしょう。こちらの記事で面接で緊張しないためのコツを解説しているので、併せて参考にしてください。
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面接で緊張しないためには? 事前準備~当日の対策方法を徹底解説
面接で緊張しないためには、事前準備〜当日までの対策方法を実践することが大切です。この記事では、面接で緊張しないためのリラックス方法やテクニック、緊張で固まってしまった時のベストな対処法などをキャリアコンサルタントと解説します。
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面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!
面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
そこで活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、森永製菓や伊藤忠商事、トヨタ自動車などの人気企業の面接で、実際に聞かれた質問とその答え方がわかるようになっています。
どんな質問にも自信をもって答えられるようになれば、面接も怖くなくなります。今すぐ活用して、面接突破の力を手に入れましょう!
ほかの志望者と比較して志望度が低いと判断されている
ほかの志望者よりも志望度が低いと評価されてしまうと、内定を出しても辞退される可能性が高いと判断され不採用となってしまうことがあります。
企業は、ある程度の内定辞退を想定して採用活動をおこないますが、明らかに志望度が低いと評価されてしまうと内定を出さないのが一般的です。
内定辞退者が出ることを想定しているとはいえ、実際に出てしまうと採用にかかったコストが無駄になってしまうため、役員面接・最終面接では特に志望度が重要視される傾向にあるのです。
志望度が低いと評価されないために、志望動機の見直しや直接志望度を聞かれた際の回答を想定しておくことなどの事前準備をおこなうようにしましょう。
その場しのぎの志望動機では、役員面接では見透かされてしまう可能性が高いです。
社長や役員は一次面接で担当した社員よりも広い視点、大きなビジョンを持っています。
そのため、先のことを見据えたうえで戦力になるかどうかを判断します。内容に乏しい場合は、採用されない可能性が高いです。
志望動機の作成で悩んでいる学生も多いはずです。志望動機作成の基礎やコツなどを以下の記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
志望動機の考え方
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
志望動機の構成
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
志望動機の締めくくり
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
業界・企業研究が不足していると思われる発言をしている
役員面接では、応募者の業界・企業に対する理解度を測る質問をし、志望度や熱意、入社後のキャリアイメージができているかなどを見極めます。
つまり、業界・企業に関する知識が十分でないと思われてしまう発言をしてしまうと、志望度や意欲が低い、入社後会社に貢献してくれるイメージが湧かないなどのネガティブな印象を持たれ、不採用につながってしまうのです。
一次・二次面接でも業界・企業研究は必要なため、しっかりとおこなっている人が多いはずですが、役員面接ではさらに深掘りされると想定し、改めて業界・企業研究をおこなうようにしましょう。
確認必須! 役員面接で実際にされる質問7選と回答例
確認必須! 役員面接で実際にされる質問7選と回答例
役員面接で聞かれる質問は一次・二次面接と同じ内容のものもありますが、面接官が役員となるため見極めるポイントや深掘りされる度合いが異なってきます。
内定を出したら入社してくれるのか、入社後に企業に貢献してくれるのかをより厳しく判断されるため、回答に対する根拠や説得力が今まで以上に求められるのです。
ここでは、役員面接で実際によくされている質問を回答例付きで解説します。どれも聞かれる可能性が非常に高い質問となるので、回答例を参考に自分の回答をしっかりと用意しておいてくださいね。
①自己紹介をしてください
自己紹介は最初に質問されることが多く、第一印象を決定づける重要な場面となります。応募者がどういった人間なのかを見ると同時に、コミュニケーション力も見られています。
ハキハキと相手の目を見て明るい表情で話すことを意識し、簡潔に1~2分程度で回答することがポイントです。
また、役員面接では志望度や企業とのマッチ度を判断するために、応募者の発言に対して深掘りされることが多くなる傾向にあります。そのため、強みなどを自己紹介に盛り込む際は、根拠や具体的な実績など深掘りされても良いように用意しておきましょう。
役員面接の自己紹介の回答例
〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。私は大学在学中、マーケティングに興味を持ち、ゼミやサークル活動のなかでWebマーケティングを中心に理解を深め、実際にSNSや広告の運用もおこなってきました。
これらの経験を活かし、御社のさらなる成長に貢献したいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
一次、二次、最終と面接が進むにつれ少し余裕が出てくれば、自己紹介の内容を詳細にしたり、エピソードを追加したりしても良いでしょう。
大きく変えると言動に一貫性がなくなります。あくまでもバージョン違い程度で十分です。
面接で自己紹介をどのようにすれば良いか悩んでいる学生も多いはずです。以下の記事で自己紹介の作り方を解説しているので、併せて参考にしてください。
基本の作り方
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
1分にまとめるコツ
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
自己紹介テンプレ17選
自己紹介テンプレート17選|すぐ使える例文をタイプ別で紹介
好印象を残すコツ
面接の自己紹介のOK・NG例|好印象を残せる3つのコツも解説
②志望動機を教えてください
志望動機は、一次・二次面接でも必ずといって良いほど聞かれる質問ですが、志望度が重要視される役員面接では特に重要度が高く、深掘りされる可能性の高い質問です。
志望動機では、同業他社があるなかでその企業を志望する理由を明確に伝えられるかが重要となるため、社風や理念、企業独自の事業内容や取り組みに対する共感をアピールすることがポイントとなります。
役員面接の志望動機の回答例
御社は「顧客第一主義」の理念を掲げ、実際に他社と比較し提供しているサービスの種類が多く、幅広い顧客や多様なニーズに応えたサービスを提供している点に大きな魅力を感じています。
また、年間に10以上もの新たなサービスを展開し、時代のニーズに応えるだけではなく、時代を先取るようなサービスを展開しているところに感銘を受けました。
私も御社の一員として、さまざまな顧客や多様化するニーズに沿った提案をおこない、顧客に付加価値を提供し、御社に貢献したいと考えています。
社長や役員は、志望動機の回答からなぜ他社ではなく自社なのかをチェックしています。どの企業でも通用するような漠然とした志望動機では、入社意欲が低いと受け取られるため注意しましょう。
また自社でかなえたいことについて、志望動機の回答から見極めています。
③自己PRをお願いします
自己PRも一次・二次面接でも聞かれる鉄板の質問ですが、役員面接では入社後に貢献してくれるかどうかが重要な評価ポイントです。
自己PRの内容は、志望する企業の実際の業務で活かせるもの、企業が求めているであろう能力に合わせたものにすることが内定の鍵となります。
また、話の内容に説得力がなければ評価されない自己PRとなってしまうため、主観的な話ではなく、定量的な話を盛り込み具体性のある内容になるように心掛けましょう。
役員面接の自己PRの回答例
私の強みは、目標達成に向けてチームを動かす力があるところです。
大学時代に所属していた執行部で、大学祭の集客プロジェクトでリーダーを務め、チームメンバーと協力し、来場者数を前年比10%増加させることに成功しました。
この経験を通して、チーム内で意見をまとめたり、問題が発生した際の対応方法、問題の解決策を見つける能力も身に付けました。
このリーダーシップとチームワークを御社でも活かし、メーカー様や社内のさまざまな部署の方と協力し、顧客の課題解決に貢献したいと考えています。
役員面接での自己PRは基本的には一次面接や二次面接と同じ内容で良いですが、事前にホームページ(HP)などで「社長からのメッセージ」に目を通しておいてください。
社長や役員が求めているものは何かに注目し、自己PRも少し言い換えて、具体的な実績や結果をアピールしましょう。活躍が期待できるかどうかが見られています。
自己PRは一次・二次面接でも聞かれる重要度の高い質問です。より内定に近づくために、以下の記事を参考に内容の見直しや強化をおこないましょう。
惹きつける自己PRの答え方
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
1分で魅力を伝える必勝法
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
39点以下は要注意!
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「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
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④入社後どのようなキャリアを築いていきたいですか
志望度や企業への理解度を測るために、入社後どうなりたいかなどのキャリアに関する質問も役員面接でよく聞かれる質問の一つです。
この質問には企業の事業内容など表面的な理解だけでは評価される回答ができず、実際のキャリアパスなど企業に対しての深い理解度が必要になってきます。
また、企業の経営方針や事業展開とズレのある発言をしてしまうと、企業とマッチしないと判断されます。特に企業に対する深い理解度やマッチ度が重要視される役員面接では、キャリアビジョンは採否の鍵となるのです。
回答のポイントは、漠然とした目標ではなくいついつまでになど期限を盛り込み、具体的なビジョンを伝えることです。また、実現が不可能と思われるようなものではなく、現実的なプランを話すようにしましょう。
役員面接のキャリアプランの回答例
入社後はまずリテール営業として、新規の顧客獲得に注力し実績を挙げていきたいと思っています。
入社から5年以内にはエリアの責任者に昇進し、部下のマネジメントや営業部の数値管理をおこない、少しでも経営に携わるような業務に就きたいと考えています。
可能であれば、その先は法人営業も経験したいと思います。御社の営業職2部門のノウハウを理解し、知識やスキルを備え、将来的に経営企画や事業戦略を立てる職務に就くことが目標です。
入社後の活躍をイメージしてもらうのに十分な内容だと思います。
最初に取り組むこと、5年後だけでなくその先の目標まで明確になっているので、この会社でずっと働きたいという意欲が伝わってきますね。
企業内のキャリアアップの道筋も理解していると思われるはずです。
キャリアプランに関する質問は、「入社後にやりたいことはなんですか」という形で質問されることがあります。キャリアプランや入社後にやりたいことを聞かれた際の回答のコツを以下の記事で解説しているので、併せて参考にしてください。
キャリアプラン
例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選
入社後にやりたいこと
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
⑤就職活動の状況を教えてください
役員面接では、内定を出した場合入社してくれるのかどうかも注意深く見極められます。他社の選考状況を聞くことで、内定を出した場合、入社してくれる期待値はどの程度なのかを測ることが多いのです。
また、就活の軸にブレがないかもこの質問を通して見られることがあります。選考を受けている業種・職種に一貫性がなければ、自社に対する志望度が低いと判断され、内定に不利に働くことも考えられます。
そのためこの質問を通じてブレがないことをしっかりと伝えるようにしましょう。また、選考に落ちた話などはネガティブな印象を持たれることがあるので伝える必要はありません。
役員面接の就職活動状況の回答例
私は食を通して、人々の生活を豊かにしたいと考えているので、食品メーカーや食品を扱う商社を中心に応募している状況です。
現在は2社が最終面接前、1社は最終面接を終え選考結果待ちですが、御社が第一志望なので、もし内定をいただけたらぜひ入社したいと思っています。
役員面接では、「御社が第一志望」と言うだけでは、どの企業にも同じように伝えていると受け取られて、志望度が高いと判断されない可能性があります。
なぜ第一志望なのかを、同業他社との違いを踏まえて具体的に伝えることで、確実に入社する応募者だと考えられます。
就職活動の状況や他社の選考状況を質問されると、正直に伝えるべきなのかなど悩んでしまいますよね。こちらの記事で他社の選考状況を質問されたときの回答方法を例文付きで解説しているので、併せて参考にしてください。
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例文付き! 面接で他社の選考状況を質問されたときの答え方
就活の面接で他社の選考状況を聞かれた際にどのように答えれば良いかわからない人もいるでしょう。他社の選考状況を聞かれたときの回答には意識するべきことがあります。その答え方をキャリアアドバイザーとともに例文付きで解説します。
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⑥当社にどのような印象をお持ちですか
応募者の志望度や熱意を測るために、役員面接で自社に対する印象を聞かれることが多くあります。
企業の印象を語るうえで企業研究は欠かせません。どのような印象を持っているかを質問することで、応募者がどれだけ企業研究をおこなっているのか見極め、志望度や熱意を判断するのです。
そのため、選考を受ける企業のサービス内容や商品情報だけではなく、社風や理念、業界内のポジション、キャリアパスなど企業について深く理解することが重要となります。
役員面接の企業に対する印象の回答例
役職や経験に関係なく新しいことにチャレンジできる企業だという印象を持っています。
御社は業界内でも異例のペースで新商品を展開しています。また、前回の面接を担当してくださった〇〇様も、入社から2年で新商品の提案が採用され責任者として商品開発に当たったというお話を聞くことができました。
私も新しいことにチャレンジできる環境で失敗を恐れず、顧客の目線に立ち新たな商品の開発に携わりたいと考えています。
全体的には高評価です。企業に対する理解度があると考えて良いでしょう。
しかし、「顧客の目線に立ち新たな商品の開発」とありますが、具体的にどのような商品を開発したいのかが曖昧です。
面接を受ける学生であると同時に、企業の顧客であるという視点で話したほうが良いかもしれません。
⑦何か質問はありますか
「何か質問はありますか」の逆質問は面接の終盤に聞かれる質問で、企業や業務に興味関心があるのかが判断される重要な質問です。また、企業や業務に対する理解度をアピールする絶好の機会でもあるのです。
そのため、「特にありません」と回答すると、企業への関心がなく熱意もないと判断され、悪い印象を持たれてしまうことにつながってしまいます。
また、企業のHPに書かれているような調べればわかるようなことを質問すると、研究不足だととらえられ逆に印象が悪くなってしまいます。
企業への関心がある、事業内容や業務内容を理解していると思われるような質問をすることが評価につながるのです。
さらに、質問する相手が一次・二次面接とは異なり、社長や役員だという点は意識する必要があります。たとえば、現場の職務内容に関することばかり質問するとかえって評価が下がってしまうこともあります。
企業の理念に対する質問やビジョン、事業の方針など役員や社長しか答えられない内容の質問に絞るべきなのです。
役員面接の逆質問の回答例
・「価値創造」という理念を掲げられていますが、社員にはどのようなマインドや行動方針で働くことを望まれてるのでしょうか。
・デジタルマーケティングの事業を強化していくとのお話を聞いたのですが、具体的にはどのような取り組みをおこなっていくのか教えていただけますでしょうか。
経営者が今、解決したいことは何でしょうか。人手不足ですか、それとも新商品の開発でしょうか。打開案を聞いてみましょう。
質問するだけでなく、同時に提案もすると、会社の将来を真剣に考えていると伝わります。
一次・二次面接と異なる逆質問を用意するのに悩んでいる学生もいるのではないでしょうか。以下の記事では最終面接・社長面接でのおすすめの逆質問を解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
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状況別17例文|社長面接の逆質問で絶対押さえたい3大要素
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面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
役員面接で聞くべきではない? マイナス印象につながりやすい逆質問
面接において逆質問は、企業や業務の理解度が深まったり、熱意をアピールできたりと良い機会ですが、質問の内容によっては評価が下がってしまうことがあります。
面接の終盤までは評価が高くても、逆質問が原因で不採用となることもあるので、ここで解説する2つのマイナス印象につながる逆質問をしっかりと頭に入れておいてくださいね。
福利厚生や待遇面に偏った逆質問
福利厚生や待遇は気になる点ですが、質問の内容がこれに偏ってしまうとマイナスの評価につながるため、できれば避けるべき質問です。熱意や入社後の活躍のアピールが特に重要となる役員面接ではなおさらです。
「事業に興味があるわけではなく福利厚生や待遇が良い企業ならどこでも良いのでは」「希望通りの給与にならなければすぐ辞めてしまうのでは」など志望度や意欲が低いと判断され、入社後長く働いてくれるのか不安に感じるからです。
福利厚生や待遇は当然企業選びの際の重要な項目ですが、そればかり質問してくる応募者を企業は採用したいとは思わないでしょう。
調べればわかることも多いので、役員面接での質問は避け、どうしても気になる場合は内定後の面談などで相談するようにしましょう。
福利厚生について質問したい場合は、仕事で成果を築いて貢献していくために福利厚生について確認をしたい、という姿勢で質問することがポイントです。
福利厚生そのものについてだけの質問では、福利厚生しか興味がないと受け取られるので、仕事についての質問をおこなったうえで確認をするようにしましょう。
現場の仕事に対して詳しく聞く逆質問
役員面接で現場の仕事に対して詳しく聞いてしまうと、場違いな質問という印象になり、マイナスの評価につながる可能性が高いです。
役員面接で面接官を務めるのは、企業の社長や役員です。現場の仕事に対する質問があるのであれば、一次・二次面接の際に質問し、解決しておくべきです。
せっかく社長や役員へ直接質問する機会が与えられているのであれば、理念や経営方針、ビジョンなど経営層にしか聞けないことや経営層ならではの視点が聞けるような質問に集中するべきなのです。
質問相手の役職や立場を踏まえた質問をするように意識するようにしましょう。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
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簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
役員面接を突破するためにおこなうべき4つの対策を解説!
役員面接を突破するためにおこなうべき4つの対策
- 深掘りに備えて自己分析をおこない志望動機を強化する
- 企業や事業の理解度の確認に備えて改めて業界・企業研究をする
- 役員面接で聞かれがちな入社後のキャリアプランをより明確にしておく
- ブレが生じないために応募書類の確認と一次・二次面接を振り返る
役員面接は一次・二次面接とは見極められる視点が異なることから、役員面接に向けた対策は必須です。
一次・二次面接を突破しているのだから、同じ内容を話せば良いだろうと思う学生もいるかもしれませんが、質問内容や深掘りされるポイントが役員面接とほかの面接では異なります。
ここでは、役員面接を突破するための4つの対策を解説するので、これを参考にあと一歩のところまで来ている内定を確実につかみとりましょう。
深掘りに備えて自己分析をおこない志望動機を強化する
役員面接で聞かれる質問は一次・二次面接と重複するものも多いですが、役員目線で志望度や企業とのマッチ度を見極めるため、質問が深掘りされていくことが多くあります。
なかでも役員面接は志望度を重要視している点から、志望度に対する質問はかなり深掘りされると想定するべきです。
一次・二次面接でそれほど深掘りされてこなかった場合、矛盾点や曖昧な点が表面化されていない可能性も十分にあるため、自己分析を再度おこない志望動機も強化しておく必要があるのです。
役員から聞かれる質問、深掘りされそうな点を想定し、回答できるよう準備しておくこと
で、スムーズに説得力のある回答ができるようになります。
その企業や業界、同業他社の情報をいち早くつかんでおくためには、「Googleアラート」という機能などを活用するのがおすすめです。
キーワードを登録すると、それに関連したニュースやリリースなどの情報が自動でメールに届きます。
また経済ニュースなどにも目を通し、10年後どのようになっているのかを考えておきましょう。役員は単なる面接だけでなく、企業が発展する情報を求めていると理解してください。
自己分析に苦労する学生も多いはずです。以下の記事で自己分析の基本からさまざまな方法を解説しているので、併せて参考にしてください。
自己分析とは
自己分析とは? わかりやすいやり方と選考での6つの活用法を解説
完全版マニュアル
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
マインドマップの活用法
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
モチベーショングラフの活用法
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
企業や事業の理解度の確認に備えて改めて業界・企業研究をする
先述の通り役員面接では、志望度の評価が採否を分ける重要な判断基準となる傾向にあります。志望度を測る質問は志望動機の質問だけではないのです。
企業は自社に対する理解度で応募者の志望度や熱意を見極めます。そのため、役員面接では企業や事業内容に関する質問が頻繁にされます。
一次・二次面接よりも深い質問が想定されるため、改めて企業や業界研究をおこなう必要があるのです。企業のHP以外にも、SNSなどチェックできるものすべてに目を通しておきましょう。
業界・企業研究はおこなう方法や使用するツールなどによって得られる情報の量・質が大きく異なります。以下の記事で効果的な業界・企業研究のやり方を解説しているので、併せて参考にしてください。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体をとらえたうえで気になる業界を研究しよう
企業研究
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
役員面接で聞かれがちな入社後のキャリアプランをより明確にしておく
一次・二次面接を突破してきた学生は、業務に必要なスキルは持っていることが前提となります。そのため役員面接では、応募者が中長期的に会社に貢献してくれそうかどうかを見極めるために、キャリアプランに関する質問が多くされます。
したがって、明確なキャリアプランを伝え、入社後活躍しているイメージを持ってもらうことが内定獲得の重要なポイントとなります。
キャリアプランは、どの企業でも当てはまるような抽象的な内容では評価されません。応募する企業の実際の事業内容に絡めたプランを考え、3年後、5年後、10年後などより具体性を持たせることで評価されるキャリアプランとなるのです。
たとえば、「入社後3年で配属部署内で成果を挙げ、5年後には新人の教育やマネジメントをおこないたい。その後、新規事業の立ち上げ、可能であれば〇〇部署の〇〇の事業にも挑戦してみたい」など、明確な内容を伝えるようにしましょう。
入社後のキャリアプランで評価されるには、企業の理解度以外にもテクニックが必要です。こちらの記事で効果的にキャリアプランを伝えるコツを解説しているので、併せて参考にしてください。
キャリアビジョン
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
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ブレが生じないために応募書類の確認と一次・二次面接を振り返る
役員面接で、応募書類に書いてあることと違うことを話したり、一次・二次面接で話した内容と異なることを話したりすると、ブレている、整合性や信憑性がないととらえられ、マイナスの評価につながってしまう可能性があります。
役員面接で面接官を務める役員には、応募書類はもちろん一次・二次面接のやり取りの内容も共有されていることがほとんどです。
そのため、応募書類や以前の面接と言っていることが変わってしまうと、当然面接を担当している役員は不信感を抱くでしょう。
役員面接は、応募書類や以前の面接で話した内容をしっかりと整理し頭に入れておいた状態で臨むようにしましょう。
面接官の間では、面接の評価点と改善点が情報共有されます。たとえば、「受け答えにブレがなく論理的思考がある」「言葉遣いにやや問題がありときどき学生言葉になる」といった具合です。
その次の面接では、こうした評価をもとにさらに本人の資質を確認しています。
役員面接ならではの判断基準を理解して対策をおこない内定を目指そう!
役員面接は最終面接とされていることも多く、突破できれば内定という非常に重要な局面です。役員面接でもしっかりと選考がおこなわれ落ちてしまうこともあるため、役員面接まで進めば内定は確実だろうといった幻想は捨て、しっかりと対策をおこなう必要があります。
適切な対策を取るためには、一次・二次面接とは違う役員面接ならではの判断基準を理解しなければなりません。記事で解説した役員面接の特徴の理解と、対策の実行で内定を目指しましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る油断せずに役員面接で重要視されるポイントを押さえて対策しよう
役員面接の合格率は、一般的に50%といわれていますが、企業規模や事前の面接回数、採用予定人数などによって、役員面接の合格率は違い、厳しい選考をおこなう企業もあれば、ほぼ合格という企業もあります。
どんな状況でも役員面接まで進んだから大丈夫だと気を抜かず、しっかり面接対策をおこなう必要があります。
役員面接では、企業や事業の理解度から、自社への入社意欲を見極めています。志望動機などは、同業他社ではなくなぜ自社なのかという理由にこだわる役員もいるので、改めて企業や業界研究をおこない、しっかり回答できるように準備しましょう。
また役員面接では、キャリアプランについて質問をおこない、自社で長く貢献できる人材かどうかを見極めることが多いので、応募企業で実現できるキャリアプランを回答します。
改めて自己分析をおこない質問の深掘りに備えて面接に臨もう
役員面接では、これまでの面接と同様の質問をおこなうことが多いですが、回答に対して「なぜ?」と深掘り質問をおこなうことが多いので、自己分析をおこない対応できるようにしましょう。
役員面接まで進んでいるわけですから、能力や適性が評価されていることは間違いありません。自信を持って役員面接に臨むことが大切です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
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