この記事のまとめ
- 第二新卒の職務経歴書は職務経験から自分の将来性をアピールしよう
- 職務経歴書の書き方6ステップを例文も合わせて紹介
- 4つのコツで職務経歴書をさらに魅力的に仕上げよう
第二新卒として転職活動する際、職務経歴書の提出を求められるケースが多いです。
しかし、初めて第二新卒で転職活動する人は、「前職での経験が浅いのに何をかけば良いかわからない」など、悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?
たとえ前職での経験が浅い場合でも、職務経歴書では入社後の仕事への意欲や成長力をしっかりアピールすることで、「この人と一緒に働きたい」と面接官からの評価につなげられます。
この記事ではキャリアアドバイザーの谷所さん、平井さん、吉野さんとともに、第二新卒の職務経歴書の書き方ポイントを解説します。第二新卒の人で、職務経歴書をどう書くべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
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第二新卒の職務経歴書は過去の経験からの成長力をアピールしよう
第二新卒の職務経歴書は、学生生活や前職での経験から得た学びを入社後どのように活かしていけるのかをアピールすることが大切です。なぜなら、企業は第二新卒の採用において、実績やスキルだけでなく、応募者の「仕事への向き合い方」を重視し、入社後の成長力や貢献度を見極めようとしているからです。
この記事では、まず職務経歴書の基本的な役割や履歴書との違いを解説したうえで、職務経歴書を作成する前の準備や、具体的な作成手順を紹介します。「どのように書いたら良いのかわからない」という人のために、例文も交えながら詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
次に、職務経歴書を書くうえでよくあるNGポイントを紹介します。これらのポイントに注意することで、より説得力のある職務経歴書を作成できます。
最後に、職務経歴書をより魅力的にするコツを紹介します。あなたの魅力や仕事への意欲をしっかり記載して、面接官に好印象を残せる職務経歴書を仕上げていきましょう。
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前提から確認! そもそも職務経歴書とは?
特に第二新卒の人のなかには、職務経歴書を書くのが初めてという人がほとんどで、「職務経歴書って何を書けば良いの?」「履歴書とはどう違うの?」と、思っている人が多いのではないでしょうか。
職務経歴書は、単なる経歴書ではなく、あなたのこれまでの経験から強みや成長力をアピールする重要な書類です。
ここでは、職務経歴書の基本的な役割から履歴書との違いまで解説します。まずは、しっかり職務経歴書の役割を理解して全体像をイメージしていきましょう。
職務経歴書の役割
職務経歴書は、これまでの具体的な職務内容や実績を伝えたり、自分の成長力や企業への貢献度を詳しくアピールしたりする役割を果たします。
特に決まったフォーマットはありませんが、これまでの職務経験や実績、スキル、自己PRなどの項目をA4用紙1〜2枚で収めることが一般的です。
採用担当者は、多数の応募者のなかから職務経歴書に目を通し、短時間で企業との適正を判断するため、応募者は内容をわかりやすく書く必要があります。
また職務経歴書は、面接官があなたのキャリアについて質問する際の参考資料となるため、記載した内容について詳しく説明できるよう準備しておくことが重要です。
第二新卒にとって職務経歴書は、職務経験、実績、スキル、自己PR、仕事の向き合い方などを記載して、職務能力や生かせる強みをアピールする役割があり、面接官が質問をする材料になります。職務経験で習得したスキルや仕事の取り組み方が、自社でマッチするかを見極めています。
「自分は第二新卒に該当するのか?」という疑問を持っている人もいるでしょう。以下の記事ではそんな悩みに対して、転職時期のアドバイスも含めて解説しています。
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履歴書との違い
職務経歴書は、これまでの職歴を詳しく記載するための書類ですが、履歴書は、仕事の経歴だけではなく、年齢や住所、学歴や職歴など個人的な情報を細かく記載するための資料です。
そのため履歴書では、採用担当者に自分の基本情報が正しく伝わるよう、決められたフォーマットに従って客観的な事実を簡潔に記載しましょう。
一方、職務経歴書では、前職での具体的な経験や成果、そこから得た学びなどを詳しく記載することで、事実を踏まえつつも自身を魅力的にアピールすることが重要になります。
履歴書は事実報告がおもな目的になるのに対し、職務経歴書は自由な形式で自身の経験や強みを効果的に表現できる点が大きな違いなのです。
第二新卒の履歴書の書き方は、新卒も基本的に同じです。以下の記事では、履歴書の書き方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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就活の専門家が解説! 第二新卒の転職に職務経歴書はなぜ必要?
ここまでで、第二新卒向けの職務経歴書の基本情報を解説してきました。しかし、「なぜ、第二新卒に職務経歴書は必要なの?」と必要性について、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、就活専門のプロであるキャリアアドバイザーの吉野さんから、第二新卒の転職に職務経歴書はなぜ必要であるのか解説してもらうため、ぜひ参考にして職務経歴書の重要性を理解しておきましょう。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る職務経歴書を活用して企業で活躍できる人材をアピールしよう
職務経歴書は、ただ企業へ自分をアピールするための資料としてだけではなく、過去から現在までの自分を客観的に見つめ直すプロセスでもあります。
企業は、応募者が実務を通じて知識や技術を吸収し、成長できる人材なのかを見ているため、短期間の勤務経験しかない第二新卒であっても職務経歴書の作成が必要なのです。
また第二新卒は「前職を早期離職している」というネガティブな印象を企業から持たれていることも、職務経歴書の提出が必要な理由として挙げられます。一度は自ら望んで選んだ道から方向転換を考えた背景には、どのような理由があったのか、企業はその点にも着目しているのです。だからこそ、職務経歴書を用いてこれまでの経歴を採用担当者に細かく伝えることが大切になります。
職務経歴書は作成前に自己分析や棚卸しをしっかりおこなおう
職務経歴書を作成する際には自己分析や経歴の棚卸をしっかりおこない、学生時代から現在までに成長した自分を、具体的かつわかりやすくまとめることで、相手に納得感のあるアピールができます。
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職務経歴書を作成する前に準備すること
すぐにでも職務経歴書を作成に取り掛かりたいところですが、まずは職務経歴書に記載する各項目に対しての準備が必要です。なぜなら、アピールに必要な情報が準備できていない状態では、作成しようにもスムーズに書き進められないからです。
特に第二新卒の人は、実務経験期間が短いからこそ、しっかり準備してからでなければ、十分なアピール要素を集められないため、事前の情報収集が大切です。
これから紹介する3つの事前準備をしっかりおこなうことで、あなたの強みを魅力的に伝える職務経歴書を、スムーズに作成できるため、参考にしてくださいね。
応募する企業の募集要項をチェックする
まずは、志望企業のホームページ(HP)などに掲載されている募集要項を必ずチェックしましょう。募集要項には、書類の提出期限などの情報だけでなく、企業の求める人物像や必要なスキル、経験などが詳しく書いてあります。
企業が求める人物像について、職務経歴書を作成する前に把握することで、企業の求める人物像に合わせて、自分の強みや職務経験を戦略的に考えていくことができます。
たとえば、募集要項の内容から「主体性」が求められている企業だった場合、前職で自発的に業務改善に向けて解決策を提案した経験がアピールできる要素になり得るのです。
またほかにも、自分が企業の求める人材とマッチしているのかを見極めることもできるため、まずは企業の募集要項の内容を丁寧に分析しながら、求められる人物像を把握する作業から始めましょう。
職務経歴書を書く前に募集要項を確認することで、企業が求める人物像やスキルを理解できます。これにより、アピールポイントを効果的に絞り込め、企業とのミスマッチを防ぎ、書類選考の通過率を高められます。
第二新卒で大手を狙う場合、「本当に受かるのだろうか……。」と心配になる人もいるでしょう。以下の記事では、第二新卒を受け入れる傾向にある企業を100選紹介しています。
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前職での実績の情報を集める
応募企業の募集要項をチェックした後は、前職での実績や経験など携わった業務に関する情報を具体的に集めていきましょう。情報を集める段階では、思い出せる限りすべての情報を書き出していくことが大切です。
情報を集める際は、研修の受講、配属後の業務内容、自分が担当したプロジェクト、日々の上司や同期とのかかわりなど、さまざまな観点から自分の行動や当時の状況を振り返ってみましょう。
たとえば、「営業の成績で社内3位になった」だけではなく、どんな努力や工夫をおこなったのか、そこからの学びや身に付いたスキルなどまで洗い出しておくことで、職務経歴書を作成する際、より具体的で説得力のあるアピールが記載できます。
たとえ、前職での勤務年数が短く、実績がない人でも研修で学んで習得したスキルや、実際に上司から褒められた内容などでも十分なアピールポイントになります。
前職での実績がない人は、大学時代でのインターンシップやアルバイト経験、ボランティア活動などでも構いません。
情報収集する際は、具体的な年数や期間、経験からどのように仕事に活かしていけるのかまで調べておくと良いでしょう。
- すでに退職してしまったのですが、今から前職の具体的な数値データを集めるにはどうすれば良いでしょうか?
具体的な数値データがなくても文章だけでアピールできる
退職してしまい前職の具体的な数値データがわかないときは、仕事に関連する手帳やメモがあれば、確認をしてみましょう。連絡を取りやすい元同僚がいれば、確認をしてみる方法もあります。ただし企業によっては、具体的な数値を公開できないことがあるので注意しましょう。
数値データがわからない場合は、仕事の取り組み方や成果を言葉でアピールすることもできます。成果は数値で示せなくても、「顧客の要望を的確に汲み取り、迅速に行動することで、売上に貢献した」などで問題ありません。
以下の記事では、アルバイト経験を職務経歴書に書くための方法やポイントを紹介しています。アルバイトでの経験を活用する人はぜひ、参考にしてください。
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職務経歴書のフォーマットをダウンロードする
過去の職務経験や学んだことなどを詳しく情報収集できたら、実際に記入していくフォーマットをダウンロードしましょう。
職務経歴書は決まったフォーマットはないため、自分で書きたいことを書きやすい構成で作成する必要があります。
しかし、初めて職務経歴書を作成する人は、どういった書式で作成すべきかわからない人も多いため、その場合は就活サイトに掲載されているフォーマットを参考にするのがおすすめです。
以下のサイトであれば、そのまま使えるフォーマットをダウンロードできるため、職務経歴書を自力で作成するのが不安な人は活用してみましょう。
A4用紙1〜2枚の職務経歴書は、文字数にして約1000〜2000文字となります。この分量を誤りなく、何枚も同じ内容で作成するには、人間よりもパソコンを使った方が効率的で正確です。また、PC操作能力のアピールにもなります。
例文付き! 第二新卒向けの職務経歴書の書き方の手順

例文付き! 第二新卒向けの職務経歴書の書き方の手順
職務経歴書作成に必要なフォーマットや情報が用意できたら、実際に書き方の手順を参考にしながら書いていきましょう。とは言え、「どんなふうに書いたら良いかわからない」と手が止まる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、書き方の手順を見本の例を交えながら紹介します。ここで、基本の書き方を確認しながら進めることで、わかりやすい職務経歴書が作成できるため、ぜひ参考にしてください。
①タイトル
タイトルの「職務経歴書」は見やすいよう太字で、また中央そろえで記載し、日付と氏名は、タイトルのすぐ右下に記載しましょう。
見やすい資料を作成することは、社会人としての基本のマナーであり、読み手への大切な配慮でもあります。
特に、明確にフォーマットが決まっているわけではない職務経歴書は、読みやすいものとそうでないものの差が出やすく、たくさんの応募書類を見ている採用担当者にとって読みにくい資料は、それだけできちんと目を通してもらえない可能性もあるのです。
だからこそ、誰が見ても一目で職務経歴書だとわかるよう、タイトルや作成した日付、氏名などは職務経歴書の全体のなかでも特に目立つように記載しましょう。
わかりやすい構成で資料を作成できれば、伝えたいことを的確にアピールできるため、タイトルを含む全ての項目で読みやすさを意識してください。
②職務要約
タイトルや日付を記入できたら、「職務要約」を書いていきます。職務要約とは、あなたのこれまでの職務経験を簡潔にまとめて、どのような業務をこなしてきたのか採用担当者に伝えます。職務経歴書には以下の要素を盛り込みましょう。
職務要約に盛り込むべき要素
- どのような業界・職種で働いてきたか
- 具体的な在籍期間
- 主な業務内容や担当領域
- 特に注力した取り組みや成果
- 身に付けたスキルや強み
職務要約では専門用語を避け、誰でも理解しやすい表現を使うことが大切です。これらの情報を、150〜250文字程度で簡潔にまとめて、読みやすい文章にすることがポイントです。
職務要約の記入例
総合病院の医事課にて2年間勤務し、外来患者の受付対応や保険請求業務を担当してきました。
毎日、100件以上の患者様対応を通して、迅速で正確な事務処理能力と、高齢者を含むさまざまな人への柔軟なコミュニケーションに努めてきました。医療現場特有の緊急性の高い仕事にも冷静に対応し、医師や看護師との連携をスムーズに進めてきました。
- 複数の職場での経歴がある場合、職務要約はどのように書けば良いですか?
職務要約の書き方は2種類ある
【全体の経歴を時系列で網羅する書き方】
「自分のキャリアの全体像を把握してもらいやすい」「応募先の業界や職種に明確に関連する経験が少ない場合でも、ほかの経験を補足的にアピール可能」などのメリットがあります。
【応募先に関連する経歴を強調する書き方】
「応募先に適したスキルや経験を強調することで、即戦力としての印象を与えられる」「採用担当者にとって読みやすく、興味を引きやすい」などがメリットです。
どちらの方法を選ぶかは、応募先の求める人物像、応募職種での自分の経験などから作戦をたててアピールしたい内容をよく考慮し、採用担当者に最も効果的に伝わる形を選びましょう。
「アピールできるような職歴がない……。」という人も多いのではないでしょうか。以下の記事では、職歴がない人向けに就活の進め方をステップ形式で解説しています。
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③職務経歴
職務経歴は、職務要約で記載した内容をさらに詳細に記入して、より深く自分のことを採用担当者に知ってもらう項目です。まずは、自分が前職で携わってきた業務内容を詳しく記載しましょう。業務内容は、志望企業の業務内容などに合った経験を記載できると、より入社後の活躍を示せます。
業務内容を記載した後には、仕事で成し遂げた実績などを列挙していきます。実績というと、「営業で1番になった」など、大それたことを書かなければいけないと思う人もいるでしょう。
たしかに、大きな成果を挙げられたことを職務経歴書で示せれば、採用担当者からの高い評価につながりますが、必ずしも大きな成果でなければアピールにならないわけではありません。
上司に頑張りを認められたことや自分なりに工夫してうまくいったことなど、一つひとつが小さな成果であっても、成功体験や第三者からの評価を具体的な数値を用いてアピールすることで説得力のある実績としてアピールできるのです。
職務経歴の記入例
【職務経歴】
社団医療法人〇〇病院(〇〇〇〇年〇〇月〜現在)
□業務内容
・レセプト業務
・受付、会計業務
・クラーク業務
□実績
・受付から会計までの待ち時間を平均15分短縮させ、クレーム件数を前年比15%削減
・職員全員の経験した査定・返戻の事例をまとめて全体へ共有し、一人当たりの査定率を月平均3件から1件に削減
職務経歴が長く直近の職務経歴をアピールしたい場合は、新しい職務経歴から逆年代で記載することもできます。しかし第二新卒は職務経歴が長くないので、学校を卒業してからの職務経歴を、古い経歴から年代順に記載しましょう。
- 研修やサポート業務が多かったので、職務経歴書に具体的な業務内容が書けません……
業務内容は読みやすくまとめるのがポイント
具体的な業務内容は、求人票の仕事内容欄を参考にイメージして記載しましょう。たとえば、サポート業務の場合も「営業同行、配布資料の準備、ファイリング」など、担当した作業を具体的に書くことで、職場での役割や働く様子をより明確に伝えることができます。
また、研修内容も「ビジネスマナー、コンプライアンス、個人情報管理研修を受講」など具体的に記載すると、相手に伝わりやすくなります。職務経験が少ない場合は、無理に長文にせず、A4用紙1枚に簡潔にまとめることを目標にしましょう。読みやすくポイントが整理された書類が、好印象につながります。
「採用担当者に、第二新卒はあまり良いイメージを持たれないのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。第二新卒の人でも工夫次第で採用担当者へ良い印象を与えることができるので、以下の記事をチェックしてくださいね。
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職務内容は、自分の持つスキルや実績をわかりやすく伝えるための重要な項目です。職務内容を充実させて採用担当者に「会いたい」と思わせることが選考突破につながります。本記事では、職務内容の書き方や魅力的に見せるポイントをキャリアコンサルタントとともに解説します。
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④資格や活かせるスキル
職務経歴を書いたら、これまで取得したスキルや企業で活かせそうなスキルを記載していきます。
第二新卒は実務経験が少ないことから、即戦力といえるほどの高いスキルはないかもしれません。しかし、学生時代やこれまでの実務経験のなかで取得した資格や習得できたスキルもあるはずなので、それを職務経歴書でしっかりアピールしていきましょう。
重要なのは、単にスキルを列挙するだけではなく、それらを志望企業でどのように活かせるのかまで具体的に説明することが大切です。
前職のなかで自分のスキルが大きな成果につながった経験があまりなかったとしても、今あるスキルを今後の仕事でどのように発揮できるのかを示すことで、「将来的に自社に大きく貢献してくれそうな人材だ」と将来性を評価してもらえる可能性があります
また、職務経歴書を作成している段階で資格取得に向けて勉強をしている場合は、その旨を記載しましょう。知識習得への意欲を効果的に伝えることができます。
資格や検定の記載例
- 語学系:TOEIC、TOEFL、英検、その他語学検定
- ビジネス系:日商簿記、FP技能検定、ITパスポート
- 専門分野:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、情報処理技術者試験、Webデザイン検定
経験を通じて得たスキルの例
- 前職での研修で習得した専門知識
- インターンでの実践的なビジネススキル
- 大学のゼミや研究活動で培った分析力
- アルバイトで身に付けたコミュニケーション能力
資格やスキルの記入例
【スキルや資格】
□資格
20〇〇年〇月:日本商工会議所簿記検定試験1級 合格
20〇〇年〇月:医療事務技能審査試験2級 合格
20〇〇年〇月:普通自動車第一種運転免許 取得
□スキル
Word:診療報酬明細書(レセプト)作成、患者向け案内文書の作成
Excel:診療データの集計・分析(VLOOKUP・IF関数)、患者数や収入の推移グラフ作成
PowerPoint:院内研修用資料、業務改善提案用プレゼンテーション資料作成
医療事務専用ソフト:電子カルテ・レセプトコンピュータ操作、患者データ管理・更新
職務経歴書に資格やスキルを記載するのは、それらを具体的にどのように活かせるかをアピールできるからです。実務経験と取得資格を合わせて伝えることで、ただ勉強してとった資格ではなく実務能力に裏付けされた即戦力資格であることを示せるのです。
大学を卒業した後でもインターンへ参加して、経験を積むことはできます。以下の記事をぜひ、参考にしてくださいね。
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⑤自己PR
ここまでの職務経歴の流れを踏まえて、採用担当者が一番目を通す項目ともいわれる自己PRを記載していきます。職務経歴書の自己PRの文字数は全部で400文字程度で書き、読みやすい文章構成に仕上げましょう。
また自己PRは、ただ自分の強みをアピールするのではなく、企業の求める人物像に合わせて、企業への貢献度を示すことも重要になります。なぜなら、採用担当者は「この人物が会社でどのように活躍できるか」という視点で書類を確認するからです。
ただ「コミュニケーション能力があります」とアピールするだけでは、採用担当者の目には止まらず、その強みの説得力にも欠けます。そのため、強みが活かされた過去のエピソードを数字などで示したうえ、入社後にはどんな仕事で強みが発揮できるかまで伝えることで、採用担当者にも納得してもらえる強みのアピールができるのです。
自己PRの例文
医療機関での実務経験を通じて培った、正確な事務処理能力があることが私の強みです。特に医事課での業務では、レセプト点検や保険請求において、常にダブルチェックを心掛け、査定率の改善に努めてきました。
さらに、患者様の受付から会計までの待ち時間短縮のため、業務の流れをマニュアル化し、業務改善をおこなってきました。これらの経験を活かし、御社に就職した際は、正確な事務処理はもちろんのこと、業務フローの見直しや効率化の提案を通じて、生産性向上に貢献していきたいと考えています。
- 職務経歴書と履歴書の自己PRは同じ内容で提出しても良いのでしょうか?
職務経歴書では履歴書よりも具体的にアピールしよう
職務経歴書と履歴書の自己PRの内容が違うと、一貫性がないと受け取られるので、同じ内容で問題ありません。ただしまったく同じ文章を記載するのではなく、履歴書は限られたスペースで文字数が限定されますが、職務経歴書は指定がなければ文字数は自由なので、書き方に工夫が必要です。
履歴書は要点やエピソードを簡潔に記載し、職務経歴書は履歴書では書ききれなかったエピソードなどを詳しく記載するなど、より詳細に記載すると良いでしょう。
第二新卒で自己PRは、職務経歴書のなかでも一番重要な箇所です。以下の記事では第二新卒で自己PRを作成する方法を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
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自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
よくある失敗例から学ぶ! 第二新卒の職務経歴書NGポイント
よくある失敗例から学ぶ! 第二新卒の職務経歴書NGポイント
- 前職のことを否定的に書いている
- 業務内容や実績が具体的な数値を用いて書いていない
- キャリアチェンジの理由が曖昧で説得力がない
- 読みにくい文章になっている
第二新卒として転職活動をしようとしている人のなかには、初めて職務経歴書を作成するひとも多いのではないでしょうか。書き慣れない資料を作る際、知らないうちに採用担当者の評価を下げることにならないよう、NGポイントはしっかり理解したうえで作成することが大切です。
せっかく時間をかけて作成した職務経歴書でミスがあっては、採用担当者よりマイナス評価を受けてしまい、書類選考で落ちる可能性があります。
採用担当者からのマイナスな評価を受けないためにも、書類選考を提出する前にもう一度見直して、NGポイントに当てはまっていないか確認しましょう。
前職のことを否定的に書いている
退職や転職の背景に前職への不満がある場合でも、職務経歴書で否定的な内容を書くのはやめましょう。前職のことを否定的な内容で書いていると、「次の職場でも同じように不満を持てばすぐ辞めてしまうのでは?」ととらえられ、マイナスな評価を受ける可能性があります。
在籍期間が長くなかった場合でも、自ら希望して入社しているはずである前職の企業のことを、職務経歴書で否定的な表現を述べてしまうのは、ほかの企業の採用担当者であっても気持ちの良いものではありません。
職務経歴書は、前職までに培ってきた経験やスキルといったポジティブな一面を記載する資料であるため、否定的な内容は書かず、次の転職先にアピールできるような表現を使いましょう。以下は、おもな退職理由をポジティブな言葉に変換した例を挙げているので参考にしてください。
否定的な退職理由からポジティブに変換した例
- 残業が多く体力的に限界→より効率的な働き方にチャレンジしたい
- 上司との相性が悪かった→多様な価値観から学べる環境で成長したい
- やりがいを感じられなかった→より専門性を高められる環境を求めている
- 給与が低かった→キャリアアップを通じて更なる貢献を目指したい
業務内容や実績が具体的な数値を用いて書いていない
職務経歴書に実績やスキルを記載する場合は、具体的な数値を書くようにしましょう。なぜなら、数値などで定量化された情報が記載していないと、職務経歴書で示している成果やスキルレベルがどの程度のものなのかが曖昧になり、説得力に欠けた内容になってしまうからです。
「成果を上げた」という抽象的な表現ではなく、「売上を前年比120%に向上させた」といった具体的な数値があることで、あなたの実力の度合いやスキルの高さが説得力を持って採用担当者へ伝わります。具体的な数値化のポイントは以下になります。
業務数値の例
- 日々の業務量→1日平均◯◯件の処理
- 達成率→目標達成率◯◯%
- 改善実績→処理時間を◯◯分短縮
- 顧客対応数→月間◯◯件の問い合わせ対応
しかし、前職での経験も少なく実績がないケースも多いかと思います。その場合は、取り組んだ内容に関してエピソードで詳しく記載したり、経緯などを示すことで根拠のある文章に仕上げたりできます。
数値化が難しい場合の表現方法の例
- 具体的な時期や期間を明記
- 取り組みの規模(チーム人数など)を記載
- 上司からの評価コメントを引用
- プロジェクトの影響範囲を示す
心構えや成長ポイントを伝えましょう。「取り組む際には~を心掛けた」「~であるよう努めた」「~が向上した」「~を徹底した」「~とお褒めをいただいた」といったフレーズを活用すると効果的です。
キャリアチェンジの理由が曖昧で説得力がない
第二新卒の職務経歴書で特に重要なのが、キャリアチェンジの理由を明確に説明することでが大切です。「新しいことにチャレンジしたい」「より良い環境で働きたい」といった抽象的な理由では、応募者の本気度が具体的に伝わらず、説得力に欠けます。
転職理由は、応募する企業や業界・職種を選んだ理由と、前職での具体的な経験や気づきを結びつけて説明しましょう。
たとえば、「接客業務で培った顧客対応力を活かし、より専門的なセールススキルを磨きたい」「システム開発の経験から、ITの力でビジネス課題を解決する面白さに気づき、エンジニアとしてのキャリアを築きたい」といった具体的な説明が効果的です。
特に転職活動の軸となる、志望企業で「やりたいこと」と「できること」を明確に示し、それらが転職後にどう活かせるのかまで言及できると、説得力のある内容になります。
「転職活動の進め方がわからない」という人向けに、以下の記事では第二新卒が転職を成功させる方法を解説しています。
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読みにくい文章になっている
職務経歴書は、採用担当者に向けて、わかりやすい文章を書くことを意識することが大切です。採用担当者は、時間が限られているなかで、多数の応募者の職務経歴書に目を通すため、読みにくいと感じる職務経歴書はそれだけで内容をしっかり読んでもらえない可能性があります。
たとえば、一番伝えたい情報があれば、その項目のなかの冒頭で記載して、採用担当者が素早く情報を読み取れるよう工夫すると、目に留めてもらいやすくなります。
職務経歴書を書いたら、第三者から確認してもらうのも大切です。友人や家族に添削してもらうのも良いですが、プロの就職エージェントに添削してもらう方法もあります。
就職エージェントは、数々の職務経歴書を添削してきた経験もあり、採用者側の目線でアドバイスしてくれるため、書類選考率が上がりやすくなります。
第二新卒は職務経験が短いため、アピールする材料がないと考え、携わった職務を箇条書きで数行記載するのみの人がいます。短い期間でも、経験した仕事だけでなく、仕事の取り組み方や評価されたこと、経験から得たことなどを記載しましょう。
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採用担当者が第二新卒の職務経歴書で見ている4つのポイント
採用担当者が第二新卒の職務経歴書で見ている4つのポイント
- 前職でどのような学びや気づきを得たか
- なぜキャリアチェンジを決意したのか
- 現在の志望業界・職種への熱意はどの程度か
- 今後のキャリアビジョンが明確か
大前提として「採用担当者は職務経歴書でどこをチェックしているの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
採用担当者のチェックポイントがわかることで、職務経歴書で気をつけるべきポイントが明確になり、最大限に自分の魅力をアピールできますよ。
ここでは、第二新卒の職務経歴書で採用担当者が見ているポイントを4つ解説します。より採用担当者が求めていることに沿った職務経歴書を作成したい人は、しっかりチェックしておきましょう。
①前職でどのような学びや気づきを得たか
採用担当者は、応募者が前職での経験からどのような学びや気づきを得たのか注目しています。これは、応募者が自社でも自分なりに学びを見つけて成長できるのかを見極めたいという意図があるためです。
もし、前職での学びや気づき、自己成長などに関する経験が書かれていない場合、「ただ漫然と仕事をこなしていただけではないか」「成長意欲は本当にあるのか」という不安を抱かれてしまいます。
「営業活動を通して、ただ自分の知ってほしい情報を提供するのではなく、顧客の潜在的なニーズを理解することの大切さを学んだ」など、仕事に対して、本質的に学びの理解をしっかり記載しましょう。
これらの学びや気づきを具体的なエピソードとともに記載することで、短い経験期間でも充実した職務経歴書となります。
失敗から得た学びは、成長意欲や問題解決能力を伝える重要な要素です。失敗そのものではなく、その経験をどう振り返り、改善策を実践したのかを具体的に記載することで、前向きな姿勢をアピールできます。
②なぜキャリアチェンジを決意したのか
第二新卒での転職の場合、採用担当者が気になるのはキャリアチェンジを決意した理由です。第二新卒の転職の場合、新卒で入社した企業に定着せずに退職していることになるため、再び短期間で退職するリスクを懸念されている可能性があります。
また、キャリアチェンジの理由が曖昧であると「安易な気持ちで転職しようとしている」とマイナスの評価につながるかもしれません。
キャリアチェンジの決意を示すためには、前職での具体的な経験や学んだことを踏まえながら、志望企業でチャレンジしたいことや長期的なスパンで目指していきたい姿などを説明することが重要です。採用担当者に「この人は転職においての覚悟ができているな」と思ってもらうためにも、キャリアチェンジの理由を前向きに記載しましょう。
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③現在の志望業界・職種への熱意はどの程度か
採用担当者は、職務経歴書を通して、自社への志望度の高さや熱量があるのかを確認したいと思っています。
そのため、ただ「入社への熱量は十分にあります!」と伝えるだけでは、採用担当者から「口先だけではないか」と思われる可能性があり、説得力がありません。
自分の熱意が口先だけではないと示すには、応募先への転職に向けて勉強していることや、入社後にどのような貢献がしたいかなどをアピールしましょう。
具体的にどのような事業のどのような業務のなかで貢献できるのかなど、応募先の業務内容を踏まえた貢献意欲を記載することで、企業理解の深さも伝わり、企業を志望する本気度を示せます。
④今後のキャリアビジョンが明確か
採用担当者は、応募者の「今後のキャリアビジョン」を特に重視しています。なぜなら、第二新卒は職務経験が浅いため、スキルよりも、将来自社にどのように貢献できるか知りたいと思っているからです。
また企業は自社にしっかり貢献してもらうために、従業員一人ひとりのキャリアや成長をサポートしていく必要があります。
にもかかわらず、今後の自分のキャリアにおいてどうなっていきたいかを明確にできていない人材は、採用しても自分なりに目的意識や成長意欲を持って業務に取り組んでもらえない可能性があるため、企業は採用を思いとどまってしまうかもしれません。
職務経歴書では、企業の価値観や求められる人物像に合わせながら、長期的な視点でどのような仕事がしたいか、どんな手順でステップアップし、どんな人材になりたいのかなどを記載しましょう。
職務経歴書のなかで自分の将来像をしっかり示すことができれば、企業からも「自社で成長し活躍してくれそうな人材だ」ととらえられ、第二新卒で現在の実務経験が少ない場合でも評価してもらえる可能性があります。
第二新卒ならではの良さや可能性がカギ! 職務経歴書を魅力的にするコツ4選
第二新卒ならではの良さや可能性がカギ! 職務経歴書を魅力的にするコツ4選
- 前職で培った社会人スキルや仕事への姿勢を示す
- 前職の実績や経験を入社後にどう活かしていくかを明確にする
- 企業理解を深めて入社後も柔軟に適応できることをアピールする
- 具体的なキャリアプランで長期的に貢献したい気持ちを伝える
ある程度職務経歴書が書けたら、自分の持つスキルや経験を活かしてより採用担当者に「この人に会ってみたい!」と感じるように、ブラッシュアップしていきましょう。
書類選考では、以下に採用担当者の目にとどまるかがポイントなので、ほかの応募者と差別化できるように仕上げていきましょう。
ここでは、第二新卒ならではの良さを引き出した職務経歴書をさらに魅力的に仕上げるコツを4つ解説します。これらのコツを押さえることで、より具体的で説得力のあるアピールができるようになります。
①前職で培った社会人スキルや仕事への姿勢を示す
第二新卒の皆さんは、すでに企業へ就職していることから基礎的な社会人基礎力は身についているはずです。これを職務経歴書で、効果的にアピールできれば社会人としての信頼できる人材であることを示せます。
たとえば、日々の業務を通じて身に付けた「報告・連絡・相談」の徹底や、時間や業務進捗の管理などといった基本的なビジネススキルを前職の経験からアピールできます。
これらのスキルは、業界や業種が大きく変わっても、必ず活かせるスキルといえるため、職務経歴書でもアピールすることが可能です。
具体的には「各業務にかかる工数を分単位で計算し、時間のかかる業務では効率化の施策を提案するなどしてチーム一人当たりの残業時間を5時間ほどの削減に寄与できた」というように、その社会人としてのスキルを発揮して得られた成果とともに示しましょう。
そうすることで、応募先の業務と直接的な関連のないビジネススキルであっても、すでに身に付けられている汎用性の高いスキルとしてアピールすることができます。
学生時代の自分と比較し、成長したポイントを伝えましょう。「~への意識が高まった」「~の工夫の習慣がついた」など、以前の自分との違いを示すと、誇張せず正直に伝えられます。今後の成長が期待できるイメージにもつながるでしょう。
②前職の実績や経験を入社後にどう活かしていくかを明確にする
第二新卒の場合、たとえ前職が異なる業界・職種であっても、その経験を新しい環境でどのように活かせるかを具体的に示すことが大切です。
採用担当者は応募者の「企業へ入社後の活躍」に期待しています。そのため「経験を活かしたい」という抽象的な表現ではなく、採用担当者に自分が活躍している姿をイメージしてもらえるよう、今の自分が持つ実績やスキルと、次の業務との関連性を示せるように意識しましょう。
具体的には、接客業での経験を営業職に活かす場合、「顧客の表情やしぐさから考えていることを読み取る力を養いました。この経験を営業の場面で活かし、顧客の潜在的な課題の発見につなげたいと考えています」といった具体的な説明ができると効果的です。
また、前職での具体的な成功体験などを挙げ、それを業務のなかでどのように応用できるかまで伝えられるとさらに良いでしょう。
③企業理解を深めて入社後も柔軟に適応できることをアピールする
採用担当者が第二新卒に求めるのは、環境の変化に柔軟に対応できる適応力です。なぜなら、前職に定着せずに転職をしている第二新卒は、言い換えるなら前職の企業のやり方などが定着しておらず、入社後にも柔軟に次の企業のやり方を受け入れてくれると期待されているためです。
選考に臨む際には、応募企業の業務内容や社風などについて深く理解し、自身の経験や強みをどのように柔軟に活かしていけるかを具体的に示すことが大切です。
企業理解を深めるためには、企業のプレスリリースやHPを見たり、業界セミナーへ参加するなど、さまざまな方法で情報を集めましょう。
企業風土などに共感や理解を示したうえで、前職での経験をどのように活かし、新しい環境でどのように活躍していくのかを具体的に伝えることができれば、採用担当者に自分の将来性をアピールすることができます。
企業理解を深めるためには、企業研究ノートを作成するのも一つのやり方です。以下の記事では、企業研究ノートの作成方法を紹介しています。
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④具体的なキャリアプランで長期的に貢献したい気持ちを伝える
職務経歴書の内容に入社後のキャリアプランが具体的に記載されており、企業への貢献力が示されているか確認しましょう。
特にキャリアプランを具体的に書く場合は、具体的な数値やいつまでに達成したいのか詳しく記載することが大切です。
たとえば、「入社一年目までに定常業務を習得しつつ、ゆくゆくは新人の指導係や中間管理職を目指していきたいと考えています。そのためにも自分の強みである課題解決力を活かして業務そのものの効率化にも貢献していきたいです」など、具体的な目標を提示します。
このように、長期的なキャリアアップの意思があることを示したうえで、自分の強みやスキルをどう活かしていくのかを述べることで、自身の貢献意欲の高さと定着性の両方を示すことができ、企業から高く評価されることにつながるのです。
- 第二新卒で業界経験が少ないなかで、どうやって具体的なキャリアプランを設定できますか?
企業の抱える課題に対して自分の強みを掛け合わせて考えよう
第二マーケットインの視点でこれから取り組むことを考えてみましょう。志望業界や企業が抱えている課題やニーズをリサーチし、それに対して自分がどのように貢献できるかを考えてみるのです。たとえば、「効率化が求められる現場で自分の課題解決力を活かす」「グローバル化が進むなかで語学力を活用する」といった形で、自分のスキルや興味をニーズに結び付けてみてください。
このように、自分の強みと企業のニーズを掛け合わせることで、具体的かつ実現可能なキャリアプランを描けます。「自分は何をやりたいのか」と同時に、「企業にどう貢献できるか」を軸にキャリアプランを練り上げましょう。
面接に進んだ際は、キャリアプランついて聞かれることが多いです。以下の記事では、キャリアプランを効果的に伝える方法を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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第二新卒の職務経歴書は成長力と意思の強さを示して選考を突破しよう
第二新卒は、社会での職務経験が少ないからこそ、前職で得た経験や学びを職務経歴書でアピールすることが大切です。
日々の業務において、上司からの評価や、業務内容で工夫したこと、成功体験などをエピソードを交えながら書くことで、小さな成果であっても説得力のあるアピールポイントになります。
これから、第二新卒として転職を控えている人は、この記事で紹介した書き方の手順のポイントや注意点などを参考に魅力的な職務経歴書を作成して、転職活動を成功させましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る職務経歴書は企業で活かせるスキルをアピールできる資料
採用担当者は、第二新卒の職務経歴書から携わってきた職務、汎用できるスキル、キャリアプラン、仕事の向き合い方などが、自社が求めている人材とマッチするかを見極めています。職務経歴書は、指摘がなければ書き方は自由ですが、やってきたことをただ書くのではなく、応募企業で生かせるスキルや柔軟な適応力、キャリアプランなどをアピールする資料だと考えてください。
トップに職務要約や経歴要約といった見出しで、応募企業で生かせる職務や経験を強調したアピール文を、150字から250字程度で記載します。次に職務経歴ですが、企業名、経験期間、携わった職務だけでなく、仕事の取り組み方や成果を盛り込んで記載しましょう。数値で表せる実績がなければ、工夫したことや上司や顧客から評価されたことでも問題ありません。
自己PRは、応募企業で貢献できる内容を記載するので、生かせる職務能力などをアピールすべきですが、キャリアチェンジしたい人は、パソコンスキルやコミュニケーション力など、応募職種で汎用できるスキルや自己研鑽していることを記載しましょう。履歴書の志望動機を詳細に記載することもできます。
転職理由を明確にして仕事への熱意をアピールしよう
短い職務経験で辞めることは問題ありませんが、前職の仕事を経験することで、やりたいことが明確になり転職したいなど転職理由を明確にして、志望業界や職種への熱意を示すことが大切です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
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Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
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