この記事のまとめ
- ESの資格欄は業務への関係度や求められる級数で記載内容を決めよ
- ESに書けるおすすめの資格10選を解説
- ESで資格を書く際に印象に残るコツを知って選考突破を目指そう
エントリーシート(ES)の資格欄は、ただ資格を書くのではなく、資格を書く順序や書き方の手順を守ることで入社後に活躍できることを採用担当者に伝えられます。ESは採用担当者に自分を印象付ける最初のポイントのため、細かな部分も配慮しておくことが大切です。
しかし、「ESの資格欄の書き方がわからなければ配慮のしようがない」と思う人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ESの資格欄に書くべきものや記載時のマナーをキャリアコンサルタントの吉野さん、杉原さん、桑田さんと一緒に解説します。資格欄を書くべき理由を理解して、採用担当者に自分をアピールしましょう。
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エントリーシートの資格は書けば良いわけではない!企業との親和性が重要
ESの資格欄は、ただ持っている資格を羅列するだけでは同じ資格を取得している学生と差別化が難しく、採用担当者の印象に残りません。資格欄から採用担当者に興味を持ってもらうためには、資格と企業に親和性があり、入社後に活躍できる印象をアピールする必要があります。
しかし、複数の資格を持っている場合、「どの資格を記載すれば良いのか」と悩む人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事の前半では、ESの資格に書くべきものや資格を書くメリットを解説します。ESの資格欄を記載する理由を理解して、自分の取得資格から何を記載するべきか判断しましょう。
そして記事後半で、ESに書ける汎用性の高い資格や資格欄を書くときのマナーを解説します。せっかく記載した資格がかえってマイナスな印象にならないよう、書き方例を参考にして実際に記載しましょう。
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書くときの判断基準! ESの資格に書くべきもの
ESの資格欄には、ただ取得している資格を羅列すれば良いわけではありません。特に複数の資格を取得している学生は、書くべきものを判断することで、採用担当者に自身の魅力を伝えることができます。
この章では、ESの資格に書くべきものを解説します。自分の魅力がきちんと伝わる資格を、採用担当者に理解してもらいましょう。
また、就職活動を始めたばかりの人はESを書いた経験が少ない人も多いと思います。こちらの記事ではESの重要性について解説しているため併せてチェックしておきましょう。
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業務に活かせる資格
複数の資格を取得している場合は、志望企業の業務に活かせる内容かどうかを基準に選ぶのがおすすめです。数多くの資格を取得していても、業務に直接役立たない内容では採用担当者の目に留まりにくくなるからです。
たとえば、プログラマーを目指しているにもかかわらず、記載されている資格がフラワーアレンジメントデザイナー資格では採用担当者に学生の魅力が伝わりません。記載するのであれば、プログラミングやIT関連の資格のほうが活躍できるイメージが持ってもらうことができます。
ただし、なかには幅広い職種で役立つ資格もあるため、直接的なかかわりがない場合でも汎用性の高いものは記載しましょう。
枠が余っていたら企業との親和性があるか判断に悩む資格でも記載しても問題ありません。学習行動が、将来どのようにキャリアに関連してくる可能性もあるからです。
向学心ある性格のアピールになりますし、趣味活動の一環としての資格取得も決して悪いことではありません。
スコアが出る資格なら企業の求めるレベルに達しているもの
資格のなかには、TOEICやTOEFLのようにスコアが出る資格があります。スコアが出る資格の場合は、企業によって求める基準があるため、必要なレベルに達しているものを記載しましょう。
たとえば、業務上で英語を扱う企業の場合は、TOEICの点数で730点以上を求めているケースが多いです。求めている基準がわかっているにもかかわらず、大きく下回る点数を記載していると、かえって「英語力が低いんだな」と採用担当者に思われてしまいます。
このように、スコアが出ているからといってすべてを素直に記載しては、志望企業への就職が難しくなる可能性があります。スコアが低い場合は無理に記載せず、ほかの資格で自分をアピールしましょう。
企業によっては、TOEICの点数の基準を公開していない場合も多いです。下記の記事では就活で求められるTOEICの点数を解説しているため、資格欄に書くときはぜひ参考にしてください。
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書類選考で印象に残ろう! ESに資格を書くメリット
ESの資格欄に取得している資格を書くと、採用担当者に自分を印象付けられる可能性が高まります。しかし、どのような形で印象付けられるのか理解しておくことで、書くべき理由が明確になるのです。
この章では、ESに資格を書くメリットを5つ解説します。ESに資格欄が設けられている背景を理解して、採用担当者が何を知りたいのか考えましょう。
自分の持つ知識やスキルを証明できる
ESに取得資格を記載することで、自分の持つ知識やスキルを証明でき、企業に入社後に「即戦力になる可能がある」判断してもらえる可能性が高まります。
ESは書類選考で履歴書と一緒に提出するものであり、数多くの応募者から効率的に面接選考へ進める人を見極めるための材料となります。多くの応募者のなかから自分に興味を持ってもらうためには、企業に役立つ知識やスキルをアピールすることが欠かせません。
ESの資格欄を通して企業に関係する資格を持っていることを伝えられれば、働き始めてから活躍する姿を想像してもらえる可能性が高まります。このように、書類選考では口頭で採用担当者にアピールする方法がないため、資格欄を通して自分の能力を伝える必要があります。
以前勤務していたIT業界は、文系、未経験OKの業界です。しかし、文系でも未経験でも入社にあたり、ITパスポートを取得していると非常にその意欲を感じました。逆に専門的に勉強しているなら基本情報技術者試験は必須です。
業界に対する志望度の高さが伝えられる
学生時代に企業で役立つ資格を取得していると、業界への理解度の高さを示せるため、志望度の高さをアピールできる可能性があります。
資格を取得するためには時間や労力をかける必要があるため、志望度の低い業界に役立つ資格を在学中に取得する人は多くありません。だからこそ、学生時代のうちに志望企業で役立つ資格を取得している学生は、業界への志望度が高く、計画的に就職活動を計画している印象をもたれる可能性が高まるのです。
たとえば、経理の仕事を志す学生であれば、日商簿記の資格を取得していることで志望度が高いと伝えられます。
就職活動は滑り止めとして志望度が低い企業に応募する学生もいるため、そのなかでも志望度の高い自分の存在に気付いてもらえるよう、資格欄を活用しましょう。
面接時の話題にできる
ESの資格欄に取得資格を書いておくことで、面接時にも採用担当者に興味を持ってもらえる可能性があります。たとえば、「なぜこの資格を取得しようと思ったのか」「資格を取得するまでにどのような努力をしたのか」など、質問につながる可能性があるのです。
特に、取得への難易度が高い資格やほかの人があまり取得していない資格を記載することで、興味を持ってもらえる確率が高まります。面接の話題が増えればその分採用担当者に自分を印象付ける場面を増やすことができるのです。
ただし、印象付けたいからといって関連性の低い資格を記載することは、採用担当者にマイナスの印象を持たれる可能性があるため注意しましょう。
事務系を志望している人がITパスポートやFPなど理論的な考えが得意なのではと思える資格を持っていると、取得しようとした理由を話題にできるかと思います。
これからはどんな仕事でもITリテラシーが必要です。それを理解し実践できる人材としてアピールできると考えます。
目標に向けて努力できる人材だとアピールできる
資格を取得するためには、どのようなものでも試験を受けるために計画的な準備が必要になります。特に、取得の難しい資格は、学業やアルバイトと並行して努力が必要になるため、より一層計画を立てることが重要になります。
そのため、資格欄に取得している資格を記載すると、自分が決めた目標に向かって努力できる人材であるとアピール可能です。資格取得は自分の意思でおこなうため、主体的な行動ができる点も伝えられます。
企業が成長していくためには、目標に向かって努力ができる存在が重要です。だからこそ、資格欄を利用して努力家であることや主体性の高さを伝えましょう。
努力家であることや主体性の高さは、ESや履歴書の自己PR欄でさらにアピールが可能です。こちらの記事では努力家な部分と主体性の高さを伝えるコツを解説しているため、目を通しておきましょう。
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書類選考突破の判断基準になる
書類選考は、採用担当者が直接学生と会わないため、少ない判断材料のなかで採用活動がおこなわれます。採用担当者は履歴書やESに記載されてある内容から書類選考の合否を判断するため、資格欄も大切な判断基準となるのです。
一方で、資格欄に関係する資格が記載されていないと、「仕事に役立つ知識を得ようとしていない」や「あまり熱意がないのではないか」と見られ、「志望度が低いのではないか」と思われてしまう原因になります。
また、ほかの学生とどちらを選ぶか悩んだときに、資格欄から判断されてしまう可能性があるのです。
だからこそ、資格欄の部分も企業に親和性の高い内容にしておくことで、面接まで進める可能性が高まります。
資格欄を企業に合わせて記載しているにもかかわらず選考突破できない場合は、ほかの部分でマイナスの評価になっている可能性が考えられます。こちらの記事では書類選考を突破するコツを解説しているため、チェックしておきましょう。
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汎用性が高い! ESに書けるおすすめの資格10選
資格のなかには、特定の業界に特化しているわけではなく、さまざまな業界で評価を得られるものがあります。就職活動を始めるにあたってどの資格を取得すれば良いか悩んでいる場合には、このような汎用性の高い資格の取得を目指すこともおすすめです。
ここからは、ESに書ける汎用性の高さからおすすめの資格を10種類解説します。紹介する資格をすでに取得している場合は、資格欄に書き忘れないよう注意しましょう。
①TOEIC
TOEICの基礎知識
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:一斉客観テスト
- 試験日:年間18日
- 受験費用:7,810円(税込)
- 目安勉強時間:100点上昇させる場合で200~300時間
- 合格率:スコア制
TOEICは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が主催する英語力を測るテストです。TOEICを受けていれば就職活動の場面で自分の英語力を数値でアピールでき、語学力を求める企業で役立ちます。
語学力が必要かどうかは企業によって異なりますが、サービス業や営業職などでも英語が話せれば海外の顧客対応時に役立てることが可能です。直接的に英語を話す業務でなくても、高い点数を取得していればそれだけ努力したことも理解してもらえます。
就活で英語力をアピールするときは、求められるケースやレベルを理解しておきましょう。下記の記事では、就活で求められる英語力のレベルについて解説しているため、併せてチェックしてください。
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就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
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さらに、TOEICの点数を履歴書に記載するときは、書き方を理解しておくことで採用担当者にスキルが伝わりやすくなります。下記の記事ではTOEICを履歴書に記載する方法を解説するため、ぜひ目を通しましょう。
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TOEICのスコアを何点から履歴書に書けるか把握しておくことは、就活で重要なポイントです。この記事では、履歴書でアピールできるTOEICのスコアの基準や正しい書き方について、キャリアコンサルタントの視点にもとづき解説します。
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- TOEICの点数をESに記載するか悩んでいます。最低で何点であれば記載して問題ないでしょうか。
業務上英語が必須な場合は600点以上が望ましい
応募する企業や職種によって求められる力が違うので、まずはそこを確認してください。
そして、「英語が得意」をアピールしたい場合と、業務上英語力が必須の場合とでは、アピール方法が異なるので注意します。
一般的には、600点以上が望ましいと言われています。
そのくらいあれば、基礎的な英語力を持っていると考えられるからです。
「英語が得意」をアピールする場合なら、努力の成果として記載するので600点に届かない点数でもそれほど問題はありません。
業務上必要な場合なら、点数を明記しスピーキング・ライティング、ビジネス会話もどの程度できるか、同時にアピールしましょう。また、英語力を証明するほかの資格と合わせて記載することも検討してみてください。
②日商簿記
日商簿記の基礎知識
- 主催団体:日本商工会議所
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:統一試験・CBT方式(1級は統一試験のみ)
- 試験日(統一試験):2月・6月・11月(1級は6月・11月のみ)
- 試験日(CBT方式):各試験会場が設定する任意の日
- 受験費用:3級3,300円(税込)・2級5,500円(税込)・1級8,800円(税込)
- 目安勉強時間:3級約80時間〜100時間・2級約300~350時間・1級400~600時間
- 合格率(統一試験):3級30〜40%・2級約10〜20%・1級10%前後
日商簿記は日本商工会議所が開催する、事業で運用するお金のに関するやり取りを記録し、決算書を作成するスキル得る資格です。簿記の資格を取得すると、企業のお金の流れを記録したり読み取ったりできるようになるため、経理や会計業務に役立ちます。
経理や会計事務所以外の就職でも、企業では数字を扱う機会が多くあります。たとえば、日商簿記は売り上げの計算をするときや営業職が経費の請求をする場面などです。
日商簿記が就活で評価されるのは2級からが多いものの、独学でも十分に取得が可能なため、ぜひ挑戦しましょう。
就活をするまでに簿記の資格を取得したほうが良いのか悩む人は、下記のQ&Aコンテンツで解説しているため、目を通すと判断しやすくなります。
資格取得者が多いため、それ自体で強く印象に残るわけではありません。
「なぜ簿記資格を取得しようと思ったのか」や「学習を通じて成長した点」といったエピソードが、印象に残るポイントとなります。
経済記事を詳しく読むようになったなどの取得後の活用の具体的なエピソードも交えると、説得力が増すでしょう。
こちらの記事では簿記の活かし方やアピール方法で悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてみてください。アピールのコツを詳しく解説しています。
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簿記の資格が就職の役に立たないと聞いて、不安になっている人もいるのではないでしょうか。この記事では、簿記を就職活動で役立てる方法をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。自分の目指したい方向性に合わせて、簿記の活かし方を考えましょう。
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③英検
英検の基礎知識
- 主催団体:公益財団法人 日本英語検定協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:一斉テスト
- 試験日:年3回
- 受験費用:級により異なる
- 目安勉強時間:級により異なる
- 合格率:級により異なる
英語力のアピール方法として、TOEIC以外に英検を選ぶ方法もあります。英検は公益財団法人 日本英語検定協会が主催する資格で、1級から5級までに分かれています。
英検は2級以上が高校卒業と同程度の学力とされていて、ESの資格欄に記載する場合は2級以上を選びましょう。2級以下は高校生と同程度の学力という判断になり、選考時に「ビジネスで活用できる英語力は身に付けていないのではないか」と評価されない可能性があるのです。
なお、TOEICも取得していて550点以上を取得している場合は、TOEICを優先して記載することがおすすめです。
英検を履歴書に書くときは、記載方法を理解しておくと採用担当者にわかりやすい書類になります。こちらの記事では英検を履歴書に書くときの方法を解説しているため、ぜひチェックしましょう。
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英検を履歴書に正しく記載することで、英語力を最大限アピールすることが可能です。書き方がわからずに困っている人へ、キャリアコンサルタントが英検を履歴書に正しく書く基本ルールやアピールに有効な方法を解説します。
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さらに、英検を2級からが評価されるのでれば、1級は採用担当者からどのような印象を持たれるのか気になる人も多いのではないでしょうか。こちらの記事では英検1級を就職活動でアピールする方法を解説しているため、ぜひ確認しておきましょう。
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英検1級はアピールの仕方次第で就職活動で強力な武器になります。この記事では、英検1級の就活での活かし方や注意点をキャリアアドバイザーとともに徹底解説します。英検1級を取得した就活生向けのアピール方法や、活躍しやすい業界も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
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④漢検
漢検の基礎知識
- 主催団体:公益財団法人 日本漢字能力検定協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:一斉テスト
- 試験日:年3回
- 受験費用:級により異なる
- 目安勉強時間:級により異なる
- 合格率:級により異なる
漢検は公益財団法人 日本漢字能力検定協会が主催する漢字の読み書きや意味の理解力を表すテストです。漢検は1級から10級まであり、2級以上が高校卒業程度の知識とされています。
そのため、ESの資格欄に漢検を記載する場合は、2級以上を目安にしましょう。なぜなら、2級以下の級は高校生の学力と同程度に見えてしまい、「社会人で必要な能力に達していない」と評価されない可能性があるからです。
漢検の能力が直接活かせる仕事は少ないものの、認知度が高いため上位の級を取得していると選考時に評価される可能性が高まります。
⑤運転免許
運転免許の基礎知識
- 主催団体:都道府県公安委員会が交付
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:学科試験・技能試験
- 試験日:平日
- 受験費用:5,400円(受験料2,550円、試験車使用料800円、免許証交付料2,050円)
運転免許は、自動車やバイクを始めとした乗り物を運転するために必要な資格です。特に就活の場面では、自動車を運転できる「普通自動車第一種運転免許」を取得していると、運転業務にも従事する可能性がある職業で選考が有利に進む可能性があります。
バスや運転手など、顧客を乗せて運転する仕事では大型免許や二種免許の取得が必要ですが、入社後に企業のサポートを受けて取得できる場合も多いです。車を運転する仕事でなくても、車を運転できることで重宝される可能性もあるため、資格欄に余裕があれば記載しましょう。
求人票をよく確認してから運転免許は割愛するか判断してください。
車がないと生活できない地方都市の場合、運転免許を持っていることが暗黙の前提になっているかもしれず、自己判断は危険です。
書きたい資格、書くと有利な資格は別物です。精査しましょう。
⑥MOS
MOSの基礎知識
- 主催団体:日本マイクロソフト社
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:マルチプロジェクト
- 試験日:原則毎月1回
- 受験費用:一般10,780円/上級レベル12,980円
- 目安勉強時間:一般約20〜80時間/上級約40〜80時間
- 合格率:一般約80%/上級約60%
MOSはマイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格の略称で、日本マイクロソフト社が主催する資格です。取得していることで、マイクロソフトのオフィス製品を利用するスキルを証明できます。
多くの企業はオフィスソフトを導入しているため、専門的に扱える人材は重宝される傾向があります。
一般・上級ともに合格率が高めでありながら、海外でも評価される可能性がある国際資格です。資格欄に記載してあると、さまざまな企業の採用担当者の印象に残る可能性が高まります。
MOSは比較的トライしやすい資格で差別化は難しいですが、実際にどの程度のことができるかひとことコメントすると良いかもしれません。
たとえば、エクセルならVLOOKUP程度の関数を利用したデータ集計や、ピボットテーブルを利用したクロス集計可能、簡単なマクロの活用やグラフ作成といったレベル感がわかると良いでしょう。
⑦ITパスポート
ITパスポートの基礎知識
- 主催団体:独立行政法人 情報処理推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:CBT方式
- 試験日:随時
- 受験費:7,500円(税込)
- 目安勉強時間:150時間前後
- 合格率:約50%
ITパスポートはIT関係の仕事を目指すのであれば、基礎的な知識を有していることをアピールできる資格です。国家資格ではあるものの合格率が50%と高めのため、通信業界やIT業界などを目指している場合は就職活動で役立つ可能性があります。
ITパスポートを取得しておけば、IT業界や通信業界で業務上に必要な情報システムやネットワーク、データベースなどに関する基礎的な知識が身に付きます。IT業界や通信業界でなくても、企業がDX化を進めるために、インターンに強い人材が求められているのです。
DX化
企業がデジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを変革し、競争力を高める取り組み
このことから、ITパスポートを取得していればIT関係の基礎知識を有していると理解してもらえ、採用担当者の目に留まる確率が高まります。
ITパスポートの資格を取得した場合はどのように活用できるのか理解しておくと就職活動が進めやすくなります。こちらの記事ではITパスポートの活用方法を解説しているため、併せて確認しておきましょう。
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ITの基礎知識を身に付けられるITパスポートは、工夫次第で就活でアピールできる資格です。この記事ではITパスポートを就活で活かす方法や注意点を、キャリアコンサルタント監修により解説します。ITパスポートを自己PRでアピールする際の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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⑧秘書検定
秘書検定の基礎知識
- 主催団体:公益財団法人実務技能検定協会
- 資格種類:民間資格
- 試験形式:マークシート形式および記述形式
- 試験日:年3回
- 受験費用:級により異なる
- 目安勉強時間:級により異なる
- 合格率:級により異なる
社会人としての常識やマナーを有しているとアピールする場合には、秘書検定の取得もおすすめです。
秘書検定は1級から3級までに分かれており、ESに書く場合は3級から記載できます。ただし、就職活動で有利に働くのは2級からといわれているため、余裕があれば2級の取得を目指しましょう。
秘書検定を取得することで、一般常識や敬語の使い方、電話応対やビジネス文書の作成など、社会人に欠かせない基礎的な能力を有していると理解してもらえて、良い印象を残せる可能性が高まります。
秘書検定を就活で活かす方法を知りたい人は、下記の記事で取得のメリットや活かし方を解説しているため、併せてチェックしてください。
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秘書検定は就活で役立つスキルを身に着けられる資格です。取得すれば自信を持って就職活動を進められるようになります。まずは就職における秘書検定取得のメリットを押さえましょう。この記事では秘書検定の勉強方法や問題例をキャリアコンサルタントが解説します。
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⑨宅建
宅建の基礎知識
- 主催団体:一般財団法人 不動産適正取引推進機構
- 資格種類:国家資格
- 試験形式:マークシート方式
- 試験日:毎年10月の第3日曜日
- 受験費用:8,200円
- 目安勉強時間:600時間
- 合格率:約15%〜20%
宅建とは宅地建物取引士の略称で、不動産取引に関する専門的な知識を有しているとアピールできる資格です。不動産取引の資格ではあるものの、取得難易度の高さから金融業界や建設業界などの、さまざまな業界で評価されます。
宅建を持っている人が不動産業界に勤めた場合は、企業によっては入社後も資格手当が出る可能性があるのです
ただし、宅建は「何点取れば合格できる」というわけではなく、合格ラインを満たす受験生の上位10数%の学生が合格する相対評価が採用されています。毎年合格ラインが異なるため、どこまで勉強すれば良いかの判断は難しくなります。
このことから、宅建の取得を目指すときは余裕を持ってスケジュールを組んでおき、模擬試験で50点満点中35点を取得できるように勉強を進めましょう。
土地建物が関わる建築業界、住宅ローンに関連する金融業界なども、宅地建物取引士が活躍しています。とはいえ、不動産業界で働く人が最も多い資格です。
「宅建を持っているのに、なぜ不動産業界ではなく当社に応募?」と質問されたときの返答も考えておきましょう。
⑩書道に関する検定
ESに書道に関する資格を書くことで、字のきれいさをアピールできます。多くの企業ではインターネットの導入で直筆する機会を減っているものの、「字がきれい」であるという点は大きなアピールポイントになります。
なぜなら、幼稚園の連絡帳や美容院のカルテの記載など、手書きが活躍する場面が多くあるからです。ほかにも、企業でお礼状や宛名を手書きする必要がある際に、字がきれいな人は重宝されます。
書道に関する資格では、毛筆書写技能検定試験と硬筆書写技能検定の取得がおすすめです。どちらも文部科学省後援であり、公式の資格になります。
なお、字のきれいさをアピールする場合は、ESや履歴書を手書きすることも一つの方法です。資格だけで表現せず実際に次のきれいさを見てもらえるため、資格欄の納得度が増します。
手書きで書く際のポイントについてより詳しく知りたい人は、次の記事もチェックしてみてください。
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マイナスポイントを作らないために! ESの資格欄を書くときのマナー
ESの資格欄を書くときのマナー
ESの資格欄を記載するときは、ただ取得している内容を羅列すれば良いわけではありません。記載時のマナーを守らなければ、採用担当者からビジネスマナーを理解していないと思われてしまう可能性があるのです。
ここでは、ESの資格欄を書くときのマナーを解説します。この内容は履歴書でも役立つため、この機会に身に付けておきましょう。
正式名称で記載する
ESの資格欄に資格の名称を記載するときは、略称ではなく正式名称で記載することがマナーです。たとえば、簿記であれば、「日商簿記」が正式名称です。
なお、国家資格の場合は正式名称で記載して問題ないものの、民間資格の場合は複数の団体が実施している可能性もあるため、取得した団体まで記載する必要があります。
また、級数がある資格の場合は、正式名称の後に「日商簿記 3級合格」と記載しましょう。級数の記載がないと企業にスキルや知識が伝わらないため、書き忘れには注意が必要です。
西暦・和暦はES内で一致させる
ESや履歴書には、資格の名称を書く欄の近くに、何年何月に取得したのかを記載する場合があります。ESの資格欄に西暦や和暦を記載するときは、学歴部分と同じ記載方法を選びましょう。
学歴の部分が西暦で記載されているにもかかわらず、資格欄の取得年月日が和暦で記載されていると、ESが読みにくくなり、評価も下がってしまう可能性があるのです。
なお、和暦と西暦のどちらで統一するかは自分で判断して問題ありません、ただし、西暦で記載する場合は「24年」と略さず、「2024年」と記載しましょう。
大切なのは統一表記なので、和暦でも西暦でもどちらでもよいと思います。しかし計算のしやすさやキャリアの継続がすぐに分かるのは西暦です。応募先企業はどちらを採用しているでしょうか。それも参考にしてください。
取得年月日の記載欄がある場合は取得した順番に記載する
ESに資格の取得年月日を記載する部分があるときに、取得年月日が古い順番に記載しましょう。たとえば、2024年の4月に取得した資格と2024年の11月に取得した資格があるときは、前者を先に記載します。
資格した順番通りに記載することで、取得年月日の部分が見やすくなり、採用担当者に丁寧な印象を持たれます。関連資格を取得するまでにどれくらいの期間がかかったのかもわかりやすく、期間が空いていなければコンスタントに勉強をしていたことも伝わるのです。
なお、記載する取得年月日は免許証や合格証に記載されている月を記載しましょう。証明書を紛失した場合は実施団体に問い合わせることで、再発行が可能な場合があります。
取得年月日の記載欄がない場合は業務に役立つスキルから記載する
ESの形式によっては、資格年月日の記載欄がない可能性もあります。そのときは、最も業務に役立つスキルから記載することで、採用担当者にアピールしたい資格が伝わりやすくなります。
採用担当者は一日に何枚もの書類に目を通すため、資格欄の下の部分は意識して見ない可能性があるのです。下の部分に大切な資格を記載してしまうと、採用担当者に気付いてもらえず、選考突破が遠くなる可能性があります。
取得している資格がどれも業務に関係する場合は、自分が採用担当者に伝えたい資格から順番に記載しましょう。悩んだ場合は、志望業界に求められる資格を調べてから記載することもおすすめです。
上位の資格のみを記載する
資格勉強をするときは、下位の資格を始めに勉強して、取得後に上位の資格を目指す人もいるのではないでしょうか。たとえば、日商簿記の3級を取得している人ならば、次に目指すのは日商簿記の2級になります。
下位の資格を取得してから上位の資格に合格した場合は、同じ資格でも複数の資格を取得していることになります。その場合は、履歴書の資格欄には下位と上位の資格を両方記載するのではなく、上位の資格のみを記載しましょう。
上位の資格を取得している場合は、下位の資格の能力も有していると判断されます。あえて下位の資格を記載しなくても、自分の能力や知識をアピールできるのです。
勉強中や取得見込みのある資格は「勉強中」と記載する
現在資格の勉強をしているものの、ESの提出日までに合格結果が出ず、記載できない場合もあるのではないでしょうか。勉強中で取得を目指している資格がある場合は「商工会議所簿記検定試験 2級 勉強中」といった形で「勉強中」の旨を記載すると、採用担当者にアピールが可能です。
勉強中の資格を記載することで、採用に直接影響するとはいえないものの、実際に資格を所持していない場合でも向上心を伝えられます。
ただし、取得する気のない資格を「勉強中」と記載することは避けましょう。面接で採用担当者に深掘りされたときに答えられなくなり、信用を失ってしまう可能性があります。
- ESに「勉強中」と書いた資格試験に落ちてしまいました。虚偽になってしまわないか不安です。
虚偽にはならないが勉強の程度を疑われる可能性がある
不合格になったとしても、勉強していた事実は虚偽ではありません。「勉強中」とアピールしたのに、実際には勉強をしてなかったのなら、その方が問題視されるでしょう。
なお、看護師や理学療法士など、当該資格が就職の前提条件となっているケースで、万が一不合格だった場合は、速やかに採用担当者に連絡する必要があります。その後は、就職先の判断に従う形となるため、まずは先方の指示を仰ぎましょう。
なお、ESは履歴書と一緒に送るため、下記の記事で履歴書の資格欄の書き方も併せてチェックしておきましょう。
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実際に書くときの参考! ESの資格欄の書き方例2選
ESの資格欄を書く方法が理解できても、実際の書き方を見なければ理解が難しいと思う人もいるのではないでしょうか。書き方と自分の記載欄を見比べながら埋めていけば、ミスをせずにESが作成できます。
この章では、ESの資格欄の書き方の例を2つのパターンに分けて解説します。志望企業のESと見比べて、当てはまるほうを参考にしましょう。
①取得年月日の記載がある場合
ESの資格欄に取得年月日がある場合は、資格を取得した順番に記載しましょう。同じ資格で下位と上位の資格を所持している場合は、上位の資格のみを記載することが大切です。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2020 | 12 | 商工会議所簿記検定試験 2級 合格 |
2021 | 2 | 普通自動車第1種運転免許 取得 |
2021 | 3 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能士試験 合格 |
2022 | 2 | 日珠連 珠算能力検定 2級合格 |
なお、取得年月日を記載するときは、ES内で西暦・和暦を統一しましょう。学歴で西暦を使用した場合は、資格欄でも西暦を使用するとES全体が見やすくなります。
また、資格の正式名称が長くて行が分かれてしまう場合は、2行に分けて記載しても問題ありません。
②取得年月日のない場合
ESの資格欄に取得年月日を記載する欄がない場合は、業務内容に関係する資格を優先して記載しましょう。ここでは、経理の業務を目指す場合を想定して、資格欄の書き方を解説します。
免許・資格 |
商工会議所簿記検定試験 2級 合格 |
2級ファイナンシャル・プランニング技能士試験 合格 |
日珠連 珠算能力検定 2級合格 |
普通自動車第1種運転免許 取得 |
上記の例では、経理の仕事には関係性の低い運転免許の資格を一番下に移動しています。一方で、経理の資格に直接関係する簿記の資格や珠算検定をうえに持ってくることにより、資格内容から志望度の高さを伝えられる可能性が高まります。
国家資格があればそれを上に記載しましょう。また、その仕事に関連性が高い順、それもわからないようなら、ネットでビジネス資格の検索をして重要性を調べてみましょう。両親など周りの一般常識のある人に相談しても良いです。
欄が埋まっていれば良いわけではない! ESに資格を書くときの注意点
ESに資格を書くときの注意点
- 資格がないからといって嘘を書かない
- 合格から取得に時間がかかる場合は「合格」と記載する
- スポーツの級は記載しない
- 空欄ではなく「特になし」と記載する
資格欄に資格を書くことの重要度がわかったからこそ、取得した資格がないと焦る人もいるかもしれません。しかし、ESの資格欄は埋まっていれば良いわけではないのです。
ここでは、ESに資格を書くときの注意点を解説します。誤った記載方法をして信頼を失わないよう、注意点を理解しておきましょう。
資格がないからといって嘘を書かない
ESの資格欄の重要性が理解できても、記載する資格がないと焦る人もいるかと思います。しかし、記載できる資格がないからといって、取得していない資格を記載することは避けましょう。
なぜなら、採用担当者が学生の資格に魅力を感じて選考を進めた場合、後から内容が虚偽だったと発覚すれば、信頼を失ってしまうからです。バレずに入社できたとしても、実際に業務が始まってから知識やスキルが追いつかず、自分が苦労する可能性があるのです。
また、ESに虚偽の記載をしたことが入社後に発覚した場合は、経歴詐称で解雇される原因にもなります。犯罪行為にもなる可能性があるため、資格欄であっても嘘は避けましょう。
「嘘をついてもばれないだろう」と考えることは、相手に対する侮辱的な行為といえます。これから雇用契約という人生において重要な契約を交わす相手に対して、信頼や誠実さを損なう行為には、何のメリットもありません。
ESだけでなく、履歴書に嘘を記載することもおすすめできません。履歴書に嘘を書いてはいけない理由は下記の記事で解説しているため、併せてチェックしましょう。
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履歴書で嘘を書いてバレると、経歴詐称による犯罪で処分を受ける可能性があります。本来伝えておくべき犯罪歴や持病を書かないことも嘘に該当するので、注意しましょう。この記事では、キャリアコンサルタントと社労士による企業目線の解説も交え、履歴書の嘘がバレやすい理由やバレたときのリスクを説明します。
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合格から取得に時間がかかる場合は「合格」と記載する
試験に合格したものの、資格の証明書が手元に届くまでに時間がかかる場合もあります。資格証明書が手元にない状況でESを作成する場合、合格が確定しているならばその旨を記載して問題ありません。
ほかにも、宅建やファイナンシャル・プランナーの資格は、合格してから実際に業務を開始する前に都道府県や資格の実施協会に登録する必要があります。このような場合には、登録していなくても合格が確定しているため、ESには「合格」と記載して問題ないのです。
ただし、資格試験を受けた後に自己採点をおこない、「おそらく合格」という場合もあるのではないでしょうか。自己採点の結果で合格と判断できても、実際の回答用紙ではミスをしている可能性もあるため、確定していない場合は「取得予定」といった記載方法にしておきましょう。
スポーツの級は記載しない
人によっては、学生時代の部活動や趣味で「剣道3段」「空手2段」などのスポーツの級を取得している人もいるのではないでしょうか。ESの資格欄には、スポーツの級は記載しないようにしましょう。
スポーツの級は一般的に資格とは扱われないうえ、業務に関係がない場合も多いです。そのため、記載してあると資格欄に書くべき内容を判断できていないのではと思われてしまう可能性があります。
なお、スポーツの級をアピールポイントとして記載したい場合は「趣味・特技」の欄へ記載しましょう。「趣味・特技」の欄は業務に関係のない資格でも記載できるため、スポーツの級以外でも活用が可能です。
ESの趣味・特技欄は活用することで自分の魅力を採用担当者に伝えやすくなります。こちらの記事では趣味・特技を書くときの例文を解説するため、併せてチェックしましょう。
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例文60選|ESの趣味・特技欄で自分らしさをアピールするコツ
就活生が悩みがちなESの趣味・特技欄の書き方を多角的な視点で解決します。趣味・特技の取り組み方や成果を記載することによって、強みをアピールし、面接官に好印象を与えることができます。この記事では、キャリアコンサルタントによるアドバイスと、豊富な種類の例文や好印象を与える趣味・特技の紹介など、ESの趣味・特技欄の書き方を詳細に解説します。
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- ジムのインストラクターを目指しています。運動ができることのアピールとしてスポーツの級を記載したいのですが、資格欄は避けたほうが良いでしょうか?
運動関係のことは趣味・特技欄に記載しよう
ジムのインストラクターはスポーツができるかどうかではなく、医学・生理学・解剖学・栄養学といった、人間の体の仕組みや健康を支えるための知識が評価されます。
さらに筋トレやリハビリの実践的な知識も問われます。メンタル面のケアを求められることがありますので、心理学やカウンセリングの知識も必要です。
これらに関係することで資格を持っていれば記載していいと思いますが、運動関係は趣味・特技欄に記載するとよいでしょう。
空欄ではなく「特になし」と記載する
ESの資格欄に書く内容がない場合は、採用担当者が書き忘れと判断しないように「特になし」と記載しましょう。空欄のまま提出すると「資格がないのか、それとも資格があって書き忘れたのか」が採用担当者に判断できず、困らせてしまう可能性があります。
さらに、「特になし」を書かないことで採用担当者に「記載漏れがある。見直しをしていない」と判断される場合があります。ESの資格欄を空欄にすることで、不要なマイナスの印象を持たれかねないのです。
書類選考は、小さなミスによって落とされてしまう可能性があります。だからこそ、細かい部分にも気を遣い、記載漏れと思われないよう注意しましょう。
就職のプロが解説! ESで資格を書く際に採用担当者の印象に残るコツとは
ESの資格欄を記載するときは、少しでも採用担当者の印象に残るようにしたいと思う学生が多いはずです。しかし、どのように記載すれば印象に残るのかわからず、ESの作成が進まない人もいると思います。
そこでこの章では、キャリアコンサルタントの杉原さんにESで資格を書く際に採用担当者の印象に残るコツを解説してもらいます。書類選考を突破するために、どのようなコツがあるのか理解しましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る仕事に直結するものは資格欄の上の方に記載して確実にアピールしよう
多くの場合、取得した年代順で資格を記載していると思います。資格が2、3つの場合はそれで良いでしょう。しかし、資格がたくさんある場合、仕事に直結するものを上位に、それほど関係なく努力の証として記載する資格は下の方に記載するのが良いです。資格を精査してグルーピングし、その中で年代順に整理します。
たとえば、中学時代に取得した習字の初段と大学時代に取得したMOS検定は、取得順で書くと、エントリーシートで最初に目に飛び込むのは習字の初段ですが、企業に勤めるならMOS検定の方が価値があります。
また、病院勤務なら医療事務の資格があると有利ですが、下の方に記載されると少しばかり損をします。病院関係者が注目するのは、医療事務の資格の有無であり、簿記2級ではありません。
仕事上有利な資格と努力の証としての資格を分けるのもコツ
このように、仕事上有利な資格を先に記載し、その中で年代順に整理することでアピール度が高まります。仕事上有利な資格と、努力の証としての資格を分けて考えることが重要です。
資格が多い人は、重要な資格が他の資格のなかに埋もれないようにしましょう。
ESに書く資格で悩む人におすすめのQ&Aも併せてチェック!
ESの資格欄の書き方が理解できても、書くべき資格がなかったり記載方法に不安があったりして作成が進まない人もいるのではないでしょうか。資格欄の書き方によって書類選考の結果が変わる可能性もあるため、慎重にESを作成したい人も多いです。
そこでこの章では、PORTキャリアに寄せられたQ&AからESの資格欄で悩む人へおすすめの内容を3つ紹介します。ESがスムーズに作成できるよう、必要な知識を身に付けましょう。
ESに書く資格を見極めて企業に自分を効果的にアピールしよう!
ESの資格欄は、取得しているものを羅列するのではなく、企業に合わせた内容を記載しましょう。記載する内容によって、採用担当者の印象に残るかが異なります。
ただし、企業に関係する内容でも記載時のマナーが守られていなければ、書類選考で落ちてしまう可能性があるのです。
ESを書くときは資格欄まで気を抜かないことで、企業に自分を効果的にアピールできます。ESの資格欄を書く際の注意点や書き方を理解して、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
桒田 里絵
プロフィールを見る資格は目標達成のために努力できることの証になる
資格を持っているということは、努力した結果ですし素晴らしいことです。しかしESは自分の満足のためでなく、志望先の企業があなたのことを知るために書くものであるため、志望先が興味を持つ資格を選んで書くことが必要です。
資格は数が多ければいいわけではありません。本来は、資格は持っているだけでは意味が無く、実務経験を伴って初めて価値があるものです。経験もないうちに資格の数を増やしていると評価を下げる場合もあります。
しかし、ESの段階で実務経験を積める人は少ないため、学生時代にそこまで資格を取れたことが、素直に目標のために努力できる姿勢を伝えられます。
資格は取得順・重要度順に正式名称で記載しよう
資格欄の原則は、取得順、または重要性の高いものから正式名称で略することなく記載することが大切です。取捨選択するならば、関連の無い資格や趣味的な資格は省き、志望する仕事に関係性の高いものを選びましょう。
特に難しく考えることはありませんが、資格の数は多くとも5つ程度に厳選すると考えてよいでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
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