この記事のまとめ
- 企業は単に誰とでも仲良くできる人を求めているわけじゃない
- 「誰とでも仲良くなれる」の自己PRは再現性を持たせる言葉に言い換えよう
- 厳選した13の言い換えを一つずつ解説
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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就活で誰とでも仲良くなれることを自己PRしたいものの、どのようにアピールするのが正解かわからない人も多いのではないでしょうか。
「誰とでも仲良くなれるという言葉をそのまま使っていいのか」「別の表現に言い換えた方が適切に自己PRできるのではないか」などと悩んでしまう学生は多くいます。
誰とでも仲良くできる人は、良好な人間関係を築いていける傾向にあるため、再現性のある言葉に言い換えできると、企業から高評価を得ることができます。
この記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、横山さん、鈴木さんの見解を交えつつ、「誰とでも仲良くなれる」の適切な言い換えと自己PR方法を解説します。誰とでも仲良くなれる能力を自己PRして、内定をつかみとりたい人は参考にしてください。
「誰とでも仲良くなれる」を適切に言い換えできれば選考突破に大きく近づく
誰とでも仲良くなれるのは、人間関係を構築していくうえで重要な能力であるため、的確にアピールができれば内定獲得に大きく前進します。
ただ、誰とでも仲良くなれるという言葉は、入社後にそれをどう活かすのかイメージしづらい言葉でもあるため、適切な形に言い換えて自己PRをしていく必要があります。
この記事では、企業が求める「誰とでも仲良くなれる能力」とは何なのかという点から、自己PRの伝え方や適切な言い換えについて解説していきます。アピールする内容が漠然としている人は、自分の強みを明確にしましょう。
また、誰とでも仲良くなれる人が評価されやすい職種や、自己PRの良い例文と悪い例文も併せて掲載しているので、そちらも参考にしてください。
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企業が求める「誰とでも仲良くなれる」能力とは?
企業が求める「誰とでも仲良くなる」能力とは
- 社内外の人と良好な関係を築ける
- 周りと連携して仕事を効率的に進められる
仕事をする際、必ずしも気が合う人と一緒に業務ができるわけではなく、考え方や価値観が違う人とも円滑に仕事をしていかなければいけません。
仕事は一人でするものではなく、誰かと協力し合って進めるものです。
社会人は学生とは違い、気が合う人とばかり組むわけにはいきません。だからこそ、考え方や価値観の違う人ともスムーズに仕事を進めるための関係を築く力が大切です。
つまり企業が求める誰とでも仲良くなれる人というのは、友達が多い人や、いろんな人と遊べる人という意味ではなく、良好な関係を築いて業務をうまく遂行できる人を指します。
ここからは仕事をするうえで、誰とでも仲良くなれる能力がどう役立つのか説明するので、ここで正しい意味を覚えておきましょう。
社内外の人と良好な関係を築ける
仕事をするうえで、社内外問わず良好な人間関係を築いていくのは大切です。
新人研修が終わりどこかの部署に配属されたら、チームメンバーと協力しながら仕事をしていきます。そのため、一緒に働く人と良好な関係を築ければ、メンバーと信頼関係ができて仕事の相談ごとや意見などが言いやすくなります。
また配属先によっては、社外の人とやり取りするケースも少なくありません。たとえば営業職や販売職は、取引先の人や顧客を相手に話をしていきます。
ここで社外の人と良い関係構築ができれば会社のイメージアップにもなるため、誰とでも仲良くなれる能力はとても重要になります。
周りと連携して仕事を効率的に進められる
一緒に仕事をする人と良好な関係を築けると、業務を効率的に進めやすくなります。
特に人脈が広く誰とでも仲良くなれる人は、業務でわからないことを周囲に聞けるため、仕事をスムーズに進められるのです。
双方が信頼できる関係でなければ、協力して仕事をすることは難しくなります。逆に信頼関係を築ければ、効率的に業務を遂行できるようになるでしょう。
周囲の人と関係構築をしていく能力は、仕事だけではなく生きていくうえでも非常に重要です。
また相手からしても、誰とでも分け隔てなく接する人は話しかけやすく業務の相談もしやすいため、認識齟齬を起こしづらいというメリットもあります。
いくつ該当する? 誰とでも仲良くなれる人の特徴
誰とでも仲良くなれる人の特徴
- 自分から積極的に話しかける
- 相手の考えを否定しない
- 相手のことを褒められる
- 笑顔でいることが多い
自分の強みを見つけるために、企業が求める誰とでも仲良くなれる能力が備わっているか、事前に分析する必要があります。
企業が求める誰とでも仲良くなれる能力を満たしているかは、これから紹介する4つの項目で判断できるので、当てはまっているものがあるか見つけてみてください。
自分から積極的に話しかける
誰とでも仲良くなれる人は、自分から積極的に話しかけていくことができ、初対面の人でもすぐに打ち解けられます。
基本的に人と話すのが好きなのもありますが、相手と共通点を見つけたり相手の話に合わせたりするのがうまく、一方的なコミュニケーションにならないように配慮もできます。
積極的に話しかけることが活きる仕事としては、営業職や販売員、メディア関係の仕事が挙げられます。
この仕事は話しかけるという点と、相手の話を聞くという点においてスキルが活かされやすい職業です。
相手の考えを否定しない
会話をする際に、相手の意見を否定せずに最後まで聞ける人は、誰とでも良好な関係を築ける傾向にあります。
勇気を出して自分の考えを話したときに、聞き手から「その考えはおかしくない?」と反論されてしまうと、嫌な気持ちになりますよね。
良好な関係を築ける人は、まず聞き手に徹して相手の意見を肯定したうえで、自分の考えを話せるため、気持ちよくコミュニケーションを取ることができるのです。
相手のことを素直に賞賛できる
何か良いことをしたときに、褒めてくれる人がいるとうれしい気持ちになりますよね。
良好な人間関係を築ける人は、良いことをした人に対して賞賛したり、感謝の気持ちを伝えたりすることを忘れません。
相手を褒めることができる人は、良いところを見つけて言葉にして伝える力がある人ですね。
接客のある販売職・営業職や、生徒に自信を持つよう促す講師・教師といった職種でその力を活かすことができます。
相手が頑張ったことを素直に賞賛できる人は、自分が頑張ったときに多くの人から賞賛されることが多く、良い関係を築きやすいようになっています。
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笑顔でいることが多い
表情が明るく笑顔で愛想が良い人は、相手からみても話しかけやすいため、良好な関係を築きやすいといえます。
暗い表情で話しかけてくる人と明るい表情で話しかけてくる人だったら、後者の方が話しやすいのは言うまでもありません。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る4つの能力は自己PRとして上手く活用できる
ここで説明した4つの能力がある人は、良好な人間関係を築ける人材になりやすいと言えます。その理由について詳しく解説していきます。
自分から積極的に話しかける
自分から積極的に話しかけることは、リーダシップや協調性のスキルをPRすることができます。
会社では多くの人とかかわっていくので、周りの人を巻き込んで業務を進められることをアピールできれば、会社でも周りと協力していける人材だと思われ、高評価につながりますよ。
相手の考えを否定しない
相手の考えを否定しないことは、相手の自己肯定感を高められ、信頼関係の構築に秀でているとPRできます。
営業職や販売職など、多くの人から話を聞く職種を志望している人は、相手の意見を受け入れることが求められるので、この聞く力をアピールすると有効です。
相手のことを素直に賞賛できる
相手のことを素直に賞賛できる人は、賞賛した相手に対して良い印象を残すだけでなく、信頼関係の構築にも有効な手段となるので、対人能力に秀でているということをPRできます。
顧客を相手にする仕事は、信頼関係の構築が必須です。相手の行動を素直に賞賛できると、あなたのことを信頼してリピーターになってくれる可能性もあるので、褒める力はビジネスにおいてとても有効です。
笑顔でいることが多い
笑顔が多い人は、仕事をおこなっている場面において、常に安定したコミュニケーションが図れる人物という評価をつけやすいです。そして、共感力が高いということをPRすることができます。
明るい性格だと、その部署の雰囲気や人間関係が良くなるため、仕事の相談や意見などを言いやすい環境になります。こういったムードメーカー的な存在は、多くの企業が欲しがっているので、そこをアピールできると高評価につながります。
以上4つの要素を備えている人物を評価すると、総じて人間関係の構築をするスキルが秀でている人物像が伺えます。
会社では社内外問わず、多くの人がかかわり合って仕事をしています。そのような環境下において、関係構築力をスキルとして自己PRにすることができると、就活ではとても有効です。
「誰とでも仲良くなれる」の自己PRが効果的な職種
「誰とでも仲良くなれる」の自己PRが効果的な職種
- 営業職
- 販売職
- 人事職
- 教職
- 医療・福祉職
- エンジニア職
自己PRをする際、応募する職種に自分の強みがどう活きるのか、具体的に説明できると説得力のある自己PRになります。
しかし、志望する職種で誰とでも仲良くなれる能力をどう活かせるのか、具体的にわからない学生も多くいるでしょう。
ここでは、職種別に誰とでも仲良くなれる能力が活きる場面を解説するので、自己PRを作る際に役立ててください。
職種とは何なのかイメージがつかない人は、以下の記事を読んで職種の種類や業界について詳しく理解しておきましょう。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
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営業職
営業は顧客との関係構築が必須であるため、誰とでも仲良くなれる人が重宝されます。
顧客と良好な関係を築くと、商品やサービスを販売しやすくなるのはもちろん、リピート顧客を増やしやすくなるためとても重要です。
営業など直接話をする仕事には、相手に対する配慮や気配りができることを自己PRできると有効です。ホスピタリティといわれる能力を発揮したエピソードを思い浮かべてください。
またそのときに生じた、感謝の気持ちや至らなかったことに対するお詫びの気持ちなどもエピソードに添えてください。
営業は個人の活動ばかりではなく、チームで動くことも求められます。そのため、誰とでも仲良くなれる人はチームメンバーと円滑に業務を進めやすくなり、評価もされやすくなります。
販売職
販売職は営業職と同様に顧客との信頼関係が重要です。
顧客に信頼してもらうことで、商品やサービスを販売するだけでなく、長期的に通ってくれるリピーターを増やすことができます。
また、販売職は初対面の人と接客する可能性が高いため、早く打ち解けられるように話をして、相手の悩みを的確に聞くことが求められる職種といえます。
- 接客の経験を販売職で自己PRする際の、有効な伝え方を教えてください。
接客で工夫した点を伝えよう
アルバイトで接客の経験があることをアピールする際には、顧客との接客でどのような点を意識して、どうふるまったかを思い出して伝えてください。
たとえば、事務的に注文を取るだけではなく、「お客さまの様子を観察しておすすめのメニューを伝えたり、質問に答えるために勉強を重ねたりした」と話すのも良いですね。
他にも、「レジを担当した際は、お金や商品のやり取りをするときに、笑顔で一言そえるようにしている」といったことは販売の仕事でも再現できるアピールポイントとなります。
販売職の詳細な業務内容は以下の記事に書いてあるので、販売職が気になっている人は参考にしてみてください。
販売職を徹底調査! 仕事内容から就活を成功させるコツまで紹介
人事職
人事職は採用や社員の評価など、人材に関する業務を担当するため、社員だけでなく学生とも関係を築いていく必要があります。
特に採用活動における人事は企業の顔として学生や求職者と接していく必要があるため、初対面の人と打ち解ける能力も必要となります。企業説明の場で魅力的なPRができれば、優秀な人材を確保しやすくなるため、誰とでも仲良くなれる人は重宝されやすいです。
教職
教職に就く人は多くの生徒たちと接し、成長をサポートするために相手の立場や気持ちを理解していくことが求められます。
また、生徒の保護者や同僚の先生とも関係を築くことが求められるため、幅広い世代とコミュニケーションを取っていかなければいけません。
ここで良好な関係を築ける人は、生徒たちの意欲を向上させることができ、前向きに学べる環境を作ることができます。
医療・福祉職
医療・福祉職においては、患者や利用者との関係構築が非常に重要です。
医療職においては、患者に対して適切な治療を提供するだけでなく、不安を抱いている患者の心理的なケアをするコミュニケーションが求められます。
福祉職においても、利用者の生活状況やニーズを聞いて理解し、適切なケアを提供するために、誰とでも仲良くなれる能力が必要不可欠といえます。
エンジニア職
エンジニアは個人でやる作業が多いと思われがちですが、システム開発は一人ではなくチームでおこなっていくプロジェクトが多いため、メンバーの進捗確認や情報の伝達など、随時やり取りしていくことが求められます。
また、エンジニアは顧客とのやり取りも必要になります。なぜなら、相手が求めているシステムになっているか都度確認していき、認識の齟齬が起きないようにしていく必要があるからです。
つまりエンジニアは社内のメンバーだけでなく、外部の顧客とも良好な関係を築いていかなければなりません。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る誰とでも仲良くなれる人は協力関係を築きやすい
仕事は、多くの人たちと協力しあって遂行します。良好な関係性が構築されたチームでは人数の総和以上の結果を出すことができます。なぜなら、一人ひとりの能力が完全ではなくとも、チームでお互いの弱点を補完できるからです。
そのような協力関係を築くためにはお互いが信頼する・されることが重要です。だれとでも遠慮なく本音で話せることは、信頼を築く基本といえます。
周りと協力して困難を乗り越えられる
誰とでも仲良くなれる能力とは、すなわち信頼関係を築く能力で、大きなプロジェクトや、影響範囲が広くさまざまな調整が必要な仕事、方向性をお互いに理解して仕事に対するビジョンを共感しなければいけないチャレンジングな仕事で発揮できます。
そして、このような仕事に就くことは、働きがいを感じ、自分を大きく成長させることができます。そこで作られた人間関係は、仕事を離れても生涯続く親密なものとなる可能性が高いです。
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自己PRで「誰とでも仲良くなれる」を言い換えた方が良い理由
誰とでも仲良くなれるという表現を、そのまま自己PRとして使ってしまうと、曖昧な表現であるため、企業側からの評価を落としてしまうことがあります。
そのため、自己PRにおいては、仕事に再現性を持たせる具体的な単語に置き換える必要があります。
誰でも仲良くなれるという表現は、企業から見ると少し幼稚な表現に聞こえてしまうリスクがあり、どう業務に活かすのか再現性が伝わりづらいというデメリットがあります。
そのため、適切な形に言い換えて自己PRする必要がでてくるのです。なぜ言い換えが必要なのか、具体的な理由を見ていきましょう。
仲良くなった結果よりもその過程を企業は重視しているため
企業は「誰とでも仲良くなれた」という結果はあまり重視していません。
それよりも、良好な人間関係を築くために「あなたがおこなった行動」を知りたいと考えています。
「仲良くなれた」という結果は相手との相性もあるので、あなたの資質や行動のおかげだけと言い切るのは難しいですね。
「仲良くなるための行動」は状況や相手にかかわらずあなたの行動にあたるので、仕事でも再現できるかがイメージしやすくなります。
自己PRでは成果よりも過程を重視して見られるため、あなたが工夫した点を具体的に答えられる内容にしていく必要があります。
入社後に活躍できるシチュエーションを明確に伝えられるため
自己PRで「私は誰とでも仲良くできます」と言われても、企業は入社後にそれをどう活かすのか具体的にイメージしづらいです。
そのため、入社後にどんなことで活躍できるのか、再現性を持たせる言葉に言い換えて自己PRをした方が、企業の印象に残ります。
再現性がカギ! 「誰とでも仲良くなれる」は過程に焦点を当てて言い換えよう
前章で話したとおり、入社後に活躍する印象を企業に持ってもらうには、再現性のある自己PRにしていかなければなりません。
「誰とでも仲良くなれる」という一面だけをアピールするのではなく少し深掘りをして、「誰とでも本音で話せる(自己視点)」「みんな心を開いて話してくれる(相手視点)」で考えると良いと思います。
これは、オープンマインドという表現も使われています。
自己PRでは「誰とでも仲良くなれる」という結果ではなく、「どんな行動をして仲良くなれたのか」といった過程が大切になります。この後は、「なにをして仲良くなれたか」という部分にフォーカスして、適切な言い換えを一緒に探していきましょう。
企業に伝わる! 「誰とでも仲良くなれる」に再現性を持たせる言い換え13選
誰でも仲良くなれるに再現性を持たせる言い換え13選
- 協調性がある
- 主体性がある
- 包容力がある
- 社交的
- 縁の下の力持ち
- 傾聴力がある
- 発信力がある
- リーダーシップがある
- 育成力がある
- 状況把握力がある
- 盛り上げ上手
- 気配りができる
- 質問力がある
「誰とでも仲良くなれる」をどう言い換えていいかわからない人も多くいるでしょう。
そんな人に向けて、業務に活かせる形の言い換え表現を13選で用意したので、自分に合っているものがないか探してみてください。
①協調性がある
協調性とは、グループやチームの中でメンバーと協力して目標を達成するための能力のことです。具体的には、自分だけでなく周りの人たちの意見や考え方を尊重し、コミュニケーションを円滑にとれる人が協調性があるといえます。
協調性は仕事においても重要なスキルであり、チームワークやプロジェクトの成功に密接にかかわってきます。協調性がある人は、周りの人たちから信頼され、仕事の効率性や生産性を高められるため、就職活動において重要視している企業は多くあります。
大学生活のグループ活動で、周りと協力したり意見交換をしたりして、目標を達成できたという経験がある人は、協調性を自己PRとして使うことを検討してください。
協調性がある人の例
- 部活やサークルなどで周りと協力し、目標に向かって頑張った
- インターンシップで他の学生と話し合いをして仕事を進めた
- アルバイト先で他の従業員と業務について話し合い、それを実践した
協調性についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事を見て理解を深めてください。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
②主体性がある
主体性とは自分自身で考えて行動し、責任を持って目標を達成する力のことです。自分の意見や価値観を持ち、それを実現するために主体的に動くことができます。
主体性のある人は、相手が楽しめるような話題で話しかけられたり、複数人いる場合はみんなで共通に楽しめる話題を自分から提供できるため、誰とでも仲良くなれる能力があるといえます。
就職活動においても、主体性をアピールすることが重要です。企業は自ら考えて行動し、責任を持って仕事を進められる人材を求めています。そのため、自分が主体的に動いて良好な人間関係を築けた経験がある人は、主体性をアピールするのも一つの手です。
主体性を活かせる職種としては、自ら考え動くことが求められる、コンサルタントや営業、企画の仕事を例として挙げることができます。
これらにおいては、主体性と計画性が重要となる仕事です。
主体性がある人の例
- アルバイト先の業務を自分の提案から効率化させられた
- 部内の問題点を自分の案で解決した
- サークルで自主的に動いて新しいイベントを作った
③包容力がある
包容力とは他人の間違えや過ちに対して、柔軟に受け入れて対処できる能力のことです。包容力のある人は相手の立場や気持ちに配慮して、優しく接することができます。
どんな人に対しても優しく接することができ、話を聞く能力も高いため、多くの人と仲良くなりやすい特徴があります。
多くの仕事はチームでやることが多いため、誰かがミスしたときにはメンバーみんなでカバーしていく必要も出てきます。そのため、冷静に受け止めて柔軟にリカバリーできる人は企業に求められています。
友達やチームメイトのミスをカバーした経験がある人は、包容力を自己PRとして使うのも一つの選択肢です。
包容力がある人の例
- アルバイトで同僚がミスをした時に、その人を責めることなく冷静に対応して問題を解決した。
- 部活で後輩がミスした時に、励ましながら同じミスをしないための対策を一緒に考えた
- 単位が取れず落ち込んでいる友人の話を聞いて、原因を一緒に考えた
④社交性がある
社交性とは積極的にコミュニケーションを取りにいき、交友関係を広げられる能力のことです。社交的な人は自然に他人との会話や交流を楽しむことができ、積極的に人とかかわっていくのが特徴です。
社交性のある人は臆せずいろんな人に話しかけにいくことができ、表情や声のトーンも明るく、すぐ環境に馴染める能力が高いため、誰とでも仲良くできる傾向にあります。
顧客やパートナー企業との関係を築くために、社交的な人材を求めている企業は多くあります。職種で言うと営業職や販売職は初対面の人とやり取りすることも多いため、社交性のある人には合っています。
自分から積極的にコミュニケーションを取っていき、良好な人間関係を築けた経験がある人は社交性を自己PRするのも良いでしょう。
社交性がある人の例
- サークルの新入生歓迎会で後輩に積極的に話しかけて緊張をほぐした
- 留学先で積極的に交流して友人を多く作った
- 初対面の人でもすぐ友達になれる
こちらの記事では自己PRで社交性をアピールする方法をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
関連記事
社交性の自己PRで差別化する5ステップ|言い換え別例文5選
自己PRで社交性をアピールしようとする学生は少なくありません。記事では、ほかの学生に埋もれてしまわないようにアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。NG例と社交性の言い換え表現別の例文5選も紹介しているので、社交性の自己PRを作成する際の参考にしてみてくださいね。
記事を読む
⑤縁の下の力持ち
縁の下の力持ちとは、目立たない場所で働き、裏方や支援役として活躍する人のことを指します。表舞台に立つことが少なくあまり目立ちませんが、「その人がいるから組織が円滑に回っている」といった役割になります。
縁の下の力持ちの人は、人をサポートすることが好きで、他の人の話を聞いたり、相談にのったりする能力が高く、安心して会話ができる存在となるので、誰とでも仲良くなりやすいといえます。
仕事において、表に出ていない裏方で働く人たちがいなければ、ビジネスを成し遂げることはできません。そのため自分自身が縁の下の力持ちとして、組織を支えることができる能力をアピールすることは有効です。
学生時代に部活のマネージャーや裏方として活躍していた人は、縁の下の力持ちを自己PRにするのも有効です。
縁の下の力持ちの自己PRは、受け身の話題にならないように気をつける必要があります。
工夫できる点としては、自分が前面に出ず、相手を立てるという視点で考えると、受け身ではない表現をすることが可能になります。
最終的には、相手だけではなく、チーム全体に好影響をもたらす相手本意、他者優先の発想を持ってください。
縁の下の力持ちの人の例
- 部活のマネージャーとして部員や先生を支えた
- 学生コーチとして選手の練習に付き合った
- ボランティアとして被災地の支援をおこなった
縁の下の力持ちについてもっと深く知りたい人は、下記の記事を参照してください。
縁の下の力持ちとは? 魅力が伝わる自己PRのコツと例文15選
⑥傾聴力がある
傾聴力とは相手の話を聞くことに焦点を当て、話を真剣に受け止め理解する力を指します。傾聴力がある人は、相手の気持ちや立場を理解して適切な対応をすることができます。相手の意見を否定したり、自分の意見を押し付けたりしません。
傾聴力がある人とは、すなわち聞き上手であり、相槌や会話の返しがうまいため、会話が弾みやすい特徴があります。話しやすい人柄であるため、誰とでも仲良くなりやすいといえるでしょう。
企業では顧客や上司、同僚などさまざまな人とのコミュニケーションが必要となります。そのため、相手の話を真剣に聞ける傾聴力は、ビジネスにおいて重要なスキルの一つとされています。
特に営業職は顧客の悩みをしっかり聞いたうえで、解決方法を提示することが求められるため、傾聴力が活きる職種といえるでしょう。
「人から相談され、悩みを解決した経験がある」という人は、この傾聴力を自己PRしてみてください。
傾聴力がある人の例
- 接客のアルバイトで顧客の話を聞いて、ニーズに合った商品販売した
- 部員の想いや意見を聞いて、練習メニューを考えた
- ゼミのメンバーから話を聞いて、新しいルールを作った
傾聴力についてもっと知識を深めたい人は、以下の記事を読んでください。こちらを読めば、魅力的な自己PRを作ることができます。
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
⑦発信力がある
発信力とは自分の意見や情報を的確に相手に伝え、理解してもらう力を指します。発信力がある人は、持っている知識や経験を的確に伝えることができ、周りの人から信頼や尊敬を受けることができます。
発信力がある人は話し上手とも言えるので、人を楽しませる会話が得意な傾向にあります。「この人の話を聞くのは楽しい」と思われやすいので、誰とでも仲良くなりやすい能力といえるのです。
就職活動においては、発信力があることは非常に重要です。企業では顧客や上司、同僚など、さまざまな人々とのコミュニケーションが必要となります。そのため、自分自身の意見や情報を的確に相手に伝えることができる発信力は、ビジネスにおいて重要なスキルの一つとされています。
スピーチやプレゼンテーションなど、人前で話すことが得意な人は発信力を自己PRとして使っていくと有効です。
自分の意見を臆せず相手に伝える発信力があると、相手との距離を縮めることができますね。
発信力を自己PRするときは、話す側が一方通行にならず、相手に受け入れてもらえたことがわかるように伝えるのがポイントです。
発信力がある人の例
- ゼミでプレゼンテーション大会に出場した
- サークルの部員を集めるために、SNSで宣伝をした
- 塾講師として、勉強をわかりやすく教えた
⑧リーダーシップがある
リーダーシップとは自らの考えやビジョンを明確にし、周りの人を引っ張って目標達成に導く力を指します。リーダーシップがある人は、組織をまとめる力や問題解決能力が高く、周りから信頼と尊敬を得ている人が多いです。
リーダーシップのある人は、誰とでも分け隔てなくコミュニケーションを取れる人が多く、誰とでも仲良くなりやすい傾向にあります。
企業に入社して実績を積み上げて役職がつくと、部下をマネジメントをしていくことが求められます。将来的にリーダー的なポジションを任せたいと考えている企業は多いため、リーダーシップはとても有効な自己PRといえます。
部活やサークルなどで、キャプテンや部長をしてチームをまとめた経験がある人は、リーダーシップを自己PRとして使うことをおすすめします。
リーダーシップがある人の例
- 部活のキャプテンとしてチームをまとめた
- バイトリーダーとして他のバイトに適切な指示を出した
- ゼミ長としてみんながやりたい検証をまとめて教授に伝えた
- 野球部のキャプテンではなかったのですが、この場合でもリーダーシップを自己PRとして使っても大丈夫ですか?
役職がなくても自己PRすることはできる
野球部のキャプテンという役職でなかったとしても、チームをまとめた経験があれば、リーダーシップを自己PRとして使うことはまったく問題ありません。
キャプテンとかは関係なく、あなたがリーダーシップを発揮した経験があること自体が評価に値します。
この場合は、どのようにチームをまとめあげたのか、具体的なエピソードを織り交ぜると自己PRとしてより輝きを増します。
⑨育成力がある
育成力とは他人を指導して成長させる力を指します。自分自身が成長するだけでなく、周りの人々も成長できるようにサポートして引っ張っていくことができる力です。
育成力のある人は面倒見が良い人が多く、優しく話を聞いたりアドバイスしたりすることもできるため、多くの人と仲良くなることができます。
企業では新入社員の指導や教育、後輩の育成などの重要な役割を担います。人事系の部署では新入社員の研修を任され、上司になったら部下を育成していくことが求められるので、育成力を持つ人は会社においてとても重要な役割となるのです。
アルバイトや部活で後輩の指導や教育係を担当したことがある人は、この育成力を自己PRとして使うのが有効です。
育成力がある人の例
- アルバイトで新人の研修を担当していた
- 部活で新入生の教育係をしていた
- 塾講師として生徒相手にコミュニケーションをとっていた
⑩状況把握力がある
状況把握力とは自分と周囲の人々や物事との関係性を正しく理解する能力で、自分が置かれている環境や立場を察知することでもあります。
状況把握力のある人は常に冷静で、感情的になることが少ないので話しやすい傾向にあります。新しい情報を取り入れて、それを面白く話す能力もあるため、いろんな人と仲良くなりやすいです。
さらに、状況把握力のある人は説明を受けなくても、その組織で自分が何をすべきが自力で考えることができます。言い換えれば、答えが与えられていない状況でも、自分なりに仮説を立てて答えをだせる能力ともいえます。
状況把握力のある人材は、市場動向や社内の情報などを正確に把握し、ビジネスに活かすことができます。また、問題が発生した際には的確な情報収集と分析により、迅速かつ適切な対応をすることができます。そのため、リスクヘッジの能力も優れており企業で重宝されます。
アルバイトやインターンシップなどで、「自分が考えておこなった施策が成果として出た」という経験がある人は、状況把握力が強みといえるかもしれません。
状況把握力は、広い視野が求められる仕事で必要です。チームで動く仕事、その中でもリーダーや司令塔的なポジションで力を発揮することができます。
一人でコツコツおこなう仕事であっても、トラブル対応など、どこで何が起きているかを素早くつかんで対応することが必要な場面で活かせます。
状況把握力がある人
- 組織の課題を見て必要な施策を考え、仕事で結果を出した
- アルバイトで売上の数字を分析して、対策を練って実行した
- 部活でチームの弱点を分析して、新しい練習メニューを考案した
⑪盛り上げ上手
盛り上げ上手とは人を元気づけたり楽しませたりする能力を指します。周囲の人たちを盛り上げることができる人は、チームワークを高めることができたり、ストレスや疲れを癒すことができたりします。
盛り上げ上手の人は、人を楽しませる能力が優れており、楽しく会話をすることができます。組織においても、メンバーのみんなを喜ばせたり、楽しませたりすることができるので、誰とでも仲良くできる能力だといえるでしょう。
企業にとって盛り上げ上手な人材は、社員同士のチームワークを高め、モチベーションをアップさせることができます。また、顧客とのコミュニケーションにおいても、明るく元気な態度で接することができるため、関係構築をしやすいメリットがあります。
部活やサークルなどでムードメーカーのような役割を担っていた人は、盛り上げ上手を自己PRとして組み込んでみてください。
盛り上げ上手な人の例
- サークルで人を楽しませるためのイベントを企画した
- 部活のムードメーカーとしてチームの士気を上げた
- 友人の誕生日会を企画して喜ばせた
ムードメーカーをアピールしたい人はこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
ムードメーカーを言い換える6つの模範回答|自己PR例文12選
⑫気配りができる
気配りとは相手を思いやって物事がうまく進むようにサポートすることです。気配りができる人は相手の状況や表情などを見て、自分から動いて相手をサポートしていける強みがあります。
さらに気配りができる人は、相手の気持ちに寄り添う能力が高く、聞き上手な傾向にあります。安心して話をできる存在となるため、すぐに誰とでも仲良くなれるのです。
企業に入社すると、最初にやりとりする人のほとんどが目上の人となるため、気配りをして自分から動ける人は重宝されます。またサービス業などでは忙しい時、臨機応変にヘルプとして入ることも求められるので、状況を見ながら自分で動くことも重要です。
アルバイトやボランティアなどで、自分から動いて人を助けた経験がある人は気配りを自己PRとして使うのも一つの手段です。
気配りができる人の例
- ボランティアで被災者に寄り添う活動をした
- 店内で困っている様子の顧客に声をかけて悩みを解決した
- インターンの業務内容を理解できていない仲間に仕事を自ら教えてあげた
気配りする能力を自己PRしたい人は、こちらで気配りの自己PR方法を解説しているので、参考にしてください。
自己PRの「気配り」は一工夫が必要! 効果的にアピールする秘訣
⑬質問力がある
質問力とは適切な質問をすることで情報や知識を収集し、理解を深めることができる能力です。また質問力があることで、相手の考えや意見を引き出し、コミュニケーションを円滑にすることもできます。
質問力のある人は、相手の話しに興味を持ち、質問しながら会話を広げていけるため、楽しく話をすることができます。このように、質問力があると誰とでも楽しく話せるため、良好な関係を築くことができるのです。
入社をしたら、わからないことや疑問点を質問する力が求められます。仕事の疑問を解消するために適宜質問をしていくことで、相手が求めるものが明確になりますし、間違った方法で業務を進めるリスクを減らすことができるからです。
営業職は取引先や顧客とのコミュニケーションで質問を上手く使うことで、相手の潜在的なニーズを汲み取ることができるようになります。
アルバイトやインターンシップなどで、顧客のニーズをくみ取るために質問した経験がある人は、質問力を自己PRとして使ってみてください。
質問力と傾聴力はよく一緒にされますが、相手とのアプローチ方法において違いがあります。
質問力は相手に質問を投げかけることでニーズ探り出すアプローチで、傾聴力は相手が話す内容を体系的に組み立て、コミュニケーションを取るアプローチ方法です。
質問力がある人の例
- 接客で質問をして顧客の悩みを正確に聞き出せた
- 塾講師として生徒に疑問を投げかけて問題を解くヒントを与えてあげた
- 迷っている仲間に質問をして解決策を一緒に考えた
「誰とでも仲良くなれる」の言い換え言葉を選ぶ際の3つのポイント
自分に当てはまる「誰とでも仲良くなれる」の言い換えが思いつかない、探し方がわからない人もいるのではないでしょうか。
そんな人に向けて、自分に合った適切な言い換えを探す方法を解説するので、参考にしてみてください。
① 自分の過去の役割から選ぶ
良好な人間関係を築けた時に、自分がどんな役割だったのか思い出してみましょう。
たとえば、部活のキャプテンでチームをまとめるような役割だったのであれば、リーダーシップがあると言い換えできますし、マネージャーとしてチームを支えていたのであれば、縁の下の力持ちだったと言い換えができますよね。
このように役割や役職から言い換えを考えると、自分に合った表現を探すことができます。
自分が担っていた役割や役職から言い換えを探す具体例
キャプテン・部長→リーダーシップ、主体性
部活のマネージャー・裏方→縁の下の力持ち、気配り
アパレルの販売員→傾聴力、質問力
司会者、ファシリテーター→発信力、状況把握力
② 良い関係を築くために工夫した点から選ぶ
仲良くするためにおこなった施策や行動から適切な言い換えを考えるのも一つの方法です。
たとえば、「サークルの新入生歓迎会で一人ひとりに話しかけて緊張を解いてあげた」というようなエピソードであれば、社交性があると言い換えられます。
このように目的を果たすために実際におこなった工夫や行動から、適切な言い換えを探すこともできますよ。
関係を築くために工夫したことから言い換えを探す具体例
アルバイトで後輩がミスした時に原因と解決策を一緒に考えた→包容力
チームの方向性をそろえるためにみんなで話し合う場を設けた→協調性
メンバーの誕生日だったので、誕生日会を企画した→盛り上げ上手
③ 志望する企業や職種に活かせる点から選ぶ
志望する企業や業種に活かせる形で言い換えを考える方法もあります。
たとえば、志望企業の求める人物像が「自ら考えて動ける人」だったら、主体性や気配りなどの言い換えと関連付けることができますよね。
ほかにも営業職を志望している人であれば、営業に活かせる「社交性」や「傾聴力」を言い換えとして使うようにしてください。
しかし、この方法は志望する企業や職種に合った、自己PRのエピソードがある場合のみ使ってください。
企業に無理やり合わせるために嘘をついたり、過剰な表現を使ってはいけません。もし嘘をついて入社できたとしても、自分に合わない社風で働くことになるため、短期離職につながる可能性があるからです。
企業が求める人物像から言い換えを探す具体例
「自ら動いて物事に取り組める人」→主体性
「周りを巻き込みながら業務を進められる人」→協調性、リーダーシップ
「人とかかわるのが好きな人」→社交性、盛り上げ上手
志望職種から言い換えを探す具体例
営業職→社交性、傾聴力、発信力
教職→包容力、育成力
エンジニア職→協調性、質問力
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るエピソードを深掘りして言い換えを考えよう
「誰とでも仲良くなれる力」を言い換えるには、この力を「誰とでも」「仲良く」に注目し、具体的に掘り下げてみましょう。
この力を発揮できたと思うエピソードの中で、①「どんな相手と」②「どんな場面で」③「どのようにして」④「どういう状態になったか」の要素に分けて詳しく言語化します。
次に、それぞれの要素を一般化して、実際の仕事の場面でどうなるかをイメージして⑤「このように活かします」と結ぶと説得力のあるアピールになります。
たとえば、①「転校した先の中学校のクラスメイトと」②「クラス対抗のスポーツ大会に向けて」③「休み時間に一緒に練習しようと声をかけて、練習するうちに参加者が日に日に増えていき」④「入学したときからいたみたい、と言われるほどにクラスに馴染むことができた」。
このエピソードから、⑤「初めて組むメンバーにも自分から声をかけ、同じ目標に向かって行動することで一体感を作ることができる」ことを伝えます。
そういう人であれば、新規プロジェクトのチームに入ってもやっていけそうだと思えますね。
自己PRで「誰とでも仲良くなれる」をわかりやすく伝えるための4ステップ
自己PRで「誰とでも仲良くなれる」をわかりやすく伝えるための4ステップ
- 自分に合った言い換え言葉を選ぶ
- 強みを結論から伝える
- 能力が発揮された場面に具体性を持たせる
- この経験を入社後にどう活かすかを伝える
自己PRで使う「誰とでも仲良くなれる」に言い換えが必要な理由や、適切な探し方を理解できたと思うので、ここからは面接官にわかりやすく伝える方法を具体的に解説します。
ここで説明する4ステップに沿っていけば、魅力的な自己PRが作れるので、ぜひ実践してみてください。
①自分に合った言い換え言葉を選ぶ
まずは、「誰とでも仲良くなれる」をアピールしたい能力に言い換えてください。以下のどれかに言い換えれば、業務に活かすイメージを与えやすいので、自分に合ったものを選んでみてください。
誰とでも仲良くなれるの言い換え一覧
- 協調性
- 主体性
- 包容力
- 社交的
- 縁の下の力持ち
- 傾聴力
- 発信力
- リーダーシップ
- 育成力
- 状況把握力
- 盛り上げ上手
- 気配り
- 質問力
自分にあった言い換えが見つからない人は、先ほど説明した「誰とでも仲良くなれる」の言い換え言葉を選ぶ際の3つのポイントを実践してみてください。
「誰とでも仲良くなれる」の言い換え言葉を選ぶ際の3つのポイント
- 自分の過去の役割から選ぶ
- 良い関係を築くために工夫した点から選ぶ
- 志望する企業や職種に活かせる点から選ぶ
②強みを結論から伝える
どの言葉に言い換えるか決まったら、自己PRを文章として落とし込んでいきましょう。
自己PRを作る際は強みを結論から伝えることが大事になります。たとえば、サッカー部のキャプテンとしてリーダーシップを発揮したことを自己PRにするのであれば、以下のように伝えてください。
強みを結論から述べる際の例文
私は大学のサッカー部で、キャプテンとしてリーダーシップを発揮してきました。
結論から伝えれば、話を聞く面接官は「この人の強みは〇〇なんだな」と理解したうえで自己PRを聞けるので、その後に話す具体的な内容が頭に入りやすくなります。
③能力が発揮された場面に具体性を持たせる
自分の強みを結論で伝えたら、その能力を発揮した場面を、具体的なエピソードに落とし込んでいきましょう。
具体的におこなったことは以下の構成で話すと面接官に伝わりやすいので、実践してください。
能力が発揮された場面に具体性を持たせる構成
- 活動の動機と目的
- 目標達成のためにやった工夫や努力
- 成果と得た学び
活動の動機と目的
エピソードに具体性を持たせる時には、なぜその物事に取り組んだのか背景を明確にしてください。
先ほどの「サッカー部でリーダーシップを発揮した」人を例に出すと、以下のような形になります。
活動の動機と目的の具体例
キャプテンとしてチームをまとめて全国大会出場を目指したいと思ったから。
このように、物事に取り組むきっかけとなった話を入れることで、自分の価値観や物事に対する考え方を示すことができます。
目標達成のためにやった工夫や努力
目標達成に向けて何を頑張ったのか、具体的におこなった施策や工夫した点を盛り込むようにしてください。企業は自己PRの成果ではなく過程を重視しているので、ここの部分をしっかり伝えられれば、印象に残るエピソードとなります。
この時に、困難に陥ったエピソードも合わせて盛り込むと、頑張ったことがより強調されます。
目標達成のためにやった工夫や努力の具体例
新チーム発足当初はチームとしてやりたいサッカーが定まっておらず、チームがバラバラになってしまい、リーグ戦で3連敗するなど散々なチーム状況でした。
このままでは全国大会に出場できないと感じた私は、チームを一つにするためみんなで話し合う機会を作り、戦術や練習メニューについて共通の認識を持てる環境を作りました。
そのほかにも、下級生と積極的にコミュニケーションをとったり、チームメイトの誕生日にはみんなでお祝いするルールを作ったりして、チームを一つにしていくための取り組みをしました。
上記のように、困難を乗り越えるためにおこなった具体的な施策を話すと、エピソードに説得力を持たせることができます。
- 協調性を自己PRするのに、仲間と言い合いや喧嘩をしてしまったエピソードを入れても問題ないでしょうか?
関係が改善されたのなら使っても問題ない
喧嘩や言い争いをしてしまったエピソードは、むしろ関係を改善できたエピソードとして語るのに最適なことが多いです。取り上げる内容は、その過程で経験したことと、何に気づいてどのように改善したかです。
以前は犬猿の仲だったのに、今は無二の親友であるケースはよくあります。喧嘩の原因や妥協したストーリーは必要ありませんが、その時どのような経験をしたのか、しっかりと言語化してエピソードへ落とし込んでください。
そうすると、非常にインパクトのあるエピソードになります。
成果と得た学び
努力や工夫したことで得られた成果や学びも盛り込んでください。この時に数字や成績などを使うと、面接官にあなたの頑張りが伝わりやすくなりますよ。
成果と得た学びを伝える際の具体例
その取り組みを続けたことで、チーム全員が同じ方向を向くことができ、練習の質も上がっていったことで、悲願だった全国大会出場という目標を叶えることができました。
わたしはこの経験で、チーム全員に同じ目的を持たせて行動していくことの大切さを学ぶことができました。
上記のように、経験から学んだことを入れて面接官にアピールしてください。
④この経験を入社後にどう活かすかを伝える
最後に志望する企業で、自己PRで使った経験がどう活きていくのかを書いてください。
これを書くことで、面接官は入社後にどの場面で活躍できる人材なのかイメージすることができます。
入社後にどう活かすかを伝える具体例
御社の営業職はチーム単位で動いていくことが求められると聞いているので、将来的には持ち前のリーダシップを活かして、メンバーをまとめていく存在になっていきたいと思います。
このように、志望する職種でどう能力を活かしていくのかを明確にしてください。
- 誰とでも仲良くなれる能力がどう仕事に活きるのかイメージすることが難しいです……。
信頼関係の構築に活きてくる
誰とでも仲良くなれる能力については、人間関係がある場(職場、取引先、社会など)での信頼関係構築という部分に大きな力を発揮します。
特にビジネスの場においては、同じような商品やサービスを提供している会社と競合した場合、信頼関係の深さで仕事の受注が決まるケースもあります。
このような背景からビジネスの場において、誰とでも仲良くなれる能力は、非常に重要な能力といえます。
「誰とでも仲良くなれる」を自己PRする際の注意点
「誰とでも仲良くなれる」を自己PRする際の注意点
- 自主性がない印象にならないか
- 志望企業の求める人材からかけ離れていないか
「誰とでも仲良くなれる」を言い換えて自己PRする時に、気をつけるべき点を事前に理解しておきましょう。
これから紹介する形で自己PRすると、企業にマイナスな印象を持たれてしまう可能性があるので注意してください。
自主性がない印象にならないか
自己PRは自ら動いて力を発揮したエピソードにする必要があります。なぜなら、社会人は聞いたことをやるだけでなく、自分で考えて進めていかなければいけない業務もあるからです。
アピールすることが決まったら、自己PRが受け身の内容になっていないか確認するようにしましょう。
自己PRが受け身の内容になっていると、主体性のない印象を持ちます。主体性のない、いわゆる指示待ちの人は生産性がない人と判断されます。特に若い指示待ちの人は敬遠されるので注意してください。
新人採用ではほとんどの企業は、スキル以上に主体性や自律性を持つポテンシャルの高い人材を求めています。
たとえば、「友人から相談を受けたのでアドバイスをしました」という話だと自分から行動したエピソードではないですよね。
特に縁の下の力持ちや傾聴力を自己PRにする際は、受け身のエピソードになりがちなので気をつけてください。
志望企業の求める人材からかけ離れていないか
企業が求める人物像に自己PRから見える学生の姿がかけ離れていると、選考突破は難しくなります。
たとえば、自分の考えを積極的に発信できる人を求めているのに、話を聞くことが得意という自己PRだったら求める人物像と大きくずれてしまっていますよね。
こうならないように、志望する企業の求める人物像は事前に調べておくようにしてください。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見るビジネス視点を持つことを忘れないようにしよう
「誰とでも仲良くなれる」人は、周囲と良好な関係を築く力がある人ということなので、ぜひアピールしたいところです。ただし、学生の「仲良く」と社会人の「良好な関係」は少し違うことに注意してください。
学生の「仲良く」は、友達として一緒にごはんを食べたり遊びに行ったりする間柄になれるということや、プライベートな悩みを相談できるということも含みますね。
社会人で重要なのは信頼関係
社会人の「良好な関係」は、「安心して仕事を任せられる」「難しい案件も相談できる」「何かあったら一番に声をかけてくれる」といった、ビジネス上の信頼関係にもとづくものになります。
自分の「仲良くなる」が、単に「友達になれる」のではなく、その先の「話を
聞かせてもらえる」「頼りにしてもらえる」ところまで関係を深められるということ、そして顧客や同僚との間でも再現できるということを、きちんと伝えるようにしてください。
また、関係を深めるためにどのような努力や意識をしているかを振り返ってみると、「自分から働きかける」「困っている相手に手を差し伸べる」「話をじっくり聞いて心の距離を縮める」といった言い換え方も見つかります。
経験別! 「誰とでも仲良くなれる」を言い換えた自己PR例文7選
「誰とでも仲良くなれる」能力を、学生時代の経験から自己PRしたいと考えている人は多いでしょう。
そんな人に向けて、学生時代の経験から「誰とでも仲良くなれる」を適切な形に言い換えしている自己PR例文を7選で紹介するので、参考にしてください。
例文①部活×協調性
例文①部活×協調性
私の強みは、チームメンバーと一緒にうまくく協力できることです。
私は大学で吹奏楽部に所属して指揮者をしていました。コンクールに向けて練習を始めようとした際に、どの楽曲を使うかで部員が揉めることがあり、チームがバラバラになってしまう危機がありました。
このままではまずいと思い、私は部員全員を集めて話し合いの場を設けました。そこでどの曲がいいのか、なぜその曲を選ぶべきなのかを聞いていきました。私はその中で冷静にみんなの話を聞きながらいろんな提案を出していき、演奏する楽曲を決めていきました。
結果として、部員のモチベーションを維持することができて、県のコンクールでは初めて銀賞を取ることができました。
良い結果を残せたのは、個人のためではなくチームのために動き続けられたからだと思います。
御社ではチームで仕事していくことが多いので、この周りと協力していく力を存分に活かして活躍していきたいと思います。
協調性を活かしてチームワークを保ったという内容について、具体例を交えて展開されており、企業内でも必要な能力であるということがわかりやすくまとめられています。
改善点としては、この能力を企業でどのように発揮できるかまで伝えられるとさらに良くなりますね。
部活動を自己PRをする人は、こちらの記事でアピールのポイントを押さえておきましょう。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
例文②アルバイト×主体性
例文②アルバイト×主体性
私の強みは周囲を巻き込み問題解決に導く主体性があることです。
アルバイトをしていた居酒屋では、混雑時にミスが多く顧客に迷惑をかけてしまったり、食材を無駄にしてしまったりすることがありました。
このままではいけないと考え、私は2つの改善策をスタッフに周知して取り組みました。
1つ目は、担当ポジションとは別に副ポジションを一人ひとりに決めて、担当以外にも助けが必要そうであれば兼務する制度を導入すること。2つ目は、営業前に動線やマニュアルを再確認し、注意事項を伝達する時間を設けること。
すると、スタッフが個人プレーからチームプレーを意識するようになり、助け合いながら仕事をできるようになりました。結果として、1日5件はあったミスが、ほとんどなくなりました。
このように課題を見つけて解決策を考え、周囲と協力しながら主体的に行動する力は、チームで仕事をしていくことが多い御社でも役立ち、売上や顧客満足向上に貢献できるのではないかと考えています。
解決策を主体的に提案・周知して、ミスを減らすことができたのですね。
対面の打ち合わせや個別連絡など、実際どのように周知をしたらスタッフがチームプレーを意識して助け合えるようになったのかを伝えると、「巻き込む」という表現に説得力が出ます。
アルバイト経験の自己PRをする人は、こちらの記事でアピールのポイントを押さえておきましょう。
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
例文③サークル×包容力
例文③サークル×包容力
私の強みは包容力があるところです。
所属するテニスサークルでは、メンバーによって練習に対するモチベーションに差があり、ネガティブなやりとりが多いことに気が付きました。
このままではチームの雰囲気が悪くなってしまうと考え、まず全員を集めて話し合いの場を設け、目標を再確認しました。
また、ネガティブな発言が多いメンバーに個別に話しかけて悩みを聞き、自信が持てるように一緒に練習したり、ポジティブな声掛けを意識したりしました。一緒に練習することで、苦手な部分も改善され、練習への取り組み方も変わりました。
結果、チーム全体の士気があがり、練習も活性化しました。以前は出場もできなかった大会で、目標に掲げた団体戦3位に入賞し、全員がベストを尽くせました。
御社の法人営業は、さまざまな悩みを抱えた顧客とかかわることになると思います。この時、相手の気持ちを受け止めてから改善策を考える包容力を活かして、顧客の課題解決に貢献していきたいと考えています。
サポーティブな声掛けに加えて、一人ひとりの状況にまで踏み込んで話を聴き、共感したり慮ったりした事実を記載すると、関係性を築く能力を高く評価される自己PRになると思います。
例文④留学×社交性
例文④留学×社交性
私の強みは、積極的にコミュニケーションを取り、良好な関係を構築する社交性があるところです。
大学2年生の時に、1年間カナダに留学しました。
留学した当初は、英語がまだ得意ではなかったため、ホストファミリーや留学先の友人との会話に苦戦しました。しかし、臆することなくイラストやジェスチャーを交えて積極的にコミュニケーションを取りました。
また、地域の野球サークルやボランティア活動にも参加し、さまざまな人とかかわって交友関係を広げました。
その結果、たくさんの友人ができ、次第に語学力も上達しました。また、意見を交わす中で、違う価値観を持った人とも理解し合いながらコミュニケーションを取ることが、良好な関係を構築するために重要であるのも学びました。
御社でもこの経験を活かし、顧客や一緒に働く仲間と良好な関係を構築していきたいと考えています。
社交性を活かして、語学力というスキルも成長させることができた素晴らしい経験を自己PRしている良い内容です。
工夫したほうが良い点としては、入社後に自分のPRポイントを具体的に落とし込んで、どのように発揮するかを加えるともっと良くなります。
例文⑤ボランティア×リーダーシップ
例文⑤ボランティア×リーダーシップ
私の強みはリーダーシップです。
大学時代に参加した児童館でのボランティア活動で、特にこの強みを発揮しました。
参加当初はメンバーそれぞれが子どもたちとやりたいことを個々にやっている状況でした。しかしそれでは人数が足りず、一緒に遊べない子どもがいるのに気が付きました。
そこで私はメンバーを集めて話し合いの場を設け、みんなで遊べるイベントを企画し、準備をチームごとに分けて活動時間内にすることを決めました。私はメンバーそれぞれの得意分野を活かした役割分担を決め、イベント日に合わせて進捗の管理をしました。
イベントを成功させるという全員の共通の目標ができたため、準備段階から子どもたち全員が意欲的に取り組んでくれ、イベントも大盛況でした。
この長所を活かし、チーム制を導入している御社の営業部門でも、今何をすべきか全体を意識して常に考え、周りを良い意味で巻き込み課題を解決することで、御社の売上向上に貢献したいと考えています。
ボランティアメンバーと子どもたち、どちらにも目配りができていることや、全体を仕切る力があることが伝わってきました。
イベント準備段階でメンバーと子どもたちの関係をもう少し整理してあるとわかりやすくなります。
例文⑥インターンシップ×発信力
例文⑥インターンシップ×発信力
私の長所は、自分の知識や情報を的確に相手に合わせて伝える発信力があるところです。
ソフトウェア企業のインターンシップに参加し、幼児向けタブレット教材の体験会を担当しました。
はじめは商品の魅力を伝えられず、1台も成約できずに悔しい思いをしました。どうすれば身に付けた知識や情報を、相手にわかりやすく伝えられるのかを考え、ロールプレイングを毎日したり、アンケートを分析したりしました。
また、保護者向けと子ども向けのパンフレットを作成し、相手に合わせた説明を心がけました。
その結果、商品の魅力が伝わりやすい説明や提案ができるようになり、最終的には3カ月間に10台成約し、インターン生の中で一番の成約数を得ました。
御社においてもこの強みを活かし、商品の魅力や情報を相手にわかりやすいように的確に伝え、業績向上に貢献したいと考えています。
相手の理解力にあわせて説明することができるという、相手に対しての配慮能力を少し明確に記載するともっと良くなりますね。
良い提案ができたのは、自分が正確な知識や情報をインプットしているからという背景を説明しましょう。
例文⑦ゼミ×盛り上げ上手
例文⑦ゼミ×盛り上げ上手
私の強みは、チームを活性化させる力があるところです。
私が所属するゼミナールでは、毎週実際にあった判例にもとづきディベートをしています。しかし、積極的に発言する人がいないため、議論が進まないことが多くありました。
このままではいけないと考え、ゼミ生と話してみると、意見があっても発言する勇気がないという声が多くありました。
そこで私は自ら必ず発言をし、不明点があるときもそのままにせず、積極的に手を挙げて質問しました。また、ディベート以外の時間にも明るく積極的に話しかけ、意見交換がしやすい環境づくりを意識して取り組みました。
すると、今まで発言できなかったゼミ生たちが徐々に発言をしたり質問をしたりするようになり、以前よりも活発に議論ができるようになりました。
御社でもこの長所を活かし、チームのモチベーションを高めるように働きかけ、顧客によりよいサービスを提供できるチーム作りに貢献していきたいと考えています。
ガクチカでゼミ経験をアピールするときのコツや注意点は、こちらの記事で詳しく解説しています。
例文8選|ガクチカでゼミ経験を魅力的にアピールする8ステップ
ゼミのチームに足りない活性化しなければならないという課題について、具体的な事例を挙げて取り組んだことがわかる自己PRですね。他者からの評価などを取り入れるとさらに良くなります。
職種別! 「誰とでも仲良くなれる」を言い換えた自己PR例文6選
自己PRは志望職種に合わせて作ることもできます。なりたい職種が明確に決まっている学生は、志望職種に活きる能力を自己PRとして使っていきましょう。
ここでは、職種別に「誰とでも仲良くなれる」を適切に言い換えした例文を6選紹介しているので、参考にしてみてください。
例文①営業職×傾聴力
例文①営業職×傾聴力
私の強みは、顧客の悩みを引き出す傾聴力があるところです。
家電量販店でのアルバイトを始めた当初は、なかなか顧客に立ち止まって話を聞いてもらえず、売上成績も下位でした。そこで、顧客とのメインの話題を「商品の説明」や「商品の提案」ではなく「顧客の悩みを聞くこと」に切り替えて、顧客のニーズを捉えることを最優先にしました。
顧客の話に耳を傾け、困っていることや悩みについて分析してから商品を提案したところ、顧客が商品を手にとってくれることが多くなりました。また、私に接客してほしいとわざわざ来店してくれる顧客も増えました。
その結果、ランキング圏外だったアルバイト売上ランキングで20人中3位になり、月間目標も10カ月連続して達成しました。
今後も傾聴力を活かして、顧客のニーズを捉えて最適な提案をして、数字面でも顧客満足度面でも御社に貢献できる営業を目指します。
接客のアルバイトの経験談から、実際の営業の場面でも同じように顧客の話をきちんと聞くことができることが想像できます。「悩みを引き出す」という部分について、どのように聞くと引き出せるのか聞いてみたいです。
例文②販売職×質問力
例文②販売職×質問力
私の長所は、相手の悩みを引き出す質問力があるところです。
私の働くコスメショップは、肌質改善を目的とした顧客が多く来店します。悩みを店員に打ち明けるのをためらう人も多く、顧客のニーズを捉えきれないまま販売してしまうことが課題でした。
このままでは顧客の悩みを解決できず、逆に肌トラブルを招いてしまう可能性もあると考え、顧客とのかかわり方を工夫しました。
具体的には「マスクをつけることで肌トラブルに悩まれる人も多いのですがいかがですか?」などと答えやすいように質問をしたり、自分自身の話も交えながら、リラックスした雰囲気の中でカウンセリングができるようにしたりしました。
その結果、顧客のニーズを正しく捉え、最適な提案ができるようになり、店内アンケートで顧客満足度1位に選んでいただいたこともあります。
御社でも、この質問力を活かして顧客のニーズを正しく把握し、顧客にとって最適な化粧品やケア方法を提案できる販売員を目指します。
商品を売るという目的よりも、相手本意で喜ばれるような説明ができていることはとてもよいと思いますが、それが質問力という言葉で終わってしまっているのが少し残念です。
むしろ、相手のことに気づかった提案力があるという捉え方をするとよいのではないかと思います。
例文③人事職×縁の下の力持ち
例文③人事職×縁の下の力持ち
私の強みは縁の下の力持ちとして困っている人をサポートできるところです。
学生時代はチアダンス部に所属していました。県大会で優勝を目指していたため、大会前になると部の雰囲気も緊張感が増します。
あるとき下級生メンバー数名が練習についていけていないことに気づき、サポートすることにしました。
練習開始前に一緒に練習したり、上手にできない部分は後から意識するポイントを交えて教えたりしました。また、上達した部分は積極的に伝えるように心がけ、モチベーションが下がらないようにしました。
その結果、下級生メンバーも大会に間に合い、県大会で準優勝できました。優勝という目標には一歩及びませんでしたが、この経験を通して誰かをサポートすることへのやりがいを感じました。
御社でも、一人ひとりに寄り添いサポートできる力を採用や育成の場で活かし、御社のさらなる事業拡大を採用面から支えたいと考えています。
縁の下の力持ちというポイントについて、就職を希望している人事部に絡めてうまく自己PRができている内容ですね。工夫すると良い点としては、そのサポートが計画的に実施されたのかという点を加えると、信頼が増す内容になります。
例文④教職×育成力
例文④教職×育成力
私の強みは、アルバイト経験で培った育成力です。
居酒屋のアルバイトでは、新人アルバイトの教育担当を任され、これまでに30人ほどの新人アルバイトスタッフの育成をしました。
マニュアル通りにただ伝えるのではなく「なぜこれをするのか」と目的や理由を説明したり、一人ひとりに合ったスピードや伝え方を工夫したりすることを心がけてきました。
丁寧なフォローをしつつ指導にあたった結果、指導したアルバイトスタッフ全員が独り立ちして活躍しています。また、店長や本部の人事担当者から「あなたに新人を任せると即戦力になるのが早い」と評価していただき、人を育てることにやりがいを感じています。
今後はこの経験を活かして教員として、一人ひとりに合わせたアプローチ方法で子どもかかわり、学力はもちろん人間力の成長をサポートしていきたいと考えています。
新人アルバイトに教える際に、目的や理由をそえて説明したり、一人ひとりに合わせて指導したりするという点が、教員の仕事でも再現できそうですね。
アルバイトでは即戦力育成を目指していたものの、教員としては児童・生徒の人間力の成長も意識していることがきちんと伝わってきました。
例文⑤医療・福祉職×気配りができる
例文⑤医療・福祉職×気配りができる
私の長所は、細やかな気配りができるところです。
レストランでのアルバイトでは、顧客の立場に立って考え行動することを意識して取り組みました。
たとえば、顧客の状況やしぐさを見て皿や水を追加で提供したり、お子様連れの顧客には、料理を細かくカットすることやよく焼くことも可能であると提案したりしました。
混雑時など細やかな気配りをすることが大変なときもありましたが、どんなときも顧客にとって最高のサービスを届けることを意識して取り組みました。
ある日顧客から「子どもがいて外食が億劫になっていたけれど、このお店ならまた来たい」というお言葉をいただき、大変うれしくやりがいを感じました。そしてこの経験から、想像力を持って相手の立場に立って考えることの大切さを学びました。
御社に入社後はこの経験を活かし、利用者の気持ちに寄り添い細やかな気配りをすることで、利用者が心地よく過ごせる環境づくりに努めていきたいと考えています。
とても良いアピール文になっていると思います。さらに付け加えるならば、お客様に対する感謝と、常に役にたちたいという気持ちを持ち続けていたことを付け加えると、印象がさらに高まります。
例文⑥エンジニア職×状況把握力
例文⑥エンジニア職×状況把握力
私の強みは状況把握力があるところです。
大学では学園祭実行委員として活動していました。ある日、メンバーから忙しすぎて大学の勉強に支障をきたすから実行委員を辞めたいと相談されました。
よく調べてみると、忙しい時期が集中していたり、メンバー間で作業量に偏りがあったりしていて、作業分担の仕方に問題があったことが判明しました。
そこで私は各担当の業務量とスケジュールを洗い出し、各メンバーの状況に配慮して担当を組み直すことを提案しました。その結果、特定のメンバーに忙しさが集中することが回避でき、辞めたいといっていたメンバーも最後まで一緒に活動できました。
この経験を通して、状況を正しく読み取り、そのうえで行動することが重要であると学びました。
御社でも、システムを構築するうえで想定外のことが起こることもあると思いますが、この学びを活かして的確な情報収集と分析により、迅速かつ適切な対応をしたいと考えています。
状況把握力を自己PRのポイントとして展開しています。この能力はエンジニア職において重要なポイントになるので、好評を得やすいでしょう。
工夫するポイントとしては、就職後の自分のスキルで周囲の人とどのように働きたいかという部分を加えると良いです。
要注意! 「誰とでも仲良くなれる」を自己PRする場合のNG例文
ここまで説明してきたように、企業が見たいのは、誰とでも仲良くなったという結果よりも、「具体的に何をして仲良くなったのか」です。業務に活かせるエピソードになっているかを確認しています。
この点を意識して書かないと、企業にマイナスな印象を与えてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
ここからは「誰とでも仲良くなれる」の自己PRでやりがちなNG例文を2つ紹介するので、当てはまっていないか確認してみてください。
例文①仲良くなっただけの話で終わっている
例文①仲良くなっただけの話で終わっている
私の強みは誰とでも分け隔てなく接して、良好な関係を築けることです。
私はいろんな人とかかわりを持ちたいと思い、部員数の多いテニスサークルに入部しました。
私は自分から積極的に話しかけにいったり、イベントの企画をしたりして、友達を増やしていきました。
結果として4年生になったころには、50人以上と友達を作ることができたので良かったと思います。
この文案では、友だちを増やそうとして、50人以上の友だちを作ることができたことしか記載されていません。分け隔てなく良好な関係とはどのような関係で、それが入社後にどのように活かせるのかを記載してほしいです。
例文②受け身の話になっている
例文②受け身の話になっている
私の強みは人に寄り添えることです。
私は学生時代、野球部のマネージャーとして部員たちを支えていました。
部員に頼まれて、練習のサポートをしたり怪我の治療をしたりして、チームの力になれるように頑張っていました。
懸命に言われたことを聞いてサポートを続けていたところ、最後の大会前に部員と監督がユニフォームをプレゼントしてくれて本当にうれしかったです。
この経験から、目立たない役割でも重要な役割を担えることがわかりました。
頼まれたこと、言われたことを一生懸命やってきたことは伝わりますが、受け身な印象になります。
あなたが自分で考えたこと、自ら「やろう」と思って取り組んだこと、工夫したことがあればぜひ伝えてください。
「誰とでも仲良くなれる」を適切に言い換えて魅力的な自己PRを作ろう
「誰とでも仲良くなれる」は業務に役立てる再現性がイメージしづらいため、適切に言い換えしていくことが求められます。
企業が知りたいのは、「誰とでも仲良くなれた」という結果ではなく、「仲良くするためになにをしたのか」です。この点を意識して、この記事で紹介した4ステップで自己PRを作って、内定獲得につなげましょう。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る誰とでも信頼関係を築ける能力は就活に活きる
誰とでも仲良くなれる能力とは、言い換えると、どのような人とでも信頼関係を築き、本音で語り合えるような関係性を持つことができる能力といえます。
実際にこのような関係構築はとても難しいのですが、学生時代に友人や先生、あるいは学外の大人と接する中で体験し、さまざまな失敗や成功を経験しているはずです。
特に困難を経験していることはむしろ、大きな気づきにつながっていることも多く、それをエピソードとして語れると非常にインパクトのあるものになります。
信頼や相手に対する気配り、ねぎらいの感情は対人関係構築の根幹をなすものなので、仕事だけではなく、これから生きていくこと自体の大きな価値観になります。
将来のためにも対人関係を振り返ろう
就職活動のエピソードを書くためというよりも、自分自身の将来のために、日頃の対人関係について振り返りをおこなってみてください。就活中の仲間同士でお互いの対人関係を語りあってみるのも良いと思います。
相手にはよく見えているにもかかわらず、自分では全く気づいていない側面が非常に多くあります。それによって多くの誤解やすれ違いが発生しているので、自分自身の深掘りを定期的におこないましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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