SPIは、多くの企業が導入している適性検査の一つで、幅広いジャンルから出題されます。なかでも言語分野は語彙力や読解力が直接問われるため、日頃からコツコツと知識を積み上げておくことが大切です。
この記事では、就活支援の現場を知るキャリアコンサルタントの平野さんとともに、SPI言語の頻出問題の解き方をわかりやすく解説します。得点につながるポイントを厳選してまとめているので、試験前にしっかり目を通しておきましょう。
後半にはSPI言語の練習問題を12問用意しています。言語分野に苦手意識がある人は、解説を読みながら一問ずつ丁寧に取り組んでみてください。
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例題を解く前に確認しよう! 「SPI言語問題」の解答のコツ
SPI「言語」の概要
- 問題パターン:二語関係・語句の意味・語句の用法・文章整序・空欄補充・長文読解など
- 1問あたりの時間:30秒〜2分程度
- 出題頻度:テストセンター(あり)ペーパーテスト(あり)Webテスティング(あり)
- SPIの言語分野の対策のコツを教えてください!
頻出ジャンルを「瞬殺」しよう! 知識の習得が大前提
SPIの言語分野は、出題パターンが決まっている「頻出ジャンル」をどれだけ事前にインプットできたかで勝負が決まります。
「二語の関係」や「語句の意味」などの頻出問題は、知っていれば一瞬で解けますが、知らなければどれだけ考えても正解できません。
本番でのポイントは、これらの知識問題を1問10〜15秒の「瞬殺」で切り抜けることです。ここで徹底的に時間を削ることで、配点が高く時間のかかる後半の「長文読解」に十分な時間を残すことができます。
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SPI対策は効率的に進めることが大切です。自分の「苦手」を正しく把握して、一つずつ「得意」に変えていくことが点数をUPさせる近道となります。
自分のレベルがまだわかっていない人は、「SPI対策模試」を受けることから始めましょう。時間制限付きの本番に近い形で模試を受けることができるため、着実に力を付けていくことができます。
最大限に活かしてSPIを突破しましょう。
SPI言語の頻出問題12問|平野さんによる解き方の解説付き!
ここからは、SPI言語の頻出問題を平野さんの解説付きで12問紹介します。言語分野は知識の定着が得点に直結するジャンルなので、わからなかった問題は解説をしっかり読み込んで理解を深めることを意識してみてください。
初めてSPI言語の対策に取り組む人は、まず「問題を解く前に確認! SPI言語の解答のコツ」を読んでから挑戦することをおすすめします。
問題1(難易度:★★★★☆)
問題
最初に示された二語の関係を考えて、同じ関係のものを選びなさい。
拮抗:伯仲
ア 斟酌:忖度
イ 希求:渇望
ウ 迎合:反発
選択肢
正解:C
拮抗(勢力などに優劣がなく張り合うこと)と伯仲は同義語。これと同じ関係のものを選ぶ必要がある。
まず、斟酌(相手の事情や心情を考慮・推し量ること)と忖度は同義語である。また、希求(強く願い求めること)と渇望も同義語である。
一方で迎合(相手の気に入るように自分の考えを曲げて調子を合わせること)と反発(他人の主張を受け入れずに強く逆らうこと)は対義語である。したがって、最初に示された二語と同じ関係であるものはアとイとなる。
選択肢ウの「迎合:反発」のように、意味の強い熟語に惑わされないようにしましょう。
単に「関係があるか」ではなく、「最初に示された二語と同じ関係(同意語)か」という検証の軸をぶらさないことが、ケアレスミスを防ぐポイントです。
問題2(難易度:★★★★☆)
問題
最初に示された二語の関係を考えて、同じ関係の対になるよう( )に当てはまる言葉を選びなさい。
絵画:水墨画
陶磁器:( )
選択肢
正解:C
水墨画は墨色のみを用いて描かれる絵画の一種である。つまり、括弧の中には同様に陶磁器の一種が入る。選択肢のうち、漆器は木地などに漆を塗り重ねたものであり、陶磁器とは異なる。象嵌は一つの素材に異質の素材をはめ込む技法であり、螺鈿は貝殻の真珠層をはめ込む技法のことである。どちらも装飾の技法であり、種類ではない。七宝は金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたものであり、素材が金属であることから陶磁器の一種ではない。したがって、陶磁器の一種である青磁が正解となる。
本問は、言葉の「ジャンル(分野)」と「装飾技法」の混同を狙った、引っかかりやすい難問です。
選択肢の伝統工芸用語(螺鈿や七宝など)を見て、「焼き物っぽい響きだから」と感覚で選ばないように注意しましょう。
合格ラインを突破するコツは、二語の「関係性の型」を厳密に定義することです。今回は「絵画(全体)とその一種(一部)」という【含まれる関係】に着目します。
すると、選択肢の中で陶磁器の「技法」ではなく「種類そのもの」を指しているのはCの青磁だけだと断定できます。
問題3(難易度:★★★★☆)
問題
次の言葉と、意味が合致するものを一つ選びなさい。
対立する二つのものが互いに勝とうと争うこと
選択肢
正解:C
選択肢それぞれの言葉の意味は以下である。
相殺→長所と短所など、相反する二つのものが互いに影響し合って効果がなくなること
相乗→二つ以上の要素が合わさって、それぞれの効果以上の結果を生み出すこと
相克→対立する二つのものが互いに勝とうと争うこと
相補→互いの足りないところを補い合うこと
相違→二つのものの間に違いがあること
よってCの相克が答えである。
本問はすべて頭に「相(互いに)」がついており、受験生の混乱を狙っています。さらに、馴染みの薄い用語が正解となるため、受験生は知っている言葉を選んでしまう失敗に陥りがちです。
解答の際は、単なる意味の羅列ではなく、以下の「2つの解法テクニック」を意識しましょう。
①漢字のイメージ
2文字目の「克」は「克服」の「克」であり、「勝つ」「打ち破る」という意味を持ちます。ここから「互いに(相)勝とう(克)とする」という正解へ導けます。
②対比による消去法
最も多い誤答「相殺」は、ぶつかり合って「差し引きゼロにする」という意味です。対する「相克」は「激しく争う」という意味のため、問題文の「争う」というニュアンスをヒントにするとAを消去することができます。
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問題4(難易度:★★★★☆)
問題
次の言葉と、意味が合致するものを一つ選びなさい。
本当のことを言わせようとして、あらかじめ知っているふりをして問いかけること
選択肢
正解:A
用例:かまをかけて事実を聞き出す
かまをかける→本当のことを言わせようとして、あらかじめ知っているふりをして問いかけること
水を向ける→相手の関心が向くように、それとなく言葉をかけて誘うこと
腹を探る→相手の心のなかにある本音やたくらみなどを推測すること
探りを入れる→相手の様子や考えなどをひそかに調べること
裏をとる→証拠を見つけて確実なものにすること
本問はすべて「相手の情報を引き出す」慣用句が並ぶため、感覚だけで選ぶと迷いやすい難問です。単なる意味の羅列ではなく、正解を瞬時に見分ける「決定的な仕分け基準」を設けましょう。
着目すべきは、問題文の「知っているふりをして」という部分です。ほかの選択肢(B・C・D)も相手の真意や様子をうかがう行動ですが、そこに「嘘やハッタリ」の要素はありません。
一方、正解の「かまをかける」だけは、「嘘の前提(罠)を仕掛けて相手を動揺させ、本音を白状させる」という戦略性を含みます。
このように、「嘘の有無」という境界線を意識するだけで迷わず正解を選べるようになります。
問題5(難易度:★★★★☆)
問題
下線部の言葉と、最も近い意味で使われているものを一つ選びなさい。
あの人は文句ばかり言っている。
選択肢
正解:D
設問の「ばかり」は特定の物事だけを繰り返すこと(限定)という意味を持つ。同じものはD「休日は一日中寝てばかりいる」。
Aは、およそどのくらいかという数量や程度をあらわす。
Bは、あとは特定の行動をするだけの状態であるという準備完了をあらわす。
Cは、動作が終わった直後であることをあらわす。
Eは、今にもある行動を起こしそうなほどという状態の程度をあらわす。
したがって、正解はDとなる。
問題文の「文句ばかり」は、それだけを極端に繰り返す(限定・強調)という意味です。これは「〜だけ」や「いつも〜している」と言い換えることができます。
選択肢を検証すると、Dの「寝てばかり」だけが「寝てだけいる(いつも寝ている)」と違和感なく置き換えられるのです。
ほかの選択肢を検討すると、Aは「およそ」、Bは「あとは〜するだけ」、Cは「直後」、Eは「今にも〜しそう」と言い換えられます。
このように、言い換えによる検証法を実践していきましょう。
問題6(難易度:★★★★☆)
問題
下線部の言葉と、最も近い意味で使われているものを一つ選びなさい。
他人の同情をひく。
選択肢
正解:D
設問の「ひく」は、他人の関心や感情を自分に向けさせるという意味で使われている。同じ意味で使われているものはD「消費者の関心をひく」である。
Aは、辞書などの書物の中から言葉を探し出す、調べるという意味。
Bは、親の性質や血統などを受け継ぐという意味。
Cは、油などを器具の表面に薄く塗るという意味。
Eは、物事の影響がそのままあとに残る、長引くという意味。
したがって、正解はDとなる。
着目すべきは、問題文の「同情をひく」が、人の心や注意を自分のほうへ向けさせる(引きつける)という意味である点です。これは漢字で「惹(ひ)きつける」や「引き寄せる」と言い換えることができます。
選択肢を検証すると、Dの「関心をひく」だけが「関心を惹きつける」と置き換えられるのです。この漢字(惹)のイメージでとらえ直す視点を持つことで自信を持ってDを選べるようになります。
問題7(難易度:★★★★☆)
問題
アからオの文を[1]から[5]に入れて文の意味が通るようにしたとき、[2]に当てはまるものを選びなさい。
現代の社会では[1][2][3][4][5]不安定さを克服することが急務である。
ア 天候に左右されやすい
イ 再生可能エネルギーの導入が進められており
ウ 温室効果ガスの削減が期待される一方で
エ それにともなって
オ 環境保護の観点から
選択肢
正解:B
[5]に入るのは、あとに続く「不安定さを」につながるアのみである。また、エ「それにともなって」の「それ」は、イ「再生可能エネルギーの導入」を指すと考えられるため、イからエへとつながる。オ「環境保護の観点から」は導入の理由を説明しており、文の先頭である[1]に入ることがわかる。ウ「温室効果ガスの削減が期待される一方で」はイの導入にともなうメリットを述べたうえで「一方で」という逆接でデメリットを述べたアへとつながる。よって正しい並びはオイエウアとなる。
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問題8(難易度:★★★★☆)
問題
つぎのアからオを意味が通るように並べ替えたとき、エの次にくる文を一つ選びなさい。
ア 過去の膨大な医療画像データの分析により、ごく初期の病変を高い精度で特定できるという事実がこの技術によって明らかになったのです。
イ 人工知能の学習プロセスを完全に把握することは難しく、なぜその結論に至ったのかがわからないこともあります。
ウ ディープラーニングとは人工知能が大量のデータから自動的に特徴を学習する技術のことです。
エ このような新しい発見のためにはディープラーニングのような技術は欠かせませんが、結果に対する責任の所在を明確にしておく必要があります。
オ たとえば、ディープラーニングによって人間の専門家でも見落とすような微細なパターンが発見されたという例もあります。
選択肢
正解:B
まず、最初の文がどれであるかを見つける。
オやエは前の文を受けているため先頭ではない。ア、イ、ウの中で最初の文として適切なのは、用語の定義をしているウであるとわかる。
オの後は具体的な「例」がくるはずなのでアとなる。そしてアの内容がエの「このような新しい発見」につながる。
イは結論として文章の最後に位置する。
よって、正しい並びはウオアエイであるため、エの次にくる文はイとなる。
問題9(難易度:★★★★☆)
問題
文中の空欄に入る最も適切なものを一つ選びなさい。
18世紀後半にベンサムが提唱した功利主義では、社会全体の幸福を最大化することが正しいおこないであるとし、「最大多数の( )」というスローガンが掲げられた。
選択肢
正解:D
「社会全体の幸福を最大化することが正しいおこないである」という文から、できるだけ多くの人々の幸福を増大させることを重視したベンサムの主張がわかる。彼が提唱した功利主義の根本原理を表す言葉として、「最大多数の最大幸福」がふさわしい。単なる富や利益を追い求めるのではなく、苦痛を減らし快楽を増やすことこそが善であるという思想にもとづくため、空欄には社会全体の幸福の総量を示す言葉が入る。したがって正解はDとなる。
時事・倫理の知識がなくても、文脈(読解力)だけで瞬時に解ける問題です。
注目すべきは、空欄の直前にある「社会全体の幸福を最大化する」という一文。この文と空欄前の「最大多数の〜」をシンプルに結び付ければ、特別な知識がなくとも「最大幸福(D)」を導き出せます。
SPIの空欄補充では、このように「直前に言い換えのヒント」が隠されているケースが多々あります。
「最大利益」や「経済成長」といった現代的な用語に気を取られず、問題文が示す「幸福」というテーマの軸を見失わないことが誤選択肢を弾くコツです。
問題10(難易度:★★★★☆)
問題
本文を読み、あとの問いに答えなさい。
現代のインターネット社会において、わたしたちは日々膨大な情報に触れている。検索エンジンやSNSのアルゴリズムは、ユーザーの過去の閲覧履歴や興味にもとづいてパーソナライズされた情報を提供する。これは一見すると利便性が高いように思われるが、自分の考えに合致する情報ばかりが集まりやすくなる「フィルターバブル」という現象を助長する危険性がある。この環境下では、異なる意見や客観的な事実に出合う機会が奪われ、個人の思い込みがいっそう強固になる傾向がある。
この現象は、社会的な分断を深める要因になりうる。たとえば、ある政治的立場を持つ人が、自分と同じ意見のニュースばかりを読むようになると、それが世の中のすべてであるかのように錯覚してしまう。その結果として、対立する意見を持つ他者との対話が成立しなくなることも実際に起きているのである。
こうした問題に対処するためには、情報技術の特性を理解したうえで、意図的に異なる視点からの情報に触れるよう心掛ける必要がある。自分自身の情報環境を客観的に見つめ直す姿勢が、今後ますます求められるだろう。
【問】以上の文章から、本文の内容に合致するものを以下の中から選べ。
ア アルゴリズムはユーザーの好みに合わせた情報を提供する機能を持つ。
イ フィルターバブルは社会的な分断を解消する役割を果たす。
ウ 意図的に多様な情報に触れようとする姿勢が必要である。
選択肢
正解:D
アは第1段落の「興味にもとづいてパーソナライズされた情報を提供する」という記述に合致する。イは第2段落の「社会的な分断を深める要因になりうる」という記述に反するため、合致しない。ウは最終段落の「意図的に異なる視点からの情報に触れるよう心掛ける必要がある」という記述に合致する。したがって、本文の内容と合致する正しい組み合わせはアとウである。
本問は、焦る受験生を落とすSPI特有の「罠」を見抜けるかが試されています。
ア(〇): 第1段落の「興味にもとづきパーソナライズされた」が「好みに合わせた」に正しく言い換えられています。
イ(×):「言葉のベクトル反転」の罠です。 本文には「社会的な分断」という単語があるため速読で選びがちですが、本文は分断を「深める」のに対し、選択肢は「解消する」と真逆の表現で偽装しています。
ウ(〇):「同義語の言い換え」をつかみましょう。 第3段落の「異なる視点からの情報」が「多様な情報」に抽象化されています。筆者の結論とも合致するため正解です。
このように単なる単語探しではなく、文脈の方向性をとらえながら解答しましょう。
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問題11(難易度:★★★★★)
問題
文中の空欄に入る最も適切なものを一つ選びなさい。
20世紀のフランスでサルトルが提唱した実存主義では、人間はあらかじめ決められた役割を持たずにこの世に投げ出されているとし、「実存は( )に先立つ」と主張して、自らのあり方を自由に選び取る責任を強調した。
選択肢
正解:E
サルトルは、伝統的な哲学概念である「実存(存在すること)」と「本質(定義や役割)」の対比を用いて、人間のあり方を説明した。
道具(ペーパーナイフなど): 「紙を切る」という目的や設計図(本質)が先にあってから、実際に作られる(実存)。つまり「本質が実存に先立つ」。
人間: あらかじめ決められた役割(本質)を持たずに、まずこの世に生まれ(実存)、その後に自分の選択で生き方(本質)を作り上げる。だからこそ「実存は本質に先立つ」と言う。
選択肢Aの「運命」は、未来の出来事の定め(外側から与えられるストーリー)を指すため、存在の定義をめぐる哲学の対概念としては不適切である。 したがって、正解はEとなる。
哲学の知識がなくても、問題文の前半にある「人間はあらかじめ決められた役割を持たずに」という記述に着目すれば正解を導けます。
この「あらかじめ決められた役割や目的」を指す哲学用語が「本質(E)」です。人間はまずこの世に存在し(実存)、その後に自分の生き方(本質)を自ら決める、という文脈を読み解いてください。
受験生は「実存は運命(A)に先立つ」と言葉の響きだけで選んでしまいがちですが、文章後半の「自らのあり方を自由に選び取る」という主体的責任の強調から、運命論とは真逆の思想であると見抜けるようにしましょう。
問題12(難易度:★★★★★)
問題
本文を読み、あとの問いに答えなさい。
近年の地球環境問題に対する意識の高まりから、持続可能な社会の実現が世界的な課題となっている。これまでの経済発展は、大量の資源を消費し、自然環境に多大な負荷をかけることで成り立ってきた。経済成長を追求するあまり、将来の世代が享受すべき資源まで搾取してしまったのが実態である。近年では再生可能エネルギーの導入やリサイクルの推進が進められているが、それだけでは根本的な解決には至らないという指摘も多い。
こうした状況において、単に技術的な解決策に頼るだけでなく、社会のシステムやわたしたちの価値観そのものを転換することが求められている。たとえば、物質的な豊かさのみを幸福の指標とするのではなく、自然との調和や精神的な充足を重視する生き方が模索されている。しかし、途上国における貧困の解消やインフラ整備には依然として経済成長が必要不可欠であり、環境保護と経済開発をどのように両立させるかという問題は容易には解決できない。
したがって、地球規模での環境危機を乗り越えるためには、先進国と途上国がそれぞれの立場を超えて協力し、新たな社会モデルを構築していく必要がある。目先の利益にとらわれない長期的な視野を持つことが、今後の人類にとって最大の課題となるだろう。
【問】以上の文章から、本文の内容に合致するものを以下の中から選べ。
ア これまでの経済発展は環境への負荷を前提として成立してきた。
イ 物質的な豊かさを追求することが持続可能な社会の実現につながる。
ウ 途上国の課題を解決するためには、経済成長を完全に停止させる必要がある。
エ 環境問題の解決には、先進国と途上国の協力による新たな社会モデルの構築が必要である。
選択肢
正解:C
アは第1段落の「自然環境に多大な負荷をかけることで成り立ってきた」という記述に合致する。イは第2段落の「物質的な豊かさのみを幸福の指標とするのではなく」という記述に反するため、合致しない。ウは第2段落の「貧困の解消やインフラ整備には依然として経済成長が必要不可欠」という記述に反するため、合致しない。エは最終段落の「先進国と途上国がそれぞれの立場を超えて協力し、新たな社会モデルを構築していく必要がある」という記述に合致する。したがって、本文の内容と合致する正しい組み合わせはアとエである。
本問は、受験生の「思い込み(バイアス)」を誘っています。この罠に引っかからないよう、一つずつ検証をしていきましょう。
ア(〇)・エ(〇): 本文の文言を綺麗に言い換えた正当な選択肢です。エは最終段落の「筆者の結論」そのものなので最優先で選びます。
イ(×): 第2段落で否定されている「物質的な豊かさ」を正当化する逆張りの罠です。
ちなみにウについては、本文の「(途上国には経済成長が)必要不可欠」の記述に反するうえ、「完全に」という極端な限定語が含まれる選択肢はSPIでは十中八九不正解となります。
常識や思い込みにとらわれず、本文の論理をとらえる力と断定表現への反応速度を養う良問です。
SPIの言語問題を対策する際のポイント
SPIの言語に関する記事
◇言語の対策
SPIの言語の対策方法|短期間で高得点を取るコツを解説
◇漢字対策
SPIの漢字対策は暗記だけでは不十分! 出題形式と対策法を解説
SPIに関する記事
◇解答時間
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
◇勉強法
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
◇勉強時間
SPIの勉強時間をプロが解説! おすすめの進め方や重点ポイントも
頻出問題以外の練習問題も解いてみよう!
SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。
SPIのそのほかの練習問題
- 言語:二語の関係
- 言語:熟語の成り立ち
- 言語:語句の用法
- 言語:空欄補充
- 言語:文の並び替え
- 言語:英語 長文読解
- 言語:英語 誤文訂正
- 言語:英語 和文英訳
- 言語:長文読解
- 言語:語句の意味
- 言語:英語 反意語
- 言語:英語 単語の意味
- 言語:英語 整序問題
- 言語:英語 同意語
- 言語:英語 空欄補充
- 言語:英語 問題
- 非言語:損益算
- 非言語:仕事算
- 非言語:場合の数
- 非言語:代金の清算
- 非言語:濃度算
- 非言語:分割払い
- 非言語:年齢算
- 非言語:速度算
- 非言語:表の読み取り
- 非言語:料金の割引
- 非言語:推論
- 非言語:推論平均
- 非言語:確率
- 非言語:サイコロ
- 非言語:割合
- 非言語:集合
- 非言語:推論順序
- 非言語:推論内訳
- 非言語:整数の推測
- 非言語:推論正誤
- 非言語:長文読み取り計算
- 非言語:グラフの領域
- 非言語:装置と回路
- 非言語:n進法
- 非言語:順列と組み合わせ
- 非言語:物の流れと比率
- 構造的把握力検査
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!油断禁物! 「二語の関係」や「語義」分野を優先的に対策しよう
国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士
平野 裕一
プロフィールを見るSPIの言語分野は非言語と並ぶ2大柱です。多くの企業が採用選考のボーダーとして基準にするため、全体における重要度は高いと言えます。
特によく狙われるのは「二語の関係」や「語義」などの知識問題です。しかし、多くの就活生が陥りがちな失敗として、「日本語だから読めばわかる」と油断して対策を後回しにし、本番で時間が足りなくなるというケースが挙げられます。
頻出単語の暗記から始めよう! 語句の暗記が全体の得点を引き上げる
確実に合格ラインを突破するために、以下の順序で対策を進めていきましょう。
①頻出語彙の徹底インプット:出題パターンが決まった重要語句や四字熟語を最優先で暗記する。
②長文読解の速読練習:知識問題で浮かせた時間を使って、文章の要旨を素早くつかむ訓練をする。
③タイマーを用いた模擬練習:日頃から制限時間を意識し、時間配分の感覚を体に染み込ませる。
「知識問題で時間を極限まで削り、読解問題に投資する」という基本の考え方を徹底し、まずは最も得点に結び付きやすい頻出問題から対策を始めましょう。