SPIは、言語・非言語・英語など幅広いジャンルから出題される適性検査です。なかでも言語の対義語は出題範囲が広く、見たことのない単語が出てくると一気に解答時間を圧迫してしまうため、事前の語彙の蓄積が欠かせません。
この記事では、SPIの専門家であるキャリアコンサルタントの平野さんとともに、SPI対義語の重要単語を紹介します。試験までにどれだけ知識を増やせるかが勝負の分かれ目になるので、隙間時間を使って繰り返し目を通しておきましょう。
後半にはSPI練習問題を7問収録しています。一覧で覚えた単語が実際にどう問われるのか、例題を通して確認してみてください。
例題を解く前に確認しよう! SPI言語「対義語」の解答のコツ
SPI言語「対義語」の概要
- 問題パターン: 二語の関係(同義語・対義語・包含・役目など8種類)
- 1問あたりの時間: 10秒以内
- 出題頻度: テストセンター(あり) ペーパーテスト(あり) Webテスティング(なし)
- SPI言語の対義語を対策するコツを教えてください!
10秒の判断で勝負! 対義語はセットで覚えよう
SPIの対義語問題は「知っているか否か」だけで勝負が決まります。対義語の対策をするメリットは、対義語にかける時間を浮かせて後半の長文読解に時間を投資できる点です。
対策の際に意識すべきポイントは、単語を1つずつ覚えるのではなく、必ず対のセットで記憶すること。そして、漢字の意味からイメージを膨らませることも大切です。
1問あたりにかける時間は最高でも「10秒」です。わからない問題に執着して時間を失うのは、非常にもったいないので直感を信じて即答し、次へ進むスピード感を養いましょう。
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押さえておきたい! SPI対義語の一覧
SPIの対義語問題では、似たような意味を持つ単語との混同や、見慣れない単語への戸惑いが失点につながる要因の一つです。
以下に、出題頻度の高い対義語の組み合わせを230個まとめました。一度にすべて覚えようとせず、知らない単語を中心にチェックしながら少しずつ語彙を増やしていきましょう。
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SPI対義語の練習問題7問|平野さんによる解き方の解説付き!
ここからは、SPI対義語の頻出問題を専門家の解説付きで7問紹介します。単語の意味が正確に理解できているか、この機会に一つずつ確認していきましょう。
SPI対義語の対策に取り組み始めたばかりの人は、まず「問題を解く前に確認! SPI言語「対義語」の解答のコツ」を読んでから挑戦すると、解答のスピードと正確性をより高めやすくなります。
問題1(難易度:★★★☆☆)
問題
最初に示された二つの語句の関係をもとに、()に入る適切な語句を一つ選びなさい。
卓越:平凡
凝視:( )
選択肢
正解:A
卓越と平凡は対義語の関係にあるため、凝視の対義語となる選択肢を選ぶ必要がある。凝視は目を凝らしてじっと見つめることを意味するため、対義語はわずかにちらりと見ることを意味する一瞥となる。ほかの選択肢について、注視と熟視は凝視の類義語であるため誤り。散漫は集中などの対義語であり、黙殺は存在を無視して取り合わないことを意味するため、どれも凝視の対義語としては不適切である。
まずは、関係性の特定をしましょう。「卓越(優れる)」と「平凡(並み)」は対義語です。よって「凝視(じっと見る)」の対義語を探します。
受験生が最も陥りやすいのが、焦ってニュアンスの近いB(注視)やC(熟視)を選んでしまうミスです。これらは「類義語」に当たります。また、D(散漫)は「集中」の対義語であり、視覚動作の対比にはなりません。
正解のAについて、「じっと見る(凝視)」に対し、「ちらりと見る(一瞥)」が動作の度合いとして完璧な対比となります。
この問題を通して、類義語の引っ掛けに惑わされず、言葉の本質的な対比を秒速で見極める力を養いましょう。
問題2(難易度:★★★☆☆)
問題
最初に示された二つの語句の関係を分析し、( )に入る最も適切な語句を一つ選びなさい。
主観:客観
具象:( )
選択肢
正解:A
主観と客観は対義語の関係にあるため、具象の対義語となる選択肢を選ぶ必要がある。具象は、物事がはっきりとした具体的な形を持っていることを指すため、対義語は、頭の中で共通する性質を抜き出してまとめた概念である抽象となる。ほかの選択肢について、現象は現れ出た形のある事象であり、対象は行為が向けられる相手を指す。表象は心に浮かぶ像であり、捨象は特定の性質を切り捨てることであるため、どれも具象の対義語としては不適切である。
まず、「主観」と「客観」の関係性は完全な対義語です。したがって、「具象(形があるもの)」の対義語を導き出します。
選択肢には、受験生を迷わせるために、「象」という漢字を含んだ専門用語(表象・捨象など)が意図的に並べられています。特にE(捨象)は、抽象化の過程でおこなう「切り捨て」という意味です。混同しがちですが、「具象」の直接の対義語にはなりません。
見た目の似た難解な語彙に惑わされず、基本の対比軸を真っ直ぐに見抜く力を測っていきましょう。
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問題3(難易度:★★★☆☆)
問題
最初に示された二つの語句の関係を分析し、同じ関係を持つ組み合わせを【ア】~【ウ】からすべて選び、適切な選択肢を一つ答えなさい。
混沌:秩序
【ア】自発:強制
【イ】傲慢:謙遜
【ウ】寛容:容認
選択肢
正解:D
混沌と秩序は対義語の関係にあるため、対義語の関係にある組み合わせを選ぶ必要がある。【ア】の自発と強制、【イ】の傲慢と謙遜は、それぞれ対義語の関係にあるため正しい。【ウ】の寛容と容認は、ともに相手を受け入れることを意味する類義語の関係にあるため誤りである。したがって、正しい組み合わせはアとイとなる。
まずは、「混沌(乱れ)」と「秩序(整い)」が対義語であると見抜き、選択すべきペアの軸を確定させましょう。
焦る受験生を惑わせるのが【ウ】「寛容:容認」の選択肢です。どちらもポジティブな「許す」という文脈で使われるため、深く考えずに「関係がある」と選んでしまうミスが多発します。しかし、これは類義語であって対義語ではありません。
自ら動く「自発」⇔強いる「強制」、威張る「傲慢」⇔へりくだる「謙遜」の2つが完全な対義語です。
類義語の引っ掛けを瞬時に弾き、対比関係にあるアとイの組み合わせを正確に見極めるスピードが求められます。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
最初に示された二つの語句の関係を分析し、( )に入る最も適切な語句を一つ選びなさい。
濃密:希薄
闊達:( )
選択肢
正解:A
濃密と希薄は対義語の関係にあるため、闊達の対義語となる選択肢を選ぶ必要がある。闊達は度量が大きく、小さなことにこだわらない様子を意味するため、対義語は頑固で自分の殻に閉じこもり、人と協調しない様子を意味する狷介となる。ほかの選択肢について、陰湿は陰気で晴れ晴れとしないこと、偏屈は性質がねじ曲がっていること、執着は一つのことに心がとらわれること、臆病は怖がることであるため、どれも闊達の対義語としては不適切である。
まず、「濃密」と「希薄」は完全な対義語です。したがって、「闊達(度量が大きくのびのびしている)」の対義語を導き出します。
受験生が迷いやすいのがB(陰湿)やC(偏屈)です。マイナスなイメージの言葉に何となくで飛びつくと間違えるので注意しましょう。
見つけるべきは、闊達の「心の広さ・協調性」の真逆の意味を持つ単語です。「狷介(けんかい)」は頑固に自分の殻に閉じこもりほかを拒む、という意味を持ち、闊達の直接的な対義語として100%合致の正解となります。
こうした難度の高い語彙の対比こそ、事前の「セット暗記」が活きてきます。本番で即答できるよう準備しておきましょう。
問題5(難易度:★★★★☆)
問題
最初に示された二つの語句の関係を分析し、同じ関係を持つ組み合わせを【ア】~【ウ】からすべて選び、適切な選択肢を一つ答えなさい。
進取:墨守
【ア】帰納:演繹
【イ】割愛:省略
【ウ】慇懃:傲慢
選択肢
正解:E
進取と墨守は対義語の関係にあるため、対義語の関係にある組み合わせを選ぶ必要がある。【ア】の帰納と演繹は論理的推論の方法として対義語の関係にあり、【ウ】の慇懃と傲慢も態度が礼儀正しいことと不遜なことで対義語の関係にあるためどちらも正しい。【イ】の割愛と省略は、どちらも一部を省くことを意味する類義語の関係にあるため誤りである。したがって、正しい組み合わせはアとウとなる。
「進取(先進的)」と「墨守(保守的)」は完全な対義語のため、対義語のペアを探していきます。
【イ】「割愛:省略」はビジネスでも多用される語彙ですが、これらはどちらも「一部を省く」という意味の類義語です。意味の近さに引きずられて選ばないよう注意しましょう。
【ア】は論理展開の方向が真逆である対義語、【ウ】は丁寧な「慇懃(いんぎん)」と横柄な「傲慢」という態度の対比をとらえた対義語です。よってアとウが正解となります。
これほど難しい用語でも、基本の「対比構造」を見失わずに選択肢を識別できれば突破は可能です。
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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
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問題6(難易度:★★★★☆)
問題
最初に示された二つの語句の関係を分析し、同じ関係を持つ組み合わせを【ア】~【ウ】からすべて選び、適切な選択肢を一つ答えなさい。
臨時:常設
【ア】克己:自制
【イ】毅然:怯懦
【ウ】放逐:追放
選択肢
正解:B
臨時と常設は対義語の関係にあるため、対義語の関係にある組み合わせを選ぶ必要がある。【ア】の克己と自制は、自分の欲望を抑えることを意味する類義語の関係にあるため誤りである。【イ】の毅然と怯懦は、意志が強く動じないことと臆病で意気地がないことで対義語の関係にあるため正しい。【ウ】の放逐と追放は、その場所から追い出すことを意味する類義語の関係にあるため誤りである。したがって、正しいのはイだけとなる。
受験生を迷わせるのが【ア】や【ウ】の選択肢です。これらは漢字の見た目やマイナスな響きから一瞬対比に見えますが、意味を紐解くと「類義語」です。
特に【ウ】の「放逐(ほうちく)」は言葉自体に馴染みが薄いため、焦ると判断を誤りやすい罠となっています。
難解な言葉の「類義語」に惑わされず、正確に対義語を見抜く識別力が求められています。
問題7(難易度:★★★★☆)
問題
最初に示された二つの語句の関係を分析し、同じ関係を持つ組み合わせを【ア】~【ウ】からすべて選び、適切な選択肢を一つ答えなさい。
放漫:緊縮
【ア】糾弾:非難
【イ】横柄:傲慢
【ウ】承諾:拒絶
選択肢
正解:C
放漫と緊縮は対義語の関係にあるため、対義語の関係にある組み合わせを選ぶ必要がある。【ア】の糾弾と非難は、ともに罪や過ちを責め立てることを意味する類義語の関係にあるため誤りである。【イ】の横柄と傲慢は、どちらもいばって人を見下す様子を意味する類義語の関係にあるため誤りである。【ウ】の承諾と拒絶は対義語の関係にあるため、正しいのはウだけとなる。
SPI対義語を対策する際のポイント
SPIの言語に関する記事
◇言語の対策
SPIの言語の対策方法|短期間で高得点を取るコツを解説
◇漢字対策
SPIの漢字対策は暗記だけでは不十分! 出題形式と対策法を解説
SPIに関する記事
◇解答時間
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
◇勉強法
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
◇勉強時間
SPIの勉強時間をプロが解説! おすすめの進め方や重点ポイントも
対義語以外の練習問題も解いてみよう!
SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。
SPIのそのほかの練習問題
- 言語:二語の関係
- 言語:熟語の成り立ち
- 言語:語句の用法
- 言語:空欄補充
- 言語:文の並び替え
- 言語:英語 長文読解
- 言語:英語 誤文訂正
- 言語:英語 和文英訳
- 言語:長文読解
- 言語:語句の意味
- 言語:英語 反意語
- 言語:英語 単語の意味
- 言語:英語 整序問題
- 言語:英語 同意語
- 言語:英語 空欄補充
- 言語:英語 問題
- 非言語:損益算
- 非言語:仕事算
- 非言語:場合の数
- 非言語:代金の清算
- 非言語:濃度算
- 非言語:分割払い
- 非言語:年齢算
- 非言語:速度算
- 非言語:表の読み取り
- 非言語:料金の割引
- 非言語:推論
- 非言語:推論平均
- 非言語:確率
- 非言語:サイコロ
- 非言語:割合
- 非言語:集合
- 非言語:推論順序
- 非言語:推論内訳
- 非言語:整数の推測
- 非言語:推論正誤
- 非言語:長文読み取り計算
- 非言語:グラフの領域
- 非言語:装置と回路
- 非言語:n進法
- 非言語:順列と組み合わせ
- 非言語:物の流れと比率
- 構造的把握力検査
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!意味の対比をセットで記憶! 関係性の型を身に付けよう
国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士
平野 裕一
プロフィールを見る対義語や二語の関係は、知識の有無がそのまま「処理速度」の差に直結する重要単元です。例年の出題傾向として、誰も解けないような超難問は出ません。
効率的な覚え方のコツは、単語を孤立させず「進取⇔墨守」のように「意味の対比」をセットで脳に同期させることです。
漢字が持つニュアンス(「進んで取る」と「墨のように固く守る」など)をイメージでとらえると記憶に残りやすくなります。
さらに、「包含」や「同義」といった関係性の「型」までパターン化しておけば、選択肢にも騙されません。
時間のかけすぎには注意! 1日10問の反復練習で判断の精度を上げよう
就活生が陥りがちな失敗は、知らない語に時間をかけすぎてタイムアップになることです。
本番で見慣れない語が出ても、漢字の構成や選択肢の対比から消去法で絞り込みましょう。わからなければ数秒で「飛ばす」勇気も必要です。
日頃から10問単位の短時間反復で「即答力」を磨き上げることが、本戦を制する道となります。