SPIで頻出の漢字の意味・読み方一覧120選|例題付き

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平野 裕一
国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士
Yuichi Hirano〇主体的なキャリア形成にて代表取締役を務める。福商実務研修講座にて講師を担当するほか、人材サービス会社などで実践を重ねる。18年間で1万人以上の面談実績があり、そのなかで500名以上のWebテスト対策を支援 プロフィール詳細・記事一覧 >

SPIは、言語・非言語・英語をはじめ幅広いジャンルが出題範囲となっており、就職活動の選考において広く活用されています。なかでも漢字問題は、読み方や意味を正確に知っているかどうかがそのまま正誤に直結するため、付け焼き刃の対策が通用しにくい分野です。

この記事では、Webテスト対策を得意とするキャリアコンサルタントの平野さんとともに、SPIで頻出の漢字を解説しています。普段の生活で見慣れない漢字も多いので、繰り返し目を通して記憶に定着させていきましょう。

後半には例題も用意しています。一覧で確認した漢字が実際にどのように出題されるのか、確認しながら知識の定着度をチェックしてみてください。

【コンテンツの制作・チェック・監修体制について】
Webテストコンテンツは、生成AI(人工知能)も活用しながら社内の編集部メンバーが作成したオリジナルの問題となります。チェック・監修体制としては、1問につき、Webテストに精通した外部パートナー最低1人のチェック、Webテストを得意領域とするキャリアコンサルタントによる最終チェックと監修をおこなっています。

例題を解く前に確認しよう! SPIの漢字問題の解答のコツ

SPI「漢字」の概要

  • 問題パターン:語句の意味・語句の用法・熟語の成り立ちの3種類
  • 1問あたりの時間:約1分
  • 出題頻度:テストセンター(あり)ペーパーテスト(あり)Webテスティング(あり)
SPI「漢字問題」の対策のコツを教えてください!

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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基本の語句から対策! 10秒以内で解答するスピード感が命

SPIの漢字問題は言語分野全体の命運を握る「ペースメーカー」です。しっかりと対策をしておけば思考時間を極限まで削れるため、配点の高い長文読解へ時間を回せるようになります。

解く際のポイントは、難解な語に怯えるのではなく、「適切」「遂行」といったビジネスの基本となる語句の同音異義語や、文脈による使い分けという初歩的な項目を外さずに押さえることです。

漢字は「知っているか・知らないか」の2択なので、1問にかける時間は「10秒以内」を目安にしましょう。数秒考えて思い出せない語は、執着せずに即座に飛ばす割り切りが、通過ラインを越える正攻法です。

本番で焦らないために!WEBテスト模試を試してください

書類の準備や面接対策に時間を割いて、WEBテストの対策まで手がまわらない人は多いです。

WEBテスト模試」なら、スマホやパソコンで簡単に頻出問題の対策をすることができます。言語と非言語の問題を網羅的に出題。テストを受け終わったら、解説を見ながらすぐに復習して苦手分野の対策が出来ますよ。

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SPIでよく出る漢字120選

SPIの言語分野では、ビジネスシーンや一般常識として使われる漢字の読み方・意味を問う問題が頻出します。読み間違えやすい熟語や、似た意味の言葉と混同しやすい漢字も多いため、一通り目を通しておくことで本番でのミスを防げます。

以下は、過去の出題傾向をもとに頻出度の高い漢字120個を厳選したものです。意味や読み方があやふやなものから優先的にチェックしていきましょう。

頻出漢字とその意味はここをチェック(クリックして開く)
漢字ふりがな意味
名代なだい名が広く知れ渡っていること
※「みょうだい」と読む場合は「ほかの人の代わりを務めること」という意味になる
衆生しゅじょうこの世に生きるあらゆる生命体
酸鼻さんび目を覆いたくなるほど残酷で痛ましいさま
瑕疵かし不備や不具合があること
閑談かんだん気の向くままにゆったりと交わす会話
慇懃いんぎん丁寧で礼節をわきまえていること
斟酌しんしゃく相手の立場や都合を察して配慮すること
模糊もこ輪郭がぼんやりとしていて定かでないこと
狼狽ろうばい不意の出来事に動揺し、おろおろすること
忽然こつぜん何の前触れもなく突如として
無稽むけい根拠がなく、まったくいいかげんなこと
欣快きんかいこの上なく喜ばしいこと
右筆ゆうひつ文書の作成や記録を担当すること
漸次ぜんじ段階を追って少しずつ
蒙昧もうまい知識や教養に乏しく道理をわきまえないこと
輻輳ふくそう一か所に物事が集中して混雑すること
見識けんしき物事を的確に見抜く優れた判断力
渾然こんぜん複数のものが溶け合って区別がつかないさま
毅然きぜんどんな状況でも信念を曲げず、堂々としているさま
一興いっきょうちょっとした趣や楽しみがあること
邪険じゃけん思いやりがなく、冷たくあしらうこと
招聘しょうへい相手への敬意を示しながら丁重に招くこと
直叙ちょくじょ主観や脚色を一切加えず、事実のみを述べること
詭弁きべん筋の通らない論理を無理やり正しいと見せかけること
分限ぶんげんその人や物事が持つ能力・範囲の限界
逡巡しゅんじゅん踏ん切りがつかず、行動をためらうこと
食傷しょくしょう同じことが続きすぎて嫌気がさすこと
垂涎すいぜん手に入れたくて強くあこがれること
胸算用むねざんよう頭の中だけで密かに計算や見積もりをすること
皮算用かわざんようまだ手に入っていないものを当てにして先走った計画を立てること
半可通はんかつう知識が中途半端なのに、わかっているふりをすること
憔悴しょうすい心身ともに疲れ果て、げっそりと痩せ細ること
専横せんおう周囲を顧みず、権力を使って好き勝手にふるまうこと
無為むいこれといった目的もなく、ぶらぶらと過ごすこと
弁駁べんばく相手の主張の誤りを指摘し、論理的に攻撃すること
蚕食さんしょく少しずつ他の領域を侵食し、範囲を広げること
蛇足だそくなくてもよい余分な付け足し
蛇蝎だかつ人々が強く嫌い憎むもののたとえ
稀代きだい世にもまれで、滅多にお目にかかれないこと
不遜ふそん自分を過大評価し、傲慢な態度をとること
生え抜きはえぬき創設当初からその組織に所属し続けていること
公算こうさんある結果になりそうな見通しや可能性
反目はんもく互いに敵対し、仲たがいしていること
徒食としょく何も働かずに毎日を無駄に過ごすこと
幇間ほうかん宴席などで客の気分を盛り上げ、機嫌をとる人
諸般しょはんあれこれと多岐にわたる事柄
老成ろうせい経験を重ねることで人間的に深みと円熟味が増すこと
即妙そくみょうその場の状況にうまく対応した、気の利いた受け答え
進取しんしゅ人に先んじて積極的に物事に取り組むこと
寡聞かぶん見聞きしたことが少なく、知識が乏しいこと
領袖りょうしゅう集団や組織をまとめ引っ張っていくトップの人物
市井しせい多くの人が暮らす街中や、ごく一般の人々の生活圏
笑殺しょうさつ相手の意見や提案を取り合わず、一笑に付すこと
大度たいど細かいことにこだわらない、広くおおらかな器量
一瞥いちべつ目を向けてさっと見るだけにとどめること
回視かいし過去の出来事を振り返って見つめ直すこと
克明こくめい細部にまで丁寧に気を配り、手抜きがないこと
督励とくれい目を配りながら指導し、相手を奮い立たせること
進言しんげん目上の人物に対して改善点や意見を申し上げること
省察せいさつ自らの言動を深く振り返り、反省すること
盤石ばんじゃく揺るぎなく、崩れる心配が全くないほど強固なこと
下野げや役職や公職を離れて、一般の立場に戻ること
薫陶くんとう人格や品性に働きかけ、感化しながら育て上げること
眉唾まゆつば信用できるか怪しく、疑ってかかる必要があること
比肩ひけん肩を並べるほど同等の力量や地位を持つこと
姑息こそく根本的な解決を避け、その場をしのごうとすること
端緒たんしょ物事を解き明かしていくための最初の取っかかり
謙譲けんじょう自分を控えめにして相手を立てること
増長ぞうちょう調子に乗って、次第に高慢な態度が目立つようになること
浅学せんがく学びが十分に積まれておらず、知識が浅いこと
狂信きょうしん冷静な判断を欠いたまま、盲目的に信じ込むこと
世相せそうその時代における世の中の雰囲気や人々の動向
罷免ひめん任命権者が一方的にその職を解くこと
叫喚きょうかん大声で激しくわめき叫ぶこと
耳目じもく広く人々の関心や注目が集まること
矜持きょうじ自分の能力や信念にもとづく誇りや自負心
滔滔とうとう言葉が途切れることなく流れるように続くさま
私淑ししゅく直接教えを受けたわけではないが、密かに慕い手本とすること
涵養かんよう時間をかけてじっくりと能力や精神を育てること
粗忽そこつ注意が足りず、うっかりミスをしやすいこと
英気えいき物事に積極的に向かっていくための活力や気力
至言しげん物事の核心をずばりと言い当てた言葉
依拠いきょある基準や根拠にもとづいて判断や行動をすること
吹聴ふいちょうあちこちに広めて多くの人に知らせること
恩赦おんしゃ国家が刑罰を減らしたり免除したりすること
無謬むびゅう誤りや間違いが一切ないこと
行程こうてい出発地から目的地までの距離や移動の経路
隘路あいろ幅が狭く通り抜けにくい道。転じて、物事を進めるうえでの障害
桎梏しっこく行動の自由を縛りつける制約や束縛
謬見びゅうけん事実や道理に反した、誤った見解や考え方
激賞げきしょう心から感動して、盛んに褒めたたえること
中原ちゅうげん国や勢力の中心となる重要な地域
折衷せっちゅう複数の意見や方式から良い部分を取り入れ、まとめ上げること
佳境かきょう話や物事がもっとも盛り上がり、興味深くなる場面
刮目かつもく先入観を捨て、改めて真剣に注目すること
掌握しょうあく自分の支配や管理のもとにしっかりとおさめること
愁眉しゅうび不安や悲しみをにじませた、曇った表情
梗概こうがい作品や文章の大まかな内容をまとめたあらすじ
論談ろんだん物事の正しさや善悪について意見を交わすこと
披瀝ひれき心の内にあることを包み隠さず打ち明けること
嚆矢こうしある物事が初めて始まった起点や先がけ
敷衍ふえん内容をさらに展開させ、わかりやすく詳しく説き明かすこと
捏造ねつぞう実際にはないことを、あたかも事実であるかのように作り上げること
齟齬そご考えや話が食い違い、うまく折り合わないこと
逼迫ひっぱく状況が追い詰められ、ゆとりがまったくなくなること
失墜しっついそれまで保ってきた信頼や名声などを一気に失うこと
慶弔けいちょう結婚や出産などの喜ばしい出来事と、葬儀などの悲しい出来事
恣意しい周囲のことを顧みない、自分本位な考えや判断
瞥見べっけん注意を向けることなく、さっと目を通す程度に見ること
頽廃たいはい道徳や規律が崩れ、社会や人心が乱れ落ちること
懐柔かいじゅう相手をうまく丸め込んで、自分の思い通りに動かすこと
邂逅かいこう偶然にも思いがけない場所や状況で人と出会うこと
忸怩じくじ自分の言動を振り返り、深く恥ずかしさを感じること
嗜好しこう特定のものを好んで楽しむ趣味や好み
喧伝けんでん大げさに騒ぎ立てながら、世間に広く知らしめること
措辞そじ文章や話の中での言葉の選び方や表現の仕方
頑迷がんめい自分の考えに固執して、他の意見を受け入れようとしないこと
跋扈ばっこ好き勝手にのさばり、手がつけられないほど幅をきかせること
蹉跌さてつ物事が思うようにいかず、途中でつまずいて失敗すること
憂慮ゆうりょ先行きを案じて、深く心配すること

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SPI「漢字」の例題10問|平野さんによる解き方の解説付き!

ここからは、SPIで頻出の漢字に関する例題を専門家の解説付きで紹介します。一覧で覚えた漢字の読み方・意味が、実際の問題形式でどう問われるのかを確認しながら取り組んでみてください。

SPIで出題される漢字が苦手な人は、まず「問題を解く前に確認! 漢字問題の解答のコツ」を読んでから挑戦すると、出題されやすいポイントを理解したうえで対策を進められます。

問題1(難易度:★★★★☆)

問題

以下の三つの熟語の成り立ち方として当てはまるものをア~エの中から選び、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

(1)造幣
(2)禍福
(3)日没

ア. 反対の意味を持つ漢字を重ねる
イ. 主語と述語の関係にある
ウ. 動詞のあとに目的語をおく
エ. アからウのどれにもあてはまらない

選択肢


正解:C
(1)「造幣」は「幣(貨幣)を造る」と読めるため、動詞の後に目的語をおく構成である。したがってウが当てはまる。
(2)「禍福」の「禍」はわざわい、「福」はさいわいを意味する。反対の意味を持つ漢字を重ねているため、アが当てはまる。
(3)「日没」は「日が没する」と読めるため、主語と述語の関係にある。したがってイが当てはまる。
ゆえに、正しい組み合わせはCとなる。

平野 裕一

プロフィール

本問は、漢文の語順を意識した「訓読み(返り読み)」への変換スピードが勝負を分ける良問です。

(1)について
造幣(ウ): 「〜を……する」という動詞+目的語の形です。上から読まず「貨幣を、造る」と下から上に返り読みするのが見抜くコツとなります。

(2)について
禍福(ア): 漢字それぞれの「訓読み(わざわい・さいわい)」を想起すれば、一瞬で真逆の対義語の組み合わせだと判断できます。

(3)について
日没(イ): 「日が、没(沈)する」と上から下にそのまま主語・述語として読めるため、日本語の語順通りで判定できます。

熟語を無理に音読みでとらえようとせず、頭の中で「訓読みにひっくり返す」引き出しの多さが秒速解答への鍵です。

問題2(難易度:★★★★☆)

問題

次に示した言葉と最も意味が合う語句をA~Eの中から一つ選びなさい。

自分の才能や本心などを隠して、表面には出さないこと

選択肢


正解:A
韜晦(とうかい)は、自分の才能や本心などを隠して、表面には出さないこと。
矜持(きょうじ)は、自分の能力や仕事に対する誇りのこと。
昵懇(じっこん)は、間柄が親しく遠慮がないこと。
忖度(そんたく)は、他人の心情をおしはかること。
頓挫(とんざ)は、物事が途中で急に行き詰まること。
ゆえに、正解はAとなる。

平野 裕一

プロフィール

本問は、漢字の難しさと、近年のトレンド語彙に惑わされない「ブレない知識」を試す良問です。「本心を隠す」という定義を、一発で射抜けるかが勝負となります。

メディアで頻出するD(忖度)や、ビジネスシーンで多用されるB(矜持)・E(頓挫)といった「見覚えのある言葉」が並ぶため、焦ると知識が曖昧な受験生はこれらに飛びついてしまいます。しかし、どれも定義とはまったく異なるため、惑わされてはいけません。

圧倒的に難解な「韜晦(とうかい)」が正解です。文字面は難しく見えますが、「才能を包み隠す」という、まさに問題文通りの意味を持つ言葉です。

馴染みのある周辺語(B〜E)の意味を正確に弾き、知らない難語(A)を恐れずに選択する「消去法の度胸」も実戦では武器になります。

問題3(難易度:★★★★☆)

問題

下線部の言葉と最も近い意味で使われているものをA~Eの中から一つ選びなさい。

時代のに乗る。

選択肢


正解:E
「時代の波」の「波」は、世の中の傾向や風潮、勢いを意味する。これと同じ意味で使われているのはEの「デジタル化の波が押し寄せる」である。Aは気温などの変動、Bは感情の起伏、Cは群衆の動き、Dは物理的な波動を意味している。したがって、正解はEとなる。

平野 裕一

プロフィール

同じ漢字が持つ「複数の抽象的な意味」の使い分けができているかが試される、語句の用法(多義語)の典型的な問題です。

まず、「時代の波」の波とは、単なる「変化」ではなく、社会全体を巻き込む「時代の潮流や大きな勢い」を指します。そのため、このような意味を持つ単語が正解です。

受験生が最も引っかかりやすいのがA(寒さの波)やB(感情に波)です。なんとなく「変動している様子」という共通点で選ぶと失点します。Aは周期的な気象現象、Bは個人の好不調の「起伏」を指すため、社会的なトレンドとは性質が異なるのです。

そのうえで、選択肢を検討すると、「デジタル化」という社会の仕組みそのものを激変させる「世の中の大きな勢い・風潮」を指すEが完全一致します。

言葉の「使われ方の規模感」まで揃えて正解を導きましょう。

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志望度の高い企業にWEBテストで落ちるのは本当にもったいないですよね。でも、何冊も問題集を解く時間はありませんよね。

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問題4(難易度:★★★★☆)

問題

次に示した言葉と最も意味が合う語句をA~Eの中から一つ選びなさい。

自分の考えを曲げて、他人の気に入るように調子を合わせること

選択肢


正解:A
迎合(げいごう)=自分の考えを曲げて、他人の気に入るように調子を合わせること
忖度(そんたく)=他人の心情をおしはかること
妥協(だきょう)=互いに譲り合って穏やかに解決すること
懐柔(かいじゅう)=相手をうまく扱って自分の思いどおりにしたがわせること
追従(ついしょう)=人にこびへつらうこと

問題5(難易度:★★★★☆)

問題

次の例文の下線部の語と、最も近い意味で使われているものをA~Eの中から一つ選びなさい。

会議が煮詰まり、最終的な方針が決まる。

選択肢


正解:B
「煮詰まる」は「議論や考えが出尽くして、結論が出る状態に近づくこと」という意味である。例文や選択肢Bはともにこの意味で使われている。A、C、D、Eは「行き詰まる」の意味で誤用されているケースに近い。

平野 裕一

プロフィール

文化庁の世論調査でも半数以上が誤用している、「現代の落とし穴」を突いた実戦的な良問です。

多くの受験生が「煮詰まる=行き詰まって困る」というネガティブな意味(A・C・D・E)と勘違いしていますが、本来は「鍋の水分が飛び、旨味が凝縮して『料理が完成に近づく』」というポジティブな意味を持ちます。

つまり、「議論が出尽くして、いよいよ『結論・ゴール』が見える」という文脈で使うのが正解です。

単なる言葉の丸暗記ではなく、この「料理の完成間近」のイメージを頭に浮かべることができれば、ポジティブな展開を描いているBを迷わず選び抜くことができます。

問題6(難易度:★★★★★)

問題

以下の三つの熟語の成り立ち方として当てはまるものをア~エの中から選び、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

(1)未踏
(2)洋犬
(3)驚嘆

ア. 似た意味を持つ漢字を重ねる
イ. 前の漢字があとの漢字を修飾する
ウ. 前の漢字があとの漢字を打ち消す
エ. アからウのどれにも当てはまらない

選択肢


正解:A
(1)「未踏」の「未」は打ち消しの意味を持ち、「未だ踏まず」と読める。前の漢字があとの漢字を打ち消しているため、ウが当てはまる。
(2)「洋犬」は西洋の犬という意味であり、前にある「洋」があとにある「犬」を修飾している。したがってイが当てはまる。
(3)「驚嘆」は驚くこと、深く感心して嘆賞することであり、似た意味を持つ漢字を重ねている。したがってアが当てはまる。
ゆえに、正しい組み合わせはAとなる。

平野 裕一

プロフィール

難易度星5つ(★★★★★)にふさわしく、なんとなくの感覚で解いている受験生が綺麗に落とされる難問です。

(1)について
未踏(ウ):「打ち消し」の瞬殺パターンです。 先頭に「未・不・非・無」が来たら、その時点で「あとの漢字を打ち消す(ウ)」のサインと覚えましょう。この法則を知っていれば1秒で看破できます。

(2)について
洋犬(イ):「どんな〇〇か」で攻めましょう。 「洋(西洋の)→犬」のように、前の漢字があとの漢字に具体的な説明を加えているものは「修飾(イ)」です。「洋服」「和食」も同じ構造といえます。

(3)について
驚嘆(ア): 「驚く」と「嘆(感嘆)ずる」という同義語の組み合わせ(ア)ですが、焦ると(1)や(2)の判定に引きずられて混乱しやすいので注意しましょう。

難解な3択の組み合わせも、(1)の問題の解答を特定すれば、選択肢を「(1)ウ」とするAかBに絞り込めます。このように「消去法の割り切り」が実戦では有効です。

問題7(難易度:★★★★★)

問題

次に示した言葉と最も意味が合う語句をA~Eの中から一つ選びなさい。

相手の怒りや恨みなどをなだめすかすこと

選択肢


正解:A
慰撫(いぶ)は、相手の怒りや恨みなどをなだめすかすこと。
懐柔(かいじゅう)は、相手をうまく扱って自分の思いどおりに従わせること。
籠絡(ろうらく)は、相手をまるめこんで、自分の思いどおりに操ること。
宥和(ゆうわ)は、対立する相手を許し、仲良くすること。
扇動(せんどう)は、人の気持ちをあおり立てて、ある行動を起こすように仕向けること。
ゆえに、正解はAとなる。

平野 裕一

プロフィール

ニュアンスが酷似した単語が並ぶ、最高難易度(星5)の超難問です。

受験生を惑わせる選択肢は、B(懐柔)とC(籠絡)です。なんとなく「相手を取り込む」イメージで選ぶと失点します。これらの単語の本質は「自分の思い通りに操る・したがわせる」ことであり、問題文の「怒りをなだめる」とは目的が異なります。D(宥和)も「対立相手への譲歩」を意味するため不適切です。

感情をなぐさめ、怒りや恨みを鎮めるという意味をピタリと射抜く「慰撫(いぶ)」が正解となります。

「手なずけて利用する(懐柔・籠絡)」のか、純粋に「感情を落ち着かせる(慰撫)」のか、言葉の真の目的を見極める精緻な識別力が求められます。

問題8(難易度:★★★★★)

問題

次の文の下線部の語と、最も近い意味で使われているものをA~Eの中から一つ選びなさい。

学問のを志す。

選択肢


正解:C
「学問の道」の「道」は、専門の分野や領域を意味する。これと同じ意味で使われているのはCの「芸術の道に生きる」である。Aは宗教や道徳などの教え、Bは目的を達成するための手段や方法、Dは物理的な交通路、Eは人が守るべき倫理を意味している。したがって、正解はCとなる。

平野 裕一

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多義語の識別は、下線部を別の言葉に置き換えると見抜けます。

問題文の「学問の道」は、「学問の『分野・キャリア』」と言い換えても意味が通じますね。この視点で選択肢を見ると、Cの「芸術の道」も「芸術の『分野・キャリア』」と綺麗に置き換えることができるため、これが正解だとわかります。

ほかの選択肢は、Aが「教え」、Bが「手段・ルート」、Dが「実際の道路」、Eが「道徳・モラル」となり、いずれも「分野」とは置き換えられません。

辞書的な意味を丸暗記していなくても、同じ言葉に置き換えられるかどうかに着目すれば迷わず瞬時に判断できます

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また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。

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問題9(難易度:★★★★★)

問題

次に示した言葉と最も意味が合う語句をA~Eの中から一つ選びなさい。

自分の見苦しさや過ちを反省し、深く恥じること

選択肢


正解:A
慚愧(ざんき)=自分の見苦しさや過ちを反省し、深く恥じること
悔恨(かいこん)=過去の過ちを後悔して残念に思うこと
呵責(かしゃく)=厳しくとがめ責めること
懊悩(おうのう)=悩みもだえること
逡巡(しゅんじゅん)=決心できずにためらうこと

平野 裕一

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受験生は日常的になじみのある「悔恨(悔やむ)」や「呵責(自分を責める)」に流されがちですが、本問の絶対的なキーワードは「深く恥じる」という点にあります。

ここで役立つのが漢字の「りっしんべん(心)」です。正解の「慚愧(ざんき)」は、「慚」も「愧」も単体で「はじ(恥)る」という意味を持つ漢字で構成されています。文字の中に「恥」の要素が組み込まれている語句はこれしかありません。

語句を感覚で選ぶのではなく、漢字そのものが持つ固有の意味に着目すれば、迷わず正解を選び抜くことができます。

問題10(難易度:★★★★★)

問題

次の例文の下線部の語と、最も近い意味で使われているものをA~Eの中から一つ選びなさい。

実力者の彼にとって、その仕事は役不足だ。

選択肢


正解:D
「役不足」は「本人の力量に対して、与えられた役目が軽すぎること」という意味である。例文や選択肢Dはともにこの意味で使われている。A、B、C、Eは「自分の力量が、その役目を果たすのに足りないこと」を表す「力不足」と混同され、誤用されているケースに近い。

SPIの漢字を対策する際のポイント

アドバイザーのリアル・アドバイス!頻出漢字を覚えて言語分野の解答ペースを上げよう!

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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SPIの漢字問題は、事前の準備がそのまま「解答速度」の差に直結する単元なのでしっかり対策しましょう。

狙われやすいのは「適切」「要約」「傾向」「遂行」「把握」など、ビジネスやニュースで多用される基本語です。

単語だけでなく例文とセットで暗記! 毎日の反復と即座の切り捨てがカギ

対策する際は、単語だけで覚えるのではなく、短い例文とセットで「意味・読み・使い方」を脳に同期させて暗記しましょう。毎日少しずつ反復し、見た瞬間に反射的に答えられる状態を作ります。

本番でわからない語が出ても数秒で「飛ばす」割り切りを持ち、解ける問題を素早く積み上げることが本戦を制する道です。

SPI「漢字」以外の練習問題も解いてみよう!

SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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