この記事のまとめ
- 書類選考の結果は7~10日以内に届くのが一般的
- 書類選考の結果がなかなか届かない3つの原因をチェック
- 書類提出から日数が経過したらテンプレートを参考に問い合わせよう
求人に応募して書類を送ったにもかかわらず、結果が届かないまま何日も経過してしまったら、「早く結果を知りたいのに」「不合格ということなの?」と焦ったり不安になったりするのではないでしょうか。
企業によっては「1週間程度に結果を連絡する」などと前もって伝えてくれる場合もありますが、もしその期間を過ぎても連絡が来なかったら、自分が何かミスをしたのではと落ち着かなくなりますよね。ただでさえ忙しかったり緊張していたりする求職中は、なるべく心配や不安を抱えず、落ち着いて自身や企業と向き合いたいはずです。
そこでこの記事では、キャリアアドバイザーの村谷さん、谷所さん、瀧本さんとともに、書類選考の結果がなかなか届かないときの対処法を解説します。書類選考の結果は一般的にどのくらいの期間でわかるのか、連絡が来ない間に何をすべきかを把握して、心にゆとりを持ちながら適切な対処を取れるようにしましょう。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
応募書類作成時に役立つ厳選ツール
就活が本格化する前に早めに対策しよう!
1位:自己PR作成ツール
自己PRが思いつかない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
2位:志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、志望動機を自動で作成します
3位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
4位:履歴書完全マニュアル
履歴書の書き方がわからない人は、履歴書完全マニュアルを確認にしよう
【スキマ時間におすすめ】
所要時間30秒!本選考前に必ず診断しておこう
①適職診断
たった30秒であなたが受けない方がいい仕事がわかります
②面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう
③就活力診断
これから就活を始める人へ!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
もう焦らない! 書類選考の期間の目安を知って時間を有効に使おう
書類選考は選考の第一フェーズであり、ここを突破しなくては面接に進めません。求職者の多くは同じ時期に複数企業へ書類を送っているので、どの企業の選考で面接に進めるのかはなるべく早く知りたいところです。しかし、企業によっては応募書類を送ってから数日が経過しても結果の連絡がない場合もあります。
そこで記事ではまず、書類選考の結果が出るまでの一般的な日数と、連絡が遅れる3つのケースについて解説します。待つべき時間とその間に企業がどのように動いているかを把握して、過度な不安や心配を払拭してください。
ただし、待っていてもなかなか連絡が来ないときは、そのまま待ち続けるのではなく行動を起こすべきです。適切な問い合わせをおこなったり、自身の提出書類に不備がなかったかをチェックしたりして、今後の就職・転職活動のさらなる円滑化を目指しましょう。
効果的なES対策をしたいなら
「内定者ES100選」を使いましょう!
「ESに何を書けばいいか分からない…」と悩んでいませんか?就活は限られた時間で効率的に進める必要があります。ESだけに時間をかけすぎるのはNGです。
そんな時に役立つのが、「ES回答例100選」。大手企業に内定した先輩たちの実際のESが無料で見られます。
業界や職種ごとのES例を参考に、効率よく志望企業のESを完成させましょう!
書類選考の結果は7~10日で届く! 企業ごとの違いも就労支援のプロが解説
書類選考の結果がなかなか届かない時、最初に確認すべきは応募企業から結果連絡までの期間の目安が提示されていなかったかどうかです。「5日以内に結果を伝える」といった文言が求人票や企業からのメールなどに記されていたら、その間は待ちましょう。
しかし、企業によってはそういった目安を示していないこともあります。その場合はどの程度待機するべきかを考える手立てがなく、困ってしまいますよね。
そこで今回、キャリアコンサルタントの村谷さんに、書類選考の結果は一般的に何日で届くものなのかを聞いてみました。村谷さんは民間企業で人事・採用に約30年携わり、10,000通以上の履歴書を見た経験を持ちます。村谷さんの意見を参考に、書類選考の結果を待つべき期間の目安を把握し、過度な不安を払拭しましょう。
アドバイザーコメント
村谷 洋子
プロフィールを見る書類選考の結果は7~10日程度で届くことが多い
書類選考の結果通知のタイミングは企業によってさまざまです。一般的には1週間~10日程度が多く、早い場合で即日~3日程度、遅い場合だと2週間以上かかるケースもあります。
選考結果が早い企業には、いくつかの特徴があります。採用活動に重点を置いていて専門の担当者を配置している、書類選考の時間をしっかり確保している、スピーディーな採用を心掛けているなどです。また、企業規模が小さく意思決定が迅速な場合や、応募者が比較的少ない場合、早急に人員を補充したい場合なども、選考のスピードが速い傾向にあります。
一方で、選考結果が遅くなる企業では、担当者が多忙で書類確認の時間が取れない、応募者が多数いて判断に時間を要する、社内での承認プロセスに時間がかかるといった状況が考えられます。特に大企業の場合、役員などの複数の決裁者の確認が必要となるため、結果通知までに時間を要することが多いようです。
書類選考の結果が出るまでの時間は企業の状況によって違う
このように、結果通知までの期間は企業によって大きく異なります。企業の規模や採用状況などにより、選考にかかる時間は多様であることを理解しましょう。
効果的なES対策をしたいなら
「内定者ES100選」を使いましょう!
「ESに何を書けばいいか分からない…」と悩んでいませんか?就活は限られた時間で効率的に進める必要があります。ESだけに時間をかけすぎるのはNGです。
そんな時に役立つのが、「ES回答例100選」。大手企業に内定した先輩たちの実際のESが無料で見られます。
業界や職種ごとのES例を参考に、効率よく志望企業のESを完成させましょう!
書類選考の結果が届くまでに何日もかかってしまう3つの原因とは?
書類選考の結果が届くまでに何日もかかってしまう3つの原因とは?
- 応募者が多く選考そのものが遅れている
- 採用するか迷って社内で協議している
- ほかの応募者と見比べている
書類選考を待つ期間の目安を把握したところで気になってしまうのが、連絡が遅くなってしまった背景です。応募者としては、書類を正常に送付したにもかかわらず、なかなか対応をしてもらえないという状況そのものにもやもやしてしまいますよね。
以下にて、書類選考の結果を素早く連絡できない企業の事情を3つ解説します。連絡が遅いのは必ずしも応募者をないがしろにしているからではありません。ネガティブな想像にエネルギーを吸われてしまうことのないように、記事を参考に状況を客観的にとらえてください。
書類選考に限らず、面接の後にも選考の結果がなかなか届かないことがあるかもしれません。こちらの記事も併せて参考にして、連絡が来ない状況への対応策を事前に練っておきましょう。
関連記事
選考結果が来ない人必見! 企業側の事情から問い合わせ方法まで解説
面接を終えて時間が経ったのに、選考結果がなかなか来ないと不安を感じる人も多いでしょう。この記事では、選考結果が来ないときの対処法について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む

①応募者が多く選考そのものが遅れている
応募書類の確認は、一般的には人事の採用担当者の役割です。しかし採用担当者が確認しなくてはならない書類が多ければ、それだけ書類選考にも時間がかかってしまいます。特に、企業の予想より多くの応募があった場合は、書類選考に割くべき時間・人数を確保できないまま、隙間時間などに書類選考を進めている可能性があります。
また、そういった状況でリソースの問題を抱えるのは採用担当者だけではありません。書類選考の次には面接がありますが、面接官が大勢との面接を組めるほどの時間を確保していないこともあり得るのです。面接官が人事ではなく現場で働く社員であると、なおさら時間を取りにくくなってしまいます。
このように、応募者が多いと採用現場が圧迫されてしまい、採用全体が遅れてしまうことがあります。
ES作成に迷ったら、「内定者ES100選」を参考にしよう!
ES作成に迷っていませんか?就活の準備は時間との勝負。ESだけに時間を割くわけにはいきませんよね。
そんな時こそ「ES回答例100選」が役立ちます。内定者たちのESが無料で見られるこの資料には、あらゆる業界と職種の回答例が揃っています。
ぜひ参考にして、志望企業のESを突破してください!
②採用するか迷って社内で協議している
採用担当者が応募書類を確認する基準の一つとして、「業務をこなすだけのスキルを持てそうか」というものがあります。
採用枠が限られている以上、企業はより優秀な人材を採用したいと考えています。特に既卒・第二新卒の場合、入社してすぐに実務にあたることも多いので、学習と実務を並行して進める力が求められます。
つまり、入社後に既存社員と連携しながら業務をこなしていけるだけの社会人基礎を固めているかどうかが書類から見えてこなかったり、業務をこなせるかどうかの判断に迷ったりした場合、採用担当者は応募者を面接へ案内するか迷ってしまいます。人事部門内や配属先と協議することになると、その協議の間は結論が出ないので、応募者にも結果の連絡が来ません。
既卒や第二新卒は、実務経験が短く未経験の職種を希望することも多いので、相性とスキルであれば、相性が重視されやすいです。企業風土が合えば定着し、業務との相性が良ければ、積極的に業務を習得していく人材だと考えます。
社会人の基礎であるコミュニケーション能力を強みにできると、幅広い業界・職種で高評価を得ることも可能になります。ぜひこちらの記事に目を通し、より効果的なコミュニケーション能力のアピール方法を確認してください。
関連記事
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力は企業が学生に最も求める能力といえます。本記事では有効なコミュニケーション能力の自己PR方法について解説しています。
記事を読む

③ほかの応募者と見比べている
採用枠が少なかったり、面接官の時間に限りがあったりすると、採用担当者は書類選考を通過させる人を絞り込む必要があります。よって、甲乙付けがたい応募者がいる場合は、検討した分だけ結果を出すのが遅くなります。
さらにいえば、書類選考のフェーズだけで応募者を比べるとは限りません。たとえば「後1人採用したい」と考えている企業が、面接中の応募者と書類選考中の応募者を抱えている場合、面接の結果次第で書類選考中の応募者への連絡内容が変わるので、面接が終わってからでないと結果を通達できません。
そのために、書類選考の結果が出るのが遅くなることがあるのです。
- 不合格の人には書類選考の結果を送らない企業もあるって本当ですか?
不合格通知を送らない企業もあるが採用を迷ううちに連絡が遅れることもある
残念ながら、「合格した場合のみ1週間程度で通知」といった選考フローで、不合格の場合は通知を行わない企業も一定数存在します。
明らかに合格ラインに達しない場合は、判断に時間を要しないため、不採用通知を出すスピードは早くなります。一方で、次の選考に進めるか迷っている場合や、ほかの応募者と比較検討している場合、より適した人材の応募を待っている場合など、少しでも合格の可能性があるケースは、選考結果が遅くなる傾向があります。
書類選考の提出から1週間以上連絡がないと、「不合格ということ?」と不安になってしまいますよね。以下のQ&Aではこの悩みに対して3名のキャリアアドバイザーが回答しているので、ぜひ参考にしてください。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
専門家に聞く! 何日以上経ったら書類選考の結果を問い合わせるべき?
応募者としては、自分に合う企業とのマッチングをなるべくスムーズに進めたいので、書類選考の結果がわからない状態が続くと「宙ぶらりんのままだとモヤモヤする」「そろそろ白黒はっきりさせたい」と、企業への問い合わせを検討する人も増えます。
しかし、「問い合わせをしたせいで心証が悪くなったらどうしよう」「まだ問い合わせるには早いかも」とためらってしまう人も中にはいるでしょう。
そこで今回、キャリアコンサルタントの谷所さんに、企業への問い合わせの適切なタイミングを教えてもらいました。谷所さんは企業の人事として10,000人以上の応募者と面接をした経験を活かして、多くの求職者の就労支援をおこなっています。谷所さんの意見を参考に、問い合わせをすべき時期を見極めましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る企業が提示した連絡期日を過ぎたらなるべく早めに問い合わせよう
たとえば、企業から「1週間以内に結果を出す」と伝えられている場合は、8日目以降に問い合わせるべきでしょう。月曜日に応募したならば、8日目は翌週の月曜日になります。1週間以内と伝えられていて、3~4日目など1週間経たないうちに問い合わせるのは、伝えた内容を理解していないと受け取られますので注意しましょう。
また、1週間以内に結果を出すと言われて、2週間以上過ぎて問い合わせをするのは、入社意欲が欠けていると受け取られることがあります。1週間以内と言われたならば、1週間経過した時点から少なくても2週間を超えずに問い合わせをするべきです。
連絡期日を伝えられていない場合は7営業日程度を目安に連絡しよう
結果を出す目安を伝えられていない場合は、営業日ベースで7~10日経過した段階で、問い合わせてみましょう。4~5日目で問い合わせることもできますが、応募者が多く選考が進まないため、結果を出す目安を伝えられないことが考えられますので、少なくても営業日ベースで7日程度は待ったほうが良いでしょう。
結果を問い合わせることは採否に影響しないうえ、何らかの原因で結果が届いていない可能性もあるので、連絡がなければ確認をすべきです。
関連記事
面接の合否連絡はいつくる? 適切な問い合わせのタイミングも解説
面接の合否連絡は一般的に1週間から10日程度と言われています。しかし、2週間経っても連絡が来ない場合には企業への問い合わせも可能です。この記事では、面接結果を問い合わせるときのマナーや適切なタイミングをキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

ESに悩んでいる就活生は
大手内定者の「ES回答例100選」を活用しよう!
・内定者のESを参考にしたい
・大手志望で就活準備をしている
「〇日で結果を伝える」と言われたのに連絡がない場合の問い合わせ方
企業によっては、「書類選考の結果は1週間以内に連絡する」などと前もって伝えてくれることもあります。ただし、採用担当者が多忙だったり、ほかの応募者と見比べていたりして、言われていた日数が経過しても連絡が来ないこともあるので、そのときは応募者から企業へ問い合わせましょう。
ここでは採用担当者からの心証を下げることなく書類選考の結果を聞き出す問い合わせのテンプレートを、メール・電話それぞれで紹介します。よりスムーズに結果を聞けるよう、配慮すべきポイントを押さえた問い合わせをしましょう。
企業が書類選考の結果を通知する期限を守らない場合、信頼性やコミュニケーションに問題がある可能性があります。応募者としては、まずは問い合わせをおこない、状況を確認することが大切です。
連絡がないまま進展しない場合、応募先企業の姿勢を再検討し、ほかの選択肢も視野に入れて進めることをおすすめします。
メールでの問い合わせ方法
書類選考の結果を問い合わせるメールのテンプレート
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名履歴書などのご送付につきまして【港太郎】
〇〇株式会社
人事部 採用担当〇〇様
いつもお世話になっております。
貴社の求人に応募させていただいた、港太郎と申します。
△月△日に応募書類をお送りいたしましたが、
書類は問題なく届いていますでしょうか。
お忙しい中恐れ入りますが、ご確認いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
──────────────────────────────
港 太郎
〒〇〇〇-〇〇〇〇
東京都〇〇区〇〇-〇-〇
携帯電話:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇〇〇@〇〇〇
メールで問い合わせる際は、ビジネスマナーを守ることが基本です。誤字脱字や敬語の誤用がないメールを、応募企業の営業時間内に送りましょう。
営業時間・営業日は企業ホームページ(HP)や、企業からのメールの署名部分に書いてあることが多いです。もしなければ平日の9~17時など、多くの企業が営業している時間に送ることで、相手への配慮を示せます。
深夜から早朝は非常識だと思われかねないので避けるのがマナーです。送信予約機能を使えば、都合の良いタイミングでメールを用意できます。
また、文面については直接的な表現を避けることを心掛けましょう。「書類選考の結果を教えてください」「結果はいつ連絡してもらえますか?」といったたずね方は、高圧的な印象を持たれかねません。婉曲的な表現で相手の状況に配慮しつつ、ビジネスマナーを身に付けていることをアピールしましょう。
若手層の求職者がやってしまいがちなミスとして、会社名を(株)など略称で記載することや、「お世話になっております」などの挨拶文を省略して、要件を記載するミスがあります。
友人などとやり取りするテキストとビジネスメールは違うので、上記の例文を確認しましょう。
電話での問い合わせ方法
書類選考の結果を問い合わせる電話のテンプレート
お世話になっております。御社の求人に応募させていただいた港太郎と申します。
選考についてお伺いしたいことがあり、ご連絡いたしました。人事部採用担当の〇〇様はいらっしゃいますか?
(採用担当者が出る)
お世話になっております。先日御社の選考に応募させていただいた、港太郎と申します。
△月△日に応募書類をお送りしたのですが、問題なく届いているか確認させていただきたくご連絡いたしました。
お忙しい中恐れ入りますが、ご確認いただけますと幸いです。
(採用担当者からの返答)
ご多忙のところご対応いただき、誠にありがとうございます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。それでは、失礼いたします。
中には電話に苦手意識のある人もいるかもしれませんが、メールと違ってリアルタイムで相手と話すことができるので、相手からその場で返答してもらいやすいというメリットがあります。
なお、電話で問い合わせる際には、用件を最初に言う結論ファーストを心掛けましょう。企業にはさまざまな電話が入るので、きちんと用があって連絡をしていると示さないと、担当者につないでもらえないかもしれないのです。
もし採用担当者が席を外している場合は、電話を取ってくれた人に「今日中に採用担当者からの折り返しの電話がほしい」と伝えましょう。期限を設けることで、採用担当者が対応を後回しにすることを予防できます。しっかりと採用担当者の行動をうながし、回答をもらってください。
また、電話は音声が聞き取れないと話が前に進まないので、スピーカー越しにも用件がはっきり伝わるよう、大きな声で歯切れ良く話すことが大切です。道路の近くや人が大勢いるところなどは避け、スムーズなやり取りができる状況で電話をかけましょう。
書類選考の結果を問い合わせる際は、基本的にはメールが推奨されます。採用担当者は多忙で、電話では即答できないことが多いため、メールで問い合わせると負担が軽減されます。
しかし、ほかの企業の選考スケジュールが迫っているなど、緊急の場合は電話も可能です。
円滑に就職・転職を進めたい人は! 書類選考の結果待ち中に取るべき行動3選

書類選考の結果が届くまでの時間を応募者がコントロールするのはきわめて難しく、またどれだけ素早く結果を連絡してもらえたとしても、数日の待機時間が生じるのは避けられません。
しかし、その時間を企業からの連絡を待つだけで終わらせてしまうのはもったいないです。就職・転職活動が長引くと、比例して体力やお金への負担が大きくなるので、限られた時間は有効に活用しましょう。
より自分に合った企業とマッチングできるよう、結果を待つ間に以下の行動を取り、円滑に就職・転職活動を進めてください。
①書類選考の合否が出る前から面接練習を始める
結果を待つ間、まずは書類選考を突破して面接に進むことを前提に、面接の準備を始めましょう。新卒の一括採用と違い、通年採用は応募者一人ひとりの選考を逐次進めているので、書類選考と面接の間にそれほど猶予がないかもしれないのです。よって、面接練習は早めに始めることをおすすめします。
既卒・第二新卒の面接は、新卒に比べて面接の展開を予想しづらいですが、だからこそどのタイミングでどういった角度から質問されても答えられるよう、履歴書・職務経歴書の内容を頭に入れたり、大学卒業からこれまでの活動を自分なりにまとめたりといった準備が必要不可欠です。
また、面接のイメージが湧かなかったり、より実践的な練習の必要性を感じたりしている人は、身近な人や就職エージェントらに模擬面接を依頼してみましょう。話し方、話す内容、表情や姿勢などを客観的にチェックしてもらうことで、自分では気付けなかった改善点を知ることができます。
さまざまな手法で練習を重ねて対応力を養い、当日の面接では抜け漏れのないアピールをしてください。
前職での具体的な業務内容と成果、経験やスキルの確認、転職理由、入社後どのような仕事をしたいかなどの今後のキャリアプランなどが挙げられます。これらの質問は、経歴や能力、志望動機を深く理解するためによく聞かれるものです。
効果的な面接練習の方法は以下の記事で詳しく解説しています。限られた時間を有効に活用し、面接突破を目指しましょう。
面接練習の方法
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
一人でできる面接練習の方法
一人でできる面接練習の方法|効果を劇的に高めるコツ6選
模擬面接の方法
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説
②1社にこだわりすぎず複数企業を並行して受ける
既卒・第二新卒の就職・転職活動では、特定の企業にこだわり過ぎずに複数企業の面接を並行して受けることが大切です。現在書類選考を受けている企業で内定がもらえるとは限らないからです。早期に内定を獲得したいのであれば、効率的に選考を進める必要があります。
たくさんの選考を受ければ内定を得られるわけではありませんが、書類選考だけでも1社につき7~10日かかります。つまり、たとえば3社目で書類選考を通過する場合、1社ずつ選考を受けていたら単純計算で21~30日と1カ月近くかかるので効率的ではありません。同日に3社に書類を送っていれば、7~10日で面接への案内を受け取れます。
なお、マイナビの転職動向調査2024年版(2023年実績)によると、アンケートに回答した1,500人の転職者が、転職活動を開始してから内定を獲得するまでの平均応募件数は8.8件、平均面接件数は3.6件、平均内定数は1.6件です。平均値を参考にするならば、3社からの面接の案内が来ることを目標に、9件の選考に書類を応募すると良いでしょう。未経験職種への応募であれば、多めに見積もって15件程度の書類選考を受けてみてください。
- 行きたい業界に絞って選考を受ける予定です。書類の内容は使い回しでも大丈夫ですか?
熱意を疑われるリスクがあるので書類の使い回しはやめよう
行きたい業界に絞って選考を受ける場合でも、書類の使い回しはおすすめしません。同じ業界でも企業の特徴は違ううえ、職種によって求める人材も異なりますので、アピールすべきポイントが変わります。
採用担当者は、使い回しの書類から自社に向けて書かれた志望動機や自己PRでないことが把握でき、入社意欲が低いと判断します。同じ業界であっても企業研究をおこない、応募企業に合わせた書類を作成しましょう。
③就職エージェントを活用して企業との連絡網を確保する
自力で求人を探して就職・転職活動を進めている人は、就職エージェントを活用することも検討してみましょう。就職エージェントに対して「いろいろな求人を持ってきてくれる」といったイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それだけではありません。
就職エージェントとは、求職者と企業の仲介をするサービスです。つまり求職者と企業をつなぐパイプとしてさまざまな情報を集めてくれる役割を持っていて、求人や、選考の状況などもその一つなのです。
よってエージェント経由で応募した場合は、書類選考の結果がなかなか届かないときは、就職エージェントが求職者の代わりに企業に問い合わせをしてくれます。個人が問い合わせると、採用担当者にたどり着くまでに時間がかかってしまうこともありますが、就職エージェントはすでに企業との信頼関係を構築しているので、企業により深く切り込むことが可能なのです。
就職エージェントの力を借りて、個人ではなかなか知ることのできない情報をつかみ、スムーズな就職・転職活動を実現させましょう。
就職エージェントを使っているにもかかわらず応募者が直接連絡することは、選考プロセスを無視している、ビジネスマナーが欠如していると見なされ、企業には「無礼」と受け取られることがあります。エージェントを通じたコミュニケーションをおこなうようにしましょう。
企業がすぐに連絡したくなる書類になっている? 見直すべき3ポイント
企業がすぐに連絡したくなる書類になっている? 見直すべき3ポイント
- 入社後に活躍できるポテンシャルがあるとアピールできているか
- 応募企業への熱意を伝えきれているか
- 書類に不備がないか
ここまで書類選考の結果の待ち方について解説してきましたが、書類そのものの見直しも大切です。書類の質が高ければ、採用担当者も「ほかの企業よりも早くこの応募者と会わなくては」と早めに連絡をくれるかもしれないからです。
採用担当者が「すぐにでも面接をしたい」と思う魅力的な書類を送り、スムーズな選考突破を目指しましょう。
書類選考に落ちてしまって悩んでいる人は、こちらの記事にもぜひ目を通してください。記事を参考に書類をブラッシュアップして、面接へとつなげましょう。
関連記事
書類選考で落ちる6つの理由|通過率が格段に上がる5つの基本を解説
書類選考で落ちる確率は10%~60%と幅広いです。この記事では書類選考で落ちないための基本ポイントと通過率アップのための差別化のコツをキャリアコンサルタントがプロの現場目線で解説します。基本と差別化を押さえて書類選考を通過しましょう。
記事を読む

①入社後に活躍できるポテンシャルがあるとアピールできているか
書類選考で確認されるスキルは大きく2つに分けられます。業務をこなすために必要になる実務的なスキルと、ビジネスマナーやコミュニケーション能力といった、社会人の基礎ともいえる汎用的なスキルです。まず、専門性が高い技術職・研究職・専門職でなければ、実務に関するスキルは入社後の習得でも十分間に合うので、高い成長意欲でカバーしましょう。
そして、若手層がより有効なアピールをできるのが汎用的なスキルです。若手層の採用に積極的な企業は、若手社員が企業とともに成長し、将来的に企業の中核を担う存在になっていくことを期待しています。つまり、仕事の成果を挙げることだけでなく、社員同士のつながりや企業風土を作っていってほしいと思っているのです。
そのためには、業務だけでなく、組織全体に良い影響を与えられるスキルが不可欠です。どのような場面でも必要不可欠なコミュニケーション能力や思考力を持っていることを履歴書の自己PR欄や職務経歴書でプレゼンし、自身が入社後に企業に貢献できる存在であることを示さなくてはなりません。
そのためには、これまでの経験を棚卸し、どういったスキルを獲得してきたか、どんな場面でそのスキルを活かせたかをアピールできる材料をそろえる必要があります。念入りな自己分析をおこない、魅力的なアピールができる書類を作成しましょう。
- 未経験の業種に応募予定です。それでも魅力的な書類を作れるでしょうか?
これまでのスキルや熱意をアピールする魅力的な書類を作ろう
未経験の業種に応募する際も、魅力的な書類を作成することは可能です。まず、自分のこれまでの経験や学んだスキルの中で、応募先の業界や職種で活かせる要素を見つけましょう。
たとえば、コミュニケーション力、問題解決力、チームワークなどの汎用的なスキルは、どの業界でも重要です。次に、これらのスキルがどのように具体的な成果を生んだか、過去の経験を通して説明すると効果的です。
さらに、業界についての自主学習や、なぜその業界に興味を持ったかを強調することで、前向きな姿勢と成長意欲をアピールできます。
自己分析の方法は以下にて詳しく解説しています。充実した自己分析は、書類の内容だけでなく、面接での応答にも良い影響を与えます。自己分析の結果を活用して、自分に合った企業とのマッチングを目指してください。
自己分析のマニュアル
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析のフォーマット
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
②応募企業への熱意を伝えきれているか
第二新卒枠や中途採用枠で選考を受けるときは職務経歴書の提出を求められることもあり、ついスキルや成果のアピールに力が偏ってしまうという人もいるかと思いますが、応募企業・ポストへの熱意も非常に大切です。
企業が応募者の熱意を気にかけるのは、「内定を出したら本当に入社してくれるか」「入社後も高い意欲を持って働いてくれるか」「早期に離職しなさそうか」を確かめたいからです。よって、新卒でなくとも熱意を伝えることは内定獲得に大きく影響します。
そして、企業へ熱意を示すためには、応募企業で働くことを具体的にイメージすることがポイントです。事業や職種に対する理解を深め、その環境で自分がどういった目標を持って働くか、どのスキルを活かして組織に貢献するかをイメージし、志望動機や自己PRにその内容を落とし込みましょう。
即戦力を求めている場合や、高度な知識・経験が要求される職種の場合は、スキルが重視されます。
一方で、企業の理念や方向性に合致している人を採用したい場合や、応募者間でスキルレベルが近い場合は、熱意が採用の決め手となることがあります。
働き方を具体的にイメージするには、企業のことを深く理解することが大切です。こちらの記事を参考に企業研究をおこない、ほかの応募者と差をつけましょう。
関連記事
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
企業研究ノートは企業選びと選考対策に有効! 就活は情報戦で情報を収集するだけでなく、いかに活かせるかが重要です。記事では企業研究ノートの作り方、必須の情報16項目から情報収集の方法まで、キャリアコンサルタントのアドバイスも交えて解説しています。企業研究ノートで情報を整理し、企業研究を効率的に進めましょう。
記事を読む

企業研究の内容は志望動機や自己PRの作成に活かすことができます。以下の記事を参考に、企業が「ぜひ自社に入社してほしい」と思う魅力的なアピールをおこなってくださいね。
志望動機の作り方
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
自己PRの作り方
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
会社に貢献できること
例文5選|「会社に貢献できること」を魅力的に伝えて差別化する秘訣
③書類に不備がないか
応募書類に形式的なミスがあると、「ルールを把握していないのかもしれない」「見直しが甘いのでは?」と注意力やビジネスマナーを不安視されかねません。履歴書や職務経歴書は日常的に作成するものではないので、以下のチェックリストを参考にルールを再確認するとともに、印象を下げてしまう要素を取り除いていきましょう。
応募書類の見直しポイント
- 誤字脱字がないか
- 敬語の誤用がないか
- 卒業などの年度・月は正しいか
- 履歴書・職務経歴書の日付が企業への提出日になっているか
- 略称を使っていないか
- 空欄がないか
- 証明写真は3カ月以内に撮影したものか
- 誤字を修正テープ・修正液で隠していないか(手書きの場合)
- インクが消えないボールペンで書いているか(手書きの場合)
特に注意したいのは、年度・月の間違いと空欄です。まず学歴・職歴は、ミスがあると「事実と異なる情報を書いて経歴を詐称した」と取られかねないので、年度の計算に間違いがないかは繰り返し確認してください。
和暦を使う場合は元号の切り替わりにも注意しましょう。元号を「平成30年→H30年」などと省略するのも、公的な文書としては不適切な書き方です。
そして、免許・資格欄や本人希望記入欄などを空白のまま提出するのも避けましょう。応募者のことを知らない採用担当者は、あえて何も書かなかったから空欄なのか、書き忘れているから空欄なのか、区別できないからです。熱意が低いと取られるリスクを回避するために、特筆すべきことがない場合は「特になし」と記入し、書き忘れではないことを明確に伝えてください。
チェックリストを見て、履歴書のルールを把握できているか不安になった人は、以下の記事に目を通してみてください。ルールを守り、企業から好印象を得られる履歴書を作成しましょう。
履歴書の誤字の挽回方法
履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説
履歴書の日付の書き方
履歴書の日付は提出方法によって異なる! 正しい書き方を解説
履歴書の下書きの方法
履歴書の下書きの正しい手順|跡を残さず美しく仕上げるコツとは
職務経歴書の書き方も併せて確認しておきましょう。以下の記事を参考に、自分の魅力を十分にアピールできる職務経歴書を作成してください。
職務内容の書き方
職務内容の魅力的な書き方を就活のプロが解説! 6職種別の例文も
アルバイトを職務経歴書に書く方法
アルバイト経験を職務経歴書に書く方法|すぐ書けるフォーマット付き
書類選考の結果を待つ時間を有効活用して応募企業への就職をかなえよう
書類選考の結果がなかなか届かない間、不安を抱えたまま相手からの連絡を待っているのは時間と気力がもったいないものです。なるべく早く内定を獲得したいと考えている人こそ、主体的に動いて企業の対応を促進しましょう。
なかには企業へ問い合わせることで心証が悪くなるのではと気おくれしている人もいるかもしれませんが、マナーや相手への配慮に注意を払えばまったく問題ありません。適切なタイミングで問い合わせをして、次の行動につなげましょう。
また、結果の連絡が遅かったことを、自身の提出書類を見直す機会ととらえるのも大切です。内容をブラッシュアップして、採用担当者がすぐさま連絡を取りたくなるような魅力的なアピールを盛り込み、自分の強みを活かせる企業からの内定獲得を目指しましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る書類選考の結果が何日も届かないときは落ち着いて状況に対処しよう
書類選考の結果がなかなか届かない時期は、誰にとっても不安や焦りを感じるものです。しかし、この期間を有意義に過ごすためのマインドと行動を取ることで、過度な不安を和らげ、次のステップへと進む力をつけることができます。
まず、マインドとしては、「選考の結果が遅れることはよくあること」と理解し、過度に結果に執着しないことが重要です。企業側の都合で採用プロセスに時間がかかることが多いため、選考結果の遅れが必ずしも不採用を意味するわけではありません。
また、焦る気持ちを抑えるために、「自分はすでにベストを尽くした」と信じ、ポジティブな姿勢を保つことが大切です。次に、行動面では、待っている間に他の求人にも目を向けてみましょう。複数の選択肢を持つことで、1つの結果に依存しすぎずに済みます。
結果を待つ間にほかの企業の選考に備えておくことも大切
また、履歴書や職務経歴書を再確認し、改善点があれば次回の応募に活かせるよう準備することも効果的です。さらに、企業の採用状況やトレンドをリサーチして、自分の市場価値を高めるためのスキルアップにも努めましょう。
このように、結果を待つ時間を有効に使い、心に余裕を持つことで、今後同じような不安に直面した際も冷静に対応できるようになります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/むらや社労士事務所代表
Yoko Muraya〇上場企業を含む民間企業での人事・採用経験約30年。就職支援や転職相談に従事し多くの求職者を支え、セミナー講師も務める。社労士の専門知識を活かし温かい雰囲気で各人に寄り添う
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細