内定の保留はできる? 認められる3つのケースと正しい伝え方を解説

5名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級

    Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで500名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施

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  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は60000件超。30年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

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  • キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

    Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる

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  • 社労士/涌井社会保険労務士事務所代表

    Wakui Yoshifumi〇平成26年に神奈川県で社会保険労務士事務所を開業。企業の人事労務相談や給与計算などを請け負う。また、関与先企業の社員のキャリアプランなどに関してアドバイスをしている

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  • キャリアコンサルタント/むらや社労士事務所代表

    Yoko Muraya〇上場企業を含む民間企業での人事・採用経験約20年。就職支援や転職相談に従事し多くの求職者を支え、セミナー講師も務める。社労士の専門知識を活かし温かい雰囲気で各人に寄り添う

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この記事のまとめ

  • 内定保留は就活生に認められた権利の一つ
  • 内定保留が許容されるのは「3つのケース」に当てはまるとき
  • 内定保留をする際は企業への配慮と誠意を忘れずに!

内定を保留にした経験がない学生の多くが、「内定を出してもらったけど、正直即決できない」といった悩みに直面しています。より志望度が高い企業の選考を控える学生のほとんどは、その他の企業からの内定通知に即答できないのが一般的です。

そこで、この記事ではキャリアコンサルタントの上原さん、谷所さん、遠藤さん、村谷さん、涌井さん、滝本さん、隈本さん、木村さん、樋口さんとともに、内定保留が許容されるケースや保留をしても失礼にあたらない期間の目安などを解説します。

約20年間、人事・採用採用活動をおこなってきたる村谷さんからは内定を保留する際に注意すべきポイントやどのように相談すべきかについても、アドバイスをもらいました。内定保留のマナーや上手な伝え方をマスターし、適切な判断と対応を目指しましょう。

目次

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内定保留が許容される3つのケース

内定保留が許容される3つのケース

  • ほかの企業の選考結果を待ちたい場合
  • 家族と相談して決めたい場合
  • 内定のある企業と比較・検討したい場合

早速、内定保留が許されるケースを具体的に見ていきましょう。近年の傾向では、内定保留が許容されるケースは大きく3つあります。

内定を保留できるケースがあらかじめわかっていれば、保留すべきか悩んだ際の助けになります。3つのケースをあらかじめ確認しておくことで、内定獲得後にも慌てずに対応できるようにしていきましょう。

なお、この3つ以外のケースでは内定保留ができないとは限りません。逆に、この3つに当てはまっていても内定保留が認められないケースもあります。

実際に内定保留できるかどうかは必ず直接担当者に確認してください。

ほかの企業の選考結果を待ちたい場合

基本的に、他社の選考が残っていることが理由であれば、内定を保留することは許容されます。近年では、複数の企業の選考を受けることが当たり前であり、一社からの内定に対して即答しづらい状況を企業側も理解しているためです。

そのため、正直に他社の選考状況を伝えれば、多くの企業が一定期間内定を保留にしてくれます。

ただし、内定保留を伝える際は「いつまでに返事ができるか」を明確にすることが重要です。たとえば「〇月〇日に志望企業の最終面接があります」「選考結果が〇日にわかる予定です」のように、具体的な日程を伝えましょう。

内定保留期間を曖昧にして、企業を無闇に待たせるのはマナー違反です。他社の選考を理由に保留する場合は、期限を明確に伝えることで誠意を示してください。

その場で保留期間を即答できない場合でも、連絡期限を追って連絡するなど、誠意ある対応が必要です。

適切な内定保留期間については、「学年・時期別に解説! 内定保留期間の目安と期限」のパートで解説しています。

家族と相談して決めたい場合

就職は人生を大きく左右するライフイベントであるからこそ、家族と相談したいという希望も、保留の政党な理由として認められています。近年は「家族の意見も踏まえて納得したうえで入社してもらう方が、入社後のミスマッチや早期退職を防げる」と考えている企業も多いです。

家族との相談を理由にする場合、保留期間の目安は数日〜1週間程度が一般的です。「週末に家族と話し合い、〇日までにご返事いたします」のように、具体的な期限を設定して伝えましょう。

ここでも他の他社の内定を待ってもらう場合同様、その場で明確な回答期限を設けましょう。必要以上に長い時間を設定すると、企業側に不信感を与える可能性があるため避けるのが無難です。

内定のある企業と比較・検討したい場合

すでに複数の企業から内定をもらっていて、企業を比較・検討したいという理由も、内定保留の正当な理由として認められます。前述の通り、多くの企業が学生に納得したうえで入社してもらうほうがメリットが大きいと考えているためです。

実際、明確な第一志望が定まっておらず、複数社から内定をもらって悩む学生は珍しくありません。企業文化、待遇、キャリアパス、勤務地など、さまざまな観点から比較して、自分に最も合った企業を選ぶのに時間がかかることは、企業も理解しています。

ただし、比較検討を理由にする場合でも、保留期間は1週間程度にしておきましょう。保留期間が長すぎると、内定先に不信感を抱かれてしまいます。

なお、まだ他社の選考中なのであれば、「ほかの企業の選考結果を待ちたい場合」を参考に保留期間を設定してみてください。

内定をもらった企業に対して「御社を含めて真剣に検討したい」という姿勢を示しつつ、自分が後悔しない保留期間を設けてしっかり自分のキャリアと向き合いましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!内定を保留できる期間は限られる! 企業の採用状況に注意しよう

「内定保留を断られた」という話はあまり聞きませんが、「保留期間が非常にタイトで困った」という相談はあります。

企業には採用計画があり、目標人数に達するまで採用を継続する必要がある一方、予定人数が埋まれば早期に選考を終了することがあるため、保留期間がタイトになることもあるのです。

特に1~2名の少人数採用の企業では、確実に入社してくれる人を早く確定させたいという本音があります。

このため、長期間の保留は現実的に難しく、数日で判断を迫られるケースも珍しくありません。こうした状況では、学生側も手持ちのカードを取捨選択する必要があり、悩むポイントになりやすいと感じます。

内定保留は誠実に相談! 理由や期日をはっきりと伝えよう

保留を希望する場合は、明確な理由と期限を伝え、企業側に誠意が伝わる対応を意識することが大切です。場合によっては、保留期間の延長に応じてくれるケースもありますよ。

公務員の内定を保留にしたい人は、以下をチェックしましょう。キャリアコンサルタントが実情を詳しく解説しています。

内定をもらったけど承諾すべきか悩んでいる人は、以下のキャリアコンサルタントの解説も参考にしてみてくださいね。

まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
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就活生が迷いやすい! 内定保留を考える5つの理由

就活を進めるなかで、「内定を保留したいけど、自分が悩んでいる理由には正当性があるのかな?」と不安に感じている人もいるでしょう。内定保留を打診して企業に不信感を抱かれるのは避けたいですよね。

そこで、ここからは就活生が内定保留を考える5つの理由を紹介します。周りの就活生たちが、どのような理由で保留を打診しているのか知っておけば、保留すべきか迷ったときの判断材料になるでしょう。

キャリアコンサルタントの見解も参考にしながら、内定を保留すべきか迷う理由が適切かどうか考えてみましょう。

①第一志望の選考結果を待ちたいから

第一志望の企業の選考を控えているというのが、内定を保留をする理由として最も多いでしょう。第一志望から内定をもらえるかわからないため、内定を承諾するか辞退するか悩みます。

また、第一志望の最終面接を受けているが、選考結果を待っているケースもあります。その場合は結果がいつわかるのか、最終面接時に伝えられるケースが多いので、必ず確認して内定保留の際に期限を伝えましょう

「内定をもらった企業で働きたいか」が重要な指針です。第一志望の選考に落ちた場合を考えて、その企業で働きたいと思うようであれば一度内定保留を伝えることをおすすめします。

②他社からも内定をもらって悩んでいるから

明確に第一志望の企業が定まっておらず、第一志望群として就活を進めていた人もいるでしょう。そのような人に多いのが、同時期に複数社から内定をもらって悩むケースです。

「どの企業が最も自分に合っているのか」「どの企業を選ぶのが将来の自分にとって最適なのか」など、どの企業の内定を承諾するか悩む人も多いでしょう。内定保留を伝える際は、担当者に悩みを正直に打ち明けてください。

企業によっては内定承諾までの期間に面談の機会を用意してくれます

延べ60000件超のキャリア相談を受けた瀧本さんからのアドバイス

瀧本博史

プロフィール

複数社から内定をもらった場合は、自分の理想の働き方ができる可能性が高い方を選びましょう。待遇面が同程度だった場合は、これまでお世話になった社員を思い出して、自分によりフィットする企業を見極めてください。

どの企業の内定を承諾するか迷った際は、以下の記事で判断基準を解説しているので、参考にしてみてください。

内定者からの質問に人事や現場の社員が答える機会として「内定者面談」を実施する企業も多くあります。承諾するか悩んでいる人にとっては貴重な機会なので以下の記事を参考に準備をしたうえで臨みましょう。

③すぐに承諾するのは不安だから

内定0の不安と戦いながら就活を進めて内定をもらうと、「本当にこの企業に入社して大丈夫なのか」と次の不安が襲ってくる人もいます

定年まで働くのであれば、約40年所属する組織なので、決断に自信を持てないのは自然なことです。実際、すぐに承諾するのが不安という理由で内定を保留にする学生もいます。

内定を出した後、学生にゆっくり考えてもらうため、一定期間後に内定承諾の連絡を求める企業もあるほどです。企業側も迅速に決定を迫って、内定辞退や早期退職のような結果を避けたいのです。

すぐに承諾するのが不安な場合は、自分のキャリア感と照らし合わせて一度考えたい旨を伝え、落ち着いて内定承諾するかを判断しましょう。

就職・転職サイトを運営する隈本さんからのアドバイス

企業と出会うことは難しく、入社しなければわからないことも多々あります。「なぜその会社を選んだのか?」という原点に立ち帰り、転職という手段もあるという気持ちの余裕を持って、就職活動の期限も意識して決断しましょう。

いざ内定をもらうと「内定ブルー」に陥る人もいます。内定ブルーの原因や対処法については、以下の記事で解説しています。

④ほかの業界や企業も見てみたいから

採用活動のスケジュールは、業界や企業によって異なります。そのため、内定をもらっても第一志望の業界の本選考まで期間が空いてしまうケースがあります。

ある企業から内定をもらった際、ほかの企業では一次面接すら始まっていないケースもあるでしょう。その場合は、一度選考状況を伝え、そのうえで保留にしたい旨を企業に伝えてみてください

キャリア支援のコーチングをおこなう木村さんからのアドバイス

木村 千恵子

プロフィール

企業側からすると、さまざまな業界を受けている学生に対して、強い興味を示している業種が複数ある、もしくは逆に強い興味を持っている業種がなく、志望が定まらずにいろいろな業種を受けているという2通りのイメージを持たれる可能性があります。

どちらにせよ、担当者が納得する理由を伝えられるかが重要です。

面接時の志望動機の答え方については以下の記事で解説しているので、面接対策に役立ててください。

就活の軸が定まっていない人は、こちらの記事を参考にして自分の軸を考えてみましょう。

⑤留学や進学と迷っているから

就職ではなく、長期留学や大学院への進学と迷って内定を保留にするケースもあります。長期留学は休学して渡航する人が多く、大学にもう一年通います。実際、卒業を入社条件に設定している企業が多いため、その場合は入社できません。

また、大学院に進学する場合は学生を継続することになるので、内定を辞退することになります。院試は9月ごろと1月ごろの2回に分けて実施されるのが一般的です。結果が出るまでだと、保留期間がかなり長くなってしまうので待ってもらえない企業も多いです

どちらの理由も他社の選考結果待ちのような明確な期限はないので、早めに意思を固めて保留・決断後の連絡をしましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!内定を保留することは企業の採用計画にもかかわることを知ろう

学生からよく聞く内定保留の理由としては、「第一志望の結果待ち」が多いですね。そのほか、同じくらい志望度の高い企業と比較して悩んでいたり、公務員試験や進学を検討しているケースもあります。

今は売り手市場という背景もあり、「選べる立場」という感覚を持つ方も少なくありません。

ただし、企業には採用計画があり、内定承諾や辞退には非常にシビアです。保留中に採用枠が埋まってしまい、「良いな」と思っていた学生を不合格にせざるを得ないこともあります。

つまり、長期保留は自分だけの判断ではなく、ほかの就活生の未来にもかかわることなのです。

内定保留は各所に影響する! 誠意を持って対応しよう

さらに保留後に辞退となれば、企業は採用活動を再開し、説明会や面接など多くのコストと労力がかかります。

内定保留は、あなたの「権利」ではありますが、軽い気持ちでおこなえるものではありません。自分の判断が、ほかの人の人生やチャンスに影響しているという意識を持ち、誠実かつスピーディーな対応を心がけてほしいと思います。

39点以下は要注意!選考を受ける前にマナー力を測定しよう

マナー力診断

就活マナーは軽視されがちですが、合否を左右する重要な項目の一つです。対策不足で選考に落ちてしまうことも少なくありません。

就活マナーの対策が不十分な人は「マナー力診断」 を活用しましょう。マナー力診断を受ければ、現在のマナー力とその対策がわかります

就活マナーが完璧な状態で選考に臨めるように、今すぐ診断を受けましょう。

学年・時期別に解説! 内定保留期間の目安と期限

ここまで内定保留が許容されるケースとその背景について解説してきました。「内定を保留したい」と考えている理由が企業に認められるものなのか、イメージがついた人も多いでしょう。

内定を保留する理由と同様に、保留の期間も非常に重要で、その期間次第で企業の対応や就活の進め方が変わることもあるのです。

ここからは、内定を保留できる期間について、学年時期別で解説していきます。

学年や就活スケジュールによって、保留ができる期間は異なります。内定の保留理由と現状を照らし合わせながら、マナーを守って内定を保留できる期間を明確にしていきましょう。

大学3年生の場合

大学3年生で早期内定を獲得した場合、長期保留が可能なケースが多いです。一般的に、日系大手企業は6月前後に内定を出すため、早期内定を出す企業も、それを見越して採用の計画を立てています。

実際、早期内定を出す企業はベンチャー企業や外資系企業が多く、優秀な人材を早めにに確保したいという狙いから採用活動を進めています。しかし、これらの企業も優秀な学生は複数社から内定を得ることを想定しているため、一定の内定保留や辞退を見込んでいるケースが大半です。

そのため、企業によっては日系大手企業が内定を出す6月頃、もしくは志望企業の結果が発表されるまで待ってくれるケースもあります。

ただし、保留期間が長いからといって油断は禁物です。期限を曖昧にしたまま放置すると、企業から「入社意欲が低い」と判断され、内定を取り消される可能性もあります。

選考を受けている企業や結果が出る時期を明確に伝えるなどで誠意を見せ、企業との信頼関係を維持する工夫を忘れずおこないましょう。

数カ月待ってほしいと伝えると悪いイメージを持たれてしまう気がします。一度内定を承諾してはいけないのでしょうか。

キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

木村 千恵子

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承諾後の辞退はなるべく回避するべき

企業は学生が自分の第一志望、またはより志望度が高い企業の選考結果が出るまで待ってほしいと考えていることは十分承知しています。

また、内定を受諾した学生の中でも一定の割合で後日辞退を伝えてくる可能性があることも想定しています。

しかし、内定辞退の連絡が遅れる学生の数が増えてしまうと、場合によっては追加で内定を出さなければならない事態が発生します。内定受諾後に辞退されてしまう方が、保留期間を設けるよりも迷惑な事態なのです。

後日辞退する可能性がある企業の内定は、安易に承諾しない方が良いことを理解しておきましょう。

なお、早期選考を実施している業界や早期選考の受け方については、以下の記事を参考にしてみてください。

大学4年生の4~5月の場合

大学4年生の4〜5月に内定を獲得した場合、保留期間は1〜2ヵ月程度が目安です。一般的に、日系大手企業の内定者発表が6月前後におこなわれるため、そのタイミングまで返答を保留できる場合があります。

多くの日系企業は3月にエントリーを開始し、早い企業では4〜5月に面接を経て内定を出すのが一般的です。早めに内定をもらった場合は他社選考の状況を明確に説明して、期限を設けたうえで内定保留してもらいましょう

保留期間が長くなるほど、企業への負担も大きくなります。そのため、感謝の気持ちと謝罪の言葉をしっかり伝え、誠意ある対応を心がけましょう。

また、この時期は企業も採用活動の真っ只中です。あなたの返答次第で他の学生への選考にも影響がでます。結論が出たらすぐ検討に移り、できるだけ早く企業に連絡しましょう。

就職・転職サイトを運営する隈本さんからのアドバイス

一方で、企業側が6月の段階でほかの内定者からある程度返答を得られていて、採用者数が目標に達している場合は、比較的長めに内定保留を待ってもらえます。

ただし、企業によりますが、長いといっても2週間程度と考えておきましょう。

大学4年生の6~7月の場合

大学4年生の6〜7月に内定を保留する場合、期間は1週間程度が目安です。大手企業は10月1日以降に開催する内定式に向けた準備を実施するため、長すぎる保留は企業の負担になりかねません。

また、この時期は多くの大手企業が集中して内定を出すため、同時期に複数社から内定を獲得する学生も多くなります。企業側も多数の内定を出していて、早期の採用人数確定に動いているため、保留期間が短めになるのです。

企業によっては「1週間後まで」など、承諾期限を明確に設定しているケースもあります。期限を過ぎると内定辞退とみなされる場合もあるため、保留したい場合は内定通知後すぐに連絡してください

ただし、企業がすでに一定数の内定承諾数を得ていて、採用目標に近づいている場合は、比較的長めに待ってもらえることもあります。

ただしその場合も、長すぎる保留期間はネガティブなイメージにつながることを覚えておいてください。

大学4年生の8~9月の場合

大学4年生の8〜9月に内定を獲得した場合、保留期間は1週間以内が目安と考えておきましょう。内定式が近づいている時期には、一刻も早い返事が求められていることを覚えておいてください。

企業は10月1日の内定式に向けて最終調整をおこなっています。内定式シーズンになると、採用活動が終了に近づくため、1人の内定保留に対して関心が寄せられることもあるでしょう。

1人の承諾・辞退の結果次第で採用活動を続けるか判断する場合もあります。この時期に長期間保留すると、企業だけでなくほかの候補者にも負担となる恐れもあるため、できるだけ内定保留しない、もしくは数日中に返事をしてください

大学4年生の10月以降の場合

大学4年生の10月以降に内定を獲得した場合、保留期間は2〜3日以内が目安です。この時期は採用者数自体がごく少数であるため、なかには内定を保留できない場合もある点には留意しておきましょう。

内定式が終了すると、多くの企業は採用活動を終了し、次年度の採用準備を始めます。この時期も採用を続けている企業は、内定辞退者が多かったり採用目標に届かなかったりしたケースがほとんどです。

春や夏のように大量採用をおこなうわけではないため、1人の学生が保留している間、ほかの学生の選考もストップします。企業にとっても、ほかの学生にとっても影響が大きいため、できる限り迅速に判断して返事をしましょう。

この時期まで就活を続けている場合、すでにどの企業にするかある程度絞られているはずです。自分の就活の軸を再確認し、後悔のない選択をしてください。

内定をもらう時期によって違う

時期にもよりますが、内定保留期間の目安は1週間程度が一般的です。内定通知時期によって1カ月程度猶予があるケースもあります。

また、選考が完全に終了するまで待ってくれるケースもあり、企業や内定をもらう時期によって異なるため、上記はあくまで参考程度にとどめておきましょう

内定辞退は入社の2週間前まで可能

内定保留期間を過ぎて内定辞退をした場合でも、学生は労働者と同じ労働契約法で守られており、内定辞退をすることは法律上で認められています。

民法627条では、「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する」と定められています。

つまり、入社まで2週間以上の期間がない場合、2週間後が4月に突入しているため、辞退ではなく退職扱いになります。

とはいえ、入社の2週間前まで内定の承諾と辞退で悩む人はほとんどいないでしょう。企業側は入社を想定して準備を進めているため、ほかの企業の選考結果が通知されたり、自分の考えがまとまったりしたら、すぐに担当者に結果を伝えてください

内定辞退は入社の2週間前まで可能

内定承諾後に辞退できる?

内定保留期間を過ぎて内定辞退をした場合でも、学生は労働者と同じ労働契約法で守られており、内定辞退をすることは法律上で認められています

民法627条では、「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する」と定められています。

つまり、入社まで2週間以上の期間がない場合、2週間後が4月に突入しているため、辞退ではなく退職扱いになります。

とはいえ、入社の2週間前まで内定の承諾と辞退で悩む人はほとんどいないでしょう。企業側は入社を想定して準備を進めているため、ほかの企業の選考結果が通知されたり、自分の考えがまとまったりしたら、すぐに担当者に結果を伝えてください。

アドバイザーのリアル・アドバイス!内定保留で損害賠償請求されることは極めて稀

内定を辞退すれば損害賠償請求されるのではないかと不安に感じる人もいるでしょう。

しかし、原則として内定辞退で損害賠償請求されることはありません。内定辞退は、民法627条1項の解約権の行使であるため、14日以上前に告知をしていれば違法性はないためです。

ただし、企業は内定者を社員として雇用するためにたくさんの手間と費用をかけて準備をおこなっています。選考に要する費用も決して低いものではなく、企業側の入社への期待も保護しなければならないでしょう。

そのため、内定承諾書を提出した後のような入社直前になっての辞退であれば、著しく信義に欠ける行動として、損害賠償請求が認められる可能性も存在します。

辞退する場合は企業への配慮を忘れないようにしよう

損害賠償請求されるケースは、極めて例外的でしょうが、仮に内定辞退をする場合には余裕を持って企業へ告知すると安心できます。

また、内定保留で損害賠償請求されるようなことはないでしょうが、企業が入社への期待を持っていることに違いはありません。そのため、内定辞退同様に企業側に配慮したスケジュールを心がけましょう

こちらの記事では内定式後のついて解説しています。トラブルを避ける対応など詳しくまとめているので参考にしてみてください。

内定保留の期間に関してより詳しく知りたい人は、以下も併せてチェックしてみてください。内定保留の期間についてのキャリアコンサルタントによる解説をまとめています。

内定承諾を2ヶ月先まで保留したいです。どうしたら良いのでしょうか。
内定をキープし続けるのはありですか?

そのやり方、実はNGかも?マナーの思い込みをリセットしよう

メールの書き方やOBOG訪問のマナーなど、「なんとなく」のやり方で進めていませんか?マナーの誤解や自己流は、選考での減点につながる恐れがあります。

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内定を保留する3つのメリット

内定を保留するメリット

  • 納得して就活を終えられる
  • 第一志望の企業の結果を待てる
  • 家族や友人に相談できる

内定の承諾を企業に待ってもらう内定保留について、解像度が高まってきたでしょう。ここからは、内定を保留するメリットを解説します。

①納得して就活を終えられる

大きな後悔なく就活を終えられることが、内定保留の最大のメリットです。内定を保留して就活を続ければ、他社の選考を満足いくまで受けて、納得して就活を終えられる傾向にあります

一方で、内定を早めに承諾して就活を終えてしまうと、挑戦していない企業への未練が残り、早期退職や採用活動終了後の内定辞退につながります。

とはいえ、ギリギリでの内定辞退は、ほかの企業の選考でも良い印象を与えません。担当者は内定承諾後に辞退される可能性があると考え、内定をためらう可能性があります。

一度しかない新卒の就活を後悔なくやり切るために、内定保留を上手に活用しましょう。

②第一志望の企業の結果を待てる

内定を保留することで、第一志望の企業の選考結果を待てます。内定保留を活用しないと、第一志望の企業にチャレンジせずに内定を承諾して就活を終えるか、辞退して内定を失うかになり、後悔の残る結果になるリスクが跳ね上がります。

しかし、内定を保留すれば第一志望の企業に挑戦して、もし落ちても内定先は確保できています。落ちた時のセーフティーネットがあることで、自信を持って面接に挑める効果もあります

内定保留の連絡をする際は、「〇日に最終面接がある」「最終面接の結果が〇日にわかる」など、明確な期限を担当者に伝えておきましょう。

内定保留の期限を伝えたら、「そこまで待つのは難しい」と言われてしまいました……。

キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級

隈本 稔

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理由を伝えても受け入れられない場合は企業の指示に従おう

まず、内定保留を伝える際には、「なぜその日でなければならないのか」を正直に伝えることから始めましょう。ほかの会社の面接や結果待ちの状態ならば、その旨を連絡することが大切です。

理由を伝えても待つのが難しいと言われたら、採用担当者に返事の期限を聞いたうえでその日までに返信しましょう。企業側にも採用スケジュールがあるため、内定者の中で一部の人だけを特別扱いはできません。

そのため、企業側の対応や態度などから入社後に信頼関係を築けるかどうかも考慮したうえで、内定を承諾するかどうかを定められた期限までに伝えましょう。

③家族や友人に相談できる

内定を保留すれば、その間に、家族や友人に相談できます。「自分の性格と合っているか」「業界動向はどうか」など、自分をよく知る人から相談してアドバイスをもらいましょう。

とはいえ、最終的に決定するのは自分自身です。就活の軸と照らし合わせて、企業が自分に合っているか判断してください

アドバイザーからワンポイントアドバイス内定保留は自分に合った企業で働くためにも必要な手段

現在、若年層の人口減少により、多くの業種で人材不足の状態が恒常化しています。そのため企業は、適正人数の人材確保が難しくなっており、売り手市場が続いています。

また、感染症拡大も落ち着き始めて、各企業の経済活動は活発になってきました。これらの影響から各企業の採用活動は長期化し、就職活動をする学生にとっては希望の企業に入社できるチャンスが高まっています

納得したうえで入社するのは企業にとっても望ましい

さらに企業側には、納得して入社し長く働いてもらいたいという気持ちがあります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、学生には納得するまで就職活動をしてもらいたいのです。

内定を保留することは、学生にとっては自身の可能性にチャレンジができるというメリットがあり、企業側にとっては入社後のミスマッチが防げるというメリットがあります。

また、現代は先行きが不透明な時代でもあり、不測の事態で自身のキャリアが変わってしまう可能性があります。

その点も考慮して保留期間にじっくりと考えられれば、内定保留は自分の理想のキャリアを実現させるための有効な手段の一つであると考えられます。

自己分析の方法は以下の記事で解説しているので、参考にして自分に合った仕事を見つけてください。

就活マナーに自信がない人は、まずはマナー力診断を受けてみよう

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入社後に影響が出るかも? 内定を保留する際の3つのリスク

内定を保留する際のリスク

  • 入社意欲を疑われる
  • 対応が不誠実だと担当者に悪い印象を与えてしまう
  • 内定を取り消される可能性がある

内定保留は、学生に認められた権利です。しかし実際には、多くの企業は内定を承諾するか辞退するかを早く決めてほしいと考えています。企業も採用する人数を確定して、採用活動をスムーズに進めたいのです。

この相反する思いがある以上、内定保留にはリスクもついて周ります。

ここからは、内定を保留する3つのリスクを解説します。内定を保留する際にはどのようなリスクがともなうのか、事前に把握しておきましょう。

①入社意欲を疑われる

内定を保留にすることで、入社意欲を疑われるケースがあります。特に「内定をいただけたら、就活を終えて御社に入社します」と、面接で回答した場合、その疑念が強くなることはほぼ確実です。

面接時と違うことを言っていることになり、「どの企業にも同じことを言っているのか」「志望度が低いのでは」など、担当者は不信感を抱くことがあります

内定保留をする企業に入社する可能性も十分あるので、なるべく入社意欲を疑われることは避けたいです。どうすればいいでしょうか?

キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

木村 千恵子

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保留したい理由を丁寧に伝えよう

面接で第一志望について質問を受けていたり、もし内定が出たら受諾する気があるかなどの質問をされていた場合は、それまでに企業に伝えてきた内容をふまえて、内定を保留したい理由を丁寧かつわかりやすく説明する必要があります。

たとえば、複数企業との面接が進む中で志望の優先順位が変わってしまった場合は、どのような理由で志望度に変化が生じたのか、単なる気持ちの変化だけではなく、誠意を持って納得感の得られる理由を説明するように努めましょう。

そのうえで、どのような状況またはタイミングになれば、内定を受諾するかどうかの判断ができるのかを明確に伝えることが大切です。

②対応が不誠実だと担当者に悪い印象を与えてしまう

内定保留は学生に認められている権利ですが、連絡が遅くなったり、理由が曖昧だったりと、不誠実な対応をすると担当者に悪い印象を与えてしまいます。

就活時の印象が人事評価や配属に影響を与える可能性があるので、伝え方など内定保留の対応には注意が必要です

内定保留をスムーズにおこなうための6つのポイント」で解説するポイントや、「内定の保留を伝える際の例文」で紹介する例文を参考に、誠実な対応を心掛けてください。

延べ60000件超のキャリア相談を受けた瀧本さんからのアドバイス

瀧本博史

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企業としては、学生が選考を受けている時点で、ある程度の入社意志があると考えています。そのため、内定の連絡をしてから短期間で辞退の連絡を入れてくる学生は不誠実だと思ってしまう人もいるでしょう。

③内定を取り消される可能性がある

内定保留の最大のリスクとして、内定取り消しになる可能性がある点にも留意しておきましょう。

企業は年度ごとに上限人数を決めて採用活動をおこなっています。どのくらい内定を出すと、何人くらいが入社するか計算して選考を進めているのです。そのため、早く内定を承諾するかどうか決めてほしいと考えています

しかし、内定を保留にされると学生が入社するか判断できません。採用人数が少ない企業では、1人が内定を保留にするだけで採用活動が進まなくなります。最悪の場合、保留になっている内定を取り消して新たに採用活動を始める可能性があります。

就職・転職サイトを運営する隈本さんからのアドバイス

実際に取り消しになったケースに遭遇したことはありませんが、内定保留期間も企業は採用活動をおこなっているため、保留している人よりもマッチ度が高く入社意欲が高い人材が見つかれば、そちらを優先して内定取り消しを出す可能性があります。

内定保留をして内定取り消しになる可能性については以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

やってるつもりが逆効果?無意識のNGマナーに注意しよう

「一応マナーは気をつけているつもり」そんな人ほど要注意。自己流やネット情報だけで身につけたマナーは、実は選考でマイナス評価になることも。

マナー力診断」では、就活で見られているマナーをもとに、無意識のNG行動を洗い出せます。

マナーで損をしないために、事前に対策しておきましょう。

内定保留をスムーズにおこなうための6つのポイント

内定保留をスムーズにおこなうためにはいくつかポイントがあります。ポイントを意識していないと、失礼な伝え方になる可能性があります。解説するポイントを把握して、スムーズに内定保留を伝えられるようにしましょう。

内定保留を伝える際は、誠意が非常に重要です。期限を曖昧にしたり、連絡が遅くなったりしないようにしましょう。ポイントを把握して内定保留を伝えれば、担当者へ誠意が伝わります。

内定承諾か保留か迷い、判断できない人は以下の記事も参考にしてみてください。後悔なく就職を終えるために必要なポイントを解説しています。

①すぐに伝える

内定保留をする際は、すぐに伝えましょう。内定保留の連絡が遅くなると、その間にほかの学生への結果通知が遅くなったり、結果が変わってしまったりするからです。

内定保留は学生に認められた権利ですが、場合によっては企業に迷惑をかける行為です。保留する意思があるのであれば、誠意を持って早めに伝えてください。内定保留は自分の問題だけではなく、企業の担当者やほかの学生にも影響があることを理解しておきましょう。

キャリア支援のコーチングをおこなう木村さんからのアドバイス

木村 千恵子

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企業の採用には年間の採用計画があり、内定保留数が増えれば、必要な内定者数を満たすためにすぐに次の内定オファーを出す必要があります。学生が内定保留の意思を早く伝えることで、企業は一早く次の対策を打つことが可能になるのです。

内定をもらって保留を伝えるのは勇気がいりますよね。以下の記事では保留の伝え方を詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

②理由を明確に伝える

内定を保留にする際は、理由を明確に伝えてください。保留の理由によって、待遇が変わるケースは限定的です。むしろ、多くの企業は学生に最後まで就活をやり遂げてほしいと考えています。だからこそ、担当者が不信感を抱かないよう、内定を保留にする理由は明確に伝えましょう。

ただ、「第一志望の選考が残っている」のような失礼な表現には注意が必要です。「ほかの企業と迷っている」「最終面接で話を聞いて決めたい」など、伝え方には工夫しましょう

また、嘘をつくのも避けましょう。学生を何人も見ている担当者は、嘘に気が付きます。嘘だと思われると印象が悪くなってしまうので、理由は正直に伝えましょう。

滑り止め企業の内定を保留する場合、どのように理由を伝えれば角が立たないでしょうか?

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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他社との間で悩んでいることを正直に伝えよう

電話で保留を申し入れる場合、以下を参考にして伝えましょう。

先日、自分ではチャレンジのつもりで選考を受けていた企業から思いがけず、良い選考結果をいただきました。

そこで、選考を進めていただいている御社との間で大変悩んだのですが、就職活動に悔いを残さないためにも、まずはこのように悩んでいることについて連絡をさせていただきました。

もし、可能であれば内定を保留させていただきたいのですが、いかがでしょうか。

内定保留だけではなく、辞退をするときにも理由をきちんと伝えることが大切です。次の記事で内定辞退の理由について紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。

③回答期限を設定する

内定保留を連絡する際は、理由と一緒に回答期限も伝えてください。両親への相談やほかの内定先との比較の場合は一週間程度が一般的です。

ただ、第一志望の最終面接が控えているケースもあるでしょう。そのような場合は、「〇日にご連絡します」のように期限を設定してください

また、選考が始まっていないケースは結果がわかるまでに時間がかかります。いつまでなら待ってもらえるのか、相談して期限を設定しましょう。

期限を設定していないと、担当者に進捗状況を問い合わせる手間をかけてしまいます。手間をかけさせないために、回答期限は必ず決めておきましょう。

④内定を承諾する意思があることを伝える

内定は企業があなたを評価したことを意味します。評価してもらった企業を待たせることになるので、内定を承諾する意思を伝えてください。

「ほかの企業の保険です」「第一志望に落ちたら入社します」など、失礼な伝え方には注意が必要です。入社前に悪い印象を与えないためにも、内定を承諾する意思を見せて内定保留の連絡をしましょう

「御社への入社を真剣に考えていますが、一度しかない新卒の就職活動を納得のいくまで続けたいです」というニュアンスの回答が望ましいです。

⑤ビジネスマナーを守る

内定保留の連絡の際は、言葉遣いや連絡する時間帯など、ビジネスマナーに注意してください。特に言葉遣いではバイト敬語に注意が必要です。丁寧な印象を抱いて使っている学生もいますが、言葉遣いに違和感を持たれる可能性があります

注意が必要な敬語の誤用

  • 「履歴書のほうは」の「ほう」(ほうは比較対象がある場合に使用する)
  • 出身地を聞かれた際に「大阪になります」(なるは状態の変化を意味するが、出身地は変化するものではないから)
  • よろしかったでしょうか(過去形の使用は誤り)
  • なるほどですね(目上の人になるほどの使用は失礼にあたる)

また、電話をかける時間にも注意を払いましょう。勤務時間外にかけるのは非常識です。業務開始直後や終了間際の忙しい時間帯やお昼休みを避けてかけるのが無難です。10時~12時、14時〜16時の、担当者が電話に出やすい時間帯を選びましょう。

⑥電話とメールをする

内定保留の連絡は、電話とメールの両方を活用するのがおすすめです

電話は直接言葉を伝えられるので、担当者は誠意を感じます。また、素早く伝わるので業務をスムーズに進められます。一方で、電話がつながらなくて連絡が遅くなったり、記録が残らずトラブルに発展したりするケースもあります。

電話の問題点を解決するのがメールです。内定保留の承諾や期限が明確にわかるように、電話をした後にメールも送りましょう。

担当者に電話がつながらない場合は、先にメールを送ってください。電話に出れなくてもメールは確認できるケースがあります。

アドバイザーのリアル・アドバイス!心理的安全のために保留にするのは避けよう

第一志望があらかじめ決まっている場合でも、選考が進むペースや面接での印象などから、第一志望の内定を得られる確証が持てなくなることもあるでしょう。

そんなときに、安全策として志望度の低い企業の内定をキープしておきたいという心理が働いてしまうことがあります。

そのような状況に陥ると、本音では入社する気はまったくなくても、自分が安心するために行く気のない企業の内定を保留したまま確保しておきたいという気持ちになりがちです。

保留する前に入社する可能性があるのかを自分に問いかけよう

しかし、そのような後ろ向きな内定保留は、企業にとって非常に迷惑な行為です。もしその企業に最終的に行く気が持てないと感じているなら、そう感じている理由を自問自答して確認してみてください。

必要に応じて学校のキャリアカウンセラーや信頼できる相手に相談するのも良いですね。

そして、できるかぎり早く決断して、内定を保留するのか辞退するのかを企業にはっきりと伝えることが大切です。

あなたの就活マナーは大丈夫?
マナー力診断で確かめよう

就活マナーの対策を怠ったせいで、志望企業の選考を通過できなかったら悔しいですよね

まだ就活マナーの対策ができていない人は「マナー力診断」を受けることをおすすめします。簡単な質問に答えていくだけで、あなたのマナー力と改善ポイントを把握することができます

就活で後悔しないためにも、早めにマナー力診断を受けることをおすすめします。

内定の保留を伝える際の例文

「内定保留の伝え方がわからない」「電話で伝える際に焦ってしまいそう」のような悩みを抱えている人もいるでしょう。内定保留の伝え方はテンプレートがあり、決まった型に沿っていれば、担当者に失礼なく伝えられます。

電話とメールの例文を紹介します。例文を参考にして、スムーズに内定保留を伝えてください。

電話

電話

学生:お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。人事部の〇〇様はいらっしゃいますか。

受電者:おつなぎするので、少々お待ちくださいませ。

学生:はい

担当者:お電話変わりました。〇〇株式会社人事部の〇〇です。

学生:このたびは内定のご連絡誠にありがとうございます。御社から評価をいただいて非常にうれしく思っています。今すぐにでもお返事させていただきたいのですが、〇月〇日までお返事を待っていただけないでしょうか。

担当者:理由を教えていただけますか。

学生:他社の最終面接が〇月〇日にございます。入社後に後悔の残らないよう、最後まで就活をやり遂げたいと考えているためです。

担当者:わかりました。では、内定のお返事は〇月〇日までお待ちしています。

学生:私の都合で申し訳ございませんが、よろしくお願いします。では、失礼します。

以下の音声は、内定保留の際の学生と採用担当者の電話でのやりとりの例です。電話で保留を申し出るときの様子がよりリアルにイメージできるのでぜひ併せて確認してくださいね。

延べ60000件超のキャリア相談を受けた瀧本さんからのアドバイス

瀧本博史

プロフィール

本当は最終面接のときに他社の選考も受けていることを伝えてほしかったと感じますが、正直に連絡をしてきたことは評価したいと思います。

回答期限を延長してもらえたら、「ありがとうございます」と一言お礼の言葉をプラスして伝えたいところです。

メール

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名内定保留に関するご相談(〇〇大学 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇です。

このたびは内定のご連絡、誠にありがとうございます。貴社からの評価を大変うれしく思います。

電話でもお伝えしたとおり、現在選考を受けている企業があり、〇月〇日に最終面接を控えています。大変恐縮ですが、〇日まで承諾の猶予をいただくことは可能でしょうか。

貴社に大変魅力を感じており、すぐにでもお返事をさせていただきたいのですが、今後の人生にかかわることなので、やり遂げて悔いのない結果にしたいと考えています。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇大学〇〇学部
〇〇 〇〇
tel:xxx-xxxx-xxxx
e-mail:xxxx@xxxx.com

電話が繋がらなかった場合、例文の「電話でもお伝えしたとおり」の箇所を、削除しておきましょう。

承諾と辞退のどちらも解説! 内定保留後の結果を伝える際の例文

内定保留を伝えた後、期限までに担当者へ結果を報告する必要があります。「承諾の文章で入社後の印象が悪くなったらどうしよう」「待ってもらった分、内定辞退の連絡をしにくい」など、考えている人もいるでしょう。

承諾、辞退ともに早めの連絡が非常に重要です。企業の採用活動の方針や選考結果に影響が出る可能性があるからです。

ここからは、内定を承諾する場合と辞退する場合に分けて例文を解説します。内定保留をして伝え方に困っている人は、例文を参考にして内定保留後の結果を伝えてください。

内定を承諾する場合

保留後に内定を承諾する場合は、内定を保留してもらったことへの感謝と一緒に、内定承諾の意思を伝えてください。設定した期限までに意思が決まったのであれば、期限まで待たずにすぐに連絡しましょう。

電話

電話

学生:お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。人事部の〇〇様はいらっしゃいますか。

受電者:おつなぎするので、少々お待ちくださいませ。

担当者:お電話変わりました。〇〇株式会社人事部の〇〇です。

学生:お世話になっています。〇〇大学〇〇学部の〇〇です。このたびは内定のお返事にお時間をいただき、誠にありがとうございます。

数日間熟考した結果、御社へ入社させていただくことを決意しました。入社後は一日でも早く御社に貢献できるよう、努力して参ります。

勝手な申し出にもかかわらず、回答を保留にしていただき誠にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

就職・転職サイトを運営する隈本さんからのアドバイス

上記の例文は、入社の意思を伝えたうえで、待ってもらった期間のお詫びも伝えられている点が好印象だと思います。保留していた理由にもよりますが、入社を決断したポジティブな理由も一言添えられると良いでしょう。

メール

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名内定承諾のご連絡(〇〇大学 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇です。

このたびは私の勝手な申し出にもかかわらず、回答を保留にしていただき誠にありがとうございました。

数日熟考した結果、貴社への入社を決意致しました。納得のいくまで就職活動を続けさせていただいたこと、大変ありがたく思っております。

貴社に貢献できるよう、仕事に邁進する所存でございます。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。

〇〇大学〇〇学部
〇〇 〇〇
tel:xxx-xxxx-xxxx
e-mail:xxxx@xxxx.com

キャリア支援のコーチングをおこなう木村さんからのアドバイス

木村 千恵子

プロフィール

納得のいくまで就職活動を続けさせてもらえたという感謝の気持ちが伝わる良い文面です。

もし内定受諾後の手続きに関して内定通知時に情報が提供されていた場合は、その指示に従って手続きを進める旨も文末で伝えておくと良いでしょう。

内定を辞退する場合

内定を辞退する場合も、できるだけ迅速な連絡を心掛けてください。電話で担当者に辞退を伝えた後、記録に残るメールや手紙で連絡するのがおすすめです

何度か電話を掛けてもつながらない場合は、メールを送った後に電話をかけてください。

どの連絡方法でも、内定を保留にしてもらったことへの感謝を忘れないようにしましょう。

延べ60000件超のキャリア相談を受けた瀧本さんからのアドバイス

瀧本博史

プロフィール

内定を貰うまでにお世話になった社員全員に対して感謝の気持ちを伝えるぐらいの思いを持つことが重要です。一人ひとりがあなたの入社を期待していたその気持ちを忘れないよう、丁寧な対応を心掛けましょう。

電話

電話

学生:お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。

受電者:おつなぎするので、少々お待ちくださいませ。

担当者:お電話変わりました。〇〇株式会社人事部の〇〇です。

学生:お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇です。このたびは内定のお返事にお時間をいただき、誠にありがとうございます。

大変光栄なお話ですが、辞退させていただきたいと思い、ご連絡致しました。貴重なお時間を割いていただいたにもかかわらず、大変申し訳ございません。大変恐縮ではございますが、ご了承のほどよろしくお願いします。

就職・転職サイトを運営する隈本さんからのアドバイス

内定保留を願い出て待ってもらったのにもかかわらず、一方的に辞退することを伝える内容だと、人事担当者の心証を害する恐れがあります。お詫びの前に、辞退する理由を一言添えることで相手の納得感を得られるでしょう。

メール

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名内定辞退のご連絡(〇〇大学 〇〇)

〇〇株式会社
人事部 〇〇様

お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇です。

このたびは私の勝手な申し出にもかかわらず、回答を保留にしていただき、誠にありがとうございました。電話でもお伝えさせていただいたのですが、内定を辞退させていただきたいと考えております。

貴社のみなさまには、貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となってしまい誠に申し訳ございません。
今後とも貴社の更なる発展を、心よりお祈り申し上げます。

〇〇大学〇〇学部
〇〇 〇〇
tel:xxx-xxxx-xxxx
e-mail:xxxx@xxxx.com

電話が繋がらなかった場合、例文の「電話でもお伝えしたのですが」の箇所を、削除しておきましょう。

内定保留後に辞退する場合、電話・メール・手紙のどれがおすすめでしょうか?

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

プロフィールを見る

電話での連絡が基本

まずは電話で辞退の連絡をしましょう。メールや手紙のような無機質なコミュニケーションよりも、電話の方が感情を伝えやすいからです。

また、「違う進路先でも頑張ってほしい」と声かけをしたいと考える企業もあります。社会はいろいろな形でつながっていて、いつかどこかでビジネス上のつながりができるかもしれません。そういったときに良好な関係が築けることを期待して、エールを送りたいとも思うからです。

ただ、電話での辞退の連絡は、後日の「言った言わない」というトラブルが起こることを避けるため、書面でも辞退の連絡を求められる場合があります。

こちらのQ&Aでは内定辞退を3月に行う場合のリスクについてキャリアコンサルタントが回答しています。

焦らないで! 内定保留に関するトラブルと対処法

学生に納得して入社してもらうために、多くの企業が内定保留を認めています。ただし、早く内定を承諾してほしいと考える企業もあり、内定保留でトラブルに遭う可能性があります。

トラブルに遭った際、焦って適切な対応ができないと、後悔の残る就活になってしまうかもしれません。ここからは、内定保留に関するトラブルと対処法を解説します。

内定保留で起こりうるトラブルを把握して、冷静に対応してくださいね。

内定保留を断られた

内定保留は学生に認められた権利ですが、断られるケースがあります。採用活動を円滑に進めたい企業が、採用人数を確定させるために内定保留を断る場合があるのです。

社労士の資格を持つ涌井さんからのアドバイス

涌井 好文

プロフィール

学生の内定保留が可能な一方で、企業がそれを認めないことも自由です。保留されている段階では未だに労働契約が成立していません。

そのため、認めないと言われた以上は、内定を受諾し労働契約を成立させるか、その企業への就職を諦めるほかありません。

内定保留を断られた企業に入社したいという気持ちがあるのであれば、一度内定を承諾して、他の内定先が決まった時点で辞退することも一つの方法です。ただし、内定辞退は可能であるものの、企業の立場に配慮して、なるべく速やかに連絡するようにしましょう

承諾後に内定を辞退する方法については、以下の記事で例文を交えて解説しているので、参考にしてみてください。

オワハラに遭った

内定保留の意思を伝えると、オワハラに遭う可能性があります。

オワハラ

「就活終われハラスメント」のこと。内定を出した学生に内定を承諾し、就活を終えるよう圧力をかけることを指します。

しかし、企業には学生の就活をコントロールする権限はありません。そのような半ば強制的な指示に従う必要はないのです。

オワハラに遭った場合、「親と相談したい」「一度持ち帰ってゆっくり考えたい」など、冷静に対処してその場で決断しないようにしてください。

また、オワハラをする企業には、入社後も理不尽な要求をされる可能性があります。入社する企業を決定する際の参考材料にしてみてください。

内定先からオワハラを受けました。ほかの就職先を探した方がいいと周りから言われるのですが、従うべきでしょうか?

キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級

隈本 稔

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これまでの印象を振り返って自分で判断しよう

オワハラをおこなった企業に対して、自分が受けた印象を重視して判断しましょう。

オワハラの状況にもよりますが、実際に企業と面と向かって触れ合ってきたのは自分なので、採用試験全体を通して受けた印象などから判断することが大切です。

人の意見や感情だけで判断せず、オワハラを受けたことも含めたうえでその企業とのマッチ度を改めて見直しましょう。

内定を取り消された

学生に納得のいくまで就活を続けて就職先を決定してほしいと考えている企業も多く、内定保留を伝えた段階で内定を取り消すケースはかなり限定的です。しかし、内定取り消しに遭う可能性はゼロではありません。

万が一内定を取り消された場合は、都道府県労働局に相談しましょう。専門の相談員が企業との間に入って、助言や指導をしてくれます。時間と費用はかかりますが、弁護士への相談も一つの選択肢です。

社労士の資格を持つ涌井さんからのアドバイス

涌井 好文

プロフィール

内定によって労働契約は成立するため、内定承諾後の取り消しは解雇に相当します。正当な理由のない解雇は違法なため、不当解雇として損害賠償を求めることも可能です。

また、社員としての地位確認請求をし、入社を求めることも1つの方法となるでしょう。

内定保留で内定を取り消す会社に入社するのが不安です。ほかの企業の選考を受けるべきでしょうか。

キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

木村 千恵子

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会社の都合に納得できるかで判断しよう

内定保留で内定を取り消す可能性がある会社に対しては、そのような方針を取っている理由を失礼にならないようにたずねてみることは可能です。

何かその会社なりの妥当な理由ある場合、その理由に納得できるかどうかは自分次第です。明確な理由を教えてもらえない場合、ほかの企業の選考を追加できる段階ならば、応募先企業をもう一社増やすこともできます。

内定保留を気軽におこなうのはNG! 妥当な理由を伝えて保留期間を相談しよう

記事で解説してきた通り、内定保留は就活生に与えられた正当な権利であるものの、企業やほかの就活生に配慮したうえで活用する必要があります。自分の都合だけを考えて、期間を明確にしないまま内定保留にするのはNGです。

また、内定保留が許容される期間は、その理由や内定保留を伝える時期によって異なります。記事で解説した目安を参考に、自分が後悔せず、かつ相手にも迷惑にならない保留期間を設定しましょう。

結果が決まったら、できるだけすぐに伝えるのも、企業とほかの就活生への必要な配慮です。正しい手順で納得感のある理由を伝えられるよう、この記事を参考にしてみてください。

アドバイザーからあなたにエール内定保留を申し出ることに後ろめたさを感じる必要はない

就職活動では複数の企業に応募するのが一般的であり、内定連絡のタイミングによっては保留をお願いすることも少なくありません。

そのため、その企業と同等以上の志望度の企業の選考や合否連絡待ちの場合は、マナーを守ったうえで、内定を保留したいことを遠慮せずに伝えるようにしましょう。

保留したい理由と期日をしっかり伝えよう

企業側も学生が複数の企業に応募していることは理解しており、内定承諾を強制できないこともわかっています。そのため、内定保留を断られることはほとんどありませんが、保留をお願いする理由や期限についてはしっかりと伝えましょう。

内定保留の後に承諾や辞退の連絡をする際は、これまで待ってもらったことへの感謝を伝えるのはもちろん、どちらにせよ決断した理由を一言添えるのが社会人としてのマナーです。

企業によっては、内定保留を受け入れてくれなかったり、期限が極端に短く設定されたりすることもあります。その場合は、企業側の採用活動のスケジュールにもできるだけ配慮することが大切ですが、自分の納得度と就職活動の期限を意識して決断しましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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