新卒の面接の質問&回答例15選! 3つの必須対策も解説

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  • キャリアコンサルタント/産業カウンセラー

    Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう

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  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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  • キャリアコンサルタント / システムエンジニア

    Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている

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  • キャリアコンサルタント

    Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味

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  • キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

    Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍

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この記事のまとめ

  • 自己分析・業界研究・面接の傾向把握と対策の徹底が合否を左右する
  • 新卒の面接で頻出の15の質問は、その意図と回答例文を知れば対策しやすくなる
  • 対策を徹底しておけば、差がつきがちなイレギュラーな質問でも好印象を残せる

新卒の面接では、さまざまなタイプの質問が投げかけられます。志望動機や強みといった定番の質問から企業独自の質問まで、そのジャンルは多種多様です。

初めて面接に臨む就活生は「どうやったら堂々と答えられるようになるんだろう」と不安に思いがちです。ただ、投げかけられる質問を想定し、自分の伝えたいことを整理しておけば、初めてでも完璧な回答を返すのは難しくありません。

この記事では新卒面接で頻出の質問15選とそれぞれに対する理想的な回答、想定される質問をキャリアコンサルタントの富岡さん、谷所さん、小峰さん、高尾さん、板谷さんとともに解説します。

キャリアコンサルタントの中には過去に採用担当者として面接にかかわった経験を持つ人もいるため、ここでの解説を参考にすることで、企業側の意図を踏まえた面接対策を講じられます。

最後まで読んで、志望企業の面接突破をグッと引き寄せましょう。

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目次

新卒の面接でよく聞かれる質問はおもに15個!3つの対策が成功の鍵

面接対策をおこなう際は、頻出の質問から対策していくのが効率的といえます。なぜなら頻出質問はあなたが受ける数多くの企業が投げかける質問であり、聞かれる回数も必然的に多くなるためです。

この記事の前半では、新卒の就職面接のなかでもよく聞かれる15の質問の解説と、それに対する理想的な回答の例文を示しています。面接官の視点を知り尽くしたキャリアコンサルタントのアドバイスも絡めながらわかりやすく解説するので、まずは頻出質問への対策を万全にしておきましょう。

記事後半では、対策していない質問がきてもスムーズに答えられる状態にするための対策法や、受け答えで好印象を残すためのコツなどを解説しています。

記事を最後まで読めば新卒の面接で堂々と答えられる準備が整い、自信を持って面接に望めるようになるはずです。何度も見返しながら面接対策を徹底し、不安なく面接に望める状態まで仕上げておきましょう。

谷所 健一郎

プロフィール

企業が面接で何を知りたいかを理解しなければ、質問への対策は難しいでしょう。

面接ではそれぞれの質問に意図があるので、企業が何を知りたいか把握をしたうえで、面接官が納得する回答の対策をすることが重要です。

面接の質問だけではなく面接全体の対策をしたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。質問実例やマナーをプロが詳しく解説しています。

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面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

そこで、活用したいのが無料の「面接回答例60選」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でもよく聞かれるような質問とその答え方60通りが一目でわかります。

どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!

これらの質問に一目で答えられる!(一部)
【伊藤忠商事】
・あなたの強み・長所を教えてください。
・あなたの夢を教えてください。
【花王株式会社】
・この職種を希望する理由を教えてください。
・あなたにとって仕事とは何ですか。
【森永製菓】
・あなたの強みを当社でどう生かせますか。
・当社の業界を志望する理由を教えてください。

企業が新卒面接で知りたいこととは? 質問の意図を知ろう

まずは企業が面接でさまざまな質問をする理由を押さえましょう。企業の視点がわかると、面接の目的や質問の意図を理解したうえで適切な回答ができるようになります。

ここからは企業が新卒面接で見ている、特に重要な2点を解説します。

求める人物像にマッチするか

企業が採用基準で重視する主な項目

リクルート就職みらい研究所の『就職白書2025』データ集によると、企業が採用基準で重視する項目の第1位は「人柄」です。

たとえ優秀であっても人柄が企業と合わないと、入社後になかなかなじめない、業務の適性がない、周囲とスムーズなコミュニケーションが取れない、などのミスマッチが起こる可能性があります。

そのため、たとえば根性がある、明るくて元気、慎重で注意深いのように、企業ごとに「求める人物像」が設けられていることがほとんどです。

そこにマッチするか確かめるために、採用面接では長所・短所やアピールポイント、価値観など、人柄について確認する質問が多く聞かれるのです

企業や仕事内容を理解しているか

「かっこいい仕事だと思っていたけどやってみたら想像よりきつかった」「この業務に挑戦できると思って入社したけど携われる人は一握りだった」など、企業理解・仕事理解が足りずに入社後に後悔することはよくあります。

そのため入社後のミスマッチや早期離職を防ぐために、企業は事業内容、企業文化、具体的な業務内容などを正しく理解しているかを面接で確認しています

特に新卒の場合は転職と異なり業務のイメージが湧きにくく、自分が得意なことや活躍できる環境がはっきりわからない人もいます。

ただ「頑張ります」というだけでは本当に仕事内容を理解したうえでやる気があるのか、イメージや憧れだけで入社したいのかはわからないですよね。志望動機や入社後にやりたいことについて詳しく質問されるのはこのためです。

プロのアドバイザーはこう分析!

エンゲージメント向上のために人柄を重視する企業も多い

企業が新卒採用の面接で「人柄」を重視している理由の一つに、「エンゲージメント向上」という意図があると考えられます。エンゲージメントとは組織への愛着や信頼のようなものです。

エンゲージメントは重要な経営戦略の一つとして位置付けている企業が増えてきていて、「個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係」という意味合いで使われています。

そのため、面接でも個人の人柄、すなわち興味・価値観・適性・能力・役割などについて理解を深めることにより、その人の成長の方向性を知りたいという目的があります。

個人と企業の方向性や価値観が合っているかを見られる

個人と組織の成長の方向性がずれていないか、ある程度の方向性が一致しているか、といったことを確認することで、個人と企業がともに成長し合える関係性を築いていけるかどうかを見ているのです。

そしてエンゲージメントを高めていくことによって、個人の成長が組織の成長を高め、組織の成長が個人の働きがいをさらに高める、といった相乗効果を生み出していく狙いがあると思います。

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面接に対して不安を抱いている人は多いです。「他の就活生より準備不足じゃないかな」と気になりませんか。

そんな時は、あなたの面接偏差値を診断できる「面接力診断」がおすすめです。面接力診断を使えば、簡単な質問に答えるだけで自分の弱みとその対策を解説付きで把握できます。

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新卒の面接でよくある質問15選と回答例!

新卒の面接で投げかけられる質問の意図がわかったら、実際によくある質問をチェックしていきましょう。具体的な質問を順にチェックしていけば、イメージが湧いてより効果的な面接対策を講じる準備が整います。

ここからは新卒の面接で頻出する15の質問を、その意図や答え方のコツ、具体的な例文とともに解説します。質問内容だけでなく答え方のポイントも併せてチェックし、面接対策に生かしていきましょう。

①自己PRをお願いします

自己PRは面接の最初に聞かれることが多く、就活生の第一印象を決める重要な質問です。この質問で、面接官は応募者の強みや人柄、企業との適性を確認したいと考えています。

だからこそ単に長所を伝えるだけでなく、具体的なエピソードとともに「入社後にどう活躍できるか」まで示すことが求められます

回答例

私の強みは、最後まで諦めない継続力です。実際に大学のサークル活動でこの強みが発揮されました。

大学3年次に所属していたテニスサークルでは、新入生の退部率が50%という課題がありました。原因を調べるとサークルの割に練習がハードで、ついていけずに挫折するケースが多いことがわかりました。

対策として、私は初心者向けの段階的練習メニューを作成しました。毎週末に個別指導の時間も設け、半年間試行錯誤しながら継続した結果、退部率を20%まで改善できました。

入社後もこの継続力を活かし、困難な課題に直面しても諦めずに解決策を見つけ、チームの目標達成に貢献したいと考えています。

そのほかの関連質問

  • あなたの強みが発揮されたエピソードを教えてください
  • 他の人に負けない部分はどこですか?
  • 入社後に活かせるあなたの能力を教えてください

②長所・短所を教えてください

長所・短所の質問は、あなたの特徴をチェックするだけでなく、自己理解の深さと自分を客観視できているかを確認する意図があります。

特に短所については「どう改善しようとしているか」という成長意欲も見られています。短所は隠そうとせず素直に認めつつも、前向きに取り組む姿勢を示すことが重要です

回答例

私の長所は、相手の立場に立って考える共感力です。この強みは学生時代のアルバイトで発揮されました。

アルバイト先のカフェでは一時期、お客様からのクレームが多い期間がありました。話を詳しく伺うと、注文の待ち時間への不満が原因と判明しました。

そこで待ち時間の目安をお伝えし、お待ちいただく間にちょっとした会話を心がけたところ、お客様の表情が明らかに和らぎました。チーム全体に浸透させた結果、クレーム数も月10件から3件に減少しました。

短所は「完璧主義すぎるところ」です。資料作成で細部にこだわりすぎて時間をかけすぎてしまうことがあります。現在は作業の優先順位を明確にし、期限から逆算してスケジュールを立てることで改善に努めています。

そのほかの関連質問

  • 得意なこと・苦手なことを教えてください
  • あなたの性格について教えてください
  • 周りからどんな性格だと言われますか?
  • 弱みを克服したエピソードについて教えてください
  • 改善したいと思っている部分はありますか?

面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!

面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。

そこで活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、森永製菓や伊藤忠商事、トヨタ自動車などの人気企業の面接で、実際に聞かれた質問とその答え方がわかるようになっています。

どんな質問にも自信をもって答えられるようになれば、面接も怖くなくなります。今すぐ活用して、面接突破の力を手に入れましょう!

③当社を志望した理由を教えてください

志望動機は企業への理解度と入社意欲の高さを測る、面接の最重要質問の一つです。この質問を通じて、面接官は「なぜ他社ではなく当社なのか」「本当に入社したいと思っているのか」を確認しています。

回答ではその企業ならではの特徴や魅力を具体的に述べ、自分のキャリアとも重ね合わせながら回答する必要があります

今回は簡潔な志望動機の回答例を紹介します。

回答例

御社を志望する理由は、理念にもある「顧客に寄り添ったサービス開発」という企業姿勢に強く共感したからです。

私は大学でプログラミングを学ぶ中で、技術を使って人の課題を解決することに興味を持ちました。

私がゼミで作ったシステムはユーザビリティが高く高度なものだったのですが、実際にプロトタイプを使用してもらった際に、「基本的な部分はいいけど、なんか使いづらい」と言われることが多くありました。

逆に友人はプログラミングスキルが私よりも低いものの、ユーザーのニーズに徹底的に寄り添う仕様を追い求め、最終的にはコンペで最優秀賞に輝きました。

この時私は、「どんなに優れたものを作っても、顧客にとって最良のものでなければ意味がない」ということを学びました。

御社の〇〇というサービスはクオリティが高いだけでなく、利用者の声を丁寧に聞き取り、細かなアップデートを重ねることで満足度90%を実現されています。この顧客第一の開発スタイルこそ、私が目指すエンジニア像と一致しています。

入社後はこの経験を活かし、ユーザーの本当のニーズを汲み取れるエンジニアとして、より良いサービス開発に貢献したいと考えています。

そのほかの関連質問

  • なぜ他社ではなく弊社を選んだのですか?
  • 弊社の魅力は何だと思いますか?
  • 〇〇(競合他社)が第一志望ではない理由を教えてください
  • 弊社のどの部分に興味を持ちましたか?

④入社後挑戦したいことは何ですか?

この質問は応募者の入社意欲とキャリアビジョンの明確さを確認する意図があります。

面接官は本当にこの会社で働きたいと思っていれば、自分なりに自社での将来像が描いているはずだと考えています。だからこそ抽象的な答えではなく、その企業だからこそ実現できる具体的な目標やビジョンを示す必要があるのです

回答時は会社の事業内容や方向性への深い洞察をもとに、できるだけ明確なキャリアビジョンを描きましょう。入社後のキャリアを具体的に描けていればいるほど、「入社への意欲が強い」といった企業からのプラス評価につながります。

回答例

入社後は、御社の強みであるデータ分析技術を活用した新しいマーケティング手法の開発に挑戦したいと考えています。

実際、自分は大学でマーケティングを専攻し、ゼミでもSNS分析による消費者行動の研究をおこないました。その際、データから見えてくる消費者の潜在ニーズを発見する面白さを実感したのが、マーケティングにより深い興味を持った理由です。

御社は業界トップクラスのデータ蓄積量を誇り、AIを活用した分析にも力を入れておられます。

今後業界を席巻するであろう御社で、まずは営業担当として現場経験を積ませていただきたいです。お客様の生の声を理解した上で3年後にはデータサイエンス部門と連携し、より精度の高い顧客提案ができる仕組み作りに貢献したいと思います。

5年後以降はそこまでで得た経験や身につけたスキルを駆使して、御社のデータ分析技術を活用した新しいマーケティング手法を開発する部署で貢献していきたいと考えています。

そのほかの関連質問

  • 入社後どんな仕事をしたいですか?
  • 将来のキャリアプランを教えてください
  • 3年後、5年後の目標は何ですか?
  • 弊社でどのように経験を積みたいですか?

⑤周りからどんな人だと言われますか?

この質問は客観的な自己理解と、周囲との関係性を確認する意図があります。もちろんあなた自身の特徴をチェックする意図もありますが、この質問は「集団におけるあなた」や「自己理解の程度」を確認する意味合いが強いです。

この質問に対しては単に周りからの評価を伝えるだけでなく、なぜそう言われるのかの具体的なエピソードも含めることで、分析力や自分を客観視する能力の高さをアピールできます。どんな人だと言われるかの質問に対して、具体例を用いた回答を作成しましょう。

回答例

周りからは「頼りになる人」「困ったときに相談したくなる人」とよく言われます。大学のゼミでプレゼンテーションの準備に困っているメンバーがいたときの対応を例に挙げます。

その仲間は資料作成が苦手でいつも悩んでいました。そこで私は一緒に構成を考え、わかりやすいスライドの作り方を具体的なツールや、プレゼンを受ける側の視点なども交えて詳しく解説してみました。

結果、そのメンバーのプレゼンは教授から高評価を受けました。後日感謝された際には、「ただ教えるだけでなく、具体的な進め方やツールに関するアドバイス、さらには聞く側の感覚などの多角的な視点を盛り込みながら教えてくれたので、とても助かった」といってもらえました。

相手の立場になって必要な情報を精査して的確なアドバイスができる点が、周りから「頼りになる」と思われるゆえんだと自己評価しています。

私自身も人の役に立てることに喜びを感じており、チームの一員として困っている人がいれば積極的にサポートしたいと考えています。入社後もこの特徴を活かし、チーム全体の成果向上に貢献したいです。

そのほかの関連質問

  • 友人はあなたをどのように評価していますか?
  • 第三者から見たあなたの特徴は何ですか?
  • 家族や友人からよく言われる特徴はありますか?
  • 他人から指摘される性格の特徴はありますか?

⑥学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を教えてください

ガクチカは面接官が特に注目する質問の一つで、応募者の行動力、継続力、問題解決能力を総合的に評価する意図があります。ガクチカのエピソードは面接官があなたの仕事への姿勢や取り組み方を評価する数少ない材料になるため、回答に差がつきやすいポイントです。

面接官はあなたの回答から「困難に直面したときどう対処するか」「チームでどんな役割を果たすか」などを確認しています。結果のすごさや成し遂げたことの規模よりも、取り組みの中で考えたことや学んだことを具体的に伝えるほうが重要です

回答例

学生時代は1年間のアメリカ留学に力を入れました。

留学当初は英語力不足で授業についていけず、クラスメイトとのコミュニケーションも取れませんでした。この状況を改善するため、毎日3時間の自習時間を確保するだけでなく、毎日近くのカフェに通い、バリスタ一人、他のお客さん一人に話しかけることをルール化しました。

その結果、そのカフェのバリスタと一緒に買い物をしたり食事をしたりといった関係性になり、自分の英語力を向上させるさらなる機会を得られました。

また、ある日の交友関係を築いたお客さんからは「うちの企業でインターンに参加してみないか?」と誘われました。実際に留学期間を延長してインターンに参加する貴重な経験もさせていただき、実際のビジネスの現場で英語力を磨く経験もしてきました。

この経験から、困難な状況でも積極的に行動することで道が開けることを学びました。入社後も挑戦を恐れず、新しい環境に飛び込んで成長し続けたいと思います。

そのほかの関連質問

  • 学生時代最も印象に残っていることは何ですか?
  • 大学生活で一番頑張ったことを教えてください
  • 大学時代に熱中したことはありますか?
  • 学生生活で成長できたと感じる経験を教えてください

39点以下は要注意!
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⑦学生時代の成功体験・失敗体験を教えてください

この質問で特に注目されるのは、失敗体験です。困難に直面したときの対処能力と、挫折やミスから学ぶ意識、リカバリー能力などを確認する意図があります。なお、成功体験は失敗を糧に取り組んだ先にある結果として示しましょう。

面接官は失敗経験から「挫折を乗り越える力があるか」「失敗をどのように次に活かすのか」を見ています。失敗を成功の糧にできたエピソードを示して、自分の成長の可能性をアピールすることがポイントです

回答例

私が学生時代に全力で取り組んだボランティアサークルの新入生向けイベントでは、結果として参加者を例年の2倍にできました。ただ、達成までにはさまざまな困難があり、失敗・試行錯誤の連続でした。

まず私は新入生の視点を重視し、アンケートで興味のある内容を調査しました。その結果「同年代との交流」というニーズが高いことがわかり、グループワーク中心のイベントに変更しました。

しかし、最初の初日は参加者同士の距離が縮まらず、まったく盛り上がらないまま解散となる回ばかりでした。これが悪評を呼び、2日目はそもそもグループワークの開催が困難なほどまで追い詰められました。

そこで私は参加者一人ひとりに直接話を聞き、「共通点が見つからない」という声を得ました。急遽、自己紹介ゲームや趣味別グループ分けを導入し、アイスブレイクの時間を大幅に増やしました。

これが新入生のSNSグループで思わぬ反響を呼び、3日目以降は教室を拡大しなければならないほどの人が集まりました。この経験から、失敗を恐れず現場の声に耳を傾け、柔軟に軌道修正することの重要性を学びました。

この経験から、御社の事業でも苦しい状況でも諦めず、頭だけでなく足を使って解決策を考えながら担当する事業を成功に導いていく所存です。

そのほかの関連質問

  • これまでで一番嬉しかった経験・苦しかった経験を教えてください
  • 挫折したことはありますか?
  • 人生で最も困難だったことと、それを乗り越えた方法を教えてください
  • 大学生活で達成感を感じた瞬間はいつですか?
  • 絶望的な状況に陥った時、どうしますか?

失敗体験に関する質問への回答について詳しく知りたい人は、以下も併せてチェックしておきましょう。失敗談を伝えて好印象を残す方法を、詳しく解説しています。

⑧どんなことをストレスに感じますか?

この質問は就活生のストレス耐性や自己管理能力を確認する意図があります。仕事を投げ出さずに続けられるか、精神的なタフさがあるかなどが見られているのです。

なお、ストレスを感じないという回答は現実的ではありません。皆さんは新卒として社会人になるわけなので、初めてのことや不慣れなことに直面する機会も多く、そうした状況ではストレスを感じたり、壁にぶつかったりすることもあるはずです。

素直に自分のストレスを認めたうえで、その状況への対処法や改善に向けた努力も併せて伝えることで、長期的に働ける忍耐力をアピールしましょう

回答例

私がストレスを感じるのは「準備不足で物事に取り組まなければならない状況」です。実際大学のプレゼンテーションで、急な課題変更により準備時間が短くなったとき、うまく話せずに悔しい思いをしました。

その経験から常にスケジュール管理を徹底し、想定外の事態に備えて常に余裕を持った計画を立てるようになりました。

また、準備不足を感じたときはできる範囲で最大限の準備をおこなうだけでなく、失敗した際のリカバリー案をあらかじめ用意しておくようにしています。もちろん失敗するつもりで臨むわけではありませんが、これによって最悪の事態を避けられます。

また準備不足な場合でも「今できることはすべてやった」と自分に言い聞かせ、過度な不安を抑えるよう心がけています。

そのほかの関連質問

  • 苦手な人のタイプはありますか?
  • 嫌いなことを教えてください
  • プレッシャーを感じる場面はありますか?
  • ストレス発散方法はありますか?

ストレスを感じる場面に関する質問に対する的確な答え方は、以下でチェックしておきましょう。マイナス評価にならない答え方を、キャリアコンサルタントの見解を交えて解説しています。

⑨当社の強みや他社との違いは何だと思いますか?

この質問はの意図は、企業研究の深さと志望度の高さの確認です。「本当に自社に入りたいと考えているのであれば、企業のことを調べているはず」という考えのもと、自社への理解度を確認しています。

この質問への回答では表面的な情報ではなく、事業内容や企業文化の特徴を具体的に述べ、それがなぜ魅力的なのかまで説明することが重要です。以下で志望企業の強みや他社との違いに関する質問への回答例を紹介します。

回答例

御社の最大の強みは「現場主義の商品開発」だと考えています。

OB訪問を通じて、御社は営業担当者が直接お客様のもとに足を運び、生の声を収集して商品に反映させる仕組みがあると知りました。競合他社が市場データに基づいた商品開発を重視するなかで常に現場の意見を最優先しているからこそ、痒い所に手が届くような商品が次々に生まれるのだと考えます。

実際、御社の”A”という商品は、営業が吸い上げたお客様からの「もう少し軽量化してほしい」という要望から生まれ、今では業界シェア1位を獲得されています。

この「お客様に最も近い距離で事業をおこなう」姿勢こそが、御社が長年にわたり顧客満足度90%以上を維持できている理由だと思います。

そのほかの関連質問

  • 弊社の魅力は何だと思いますか?
  • 弊社のサービスについてどう思いますか?
  • この業界の各社について、どのようなイメージがありますか?
  • 業界の中での弊社のポジションをどう見ていますか?

プロのアドバイザーならこうアドバイス!

企業理解についての質問は採用ページがヒントになる

ホームページ(HP)で企業研究をする際にはまず採用ページを読み込みましょう。たいていの企業は採用ページを特別に設けていて、新卒、中途採用向けに自社の業務内容の詳細、社長や社員のインタビューなどを掲載しています。

そこには「こんな人に来てほしい」という強いメッセージがあるので、企業の理念や価値観を理解するのに非常に役立ちます。

また企業も学生に向けて他社との違いを感じてもらうために、自社の強みを強調して説明しています。

最近では人材育成や福利厚生、職場環境やダイバーシティ&インクルージョン(多様性を受け入れていく取り組み)などについてもわかりやすく書かれているので、採用ページを見比べてみましょう。

消費者目線でサービスを調べてみたりSNSを見たりするのもおすすめ

さらにHPは採用ページだけでなく通常のページも見ておくと、その企業が顧客に対して提供している商品やサービスについて知ることができます。

一消費者となって競合との商品を比べてみると、自分なりの視点でその企業の強みを見つけることにつながりますよ。

最近はHPだけでなくSNSやブログで企業情報を発信する企業も増えているので、フォローして最新の動向や情報をキャッチしておけると良いですね。

面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!

自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?

面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。

39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。

こんな人に「面接力診断」はおすすめ
  • もうすぐ初めての面接がある人
  • 自信のあった面接に落ちてしまった人
  • 面接への不安を和らげたい人

⑩5年後、10年後のビジョンを教えてください

この質問には、キャリアプランの具体性と継続的な成長意欲を確認する意図があります。また、「キャリアプランを描けている=企業での将来を本気で見据えている」と考えられるため、本気度を測る質問としても投げかけられます。

面接において、採用担当者は「企業で長く活躍し続けてくれるか?」をチェックしています。だからこそ、この質問は面接の中でも特に重要な質問の一つなのです。

回答では現実離れした目標ではなく、段階的で実現可能なビジョンを示しましょう。今回は5年後、10年後のビジョンを伝える場合の例文を紹介します。

回答例

5年後は営業のスペシャリストとして、〇〇エリアでトップの営業成績を残したいと考えています。そのためにもまずは先輩方から商談のノウハウを学び、2年目からは新規開拓にも挑戦、3年目以降は〇〇内の△△地区での営業成績トップを達成します。

10年後は営業部門のマネージャーとして、チーム全体の売上向上に貢献していきます。営業現場で培った顧客理解力を活かし、市場のニーズに応じた新商品の企画提案もおこないたいです。

また、部下一人ひとりの強みを見極め、個々に合った指導で営業組織全体のレベルアップを図ります。長期的な積み重ねをもとに、会社の業績向上に貢献できるリーダーになることが目標です。

そのほかの関連質問

  • 将来はどのような人材になりたいですか?
  • 3年後の自分はどうなっていると思いますか?
  • 長期的な目標はありますか?
  • どのような社員になりたいですか?
  • 理想の社員像はありますか?

プロのアドバイザーならこうアドバイス!

就活軸は双方にとってミスマッチを防ぐために重要

就活軸は、仕事で叶えたいことなど働くうえで譲れない自分なりの条件であり、企業選びで大切になります。

企業が就活軸について質問する意図は、明確な基準で企業を選んでいるか、自社で実現できるキャリアビジョンか、さらに企業理念や業務内容とマッチングしているかを判断することです。

ミスマッチを防ぐために質問をしているので、就活軸が応募企業で叶えられることが前提になります。

回答が矛盾しないように応募企業で実現できる軸を選ぼう

実際の回答では、最初に結論として就活軸を答えて、関連するエピソードを伝えましょう。

就活軸が複数ある場合は、すべてを伝えようとすると面接官が理解しにくいだけでなく、話が長いという印象を持たれる可能性があるので、特に企業にマッチしている就活軸とエピソードを選ぶと良いですね。

立派な就活軸でも、応募企業で実現が難しければ印象はあまり良くないでしょう。たとえば地元に貢献したいという就活軸でありながら応募企業が全国展開していれば、採用担当者は矛盾を感じます。

また休日や待遇面などの条件軸を伝えると労働環境や待遇しか興味がないと受け取られやすいので、仕事で叶えたいことなどの就活軸を回答するようにしましょう。

⑪会社選びの軸を教えてください

この質問で面接官は、志望者の価値観の一貫性と判断基準の明確さを確認しています。志望動機に加えてこの質問を聞くことで、自社を本当に志望しているのか、他者を検討したうえで自社を選んだのかを見極めようとしているのです。

この仕事や企業を選ぶうえでの軸がぶれていると、採用担当者から志望動機の内容に疑問を持たれ、あなたの言動に説得力がないように感じられてしまいかねません。面接官に好印象を残せるよう、一貫した基準で企業を選択していると示しましょう

回答例

私の会社選びの軸は3つあります。1つ目は「お客様の課題解決に直結する仕事ができること」です。大学でのボランティア活動を通じて誰かの役に立つことに大きなやりがいを感じたため、この軸を最も重要視しています。

2つ目は「チームワークを重視する社風があること」です。一人では達成できない大きな目標も、チーム一丸となって取り組むことで実現できると考えています。また、自分はチームをまとめて分業体制を作り、効率的に作業に取り組むのが得意であるため、チームワークを重視する社風の方が自分が価値を発揮できると感じています。

3つ目は「成長できる環境が整っていること」です。どれだけ仕事が興味深かったとしても、自分が成長できなければ本気で取り組むのは難しいと考えています。だからこそ、常に挑戦し続けられる環境が整った会社で働きたいと思っています。

御社はこの3つの軸すべてを満たしていると考えます。特にお客様第一主義の企業理念と、社員同士が支え合う文化が根付いている点が、自分が御社を魅力的に感じる大きな理由です。

そのほかの関連質問

  • 企業選びで重視していることは何ですか?
  • どのような企業で働きたいと考えていますか?
  • 会社に求める条件はありますか?

⑫現在の選考状況を教えてください

この質問は、企業側が志望者の本気度を測る目的として投げかけられます。採用担当者は決められた数の就活生を採用する必要があるため、このような質問で就活生が内定を辞退する可能性がどの程度なのかをチェックするのです。

この質問には正直に答えつつも、その企業への志望度の高さを伝えることが重要です。嘘をつくと発覚した際に大きくイメージを下げてしまう可能性もあるため、正直に答えることをおすすめします。

回答例

現在、IT業界を中心に5社の選考を受けています。そのうち2社からは内定をいただいており、1社は最終面接待ち、残り2社は二次面接の結果待ちです。

ただ、他の企業にも説明しているのですが、私の第一志望は御社です。実際、内定をいただいた2社にもこのことを伝え、内定を承諾するかの回答を待っていただいています。

他社も魅力的な企業ですが、私は御社の「顧客に寄り添った開発姿勢」と「若手の成長を支援する環境」という他社にはない特徴を最も魅力に感じています。これらは私の就活の軸でもあるためです。

もし御社から内定をいただけた場合は、他をお断りしてでも内定を承諾する所存です。本日の面接を通じて御社で働きたいという気持ちがさらに強くなり、一日も早く御社の一員として貢献したいと感じました。

そのほかの関連質問

  • 他にどのような会社を受けていますか?
  • 内定はいくつありますか?
  • 弊社の志望順位を教えてください
  • 他社と弊社で迷っている点はありますか?

面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう

不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。

そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。

簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。

こんな人に「面接力診断」はおすすめ
  • 近く面接本番を控えている人
  • 自分の面接の改善点を知りたい人
  • 過去の面接で力を発揮しきれなかった人

⑬最近のニュースで関心のあるものは何ですか?

この質問では、時事問題への関心と社会に対する意識がチェックされます。特に業界のニュースに興味を持ち、それに対して自分なりの意見を持てているかどうかを問う場合が多いです。

この質問への回答で好印象を残すには、単にニュースの概要を述べるだけでなく、そのニュースに対する自分の考えや志望企業との関連性にまで言及しましょう。そうすることで、単にニュースで報じられた情報を鵜吞みにしているのではなく、自分なりに情報を精査し、嚙み砕ける思考力をアピールすることができます。

回答例

最近関心のあるニュースは、AI技術の進歩と労働市場への影響についてです。特に生成AIの活用に伴って変化する、人間の価値の変容について興味を持っています。

AIが人間の活躍の場を狭めるとの議論も巻き起こっていますが、私は、AIが人間の仕事を奪うのではなく、より創造的で価値の高い業務に集中できる環境を作り出すと考えています。

実際、御社でもAIを活用した業務効率化に取り組まれており、社員の方々がより顧客対応に時間を割けるようになったとOB訪問で伺いました。私はそれらに加え、提案前のアイデアに新たな視点を加えたり、さまざまな観点からアイデアをブラッシュアップしたりできるAIを活用し、顧客の疑問や不安を先回りして潰すことを徹底したいと考えています。

IT業界で働く上で、AI技術の理解と活用は必須スキルになると思います。入社後は積極的に学び、お客様により良いサービスを提供できるよう努力する所存です。

そのほかの関連質問

  • 気になる社会情勢はありますか?
  • 最近読んだ新聞記事で印象に残ったものは?
  • 業界に関連するニュースで注目しているものは?
  • 政治・経済動向についてどう思いますか?

⑭勤務地や配属の希望はありますか?

この質問は実務的な意図があるものの、会社の人事方針との適合性と柔軟性を確認する意図もあります。

すべての就活生の希望を通したいと思っても、一定数の異動や転勤が必要になる場合もあるのが企業の実情です。そのため、面接段階で就活生が会社都合と個人の希望のバランスをどのように考えているのかがチェックされます。

回答では希望があれば正直に伝えつつも、会社の判断を尊重する姿勢を示すことが重要です。なお、入社後に条件を変えられない場合もあるため、自身の人生設計やキャリアプランと照らし合わせて回答してください。

回答例

勤務地については、できれば東京での勤務を希望しています。大学では都市部でのマーケティングを学んだため、知識を活かせる機会が多いと考えているためです。また、最新の市場動向に触れながら専門性を高めたい点も、東京勤務を希望する理由です。

ただし、会社の方針や事業戦略に応じて地方勤務が必要であれば、喜んでお受けいたします。地域密着型の営業も経験しておくことで、より幅広い顧客層への理解が深まると前向きに捉えています。

配属については営業職を希望しています。まずは会社の核であり事業の土台となる部署で経験を積み、将来的に営業統括や商品開発部門で活躍できるよう準備を整えたいと思います。

ただ、どのような環境でも、与えられた役割で最大限の成果を出すことが私の使命だと考えています。自分の理想のキャリアを常に描きつつ、どんな仕事にも全力を尽くす所存です。

そのほかの関連質問

  • 転勤についてどう思いますか?
  • 全国転勤は可能ですか?
  • 希望の職種はありますか?
  • 勤務条件で気になることはありますか?

⑮何か聞きたいことはありますか?

この質問は逆質問と呼ばれ、志望度の高さと企業研究の深さを測る最重要質問の一つです。面接の最後に投げかけられる場合が多く、ここでの質問が合否を左右することもあります。

「特にありません」は絶対に避け、具体的で熱意を感じられるような質問を投げかけましょう。事前に企業研究を重ね、聞きたいことを3つ程度は用意しておくのがおすすめです

回答例

2点お聞きしたいことがあります。

1点目は、入社1年目の方々が最初に担当される業務についてです。新入社員が担当する業務を知り、事前に必要な準備を済ませておきたいと考えています。事前準備の有無が成果を大きく左右するタイプなので、今のうちにできることをしておきたいです。

2点目は、〇〇さんが御社で働く中で最もやりがいを感じる瞬間をお伺いしたいです。OB訪問でも質問させていただきましたが、より年次の高い社員の方の生の声をお聞きすることで、入社後の自分の姿をより具体的にイメージしたいという意図があります。

そのほかの関連質問

  • 質問はありますか?
  • 弊社について聞きたいことはありますか?
  • 他に確認したいことはございますか?

アドバイザーのリアル・アドバイス!

以下3つの対策は最優先でおこなっておくべし

①「自己PRをお願いします」
まず、①の「自己PRをお願いします」に関しては、必ずと言って良いほど質問される項目なので、絶対に対策しましょう。「結論→理由→具体例→まとめ」という順番のPREP法を用いて、簡潔にまとめて伝えることで、第一印象を好印象にすることができます。

③「当社を志望した理由を教えてください」
次に、企業を受けるからには、③の「当社を志望した理由を教えてください」と、志望動機に関しても質問される可能性が高いので対策をしましょう。

企業のwebページなどを確認し、企業理解をした上で、自分の強みや価値観と合わせて言語化しましょう。志望動機が曖昧だと、志望度が低いと判断されてしまいます。

⑥「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を教えてください。」
最後に、⑥の「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を教えてください。」という質問について対策をしましょう。

「状況→課題→行動→結果」という順番のSTAR法を用いて、整理することで、面接官の理解が深まります。エピソードの紹介や取り組みの結果に力点を置いてしまう方が一定数います。

結果を伝えた後、ガクチカの経験を通して、「企業に入社した後、どう仕事に活かしていけるのか。」という行動の再現性についても言及することを意識しましょう。

逆質問には、以下の記事を用いて対策しておきましょう。差がつきやすい逆質問パートで好印象を残せれば、内定をグッと引き寄せられますよ。

面接で質問はありますか
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開

最終面接での逆質問
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説

逆質問に関する疑問が残る人は、以下で解消しておきましょう。逆質問に関して就活生が抱きがちな疑問に、キャリアコンサルタントが丁寧に回答しています。

面接の「質問はありますか?」で答えないのは不利になりますか?

面接において社長への質問はどのように考えると良いでしょうか?

逆質問で聞いてはいけないことはありますか?

質問へ的確に回答するために必ずやるべき3つ準備

良い回答を作るための必須準備

新卒面接で聞かれる質問はたくさんありますが、どの質問も基本的には先述した「求める人物像にマッチするか」「企業や仕事内容を理解しているか」という意図が根底にあります。

そのため、自分の考えや価値観を整理して自分について話せるようにすることと、企業について徹底的に調べることで、ほとんどの質問に応用して答えられるようになるのです。

下準備をしないまま質問対策をしても、回答に矛盾があったり深掘り質問をされたときにうまく答えられなかったりします。まずはここで紹介する3つの必須準備で、回答の下地を作りましょう。

ここで準備する内容は、面接ノートにまとめて振り返りができるようにしておくと便利です。以下の記事では面接ノートの作り方をまとめているので参考にしてみてください。

①自己分析をして自分を理解する

自己分析とは

これまでの経験や思考をもとに自分を振り返り、性格や強み、価値観を明らかにする作業

自己分析では、自分の強み・弱み、大事にしている価値観、興味関心、モチベーションの源などさまざまなことがわかります。これらは面接で非常によく聞かれる項目であり、自分に合う仕事を見つけるためにも重要な要素であるため、面接対策に必須です

自分が本当にやりたいことは何か、強みを発揮できるのはどんな環境か、どんな人たちと一緒に働きたいかなど、自己分析を深めて自分の特徴や考えを言語化できるようにしましょう。

自己分析にはマインドマップや自分史、モチベーショングラフなど簡単にできる方法がたくさんあるので、複数の手法を組み合わせていろいろな角度から振り返ってみてください。

自己分析の具体的なやり方やおすすめのフォーマットは以下の記事で解説しています。内定につながるコツも紹介しているのでぜひ参考にしましょう。

マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説

自分史
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説

モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ

自己分析のフォーマット集
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

自己理解を深めるには周囲に協力してもらう「他己分析」という方法もあります。客観的な意見や自分が気付いていなかった視点なども得られるので、ぜひ取り入れてみてください。

②業界・企業研究を深める

業界研究とは

業界の動向や将来性、代表的な企業や働き方の特徴などを調べて理解を深めること

先述の通り、面接では企業や仕事理解に関する質問も多く聞かれます。せっかく準備をしても的外れな回答だと逆効果になる可能性もあるので、業界研究や企業研究は必ず面接対策の前におこない、基本的な知識を頭に入れておきましょう。

もちろん質問対策になるだけでなく、仕事内容のイメージと実態とのギャップを減らすという効果もありますよ。

業界研究で調べるおもな項目

  • 業界の構造やビジネスモデル
  • 業界にどんな職種があるか
  • 求められる知識や能力
  • 代表的な企業とその特徴
  • 業界の最新動向

まずは業界研究で上記の項目を調べて、これから面接を受ける業界のビジネスモデルやお金の動き、必要なスキルなどを理解しましょう。

業界について理解できたら、下記の例を参考に、各企業についても調べる企業研究をおこないます。調べる際はわかったことをノートなどにまとめ、疑問点や確認したいことも併せて書き出しておくと、面接での逆質問にも困りません

企業研究で調べるおもな項目

  • 基本情報
  • 事業内容
  • 業績
  • 企業の強みや課題
  • 同業他社との違いや特徴
  • 職種ごとの業務内容
  • 求める人物像
  • 社風
  • 福利厚生
  • 働き方
  • 代表の名前やメッセージ
  • 経営理念

業界研究・企業研究のさらに詳しいやり方は、以下の記事にまとめています。広く調べる方法と細かく調べる方法のどちらもあるのでぜひ確認してください。

業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう

企業研究
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

業界・企業研究は就職四季報を活用するとさらに深められます。就活への活かし方をこちらの記事で解説しています。

③志望企業の面接の傾向を知っておく

新卒面接で聞かれる質問はある程度似ていますが、当然企業によって内容や傾向は異なります。質問への対策と同時に、志望企業の過去問や面接の特徴を調べておきましょう。

調べる際は就活口コミサイトが便利です。就活口コミサイトには、過去に面接を受けた人による感想や聞かれた内容、内定者の体験談などが掲載されています。

ただし企業が正式に公開しているわけではなく、あくまでも口コミによる情報のため、面接の特徴や雰囲気をつかむ程度に利用しましょう。

就活口コミサイトの例

  • 就活会議
    21万人以上の学生が利用し、リアルタイムの選考状況を把握できる
  • みん就
    インターン体験記や内定者による本選考体験記を公開している
  • OpenWork
    内定者レポートや1,500万件の社員口コミが見られる

また、YouTubeに面接対策の動画や社員インタビューなどが出ていることもあるので、有益な情報があるか探してみてください。さらに時間がある人はOB・OG訪問をして、先輩社員に選考の特徴やおすすめの対策を聞くのも効果的です。

OB・OG訪問の手順や聞くべき内容はこちらの記事で紹介しています。興味のある人はぜひ活用しましょう。

小峰 一朗

プロフィール

上記のほかにも、自己分析の結果をベースにして、中長期的なキャリアビジョンを描いておくと良いでしょう。

5年後、10年後にどんな姿になっていたいかというイメージですね。これが描けると、さまざまな質問にも説得力や根拠を持って回答できるようになります。

面接準備の全容についてはこちらの記事で解説しています。服装やマナーなどの基本知識をおさらいしたい人は併せて確認しておきましょう。

暗記するだけではダメ! 面接の受け答えで印象アップするコツ

面接の受け答えで印象アップするコツ

  • 面接官の顔を見てハキハキと話す
  • 結論ファーストでわかりやすく伝える
  • できるだけ数字や客観的な事実を使う
  • 回答内容に一貫性を持たせる

新卒面接でのよくある質問を解説しましたが、回答を暗記して原稿のように話せば良いというわけではありません。面接では質問ごとに意図を汲み取って、しっかりと会話することが重要です。

ここからは受け答えの際に重要な4つのコツを解説するので、ポイントを押さえてさらなる印象アップを目指しましょう。この4つのコツを取り入れられたかどうかで、面接官からの評価に大きな差が生まれます。

①面接官の顔を見てハキハキと話す

面接中は、緊張してつい目線が泳いだり声が小さくなったりしがちですが、自信がないように見えてしまう可能性が高いです。

緊張していても堂々とした姿勢を見せて、面接官が話しているときは相手の目をしっかり見ましょう。自分が話す際は言葉を探して下を向くこともあるかもしれませんが、できるだけ相手の顔を見て、聞き取りやすい声でハキハキ話すようにしてください。

特にオンライン面接の場合は対面よりも声が聞き取りにくく、表情も暗く見えがちです。口をしっかり開くと声がよく出るので、笑顔を意識してゆっくり話すようにしましょう。

面接で緊張してしまう人はこちらの記事を参考にしましょう。緊張しないためにできることや当日の対策を紹介しています。

②結論ファーストでわかりやすく伝える

PREP法

予想外の質問をされて、とりとめのないのない回答をしてしまった経験がある人もいるかもしれませんが、回答があやふやだと論理的なコミュニケーション力がないと判断される可能性があります。

緊張していなかったとしても、思い付いた順に自由に話してしまうと、初対面の面接官には何が言いたいのか汲み取りにくいです。

そのため面接ではPREP法を用いて、結論から順に端的に話すことを心掛けましょう

PREP法とは

結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番で話を展開するフレームワーク。ビジネスシーンで説明や提案をおこなうときにわかりやすく伝える基本的な方法

短すぎても長すぎても言いたいことは伝わりにくいので、PREP法に沿った構成で話すことで回答の長さも丁度良くなります。

③できるだけ数字や客観的な事実を使う

面接ではガクチカやアルバイト、部活の経験などがよく聞かれますが、結果や成果がどれくらいすごいのか、その話が本当なのかを伝えられないと評価につながりにくいです。

NG例

・サークルの勧誘活動を頑張り、例年より多くの新入生を獲得しました

・バイト先でマニュアルを作って売り上げに貢献しました

OK例

・サークルの勧誘活動に力を入れ、例年の新入生が5~6人のところ、13人を獲得できました

・バイト先でマニュアルを作ったところ、顧客を待たせる時間を5分から3分に短縮でき、回転率が上がったと店長にほめてもらえました

上記のように、自分の取り組みや成果を伝えるときは、数字や客観的な事実を入れて面接官がイメージしやすいように話しましょう。具体的な数字があると信ぴょう性も上がりますよ。

④回答内容に一貫性を持たせる

面接ではそれぞれの質問への回答だけでなく、全体の話に一貫性があるかも見られています。自分を偽ったり嘘をついたりしていると、正しい評価ができないためです。

「さっきはこう言っていたけど矛盾してるな」「本当は何がしたいのだろう」などと思われないように、企業に合わせて自分を作るのではなく、素直な考えを伝えるようにしましょう。

そのためにも先述の自己分析や業界・企業研究を深めて、自分の就活軸をしっかり作っておくことが大切です。

谷所 健一郎

プロフィール

面接の受け答えで印象アップするためには、面接官の顔を見てハキハキと、結論からわかりやすく回答することが大切です。

ダラダラと長く回答すれば、印象が悪くなるだけでなく、コミュニケーション能力が低いと判断されます。

鋭い質問にも慌てない! 面接で回答に困ったときの切り抜け方

面接でよくある質問を紹介してきましたが、企業や面接官によって差があるため、想定外の質問をされることももちろんあります。

すべての質問を予想することはできないので、大切なのは頻出質問にスラスラ答えられるように練習することと、予想外の質問が来たときの対処法を知っておくことです。

ここでは面接で鋭い質問や難しい質問をされる場合に備えて、上手な切り抜け方を紹介します。ぜひ頭に入れて本番で困らないようにしましょう。

黙り込まずに考える時間をもらう

面接官は学生のことを知りたいと思って面接の場を設けているので、せっかく自分をアピールできる貴重な時間で、無言になるのは非常にもったいないことです。営業職や接客業などコミュニケーション力を求められる仕事の場合は、適性がないかもしれないと思われる可能性もあります。

回答に困ったときはただ黙って考えるのではなく、「すみません、緊張していて。そうですね……」というようにクッション言葉をはさんだり、「すみません、質問は〇〇ということで合っていますか?」と聞き返したりして考える時間を作りましょう。

「すみません、考える時間をいただけますか」というように、一言伝えてから考えることも可能です。

面接は絶対の正解がある試験のようなものではなく、あくまでも面接官との会話の場です。黙ったまま焦っている学生と、笑顔で場をつなごうとする学生では、後者の方が一緒に働くうえで頼もしく見えますよね。あまり気負いすぎず、コミュニケーションを取る姿勢を見せましょう。

小峰 一朗

プロフィール

困ったときは時間を稼ぐというよりも、考える時間を作るというイメージで対応すると良いと思います。

考えずにパッと答える人より、じっくり考えてから答える人のほうが思考力が高く見えるからです。

ただしじっくり考えるうえで大事なのは、「相手の質問の意図をきちんと理解したうえで考える」という前提です。質問の意図がわからなければ、確認したうえで考えましょう。

完璧でなくても素直な考えを伝える

難しい質問は、素の性格や考えを知りたいという意図で聞かれる場合が多いです。「良いことを答えなくては」と焦るより、その時点での考えを素直に伝えましょう。

もちろん適当に答えるのではなく、「すみません、そこまで深く考えていなかったのですが、〇〇だと思います」のように丁寧に伝えましょう。

また会社の株価や社長の名前など、事前に調べればわかったはずのことを聞かれて答えられないときは、「すみません、準備不足でわかりません。この後すぐに調べます」などと意欲の高さをアピールすると、印象が下がるのを防げます。

「鋭い質問や圧迫面接をされたらどうしよう……」と不安な人もいるかもしれません。鋭い質問へのベストな回答や圧迫面接の切り抜け方を事前に以下でチェックして、本番で慌てないようにしておきましょう。

面接での鋭い質問
質問例40選! 面接で鋭い質問をされたときのベストな回答とは

圧迫面接
圧迫面接とは? どんな圧力も切り抜ける予防・対処法18選を解説

面接でうまく答えられなかったらどうしよう……と悩む学生は多いと思います。以下の記事では答えられなかったときの対処法をまとめているので参考にしてみてください。

準備をしても緊張しがちな人は、こちらのQ&Aコンテンツもおすすめです。「緊張で頭が真っ白になったら?」という相談にキャリアコンサルタントが回答しています。

こちらのQ&Aで圧迫面接でも受かる秘訣をキャリアコンサルタントが回答しています。ぜひ参考にしてみてください。

新卒面接で聞かれる可能性のあるイレギュラー質問5選

新卒の面接では前述の頻出質問が投げかけられる場合も多いですが、一部、イレギュラーな質問が投げかけられる場合もあります。面接官はイレギュラーな質問を通じ、準備していなかった質問にどれだけうまく対応できるかをチェックするのです。

このようなイレギュラーな質問すべてに回答を用意しておくのは、現実的ではありません。ただ、事前に幅広い質問を想定し、自己分析に基づいて回答する癖をつけておけば、イレギュラーな質問にもうまく回答できる可能性を高められます。

ここからはイレギュラーな質問のなかから厳選した回答力を高める参考になる5つの質問と、その答え方を解説します。事前にチェックして、想定外の質問にもうまく答えられる対応力を養っておきましょう。

①自分を動物にたとえると何だと思いますか?

この質問は突拍子もないようですが、創造性と自己理解の深さを確認する役割を果たしています。動物の特性と自分の性格や行動パターンを関連付けて説明できるか、相手にわかりやすく説明できるかなどがチェックされるのです。

回答の際はわかりやすい動物を選び、類似点を根拠とともに明示しましょう。説得力や根拠の正当性を重視して回答すれば、納得感のある回答に仕上げられるはずです。

また、この「〇〇にたとえると?」という質問は、動物以外に、色や物などにたとえた場合でも質問される可能性があります。事前にこの質問について対策できる場合は、いくつかたとえる対象を変えた回答を用意しておくのがおすすめです。

回答例

私を動物に例えると「犬」です。理由は3つあります。

1つ目は目標や仲間への忠実さです。大学のゼミで、メンバーが困っているときは必ず手を差し伸べ、最後まで一緒に頑張ることを大切にしてきました。また妥協せず、全員で目標を達成することを目標に、最後まで挑戦をやり切りました。

2つ目は人懐っこさです。初対面の人ともすぐに打ち解けることができ、年上の人とも物怖じせず、礼儀を弁えて関係を深められます。また後輩とかかわるのも得意で、サークルの新歓イベントでは毎年多くの新入生から「話しやすい先輩」と言ってもらえました。

3つ目は学習意欲の高さです。新しい芸を次々覚える犬のように、私も新しいスキルを身につけることが大好きです。大学では専攻以外にもプログラミングやデザインを独学で学び、積極的に外部のコンペティションに参加しました。

入社後もこの3つの特徴を活かしてチームの一員として信頼を得て、全体で目標に向かって邁進する雰囲気を高める人材として活躍していく所存です。

②あなたの趣味をこの場でプレゼンしてください。

上記はプレゼンテーション力と情熱を伝える力を同時にチェックするための質問です。やや難易度の高い質問であるため、就活生によって大きく差がつく質問でもあります。

面接官は簡潔に情報を伝える能力や相手を引き込む力があるかを中心に、あなたを評価します。前述したPREP法を活用したり、常に相手を意識した話し方の構成にしたりしておけば、自然に魅力的なプレゼンができるはずです

以下ではPREP法を用いた簡潔かつ魅力的なプレゼン案を紹介しています。

回答例

私の趣味は「料理」です。なぜ料理をおすすめするかというと、2つの魅力があるからです。

1つ目は料理の「創造性」です。同じ食材でも切り方や調味料を変えるだけでまったく違う料理になり、まさに無限の可能性がある点に強く惹きつけられています。

2つ目は「人との繋がりを作れる」点です。友人に手料理をふるまうと、みんなが笑顔になり、会話も弾みます。料理は人と人を結ぶ素晴らしいコミュニケーションツールなのです。

私は一人でいる時に研究を重ね、自分なりの和食のフルコースを完成させ、実際に両親をはじめ、親友やアルバイトの同僚に振る舞ってみました。このように、それぞれとの親睦を深められたのは、料理のおかげです。

まずはネットにあるレシピを真似することから料理を始めてみませんか。そして、この2つの魅力をぜひ肌で体験してみてください。

ひとたび料理が持つ無限の可能性や人を結びつける力を実感すれば、いつのまにか料理の世界にどっぷり浸かっていること間違いなしです。

③これまでの人生のなかで経験した最大の失敗について教えてください。

この質問は単に失敗の内容を聞いているわけではなく、挫折に対する向き合い方と成長への意欲を確認する意図があります。多くの場合、二次面接以降で投げかけられ、深掘りされる可能性も高いです。

回答では失敗を素直に認めつつ、そこから得た学びや改善への取り組みを具体的に示しましょう。自身の成長性や分析力を論理的にアピールできるかで、面接官からの印象に大きく差が生まれます

回答例

私の最大の失敗は、大学2年生のときにサークルの会計係として団体の資金を誤って管理してしまったことです。イベント費用の計算ミスにより、予算を大幅に超過し、サークル運営に大きな支障をきたしました。

まずは自分の責任を認めて謝罪し、自分のアルバイト代で補填しました。不足分はサークルの仲間に事情を説明して協力してくれるメンバーとともに補填した結果、なんとか運営を続けられました。

メンバーからの信頼を失ったことで一時は退部も考えましたが、失敗した自分が再発防止策を作らなければ同じ思いをする後輩が生まれてしまうと感じ、残って対策を確立することにしました。

具体的には会計管理システムの見直し、複数人でのチェック体制の構築をおこない、管理方法をマニュアルとして後世に残すことにしました。

現在は何事も事前の準備と確認を徹底して問題を未然に防ぐこと、そして問題が起きても逃げずに向き合う姿勢を特に大切にしています。

④あなたが思う社会人と学生の違いを教えてください。

社会人と学生の違いに関する質問は「働く」ということへの考え方や、就活生の価値観をチェックするために投げかけられる問いです。社会人として働くうえでの責任感の重さを理解しているか、組織の一員として働く覚悟があるかなどをチェックし、採用リスクを測る意図もあります。

回答では学生時代との違いを具体的に示し、社会人としての自覚と準備ができていることをアピールしましょう。論理的な説明で回答に納得感を持たせられるか、あなたの価値観をわかりやすく伝えられるかが鍵になります。

回答例

社会人と学生の最も大きな違いは「責任の重さ」だと思います。

学生時代は自分の行動の結果は基本的に自分だけに影響しますが、社会人になると自分の仕事がチーム全体、さらにはお客様にも影響を与えます。

だからこそ、ここまで自覚したうえで常に最適な行動をとることが、社会人に課される責任だと考えます。

たとえば、学生時代にレポートの提出が遅れても自分の成績が下がるだけですが、社会人が締切を守らなければプロジェクト全体が遅れ、お客様にご迷惑をおかけしてしまいます。

また、学生の本分は「学ぶ」ことですが、社会人は「成果を出す」ことが求められます。だからこそ行動を起こすだけでなく、限られた時間の中で効率的に業務を進め、チームの目標達成に貢献する必要があります。

ただ、私はここに不安ではなくある種の期待感を抱いています。私は社会人としてより大きな責任を背負い、周囲への影響を常に意識しながら行動していく所存です。

⑤仕事で成果を出すにはどんなことが大切だと思いますか?

仕事における成果の出し方の質問は、応募者の仕事に対する価値観を測るためにまれに問われることがあります。企業はこの質問の回答から、仕事に対する考え方と自社で働く際の意気込みを見極め、採用すべきかを判断する材料にしようとしているのです。

具体的な行動や考え方を説得力ある形でU馬、入社後の活躍が期待できる人材であることをアピールできます。以下を参考に、あなたの仕事への価値観を事前に言語化しておきましょう。

回答例

仕事で成果を出すために最も大切なことは「目標を明確にし、そこから逆算して取り組むこと」だと考えています。だからこそ、私は常に目標とそこまでの道のりを明確にし、すべきことに毎日微調整しながら取り組むようにしています。

大学のゼミで論文を書いた際、最初は漠然と「良い論文を書こう」と思っていましたが、なかなか進みませんでした。

そこで私が理想とする論文を言語化し、そこから「いつまでに」「どのような内容で」「どの程度のクオリティで」という具体的な目標を設定してみました。

逆算してスケジュールを立てたところ、効率的に進められるだけでなく、自分が理想とした論文を超えるクオリティに仕上げられました。

また、一人では限界があるため「チームワーク」も重要だと思います。困ったときは素直に相談し、逆に自分が得意な分野では積極的に他者をサポートすることで、チーム全体のパフォーマンスが向上します。

このように個人では目標からの逆算、集団では得意な分野をそれぞれ活かし合うチームワークが成果を出すために重要だと考えます。

プロのアドバイザーならこうアドバイス!

イレギュラーな質問には必ず意図がある! 企業目線の回答を意識しよう

たとえば、イレギュラーな質問例としては以下のものが挙げられます。

①「この業務は任せて! という領域と、正直ほかの人に補ってほしい仕事の領域を教えてください」
→自己認知と切り分けてチーム全体として何が最適かを考えられる能力があるかを見ています。

②「10万円を明日までに増やせというミッションがある場合、どのようにお金を使いますか?」
→仮説思考・倫理観・リスク管理を確認し、意思決定の筋道を見たいという意味合いがあるでしょう。

③「直近1年で“やめた習慣”は? なぜ続かなかったと思いますか?」
→自己認知と改善力があるかを確認しています。

④「当社の弱点を1つ挙げ、入社3カ月であなたにできる是正策を教えてください」
→企業理解の深さと建設的批判能力を確かめています。

⑤「自分を上司に“売り込む”PRタイムを30秒設けます。CMのように自分を売り込んでください」
→要点をうまく圧縮する能力があるか、表現力があるか、胆力があるかを見ています。

⑥「今、スマホを見ていただいて構わないです。スマホの今日の予定3件をもとに、優先順位とその根拠を説明してください」
→情報を整理する力と即断力を確かめています。

イレギュラーな質問が来ても焦ることがないように回答の型を身に付けておこう
上記のように企業が難問を投げる意図は、暗記での回答ではなく、思考のプロセス・価値観・再現性を見るためです。

対策としては、「結論→理由→具体例」の型で即興組立てを練習し、顧客視点を軸に答えること、迷ったら「10秒お時間ください」と考える姿勢を示すことを意識するようにしましょう。

新卒面接の質問に関するリアルな悩みをアドバイザーが解決!

ここまでの解説で、新卒の面接で頻出の質問や稀に投げかけられる質問、好印象を残す答え方を理解できたでしょう。面接の受け答えでは簡潔さや論理的な構成、説得力を持たせる工夫などが欠かせないことも理解できたと思います。

ただ、なかには「質問はどのくらい投げかけられるの?」「もっと詳しく質問内容を知りたい」など、面接に関しての疑問が解決できていない人もいるでしょう。

ここから新卒の面接に対して多くの就活生が抱く質問に、キャリアコンサルタントがジャンル別に答えていきます。

以下をチェックして残った疑問や懸念を解消し、不安なく面接対策に移れる状態にしておきましょう。

質問の量に関するQ&A

多くの就活生が抱くのが、「質問ってどのくらい投げかけられる?」といった量に関する疑問です。質問の中には深掘りされるものとされないものがある一方、面接の時間は決まっているため、どのくらいの質問が投げかけられるか予想するのは難しいものです。

なかには質問の量が少なく、「面接官から興味を持たれていないのかな?」と不安に感じる就活生もいます。このような不安があるままでは、面接に集中できませんよね。

ここではは採用経験や就活生のサポート経験があるキャリアコンサルタントが、質問の量に関する疑問に回答しています。事前に不安を取り除いておき、面接本番に集中できるように準備を徹底しておきましょう。

面接で逆質問ばかりされるのは不合格?

面接での質問が少ない場合の評価が気になります……。

面接の質問は平均何個くらいありますか?

質問の内容に関するQ&A

新卒の面接に臨む学生であれば、初めて面接に臨む人がほとんどでしょう。初めてでなくとも、面接経験が豊富でなければどのような質問が投げかけられるのか疑問に思うものです。

実際、事前に面接内容を予想して万全の準備をしてきた就活生とそうでない人の間には、受け回答の内容や受け答えなどに大きな差が生まれます。逆に、事前に想定質問への対策を徹底しておくだけで、周りと差をつけられるのです。

ここからは、PORTキャリアに寄せられた新卒面接の質問内容に関する疑問に対し、就活のプロであるキャリアコンサルタントが解説します。深掘り質問がどのように投げかけられるのか、定番質問やそれらへの効果的な対策はどのようなものなのかをチェックして、本番に不安なく望める状態に仕上げておきましょう。

面接対策としてよくある質問を教えてください!

就活の面接でよく聞かれる定番の質問には何がありますか?

二次面接で想定される質問は一次面接と変わりますか?

自己分析の深掘り質問はどんな感じなんですか?

面接で質問に一つでも答えられないと落ちますか?

医療・介護志望の人は以下を用いて、投げかけられる質問への対策を進めておきましょう。事前に想定質問を網羅しておくだけで、周りと大きな差をつけられますよ。

介護事務の面接での頻出質問が知りたいです。

医療事務の新卒採用面接で聞かれることは何ですか?

介護職の面接では、どのような質問内容が多いでしょうか?

新卒の面接はよくある質問を知って万全の準備で攻略しよう

新卒の面接は緊張する人も多いと思います。ただ、どの企業でも質問はある程度共通しているので、よくある質問に目を通して回答を準備するだけでも効果的な対策になります。頻出質問リストや回答のコツを活用して、しっかり準備しましょう。

また面接中の態度や話し方、深掘り質問への回答なども通過につながる重要な要素です。記事で解説した自己分析や業界・企業研究、面接の傾向把握と対策を徹底し、まずは自信を持って面接に望める状態を目指してください。そのうえで模擬面接を繰り返して実践に近い経験を積むことで、本番にも不安なく臨めます。

記事で紹介した例文や回答のコツ、面接官の着眼点などをもとに対策を重ね、就活の核となる面接を突破しましょう。

プロのアドバイザーならこうアドバイス!

面接官はあなたの話に興味があるので失敗を恐れず答えよう

初めての面接、何を聞かれるんだろう、答えられなかったらどうしようと考えると緊張してしまいますよね。しかし面接官の人達も同じ緊張を乗り越えて今があります。皆さんの不安に寄り添ってくれるので安心してください。

私も新卒の就活をしていた頃はとても緊張しました。業界の知識を問われてうまく答えられなかったり、入社後にやりたいことを聞かれてトンチンカンな回答をしてしまったり、志望度が低いことを正直に言ってしまったりとたくさん失敗をしました。

しかし失敗をしても面接官がフォローしてくれることが多く、次に活かすことができました。就活が終わる頃には自分の話を大人の人たちが真剣に聞いてくれる面接が大好きになっていました。

自分が伝えたい思いや考えが固まれば面接は怖くない

面接の回答には正解はありません。あなたが思うこと、感じることを伝えてOKです。面接官もあなたの考えを聞きたくて質問をしてくるので、話をしっかり聞いてくれ、うまく話せないときは引き出してくれます。

まずはこの記事で紹介した質問110選を活用して自己分析をし、志望先の企業で何をやってみたいのか企業研究をしておきましょう。質問に対する自分自身の答えを見つけるこの作業が肝となります。

自分の思いや意見、考えが見えてくれば面接は怖いものなしです。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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