この記事のまとめ
- 企業側の意図を理解した30秒の自己PRで面接官の心をつかもう
- 30秒の自己PRでは3つの内容を端的に伝えることが重要
- 7ステップで誰でも30秒の自己PRを魅力的に作成できる
就活の自己PRと言えば基本的に1分程度ですが、企業によっては30秒の自己PRが求められることもあります。想定していたより短い分数でのアピールとなると、「具体的に何を伝えるべきかわからない」「時間配分が難しいので、適切な作成方法を知りたい」など、悩んでいる人も多いでしょう。
面接の序盤でも聞かれる可能性が高い質問だからこそ、必要な項目を漏れなく盛り込んで選考突破につながる自己PRを作成したいですよね。
この記事では、キャリアアドバイザーの野村さん、遠藤さん、柴田さんのアドバイスを交えながら、30秒の自己PRを魅力的に仕上げる方法を解説します。短い時間の中でも好印象を残し、幸先の良いスタートを切りたい人はぜひ参考にしてくださいね。
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30秒の自己PRで伝えるべき項目を押さえて面接突破を目指そう
30秒の自己PRは話せる時間が限られているため、伝えるべき項目を押さえてから作成しましょう。ただ伝えたい内容を盛り込んでいるだけでは、時間がオーバーしてしまううえに、企業側が聞きたい要素が含まれておらず、あなたの自己PRの印象が残らない恐れがあります。
記事ではまず、企業が30秒の自己PRを求める理由を解説します。その後、30秒の自己PRで伝えるべき内容を説明するので、企業側の視点を持ちながら回答を作成しましょう。
また、「どのような文章にすべきかわからない」という人のために、長所ごとに30秒の自己PRの例文も紹介しています。NG例文も紹介しているので、それぞれの違いを比較しながら選考突破を目指せる30秒自己PRを作成しましょう。
人は話し手がこれから何について話すのか、はじめにわかっていれば集中して聞くことができます。
そのため自己PRで伝えたい自分の強みを最初にキーワードで示すと、そのキーワードに沿って聞こえてくる情報を処理できるので印象や記憶に残りやすくなります。
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まずは目的を把握しよう! 企業が自己PRを30秒に制限する3つの意図
企業が自己PRを30秒に制限する3つの意図
- 短時間で簡潔に話せるか知るため
- 深掘りするポイントを見つけるため
- 対応力があるかを確認するため
企業側の考えを把握すれば自己PRの作成時に対策しやすくなるため、まずは企業が「なぜ自己PRに30秒の時間制限を設けているのか」を把握する必要があります。
ここからは、企業が自己PRを30秒に制限する3つの意図を解説します。企業が求める内容を盛り込んでアピールするためにも、最初に意図を把握しておきましょう。
①短時間で簡潔に話せるか知るため
ビジネスシーンにおけるプレゼンや報告では、相手の時間を無駄にせず、要点を的確に伝えるスキルが求められます。そのため、目の前の学生が入社後に活躍できる人材かを見極めるために、面接官は30秒という短時間の自己PRで、いかに簡潔に自分をアピールできるかを確認しているのです。
また、志望する学生が多い企業では、1日に多くの学生の面接を実施しているため、自己PRに長い時間を割くのが難しい場合もあります。限られた時間のなかで必要な情報を整理し、学生と自社の相性を見極めるためにも、30秒でまとめるように指示するケースもあると覚えておきましょう。
- 30秒より早く終わるとマイナス評価を受けてしまうのでしょうか?
30秒の自己PRでは時間の長さよりも発言の内容が重視される
25〜35秒程度であれば特に問題はありませんが、20秒以下だと内容が薄いと見なされ不十分と解釈される可能性があります。
また逆に40秒以上だと時間管理や相手へ説明意図が伝わらないという印象が気になります。
つまり、重要なのは限られた時間内で自分の強みや成果をしっかりとわかりやすく伝えることです。
内容をしっかりと整理して、時間内に収める前提を意識すれば、ある程度の時間の前後は問題にならないでしょう。
②深掘りするポイントを見つけるため
30秒で自己PRを伝えた後は、面接官が気になったポイントを深掘りする対話形式で面接が進行するのが一般的です。あなたの人柄を把握するために、面接官は強みを要約した内容から深掘りするポイントを探っているのです。
なるべく内容を詰め込みたくなりますが、基本的には対話形式で質問されるため、30秒の自己PRでエピソードを詳しく話す必要はありません。後で深掘りされることを踏まえたうえで、要点を押さえた自己PRを作成するようにしましょう。
- もし深掘りされずに次の質問に移った場合、自己PRが魅力的ではなかったと判断して改善すべきでしょうか?
「深掘りされない=NG」ではないが改善の余地あり
自己紹介ではなく自己PRを30秒なので、多くの面接官はアピールポイントについて掘り下げたい気持ちでいます。
そこで深掘りされなかったとしたら、聞きたかった情報が十分得られたため次の質問に進んだか、あるいは聞きたかったことが聞けずに角度を変えて次の質問とした、といったことが考えられます。
次の質問の内容と面接官の様子を見て判断するしかありませんが、自分が伝えたかったことにつなげられなかったとしたら、次回に向けて内容を工夫しても良いでしょう。
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③対応力があるかを確認するため
限られた時間内で自分を効果的にアピールするためには、柔軟かつ迅速な対応力が求められます。ビジネスシーンにおいても必要な能力である対応力が備わっているかを確認するために、企業は自己PRの時間に制限を設けているケースもあります。
たとえば、プロジェクトの進行中に予期せぬ障害が発生した際は、解決策を考えて実行する対応力が必要になりますよね。また顧客から急な要求があった場合も、柔軟に対応しなければなりません。
このようにさまざまな職種において必要な対応力の高さを示すためにも、30秒の自己PRをスムーズに回答して良い印象を残しましょう。
対応力をアピールするためには、自己PRの内容を企業の業界や分野に合わせて調整することが重要です。
まずはその業界や分野で求められるスキルや経験を調査し、時間内に伝える内容として「問題発生時の対応例」や「状況に応じて柔軟に行動した経験」などを盛り込めば、対応力の強調ができるでしょう。
目安は150〜200文字程度! 30秒の自己PRで伝えるべき3つの内容
30秒の自己PRで伝えるべき3つの内容
- 自分の強みを明確に伝える
- 強みの根拠となるエピソードのさわりを伝える
- 入社後の活かし方で締める
30秒の自己PRを作成する際、「短い時間で何を伝えれば良いのか」と迷っている人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、強み・エピソード・入社後の活かし方の順番で、150〜200文字程度の文章を作成すれば簡潔にまとまります。
それぞれの内容に盛り込むべき要素も解説しているので、ぜひチェックしてください。
自己PRの構成の型をより詳しく理解したい人は、以下の記事も併せて確認しましょう。
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自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
伝わる自己PRを書くために重要な構成。構成をしっかり考えることで、採用担当者に響く自己PRが作成できます。今回は構成の組み立て方からエピソードの書き方、さらに自己PRを魅力的にするコツまで幅広く解説しています。最後には例文も豊富に紹介しています。
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①自分の強みを明確に伝える
面接官があなたの話す内容を理解しやすいように、最初はアピールポイントである強みを10~20字程度で述べましょう。たとえば、「私の強みは傾聴力です」「私は忍耐力に自信があります」のように結論から話すことで、面接官は後に続く内容をイメージしやすくなるのです。
また最初に強みを明確にすることで、面接官がその後の話を聞きながら追加の質問を考えやすくなります。相手に内容が伝わりやすい結論ファーストはビジネスシーンでも重視されているため、30秒の自己PRは長所から話して結論ファーストの重要性を理解していることをアピールしましょう。
自己PRの書き出しのバリエーションを増やしたい人は、こちらの記事もおすすめです。
関連記事
自己PRは書き出しで命運が決まる! 人事を惹き込むコツを大解剖
自己PRは書き出しで差別することが読まれるカギです。この記事では自己PRの書き出しの基本や注意点、差別化するコツを例文を交えて解説します。キャリアコンサルタントがプロの目線で解説していますので、参考にして書類選考を通過しましょう。
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②強みの根拠となるエピソードのさわりを伝える
言葉だけでは本当にあなたの強みであるかを判断できないため、結論の後は強みの根拠となるエピソードを伝える必要があります。
ただし、30秒という短い時間で具体的なエピソードを話すのは困難です。そのため、100~120文字前後の短い文章にまとめて、根拠となるエピソードのさわりだけを伝えましょう。
強みの根拠となるエピソードの例文
サッカー部のキャプテンとして、部員全員の意見をまとめることに注力しました。その結果、最初はバラバラでまとまりがなかったチームに連携が生まれて、全国大会に出場することができました。
詳しい内容は深掘りされてから答えれば問題ないため、当時の状況や改善に向けた行動、その結果を2〜3文程度にまとめましょう。
30秒と短い時間でも、自分が一番アピールしたいことは何かを考え、端的に伝えましょう。
アピールポイントの細かいニュアンスを補足説明して、エピソードは「こんな場面でこんな風に発揮しました」と一文に収まればわかりやすくまとまります。
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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③入社後の活かし方で締める
入社意欲の高さをアピールするためにも、最後に「入社後に自身の強みを活かしてどのように貢献するか」を40~60字程度の1文で伝えましょう。入社後の姿をイメージするためには入念な業界分析や企業分析が欠かせないため、志望度が高いことをアピールできます。
「持ち前の傾聴力を活かして顧客の課題を引き出し、解決して信頼される営業を目指します」「正確性を活かして高い精度で作業をおこない、信頼される仕事をしたいです」のように、強みを活かした貢献方法で締めましょう。
なお、業界研究や企業分析だけで働き方がイメージできない場合は、OB・OG訪問の活用がおすすめです。
業界研究や企業研究、OB・OG訪問については以下の記事で詳しく解説しています。入社後への活かし方をよりリアルに仕上げるためにも、それぞれ確認して対策を進めてくださいね。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体をとらえたうえで気になる業界を研究しよう
- 簡潔にまとめましたが、強みとエピソードで30秒に到達してしまいます。入社後の活かし方を伝えないとマイナスな印象を抱きますか?
マイナスな印象にはならないが最後に一言添えるのがおすすめ
30秒の自己PRで強みとエピソードに時間を要して、入社後の活かし方を伝えられないと心配かもしれませんが、必ずしもマイナスにはなりません。
自己PRの内容だけでも、入社後の貢献性のイメージが伝わり、企業への熱意やビジョンは理解されるはずです。もしできれば、一言「この強みと経験で貢献したい」としても印象が良くなります。
就活のプロに質問! 好印象を抱くのはどのような30秒自己PR?
ここまで30秒で自己PRをまとめるための要素を解説してきましたが、「そもそも企業はどのような30秒自己PRに好印象を抱くの?」「マイナス評価につながるのはどのような自己PR?」と、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、実際に面接官として採用活動に携わってきたキャリアアドバイザーの遠藤さんに、好印象を残せる30秒自己PRについて聞いてみました。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る30秒だからこそ話し方も意識された自己PRは印象に残りやすい
好印象を抱く30秒自己PRには①笑顔、②30秒に収まっている、③内容がわかりやすい、という特徴があります。
①については制限時間や質問内容に限らず、どんな受け答えも明るい表情でおこなったほうが場の雰囲気も良くなります。
②と③については、あらかじめ「当日は30秒の自己PRをお願いします」と言われているのであれば、準備・練習をしてくるのが当たり前です。厳しい企業では30秒きっちりで切られてしまうこともあるので、落ち着いたペースで話して30秒に収まるように調整しましょう。
そして、自己PRが終わったときに、面接官が「この学生は〇〇が特徴だ/強みだ」とはっきり認識できるように、伝えたいキーワードをゆっくりはっきり伝えましょう。
印象の悪い30秒自己PRも把握して対策に活かそう
反対に、印象の悪い30秒自己PRは、①早口や滑舌の悪さで聞き取りにくい、②準備不足で時間が余る/足りない、③プロフィールや事実だけの自己紹介になっている、というものです。
予告なくいきなり「30秒で」と振られたとしても、ひと呼吸して落ち着いて、自己PRとして用意していたものの要点を伝えられると良いですね。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
7ステップで魅力アップ! 30秒の自己PRを作成する方法

30秒という短い時間で自分の強みを適切に伝えるためには、しっかりと準備をして要素を削る必要があります。
とはいえ「具体的な作成方法がわからない」「そもそも自分の強みとそのエピソードが明確ではない」と、まだ不明瞭な点が多い人もいるでしょう。
ここからは、30秒の自己PRを作成する方法を解説します。7ステップに分けているので、一つずつクリアして選考突破を目指せる30秒自己PRに仕上げてください。
どんなに話し慣れている人でも、質問に対して最適な回答を思いつき、かつそれを聞き手にわかりやすい構成で伝えるまでを一瞬でできる人はまずいません。
話のプロであっても、想定される質問に対して念のため準備しているものです。自己PRの回答は前もって複数パターン用意しておきましょう。
①自己分析をして複数の強みをリストアップする
自身のアピールポイントを把握するために、最初に思い付く限りの強みをリストアップしましょう。自己PRに使える強みには、以下のようなものがあります。
30秒自己PRに使える強みの例
- 傾聴力
- 忍耐力
- 臨機応変に対応する力
- 協調性
- リーダーシップ
- 継続力
- 行動力
- 相手の立場に立って考える力
- 正確性
- 分析力
- 真面目
- 計画性
具体的なエピソードの組み立て方は後のステップで探すため、ここでは明確な根拠がなくてもリストアップして構いません。とにかく思いつく強みを書き出してみて、一番自分らしさがアピールできる強みを絞りましょう。
なお、強みの見つけ方についてはこちらの記事で解説しています。もし最初のステップでつまづいているのであれば、ぜひ確認してあなたのアピールポイントを見つけてくださいね。
関連記事
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
就活で自分の強みを何て答えれば良いかわからない、そもそも自分の強みが浮かばない人に向けて、キャリアコンサルタントが自分の強みを見つける方法やアピールのコツを解説していきます。強みを伝える例文も紹介するので、参考にしてください。
記事を読む

②業界研究や企業分析をして求められる能力を把握する
自分の強みへの理解を深められたら、次は企業側の視点も取り入れてみましょう。企業が学生に期待している能力や人柄は、業界研究や企業分析をすることで把握できます。業界研究や企業分析で求められる能力を理解できれば、リストアップした強みの中からどれをアピールすれば良いのか選択する際に役立ちます。
なお、企業は採用におけるミスマッチをなくしたいという考えから、採用ホームページ(HP)や企業説明会で求める人物像を紹介しているケースが多くあります。
もしそれだけでわからなければ、企業説明会やOB・OG訪問で現役社員に求められる能力を質問しましょう。
企業説明会やOB・OG訪問で質問しておくべき内容は以下の記事にまとめているので、ぜひ確認してください。
企業説明会での質問例
企業説明会で絶対に聞くべき質問30選! 聞かない方が良い質問も
OB・OG訪問での質問例
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRがうまく書けない」「どんな強みをアピールすればいいかわからない」…そんな悩みを抱えている方には「AI自己PR作成ツール」がおすすめです。
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③自分の強みと企業が求める能力の共通点を探す
あなたのアピールポイントと企業が求める能力が一致していれば、入社後に活躍できる可能性が高い人材として面接官の印象に残りやすくなります。そのため、自己分析と業界研究・企業分析が終わったら、自分の強みと企業が求める能力の共通点を探しましょう。
また必要な能力が事前に備わっていると担当者に伝われば、30秒自己PRの締めで伝える「入社後の活かし方」への説得力も増します。
ただし、根拠の薄いアピールポイントで選考を突破するのは難しいため、志望先が求められる能力に合っていたとしても、具体的なエピソードのない強みを自己PRに使用するのは避けましょう。自分の強みが伝わるという前提で、企業が求める人物像にも共通点がある強みを選んでください。
④強みを裏付けるエピソードを探す
テーマとする強みを1つ選べたら、自己PRに説得力を持たせるためにも、自分史やモチベーショングラフを活用して強みの根拠となるエピソードを探しましょう。
自分史とは
自分の半生を書き綴ったもの。自分が経験したことや感じたことを文章に起こす
モチベーショングラフとは
過去の出来事によるモチベーションの起伏を書き起こし、自身の価値観や性格を見つめ直す自己分析手法
たとえば、リーダーシップをアピールする場合、部活動でキャプテンを務めた経験やアルバイトリーダーとして働いた経験などがエピソードとして考えられます。これまでの経験を振り返って、明確に強みだと言える理由を探しましょう。
短時間の自己PRで効果的に伝わるエピソードを選ぶ際は、まずは強みが発揮されたシーンを明確にし、成果や結果がわかりやすいエピソードを選びましょう。内容は複雑すぎず理解しやすい内容が理想です。
たとえば「部活動のキャプテンとしてチームをまとめ、全国大会に出場した」などは具体的で成果が見えやすいですね。
自分史やモチベーショングラフについては下記記事で紹介しています。詳しい活用方法を理解して、強みの根拠となるエピソードの発見に役立ててくださいね。
自分史
自分史のテンプレ3選! 例文付きで当てはめるだけで自己理解が深まる
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
⑤ピックアップしたエピソードの要点を簡潔にまとめる
30秒という限られた時間内で自己PRをおこなうためには、エピソードから重要な部分だけを抽出する必要があります。自己分析で見つけた印象的なエピソードから、要点を抽出して2〜3文程度にまとめましょう。
あなたの立場や直面した課題、課題解決に向けた行動、その結果を盛り込むことで、簡潔ながら状況をイメージしやすい内容に仕上がります。なお、エピソードを具体的に伝えようとし過ぎると30秒を超える恐れがあるため、なるべく不要な部分を削って時間内に収めるようにしましょう。
一方で、コンパクトにしすぎて情報が不足していても、面接官にあなたの強みが伝わりにくくなってしまいます。過不足なく情報を伝えられるよう、内容を理解するために必要な要素を把握してエピソードをまとめてくださいね。
⑥強みを入社後に活かす方法を1文で考える
30秒の自己PRでより良い印象を残すためには、自分の強みを入社後の業務や企業の目標達成にどのように活かせるかを具体的に示しましょう。最後に企業への貢献方法を明らかにすることで、自己PRの説得力を高められるためです。
具体例としては、「持ち前のリーダーシップを発揮し、プロジェクトメンバーの働きやすい環境を整備をして、顧客が感動する商品の開発に努めます」といった文章が挙げられます。
このように自己PRの締めとなる「強みを活かして貢献する方法」を考えて1文にまとめましょう。入社後にどのような役割を果たし、どのような成果を目指すか考えることで、貢献方法の具体性を高められます。
- 入社後の貢献方法で大きなことを言うことに対して気が引けます……。
大きな目標を伝えることで成長意欲のアピールになると思おう
何かを成し遂げたり成功したりする人というのは、最初は周囲から「無理なんじゃない?」と言われるような大きな目標を立てているものです。
「できないかもしれない」と実現可能なゴール設定ばかりしていては、失敗はしなくとも規模の小さい成果しか上げられません。企業とは常に発展を追求するものなので、できるかどうかはわからなくても、大きな目標を立てる人を欲する傾向にあります。
また、そのような人材は他人に話したからには実現しなければというプレッシャーから自分を奮い立たせ、成功を手にする人も多いため、大きな目標を述べることは好感を持たれやすいといえます。
⑦文章を調整して30秒で伝えられるように仕上げる
結論である強みとその根拠となるエピソード、入社後の貢献方法が明確になったら、タイマーを使用しながら読んでみて、30秒に収まるように文章を調整しましょう。頭の中で読むのと実際のスピードとでは差が生じる可能性があるため、口に出して練習するのがおすすめです。
面接では緊張して早口で話してしまう人もいますが、時間が余ったり、面接官がうまく聞き取れなかったりする原因になるため、練習から相手に伝わりやすいスピードで話すことを意識しましょう。
なお、個人練習だと改善点がわからないケースもあります。友人や家族、大学のキャリアセンターのアドバイザーなどに聞いてもらい、客観的なフィードバックをもらうのも効果的な練習方法です。
面接官を惹きつける自己PRの答え方はこちらの記事で解説しているので、練習前に確認してクオリティアップに役立ててください。
関連記事
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接の自己PRは独自性のあるエピソードが求められます。キャリアコンサルタントが自己PRで盛り込むべき内容や作成方法を例文と解説。記事を参考に独自性のある自己PRを作成し、他の学生と差別化して面接を突破しましょう。
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自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
「自己PRで伝えたいことはあるのに、言葉にできない」そんな悩みがある方には「自己PR作成ツール>」が強い味方になってくれます。
表現に悩んでいても、AIがあなたの考えを汲み取り、わかりやすく効果的なPR文にまとめてくれます。
ぜひ効率的に自己PRを仕上げ、選考の準備を整えましょう。
長所ごとに紹介! 30秒で自己PRをする際の例文12選
ここまで30秒の自己PRを作成する方法を解説してきましたが、「エピソードのまとめ方がわからない」「入社後の貢献方法の書き方をイメージしにくい」という人もいるでしょう。
そこでここでは、30秒の自己PRの例文を強みごとに紹介します。キャリアコンサルタントによる評価・アドバイスも記載しているので、ぜひチェックしてみてください。
就活の自己PRの例文についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ確認してください。
関連記事
例文12選|就活必勝の自己PRの作り方をキャリアのプロが解説
就活で多くの企業から質問される自己PRで、採用担当者を惹き付けるための秘訣をキャリアコンサルタントが解説します。企業適性にマッチした強みを見つけて、企業に採用したいと思われるような人材になれるよう自分を最大限にアピールしましょう。
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例文①傾聴力
傾聴力の自己PR
私は傾聴力に自信があります。
大学時代アカペラサークルの部長として活動していた際、メンバー間で意見が対立して活動が難しくなりました。そこで私は一人ひとりの意見を丁寧に聞き、希望する楽曲のジャンルごとにチームを編成することで、全員が納得して取り組める環境を作りました。
その結果、サークル全体の士気が向上し、アカペラコンテストで入賞することができました。入社後は傾聴力を活かして顧客の課題を引き出し、最適な解決案を提示することで信頼される営業を目指します。
メンバーの意見をよく聞き、サークルを運営してきたことがわかります。傾聴力をアピールするのであれば「意見を丁寧に聞き」の部分を掘り下げたいところです。
たとえばチーム編成をただの施策としてではなく、メンバーから聞き出した要望として書くと良いかもしれません。
傾聴力の自己PRの作成方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
「傾聴力」で自己PRを作成するには、他の学生との差別化が重要です。この記事では、差別化に重要なポイントを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。あなただけの「傾聴力」の強みをアピールして選考を通過しましょう。
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例文②忍耐力
忍耐力の自己PR
私は忍耐力に自信があります。大学時代に訪問販売営業の長期インターンに参加した際、最初の数カ月間は成果が出ませんでしたが、諦めずに訪問回数を増やし、顧客との信頼関係を築くことに時間をかけました。
その結果、徐々に契約数が増加し、最終的にはインターン生の中でトップの成績を収めることができました。この忍耐力を活かし、営業として新規取引先を積極的に開拓し、会社の成長に貢献していきたいと考えています。
例文では、成果が出なくても訪問を続けた期間が「数カ月」に渡ったことを伝えられているのがとても印象的です。
具体的な機関が書かれていなければ、その努力がどの程度かわかりにくいうえに、数日程度なら「忍耐力があると言えるのか」と訝しがられてしまいます。
数カ月という期間は「それは耐え忍んで頑張った」という点を十分強調できています。
忍耐力の自己PRの作成方法はこちらの記事で解説しています。粘り強さをアピールしたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
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例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ
忍耐力の自己PRは、入社後の活躍イメージを連想させることで有効なアピールとなります。この記事では、キャリアコンサルタントと共に忍耐力の自己PRの効果を最大化する方法を解説。エピソードや職種別で例文も紹介します。
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例文③臨機応変に対応する力
臨機応変に対応する力の自己PR
私は飲食店のアルバイトで培った臨機応変に対応する力に自信があります。アルバイト中に注文の取り間違いが連続して発生した際、私は即座にスタッフと連携し、冷静かつ迅速に対応しました。
そのうえで、ミスの根本的な理由をその場で振り返ることで、同じミスが起きないように全体に周知することができました。
この経験から、予期せぬアクシデントにも冷静かつ柔軟に対応できる力を身に付けました。この対応力を活かし、顧客の突然の要望の変化にも対応して信頼関係を築きたいです。
機臨応変な対応力を具体的なエピソードで効果的に示しています。 信頼構築へのアプローチも明確で、将来の展望が伝わりますね。
アドバイスとしては、行動の詳細やプロセスを加えて、実際の成果を示すとさらに説得力が強くなるでしょう。
臨機応変に対応する力をアピールする方法はこちらの記事で解説しているので、作成前に確認してイメージをつかんでください。
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例文8選|「臨機応変に対応する力」の自己PRを作る4ステップ
臨機応変に対応する力は、仕事において大変評価される強みです。そのため、自己PRでその良さをしっかり伝えましょう。記事では、キャリアコンサルタントが臨機応変の自己PRの作り方、伝え方を解説します。
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例文④協調性
協調性の自己PR
私は協調性に自信があります。ゼミの合同研究で、異なる専門分野の学生とチームを組んだ際も、専門知識や意見が異なる中で、私は全員が納得できる方向性を見つけるために意見を集約し調整する役割を担いました。
その結果、各メンバーの強みを活かした研究をまとめ上げ、学内発表会で優秀賞を受賞することができました。この協調性を活かし、貴社でもさまざまな部署と積極的に協力し、成果を上げたいと考えています。
意見を集約し調整するために協調性をどのように発揮して研究をまとめ上げたのか、もう少し具体的な説明があるとさらに良くなります。
聴く力や伝える力、相違点を見抜く力といったキーワードで補うのも一つですね。
協調性の自己PRの作成方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ
協調性はどの企業でも必要とされる特徴のため、うまく自己PRで伝えられれば高評価をもらえます。企業が求める人物像にリンクした方向性やほかの就活生と差別化されたエピソードを盛り込み、的確にアピールする方法をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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例文⑤リーダーシップ
リーダーシップの自己PR
私はリーダーシップに自信があります。大学時代に所属していたサッカー部では、1年間キャプテンとして部員全員の意見をまとめることに注力しました。
その結果、新チーム発足後はバラバラでまとまりがなかったチームに連携が生まれ、全国大会に出場することができました。
入社後は持ち前のリーダーシップを発揮し、プロジェクトメンバーが働きやすい環境を整備して、顧客が感動する商品の開発に努めます。
具体例が示されてないので、どのように全員の意見をまとめ、その結果チームがどう変化し全国大会出場に至ったのかがやや伝わりにくいかもしれません。
客観性を持たせるためには、具体的なエピソードを提示するのが必須です。相手があなたの話を聞いて、頭の中で再現ドラマが思い起こせるぐらい背景やプロセスをしっかり述べましょう。
リーダーシップを魅力的にアピールする方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
自己PRでリーダーシップをアピールする際の注意点や効果的な構成をキャリアコンサルタントとともに解説します。さらに、例文17選も紹介。仕事に活かせる強みとして、リーダーシップをアピールしましょう。
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例文⑥継続力
継続力の自己PR
私は継続力に自信があります。大学時代に英語のスキルを向上させるため、毎日1時間の英語学習を2年間続けました。
最初はなかなか成果が出ずに挫けそうになったこともありましたが、諦めずに続けた結果、TOEICのスコアを500点から850点まで向上させることができました。
入社後は持ち前の継続力を活かして、新しいスキルや知識の習得に努めて常に自分を成長させながら、貴社の成長にも貢献したいと考えています。
この例文は、2年間の継続した努力によりTOEICスコアが500点から850点まで向上させた実績が明確で、納得感があります。
その過程でどのような工夫をしたのかのプロセスについて言及していれば、より説得力が増しますね。
継続力の自己PRの作成方法はこちらの記事で解説しているので、内容を確認して全体像を把握してください。
関連記事
例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説
継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
記事を読む

例文⑦行動力
行動力の自己PR
私は行動力に自信があります。大学時代、バックパッカーとして海外を一人で旅をするなかで、言葉の通じない土地で困難に直面したときも、自ら現地の人々と積極的にコミュニケーションを取り、解決策を見つけながら旅を続けました。
この経験を通じて、未知の状況にも積極的に飛び込んでいく力を養いました。入社後はこの行動力を活かして積極的に挑戦し、誰よりも早く新しい業務を覚えたいと考えています。
困難に負けない、コミュニケーションができる、挑戦できるといったいろいろな要素が混ざり合っての行動力ですが、「未知の状況にも積極的に飛び込んでいく力」に焦点を当てるのであれば、飛び込むときの考え・気持ちなどにも触れてあるとさらに良くなります。
行動力をアピールする方法はこちらの記事で解説しています。周りと被らないエピソードにするためにも確認しておきましょう。
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例文⑧相手の立場に立って考える力
相手の立場に立って考える力の自己PR
私は相手の立場に立って考える力に自信があります。大学時代、地域のボランティア活動で外国人観光客を案内する機会がありました。観光客が何を求めているのかを理解するために、自分が海外に行った際のことを考えながらわかりやすく親しみやすい説明を心掛けました。
その結果、ボランティアでかかわった多くの方から感謝の言葉をかけてもらいました。入社後も相手の立場に立つことを忘れず、顧客やチームメンバーの満足度向上に貢献したいです。
「自分が海外に行った際のこと」がイメージしにくいため「自分が海外で何を求めていたか、または何に困っていたかなど」と、その後の行動が効果的になるような状況説明をしておくとより伝わりやすくなるでしょう。
相手の立場に立って考える力をアピールする方法はこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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例文⑨正確性
正確性の自己PR
私の強みは正確性です。大学時代に学内の図書館でアルバイトをしていた際、資料のデータ入力や書籍の分類を担当していました。
特に蔵書管理のデータベース更新作業では、ミスが許されないため、丁寧かつ正確に入力することを意識し、入力完了後は独自のチェックリストを作成し再度間違いがないかチェックしていました。
その結果、誤入力をゼロに抑えて図書館の運営に貢献できました。入社後はこの正確性を活かして高い精度で作業をおこない、信頼される仕事をしたいと考えています。
正確な仕事を成し遂げたことについて、持ち前の丁寧さやこまやかさに加えて、独自のチェックリストという仕組みも使って実現したというのが良いですね。
機械で自動化が増えている世の中において、機械的に作業をするだけではないところをアピールするとさらに魅力的になります。
例文⑩分析力
分析力の自己PR
私の強みは分析力です。大学時代に所属していたマーケティングのゼミでおこなったプロジェクトでは、顧客データから購買傾向を分析するという課題がありました。
このようなデータ分析が初めてだったので、過去の参考事例などを調べてデータ同士の因果関係を徹底的に調べあげた結果、最も影響が出そうな改善ポイントを発見し、ゼミ内で最も売上アップにつながるマーケティング戦略を提案することができました。
入社後は分析力を活かしてデータにもとづいた戦略立案や業務改善を通じて、貴社の売上アップに貢献したいです。
具体的なプロジェクトで顧客データから購買傾向を分析した実績を示しており、特に初めてのデータ分析に挑戦し、成果を上げた点は素晴らしいです。
アドバイスとしては、苦労したプロセスなども付け加えられると、より技術的なところが増し、説得力が高まるでしょう。
例文⑪真面目
真面目さの自己PR
私は真面目に取り組む姿勢が強みです。大学時代に所属していた計量経済学のゼミの課題に対して、毎日欠かさずコツコツと取り組みました。
課題の内容を理解するために大学図書館に通ったり、ほかの大学の教授が公開しているYouTube動画を見たりして地道に調べ物を続け、何度も教授に質問して改善を重ねた結果、卒業論文の中間発表で高評価を得ることができました。
この真面目さを活かし、入社後も業務に誠実に取り組み、顧客や同僚から信頼される存在になりたいです。
真面目さをアピールする方法はこちらの記事で解説しているので、失敗パターンを避けるためにもぜひ確認してください。
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- アピールしたいことが多くて30秒にまとめるのが難しいです。効率よくまとめる方法はありますか?
自分らしさが伝わるエピソードを選択しよう
就活でも選択と集中は必要です。たくさんあるアピールポイントの中から一つだけ選ぶときの私のおすすめは「自分らしさ」です。
企業が求める人物像や、この職種ならこういう強みが良いだろうというものは何となく想像がつきますが、無理にそこに寄せると掘り下げられたときにうまく話せないことがあります。
周りの人に尋ねて「それ、あなたらしいね」と言ってもらえる強みが、結果的に入社後にもうまく発揮できると思います。
例文⑫計画性
計画性の自己PR
私は計画性に自信があります。ダンス部の活動と飲食店のアルバイトを両立していて時間の確保が難しいなかでも、試験日から逆算して綿密な学習計画を立て、勉強を進めました。
その結果、学部内で高い成績を維持し続け、優秀な学生として表彰されました。この経験を通じて、限られた時間を有効に活用し、計画的に物事を進める力を身に付けました。入社後は計画性を活かし、スケジュール管理を徹底したり商談の準備を万全に整えたりして、売上目標を達成したいと考えています。
試験日から逆算した綿密な学習計画で、計画性に自信がある根拠を明確に示すことができています。さらに、それが高成績や表彰という具体的な成果をもたらしたと示せている点も好印象につながります。
また、それらを入社後にどのような形で役立てられるのか、再現性を示しているのも良いアピールですね。
計画性を効果的にアピールする方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
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確実に押さえよう! 30秒の自己PRの注意点
ここまでの内容を踏まえて30秒自己PRを作成すれば、十分に選考突破を目指せる内容に仕上がります。しかし注意点を知らないままだと、良かれと思って行動したにもかかわらず、結果的にマイナスイメージにつながる恐れがあります。
30秒の自己PRで起きやすい失敗をまとめているので、ぜひ作成前にチェックしてください。
周囲と差別化するためにインパクトを狙いすぎない
30秒という短い時間で自己PRをおこなう際には、どうしても周囲と差別化を図りたくなるものです。しかし、差別化するためにインパクトを狙いすぎると、かえって逆効果になることがあります。
たとえばスピード感を持って対応する力をアピールするために、「私は閃光のように動ける人間です」といった表現を使うと、誇張している印象を与える可能性があります。また過剰な表現は現実味がない印象を与えるため、アピールポイントが面接官に伝わりにくく、結果としてマイナスの評価につながる恐れもあります。
30秒の自己PRだからこそ、周囲と差別化を図ることを意識しすぎずに、エピソードや入社後の活かし方をシンプルかつわかりやすくまとめて、自分の強みを誠実に伝えましょう。
短くても忘れたときに焦る原因になるので丸暗記しない
30秒の自己PRの文字数は150文字〜200文字程度なので、丸暗記して面接に臨むつもりの人もいるでしょう。しかし質問に対する回答を丸暗記して面接を受けると、一度言葉に詰まっただけで焦ってしまい、その後に続く内容を思い出せなくなる恐れがあります。
そのため30秒という短い時間の自己PRでも、強みやエピソード、入社後の活かし方といった話の要点だけを覚えて、面接時に自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
30秒の自己PRで避けるべき一般的なミスは、インパクトを求めすぎた誇張表現と内容を丸暗記することです。
誇張表現は不自然さを生み、現実味を欠きます。丸暗記は焦りの原因になるため、要点だけを思い出して自分の言葉で話すように準備しておくと良いでしょう。
悪い理由と併せて紹介! 30秒の自己PRのNG例文3選
悪い理由と併せて紹介! 30秒の自己PRのNG例文3選
- 短時間で勝負するためにインパクトを重視し過ぎている
- 強みを羅列しているだけで具体的なエピソードがない
- 30秒に収まっていない
面接の序盤で回答する機会が多い自己PRで面接官に悪い印象を与えてしまうと、その後の質問で挽回するのが難しい場合もあります。良い印象で面接をスタートできるように、避けるべきNG例文を紹介します。
NG例文に対するアドバイザーの意見も参考にしつつ、どのようなイメージを抱いたか言語化しながら読み進めてください。
NG例①短時間で勝負するためにインパクトを重視し過ぎている
限られた時間で強みをアピールするために、インパクトを追い求めた自己PRを作成する人がいます。しかし、インパクトを重視して作成した30秒の自己PRは表現が過剰になりやすく、マイナスイメージにつながりかねません。
オリジナルの表現にこだわりすぎず、誰にでも伝わるわかりやすい表現でまとめましょう。
NG例文
私は雷のようなスピードで物事を進める作業力に自信を持っています。大学時代に所属していたゼミのグループプロジェクトでは、ほかのメンバーの誰よりも速いスピードで作業を進めました。
入社後は持ち前の雷のようなスピードを活かし、任されたさまざまなタスクを瞬時に片付けて、業務効率の改善に貢献したいと考えています。
採用担当者の記憶に残るために話し方や事例にインパクトを意識しても、話す内容がいまひとつ薄っぺらく、説得力がなければ逆効果になってしまいます。
客観性を持たせる根拠を示し、何を学んで何ができるようになったかなどを忘れずに伝えておくことも意識しましょう。
NG例②強みを羅列しているだけで具体的なエピソードがない
短い時間の自己PRでは、複数の強みを挙げて得意な領域が多いことをアピールしたほうが効果的だと考える人もいるのではないでしょうか。しかし30秒では強みを羅列することしかできず、具体的なエピソードを話せないため、強みに説得力を持たせられません。
1つの強みに絞って、簡潔に自分らしさを伝えるようにしましょう。
NG例文
私は硬式野球部のキャプテンとして培ったリーダーシップと責任感、コミュニケーション能力に自信があります。また、塾講師としても働いていたため、相手の立場に立って考える力や計画性も私の強みです。
入社後は大学生活を通じて培ったリーダーシップと責任感、コミュニケーション能力、相手の立場に立って考える力、計画性を活かして貴社の成長に貢献したいです。
30秒と短い時間で伝える自己PRでも、エピソードは一つに絞ったほうが良いでしょう。
入社後の話は重複感があるので削り、キャプテンか塾講師としての活動の中で一番自分が自信のあるもの、自分らしいと思えるものを掘り下げて伝えてみてください。
NG例③30秒に収まっていない
30秒の自己PRの目安は150〜200文字程度なので、それを超えると30秒以上の時間が必要になります。
時間をオーバーすると企業側の意図を無視した自己満足のアピールになってしまい、条件通りに課題をこなせない人材だと判断される恐れがあります。決められた時間数は厳守して、制限内でアピールするようにしてください。
NG例文
私はチームワークを大切にしながら、常に目標達成に向けて努力するタイプです。この協調性という強みは、大学時代にゼミの研究プロジェクトにおいて発揮されました。
このプロジェクトにはさまざまな専攻分野の学生が集まっていたこともあり、意見が割れることが多く、なかなかスムーズに作業が進みませんでした。ゼミの先生からも「このままでは発表に間に合わないぞ」といわれたこともあります。
そこで各メンバーの役割分担を明確にして進捗を管理することで、効率的に作業が進むように工夫しました。その結果、研究は無事に終了して学会で発表することができました。
この経験から困難な状況でも冷静に対処し、メンバー間の仲を取り持ちながらチームを成功に導く力を持っていると考えています。入社後は持ち前の協調性を活かしてチーム内の連携を深めて、目標達成に貢献していきたいと考えています。
30秒の自己PRを的確にまとめて短時間であなたの魅力を伝えよう
簡潔に話をまとめる力があるか、面接で何を深掘りするかなどをチェックするために、企業は自己PRを30秒に制限するケースがあります。選考突破に向けては、結論として強みを伝えた後に根拠となるエピソードを補足し、入社後の活かし方で締めることが大切です。
しかし、なかには30秒という限られた時間でアピールするために、インパクトを求めすぎたり、ただ単に強みを羅列したりする人が多くいます。30秒という短い時間での自己PRで好印象を残して幸先の良いスタートを切るためにも、今回紹介した7ステップで選考突破を目指せる内容に仕上げて、志望先の選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る30秒の自己PRは企業側のニーズを汲み取りつつアピールしよう
自己PRを用意するときには、単に自分の強みを強調すれば良いというわけではありません。たとえばコツコツ仕事中心の職種に応募しているのに「誰とでもすぐに親しくなれるので、コミュニケーション力には自信があります」と力説しても「うちの会社には業務でほかの人と話す機会はあまりないんだけどな」と採用担当者に捉えられ、的外れになることもあるのです。
自分のできることをアピールするのはもちろん大切ですが、その内容が相手のニーズに合致しているかどうかを必ず考慮に入れましょう。
自己PRは複数用意して状況に応じて臨機応変に使い分けよう
とはいえ、企業によってどのような人物を求めているかはさまざまです。そのため、自己PRを一つだけしか用意していなければ、応募先によってはミスマッチが起こりやすくなってしまいます。
だからこそ自己PRは必ず複数用意しておきましょう。誰でも長所やできることは複数あるものです。無理に一つに絞らずに、さまざまな内容で複数パターン作成しておけば、業種や業界によって使い分けることもできますし、また面接時の話の流れで適切なものを選ぶことも可能です。
就職活動は自分の言いたいことではなく、相手の望むことも考慮してアピールをするのが大原則です。志望先企業のニーズを読み取り、臨機応変に対応できるよう準備しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
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