就活では、履歴書やエントリーシート(ES)が基本の提出書類ですが、一部の企業では自己紹介シートの提出も求められます。自己紹介シートとは、あなたの基本情報、経歴、特性、志望動機などを簡潔にまとめた文書です。ESや履歴書と比べて自由度が高く、個性や強みを存分に表現できるのが大きな特徴といえるでしょう。
この自己紹介シートの作成に、「個性を出しすぎて変に思われないか」「面白い自己紹介シートにしたいけど、どうすれば良い?」など、頭を悩ませている学生は少なくありません。しかししっかりと対策をすれば、この自己紹介シートこそが、あなたの個性と能力を最大限に表現できる、就活における重要な武器となるのです。
この記事では、キャリアコンサルタントの野村さん、佐藤さん、西さんのアドバイスを交えつつ、採用担当者に面白いと思わせる自己紹介シートの書き方について解説します。自己紹介シートの基本を押さえたうえで、あなたらしさを効果的に表現する方法を学びましょう。
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履歴書やESより求められる頻度が低いからといって、自己紹介シートを軽視するのは大きな機会損失といえます。なぜなら自己紹介シートは、あなたの魅力を最大限にアピールし、面接官の興味を引く絶好のチャンスだからです。
記事では、まず自己紹介シートの6つの必須項目を紹介します。基本的な項目の書き方がわからない学生はここで正しい知識を身に付けましょう。さらに、「面白い」自己紹介シートの特徴を4つ挙げて解説するので、どのように個性を出せば良いのかイメージできるようになりますよ。
なかには、「面白い自己紹介シートで目立ちたい」という人もいるでしょう。そんな自分の特徴的な経験をうまく表現したい人に向けて、印象に残る自己紹介シートの実例も紹介しています。採用担当者の印象に残る3つの書き方のコツも詳しく説明しているので、自分らしい自己紹介シートを作成する際の参考にしてください。
この記事を読めば、自己紹介シートであなたの魅力を最大限に引き出すヒントが見つかります。自己紹介シートであなたらしさを存分に表現し、面接官の心をつかみましょう。
自己紹介シートは、記入する項目がある程度指定されるESや履歴書以上に個性を表現できる自由様式の重要な書類です。
自身の特性や経験を活かして自分らしさを強調することで、採用担当者に強い印象を残す絶好の機会となります。
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そもそも「面白い」自己紹介シートって?
面白い自己紹介シートとは、お笑いのようなウケを狙ったものや、奇抜な表現で目立とうとするものではありません。就活における「面白い」は、採用担当者の興味を引き、印象に残り、あなたの個性と能力を効果的に伝えるシートを指します。
具体的には、あなたの独自の経験や視点、志望動機、将来のビジョンなどが明確に表現され、なおかつ志望企業の求める人材像とマッチしていることが大切です。また、具体的なエピソードや数字を用いて自己アピールし、読み手を引き込む構成になっていることも面白いシートの特徴といえるでしょう。
このような面白い自己紹介シートは、採用担当者に「この人とぜひ話をしてみたい」と思わせる力を持っています。それは面接の機会を増やすだけでなく、面接でのより深い会話につながり、ひいては内定獲得の可能性を高めることにもなるのです。
したがって、自己紹介シート作成の際は、単に自分の情報を羅列するのではなく、どのように自分をアピールし、企業の興味を引くかを常に意識しましょう。
- 「面白さ」にこだわっていたら、何をアピールすれば良いのかわからなくなってしまいました……。
伝える内容はほかのアピール項目と変えずに伝え方を工夫しよう
「面白さ」にはこだわってほしいのですが、まずはどの企業に何のために提出するのかをもう一度確認してください。自己紹介シートに限らず、選考では採用担当者に自分を魅力的に伝えなくてはいけません。
たとえばその企業で活かせる自分の強みについてアピールしたい場合、伝えたい内容が文字数が指定されている自己PRの内容と同じだったとしても、色やレイアウト、伝え方を工夫することで印象は違ってきます。
基本は押さえながら、表現方法を工夫するようにしましょう。最近は用紙のサイズを指定するだけで、「自由に使ってください」というものもよく見ます。
この場合は、写真や絵などを入れながら、視覚的に楽しませることもできます。ただし内容はその企業に対して自分の強みとなることをアピールすることが大切です。
就活のネタづくりをするうえで、面接官が「面白い」と思うのはどんな内容なのかは把握しておきましょう。こちらのQAでキャリアコンサルタントが解説しています。
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自己紹介シートは何を書くべき? 必須6項目をサンプルと一緒に紹介!

自己紹介シートの入手方法は、企業の採用ホームページ(HP)からダウンロードする流れが一般的です。企業によってさまざまな形式がありますが、基本的な項目はほぼ共通しています。
企業ごとに形は違っても、自己紹介シートの目的は同じです。限られたスペースの中で、あなたの個性や能力、そして企業とどれだけ相性が良いかをアピールすることです。多くの場合、このシートが企業にあなたを知ってもらう最初のチャンスになります。だからこそ、一つひとつの項目を通して一貫したメッセージを伝え、採用担当者の印象に残るような内容にすることが大切です。
また、このシートは面接時にも重要な資料として使われます。ここでは、ほとんどの自己紹介シートに含まれる6つの必須項目と、それぞれに何を書けば良いかを紹介します。
項目 | 記載する内容 | 記載のポイント |
---|---|---|
①基本情報 | 名前、年齢、大学名、学部、学科、学年など | 郵便物が送られてくることを想定して、現住所を記入しておくと無難 |
②学歴・職歴 | 時系列で学歴、職歴、アルバイト経験などから学んだことや成長したエピソード | 志望職種に関係する経験があれば強調する |
③資格・スキル | 取得した資格の名前、取得した年月、身に付けたスキル | 志望職種に関係する資格やスキルがあれば、どう仕事に活かせるかも説明する |
④学生時代に力を入れたこと | 勉強、部活、サークル、ボランティアなどの中で力を入れた活動の概要とそれに関する学び | どんな役割だったのか、何を達成したのかなどは説得力を持たせるためにできるだけ数値で示す |
⑤自己PR | 自分の一番の強みと、それに関連する具体的なエピソード | 自分らしさが最も表れる強みを選んで、客観的な評価とともに説明する |
⑥志望動機 | 志望企業が自分の価値観や目標とどのようにマッチしているのかを示すエピソード | 企業研究をもとに、入社後にどのように貢献したいかまで具体的にアピールする |
それぞれのポイントを押さえることで、あなたの個性と能力が効果的に伝わる自己紹介シートを作成することができます。常に「なぜ」「どのように」を意識し、具体的かつ論理的な説明を心掛けましょう。そうすることで、採用担当者の心に残り、面接で深く話を聞いてみたいと思わせる面白い自己紹介シートになります。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見る趣味や特技、卒業研修などの面白いテーマも出題されることがある
過去に私が携わってた短大では、本格的な就活が始まる前に、「自己紹介書」を書かせていました。そのとき「面白いな」と感じたのは卒業研修についてです。自分が取り組む、または取り組みたいテーマや内容について書かせるものでした。
この短大は技術系であるため、普段から多くの企業担当者が出入りしていて、企業が求めるものをあらかじめ自己紹介書で書かせていたのかもしれません。
自己紹介書は自分の人柄を伝えられるチャンスになり得る
また、趣味や特技もよく問われるテーマです。趣味や特技について、私はいつも「志望する企業や業界とは関係のないことでも構わないから書いてみよう」と学生に伝えています。「趣味・特技」は自分の人柄を伝えるチャンスでもあるのです。
単に「読書」と書くのではなく、「本との出会い」「好きな作家」などを書かせています。こうした詳細の情報を通じて面接官があなたの考え方に共感するかもしれません。
横浜銀行の採用では、一般的な自己紹介書に加え、自己PR動画の提出を求めているようです。こうした特徴から、多様な人材を発掘するチャンスととらえているといえます。
面白い自己紹介シートを書くには、志望動機を作り込む必要があります。志望動機については、こちらの記事で基本を押さえておきましょう。
志望動機の書き出し
例文8選|本気度が伝わる志望動機の書き出しで差別化する方法
志望動機の締めくくり
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
テンプレを活用すれば受かる自己紹介文が作れます
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まずはここから! 就活用の自己紹介シートの作成~提出までの流れ
まずはここから! 就活用の自己紹介シートの作成~提出までの流れ
就活において、自己紹介シートは企業とあなたをつなぐ重要な架け橋のようなものです。つまり、自己紹介シートはあなたの第一印象を決定づける書類といっても過言ではありません。
一方で、不適切な内容や表現は、たとえあなたが優秀な候補者であっても、選考過程から外される原因となりかねません。多くの場合、自己紹介シートは企業があなたについて知る最初の機会となるため、「書き方に失敗したから面接で挽回しよう」と思っても、その機会すらもらえないこともあります。そのため、自己紹介シートは慎重に記入しましょう。
ここでは、効果的な自己紹介シートを作成し、自信を持って提出するまでの詳細な流れを紹介します。面白い自己紹介シートを作る前に、準備の段階から、丁寧に進めていきましょう。
①自己分析を徹底的におこなう
自己紹介シートの作成において、最初のステップは徹底的な自己分析です。この過程は単に自分について知るだけでなく、就職活動全体の基盤となる重要な作業ともいえます。自分の長所、短所、価値観、将来の目標、そしてこれまでの経験を深く掘り下げて分析することで、自分自身の本質的な魅力やエピソードの独自性を明確にできます。
具体的には、自分が大切にしている価値観、学生生活で力を入れてきたこと、そこから学んだこと、将来のキャリアビジョンなどについて深く考えましょう。また、自分の性格や行動パターン、得意分野や苦手な部分についてもできるだけ客観的に分析してみてください。
この作業を通じて、企業にアピールすべき自分の強みや、ほかの学生との差別化ポイントが見えてくるでしょう。まずはざっくりとでも構わないので、自己紹介シートに盛り込む自分の強みとなる部分をいくつか箇条書きにしてみましょう。
次の記事では、自己分析のメリットや具体的な方法、うまくできないときの対処法について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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自己分析をするなかで、自己紹介シートでよく問われる次の3つの項目は意識的に掘り下げていきましょう。それぞれの見つけ方は記事を参考にしてみてくださいね。
大切にしている価値観
厳選12例文|面接で「大切にしている価値観」を聞かれた際の答え方
ガクチカ
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
キャリアビジョン
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
②別の紙にアイデアをまとめてから提出用のシートを作成する
次に自己分析で得た情報をもとに、下書きを作成します。ただし、いきなり下書きを書くのではなく、余った紙などに、思いついたことを自由に書き出すブレインストーミングやマインドマップで書きたいことをまとめると良いでしょう。
ある程度アイデアが出そろったら、最も印象的で重要な情報を選び、論理的に整理してみてください。この時、どのような順序で情報を並べると最も効果的かを考慮しながら構成を練りましょう。
たとえば、「チームワークを大切にしている」という点について書く場合、単にそう述べるだけでなく、「サークル活動で100人規模のイベントを成功させた経験がある」といった具体例を挙げることで説得力が増しますよね。
シートのフォーマットにもよりますが、学生時代に力を入れたことから始め、そこから得た学びや成長、そして将来のビジョンへとつながるストーリーを作り上げるのも定番の方法です。企業が求める人材像を意識し、それに沿った内容を心掛けながら、自分の言葉で誠実に表現しましょう。
自己紹介シートを作成するうえで注意してほしいのは、下書きをしてから清書に入ることです。
全体の構成など最終段階のものを、一度客観的な目線で確認してください。自分の思いが強すぎると、採用担当者にとっては必要のない情報が多く含まれていたり、内容が偏ってしまったりということが起こります。
マインドマップの使い方はこちらの記事でも解説しているので、併せて読んでみてくださいね。
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マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
マインドマップでおこなう自己分析は新しい自分を見つけるための有効的な手段です。記事では、マインドマップを用いた自己分析方法や注意点などを解説します。キャリアアドバイザーの意見を参考に、精度の高い自己分析を実施しましょう。
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39点以下は要注意!
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
③完成したら第三者に添削してもらう
自己紹介シートの下書きが完成したら、信頼できる人に見てもらいましょう。自分では気付かない表現の曖昧さや、よりぴったりな表現を発見できる可能性が高まります。家族、友人、先輩、大学のキャリアセンターのスタッフなど、いろいろな人の視点を借りて自己紹介シートをブラッシュアップしましょう。
添削を依頼する際は、特に注目してほしい点や不安な箇所を事前に伝えます。たとえば、「自己PRの部分が説得力に欠けていないか」や「志望動機が企業の求める人材像とマッチしているか」といった点に注目してもらうよう依頼するのも良いですね。
ただし添削者の意見は謙虚に受け止めつつ、最終的な判断は自分でおこなうようにしましょう。実際に就活をするのは、添削者ではなくあなたです。さまざま意見を取り入れながらも、より自分らしい自己紹介シートに仕上げていきましょう。
- なかなか自己紹介シートの実例が見つからないので、何が正解なのかわからず不安です。
自分以外の視点も活用して読み手に伝わる内容にしよう
ある程度の書き方のフォーマットはありますが、数学の公式のようなキレイな書き方はありません。最終的には「自分の言葉で伝える」ことが重要になります。
しかし、ここでいう「伝える」と「伝わる」は別物です。一生懸命書いたとしても、読み手に伝わらなければ意味がありません。そのため、複数の人にチェックしてもらいましょう。
たとえば自己PRでは、自分で考えた強みと親や親友、アルバイト先の店長や後輩から見たあなたの強みは異なるかもしれません。どの意見も正しく、自分が理解している自分と、自分が理解していない自分がいるはずなのです。
自己紹介シートではこれらの視点をうまく組み合わせて文章を作成してみましょう。読み手は「あなたのことを知らない人」であるため、その人の脳内であなたの具体的なイメージが湧くように書くことがポイントです。
添削を誰に頼んだら良いか迷っている人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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④コピーを取ってから企業に提出する
最終的な校正と推敲を終えたら、提出前に必ずコピーを取っておきましょう。これにはおもに2つの理由があります。1つ目は、面接の際に自分の記入内容を確認できるため、一貫性のあるアピールができることがあります。2つ目は、万が一の紛失や破損に備えられることです。
さらに、自己紹介シートが就活の記録として役立つ場合もあります。たとえば、入社後に自己紹介シートを見返すことで、入社時の目標や意気込みを簡単に振り返ることができるのです。
コピーを取っていざ提出する前にも、記入漏れがないか、誤字脱字はないかを最終確認しましょう。また、郵送、メール、Web送信など適切な提出方法を確認し、締切に余裕を持って提出することを心掛けましょう。ほかの企業への提出用にアレンジするときのために、デジタルデータとしても保存しておくと、後々の修正や活用がしやすくなるのでおすすめです。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
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リアルな声を聞く! 採用担当が「面白い」と感じる自己紹介シートとは
自己紹介シートは重要な書類ですが、面白い自己紹介シートを作ろうとして、かえって本来の自分らしさを失ってしまう人もいるでしょう。また、ほかの学生と被らないような「面白さ」を意識するあまり、企業が求める情報を適切に伝えられていない例も少なくありません。
そこで今回は、就活アドバイザーの野村さんに、採用担当者が本当の意味で「面白い」と感じる自己紹介シートの特徴や、個性を活かしつつ企業の心に響く書き方のコツについて聞きました。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る面白い自己紹介は「もっと話してみたい」と思わせられるかがカギ
「面白い」と感じる自己紹介シートとは、採用担当者が「この人と会って話してみたい」と思われる内容となっていることが大切です。まず基本的な6つの項目を正確に記入しつつ、個性や経験を効果的に盛り込むことが重要です。
たとえば、学生時代に力を入れたことでは、具体的な数字やエピソードを用いて、あなたの考えや努力、成果が明確に伝わるようにしましょう。たとえば、 「頑張りました」ではなく、「チームのキャプテンとして、メンバーのやる気を引き出し、勝率を50%から80%に向上させた」といった具体例が有効です。
自分なりの言葉で企業にプラスとなる人材であることをアピールしよう
さらに、自分の強みを考慮すると応募企業にどう貢献できるか明確に説明することも重要です。
これは自分自身の言葉で組み立てると、自身の覚悟の度合いも増します。 企業研究をしっかりやる、企業が求める人材像に自分らしくマッチしていることを具体的に示すことで、採用担当者の心に響く内容となります。
「面白い自己紹介シート」は、あなたらしさをしっかり伝えつつ、企業にとって有益な人物であることを示し、過剰な自己主張にならないバランスの取れた表現が求められると思います。
書類に限らず、就活の自己紹介にはやりがちな失敗があります。こちらの記事も併せて読んでおきましょう。
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面接の自己紹介のOK・NG例|好印象を残せる3つのコツも解説
面接での自己紹介は、面接官へ自分をアピールする最初の場面です。何を話していいかわからず、事前準備に時間がかかるケースもあるでしょう。この記事では、面接で自己紹介するときのコツやOK回答例をキャリアコンサルタントとともに解説します。
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興味を持たれやすい! 面白い自己紹介シートの3つの特徴
興味を持たれやすい! 面白い自己紹介シートの3つの特徴
- 人柄が伝わる内容になっている
- 記憶への残りやすさを意識できている
- 会社との接点を明確にできている
多くの学生が似通った内容の自己紹介シートを提出するなかで、いかに自分を差別化し、採用担当者の興味を引くかが大きな課題となります。個性が光り、ほかの候補者との差別化を図ることができるような「面白い自己紹介シート」には実は3つの特徴があるのです。
「どうしてもありがちな内容になってしまう」と頭を悩ませている人は、実際の例文を見ながら一緒に内容をブラッシュアップしていきましょう。
ここでは、読み手の興味を引き、印象に残る面白い自己紹介シートの特徴について詳しく解説します。この章で紹介するポイントをしっかり満たせば、採用担当者の心に響き、「この人と話してみたい」と思わせるような、魅力的で印象的な内容の自己紹介シートを書くことができますよ。
人柄が伝わる内容になっている
人柄が伝わる内容になっている自己紹介シートの特徴
面白い自己紹介シートの最大の特徴は、紙面を通してあなたの人柄が生き生きと伝わってくることです。では、限られた文字数の中で、どのようにして自分の人となりを表現すればいいのでしょうか。
ここで重要なのは、単に自分の性格や特徴を列挙するのではなく、具体的なエピソードや経験を通して自分の人柄を示すことです。たとえば、困難な状況でどのように行動したか、チームでの役割をどのように果たしたかなど、具体的な場面を描写することで、読み手はあなたの人柄をより鮮明にイメージすることができます。
また、文章の書き方自体があなたの個性を反映することもあります。簡潔で要点を押さえた文章からは論理的思考力が、情熱的な文体からはモチベーションの高さが伝わるかもしれません。企業の求める人物像を参考にしつつ、自分らしい表現を心掛けることも、人柄を伝える一つの方法です。
ここからは、人柄が伝わる内容にするための3つのアピール方法も解説していきます。
出身地ネタでアピール
出身地は一見すると単なる個人情報の一つに過ぎないように思えるかもしれません。しかし、適切に活用することで、あなたのバックグラウンドや価値観を効果的にアピールする強力なツールとなります。
出身地を活かしたアピールのメリットは、その独自性にあります。同じ企業を志望するほかの候補者とまったく同じ出身地である可能性は低く、そこにあなたならではのストーリーを織り込むことができます。
ただし、ここで注意すべきは、単に出身地の特徴を述べるだけでは不十分だということです。重要なのは、その地域性があなたにどのような影響を与え、それがどのようにして仕事に活かせるかを盛り込むことです。
地域の文化や特性と自分の価値観や能力を結び付け、それが企業にとってどのような価値をもたらすかを説明できれば、印象的なアピールになるでしょう。
出身地ネタでアピールする例
- 北海道出身:「厳しい冬を乗り越える粘り強さを持ち合わせています。困難な状況でも諦めずに取り組む姿勢が私の強みです」
- 京都出身:「古都の伝統と革新が共存する京都で育ち、新しいアイデアを尊重しつつ、基本を大切にする姿勢を身に付けました」
- 沖縄出身:「『いちゃりばちょーでー』(一度会えば皆兄弟)の精神で、多様な背景を持つ人々と円滑なコミュニケーションを図ることができます」
面接官や、面接官の職場の同僚があなたと同じ出身地である可能性があります。また、あなたの出身地にビジネス展開したり、旅行に出かけたりすることを考えているかもしれません。出身地ネタは非常に共感を得やすいです。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
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職種に合わせた経歴でアピール
自己紹介シートを作成する際、志望する職種は常に念頭に置きましょう。職種別採用の場合は、採用担当者が最も知りたいのはあなたがその職種に適しているかどうかです。したがって、あなたの経歴の中から、志望職種に関連する経験や、その職種で求められるスキルを身に付けたエピソードを抽出して強調すると効果的です。
ここでのポイントは、単に関連する活動をしたという事実だけでなく、そこでどのような役割を果たし、何を学び、どのような成果を上げたかを具体的に示すことにあります。数字や具体的な事例を用いて説明することで、あなたの能力や成果が明確になり、説得力が増しますよ。
また、一見すると関連性が薄いように思える経験でも、そこで培ったスキルや姿勢が志望職種でどのように活かせるかを説明できれば、ユニークなアピールポイントになります。自分の経験を捉え直し、志望職種との関連性を見いだす努力をしましょう。
職種に合わせた経歴でアピールする例
- 営業職志望:「大学の学園祭で出店の企画から運営まで担当し、来場者数を前年比150%に増やしました。目標設定とその達成に向けた戦略立案に自信があります」
- エンジニア志望:「プログラミングコンテストで入賞経験があります。その際、チーム内で意見が分かれたときも、データに基づいた論理的な説明で合意形成を図りました」
- マーケティング職志望:「SNSを活用した学生団体の広報活動で、フォロワー数を半年で3倍に増やしました。トレンドを分析し、ターゲット層に響くコンテンツ作りを得意としています」
職種や業界への理解が足りないと、せっかくのアピールがうまく活きないこともあります。まずは自分が目指している業界や職種のことを徹底的に調べましょう。
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徹底研究! 業界・職種大全
この記事では、就活準備を進める学生向けに、国内の各業界・職種についてキャリアアドバイザーとともに解説します。業界・職種の研究にはもちろん、「これから志望先を決めたいけれどどんな仕事があるんだろう?」といった疑問の解消にも役立つよう、網羅的な解説をおこないます。
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趣味や好きなことでアピール
趣味や好きなことは、あなたの人間性や価値観を自然に表現できる要素です。しかし、ただ趣味を列挙するだけでは、単なる自己満足に終わってしまう可能性があります。大切なのは、その趣味を通じて何を学び、どのようなスキルや姿勢を身に付けたか、そしてそれがどのように仕事に活かせるかを示すことです。
趣味を通じて培った能力や姿勢は、往々にして仕事にも通じるものです。たとえば、チームスポーツならばチームワークや目標達成への意欲、芸術ならば創造性や細部へのこだわり、読書ならば知識を吸収することへの意欲や分析力などが挙げられるでしょう。
また、趣味に打ち込む姿勢そのものが、あなたの情熱や粘り強さを示す良い例となることも。長年続けている趣味があれば、それは一つの大きな強みになりますよ。
趣味や好きなことでアピールする例
- 「週末のランニングが趣味です。42.195kmのフルマラソン完走経験から、長期的な目標に向けて計画的に準備し、粘り強く取り組む力を養いました」
- 「茶道を15年続けています。『一期一会』の精神で、一つ一つの出会いを大切にし、細やかな気配りを心掛けています。この姿勢は、顧客対応にも活かせると考えています」
- 「趣味で始めたDIYが高じて、地域のものづくりワークショップの講師を務めています。人に教えることで自身の理解も深まり、効果的な知識の共有の方法を学びました」
自己紹介シートで趣味を書く際、NGとされるのは一般的な企業活動へ不適切なイメージを抱かせるものです。
たとえば、過度のギャンブル、政治や宗教的な活動です。特に、スキルや成長を伴わない遊びや極度に個人的な嗜好や主張に関するテーマは避けたほうが良いでしょう。
趣味を効果的にアピールするコツはこちらの記事でも解説しています。自己紹介カードでのアピールに通じる部分もあるので、自分らしさをアピールするコツを学んでおきましょう。
趣味の魅力的な答え方
例文21選|面接で趣味はどう答える? 個性が伝わる回答方法を伝授
趣味や特技を記入するときのポイント
例文60選|ESの趣味・特技欄で自分らしさをアピールするコツ
記憶への残りやすさを意識できている
記憶への残りやすさを意識できている自己紹介シートの特徴
採用担当者は多くの自己紹介シートに目を通すため、あなたのシートが記憶に残るよう工夫が必要です。内容だけでなく、シートの見た目やレイアウトも重要な要素となります。視覚的な印象は採用担当者の記憶に強く残るため、整理された美しいレイアウト、適度な余白、読みやすいフォント選択が効果的です。
ただし、派手すぎたり過剰に装飾的なデザインは避け、視覚的な魅力と充実した内容のバランスを取ることで、採用担当者の記憶に残る印象的なシートを作成できるでしょう。
ここからは、記憶への残りやすさを意識できている自己紹介シートの特徴を解説します。すぐに使える写真や画像の印象的な使い方も紹介しているので、ぜひ真似してみてくださいね。
シートの見やすさに注力している
内容が素晴らしくても、読みにくければその価値は半減してしまいます。見やすい自己紹介シートは、採用担当者の負担を減らし、あなたの情報を効率的に伝えることができます。
また、レイアウトも重要な要素です。適切な余白を設け、情報を整理して配置することで、読みやすさが格段に向上します。また、文字の大きさや行間にも注意を払い、読みやすいフォントを選択することも大切です。
そして色使いも効果的に活用しましょう。ただし、派手すぎる色使いは逆効果になる可能性があるので注意が必要です。控えめな色使いで、重要な情報を強調するなど、機能的な使用を心掛けましょう。
たとえば、「ゼミ」「クラブ活動」「資格・スキル」などの各セクションを色分けしたり、重要なキーワードや数字を太字にしたりすることで、情報の整理と強調ができます。
- 自己紹介シートで特に白黒で記載するように指定がない場合、色を使ってカラフルにしたり、イラストを記載しても良いのでしょうか?
読みやすさに気を付けて文字色や構成を工夫しよう
特に指定がなければカラフルにしたり、イラストを記載したりしても構いません。ただし、見やすさ・読みやすさを重視してください。
パワーポイントを使ってプレゼンをすることも学生は多いですが、文字や配色に統一感がなかったり、適切な空白がなくて文字が詰め込まれすぎていたりする場合があります。非常に見にくいので、デザイン系の書籍を参考に作成してください。
また、希望している企業のテーマカラーがあればぜひ使いましょう。どの色を使うのかなど、明確な意図をもって作成しなければなりません。イラストを使用する場合は著作権に注意して、安易にコピペするのは避けてください。
キャッチコピーを工夫している

キャッチコピーをうまく使えば、あなたの個性や強みを端的に表現できます。良いキャッチコピーは、採用担当者の興味を引き、あなたの自己紹介シート全体の印象を決定づけるでしょう。
キャッチコピーを考える際は、あなたの最大の強みや、企業に対して提供できる価値を簡潔に表現することを心掛けましょう。また、業界や企業の特性に合わせた表現を選ぶことも重要です。キャッチコピーが思い浮かばない人は、四字熟語やことわざ、好きな言葉、座右の銘などをうまく活用してアピールするのも一つの手です。
キャッチコピーを工夫している例
- IT企業志望:「石のうえにも三年、デジタルの世界でも不屈の精神で挑戦し続けます」
- 商社志望:「留学で培った多文化への理解力を武器に、グローバルビジネスの架け橋となります」
- 広告代理店志望:「データと直感のバランスで、心に響くクリエイティブを生み出します」
キャッチフレーズの作り方にはコツがあります。インパクトのある言葉の選び方はこちらの記事で解説しています。
「自分を一言で表すと」の回答や、座右の銘もキャッチコピーの参考にもなります。ヒントを探すつもりで、こちらの記事も読んでみましょう。
自分を一言で表すと
例文20選|「自分を一言で表すと」の回答を考える簡単な3つの方法
座右の銘
面接に使える座右の銘25選! 好印象を残すコツを例文付きで解説
写真や画像を適宜使用している

適切に選択された写真や画像は、文字情報だけでは伝えきれない印象や雰囲気を効果的に伝えることができます。ただし、使用する際は目的と効果を十分に考慮する必要があります。
まず、写真は清潔感があるものを選びましょう。笑顔で撮影された写真は、あなたの親しみやすさや前向きな姿勢を伝えることができます。
また、あなたの活動や成果を視覚的に示す画像も効果的です。たとえば、学生時代に立ち上げたプロジェクトの成果物や、趣味で制作した作品の写真など、あなたの具体的なスキルや成果を伝えられるものを選びましょう。
さらにグラフや図表も、適切に使用することで情報をわかりやすく伝えることができます。たとえば、語学力をレーダーチャートで表現したり、プロジェクトの成果を棒グラフで示したりすることで、データを視覚的に理解しやすくなりますよ。
自己紹介シートに盛り込める図や写真の例
- ボランティア活動の様子を撮影した写真
- 制作したWebサイトのスクリーンショット
- 複数の言語能力の語学力を示すレーダーチャート
ただし、写真や画像の使用は控えめにし、全体のバランスを崩さないよう注意しましょう。また、著作権や肖像権に十分配慮し、適切な許可を得たうえで使用することが重要です。
最も大切なのは、自分が中心もしくは、どこにいるのかわかる写真を選ぶことです。よく目にするのが、ダンス部の舞台で大勢が踊っている写真などです。本人がどこにいるのかわかりません。
また、表情なども大切です。履歴書に貼る写真と違って、笑顔で写っている写真だと印象も良いですよね。
自己紹介シートに載せる写真に困っている人は、こちらの記事で選び方を学びましょう。
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会社との接点を明確にできている
会社との接点を明確にできている自己紹介シートの特徴
志望動機を書く際、多くの学生が陥りがちなミスは、企業のWebサイトに書かれている情報をそのまま引用することです。しかし、本当に印象に残る自己紹介シートは、あなたと企業との具体的な接点や、あなたならではの視点を示すものであることを忘れないでください。
企業との接点を示すことは、あなたがその企業に対して単なる憧れだけでなく、具体的な理解と熱意を持っていることのアピールにもなります。これは、その企業の文化や価値観に対する深い理解を表現することにもつながるのです。
自己紹介シートで、企業との接点を効果的に示すためには、以下のような方法があります。
インターンでのエピソードを入れる
インターンシップは単なる就業体験以上の意味を持ち、企業の文化、価値観、そして実際の仕事内容を肌で感じることができる貴重な機会です。ただし、自己紹介シートにインターンの経験を盛り込む際は、単に「〇年◯月のインターンに参加しました」と述べるだけでは不十分です。
そのインターンを通じてどのような具体的な学びや気付きを得たか、そしてそれがどのようにあなたの志望動機や将来のキャリアビジョンにつながったかを明確に説明しましょう。
インターンでのエピソードの例
御社の夏期インターンに参加し、新規事業の企画立案会議に同席させていただきました。その過程で、社員の方々のものづくりへの熱意に深く感銘を受けました。
特に、顧客の要望をしっかり聞き、新しいアイデアを生み出す姿勢に強く共感し、私もこのような環境で成長したいと考えるようになりました。
また、チームでのブレインストーミングセッションを通じて、多様な視点を取り入れることの重要性を学び、自分の考えを論理的に説明する力も向上したと感じています。
インターンネタは被る可能性が高いですが、独自の視点を盛り込むことで差別化ができます。
「成長前の自分と、インターンを通じて成長した自分」について書いたり、インターンでの成果を数値で表したりしましょう。「インターンネタを自己紹介シートに書く」と決めておき、日々の気付きを詳細に書き留めておいてください。
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OB・OG訪問の情報を入れる
OB・OG訪問は、企業の内部事情や実際の仕事内容を知るための非常に有効な方法です。この経験は、企業のWebサイトやパンフレットからは得られない、リアルで具体的な情報を提供してくれます。
自己紹介シートにOB・OG訪問の内容を盛り込むことで、あなたが積極的に情報収集をおこない、深い理解を持って志望していることを示すことができます。お世話になった人の部署や名前がわかる場合には、積極的に盛り込んでいきましょう。
OB・OG訪問の情報を入れる例
御社の○○部署でご活躍の△△様との面談を通じて、御社が社員の成長を重視し、挑戦を奨励する文化を持っていることを知りました。
特に、入社3年目で海外プロジェクトのリーダーを任されたというエピソードに強く惹かれ、私も早い段階から責任ある立場で成長したいと考えるようになりました。また、△△様が語られた、失敗を恐れずに新しいことに挑戦できる社風に共感し、そのような環境で自己成長を遂げたいと強く感じました。
OB・OG訪問の基本的な流れや訪問先の探し方などを知りたい人は、こちらの記事を確認してみてくださいね。
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顧客としてサービスを利用した話を入れる
顧客として、実際に製品やサービスを利用した経験は、あなたが企業の製品やサービスに対して深い理解と愛着を持っていることをアピールできます。そのサービスや製品のどのような点に感銘を受けたか、どのように自分の生活や学習に役立ったかなどを具体的に説明しましょう。
また一歩進んで、改善点や新しい活用方法のアイデアなどを提案できれば、あなたが単なる利用者としてではなく、企業の成長に貢献できる潜在的な人材であることも伝えられます。
ただし、意見を述べる際は、あくまで謙虚な姿勢での提案を心掛け、なぜそのように感じたのか、どのように改善できると考えるかを具体的に説明することが大切です。
顧客としてサービスを利用した話を入れる例
学生時代から御社の語学学習アプリを愛用しており、その使いやすさと効果的な学習方法に感銘を受けました。
特に、AIを活用した個別最適化機能が、私の英語力向上に大きく貢献しました。TOEICのスコアが3カ月で150点上昇したのは、このアプリのおかげだと感じています。
一方で、ビジネス英語に特化したコンテンツの拡充が期待できると感じており、たとえば業界別の専門用語や慣用表現を学べる機能があれば、より多くのビジネスパーソンに価値を提供できるのではないかと考えています。
- 商品への思いを伝えようとするとただの感想文になってしまいます……。
「好き」という感情だけでなく気付きや学びについても伝えよう
商品やサービスに対する「好き」という感情を伝えるだけでは、単なる感想文に終わってしまい、採用担当者に強い印象を残すことはできません。どのものから何を学び、どのように入社後の仕事に活かせるかを伝えることです。
まず、製品やサービスが自分の課題をどのように解決し、どのような価値を提供できるかを具体的に示しましょう。「私の英語力向上に大きく貢献した」というように、成果や具体的な効果を示すことで、読み手、聞き手への説得力が高まります。
さらに、製品やサービスの改善点や新しい活用アイデアを提案することで、自分が企業に貢献できる人材であることをアピールでき、あなたの建設的な視点や提案力が評価されると思います。
無意識に盛り込んでいるかも? 自己紹介シートで書くとNGな3つの内容
無意識に盛り込んでいるかも? 自己紹介シートで書くとNGな3つの内容
- ネガティブな内容
- 協調性や社会性に欠けるような内容
- 「面白さ」の方向性を誤った内容
せっかく自己紹介シートを書くのであれば、採用担当者のインパクトに残るようなものを作りたいですよね。ただし、個性を出そうと思って盛り込んだ自分の特徴が、意図せずマイナスの印象を与えてしまうケースもあります。
「面白い自己紹介シートを書きたい」という気持ちは素晴らしいですが、実際にシートを記入する前に、企業にとっての「面白い」の定義は何かをよく考えましょう。
ここでは、自己紹介シートに書くべきではない3つの内容について詳しく解説します。良かれと思って書いた内容が、思わぬ逆効果を招くこともあるので、特に注意しましょう。
ネガティブな内容
自己紹介シートの本質は、あなたの長所や可能性を企業にアピールすることです。しかし、真面目な人ほど「長所だけを記載しても良いのだろうか」と考えてしまうこともあります。
たしかに自己分析の過程では自分の弱みを認識することも大切です。しかし、自己紹介シートはあくまでも自己アピールの場であるため、求められない限り短所は書かなくても問題ありません。
そのため、フォーマットに短所を記入するスペースがある場合も、書き方は工夫しましょう。自分の苦手分野や短所の克服に対してどのように取り組み、成長してきたかを示してください。
また、過去の失敗談を書く際も注意が必要です。失敗そのものよりも、そこから何を学び、どのように成長したかに焦点を当てましょう。「困難な状況に直面しても、そこから学びを得て次につなげる力があります」といったように、ポジティブな側面を強調することが大切です。
ネガティブな内容を書いてそれがプラスになることは多くありません。
しかし、その経験を自分なりにプラスに変える努力をしてきたこと、またその努力を通して成長できたことなどが書けるとアピールにつながります。
短所を的確に伝えるには3つのステップがカギです。短所の伝え方はこちらの記事で解説しています。
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短所は面接でよく聞かれるため、回答を準備しておく必要があります。この記事では、面接で短所について聞かれた際の正しい答え方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。面接でいきなり短所について聞かれても、しっかりと答えられるように準備しましょう。
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協調性や社会性に欠けるような内容
現代のビジネス環境では、チームワークやコミュニケーション能力が非常に重視されています。そのため、協調性や社会性に欠ける印象を与えるような内容は、たとえそれが自分の特徴だと思っていても、自己紹介シートには適していません。
たとえば、「人と話すのが苦手で、できるだけ避けています」といった表現は控えましょう。たとえ事実であっても、このような表現は企業が求める人材像とかけ離れてしまう可能性があります。
代わりに、チームワークの経験や、コミュニケーションスキルを向上させるために取り組んでいることを具体的に書きましょう。「グループプロジェクトでは、メンバーの意見を積極的に聞き、全員の強みを活かすことで成功に導きました」といった具体例を挙げることで、協調性やリーダーシップをアピールできます。
一方で、「人と話すのが苦手」というネガティブな表現を避け、「一人で黙々と作業するのが得意です」のように伝える方法もあります。職種にもよりますが、コツコツと自分のやるべきことをしっかりと積み上げられる力は大切な資質です。このように、協調性や社会性に欠けると捉えられる可能性がある表現は、なるべくポジティブに言い換えましょう。
「面白さ」の方向性を誤った内容
前提として、自己紹介シートで個性を出そうとして、ユーモアを交えることは悪いことではありません。適切に用いれば、印象に残る自己アピールになる可能性があります。ただし、この「面白さ」の方向性を誤ると、かえってマイナスな印象を与えてしまう可能性があることは押さえておく必要があります。
たとえば、「飲み会では誰よりも盛り上げます」といった表現は、たとえ冗談のつもりでも、TPOにそぐわない発言である印象を与えかねません。また、時事ネタやテレビ番組などではやりのジョークを使用するのも避けたほうが無難です。
これらは受け手によっては、就活の場に不適切と受け取られる可能性があり、企業のカラーや採用担当者との相性に判断が大きく委ねられるからです。
採用担当で「面白さ」の方向性を誤った例として、「遅刻常習犯だが、毎回ユニークな言い訳ができる」と書かれたものや、「人見知りで最初は話せないが、新人とは話しだすと止まらない」という内容があります。
これらは初対面での警戒を解くことを狙っていますが、ビジネスの場では不真面目な印象を与える場合があります。
反対に、面白さもありつつマイナスな印象を与えにくい自己紹介シートの例は以下の通りです。
独特の経験を活かす
富士山頂でご来光を見た経験から、困難を乗り越えた先にある感動の大きさを知りました。この経験を仕事での挑戦にも活かしたいと考えています。
ユニークな趣味と仕事のスキルを結びつける
折り紙の技術を応用して、複雑な問題を視覚的に整理し解決するスキルを身に付けました。この創造的アプローチを業務改善にも活用したいと考えています。
意外な才能を仕事に結びつける
アマチュアマジシャンとして培った、人々の注目を集め、驚きと喜びを与える力を、プレゼンテーションや顧客との関係構築に活かしたいと思います。
独自の学習方法をアピール
料理レシピを英語で読むことで、楽しみながら語学力と創造力を同時に鍛えています。このように、日常のあらゆる場面を学びの機会に変える姿勢を、仕事でも発揮したいと考えています。
これらの例のように、あなたならではの経験や視点を、仕事や企業の価値観と結びつけて表現することで、個性的でありながらも前向きで真摯な印象を与えることができます。単に面白おかしく書くのではなく、あなたの独自性が企業にとってどのような価値をもたらすかを示しましょう。
あなただけの面白さが伝わる自己紹介シートで内定をつかもう
自己紹介シートの「面白さ」とは、奇をてらったものではありません。あなたの個性、独自の視点、そして情熱が伝わってくるものを指します。それは、あなたの経験や考え方の中にある、ほかの人にはない特徴かもしれません。
そうした面白さを伝えるためにも、学生時代の経験を単に列挙するのではなく、そこから得た気付きや成長を独自の視点で述べてみましょう。趣味や特技を仕事にどう活かせるか、意外な切り口で考えてみるのも良いでしょう。また、志望動機では、企業の理念と自分の価値観をどう結びつけるか、あなたならではの観点で語ってみてください。
大切なのは、一貫性を持たせることです。自己紹介シート全体を通して、あなたの「軸」となるものが感じられるようにしましょう。それが、採用担当者の印象に残り、「面白い」「会ってみたい」と思わせるきっかけになります。あなたらしさが光る自己紹介シートで、ぜひ内定獲得への第一歩を踏み出してください。
アドバイザーコメント
佐藤 恭子
プロフィールを見る自己紹介シートは面白さに固執しずぎず的確に準備しよう
就職活動を始めると最初に書類の提出が必要になります。期限もあり、人よりも良いものを提出したいと焦る気持ちもあるかもしれません。しかし、皆さんが提出した自己紹介シートを読むのは、学生ではなく採用担当者です。
だからこそ、彼ら採用担当者が、採用において何を基準にどのような人材を求めているのかを把握する必要があります。そのためには業界研究や企業研究が大切です。
また、自分自身がその基準に合っていること、期待に沿える人材であること、またその企業でやりたいことを伝えるための自己分析も忘れてはいけません。
基本の対策をおこなったうえで自己紹介が面白くなる工夫をしよう
これらの就活対策の基本があって初めて、次にそれをどのように表現するのかを考える段階に入ります。
どのように書けば面白い自己紹介シートになるのか、ヒントはこの記事のなかに多く紹介されていますよ。ぜひ参考にしながら、自分らしいシートに仕上げてください。
採用担当者が皆さんの書類に目を通して、ぜひ会ってみたい、話を聞いてみたいと感じてくれるかどうかが重要です。下書きが完成したら、第三者にお願いして客観的な意見をもらうことも大切でしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
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