この記事のまとめ
- サービス業一覧を見て視野を広げよう
- サービス業一覧から適職を見つけるコツをプロが解説
- サービス業の向き不向きから自身への適性を見極めよう
サービス業に興味がある、自分に向いていそうだと思い就職を検討しているが、サービス業にはどのような職種・企業があるのかをつかみきれていない人もいるのではないでしょうか。
サービス業の一覧を見ると、非常に多くの職種・企業があり、適職を見つけるにはどのような職種があり、それぞれどのような業務内容なのかを理解しておく必要があります。
この記事では、キャリアコンサルタントの隈本さん、古田さん、桑田さんのアドバイスを交えつつ、サービス業一覧を9つの分類に分けてどのような職業があるのかを解説します。サービス業に興味がある人はぜひ参考にしてください。
【完全無料】
大学3年生(27卒)におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール
1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
2位:業界&職種マッチ度診断
あなたが行きたい業界・職種のマッチ度を診断しましょう
3位:16タイプ性格診断
あなたの基本的な性格から、就活で使える強みを特定します
4位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう
5位:就活力診断
80点以上が合格!まずは力試しに自分の就活力を測定しましょう
【併せて活用したい!】
選考対策の決定版!内定者が使った2大ツール
①自己PR作成ツール
AIツールを活用して選考前に自己PRをブラッシュアップしましょう
②志望動機作成ツール
他の就活生と差別化した志望動機になっているか、AIツールで確認しましょう
サービス業は9つに分類される! 一覧から適職を見つけよう
前述の通りサービス業一覧を見るとさまざまな職種があり、選択肢が多い反面、やりたい職種が明確に決まっていない人にとっては適職を見つけることが難しくなってしまいがちです。
数あるサービス業一覧のなかから適職を見つけるには、まずどのような職業があるのかを理解することから始める必要があります。
そこで記事の前半では、職業の理解を効率的・効果的におこなうためにサービス業を分類別で一覧で解説し、それぞれの業務内容や代表的な企業を解説します。
具体的な業務内容やどのような企業が選択肢として考えられるかを把握することで、適職を見つけやすく就活もスムーズにおこなえるため、しっかりと理解しましょう。
さらに、就活のプロによるサービス業一覧から適職を見つけるコツや他業種との働き方の違いも解説します。また、サービス業の魅力や向いている人の特徴についても解説しているので、自分の適性を見極めてより良い就職を実現できるようにしましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
まずは基礎を理解しよう! サービス業とは
サービス業とは、目に見えるモノではなく、形のないサービスを顧客に提供する業種です。なお、ここでいうサービスとは、接客やおもてなしなどの奉仕に限らず、知識や技術の提供も含まれています。
このように、サービスには幅広い意味が込められていることが、サービス業一覧に多様な業種が属している所以となっているのです。
一言でサービス業といっても幅広い仕事が存在するため、サービス業を志す人は、入社後のミスマッチを防ぐために、まずサービス業とはどのような業種なのかをしっかり理解しておきましょう。
そして、入社後のミスマッチを防ぐだけではなく、長く働けるかどうかを判断するための業界の現状や課題、将来性についても解説するので参考にしてください。
サービス業の現状と課題
業種によって異なるものの、サービス業は、営業時間が長かったり定休日がなかったりする傾向があり、加えて人手不足が見受けられるのが現状です。
また、厚生労働省の令和5年就労条件総合調によると、年次有給休暇の取得率について、宿泊業・飲食サービス業が49.1%で、全業種の平均62.1%を下回る結果となりました。
一方で、サービス業のなかでも、業種によっては労働時間が他業種と比べて短かったり、年次有給休暇の取得率が高かったりすることもあります。
仕事選びの際に、労働時間や休日数を重要事項としている人は、業種別の労働状況や課題をしっかりと確認し、自分の希望する条件に合う業種を選択するようにしましょう。
サービス業は長時間労働や有給休暇取得率の低さに加え、給与水準が他業種と比べて低いという課題があります。
厚労省の賃金構造基本統計調査でも、宿泊業・飲食業の平均給与は全産業平均を下回っています。
人材確保のためには、労働環境の改善だけでなく、待遇面の向上も不可欠です。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけで、あなた気になっている業界・職種との相性がわかります。
自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
サービス業の将来性
近年のIT・AI(人工知能)技術の発展により、将来なくなってしまうのではないかと言われている業種があるなかで、サービス業のなかにも代替される可能性がある業種・職種が存在します。
たとえば、接客をする職種では無人レジやタッチパネル注文が導入され、カスタマーサクセスのような職種ではチャットボットでの顧客対応などによる省人化が見受けられるようになりました。
ただ、医療や福祉サービス業のように顧客とのコミュニケーションが必須となる業種や、自動化・機械化することができない技術の提供が必要となる業種も多くあり、業種によって将来性は大きく異なってくるという点を認識しておきましょう。
サービス業は今後も成長が期待される分野です。特に医療、介護、教育、観光などで需要が拡大しています。
慢性的な人手不足、長時間労働や低賃金など課題も多く抱えていますが、その分チャンスも多いといえます。
長く安定的に働くためには職業の将来性の見極めが重要となります。こちらの記事で将来性のある仕事について解説しているので併せて参考にしてください。
代表的な企業も紹介! サービス業の9分類一覧
代表的な企業も紹介! サービス業の9分類一覧
これから解説するサービス業一覧は、総務省が実施しているサービス産業動態統計調査で9つに分類されていています。
サービス業のなかから職業を選ぶときは、まずどの分類の業種が自分の興味や適性などがあるかを判断すると自分に合う職業がスムーズに選択できるようになります。
適職かどうかの判断の基礎となり得るどのようなサービスを提供するのか、どのような形で社会や顧客に貢献するのかといったことが分類別で明確に区別されているからです。
ここでは、この9つの分類ごとに業務内容や特徴を解説し、代表的な企業も紹介するのでぜひ参考にしてください。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
①情報通信業
中分類 | 業務内容 |
---|---|
通信業 | インターネットや電話回線などの通信に必要な環境を提供 |
放送業 | テレビやラジオなどの情報を伝達するための手段の設置,運用 |
情報サービス業 | ソフトウェア,パッケージソフトウェア,ゲームソフトウェアの作成及びその作成に関する,調査,分析,助言など |
インターネット附随サービス業 | ポータルサイト・サーバの運営、音楽・映像などの配信、インターネットの利用サポート |
映像・音声・文字情報制作業 | 映画・ビデオ、テレビ番組の制作・配給 |
情報通信業とはおもに、インターネットや電話回線などの通信に必要な環境を提供する通信事業者や、インターネットプロパイダー、テレビ・ラジオなどの情報を発信する事業者、情報を発信する映像・音声の編集をおこなう業種などが含まれます。
また、システムやソフトウェア開発やITエンジニア・コンサルタントなどの職種も情報通信に含まれます。
そして、情報通信業の代表的な企業は以下の企業が挙げられます。
情報通信業は公衆が触れる媒体を通して情報を発信、情報を得るためのインターネットなどの通信環境を整備する業務がメインとなります。
そのため、情報発信を通して人々の生活に役立ちたい、楽しませたいという思いがある人に向いている職業といえます。
情報通信業には大別して3種類あると考えてみましょう。
通信環境を提供する携帯キャリア、情報コンテンツを制作して提供するテレビ局、インターネット上で利用者が情報を発信する仕組みを提供するYouTubeなどをイメージしてみてください。
情報系の職種への就職に興味を持っている人は以下の記事もチェックしてみてください。就活のプロであるキャリアコンサルタントが職種別の特徴から就職のコツまで詳しく解説しています。
関連記事
情報系の就職で押さえたい業界5選! おもな職種10選や役立つ資格も
情報系の学生が就職できる業界や職種は豊富にある分、目指す仕事を明確化しておかなければなりません。この記事では、情報系の学びを活かせるおもな業界・職種をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。自分の知識やスキルを活かせる場を理解して、内定獲得を目指しましょう。
記事を読む

IT業界の仕事や企業に関してもっと知りたいと思っている人は、以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
IT業界の仕事
ITの仕事って何があるの? 仕事の種類や働く魅力を詳しく解説!
IT業界の企業ランキング
IT業界の企業ランキングを徹底解剖! 内定を勝ち取るコツも紹介
ITエンジニアの仕事
ITエンジニア20選! 必要なスキルと業務内容をわかりやすく解説
②運輸業・郵便業
中分類 | 業務内容 |
---|---|
鉄道業 | 線路を通して旅客・貨物の運送 |
道路旅客運送業 | 道路面に敷設された線路を利用し旅客を運送 |
道路貨物運送業 | 道路面に敷設された線路を利用し貨物を運送 |
水運業 | 海洋,沿海,港湾,河川,湖沼において船舶により旅客又は貨物の運送 |
航空運輸業 | 航空により旅客又は貨物の運送、航空機を使用して航空運送以外の行為を請け負う |
倉庫業 | 倉庫に物品を保管 |
運輸に附帯するサービス業 | 主に船舶による貨物の運送又は船舶の貸渡し,売買若しくは運航の委託のあっせん |
郵便業(信書便事業を含む) | 郵便物又は信書便物の引受,取集・区分及び配達 |
運輸業・郵便業は人や物を運ぶサービスを提供する業種です。鉄道・航空・バス・タクシー・船舶・郵便・宅配会社などが挙げられます。
また、運輸業・郵便業の職種は実際に人やものを運ぶ運転手やドライバーから、仕組みの構築や管理をおこなうものがあります。このように、人や物を運ぶだけではなく、物の保管や入出荷などの業務をおこなう倉庫業も運輸業に該当します。
運輸業・郵便業の代表的な企業は以下の企業が挙げられます。
運輸業・郵便業は人や貨物の運送がメインとなるため、鉄道や航空、船舶の操縦に関心がある人などに向いている職業です。
鉄道や道路、航空などの業種に興味がある場合は関連性のある交通インフラもチェックしておきましょう。以下の記事で交通インフラの仕事について解説しているので併せて参考にしてください。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
③不動産業・物品賃貸業
中分類 | 業務内容 |
---|---|
不動産取引業 | 主に不動産の売買,交換又は不動産の売買,貸借,交換の代理若 しくは仲介 |
不動産賃貸業・管理業 | 主に不動産の賃貸又は管理 |
物品賃貸業 | 主に産業用機械器具,事務用機械器具,自動車,スポーツ・娯楽用品,映画・演劇用品などの物品を賃貸 |
不動産業・物品賃貸業は、不動産の売買や賃貸、不動産を管理する業種や産業機器や車のリース・本やビデオなどのレンタルをおこなう業種です。
職種は、不動産の売買や賃貸物件の斡旋、リースなどの提案をおこなう営業、店舗で顧客に対応する接客スタッフ、不動産や物品の管理など多岐に渡ります。
不動産業・物品賃貸業の代表的な企業は以下の企業が挙げられます。
上記のように、人々の居住や商業を営む施設などを提供・管理するサービスに携わりたい人に向いている職業です。
不動産業界に興味があるけど業務内容が良くわからない、自分に向いているのか不安だと感じる人は、こちらの記事で不動産営業の職種について詳しく解説しているので併せて参考にしてください。
④学術研究、専門・技術サービス業
中分類 | 業務内容 |
---|---|
学術・開発研究機関 | 学術的研究,試験,開発研究など |
専門サービス業(ほかに分類されないもの) | 法務に関する助言や相談,事務作業, その他の法律的サービス,財務及び会計に関する監査,調査,税務に関する書類の作成, ほかに分類されない自由業的,専門的な知識サービスを提供 |
広告業 | おもに広告に係る総合的なサービスを提供及び広告媒体のスペース又は時間を当該広告媒体企業と契約し,広告する |
技術サービス業(他に分類されないもの) | 獣医学的サービス,土木建築に関する設計や相談のサービス,商品検査,計量証明及び写真制作などの専門的な技術サービスを提供 |
上記などの士業がサービス業なのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、形のない専門知識を提供しているという点でサービス業に分類されています。
士業
「〇〇士」のような名前のつく仕事、たとえば弁護士や行政書士、税理士などのような国家資格が必要な専門職のことを指す言葉
学術研究、専門・技術サービス業の代表的な企業は以下の企業が挙げられます。
学術研究、専門・技術サービス業の代表的な企業
学術研究、専門・技術サービス業はある特定の分野に特化した知識などを活かし顧客の悩みや問題を解決する職業です。
よって学術研究、専門・技術サービス業は、知識の探求が得意、自分の知識で困っている人を助けたい、広告業界に興味のある人に向いている職業であるといえます。
資格がないとできない業務が少なくないため、希望就職先の企業・職種で必要とされる資格やスキルを早めに把握し、計画的な取得が欠かせません。
実務経験が求められる業種でもあるため、関連業界に就職して将来的に転職で目指すという方法もあります。
学術研究、専門・技術サービス業に分類される士業・広告業の業務内容をもっと詳しく知りたい、今後も需要がある職業なのか不安に思う人は以下の記事を併せて参考にしてください。
税理士、行政書士、広告代理店の仕事内容や将来性、就職のポイントなどについて以下の記事で解説しています。
税理士
税理士に将来性はある? 替えの利かない人材になるための4つの行動
行政書士
行政書士は就職に不利? 資格を活かして選考を突破する方法を解説
広告代理店
広告代理店の5つの仕事内容|やりがいから厳しい面まで実態を解説!
所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
⑤宿泊業・飲食サービス業
中分類 | 業務内容 |
---|---|
宿泊業 | 営利的宿泊施設,特定の団体の会員のみに限られる宿泊施設,会社,官公署,学校,病院などの事業体附属の宿泊施設及びキャンプ場など宿泊を提供 |
飲食業 | 飲食料品,その他の食料品の提供 |
持ち帰り・配達飲食サービス業 | 持ち帰り・配達するための調理した飲食料品を提供 |
この業態は、ほかのサービス業と比べ休日や祝日に需要が大きくなるものがほとんどのため、土日や祝日、大型連休時に休日を取りにくい傾向にあります。
宿泊業・飲食サービス業の代表的な企業は以下の企業が挙げられます。
宿泊業・飲食サービス業は、調理が得意・やってみたい、食を通して人々の生活を豊かにしたいと考える人に向いている職業です。
飲食業界へ就職を検討している、興味がある人はこちらの記事を参考にしてください。飲食店に求められるスキルなどについて解説しています。
⑥生活関連サービス業・娯楽業
中分類 | 業務内容 |
---|---|
洗濯・理容・美容・浴場業 | 主に身の回りの清潔を保持するためのサービス又は心身のリラックス、リフレッシュを促進するためのサービスを提供 |
その他の生活関連サービス業 | 旅行業や家事サービス業などの個人を対象としてサービスを提供する他に分類されないもの |
娯楽業 | 映画,演劇その他の興行及び娯楽を提供及びにこれに附おするサービスを提供 |
娯楽業には、映画館や劇場などの興行場に関する業種から競輪場やスポーツ施設、公園・遊園地などの提供業といったように非常に多くの業種が属していて、街で頻繁に見かけるカラオケボックスやゲームセンターなども娯楽業に含まれているのです。
上記の通り生活関連サービス業・娯楽業は、美容や理容に興味のある人、エンターテイメントに興味のある人に向いている職業がある分類となっています。
美容・映画関係の仕事についてもっと知りたい人は以下の記事も併せて参考にしてください。仕事の見つけ方や仕事内容について解説しています。
美容関係の仕事について
美容関係の仕事12選! ベストな仕事の見つけ方や必要な素質も解説
映画会社への就職術
映画会社の就職は3つの観点で徹底対策|知っておくべき事前情報も
⑦教育・学習支援業
教育・学習支援業はその他の教育、学習支援業の職業です。
教育・学習支援業とは学校教育を除く教育や学習を支援する業態です。学習塾や公民館、図書館、博物館、美術館などが含まれます。
また、職員を教育する業態や職業訓練をおこなう業態、習い事として馴染みのある音楽教室や書道教室、スポーツ教室なども教育・学習支援業に分類されます。
これらのほかにも教育や学習を支援する職業は多く存在しています。自分の経験や知識を活かして人・社会に貢献できる業種がある可能性は十分にあると考え適職を見つけるようにしましょう。
教育・学習支援業の代表的な企業
教育・学習支援業は、自分の知識を活かし他者の進学、キャリアの力になりたいなどの熱意がある人にはぴったりの職業です。
公民館は公務員試験の合格、図書館なら司書資格、博物館や美術館は学芸員資格が必要であることが多く、大学で所定の科目を履修し単位を取ることなどが必要になってきます。
管理団体が民間の場合は必須でない場合もあります。
教育業界を志望する人の多くは、熱意はあるものの志望動機がありきたりになってしまうといった悩みを抱えることが多い傾向にあります。こちらの記事で。志望動機の書き方やトレンドなどについて解説しているので併せて参考にしてください。
⑧医療・福祉
中分類 | 業務内容 |
---|---|
医療業 | 医師又は歯科医師などが患者に対して医業又は医業類似行為をおこなう及びこれに直接関連するサービスを提供 |
保険衛生 | 保健所,健康相談施設,検疫所など保健衛生に関するサービスを提供 |
社会保険・社会福祉・介護事業 | 社会保険,社会福祉又は介護事業 |
医療・福祉に関する業種は、人の命や人生に大きな影響を与える職業であるため高度な資格や経験がないと就けない職種が多い傾向にあるのが特徴の一つです。だからこそ、医療や社会保険、社会福祉を通して人々の生活を支えたいという思いが強くある人には適職になるといえます。
以下の記事でも福祉業界について詳しく解説しているため、興味がある人は併せてチェックしてみましょう。
関連記事
福祉業界のすべてがわかる! 現状やトレンド・細かな職種まで徹底解説
福祉業界は高齢化のなか、市場拡大や人材確保のための待遇改善など、良い方向へ動いています。福祉業界の現状からトレンド、また多様な職種について、キャリアコンサルタントとともに解説します。福祉業界へ応募を検討している人はぜひ参考にしてください。
記事を読む

医療業界への就活を検討中の人は、以下の記事もおすすめです。医療業界の志望動機の書き方を職種別の例文付きでキャリアコンサルタントが解説しています。
関連記事
医療業界の志望動機を書くなら必見! 6つの職種別例文
学生の中には医療業界の仕事を志望する人も多いはず。しかし、医療業界の志望動機は、通常の就活と同じ作り方をしてもなかなか内定が取れない場合があります。この記事では、医療業界で働くための魅力的な志望動機の書き方について解説します。
記事を読む

⑨サービス業(ほかに分類されないもの)
中分類 | 業務内容 |
---|---|
廃棄物処理業 | 一般廃棄物や産業廃棄物などの処理 |
自動車整備業 | 自動車の整備修理 |
機械等修理業(別掲を除く) | 機械,家具など他に分類されないその他の修理 |
職業紹介・労働者派遣業 | 主に労働者に職業を斡旋及び労働者派遣 |
その他の事業サービス業 | ほかに分類されない企業経営を対象としてサービスを提供 |
その他のサービス業 | 集会場やと畜場など他に分類されないサービスを提供 |
サービス業(ほかに分類されないもの)とは先の8つのサービス業に分類されないサービス業のことで、おもに廃棄物処理や自動車整備、職業紹介などが例として挙げられます。
サービス業(ほかに分類されないもの)の代表的な企業
サービス業(ほかに分類されないもの)は業種の幅が広いため、柔軟な対応力や専門知識の習得意欲がある人、裏方として社会や企業を支える仕事にやりがいを感じる人に向いています。上記の業務では、どの分野においても取引先や顧客の多様なニーズに対応できる柔軟性が求められます。
就職のプロが解説! サービス業一覧から自分に合った仕事を選ぶコツ
サービス業について、分類ごとにもかなり多くの業種・職種があるため、どのように就職先を選べば良いのか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、就職のプロであるキャリアコンサルタントの隈本さんに、サービス業一覧のなかから自分に合う職業を選ぶコツについて解説してもらいます。
入社後のミスマッチを防ぎ、入社後に適性を活かして活躍できるようになるためにも、対策の参考にしてくださいね。
アドバイザーからワンポイントアドバイス自分と業種・職種について深く理解することが適職を見つける第一歩
隈本 稔
プロフィールを見るサービス業には多様な業種・職種があり、選択肢が多すぎて迷う人も多いでしょう。そのため、「自分の適性」と「業種・職種の特徴」をしっかり把握することが重要です。具体的には以下の3つの取り組みをおこないましょう。
・自己分析をする
適職を見つけるためには、まず自分の興味や価値観、強みを知ることが必要です。興味・関心や、得意なこと・スキル、働き方の希望などを整理しましょう。
自己分析ツールやキャリアアセスメントテストなどを活用すると、より客観的に自分の適性を知ることができます。
・業種・職種研究をする
サービス業の各業種について、業務内容・必要スキル・働き方を調べます。たとえば、接客業は人と関わる力が必要、マーケティング職は企画力が求められます。
・実際に経験してみる
アルバイトやインターン、企業説明会に参加し、働くイメージを掴むことが重要です。OB・OG訪問で実際の業務内容を聞くのも有効です。
適職は働くなかで見つかることも! 無理に「完璧な仕事」にこだわらずに探そう
最初から理想の仕事を見つけるのは難しいため、興味のある業界に挑戦しながら適職を探しましょう。実際に働く中で自分に合う仕事が見えてくることも多いですよ。
迷っている人は参考に! サービス業の4つの魅力
迷っている人は参考に! サービス業の4つの魅力
- 未経験でも活躍できる職種が多い
- 顧客とダイレクトに接する機会が多い
- 自分の働きが顧客の満足度と直結しやすい
- 日々新たな刺激や学びが得られる
そもそもサービス業を就職先として選択するべきなのか、サービス業一覧のなかから志望する職業を見つけたが不安な点があり躊躇している人もいるのではないでしょうか。
ここではサービス業の4つの魅力を解説します。サービス業が自分に合っているのかの判断材料にしましょう。
自分の適性やどのようなときにやりがいを感じるかなどを考えながら見ていってください。
①未経験でも活躍できる職種が多い
サービス業の求人には資格や経験が不要とされているものが多く、未経験からでも挑戦・活躍できる職種が多い傾向にあります。
サービス業一覧にある業種・職種は、顧客に直接サービスを提供する場合が多く、専門的な知識・技術を必要としないコミュニケーションや対応力が顧客の満足度に大きく影響しやすいためです。
専門的な知識や誇れるような経験がなくて悩んでいる人でも、就職できる可能性が高く活躍も期待できる点は、大きな魅力の一つといえます。
未経験からの転職を目指す場合はコツを押さえておくことで内定獲得の可能性を高めることができます。こちらの記事で未経験からの転職のコツを解説しているので併せて参考にしてください。
②顧客とダイレクトに接する機会が多い
業種や職種によって差はあるものの、サービス業は顧客とダイレクトに接する機会が多く、「自分の提供したサービスで顧客に喜んでもらえた」「役に立った」などの成果を直に感じられる点も大きな魅力です。
自分の働きによって顧客の満足度が上がったと実感できたり、顧客から直接感謝の気持ちを伝えれたりすると、やりがいや達成感を感じやすく、仕事をするモチベーションアップにもつながります。
ただこの特徴は良いことばかりではなく、自分の至らなさや不備を直接顧客から指摘されることがあるのも事実です。しかしその際でも、相手からの指摘を真摯に受け止め改善していくことで、コミュニケーション力や対応力など業務に必要なスキルの向上につながる良い機会となります。
顧客とダイレクトに接する仕事の面白さは、仕事について一番多くのことを教えてくれるのは顧客であるという点です。
すべての答えは顧客が持っていて日々大切な学びがあります。そのことに気づくと仕事のやりがいと面白さを強く感じられるでしょう。
仕事を長く続けていくためにはやりがいが重要な要素の一つとなってきます。こちらの記事でやりがいの見つけ方などを解説しているので併せて参考にしてください。
③自分の働きが顧客の満足度と直結しやすい
サービス業は、形のないサービスを顧客に提供するといった点から、自分の働きによって顧客の満足度は大きく変わってくるものです。
その分責任も大きくなりますが、自分の提供したサービスで顧客に喜んでもらえたり、役に立ったりできることは、働くうえでの大きな喜びややりがいにもなります。
存在するモノではなく、自分の知識や工夫、姿勢によって顧客へ価値を提供できるといった点はサービス業ならではの大きな魅力の一つといえます。
④日々新たな刺激や学びが得られる
サービス業は顧客と直に接する機会が多い職種であるため、毎日同じルーティンやマニュアルに沿って業務をおこなう職種とは働き方が大きく異なります。
顧客の人柄や性質、悩みや要望は10人いれば10通りあるものです。そのため、日々のやるべき業務は同じでも、深く考える点や対応の仕方などは顧客ごとに常に変えていく必要があります。
このような働き方をし、顧客の反応や成果に対してしっかりと振り返りをおこなうことで、日々新たな刺激や学びが得られ、業務のスキルだけではなく人間としての成長にもつながることが期待できます。
毎日同じ業務では飽きてしまう、やりがいを感じない、日々刺激や学びを得たいと考える人にはサービス業の魅力をより大きく感じられるはずです。
キャリアのプロが解説! サービス業とその他業種の働き方の違い
サービス業一覧のなかにある職業が適職かどうかを判断する際には、サービス業ではないほかの業種との働き方の違いを理解しておく必要があります。ほかの業種にもいえることですが、サービス業ならではの働き方の特色があるためです。
適性ややりがいは職業選びの重要なポイントですが、長く仕事を続けていくためには自分に合う働き方の選択も重要となってくるのです。
ここではキャリアコンサルタントの古田さんにサービス業と他業種との働き方の違いについて解説してもらいます。「サービス業が本当に自分に合っているかどうか判断できない」と悩む人は参考にしてください。
アドバイザーからワンポイントアドバイスサービス業とその他の業種は労働時間や勤務体系に違いがある
古田 文子
プロフィールを見るサービス業と他業種の働き方の違いとして、まずは労働時間があります。
多くのオフィスワークでは、平日の朝から夕方など、固定の労働時間であるのが一般的であるのに対し、サービス業ではシフト制が導入されています。24時間対応が必要な職種があるため、早朝、深夜、週末、祝日に働くことが多いです。
また、季節や顧客の需要に応じて労働時間が変動することもあります。観光業のように繁忙期と閑散期があり、労働時間が大きく変わる職種もあります。
休日や勤務体系にも違いがあります。
多くのオフィスワークでは、土日や祝日といったカレンダー通りに休めることが一般的ですが、サービス業はシフト制のため決まった曜日に必ず休みがとれるわけではありません。
週末や祝日に働くことの方が多く、連休を取りづらいこともサービス業の特徴でしょう。
メリット・デメリット両方を比較して自分に合う業種を選ぼう
どちらの働き方にもメリットとデメリットがあります。仕事選びに限らず、デメリットばかり見ていると何も選択できなくなってしまうのです。
ワークライフバランスの視点で、自分の生き方に合う働き方を選択してほしいと思います。
当てはまる人は適性あり! サービス業に向いている人の特徴
当てはまる人は適性あり! サービス業に向いている人の特徴
- 要望を把握し解決に導くまでのコミュニケーション能力がある
- 不測の事態や多様な要望に臨機応変に対応できる
- 複数の作業や対応をマルチタスクに処理できる
サービス業には多様な職種がありますが、サービス業の特質上求められる能力・適性には共通するものがあります。
ここでは、サービス業に向いている人の特徴を3つ解説するので、サービス業に就くか迷っている人は判断材料の一つにしてください。
もし自分には適性がないと思ってしまっても、日常のコミュニケーションのなかでの意識や業務を経験していくなかで習得できるものばかりなので、どのような能力があると活躍できるのかといった視点で見てみましょう。
- 人と接するのが好きという理由だけでサービス業への就職を考えるのは安易すぎですか?
「好き」に加えて適性や将来性も意識して就職を判断しよう
「人と接するのが好き」という理由でサービス業を選ぶのは悪くありませんが、それだけで決めると就職後に理想とのギャップに苦しむかもしれません。
接客業には臨機応変な対応力やクレーム対応などのストレス耐性が求められます。
また、労働時間や給与、キャリアパスも業種によって異なるため、「好き」という気持ちに加え、働く環境や業務内容が自分に合っているかも確認しましょう。
アルバイトやインターンを通じて実際の業務を体験し、自分が本当に長く続けられるかを考えることが大切です。「好き」だけでなく適性や将来性も意識して、納得できる選択をしましょう。
要望を把握し解決に導くまでのコミュニケーション能力がある
サービス業は顧客とダイレクトに接する機会が多いため、顧客と適切にコミュニケーションを取れることが必須となります。顧客の満足度を高めるためには、顧客の要望を正しく理解し、正確な情報を伝えたり、解決に導いたりするために必要なのです。
またサービスを提供するなかで、自分の思っていることを上手く伝えられない顧客にも対応を求められる場合もあるため、コミュニケーションを通して潜在的な悩みや要望を聞き出す傾聴力も大切です。
そのため、相手が何を考えているのか、何を知りたい・何をしてほしいのかをコミュニケーションを通して理解ししっかりと伝えられる人はサービス業に向いているといえます。
コミュニケーション能力や傾聴力がサービス業に向いているとわかったけど、どのようにアピールするのが良いのかわからない人は以下の記事を参考にしてください。それぞれのスキルを自己PRのなかでアピールする方法について詳しく解説しています。
コミュニケーション能力
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
傾聴力
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
不測の事態や多様な要望に臨機応変に対応できる
サービス業では、機械やパソコンに向き合い続ける仕事をするのではなく、直接人に対してサービスを提供する場合がほとんどです。また、決まった作業をマニュアル通りにおこなう仕事でないケースが多いのも特徴です。
このように、人が相手となるため、多様な要望に応える必要があり、急な要望や予想外の要望、トラブルなどの不測の事態が起こる可能性があるなかで業務を遂行しなければいけません。
そうしたときでも、焦らず冷静に臨機応変に対応することができる人は、円滑に業務が進められ顧客にも良いサービスが提供でき、良い成果を挙げることができます。
臨機応変に対応できる方だと思っていても、どのようにそれを選考で証明すれば良いのかわからない人は以下の記事も要チェックです。臨機応変に対応する能力を効果的にアピールする方法をキャリアコンサルタントが解説しています。
複数の作業や対応をマルチタスクに処理できる
サービス業は、同時に複数の要望を受け、さまざまな業務をおこなわなければならない場面が多くあります。
たとえば、旅館や飲食店などでは、一人の従業員が複数の顧客から注文や要望を受け、それぞれに対応することがあります。
このような場面では優先順位を明確にし、効率的に複数の作業や対応を同時に実行する能力がなければ、提供するサービスの質は下がってしまうものです。
そのため、複数の作業や対応に対して効率的にマルチタスクに処理出来る人はサービス業で活躍が期待できます。
マルチタスクに処理できる能力がないと不安に感じている人は以下の記事を併せて参考にしてください。マルチタスクへの苦手意識を克服する方法を詳しく解説しています。
サービス業一覧から適職を見つけて理想のキャリアパスを描こう
サービス業の一覧を見ると、多くの業種・職種があるため、適職を見つけるにはまず業種を分類別に分けて整理することが重要です。
また、サービス業の特性やほかの業種との違いもしっかりと理解したうえで、本当にサービス業が適職なのかを考えることも忘れないようにしてください。
サービス業は業務内容の特質上、未経験からでも活躍できたり顧客とダイレクトにかかわることでやりがいや喜びを感じられたりと多くの魅力がある仕事です。
この記事で解説した、サービス業一覧のなかから適職を見つける方法を参考にして、やりがいを感じ日々成長できるような仕事を見つけられるようにしましょう。
アドバイザーからあなたにエールサービス業は顧客のニーズに直接応えられるやりがいのある仕事
桒田 里絵
プロフィールを見るサービス業とは、その名の通り誰かに喜んでもらったり誰かの課題解決をサポートしてあげる仕事であり、誰かに奉仕する仕事です。それだけに毎日同じ時間に出勤し週末は必ず休みが取れるという生活は望めないかもしれません。
しかし、サービス業にはサービス業だけに得られる喜びがあります。顧客の「ありがとう」を直接聴くことができたり、顧客が本当に必要とする何かを届けられているという「実感」を得られたりすることです。
この感覚は人間の「必要とされたい」「自分は役に立っている」という基本的な欲求を満たしてくれます。
そのため、サービス業で喜びを感じたことのある人はそこにやりがいを感じ、そこが面白いと感じ、その面白さを追究したくなるのです。そこがサービス業の魅力です。
「誰に何をしたいのか」を明確にすることで適職が見つかる
自分が誰のために何をしてあげたいのか、社会のなかでどのようなことに困っている人を助けたいのか、社会の何の役に立ちたいのかを自問し、手がかりを見つけましょう。
すぐ仕事に結びつけなくても構いません。自分のなかに「誰かのために」という気持ちがあるのか、あるとしたら誰に、どこに向いているかを考えてみることです。そこに適職につながるヒントがあります。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている
プロフィール詳細