この記事のまとめ
- 就活のESで書くべき内容が画像付きでわかる
- ESでの頻出項目の書き方を例文付きで解説
- 魅力的なESを作成するためには4つのコツを心得よう
エントリーする際に提出を求める企業が多いエントリーシート(ES)。「ESで見られているポイントがわからない」「書類選考をなかなか突破できない」など、ESに関する悩みを持つ人は多いでしょう。
ESは書類選考を突破するために大事な要素の一つ。採用担当者の視点を理解した内容に仕上げることで、選考を突破する確率を高められるのです。
この記事では、キャリアアドバイザーの渡部さん、秋田さん、田邉さんのアドバイスを交えつつ魅力的なESに仕上げるための方法やコツを解説します。企業へのエントリーを控えている人はぜひチェックしてくださいね。
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就活のESとは? 例文・画像で書き方を解説
エントリーシート(ES)とは
企業に応募する際に提出する書類で、基本情報やスキル、魅力、入社意欲を伝えるもの
実際のESには「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」などの項目があり、それぞれ200~400字程度で記入していくのが一般的です。企業によって質問内容や文字数は異なるものの、基本的な構成は上記のイラストのような形になります。
ESがどんなものかイメージしにくい人は、上記のイラストを参考にしてください。「どのような項目があるか」「各項目のボリュームはどれくらいなのか」がわかるため、ESを書く際のイメージがつかみやすくなります。
詳しい書き方については、例文付きで解説! ESの各項目の書き方を確認しましょう。ESを書く際に、準備しておくべき内容がわかります。
なかには、ESと履歴書の違いがわからないと考えている人もいるでしょう。以下の記事では、ESと履歴書の具体的な違いを解説しています。違いがわからない人はチェックしておきましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス就活のESとはあなた自身と企業のマッチ度を示すための書類
瀧本博史
プロフィールを見るESは、企業が応募者の人物像や強み、価値観を知るための重要な自己紹介の書類です。履歴書が学歴や職歴などの基本情報を伝えるのに対し、ESは内面や考え方、行動特性を示し、企業の文化や求める力との適合を評価するために使われます。
多くの企業では、ESが書類選考の第一関門となり、その内容が面接での質問の土台にもなります。単に経験や努力を書くだけでなく、課題の背景や自分がどう考え、どのように行動してチームや状況を変えたのかを明確に示すことが大切です。
たとえば、サークルの運営で直面した課題を分析し、改善策を考え実践した結果を具体的に伝えることで、面接官も深く質問しやすくなります。また、アルバイトの新人教育の場面であれば、相手への声かけや教育マニュアルの見直しなど、協働性や改善意識を見せることも評価につながるでしょう。
ESは面接での質問内容にもつながる! 行動+考え方をエピソードで伝えよう
ESは「すごい経験」を書く場ではなく、自分の行動や考え方を整理して伝える場です。特別な実績がなくても、小さな日常経験のなかで自分がどのように考え動いたかを丁寧に振り返り記述することで、企業に十分に魅力を伝えられます。
重要なのは、事実の羅列ではなく「なぜそう考え、そのように行動したか」というストーリーなのです。また、ESの文字量は多くなりがちですが、具体的で論理的な文章を書くことで、自分の思考の深さや人柄をしっかりと伝えられます。
これにより、面接での質問も内容に即した深いものとなり、選考の通過率向上につながるのです。ESは自分の言葉で、応募企業への熱意も込めて書くことが何よりも大切だということを覚えておきましょう。
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業界や職種ごとのES例を参考に、効率よく志望企業のESを完成させましょう!
例文付きで解説! ESの各項目の書き方

例文付きで解説! ESの各項目の書き方
- 氏名・住所・連絡先
- 学歴
- 趣味・特技
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと
ESの全体像がつかめたら、次は各項目の具体的な書き方をマスターしていきましょう。企業によって質問内容は異なるものの、ほとんどのESに共通している代表的な項目があります。
ここでは、ESでよく聞かれる6つの項目について、書き方のポイントと具体的な例文を紹介します。基本情報から重要なアピール項目まで、初めてESを書く人でも迷わず記入できるよう丁寧に解説していくので、自分の経験やエピソードに置き換えて書いてみてください。
ただし、例文をそのまま使うのは厳禁です。例文を参考にしながら、あなた自身の言葉で表現して、採用担当者に響くESを作りましょう。
氏名・住所・連絡先
ESの基本情報欄には、以下の項目を正確に記入する必要があります。
記入が必要な項目
- 氏名(ふりがな/フリガナ)
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
氏名を書く際は、 「ふりがな」と書かれている場合はひらがなで、「フリガナ」と書かれている場合はカタカナで記入しましょう。このような細かい指示を守れているかも、採用担当者は確認しています。
記入例
氏名 就活太郎(しゅうかつたろう)
氏名 就活太郎(シュウカツタロウ)
住所に関しては、都道府県から番地、建物名、部屋番号まで、省略せずに記入するようにしましょう。企業によっては、選考資料や会社案内を郵送で送付する場合もあります。マンション名や部屋番号を省略すると、重要な書類が届かない可能性もあるので注意が必要です。
記入例
〒123-4567 東京都〇〇市〇〇町〇丁目〇番〇号 〇〇マンション 〇号室
また、電話番号とメールアドレスも、合否連絡や面接日程の調整で使用される重要な情報です。記入ミスがあると連絡が取れなくなり、選考機会を逃してしまう恐れがあります。提出前に必ず見直して、数字や文字の誤りがないか確認してください。
特にメールアドレスは、ハイフンやドットの位置を間違えやすいので注意しましょう。
学歴
ESには学歴を記載する欄があります。特別な指定がなければ、高等学校と大学だけで十分ですが、中学校から記載を求められるケースもあります。
Webエントリーの場合は項目通りに記載してください。高等学校名と大学名のほか、高等学校卒業年月日や大学入学年月日、大学卒業年月日の記載が必要です。
紙のESの場合、以下のフォーマットが基本です。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2017 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
| 2017 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
| 2020 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 2020 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 2024 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
| 以上 |
紙のESの場合、中学校卒業から書くのが基本であり、中学校や高等学校は県立や市立の表記も必要になります。
学歴の詳しい書き方についてはこちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。留年や浪人、留学など、さまざまなケースに対応して記載例を解説しています。
ESの学歴欄の書き方について、以下の就活QAでも、キャリアコンサルタントが解説しています。学歴の書き方で迷う箇所があるという人、はぜひ参考にしてください。
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趣味・特技
趣味・特技の欄は、あなたの人柄や個性を伝えられる重要な項目です。採用担当者は、この欄から就活生の価値観やプライベートでの過ごし方を知り、企業の社風に合うかどうかを判断する材料にしています。
また、面接では趣味・特技から会話を始めるケースも多いため、話しやすい内容を記載することが大切です。
ESに書ける趣味・特技の例
- スポーツ系:フットサル、ゴルフ、ランニング、水泳
- 文化系:読書、映画鑑賞、カメラ、楽器演奏
- 創作系:料理、イラスト、ハンドメイド
- その他:旅行、釣り、語学学習
趣味・特技を書く際は、単に「読書」「旅行」と書くだけでなく、どのような本を読むのか、どこに旅行するのかなど、具体性を持たせることがポイントです。たとえば「年間50冊以上のビジネス書を読む」「47都道府県を巡る旅行」のように書くことで、面接での会話のきっかけが生まれやすくなります。
また、珍しい趣味や特技がある場合は、それが面接官の印象に残りやすいため、積極的に記載しましょう。ただし、ギャンブルや政治・宗教にかかわる内容は避けるのが無難です。
趣味の書き方
読書:年間50冊以上のビジネス書を読む
旅行:47都道府県をすべてを巡った
趣味や特技の書き方については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
志望動機
志望度を重視するESでは、志望動機を書くスペースが用意されています。Webで提出する場合は指定文字数の8割以上、紙で提出する場合はスペースの8割以上は書くようにしましょう。
ボリュームが少ないと入社意欲が低いと判断されてしまう恐れがあるからです。志望動機の例文は以下の通りです。
志望動機の例文
私は人々の生活を支える金融業界で、幅広い層の顧客にかかわって規模の大きい仕事をしたいという想いから銀行を志望しています。貴行はメガバンクの中でも海外事業に力を入れており、留学で培った英語力を活かせると考えています。
また、日本経済の根幹である大規模な事業を支えられる観点から法人営業を志望しています。私は大学の体育会野球部の主将として、課題を改善してチームの強化に努めてきました。
入社後は自身の語学力と問題解決能力を活かして、顧客の課題を解決し、信頼される銀行員を目指してまいります。
採用担当者の視点から見る志望動機で評価されるポイント
企業はESの志望動機を通して、学生がその企業を志望している「思いの深さ」について、どの程度なのかを見ています。
抽象的な表現では、相手には刺さりません。志望するに至った経緯なども内容に取り入れると、より志望意欲の高さが伝わるので高い評価になると思います。
ESに志望動機を書く方法やコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしましょう。
留学経験は自己PRでアピールすることもできます。以下の記事では自己PRで留学を無駄なく活かすコツをまとめているので参考にしてみてください。
ESの志望動機について、文字数や履歴書に記載する内容との違いなどを、以下の就活QAでも解説しています。気になる人はぜひチェックしてください。
自己PR
自己PRでは強みをアピールしましょう。強みとともに根拠となるエピソードを盛り込みます。最後に強みを活かしてどのように貢献するかまで書くと、ほかの学生と差別化できます。
自己PRの例文
私の強みは臨機応変に対応できる力です。
塾でアルバイトしていた際、受験の3カ月前に1人の先生が退職し、新たな生徒を担当することになりました。受験まで3カ月と限られた時間の中でしたが、まずは急にこれまで担当してくれていた先生がいなくなったことによる学生の不安を解消することから取り組みました。
そして、同時並行してこれまでのテストや模試を参考に、生徒の苦手な部分を洗い出しました。苦手を改善するための問題を作成したり、過去問を抽出したりした結果、成績は私が担当する前と比べて大きく伸び、志望校の1つ上のレベルの高校に合格できました。
御社でも臨機応変に対応できる力を活かし、予測していない事態が発生したとしても冷静に対処して高い成果を残します。
人事目線で見る自己PRで評価されるポイント
企業はESの自己PRについて、学生時代に力を入れたことや志望動機と同じくらい重視して見ています。
書くときには企業についてきちんとリサーチして、企業が求める強みがあることをアピールできると、採用担当者が魅力を感じますよ。
採用担当者の印象に残る魅力的な自己PR作成方法は、こちらの記事で紹介しています。併せてチェックしてくださいね。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
学生時代に力を入れたことは、大学のエピソードを記入するのが無難です。大学よりも前のエピソードにすると、「大学では何も活動していなかったのではないか」「頑張った経験が少ないのではないか」と懸念される恐れがあるからです。
また、力を入れて取り組んだ結果、何を得たのかも合わせて書きましょう。結論→エピソード→得たことの順番にすると自然な流れになります。
学生時代に力を入れたことの例文
私はサッカー部で「東京都のリーグ1位」を目標に活動していました。リーグ戦ではチームの士気が下がり、なかなか勝ちを収められなくなることもありました。
そこで私はチームを分析し、競争意識の低下が課題だと推測し、主将とともに「日替わりで指定された部員がその日のMVPを発表する」活動を導入しました。すると、チーム内に競争意識が芽生えると同時に、MVP発表時だけではなくプレイ中にも仲間同士を褒め合うようになりました。
結果として目標には届きませんでしたが、入部以来最高の3位でリーグ戦を終えることができました。これは、互いを鼓舞する雰囲気ができたことで、チームが一つにまとまった結果だと思います。
サッカー部の活動を通して一つの目標に向かっていく難しさ、楽しさを学ぶことができました。それを教えてくれた仲間はかけがえのない宝物です。社会に出た後も、より良い組織づくりのために自ら考え、行動していくつもりです。
組織で活きる力をどう伝えるか、人事が評価する自己PRの視点
チームをまとめていく経験というものは、会社に入ってから必要とされる要素をとても多く含んでいます。
例文の「互いを鼓舞できて、それが成果にもつながっている」という内容はとても説得力があり、将来の可能性を期待させる内容になっていますね。
ガクチカの作成方法がわからない人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ガクチカの構成はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にして組み立ててみましょう。
「ESのガクチカをどれくらいの文字数書けば良いかわからない」と悩む人もいると思います。以下のQAではESのガクチカの文字数についてキャリアコンサルタントがアドバイスをしています。
アドバイザーのリアル・アドバイス!ESを書く際に意識すべきなのは人間性と再現性を具体的に伝えること
野村 芳克
プロフィールを見るES項目のなかでも特に力を入れてほしいのが 「志望動機」と「学生時代に力を入れたこと」 の2つです。この2つは、企業が「あなたが入社後にどう働くことができるか」を具体的にイメージしやすい最重要ポイントとなります。
まず志望動機では、あなたの考え方と企業選びの判断軸がハッキリ見えることが大切です。「なぜその業界なのか→そのなかでなぜその企業なのか→そこでどんな役割を果たしたいのか」という流れで書くと、あなたという人材への理解度と熱意が一気に伝わります。
特別な経験がなくても問題ない! 自分がどう行動したかを素直に伝えよう
次にガクチカでは、華やかな成果よりも頑張った過程の具体性が評価されます。企業が知りたいのは、「あなたがどんな行動をし、どんな工夫をし、そこで何を学んだか」ということです。この行動の中身がわかると、「この人は仕事でも同じように努力できそうだ」と判断できます。特別な実績がなくても問題ありません。
今までの経験のなかで気づいたことや工夫した点を、自分の言葉で丁寧に説明する。それだけであなたの魅力はしっかり伝わります。自分ならではのストーリーを大事にして書いてみてください。
ES作成に迷ったら、「内定者ES100選」を参考にしよう!
ES作成に迷っていませんか?就活の準備は時間との勝負。ESだけに時間を割くわけにはいきませんよね。
そんな時こそ「ES回答例100選」が役立ちます。内定者たちのESが無料で見られるこの資料には、あらゆる業界と職種の回答例が揃っています。
ぜひ参考にして、志望企業のESを突破してください!
魅力的なESを作成するための4つのコツ
魅力的なESを作成するための4つのコツ
- 結論から記載する
- アピールするポイントを絞る
- エピソードは具体的に書く
- 未来に焦点を当てる
「ESに自信がなくて選考を突破できるかわからない」「魅力的なESを作成する方法を知りたい」など、ES作成に関する悩みを持つ人は多くいます。
採用担当者の目を引く魅力的なESを作成するには、コツを把握しておくことが大切です。今から紹介するコツを押さえた文章を作成すると、書類選考を突破する確率を高められますよ。
①結論から記載する
結論から書くのはESの基本です。前置きが長く最初に結論が書かれていないと、採用担当者は何を伝えたいかがわかりません。1回では内容を理解しきれず、2回以上読む必要があります。
しかし、企業には多くのESが届くため、そのような結論から書かれていないわかりづらい文章は最後まで読んでもらえない恐れもあります。
「私の強みは傾聴力です」「学生時代に力を入れたことは体育会野球部での活動です」のように、必ず結論から記載するようにしましょう。
②アピールするポイントを絞る
基本的にESに記載する内容は項目ごとに一つに絞りましょう。文字数が限られているESでいくつも要素を盛り込もうとすると、それぞれのエピソードを詳しく説明できないからです。
「私の強みは傾聴力と忍耐力です」と書いた場合、どちらのエピソードも中途半端になってしまいます。2つ目以降の強みは面接で聞かれるケースもあるので、ESでは自信のある1つを全力でアピールしましょう。
- アピールポイントが多いのでたくさん記入したいです……。
アピールポイントを絞ることであなた独自の強みをアピールできる
自分としてはアピールしたいことがたくさんあるかもしれませんが、誰もが持っているようなポイントをアピールしてもほかの応募者と差別化はできません。
アピールポイントは絞り込んで掘り下げるからこそ、より具体的になり、独自の強みになるのです。
強みとして自信を持って言えるポイントは、いわば就活の武器です。武器は磨き込んで使うとどんな場面でも有効なものになります。
広く浅くするよりも狭く深くすることを考えましょう。
アピールポイントの見つけ方はこちらの記事で解説しています。履歴書向けの記事ですが、ESの場合も参考になるので、アピールポイントが絞れない、見つけられない人はぜひチェックしてください。
③エピソードは具体的に書く
学生時代に力を入れたことや強みを裏付けるエピソードは、なるべく具体的に書いてください。行動した理由や実際の数字などが記載されていると、採用担当者がイメージしやすくなり、印象に残りやすく、ほかの学生と差別化できます。
エントリーする学生が多い企業では、学生時代に力を入れたことや強みが被る可能性が非常に高いです。
しかし、結論が同じだとしてもエピソードがまったく同じことはありません。数字や当時の心境などを盛り込んで、自分にしか書けない独自のエピソードに仕上げましょう。
④未来に焦点を当てる
「入社後にどのように貢献したいか」という将来のことを考えた視点も大切です。企業は入社後に活躍する人材を求めていて、未来に焦点を当てた文章があると、熱意をアピールできたり、採用担当者が相性の良さを確認できたりします。
将来の姿をイメージするには企業分析に時間をかける必要があるため、内容が的確だと選考への熱意が伝わるからです。また、学生のキャリアプランと企業の雰囲気やキャリアパスに大きな違いがないかもチェックできます。
強みをアピールした後は、どのように活かすのかを最後に記載しましょう。ただ、入社後の姿が企業でできる仕事とかけ離れていると逆効果です。業界研究や企業分析をおこなってからESを作成してくださいね。
入社後やりたいことに関する回答方法はこちらで紹介しています。どのように考えれば良いかわからない人はチェックしましょう。
企業分析の方法についてはこちらの記事で紹介しています。まだおこなったことがない人は併せて確認してください。
- その会社でやりたいことが思いつきません。
企業研究を深めてその会社でのキャリアを考えてみよう
やりたいことが思いつかない理由として考えられるのは、企業研究が不足しているからだと思います。「何となく選んだ業界」「何となく選んだ職種」ではないでしょうか。
その会社の業務内容を詳しく理解し、経験を積んだ先にどのようなキャリアがあるのかという将来像を描けるようになるくらいまで、企業研究を進めてみてください。
そうすると、面接の場面で「志望動機」や「入社後どうなりたいか」を明確に伝えることができると思います。
企業研究を深めてやりたいことが描けるということは、自分の中にある軸にしたがって意思決定ができているということでもあります。
企業側の採用担当者としては、「意志決定ができている学生」として、とても魅力的に感じることでしょう。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
なぜ必要? 就活におけるESの役割とは
就活におけるESの役割とは
- 学生の基本情報を確認する
- 学生の熱意を把握する
- 面接でヒアリングする内容を定める
「ESは何のために提出しているのだろう」「ESにどんな役割があるのかわからない」という人もいるでしょう。ESを書類選考の判断材料として認識している人もいるかもしれません。
しかし、ESはそのほかの役割も兼ねています。ここからは就活におけるESの役割を紹介していきます。役割を把握することで、どんな内容を書くべきかイメージしやすくなりますよ。
学生の基本情報を確認する
ESは名前や生年月日、学歴などの基本情報を確認する役割をはたしています。趣味や特技の項目を用意している企業もありますが、それは、趣味や特技から性格や人となりがわかるケースもあるからです。
「どのような場所で学んできたのか」「普段は何をして過ごしているのか」などをチェックし、人柄を把握しようとしています。基本的な情報だからと手を抜かずに、人柄を伝えられるよう丁寧に記載しましょう。
ESに研究内容を書こうとしている人は、次の記事も併せて読んでみてください。例とともに注意点を解説しています。
学生の熱意を把握する
志望度の低い学生は内定を出しても入社しない可能性が高いため、入社意欲の確認は採用担当者にとっても非常に重要です。ESには志望動機を記載する項目もあり、学生の熱意も把握できます。
また、誤字脱字の有無やテンプレートを使いまわしていないかという点からも採用担当者は熱意をチェックしています。
その会社への熱意が伝わるように、企業の特徴を踏まえたうえで、自己PRや志望動機で自分の思いを伝えましょう。
面接でヒアリングする内容を定める
面接で質問する内容を決めるために、ESの提出を求めているケースもあります。ESの内容を参考に、どの部分を深掘りしたいか決めているのです。
面接当日に強みや学生時代に力を入れたことを聞いて、ヒアリング内容を決めるのは難しいでしょう。面接が終わった後に「聞いておくべきだった」と採用担当者が後悔するケースもあるかもしれません。
学生の情報を面接で十分に引き出せるように、事前にESで内容をチェックしているのです。
面接官はESのどこを見て質問しているのか
採用担当者は事前にESを読み込んでから面接に臨むため、面接中に手元のESを見ることは少ないです。
ESを読んでわからないことや、仕事に活かせそうな経験を事前にピックアップして質問することが多くなっています。
ESに悩んでいる就活生は
大手内定者の「ES回答例100選」を活用しよう!
・内定者のESを参考にしたい
・大手志望で就活準備をしている
ESで採用担当者が見ているポイント
ESで採用担当者が見ているポイント
- 相手にわかりやすく伝える能力があるか
- 活躍できるポテンシャルはあるか
- 入社意欲は十分にあるか
書類選考を突破するためには、ESから採用担当者が見ているポイントを知っておく必要があります。これを把握することで、ESで伝えるべき内容がイメージしやすくなり、採用担当者にあなたの魅力が十分伝わる内容に仕上げることができます。
ビジネスの基本である「相手の立場で考える力」が欠けていると判断されてしまう恐れもあるため、十分に確認しておきましょう。
相手の立場で考える力についてはこちらで紹介しています。強みに持つ人は自己PRでアピールしてみましょう。
①相手にわかりやすく伝える能力があるか
多くの仕事で伝える力は必要になります。相手にわかりやすいように伝えられれば、仕事をスムーズに進められるからです。相手にうまく伝わらないと、ミスにつながったり、進行が遅れたりする恐れがあります。
限られた文字数でエピソードを紹介するESは、わかりやすく伝える力があるかどうか判断できます。
ESを作成した後は、当時の状況を知らない人が聞いても理解できるエピソードになっているか確認してくださいね。自分で判断できない場合は、家族や友人、大学のキャリアセンターの人に見てもらうと良いでしょう。
採用担当が読みづらいと感じるESの共通点
私が採用担当をしていたときに読みづらいと感じたESは、事柄などの説明が多すぎるものです。内容が細かくなり過ぎると文字数が多くなってしまい、読みづらくなってしまうのです。
多くを伝えたい気持ちはわかるのですが、一度読めば理解できるような「読みやすさ」を追求することを心掛けてください。
②活躍できるポテンシャルはあるか
新卒就活は学生の潜在能力を評価するポテンシャル採用を利用する企業が多くなっています。スキルは入社後にいくらでも伸ばせると考え、ポテンシャルを重視して採用しているのです。
採用担当者は現在のスキルだけではなく、「入社後に活躍できるポテンシャルはあるか」という視点で学生を見ています。
また、会社の雰囲気とマッチしているかもチェックしています。能力を持っていても社風と合っていなければ力を発揮しにくいからです。
「学生時代頑張ったことから得た学びは入社後にも活きるか」「業務に必要な能力と強みは似ているか」などを、ESから確認しています。したがって、企業の求める人材に合ったポテンシャルをアピールすると、書類選考を突破しやすくなります。
③入社意欲は十分にあるか
採用担当者は入社後、前向きに業務に取り組むやる気のある学生を採用したいと考えていて、志望度の高さも重視しています。
入社意欲は志望動機だけではなく、入社後の強みの活かし方などの記載からも把握できます。入社してからの姿をイメージするには、企業分析に時間をかける必要があるからです。
「ほかの企業でも同じことが言える」と思われる内容だと、採用担当者に熱意は伝わりません。企業ごとにオリジナルの文章を作成して入社意欲の高さをアピールしましょう。
- 熱意が伝わるESとそうでないESはどのような違いがありますか?
熱意が伝わるESでは具体的な経験が語られている
結論、熱意が伝わるESかどうかは「具体的な経験が書かれているかどうか」によって決まります。
たとえば、「カフェのアルバイトで試食会を企画して、店員の商品理解を深めて売り上げアップに貢献した」という学生からは、企画職への熱意を強く感じます。
一方で、「企画職について調べて魅力に感じました」という学生からは、企画職への熱意を感じづらいのです。
あなたが志望する理由となる経験をより具体的に伝えて、熱意をアピールしましょう。
減点を避けよう! ESでの注意点
ESで注意すべき3つのポイント
- 矛盾した内容を書かない
- 誤字脱字をしない
- 嘘をつかない
ESでは減点されないことが大事になります。内容がある程度まとまっていても、マイナスイメージを与える記述があると、次の選考に進める可能性は低いです。
ただ、減点対象が何かわからない人も多いでしょう。ここからはESで注意すべきポイントを解説します。減点を避けるために大事な項目を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
①矛盾した内容を書かない
ESは一貫性が大事です。内容が矛盾していると、自己分析不足や嘘だと判断されてしまう恐れがあるからです。
強みとして忍耐強さを挙げた一方で、弱みとして我慢できないことを挙げると明らかに矛盾しています。これはかなり極端な例ですが、ES内で矛盾しているケースがあります。
また、ESと面接でも回答には一貫性を持たせましょう。提出後にESを確認できなくなる企業もあるため、Wordなどに回答内容を保存しておくことをおすすめします。
ESは「結論→経験→まとめ」が一貫しているかで評価が分かれる
これまで人事担当をしたり学生の支援をしてきた中で、ESの最初に結論を書くのは良いものの、経験を書いていくうちに違うテーマになってしまっているケースを数多く見てきました。
最初の結論と経験談、そして最後のまとめが、結論と根拠という整合したつながりになっているかどうか、全体を見直すことが重要です。
②誤字脱字をしない
誤字脱字には十分気をつけましょう。ESに誤字や脱字があると仕事でもケアレスミスが多い印象を与えてしまうからです。
また、入社意欲が低いと思われてしまう恐れもあります。ESを作成したら、必ず誤字や脱字がないかチェックしてください。エントリー数が多いと締切に追われやすいですが、確認する時間を確保するためにも、直前に焦ってESを仕上げるのはやめましょう。
こちらの記事では履歴書の誤字をがあった際の対処法を解説しています。ESの場合も参考になるのでぜひチェックしてください。
③嘘をつかない
ESに記載する学生時代頑張ったことや強みなどのエピソードに自信がないと、話を盛りたくなるもの。
少しでも良いように見られたい気持ちはわかりますが、ESで嘘を書いてはいけません。特に資格の点数や合否で嘘をつくのは禁物です。何人もの選考をおこなっている採用担当者は嘘を見抜きます。
また、内定後に嘘が発覚すると内定取り消しになる恐れもあります。嘘で自分を大きく見せるのではなく、ありのままの自分で勝負しましょう。
ESで嘘をつくリスクについては、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
- エピソードがありきたりなので、ほかの学生と差別化したいです。話を盛るぐらいなら大丈夫なのでしょうか?
話を盛ると選考落ちの危険も! 企業とのマッチングを伝えよう
学生によっては、実績がなくほかの学生と差をつけられないのではないかと不安になりますよね。
しかし、ESで大切なことは「ほかの学生との差別化」よりも「企業が求める人材であるとアピールすること」です。
ほかの学生と差別化ができていなくても、入社後に活躍することが企業に伝われば採用される可能性がありますよ。
一方で、話を盛ったことが面接でバレてしまうと、マイナスな印象になって選考落ちになる可能性が高くなります。きちんと企業分析をして、等身大の自分をアピールしましょう。
ESに関する気になる疑問を就活QAで解決!
ESを書き進めていくと、「こんなときはどうすれば良いのだろう」「この書き方で大丈夫だったかな」といった細かい疑問が次々と出てくるものです。特に初めてESを書く人にとっては、些細なことでも不安に感じてしまうでしょう。
ここでは、就活生からよく寄せられるESに関する疑問をQ&A形式でまとめました。提出期限や文字数、書き方の細かいルールなど、実際にESを作成する際に迷いやすいポイントについて、キャリアアドバイザーが丁寧に回答しています。
これらのQ&Aを確認しておくことで、自信を持ってESを完成させ、スムーズに提出できるようになります。小さな疑問を残したまま提出するのではなく、しっかりと解決してから提出することが、選考通過への第一歩です。
ESと履歴書の関係性
就活のESとはスキルや人間性を伝えるもの! イラストを参考に書いてみよう
就活のESとは、あなたが持つスキルや経験、そして人間性を採用担当者に伝えるための重要な書類です。単なる経歴の羅列ではなく、あなたの価値観や成長意欲、企業への熱意を具体的なエピソードとともに表現することが求められます。
作成に迷ったときは、この記事で紹介したイラストや例文、そして各項目の書き方のコツを参考にしながら、自分らしいESを作成してみましょう。まずはイラストで全体像をつかみ、例文を参考にしながら自分の言葉で書いてみることが有効です。
実際のところ、最初から完璧なESを書ける人は多くありません。そして、企業側も完璧なESを求めているわけではないのです。ESがうまく書けなくても、イラストを見ながら形にしていくことから始めましょう。就活では、積極的にチャレンジすることが大切だと覚えておいてくださいね。
アドバイザーからあなたにエールESはすべての選考の始まり! 練り上げた内容にしよう
秋田 拓也
プロフィールを見るESとは選考の「第一関門」です。ここを突破しないと、面接選考の土俵にすら上がれないのです。どれだけ「人となり」が素晴らしくても、それをアピールする土俵までたどり着けなければ、意味がありません。それだけ重要なものだと認識して作成しましょう。
中には「有名大学の学生はESのレベルが違う」と思う人もいるのではないですか。たしかにレベルの高いESを作成する学生もいますが、全員がそうではありません。私は人事担当を経験していたこともありましたが、学歴とESのレベルは関係ないと感じていました。
つまり、ESを作成するにあたってはたとえ経歴に自信がなくても諦めずに、読みやすくて内容の詰まったものにするように努めることが大切なのです。
相手に興味を持ってもらう内容にすることが何より重要
企業の採用担当者は数多くのESに目を通しています。「理解しづらい内容」や「独りよがりな内容」のESを読むのは疲れてしまうのが本音です。読み手のことを考える文にすることを心掛けるのが何より重要になります。
ESで取り上げる事柄の詳細を伝えたくなると思いますが、それは面接のときに伝えれば良いのです。まずは、興味を持たせる内容に特化してください。文章を読んだときに「一度会って話を聞いて見たい」と思わせる内容にしましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi






















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キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
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