営業職用語141選! 営業経験のある専門家の解説付き

業界経験のある専門家がこの記事を監修しました
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高尾 有沙
キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味。キャリア相談の傍らWebテスト対策のサポートをおこなう

営業職には、ビジネスシーンで日常的に使われている「専門用語」が多くあります。就活の面接やインターンシップにおいても営業用語は使われるため、事前に理解しておくことが重要です。

この記事では、営業経験者の高尾さんとともに営業職用語141選を解説します。選考で知らない言葉が出てきて焦った経験がある人や、営業職のリアルな仕事内容を解像度高くイメージしたい人は、用語の傾向と実践的な使い方を理解していきましょう。

記事の後半では、あ行からわ行まで合計141個の営業職用語を用意しました。就活に向けて幅広い営業用語を学習していきましょう。

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用語を見る前に確認! 知っておきたい営業職用語の特徴

営業職用語の特徴

  • カタカナのビジネス用語が非常に多い(例:クロージング、アプローチ)
  • アルファベット文字の略語(指標やシステム名)が頻出する(例:KPI、CRM、ROI)
  • 言葉をさらに短縮した略語が使われる(例:アイミツ、リスケ)
  • マーケティング領域の用語と密接に結び付いている(例:リード、ペルソナ、コンバージョン)
就活や入社前に営業用語を事前に覚えておくメリットと勉強法について教えてください!

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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高い志望度と即戦力をアピールできる! 実際の場面をイメージして学習しよう

営業用語を事前に覚える最大のメリットは、面接やグループディスカッションで面接官や社員と「共通言語」で話せるようになり、企業理解の深さや志望度の高さをアピールできる点です。

また、入社後の研修や実務においても、飛び交う専門用語をスムーズに理解し、即戦力として活躍することができます。

出題される用語は膨大ですが、丸暗記しようとするのではなく、実際の営業シーンを想像しながら効率よくインプットしていきましょう。

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営業職用語141選! 営業経験者による解説付き

ここからは、営業職で頻出する用語を高尾さんによる解説付きで141個紹介します。五十音順に構成し、辞書的な意味だけではなく「実際の現場でどう使われるか」というニュアンスを含めているため、幅広い専門用語を網羅的かつ実践的に学習できます。

どんな用語から覚えれば良いかわからない人や、用語の傾向がつかめない人は、「用語を見る前に確認! 知っておきたい営業職用語の特徴」をチェックしてから、営業職用語141選に目を通していきましょう。

あ行

アイスブレイク

解説
初対面や商談の冒頭で、参加者の緊張を解きほぐし、話しやすい雰囲気を作るための手法。心理的な障壁を取り除くことで、その後の本題への移行を円滑に進める狙いがある。具体的には、天気や時事ネタ、共通の趣味といった本筋とは関係のない話題を用いる。営業担当者にとって、顧客との信頼関係を築く第一歩として、きわめて重要な取り組みの一つといえる。単なる雑談にとどまらず、相手の本音を引き出すための土台作りを意識付けることが求められる。

高尾 有沙

プロフィール

営業だけでなく、就活の面接では最初にアイスブレイクがおこなわれます。面接官が「今日はどうやって来ましたか?」などの会話を交えることで、就活生の緊張を和らげ、リラックスした状態から本音を引き出す狙いがあります。

営業現場でも同様に、本題に入る前の雑談で相手との心理的距離を縮めるスキルは非常に重視されます。コミュニケーションの基本として理解しておきましょう。

アイミツ

解説
特定の商材やサービスの導入に際し、複数の企業から見積もりを取得すること。相見積もりの略称であり、価格の妥当性や条件の比較、あるいは値引き交渉の材料として活用される。発注側にとっては、コスト削減や最も条件の良いパートナーを選定するためのきわめて重要なプロセスとなる。営業側としては、競合他社の動向を把握し、自社の強みを的確に伝える取り組みが求められる。このとき、単なる安売りではなく、付加価値をいかに提示できるかが成約の鍵となる。

アウトソーシング

解説
自社の業務プロセスの一部、またはすべてを外部の専門業者に委託すること。経営資源を中核業務に集中させ、生産性を向上させる手法として広く用いられる。コスト削減や専門的な知見の活用、業務の効率化がおもな目的となる。営業組織においても、テレアポなど、非中核業務を切り出す事例が増えている。これにより、営業担当者は商談や戦略立案といった、付加価値の高い活動に専念できるようになる。きわめて有効な取り組みの一つといえる。

アウトバウンド

解説
企業側から見込み客に対して能動的に働きかける営業手法のこと。テレアポや飛び込み営業、ダイレクトメールの送付などがこれにあたる。潜在的なニーズを持つ層へ直接アプローチできるため、短期間で成果を上げたいときや新規開拓において、きわめて重要な役割を果たす。しかし、相手の状況にかかわらず連絡をおこなうため、心理的な抵抗感を持たれることもある。顧客の反応にもとづき、適切なタイミングで価値を伝える工夫が求められる。

アカウントプランニング

解説
特定の重要顧客(アカウント)に対して、中長期的な売上の最大化を目指すための戦略立案のこと。単発の製品販売にとどまらず、顧客の経営課題や組織構造を深く理解し、それにもとづいた解決策を提示する取り組みを指す。顧客の目標達成を支援することで信頼関係を強固にし、パートナーとしての地位を確立する。特に大規模なB2B取引において、持続的な成長を実現するためにきわめて重要なプロセスの一つといえる。

アカウントベースドマーケティング

解説
特定の優良な企業(アカウント)をあらかじめ選定し、個別の戦略にもとづいてアプローチをおこなう手法。略してABMともいわれる。不特定多数を対象とする一般的なマーケティングとは異なり、ターゲットを絞り込むことで、経営資源を最も効率的に投下できる。営業とマーケティングが連携し、顧客の課題に応じた最適な提案を届けることが重要となる。B2Bビジネスにおいて、受注単価の向上や良好な関係を築くためのきわめて有効な取り組みの一つといえる。

アサイン

解説
特定の案件や顧客に対して、最適な担当者を割り当てること。営業現場では、新規の見込み客や重要プロジェクトへ人員を配置するときによく用いられる。個人の経験や適性にもとづき、成果を最大化しうる判断が求められる。単なる作業の割り振りにとどまらず、適材適所によって組織の力を引き出すという視点がきわめて重要となる。目標達成の成否を左右する、不可欠な取り組みの一つといえる。

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アジェンダ

解説
商談や会議における実施計画や協議事項のリストのこと。営業活動においては、面談の前に共有することで、当日の流れを円滑にし、限られた時間を有効に使うための重要な取り組みといえる。事前に提示することで、顧客側も心の準備ができるうえ、議論が脇道にそれるのを防ぐ効果もある。最も良い成果を出すために、あらかじめ内容を整理し、共有を徹底すべき基本のスキルの一つといえる。

アジェンダセッティング

解説
商談の場で話し合うべき議題を提示し、合意形成の土台を作る行為。単に予定を伝えるだけでなく、何が課題で何を解決すべきかという枠組みを営業のほうから主導することをいう。これをうまくおこなうことで、議論の主導権を握り、成約に向けた最短ルートを築くことができる。顧客の悩みと自社の強みを結びつけるきわめて重要な取り組みの一つといえる。事前の準備にもとづき、最適な議題を提示する力が求められる。

アップセル

解説
顧客が検討している商品や、現在利用しているサービスよりも上位の、より高価なものを提案する営業手法。単価の向上をはかり、売上の最大化を目指す狙いがある。顧客の真のニーズを深く理解し、最も適した価値を提供する解決策を提示することがきわめて重要となる。単なる押し売りではなく、顧客にとってのメリットにもとづく提案をおこなう。既存顧客のLTV(顧客生涯価値)を高めるための、効果的な取り組みの一つといえる。

アップセル・クロスセル

解説
既存顧客に対する売上の最大化を目指す手法。アップセルは、より高額な製品への切り替えを促すこと。クロスセルは、関連する別の製品をあわせて購入してもらうことを指す。これらを組み合わせることで、顧客一人ひとりのLTVを高め、営業効率を向上させることができる。単なる提案ではなく、顧客の課題にもとづいた最適な価値を提示する取り組みが求められる。B2B営業においても、収益性を向上させるためのきわめて重要な戦略の一つといえる。

アポイント

解説
顧客との面談の約束を取り付けること。略して「アポ」ともいわれる。営業活動の起点となるきわめて重要な取り組みであり、受注に至るプロセスのなかで、成果を左右する第一歩といえる。電話やメール、紹介などを通じておこなうのが一般的である。単に会う時間を確保するだけでなく、顧客の課題を想定し、商談の目的を明確にしておくことが求められる。最も良い成果を出すためには、質の高いアポイントをいかに多く獲得できるかが鍵となる。

アプローチ

解説
見込み客や既存顧客に対して、接点を持つために働きかけること。電話、メール、訪問など、さまざまな手段を通じておこなう最初の接触から、商談を進めるための働きかけまでを指す。顧客の課題を解決するための第一歩として、きわめて重要な取り組みの一つといえる。単に連絡を取るだけでなく、相手の状況をあらかじめ把握し、最も良いタイミングや内容を選択する力が求められる。信頼関係を築き、次のステップへつなげるための土台となる行為である。

粗利

解説
売上高から売上原価を差し引いた利益。売上総利益ともいう。営業活動における、単なる売上の金額だけでなく、この粗利をいかに確保するかが企業の存続に直結するため、きわめて重要な指標となる。値引き交渉などで安易に削ってしまうと、利益率が悪化し、事業を継続していくことが難しくなることもある。商談のときは、コストを正確に把握し、適正な利益を持つ提案を心掛ける取り組みが求められる。

ROI

解説
投資に対して得られた利益の割合を算出した指標。日本語では投資利益率といわれる。支出に対してどれほどの成果が上がったかを数値化するもので、営業提案において、顧客が導入の妥当性を判断するための最も重要な根拠の一つとなる。ROIが高いほど投資効率が良く、利益を生み出す力が強いことを示す。数値を明確に提示する取り組みは、顧客の納得感を引き出し、信頼を得るうえできわめて効果的といえる。

イニシアチブ

解説
物事を主体的に進めるための主導権。営業においては、商談の流れを自らコントロールし、合意形成をリードする状態を指す。顧客の要望にただ応じるのではなく、課題解決に向けた提案によって議論を先導する取り組みがきわめて重要となる。主導権を持つことで、最も良い着地点へ導くことができる。信頼関係にもとづき、このイニシアチブを握ることは、成果を最大化しうる不可欠な要素の一つといえる。

イニシャルコスト

解説
新しい製品やサービスを導入するとき、最初に必要となる費用のこと。設備導入費やライセンス料、セットアップ費用などがこれにあたる。商談において、顧客が導入の可否を判断するためのきわめて重要な指標の一つとなる。これに対し、運用開始後に継続して発生する費用をランニングコストという。営業担当者は、初期費用の妥当性を説明するとともに、将来得られる利益にもとづいたROIを提示する取り組みが求められる。

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インサイドセールス

解説
電話やメール、ビデオ会議システムなどを用いて、非対面でおこなう営業活動のこと。おもにリード(見込み客)の育成や、商談の機会創出を担う。外勤営業(フィールドセールス)と分業することで、営業プロセス全体の効率を高める役割を持つ。顧客の検討状況に合わせた適切なタイミングでの情報提供が求められ、成約に至るまでの「商談の質」を高める重要な役割を果たしている。

高尾 有沙

プロフィール

近年インサイドセールスは、IT・SaaS企業を中心に爆発的に増えている職種です。

単なる「テレアポ」とは異なり、マーケティング部門が集めた見込み客(リード)に対し、電話やメールで中長期的に連絡を取って購買意欲を高めていく「リードナーチャリング」の役割を担います。

新しい営業の分業スタイルとして、志望企業選びの際にも必ず知っておくべきキーワードです。

インセンティブ

解説
目標達成や成果に対して支払われる報奨金や、動機付けのための仕組みのこと。営業職においては、売上や成約数にもとづく歩合給として導入されることが多い。個人の意欲を高め、組織全体の業績を向上させるためのきわめて重要な取り組みの一つといえる。単なる金銭的な報酬にとどまらず、表彰などの名誉も含まれる。しかし、過度な競争を招くこともあるため、チーム全体のバランスを見据えた制度設計が求められる。

インテントセールス

解説
顧客の検索行動やWebサイトの閲覧履歴などの「インテント(興味関心・購入意向)」を示すデータを活用する営業手法。従来の属性にもとづくアプローチとは異なり、今まさに解決策を求めている見込み客を特定できるため、きわめて効率的な取り組みといえる。需要が顕在化しているタイミングを的確にとらえることで、成約率の向上や商談化までの期間短縮ができる。現代の営業において、最も注目されている戦略の一つといえる。

インテントデータ

解説
顧客の興味関心や購買意欲を示す行動データのこと。ウェブサイトの閲覧履歴や検索キーワードなどがこれにあたる。営業活動において、見込み客が今何を求めているかを把握するためにきわめて重要な役割を果たす。このデータを活用することで、最も良いタイミングで適切な提案をおこなう取り組みができる。効率的な新規開拓や受注率の向上へとつなげるための土台として、現代の営業活動に欠かせないものの一つといえる。

インバウンド

解説
顧客のほうから問い合わせや資料請求などをしてもらう営業手法のこと。ウェブサイトやSNS、セミナーなどを通じて有益な情報を発信し、興味を持った見込み客を呼び込む。自ら能動的に働きかけるアウトバウンドと異なり、相手の課題が顕在化したタイミングで接点を持つことができる。無理な売り込みをしないため、信頼関係を構築しやすい。最も効率的な新規開拓の手法の一つとして、きわめて重要な取り組みといえる。

インバウンドマーケティング

解説
価値のある情報を発信し、顧客のほうから自社を見つけてもらう手法。ブログやSNSなどを通じて、顧客の課題を解決する情報を届けることで、自然な形で関心を引き寄せる。強引な売り込みをせず、信頼関係を築くことに重きを置く。見込み客が自ら動くため、最も良いタイミングで接点を持つことができ、成果へとつながる。現代の営業戦略において、きわめて重要な取り組みの一つといえる。

ウェビナー

解説
ウェブ(Web)とセミナーを組み合わせた造語。インターネットを介して開催される講義やセミナーを指す。場所を選ばずに参加できるため、地理的な制約を受けることなく、全国の見込み客へ一度にアプローチできる。営業活動において、有益な情報を発信しつつ、参加者の情報を取得してリードを獲得するためのきわめて重要な取り組みといえる。さらに、チャット機能などを用いて、リアルタイムにやり取りすることもできる。効率的な集客を実現する手法の一つである。

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SFA

解説
SFAはSales Force Automationの略称であり、日本語では営業支援システムという。営業活動における顧客情報や進捗状況をデータ化して一元管理することで、組織全体の効率化をはかる。これまでは一人ひとりの営業担当者に委ねられていた属人的な情報を共有できるため、適切なタイミングでのフォローや戦略の立案が可能となる。最も大きな利点の一つは、売上予測や行動分析の精度が高まることである。これにより、組織として成果を最大化するための良い環境を構築できる。

高尾 有沙

プロフィール

SFAは「営業支援システム」の略称です。

昔の営業は「足で稼ぐ」「勘と経験」が主流でしたが、今はSFAに顧客データや商談履歴を入力し、組織全体で効率的に営業をおこなう「データドリブン」なスタイルが主流です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する企業では必須のツールなので、ITリテラシーのアピールとしても意味を押さえておきましょう。

SEM・SEO

解説
SEMは検索エンジンマーケティングを指し、検索サイトからの集客を最大化する施策の総称である。SEOは検索エンジン最適化のことであり、良質な情報の提供などを通じて自然検索での上位表示を狙う。SEMにはSEOのほか、費用をかけて表示するリスティング広告が含まれる。営業において、これらは見込み客との接点を作るための強力な武器となる。最も重要な施策の一つであり、戦略的な運用により成約へとつながる質の高い引き合いを増やすことにつながる。

エスカレーション

解説
営業活動における、担当者個人の権限や知識では解決できない問題に直面したとき、上司や専門部署へ報告して判断を仰ぐことをいう。たとえば、大幅な値引きの求めや深刻なクレームへの対応などがこれにあたる。単なる報告にとどまらず、組織として最善の回答を導き出すための重要なプロセスの一つである。迅速におこなうことで、問題を最小限にとどめ、顧客との信頼関係を維持し、良い成約へとつなげることができる。

エビデンス

解説
営業におけるエビデンスとは、証拠や裏付けとなる事実をいう。商談での合意事項を記した議事録や、提案内容の妥当性を示す客観的な数値データなどがこれにあたる。言った言わないというトラブルを防ぐため、合意の内容をメールなどで残しておくことはきわめて重要である。最も信頼される営業担当者になるための要素の一つであり、確かな根拠にもとづく説明をおこなうことで、顧客の納得感を高めることができる。これは、長期的な関係を築くうえで欠かせない。

高尾 有沙

プロフィール

エビデンスとは「証拠」や「裏付け」を意味する言葉で、ビジネスシーン全般で頻出します。

営業活動において「エビデンスを残す」とは、口約束によるトラブルを防ぐため、商談内容をメールや議事録で記録しておくことを指します。

就活でも、自己PRで「私の強みは〜です」と語る際、「そのエビデンス(具体的なエピソード)は?」と問われることがあるため意識しましょう。

MA

解説
MAはMarketing Automationの略称であり、見込み客の獲得から育成までの工程を自動化し、効率化する仕組みをいう。一人ひとりの興味関心に合わせたメール配信などを通じて、顧客の購買意欲を高めていく。営業活動では、確度の高い顧客を抽出してSFAへつなげる役割を持つ。最も効率良く成果を出すための手段の一つであり、戦略的な取り組みによって成約率の向上を期待できる。現代の営業組織にとって、きわめて重要な役割を担うものといえる。

MTG

解説
MTGはMeetingの略称であり、会議や打ち合わせを指す。営業においては、顧客との商談や社内での情報共有をおこなう場としてきわめて重要な役割を持つ。効率的なMTGとするためには、あらかじめアジェンダを共有し、目的を明確にしておくことが欠かせない。最も良い成果を出すための一つとして、決定事項や次に取り組むべき行動を明確にすることが求められる。質の高い対話を積み重ねる取り組みが、成約へ近づくための鍵となる。

エンゲージメント

解説
エンゲージメントは、顧客と企業との間の信頼関係や結び付きの強さをいう。営業においては、単なる契約を超えて、顧客が商品やブランドに対してどれほど愛着を持ち、積極的にかかわっているかを示す。良い関係を築くことで、継続的な利用や紹介の増加につながる。最も重要な要素の一つであり、顧客の期待を超える価値を提供し続ける取り組みが欠かせない。この深い絆こそが、他社との差別化を盤石なものにするのである。

オーガニックトラフィック

解説
オーガニックトラフィックとは、広告に頼らず、検索エンジンの検索結果からウェブサイトに訪れるユーザーの流れをいう。自然検索流入ともいわれ、広告費をかけずに見込み客を集めることができるため、中長期的な資産となる。SEOへの取り組みが最も重要であり、顧客が持つ悩みや課題にもとづいた良質な情報を提供し続けることが、流入を増やすための鍵となる。デジタルの領域における営業の土台といえる。

OJT

解説
OJTはOn-the-Job Trainingの略称であり、実務を通じて必要な知識や技術を身に付ける教育手法をいう。営業の現場では、先輩社員の商談に同行して振る舞いを学んだり、実際の提案活動にもとづいた助言をもらったりすることがこれにあたる。最も実践的な教育方法の一つであり、一人ひとりの課題に合わせた具体的な取り組みができる。しかし、場当たり的にならないよう計画的に進めることが、良い営業担当者を育てるための鍵となる。組織の力を高めるうえで欠かせない。

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オーナーシップ

解説
自らの仕事や役割に対して当事者意識を持ち、主体的に取り組む姿勢のこと。営業においては、数値目標の達成だけでなく、顧客の課題解決に対して最後まで責任を持って並走する姿勢を指す。この意識を持つことで、周囲を巻き込んだ提案や、トラブルに対する迅速な対応が可能となる。顧客からの信頼を獲得し、長期的なパートナーシップを築くうえで欠かせないマインドセットである。

Off-JT

解説
Off-JTはOff-the-Job Trainingの略称であり、日常の業務から離れておこなう教育訓練をいう。営業職においては、外部のセミナーへの参加や社内研修、eラーニングなどがこれにあたる。現場におけるOJTとは異なり、体系的な知識や理論を集中して学ぶために最適な手法である。専門スキルを体系的に身に付けるための教育手法の一つであり、組織全体のスキル底上げに寄与する。客観的な視点を持つことで、自らの取り組みを振り返る良い機会にもなる。

か行

カスタマーサクセス

解説
カスタマーサクセスは、顧客の成功を自社の成功ととらえ、能動的に働きかける取り組みをいう。従来の受け身なサポートとは異なり、顧客が商品を通じて目標を達成できるよう導くことが目的である。サブスクリプション型のビジネスにおいて最も重要視されており、継続率の向上や追加受注につなげる役割を持つ。一人ひとりの状況に合わせた良い支援をおこなうことで、顧客との深い信頼関係を築くことにつながる。これは、中長期的な収益を最大化するための一つの要となる。

高尾 有沙

プロフィール

カスタマーサクセスはSaaS(サブスクリプション)型ビジネスの普及により生まれた、今最も注目されている職種の一つです。

従来の「カスタマーサポート」が顧客からのクレームに受動的に対応するのに対し、「カスタマーサクセス」は顧客が製品を活用して成功できるよう、能動的に支援をおこないます

営業職のキャリアパスを考えるうえで、この2つの違いを言えると、解像度の高さをアピールできます。

カスタマージャーニー

解説
カスタマージャーニーとは、顧客が商品を知り、購入や契約に至るまでのプロセスを旅にたとえたものである。営業活動においては、顧客がどのような接点で情報を得て、どのような感情の変化を経て意思決定をおこなうかを可視化する。これにより、一人ひとりの状況に合わせた最適なタイミングでのアプローチができるようになる。最も良い成果を出すための一つであり、顧客の視点に立って物事をとらえる取り組みが欠かせない。これは、長期的な関係を築くための地図となる。

キャパシティー

解説
キャパシティーとは、個人の業務処理能力や組織の受け入れ可能な上限をいう。営業においては、一人ひとりの担当者が抱えられる案件数や、物理的な稼働時間を指すことが多い。タスクが溢れて「キャパオーバー」になると、顧客への回答が遅れたり、取り組みの質が低下したりする。最も良い成果を出すためには、自らの能力を正しくとらえ、無理のない範囲で調整をすることが欠かせない。一つひとつの商談に余裕を持って向き合うための、重要な指標である。

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競合

解説
競合とは、同一の顧客や市場において、自社と同様の課題解決を提案する他社のことをいう。商談のなかでは、比較検討の対象として必ずといって良いほど現れる存在である。最も高い成果を出すためには、競合の強みや弱みをあらかじめ把握し、自社ならではの価値を明確にすることが欠かせない。一つひとつの案件において、競合の動きを的確にとらえ、戦略的に取り組むことが求められる。しかし、単に他社を意識するだけでなく、顧客の成功を第一に見据える姿勢が、成約を引き寄せる鍵となる。

クライアント

解説
クライアントは、広告やIT業界などを中心に「顧客」や「依頼主」を指す言葉として使われる。単なる購入者というより、専門的なサービスを継続して利用するパートナーとしての意味合いが強い。営業活動において、クライアントが抱える真の課題をとらえ、解決へとつなげる取り組みはきわめて重要である。最も大切なことは、相手の成功を見据えて行動すること。

クロスチャネルマーケティング

解説
クロスチャネルマーケティングとは、メールやSNS、ウェブサイトなどの複数の接点を連携させ、顧客一人ひとりに最適な情報を届ける手法をいう。単に販路を増やすマルチチャネルとは異なり、各接点のデータを統合して一貫した体験を提供することが特徴である。営業においては、顧客の行動にもとづいた適切なアプローチをおこなうために欠かせない。最も効率良く成約へつなげるための一つであり、顧客理解を深める良い取り組みである。

クロージング

解説
商談の最終段階において、顧客に契約や購入の決断を促す一連のプロセスのこと。単に契約を迫る行為ではなく、顧客が抱く不安や不明点を取り除き、合意へと導くための最も重要な局面である。適切なタイミングを見極める力が求められ、成功すれば成果に直結する。テストクロージングなどをおこなうことで、契約の確度を高めることも可能である。この段階では、顧客のメリットにもとづいた視点を持つことが良い結果につながる。

高尾 有沙

プロフィール

クロージングは営業活動の最終段階で「契約(購入)を決断してもらう」プロセスのことです。

強引に売りつけることではなく、顧客が抱えている最後の不安や疑問を丁寧に取り除き、背中を押す作業を指します。

たとえば面接の逆質問の最後に「もし私が入社したら、どのような活躍を期待しますか?」と聞き、面接官に採用のイメージを持たせるのも、一種のクロージング技術です。

クレーム

解説
顧客から商品やサービス、あるいは対応に対して寄せられる、不満や不備の指摘のこと。単なる不平ととらえるのではなく、自社の不備を改善するための貴重な情報源となる。対応を誤れば信頼を失うが、迅速かつ誠実な回答をおこなうことで、逆にファンを増やすきっかけにもなりうる。日ごろから良い関係性を築いておくことで、深刻な事態になる前に対処できる。事実関係を正確に把握し、相手の思いに寄り添った振る舞いが求められる。

KGI

解説
Key Goal Indicatorの略称で、組織や事業が最終的に目指すべき目標を数値で表した指標のこと。営業組織においては売上高や利益、あるいは成約件数などが設定されることが一般的である。KGIを明確にすることで、チームの目指す方向性を一つにまとめる役割を持つ。目標達成までのプロセスを管理するKPI(重要業績評価指標)の土台となるものであり、具体的かつ測定可能な数値を定めることが良いといわれる。

高尾 有沙

プロフィール

KGIとはビジネスにおける「最終的に達成すべきゴール」を数値化したものです。たとえば「年間の売上1億円」などがこれに該当します。

次の章で解説する「KPI」とセットで使われることが多いため、両者の違いをしっかり押さえておきましょう。

これは就活にも応用でき、「内定〇社獲得」というKGIから逆算して行動を考えることで、面接でも評価される「論理的思考力」が身に付きます。

KPI

解説
Key Performance Indicatorの略称。最終目標であるKGIを達成するために、日々の活動やプロセスの進捗を評価する指標のこと。営業では、電話の件数や商談数、あるいは提案数などが項目として設定される。この数値を把握することで、活動の状況を可視化でき、課題解決に向けた具体的な取り組みが可能となる。目標達成への道筋を明確にし、一人ひとりの行動を最適化するための重要なものといえる。

高尾 有沙

プロフィール

最終目標(KGI)を達成するための「中間目標」となる指標がKPIです。

売上目標のために「1日〇件電話をかける」「月に〇件商談する」といった具体的な行動数値を指します。

就活では、自己PRや学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)を話す際、「〇〇という目標(KGI)に対し、〇〇をKPIに設定して取り組みました」と説明できると、ビジネスセンスを高く評価されます。

権限

解説
商談において、顧客側で導入の最終判断を下す「決定権」のこと。BANT条件の一つであり、誰がその権限を持つかを見極めることは成約の確度を高めるうえで欠かせない。また、営業担当自身が値引きなどの判断をおこなえる範囲を指す場合もある。権限がない相手と交渉を続けても、物事は進まない。さらに、組織の中での役割を正確にとらえることで、より良い提案へとつなげることができる。

検索エンジン最適化

解説
検索エンジンにおいて、特定のキーワードで自社のWebサイトを上位に表示させるための取り組み。営業活動の中では、顧客から問い合わせをいただくインバウンド体制を築くうえできわめて重要である。顧客が持つ悩みやニーズにもとづいた有益な情報を提供し、信頼を構築していく。広告に頼らずとも良質な見込み客を集めることができるため、長期的な視点で見据えた戦略として不可欠なものといえる。

広告

解説
企業が自社の製品やサービスを広く認知させ、見込み客を獲得するために、対価を支払っておこなう宣伝活動のこと。営業活動におけるリード獲得の重要な手段の一つであり、Web広告やSNSなど、さまざまな手法がある。ターゲットを絞り、適切な訴求をおこなうことで、効率良く商談へとつなげることができる。その効果を最大化するには、マーケティング部門との密な連携が不可欠であり、戦略にもとづいた取り組みが最も重要といえる。

コール・トゥ・アクション

解説
Webサイトや営業資料において、顧客に特定の行動を促すための呼びかけのこと。たとえば、「問い合わせ」や「資料請求」といったボタンの設置、あるいは商談の最後に次回の予定を決める提案などがこれにあたる。顧客が次に何をすべきかを明確に示すことで、迷いをなくし、成約へとつなげることができる。良い結果を得るためには、ハードルを下げつつ具体的なメリットを提示する工夫が最も重要といわれる。

顧客獲得コスト

解説
新規顧客を一人獲得するために費やしたコストのこと。CAC(Customer Acquisition Cost)ともいう。広告費や営業活動における人件費の合計を、獲得した顧客数で割ることで算出できる。この数値が低いほど、効率的に営業がおこなわれているといえる。LTV(顧客生涯価値)と比較して収益性を分析するうえで、最も重要な指標の一つである。コスト削減の取り組みとともに、成約率を高める工夫が必要となる。

顧客セグメンテーション

解説
不特定多数の顧客を、属性や行動履歴などの共通項によってグループ分けすること。効率的な営業活動をおこなううえで重要な手法である。たとえば、業種や企業規模、過去の購入履歴などにもとづいて分類する。これにより、それぞれの集団が持つニーズを的確にとらえ、最も適した提案や情報を届けることができるようになる。限られたリソースをどこに投入すべきかを判断し、成果を最大化するために不可欠な取り組みといえる。

コミット

解説
目標の達成や約束に対して、責任を持ってやり抜くという決意を表明すること。営業の現場では、売上目標に対してコミットするという風に使われることが多い。単なる努力目標ではなく、必ず達成するという強い意志を込めた言葉である。また、商談の中で顧客から導入の意思を引き出す際にも用いられる。自身の役割をまっとうし、結果に責任を持つ姿勢は、周囲や顧客からの信頼を築くうえで最も重要な要素の一つといえる。

コンサルティングセールス

解説
顧客の抱えている課題を解決することに重点を置く営業スタイルのこと。単に製品やサービスを売り込むのではなく、対話を通じて顧客の現状を分析し、潜在的な悩みをとらえる。そのうえで、専門的な知見にもとづいた最適な解決策を提示し、顧客の目標達成を支援する。信頼関係を築くことが最も重要であり、長期的なパートナーとして良い関係を続けていくことが求められる。物事の本質を見極める力が、成果につながる一つといえる。

コンシューマー

解説
製品やサービスを最終的に消費する個人のこと。B2C(企業対個人)のビジネスモデルにおける直接的な顧客を指す。法人の購買行動とは異なり、個人の感情や好み、あるいは流行などが意思決定に大きく影響する。営業担当者は、一人ひとりのライフスタイルや潜在的なニーズを的確にとらえ、共感を得るような振る舞いが必要となる。変化の速い市場のなかで、最も適したタイミングで価値を届ける取り組みが、良い成果を生むための一つといえる。

コンセンサス

解説
複数の関係者の間で得られる意見の一致や合意のこと。B2B営業においては、決裁者だけでなく、実務担当者や関連部署からも合意を得るプロセスがきわめて重要である。これを怠ると、商談の最終段階で話が覆るリスクがある。一人ひとりの不安を解消し、組織としての意思を一つにまとめる取り組みが求められる。関係者全員が良いと思える状態を築くことで、その後の導入もスムーズに進めることができる。

コンバージョン

解説
Webサイトや営業活動において、訪問者や見込み客が最終的な目標とする行動に至ること。たとえば、問い合わせや資料請求、あるいは商談の成立などを指す。コンバージョン率(CVR)を分析することで、営業施策がどれほど機能しているかを判断できる。効率良く成果を出すためには、顧客が抱く懸念を一つずつ取り除き、次のステップへとつなげることが不可欠である。一つひとつの接点において、最も良い振る舞いを心掛けることが成功への道といえる。

コンプライアンス

解説
企業が法律や社会的な規範、社内規定などを守ること。営業の現場では、法令遵守だけでなく、誠実な情報提供や守秘義務の徹底などが含まれる。一度でも違反すれば企業の社会的信頼を失い、取り返しのつかない事態になりえる。近年では、契約内容の透明性や個人情報の保護が一層求められている。顧客と良い関係を築くため、一人ひとりが高い意識を持ち、正しい振る舞いを心掛けることが最も重要な一つといえる。

高尾 有沙

プロフィール

「法令遵守」と訳されますが、これは法律だけでなく、社会のモラルや企業倫理を守ることも含まれます。

近年ではSNSでの不適切発言など、一つのコンプライアンス違反が企業の存続を脅かす事態に発展するため、企業は非常に敏感です。

就活生に対しても、面接の情報を無断でSNSに書き込まないなど、社会人としてのコンプライアンス意識が常に見られています。

コンプライアンス対応

解説
企業が法令や倫理規範を守るための具体的な実践や体制作りのこと。営業活動においては、正しい情報の提供や個人情報の管理、適正な契約手続きの遵守などが求められる。これを疎かにすると、企業の社会的信用を失うだけでなく、大きな損害につながりかねない。一人ひとりがルールにもとづいた誠実な振る舞いを心掛けることが、顧客との良い関係を長く続けていくうえで最も重要な土台の一つといえる。さらに、社内のガイドラインに沿って適切に業務に取り組む姿勢が不可欠である。

さ行

サイト訪問者

解説
自社が運営するWebサイトを閲覧したユーザーのこと。デジタル接点における見込み客獲得の起点となる。訪問者がどのような情報を求めているかという行動履歴を分析することで、潜在的なニーズを把握できる。そのデータにもとづき、最も適したタイミングで情報提供をすることが、商談化率を高めるための一つといえる。一人ひとりの動きを正確にとらえることで、より良い提案につなげ、信頼を築く取り組みが不可欠である。

サマリー

解説
膨大な情報や複雑な内容を簡潔にまとめた要約のこと。営業活動においては、商談の議事録や日報、あるいは提案書の冒頭などで頻繁に用いられる。相手の貴重な時間を奪わないよう、物事の要点を手短に伝えることは、プロとしての振る舞いにおいてきわめて重要である。特に忙しい決裁者に対しては、最も伝えたい結論を一つに絞り、概要をあらかじめ把握してもらうことで、その後の合意形成をスムーズに進めることができる。

CRM

解説
Customer Relationship Managementの略称。顧客との関係を構築し、維持するための手法やツールのこと。顧客の属性や商談の履歴、問い合わせ内容などを一元管理することで、一人ひとりに適した提案を可能にする。蓄積されたデータを分析して顧客のニーズを的確にとらえ、良い関係を続けていくことが最も重要といえる。LTV(顧客生涯価値)を最大化するための戦略的な取り組みとして、現在の営業活動において不可欠なものとなっている。

高尾 有沙

プロフィール

SFAが「営業活動の進捗」を管理するツールであるのに対し、CRMは「顧客の属性や購買履歴、問い合わせ内容」などを一元管理し、顧客満足度を向上させるためのシステムです。

マーケティングや営業、カスタマーサクセスまで、部署をまたいで情報を共有し、顧客と長期的な関係(LTVの向上)を築くために不可欠な概念です。

時期

解説
商談において顧客が導入や購入を予定しているタイミングのこと。BANT条件の一つであり、成約の確度を判断するうえできわめて重要である。予算の確定時期や決算期、あるいは既存システムの更新時期などを正確に把握する必要がある。これを見誤ると、いくら提案内容が良くても受注にはつながらない。顧客のスケジュールにもとづいた最適な提案をおこなうことで、信頼を獲得し、効率的な営業活動を実現できる。物事の優先順位を正しくとらえるためにも、欠かせない要素である。

シェア

解説
シェアとは、特定の市場の中で自社製品やサービスが占める割合のことをいう。一般的には市場占有率を指し、競合他社との優位性を測る最も重要な指標の一つとなる。また、一人の顧客が特定のカテゴリーに費やす支出合計のうち、自社が占める割合をウォレットシェアという。営業職においては、新規獲得のほか、既存顧客内でのシェアを高める取り組みもきわめて重要である。顧客の信頼にもとづき、関係性を深めることで売上の拡大へつなげる。

スキーム

解説
スキームとは、目標を達成するうえで必要となる計画や枠組みのことである。ビジネスにおいては、単なる予定よりも具体的な仕組みや体系的な構造を指す。たとえば、提携企業との役割分担や収益の流れを整理した「事業スキーム」などが代表的なものの一つである。複雑な課題を解決する際、関係者が納得できる仕組みを構築することはきわめて重要となる。営業担当者は、最も良い結果を出すため、顧客の状況に合わせた最適なスキームを提案し、合意へとつなげる役割を持つ。

スピン営業

解説
スピン営業とは、状況(Situation)、問題(Problem)、示唆(Implication)、解決(Need-payoff)の4つの視点から質問をおこなう手法。大型商談において、顧客の潜在的なニーズを引き出すためにきわめて有効なものといえる。まず現状を把握し、次に抱えている不満を明確にする。さらに、問題がもたらす深刻な影響を問い、解決後の良い状態を具体的にイメージさせていく。顧客自らが価値を再認識することで、納得感の高い合意形成を可能にする。

高尾 有沙

プロフィール

スピン営業は、顧客の潜在的なニーズを引き出すためのヒアリング手法で、「状況」「問題」「示唆」「解決」の4つの質問プロセスから成り立ちます。

ヒアリング力の高さは営業のトップパフォーマーの必須条件です。

面接でも、面接官の意図を正しくヒアリングし、適切に回答を返すコミュニケーション力が合否を大きく左右するため、この思考法は非常に役立ちます。

ステークホルダー

解説
企業が事業をおこなううえで、直接的または間接的に影響を受ける利害関係者のことである。営業活動においては、目の前の担当者だけでなく、決裁権を持つ役員や現場のユーザー、さらに自社の製造や法務といった関連部門までを幅広く指す。商談を成功させるためには、それぞれの立場にもとづいたニーズを正確にとらえ、合意形成へとつなげる取り組みがきわめて重要となる。すべての関係者を視野に入れ、良好な関係を築く振る舞いが求められる。

セールス・アクセプテッド・リード

解説
マーケティングやインサイドセールスが供給した見込み客のうち、営業担当者が対応すべき案件として承認したもの。MQL(マーケティング・クオリファイド・リード)が、営業側の求める基準を満たしているか精査する工程で生まれる。この段階を設けることで、確度の低い案件に時間を費やすことを防ぎ、効率的な営業活動ができるようになる。部門間の認識のずれをなくし、受注率を高めるうえできわめて重要な指標となる。

セールスインテリジェンス

解説
テクノロジーやデータを活用し、ターゲットとなる企業や人物の情報を収集・分析して、戦略的な営業活動に役立てることをいう。組織体制の変化や財務状況、特定の行動データなどを詳細にとらえることで、最も良いタイミングでの提案を可能にする。この手法を導入すれば、無駄なアプローチを省き、成約率の高い案件へ優先的に取り組むことができる。デジタル化が進む現代において、顧客ニーズを深く理解し、最適な解を提示するうえできわめて重要な役割を持つ。

セールス・クオリファイド・リード

解説
営業担当者が直接的な提案活動をおこなうべき見込み客のこと。マーケティング活動で獲得したMQL(マーケティング・クオリファイド・リード)のうち、具体的な予算や導入時期が明確になり、受注に至る可能性が高いと判断された状態を指す。インサイドセールスが詳細なヒアリングをおこない、営業が定める基準を満たしたものがこれに該当する。限られたリソースを確度の高い案件へ集中させ、営業効率を最大化するうえで、最も重要となる指標の一つである。

セグメント

解説
市場や顧客の中から、特定の属性や共通点を持つ集団を切り出したもの。営業戦略を立てるうえで、業種や規模、さらには過去の購買履歴といった切り口で顧客を分類し、ターゲットを絞り込むときによく用いられる。この作業をおこなうことで、それぞれの顧客層に対して最も適したメッセージを届けることが可能になる。限られた時間や人員を有効に活用し、成果につなげるためには、市場をいかに的確にとらえるかがきわめて重要となる。

ソーシャルセリング

解説
SNS(LinkedInなど)を活用して見込み客と接点を持ち、信頼関係を築く営業手法のことである。単なる宣伝ではなく、有益な情報を発信し続けることで、ステークホルダーとのつながりを深めていく。この手法は、従来の電話やメールに代わる新たなアプローチとして注目されており、顧客の課題を深く理解するうえできわめて有効である。良好な関係を維持する振る舞いを通じて、最も良いタイミングでの提案につなげる取り組みが求められる。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス

解説
インターネット上で社会的なつながりを構築し、情報を共有するサービスのことをいう。現代の営業活動においては、見込み客へのアプローチや関係構築をおこなうための重要なプラットフォームとなる。特定のセグメントに向けた情報発信や、ステークホルダーとの直接的な対話を通じて信頼を深めることができる。顧客の動向をいち早く調査し、潜在的なニーズをとらえるうえで、デジタル時代の営業戦略に欠かせない要素の一つである。

ソリューションセリング

解説
顧客の抱える課題を特定し、その解決策を提示することで受注につなげる営業手法。単に製品の機能や特徴を説明するのではなく、対話を通じて潜在的な悩みをとらえ、課題が解決された後の良い状態を具体的に示すことが求められる。複雑な商材を扱うB2B領域において、最も効果的なアプローチの一つといえる。顧客の現状にもとづいた取り組みを提案し、信頼を得るうえできわめて重要な役割を持つ。

た行

ターゲット

解説
営業活動において、自社の製品やサービスを提供すべき対象のこと。市場全体の中から、業種や規模、課題といった共通の属性を持つ層を抽出する。この作業をおこなうことで、限られたリソースを最も効率的に活用できるようになる。ターゲットを明確に定める取り組みは、成約率を高めるうえできわめて重要である。営業戦略を構築するうえで、最も欠かせない要素の一つといえる。

ターゲティング

解説
自社の強みを最大限に活かせる顧客層を絞り込み、資源を集中させること。市場を細分化するセグメンテーションの後に、どの集団へアプローチするかを決定する工程を指す。効率的な営業活動をおこなううえで、優先順位を付ける取り組みは、成功への鍵の一つといえる。限られた時間の中で、受注の可能性が最も高い層を見極めることが求められる。この精度を高めることで、顧客に深く刺さる提案ができるようになる。

タスク

解説
目標を達成するために必要な、具体的で細分化された作業の最小単位。営業現場では、電話連絡、メール送付、資料作成といった日々の具体的なアクションを指す。SFA(営業支援システム)などでタスクを管理することで、期日を逃さず、やるべきことを着実におこなえるようになる。一つひとつの作業を可視化する取り組みは、成果を出すうえで最も基礎的かつ重要な要素といえる。効率的な活動を維持するために、優先順位を見据えて処理する振る舞いが求められる。

タッチポイント

解説
企業と顧客が接するあらゆる接点のことである。Webサイト、展示会、電話、対面での商談など、顧客が自社を知り、購入に至るまでの道のりにおけるすべての接点を指す。営業活動の中では、商談という直接的な場だけでなく、一つひとつの接点でいかに良い体験を提供できるかが重要となる。顧客の状況を的確にとらえ、適切な情報を届ける取り組みが求められる。あらゆる場所で一貫した価値を伝え、信頼をつなげる振る舞いがきわめて重要である。

チャーンレート

解説
サブスクリプション型のビジネスモデルにおいて、契約を解除した顧客の割合を示す指標である。日本語では解約率とよばれる。一定期間内にどれだけの顧客が離脱したかを数値化することで、サービスの持続性を判断する材料となる。一つひとつの解約理由を分析し、顧客がサービスに抱く不満を解消する取り組みが欠かせない。利益を最大化するうえで、新規顧客の獲得とともに、この数値をいかに低く抑えるかがきわめて重要となる。

高尾 有沙

プロフィール

「解約率」を意味する言葉で、月額課金(サブスクリプション)型のビジネスモデルにおいて最もシビアにチェックされる指標です。

新規顧客をいくら獲得しても、チャーンレートが高ければ売上は成長しません。

チャーンを防ぐためにカスタマーサクセスが重要になる」という論理構造を理解しておくと、IT業界などの面接で鋭いアピールができます。

チャレンジャーセールス

解説
顧客に対して新たな視点を提供し、主導権を握ることで合意を形成する営業手法である。御用聞きのような関係性ではなく、顧客のビジネスにおける課題を再定義し、ときにはあえて異論を唱えることで価値を生み出す。この手法を実践する者は、顧客の思考を揺さぶり、自社が持つ独自の強みへと誘導するスキルを持つ。単に要望に応えるのみではなく、顧客の成長のために必要な変革を促す取り組みが、最も重要な要素となる。

ディスカバリーコール

解説
商談の初期段階において、顧客の課題や目標を深掘りするためにおこなう対話のことである。単なる製品説明ではなく、質の高い質問を通じて相手の現状を正しく把握し、自社が提供しうる価値がどこにあるかを見極める。この過程で顧客の不満や要望を特定し、信頼関係を築く取り組みが、提案の成否を分ける。一つひとつの対話を通じて顧客との目線を合わせ、課題解決への道筋を構築するうえで、きわめて重要な役割を持つ。

デフォルト

解説
ITやビジネス全般において、初期設定や標準的な状態を指すことである。営業の現場では、顧客が特に指定しない場合に適用される標準プランや、あらかじめ設定された選択肢を指すことが多い。また、金融や債権回収の文脈においては、債務不履行、つまり支払いが滞ることを意味する。一つひとつの商談において、顧客のデフォルト設定が自社に有利なものとなっているかを確認する取り組みは、効率的な受注を目指すうえできわめて重要となる。

テレフォンアポイントメント

解説
電話を用いて新規の見込み顧客へ接触し、商談の機会(アポイントメント)を取り付ける営業手法である。通称テレアポとよばれる。効率よく多くの相手にアプローチできるため、新規開拓においてきわめて重要な役割を担う。しかし、相手の状況がわからないなかでの連絡となるため、断られることも多い。一つひとつの対話を通じて相手の課題を引き出し、有益な提案ができることを伝える取り組みが求められる。

投資対効果

解説
投資に対して得られた利益の割合を指す指標のことである。一般的にROIとよばれる。営業において顧客へ提案をおこなうとき、その費用がいかに効率良く利益につながるかを示すことは、納得感を得るうえできわめて重要である。単に価格の安さを伝えるのではなく、導入によってどのような価値がもたらされるかを具体的にとらえる必要がある。一つひとつの商談で、投資に見合う成果を明確に提示する取り組みが、受注を勝ち取るための鍵となる。

な行

ナーチャリング

解説
獲得した見込み顧客との関係を維持し、購買意欲を高めていく取り組みのことである。リードナーチャリングともよばれる。獲得直後の顧客が、すぐには契約に至らないことは多い。そのため、適切なタイミングで有益な情報を提供し、信頼を築きながら検討の段階を前に進めていく必要がある。一つひとつの顧客の状況に合うアプローチをおこない、受注の可能性を高める。この過程を丁寧におこなうことで、効率的な営業活動ができるようになる。

ニーズ

解説
顧客が理想の状態を実現するうえで、現状との間に生じている欠乏や不足している要素のことである。営業活動においては、顧客が自覚している顕在的な要望だけでなく、本質的な課題である潜在ニーズをいかにとらえるかがきわめて重要となる。一つひとつの対話を通じて真の目的を深く理解する取り組みが、質の高い提案には欠かせない。さらに、表面的な欲しいものという「ウォンツ」と正しく区別して、解決すべき物事の核心をつかむことが最も求められる。

年間経常収益

解説
サブスクリプション型ビジネスにおいて、顧客から1年間に得られる決まった収益の合計を指す。ARRともよばれる。SaaSをはじめとする継続課金モデルでは、将来の売り上げを予測するための最も重要な指標の一つとなる。月間経常収益を12倍することで算出できる。初期費用やスポットのコンサルティング料といった一時的な収益は含めず、契約にもとづいて継続的に発生するものだけを対象とする。ビジネスの成長性を客観的に測るうえで、きわめて重要な概念といえる。

は行

パーパス

解説
企業や組織が社会において存在する意義、すなわち「何のために存在するのか」という根本的な問いへの回答を言語化したもの。従来のミッションやビジョンよりも社会とのつながりを重視し、共感を生む核となる。営業活動においても、単に製品を売るのではなく、自社のパーパスにもとづいた提案をおこなうことで、顧客との深い信頼関係を築ける。意思決定の指針であり、組織の一体感や成長を促すうえで、最も重要な要素の一つといえる。

パイプライン管理

解説
初回接点から受注に至る営業プロセスを「管(パイプ)」にたとえ、各段階の案件状況を可視化して管理する手法。商談の進捗や受注の見込み、失注の原因を定量的に把握することで、効率的な営業活動が可能となる。売り上げ予測の精度を高め、停滞している案件を早期に見つけるためにきわめて有効な取り組みである。SFAなどを活用し、営業組織全体の動きを客観的にとらえるうえで、最も重要な概念の一つといえる。

バッファ

解説
余裕やゆとり、緩衝を意味する。営業職においては、納期やスケジュール、予算などにおいて、あらかじめ設けておく予備のことを指す。たとえば、予期しない問題によって作業が遅れることを見据え、あらかじめ期間に余裕を持たせておくときに使われる。数値目標についても、失注のリスクを考えて目標よりも多めに案件を積み上げることを「バッファを持たせる」という。不確実な状況のなかで、着実に成果を出すためにきわめて重要な考え方の一つといえる。

バリュープロポジション

解説
自社が提供しうる価値のなかで、顧客が強く求めており、かつ競合他社が提供できない独自の強みを指す。顧客に対して「なぜ他社ではなく自社から買うべきなのか」という問いに対する明確な回答となるものだ。営業活動においては、このバリュープロポジションを的確にとらえ、顧客の課題解決に結び付けることが不可欠となる。市場における競争優位性を確立し、持続的な成長を実現するうえで、最も重要な概念の一つといえる。

BANT

解説
顧客の成約見込みを精度よく判断するためのフレームワークで、予算(Budget)、決裁権(Authority)、必要性(Need)、導入時期(Timeframe)の4つの頭文字を組み合わせたものである。営業担当者がヒアリングをおこなうとき、これらの要素を網羅することで、商談の優先順位を明確にできる。たとえば、予算の有無や決裁者がだれかといった情報を早期に引き出すことが不可欠。効率的な営業活動を進めるうえで、最も基本的な手法の一つといえる。

高尾 有沙

プロフィール

BANTは、営業が商談で必ず確認すべき4つの条件「Budget(予算)」「Authority(決裁権)」「Needs(必要性)」「Timeframe(導入時期)」の頭文字です。どれか一つでも欠けていると契約には至りません。

このフレームワークを知っておくと、営業職のインターンやグループワークなどで現状分析をおこなう際、抜け漏れのないプロ視点のヒアリングができるようになります。

BtoB

解説
企業が企業に対して商品やサービスを提供する取引形態を指す。「Business to Business」の略称である。個人の感情にもとづいた購入とは異なり、論理的な合理性や投資対効果が最も重視される。また、決裁に至るまでに多くの関係者がかかわるため、検討期間が長くなる傾向にある。その分、契約単価は高くなりやすく継続的な取引につながることが多い。顧客の経営課題を的確にとらえることが、成果を出すうえで不可欠な要素の一つといえる。

高尾 有沙

プロフィール

企業が企業向けにビジネスをおこなう形態がBtoBです。就活生は普段目にするBtoC企業(消費者向け)を志望しがちですが、世の中の優良企業の多くはBtoB企業です。

取引金額が大きく、決裁までに複数人の承認が必要となるため、論理的な提案力が求められます。

企業研究の際は、その企業がBtoBかBtoCかを必ず確認しましょう。また、自分がどんなビジネスモデルに興味があるかも自己分析しておきましょう。

BtoC

解説
企業が個人消費者に対して商品やサービスを提供する取引形態を指す。「Business to Consumer」の略称だ。BtoBと比較すると、検討期間が短く、個人の嗜好や感情が購入を左右する傾向にある。したがって、広告や広報を通じた印象付けが成果に直結しやすい。一人ひとりのニーズを的確にとらえ、良い購入体験を提供することが、リピート購入につなげるうえで、最も重要な取り組みの一つといえる。

高尾 有沙

プロフィール

BtoCは食品メーカーやアパレル、小売などが該当します。

BtoBと違い、購入者がそのまま「決裁者」となるため、検討期間が短く、感情やブランドイメージが購買決定に大きく影響します。

BtoBとBtoCでは営業のスタイルや求められるスキルがまったく異なる点を理解しておきましょう。

PDCAサイクル

解説
計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)の4つの段階を繰り返すことで、業務を継続的に改善する手法を指す。営業活動においては、目標達成に向けた戦略を立て、日々の行動をおこなう。その結果を振り返って次の施策につなげることが不可欠である。単に実行するだけでなく、客観的なデータにもとづく振り返りをおこなうことで、営業精度の向上が見込める。組織の成長を加速させるうえで、最も基本的な取り組みの一つといえる。

高尾 有沙

プロフィール

「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の略で、業務を継続的に改善する基本フレームワークです。

就活の面接では「失敗から何を学び、どう改善したか」が必ず問われます。

ここで学生時代のエピソードをPDCAに当てはめて説明できると、入社後も自ら考えて成長できる人材として非常に高く評価されるでしょう。

ビジター

解説
Webサイトや展示会ブースなどを訪れた人を指す。まだ自社の製品やサービスへの関心が明確ではない段階の層を広く含んでとらえる。営業活動においては、このビジターをいかにリード(見込み顧客)へ引き上げるかが最初の課題となる。たとえば、ホワイトペーパーの提供などを通じて連絡先を獲得する取り組みが不可欠である。単なる訪問者として終わらせず、その後の関係性を築くための接点として活用することが、成果を出すうえで最も重要な取り組みの一つといえる。

ヒアリング

解説
営業活動において、顧客の抱える課題や現状、潜在的なニーズを聞き出すプロセスを指す。単に質問を繰り返すことではなく、相手の背景を深く理解することが重要となる。良い提案をおこなうための土台となる取り組みであり、BANT情報をはじめとする必要な要素を整理するために不可欠である。一方的に話すのではなく、適切な問いかけを通じて信頼関係を築くことが、成果を出すうえで最も重要な要素の一つといえる。

ピッチ

解説
短い時間で自分たちのアイデアや製品の価値を伝え、相手の関心を惹きつけるプレゼン手法。元々はスタートアップが投資家に対しておこなうものを指したが、現在は営業現場での短い提案も指す。詳細な説明よりも「なぜこれが必要なのか」という本質的な価値やベネフィットに焦点を当てる。多忙な決裁者に対して、限られた時間のなかでインパクトを与え、次のステップへ進めるための強力な武器となる。

ファーストコンタクト

解説
見込み顧客と初めて接点を持つ機会を指す。テレアポやメール送付、展示会での名刺交換など、その手法はさまざまである。営業活動の入り口となる重要な段階であり、第一印象がその後の商談の成否を大きく左右する。単なる情報提供にとどまらず、いかに相手の関心を引き出し、次の段階であるヒアリングへつなげるかが鍵となる。信頼関係を構築するうえで、最も細心の注意を払うべき工程の一つといえる。

ファクトファインディング

解説
営業活動において、顧客の現状や課題に関する客観的な事実を収集するプロセスを指す。単に要望を聞き取るだけでなく、背後にある具体的な数値や状況、体制などを明らかにすることが重要だ。このプロセスを通じて得られた事実にもとづくことで、真の課題を特定し、最適な提案をおこなうための土台となる。ヒアリングのなかでも、主観を排除して事実を積み上げる取り組みといえる。精度の高い提案を実現し、商談を成功させるうえで、最も欠かせない手法の一つである。

フィードバック

解説
ある行動や結果に対して、改善や調整のための情報を伝えること。営業活動においては、商談の結果として顧客から得られる評価や、上司からの助言を指す。特に失注したとき、なぜ選ばれなかったのかという理由を正確にとらえることは、次の取り組みを一層良いものにするうえで欠かせない。また、顧客の声を開発側へつなげる役割も持つ。個人の成長や組織の強化を促すうえで、最も大切にすべき要素の一つといえる。

フィックス

解説
「確定させる」「最終決定する」という意味で用いられる。営業現場では、訪問の日程や見積額、契約条件などを最終的に固めるときに多用される言葉だ。たとえば、曖昧な状態にある案件の仕様を一つずつ合意し、変更がない状態にすることを「フィックスする」という。さらに、認識のずれを防ぎ、プロジェクトを円滑に進めていくうえで欠かせないプロセスとなる。進捗を正確に管理するなかで、最も重要な役割を持つ概念の一つといえる。

フォロー

解説
初回の接点や提案の後に、継続して連絡を取り、関係を維持しながら成約へつなげる活動を指す。また、受注後の定着支援や追加提案などのサポートも含まれる。営業活動では、一度の接触で終わらせず、適切なタイミングで追いかけをおこなうことが不可欠である。顧客との信頼関係を築き、中長期的な売り上げを最大化するうえで、最も重要な取り組みの一つといえる。地道な働きかけによって、顧客の不安を解消し、満足度を高めていく役割を持つ。

プライオリティ

解説
物事の優先順位や優先権を指す。営業活動においては、限られた時間のなかで成果を最大化するために、どの顧客や案件から対応すべきかを判断する基準となる。たとえば、成約見込みの高さや売り上げへの影響度、あるいは納期などにもとづき、取り組む順番を決定する。すべての案件に等しく注力するのではなく、冷静に取捨選択をすることが不可欠である。効率的に目標を達成するうえで、最も意識すべき概念の一つといえる。

プラン

解説
顧客に提示する商品やサービスの構成、あるいは目標達成に向けた行動計画を指す。たとえば、価格や機能の異なる複数の選択肢を用意し、相手の予算や課題に最も合うものを提案する取り組みが不可欠だ。また、営業戦略としていつまでに、どのような手順で動くかをあらかじめ決めておくこともプランという。状況の変化を見据え、柔軟に内容を調整しながら進めることが、良い結果をつなげるうえで、きわめて重要な要素の一つといえる。

ブラッシュアップ

解説
一度作成した提案書や資料などの完成度を、さらに高めるために磨き上げることを指す。営業活動においては、顧客の課題や状況に合わせて内容を細かく修正し、一層納得感のあるものに仕上げる取り組みが不可欠である。上司や同僚からのフィードバックにもとづき、論理構成や表現を研ぎ澄ませていく。競合他社に打ち勝ち、成約率を向上させるうえで、きわめて重要なプロセスの一つといえる。

フレームワーク

解説
思考を整理し、物事を効率よく進めるための共通の枠組みを指す。営業活動においては、3C分析やBANT、PDCAサイクルなどが代表的な例である。これらを活用することで、必要な情報を漏れなく収集でき、論理的な戦略の策定が可能となる。個人の経験や直感だけに頼るのではなく、共通の思考プロセスに沿って取り組むことで、組織全体の営業力を強化できる。生産性を最大化するうえで、最も重要な道具の一つといえる。

プレゼンテーション

解説
営業活動における山場の一つであり、自社の商品やサービスを顧客へ提示し、合意を得るためにおこなう一連の活動のこと。単なる説明にとどまらず、顧客の課題を解決する手段を論理的に示し、意思決定を促すことが最も重要な目的となる。資料の質はもちろん、話し手の振る舞いや熱意、相手の反応に合わせた柔軟な対応が成否を分ける。良い結果を得るためには、事前の準備を徹底し、聞き手のメリットを明確に伝えることが求められる。

プロダクトアウト・マーケットイン

解説
企業が商品開発や販売戦略を立てる際の対照的な2つの考え方のこと。プロダクトアウトは、自社の技術やこだわりを優先して提供する手法であり、マーケットインは、顧客の悩みや需要を起点に開発をおこなう手法である。飽和した市場では顧客視点を持つマーケットインが重要となるが、革新的な価値を生むためにはプロダクトアウトの視点も欠かせない。両者を高い次元でつなげることが、営業戦略を成功させるうえで最も大切となる。

プロモーション

解説
顧客に商品やサービスの存在を知らせ、購買意欲を高めるためにおこなう一連の活動のこと。広告、販売促進、広報、人的販売の4つを組み合わせた「プロモーション・ミックス」という考え方がよく用いられる。単に情報を届けるだけでなく、顧客が抱える課題の解決につながる価値を伝える取り組みの一つである。また、適切なタイミングで情報を発信し、購買へ向けた意識付けをすることが、営業成果を出すうえで最も重要となる。

ブログ記事

解説
Webサイト上に公開される記事形式のコンテンツのこと。営業においては、潜在的な顧客が持つ課題への回答を提示し、信頼を獲得するための重要な手段となる。有益な情報を提供し続けることで、自社への興味を引き付け、問い合わせにつなげる役割を担う。SEOにもとづいたキーワード選定をおこない、適切な読者を誘導することが最も大切である。商談の前に読んでもらうことで、共通の認識を持ち、関係構築をスムーズに進める効果も期待できる。

ベネフィット

解説
顧客が商品やサービスを購入したことによって得られる「良い体験」や「課題解決後の理想の姿」のことである。機能や特徴そのものではなく、それらによってもたらされる価値を指す。営業においては、商品の説明にとどまらず、顧客の未来がいかに良くなるかを具体的に示すことが最も重要である。相手の悩みにもとづき、一人ひとりに合った価値を提示することで、購買意欲を強く引き出すことが可能となる。

ベネフィットセリング

解説
商品の機能や特徴の説明にとどまらず、それを利用することで顧客が得られる利益、すなわちベネフィットを強調して伝える営業手法のことである。顧客の抱える課題を解決し、導入後にどのような良い変化が起きるのかを具体的にイメージさせることが最も重要となる。聞き手一人ひとりの状況に合わせ、その人にとっての価値を説得力を持って提示することで、購買に向けた意思決定を力強く促すことができる。

ペルソナ

解説
自社の商品やサービスを利用する架空の顧客像のこと。年齢や性別といった属性だけでなく、趣味、価値観、悩み、生活環境に至るまでを詳細に設定し、一人の人物として描き出す。ターゲットを具体的にとらえることで、どのような訴求が最も響くかを深く理解できるようになる。営業戦略を立てるときや資料を作成するとき、あるいは商談の振る舞いを決めるうえで、顧客の視点を忘れないための重要な道標となる。

高尾 有沙

プロフィール

ペルソナは自社の商品やサービスを利用する「架空の理想の顧客像」のことです。

単なる「20代男性」というターゲット設定ではなく、「休日は〇〇に行き、〇〇に悩んでいる」といったレベルまで具体化します。

就活の面接でも、「この企業はどんなペルソナ(人物像)を求めているか」を想像し、それに合わせて自分の強みをどうアピールするかを考えることが内定への近道です。

ペルソナ設定

解説
自社の商品やサービスを届けるべき理想の顧客像を、詳細に作り上げる工程のこと。氏名や年齢といった属性のみならず、その人が抱える悩みや行動特性、価値観に至るまでを具体化する。これを事前におこなうことで、営業資料の作成や商談での振る舞いに一貫性が生まれ、顧客一人ひとりへ深く響く提案ができるようになる。また、チーム全体で共通のターゲット像を持つうえで、最も重要度の高い取り組みの一つである。

ペンディング

解説
業務や商談において、結論を保留したり先送りにしたりすることを指す。営業活動では、予算の都合や競合他社との比較などの理由により、案件が一時的に停滞する状態でよく使われる。しかし、ただ放置するのではなく、次の一手を打つための準備期間としてとらえるべきである。不確実な状況のなかでも、いつ、誰が、何を決めるのかという期限を明確に持ち、顧客とのつながりを維持する取り組みが、成果につなげるうえで最も大切となる。

報連相

解説
報告・連絡・相談の頭文字を取った言葉であり、業務を円滑に進めるための基本動作のこと。営業における活動のなかでは、顧客との交渉状況やトラブルの兆しを早期に共有するために欠かせない取り組みである。適切なタイミングでこれをおこなうことで、チームのなかでの認識のずれを防ぎ、組織として迅速な意思決定ができるようになる。一人で抱え込まず、状況を客観的に伝えることが、個人の成果を最大化し、リスクを最小限に抑えるうえで最も重要となる。

高尾 有沙

プロフィール

「報告・連絡・相談」の略で、社会人としての最も基本的なコミュニケーションルールです。

営業は個人プレイに見えがちですが、実際は上司や法務、技術部門などと連携するチーム戦です。トラブルを隠さずすぐに「報告」し、迷ったら「相談」する姿勢がないと大きな損失につながります。

面接の連絡や辞退の際など、就活中から報連相の徹底を意識しましょう。

ホワイトペーパー

解説
企業が顧客の課題解決に役立つ情報をまとめた報告書のこと。単なるカタログではなく、市場の動向や技術的な解説、成功事例などを論理的に構成した資料を指す。B2B営業におけるWebサイトでの資料請求を促し、見込み顧客の連絡先を獲得するための有力な手法となる。専門的な知見にもとづいた有益な情報を提供することで、自社への信頼を高める取り組みの一つである。顧客の悩みに寄り添い、解決に向けた商談のきっかけを作るうえで欠かせない。

ま行

マーケティング・アクセプテッド・リード

解説
マーケティング部門が創出したリードのなかで、営業部門が内容を確認し、フォローアップの対象として受け入れた見込み顧客のことである。MQL(Marketing Qualified Lead)から一歩進んだ段階を指し、情報の精度や確度が一定の水準を満たしている。部門間の連携をスムーズにおこなうための指標の一つであり、営業側が受け入れを判断することで、効率的な商談創出へとつなげることができる。質の良い商談を生むためには、このMALの定義をあらかじめ合意しておくことが最も重要となる。

マーケティングオートメーション

解説
獲得した見込み顧客の育成や選別といった活動を、自動化・効率化する仕組みのことである。一人ひとりの行動履歴や属性にもとづき、適切なタイミングでメール配信などをおこなうことで、購買意欲を高めていく。営業部門にとっては、質の良い商談候補を継続的に受け取れるようになるメリットがある。単なるツールの導入にとどまらず、顧客との接点をいかにつなげるかという戦略を持つことが、成果を出すうえで最も重要となる。

マージン

解説
売上から原価を差し引いた利益を指し、一般的に「粗利」を意味する。営業職に最も必要な収益性の指標であり、マージン率が高いほど、効率的に稼ぐ力が備わっているといえる。手数料という意味でも用いられ、仲介者が受け取る報酬を指すこともある。また、商談のスケジュールや予算における「余裕」を指す際にも使われる。ビジネスのあらゆる場面で登場する重要な概念であり、常に高い水準を維持することが求められる。

無料トライアル

解説
製品やサービスを一定期間、無料で提供する手法をいう。導入の心理的障壁を下げて、実際の価値を体感してもらうための取り組みである。特にSaaSをはじめとするIT業界でよくおこなわれる。顧客が抱える課題をいかに解決しうるか、実際に使ってみることで納得感を持ってもらう。営業側は、利用期間中のサポートを通じて良い関係を築き、有料契約へつなげる動きが求められる。成約率を高めるための最も有効な手段の一つといえる。

メールマーケティング

解説
電子メールを活用して、見込み客や顧客と良好な関係を築く手法をいう。一人ひとりの属性や行動に合う内容を届けることで、購買意欲を高めていく。具体的には、定期的な情報発信をおこなうニュースレターや、設定した条件に沿って送るステップメールなどがある。低コストで始められるうえ、データの分析が容易であるため、改善を繰り返しやすい。一方的な宣伝にとどまらず、役立つ情報を提供し続ける姿勢が最も重要となる。

ら行

ライフサイクルステージ

解説
顧客が自社との関係において、どの段階に位置しているかを示す指標をいう。一般的には、認知から検討、購入、さらにファン化へと至るプロセスを「リード」「MQL」「SQL」「既存顧客」などの段階に分類する。それぞれのステージに合う情報を提供することで、効率的なアプローチができる。たとえば、まだニーズが具体化していない潜在層には役立つ知識を伝え、成約可能性の高い顕在層には具体的な提案をおこなう。一人ひとりの状況を的確にとらえ、適切な取り組みをおこなうことが、成約率を高めるうえで最も重要な要素の一つとなる。

ラポール

解説
ラポールとは、営業担当者と顧客との間に築かれる「相互の信頼関係」を指す。もともとは心理学用語であり、フランス語で「橋をかける」という。商談を円滑に進めるうえで、きわめて重要な要素の一つである。相手のしぐさや話し方をまねるミラーリングなどの手法を用いることで、相手に安心感を与え、本音を引き出しやすくする。単なる表面的な会話ではなく、お互いの心が通い合っている状態を作ることで、提案の受け入れ率を飛躍的に高めることができる。

ランニングコスト

解説
設備やシステムを維持し、運用するために継続して支払う費用のことである。導入の際に発生するイニシャルコストと対比して用いられる。具体的には、保守点検費や月額のサービス利用料などが含まれる。営業活動では、製品の良さだけでなく、導入後の負担をいかに抑えるかという視点がきわめて重要となる。顧客が長期的な収支を把握できるよう、正確な提示をおこない、信頼を獲得する取り組みが求められる。顧客の利益を最大化するうえで、欠かせない指標の一つといえる。

リソース

解説
リソースとは、事業活動やプロジェクトを遂行するために必要な「資源」を指す。営業においては、予算や設備といった物的資源のほか、人員やスキル、時間などの人的資源が含まれる。限られたリソースをいかに効率よく分配し、最大の成果につなげるかが、マネジメントにおける重要な役割となる。特に人員不足が課題となるなかでは、一人ひとりの工数管理を徹底し、優先順位の高い案件に集中させることが、組織全体の目標達成を左右する。

リスケ

解説
リスケとは「リスケジューリング」の略称であり、立てていた計画や予定を組み直すことを指す。営業活動における、顧客との商談日時を変更するときや、進行スケジュールを調整するときによく用いられる。予期せぬトラブルによって発生することもあるが、あえておこなうことは信頼を損なう恐れがある。したがって、速やかな連絡と代替案の提示が、良い関係を維持するうえで最も大切な要素の一つといえる。

リスクヘッジ

解説
リスクヘッジとは、将来起こりうる予測できない事態に対して、あらかじめ備えをしておくことである。営業では、最も重要な案件が失注したときのために、並行して別の商談を進めることも手法の一つとなる。また、納期が遅れる可能性を見据え、早めに納品準備を整える取り組みもこれに当たる。あらゆるリスクを想定し、複数の選択肢を持つことで、組織の目標達成を確実にすることが求められる。さらに、顧客への説明において、懸念事項をあらかじめ共有することも、後のトラブルを避けるためによく用いられる手法といえる。

リマインド

解説
リマインドとは、予定や期限を忘れないように再確認をおこなうことである。営業における商談の事前連絡や、見積回答の催促などでよく用いられる。相手に失礼がないように配慮しつつ、確実に物事を進めるためにきわめて重要である。特に多忙な顧客に対しては、適切なタイミングで連絡を入れる取り組みが信頼につながる。良好な関係を維持するうえで、欠かせない習慣といえる。

リベート

解説
メーカーや卸売業者が、買い手に対して売上の一部を払い戻す仕組みのこと。一定期間の取引高や目標達成に連動して支払われるため、販売促進を強化する目的で用いられることが多い。値引きが販売時に適用されるのに対して、リベートは事後的に精算をおこなう点が特徴。不透明な運用は不当な差別的取り扱いにあたる恐れがあるため、明確な基準にもとづく取り組みが求められる。販路の維持や価格の調整弁としての機能を併せ持つ、有効な営業戦略の一つ。

リレーションシップセールス

解説
顧客との長期的な信頼関係の構築を最優先し、継続的な取引の実現を目指す営業手法。単発の売り切りではなく、顧客の課題を深く理解することで、最適な解決策を提案し続ける。LTV(顧客生涯価値)を最大化するうえで、最も重要とされる考え方の一つ。質の高いコミュニケーションに基づき、顧客が抱える悩みや物事の本質をとらえる取り組みが求められる。単に商品を売るだけではなく、パートナーとなることで、競合との差別化を図ることができる。

リード

解説
自社の商品やサービスに関心を持ち、将来的に顧客となる可能性のある見込み客を指す。展示会での名刺交換や問い合わせなどを通じて連絡先を把握できた状態のことであり、営業活動の起点となる。マーケティング施策で見込み客を獲得し、営業へとつなげるための一つの単位として、きわめて重要な役割を持つ。顧客の検討状況に応じて適切な管理をおこない、継続的にアプローチしていく取り組みが求められる。

高尾 有沙

プロフィール

展示会での名刺交換や、Webサイトからの資料請求などで獲得した顧客情報を指します。

現代の営業は、「リード獲得(マーケティング)」→「リード育成(インサイドセールス)」→「商談(フィールドセールス)」という分業制が進んでいます。

営業職を志望するなら、この「リード」がどのように商談につながるかの流れを把握しておきましょう。

リードクオリフィケーション

解説
獲得したリードの中から、受注の可能性が高いものを選別するプロセスのこと。BANT条件などに照らして、予算や導入時期、決定権の有無を確認する。限られた営業リソースを、最も成約に近い案件へ集中させるために欠かせない取り組みである。マーケティングから営業へ橋渡しをおこなう重要なステップであり、商談の質を高めるうえで大きな役割を果たす。効率的な営業活動を実現しうる、仕組みづくりの一つ。

リードジェネレーション

解説
自社に関心を持つ見込み客を獲得するための活動全般を指す。広告や展示会、Webサイトでの問い合わせなどを通じて、氏名や連絡先といった情報を収集する。営業活動の起点となる最も重要なステップであり、事業の持続的な成長を支える源泉となる。ターゲットを明確にし、適切な手法を選ぶ取り組みが求められる。獲得したリードは商談の種となり、企業の競争力そのものを持つ資産の一つとなる。

リードスコアリング

解説
見込み客(リード)の関心度や属性を数値化し、優先順位を付ける手法。たとえば、企業の規模や役職といった属性情報、あるいはWebサイトの閲覧履歴などの行動履歴にもとづき、点数を割り当てる。これにより、営業が最も優先して取り組むべき顧客を可視化できる。効率的な営業活動を実現するうえで、きわめて重要な役割を持つ仕組みの一つ。適切なスコア設定をおこなうことで、商談化の精度を高め、成果へとつなげることができる。

リードナーチャリング

解説
獲得した見込み客(リード)との信頼関係を深め、購買意欲を段階的に高めていくプロセスのこと。獲得直後はすぐに商談へ結び付かないケースも多いため、有益な情報を提供し続けることで、検討度合いを引き上げていく。競合への流出を防ぎ、将来的な受注につなげる取り組みが求められる。中長期的な視点で顧客と向き合い、成果を最大化するうえで、最も欠かせない営業戦略の一つ。

リードマグネット

解説
見込み客(リード)の連絡先情報を得るための引き換えとして提供する、価値あるコンテンツのことを指す。たとえば、ホワイトペーパーや調査レポート、無料の診断ツールなどがこれにあたる。リードジェネレーションを効率的におこなううえで、最も効果的な手段の一つ。顧客が抱える悩みや課題を解決しうる有益な情報を提供することで、自社への関心を引き寄せる。質の高い関係を築く入り口として、営業活動においてきわめて重要な役割を持つ。

レジュメ

解説
会議や商談の要旨を簡潔にまとめた資料のこと。プレゼンテーションをおこなう際、あらかじめ内容を要約して配布することで、参加者の理解を深める役割を持つ。また、人材紹介などの営業分野においては、候補者の経歴書そのものを指す。正確な情報を共有するうえで、きわめて重要なツールの一つといえる。物事を円滑に進め、聞き手の意識付けをおこなうための取り組みとして、多くの現場で活用されている。

ロイヤリティ

解説
顧客が特定のブランドや商品に対して抱く、愛着や信頼の強さを指す。単に満足しているだけではなく、継続的に利用したいという強い思いを持つ状態をいう。LTV(顧客生涯価値)を高めるうえで、最も重要な指標の一つ。SNSでの拡散や口コミといった、良い評判を広める行動につなげることもできる。競合他社へ乗り換えないための取り組みとして、顧客体験の向上に努めることが求められる。企業の持続的な成長において、きわめて大きな意味を持つ。

ロールプレイング

解説
実際の商談を想定し、営業役と顧客役に分かれて模擬演習をおこなう教育手法のことをいう。現場に出る前に、顧客の反応や断り文句への対応を練習することで、実践的なスキルを身に付ける。トークスキルの向上にとどまらず、顧客の心理をとらえるためのトレーニングとしても有効である。録音や録画を活用し、客観的に自分自身の振る舞いを振り返る取り組みが求められる。チーム内での情報共有や、成功パターンの標準化を促すための一つとして、きわめて高い重要度を持つ。

高尾 有沙

プロフィール

商談を想定し、営業役と顧客役に分かれておこなう模擬演習(通称:ロープレ)のことです。入社後の営業研修では必ずおこなわれます。

就活の「模擬面接」もまさにロープレの一種です。頭でわかっていても、実際に声に出すとうまく話せないことは多々あります。

本番で実力を発揮するためには、事前のロープレで「客観的なフィードバック」をもらうことが不可欠です。

ロードマップ

解説
目標達成までの過程を時系列で整理した計画書のこと。営業においては、顧客が抱える課題を解決するまでの流れを示し、共通認識を持つのに役立つ。具体的なマイルストーンを明記することで、導入後のイメージを具体化し、不安を取り除く役割を持つ。単なる予定表ではなく、将来の展望を共有して、共に歩むための指針となるもの。信頼関係を深め、成果を出すための取り組みを具体化するうえで、最も欠かせないツールの一つといえる。

営業職用語をマスターするときのポイント

アドバイザーのリアル・アドバイス!膨大な用語は「営業プロセス」で整理! 現場の動きとセットで記憶しよう

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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膨大な量の営業用語を効率よく覚えるコツは、「営業の一連の流れ」に沿って体系的に整理することです。

たとえば、「マーケティング(リード獲得)→インサイドセールス(アポ獲得)→フィールドセールス(商談・クロージング)→カスタマーサクセス(継続支援)」という流れをイメージし、各用語がどのフェーズで使われる言葉なのかを紐づけてインプットしてください。

そうすることで、単なる文字列の暗記ではなく、実務のイメージとして定着しやすくなります。

表面的な記憶は落とし穴! 言葉の「中身」を理解しよう

また、就活生がやりがちな失敗は、略語(KPI、SFAなど)のアルファベットだけを暗記し、元の英単語の意味を理解していないことです。

KPIの場合、元の言葉である「Key Performance Indicator」の意味を理解しておけば、万が一ど忘れしても推測することができます。

一問一答を解く際は、深く考え込まずにテンポよく進め、間違えた用語だけをチェックして反復練習を繰り返しましょう。

言葉の「定義」だけでなく、実際のビジネスシーンでどう使われるのかという目的やメリットまで言えるようになれば完璧です。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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