証券会社の大手5社を徹底比較! メリットや選び方をプロが解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

    Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師

    Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Rie Kuwata〇2018年にキャリアコンサルタントとして独立。企業対象の研修講師や各学校でのキャリアカウンセラーを経てハローワーク就職支援ナビゲーターを務め、年間約3,000名の相談を受けている

    プロフィール詳細

この記事のまとめ

  • 大手証券会社はそれぞれ得意とする事業領域が異なる
  • 大手証券会社を数字で比較したうえで自身に合う企業を見極めよう
  • ミスマッチを避けるために大手証券会社のリアルな働き方を理解しよう

証券会社への就職を検討している学生のなかには「大手証券会社5社の違いがわからない」「証券会社の具体的な仕事内容をイメージできない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

大手証券会社には、金融市場の第一線で働ける魅力があります。ただし、各社で特色や強みが大きく異なるため、就活を始める前に企業ごとの特徴を理解することが重要です。

また、大手証券会社の仕事は部門によって求められるスキルや業務内容が大きく異なるため、事前に各部門の特徴を理解し、自身の適性にあった職種を見極める必要があります。

この記事では、キャリアコンサルタントの板谷さん、吉田さん、桑田さんのアドバイスを交えながら、大手証券会社の特徴や選び方について詳しく解説します。

証券業界への就職を考えているものの、大手証券会社に入社する難易度やリアルな働き方に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

大手証券会社の年収・事業領域・働き方で比べて志望する企業を選ぼう

大手証券会社は、それぞれ事業領域やターゲットとする顧客層が異なるため、自身のキャリアプランに合わせて志望する企業を選ぶことが重要です。また、大手証券会社には年収や待遇面で大きな違いがあるため、長期的なキャリアを見据えて比較・検討する必要があります。

そこでこの記事では、証券会社大手5社の年収や事業領域、働き方について解説します。まずは証券業界の基礎知識を理解してから、大手証券会社の特徴や各社の違いを見比べましょう。

また、大手証券会社ならではの働き方やキャリアパスについても解説します。各社で異なる社風や求める人物像を理解して、自身に合った就職先を選ぶ際の参考にしてみてください。

そして記事の後半では、大手証券会社の選び方を3ステップで解説します。自身の志望度や適性を見極めて、より良い就職先選びにつなげましょう。

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まずはここから!証券会社の基礎知識

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  • ビジネスモデル
  • おもな業務内容
  • 今後の展望

証券会社のビジネスモデルや業務内容は普段生活をしているうえではなじみが薄く、就活生にとってイメージしづらい分野かもしれません。しかし、証券会社で働く場合、経済の最前線で活躍でき、高い年収を実現するチャンスをつかむためにも、事前に基礎知識を理解しておくことが重要です。

ここでは、証券会社の基礎知識として、ビジネスモデルやおもな業務内容、今後の展望について解説します。これらの情報は大手証券会社を比較するうえでの土台となるため、まずはしっかりと理解を深めていきましょう。

証券会社の基礎知識を知る前に、こちらの記事で金融業界について理解を深めましょう。金融業界の特徴や業界の動向について解説しています。

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ビジネスモデル

証券のビジネスモデル

証券会社のビジネスモデルは、おもに以下3つの事業から成り立っています。

証券会社のおもな事業

  • リテール事業:個人投資家や中小企業向けの金融商品販売
  • リサーチ事業:市場分析と投資アドバイスの提供
  • 投資銀行事業:企業の資金調達支援とM&A支援

M&A

2つ以上の企業が合併したり、一企業がほかの企業を買収したりすること

リテール事業は、個人投資家や中小企業に対して証券口座の開設から、株式や投資信託などの売買支援をおこない、そこで発生する売買手数料や商品販売手数料を収益源としています。

リサーチ事業では、株式市場や経済動向の調査・分析をおこない、その情報を顧客や社内部門に提供します。直接利益を上げるのではなく、顧客の投資行動に対するアドバイスをおこなうことでサービスの質を高めて、間接的に企業の収益を高めているのです

投資銀行事業では、大企業や政府機関を対象に、株式の引受やM&Aの仲介、資金調達支援などをおこない、手数料収入を得ています。大規模な取引を扱うため、これらは証券会社のおもな収益源となっています。このように、3つの事業を軸として証券会社はビジネスをおこなっているのです。

証券会社のビジネスモデルへの理解を深めたい人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。銀行の種類や動向について解説しています。

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おもな業務内容

証券会社のおもな業務内容は、以下の4つです。

証券会社のおもな業務内容

  • ブローカー業務:投資家の注文に応じて株式や債券などの売買を仲介する
  • ディーラー業務:自社の資金で株式や債券などを売買して利益を得る
  • アンダーライティング業務:企業が発行する株式や社債を引き受けて資家に販売する
  • セリング業務:投資家に対して投資商品の提案・販売をおこなう

これらの業務は、証券会社の規模や戦略によって注力する分野が異なります。また職種によって担当する仕事内容が異なるため、携わりたい領域をあらかじめ決めておくことで、自身が証券会社で実現したいキャリアプランを検討しやすくなります

今後の展望

証券業界は、高齢化社会の進展による資産運用ニーズの高まりや、デジタル技術の発展により、大きな転換期を迎えています。特に、スマートフォンアプリを活用した投資サービスの拡充や、AI(人工知能)を活用した投資アドバイスの提供など、デジタル化への対応が今後の成長のカギです。

ESG投資

Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス)の3つの要素を考慮して投資する手法

また、ESG投資への関心の高まりを受けて、環境や社会に配慮した投資商品の開発・提供も重要な課題となっています。これは2006年の国連による責任投資原則の提唱以降、気候変動や労働問題などの社会課題への関心が高まり、長期的な投資リターンの改善に向けてESGの要素を重視する投資家が増加しているためです。

さらに、投資初心者向けの商品開発やサービス提供にも力を入れて、新規顧客の獲得にも力を入れています。このように、証券業界は従来の営業スタイルからの変革を迫られていて、新しい時代のニーズに応えるためのビジネスモデルの構築が求められているのです

近年の大手証券会社は新卒採用でどのような人材を求めているのでしょうか?

吉田 隼人

プロフィール

企業によって異なるが思考力やコミュニケーション能力がある人材は必要とされる

これまで大手証券会社の内定者を輩出してきた学生の傾向から、近年の大手証券会社は、企業によって採用戦略が変わってきたなという印象です。

前提として、どの会社でもAIやデータ分析などのデジタル領域、グローバル的視点、サステナビリティの理解などは年々重要性が高まっています。

そのなかでも、たとえば業界最大手の野村證券は、より論理的思考力や創造性、柔軟な思考力などインテリジェンスに富んだ学生を採用している傾向にあるイメージです。

一方、野村證券以外の大手証券では、学力や学歴よりも、面接でハキハキとしゃべったり、元気さ明るさ、愛嬌といったコミュニケーション力に長けている人が採用されている印象です。

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう

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それぞれ強みが異なる! 証券会社の大手5社の特徴

証券業界の大手5社は、それぞれが独自の強みや特色を持っています。たとえば、グローバルなネットワークを活かした海外展開や、最新技術を活用したサービス提供など、各社で注力している分野が異なります。そのため、自身が興味のある領域に携わるためにそれぞれの特徴を理解することが重要です。

ここでは、証券業界の大手5社について、企業規模や事業戦略、特徴的な取り組みなどを解説します。各社の強みを理解して、自身のキャリアプランに合った企業を見つけましょう。

野村證券:業界最大手の実力派

野村證券は1925年の創業以来、日本の証券市場を牽引してきました。国内最大の顧客資産残高134.4兆円を有し、全国証券会社の預かり口座数の約16%を占める国内最大手です。

野村證券の特徴は、個人向けのウェルス・マネジメント部門と法人向けのホールセール部門の両輪モデルで事業を展開していることです。両部門とも高い収益力を誇り、2025年3月期中間期では、ウェルス・マネジメント部門が2,307億円、ホールセール部門が5,082億円の収益を上げています。

個人向けと法人向けの2つの事業が高い収益を上げることで、市場環境の変化に強い収益構造を実現しています。たとえば、株式市場が低迷して個人投資家の取引量が減ったとしても、企業の資金調達やM&Aのニーズは続くため、収益が安定しやすくなるのです。

また、世界30以上の国・地域に拠点を持ち、約90カ国の国籍を持つ27,000名以上の役職員が在籍するグローバルな体制を構築しているのも特徴の一つです。これにより、資金調達のサポートやM&Aアドバイザリー、金融商品の開発など、幅広いサービスを展開しています。

そのため、野村證券は個人向けや法人向けなど、幅広い金融業務に携わって成長したい人や、グローバルに活躍したい人におすすめです。

桒田 里絵

プロフィール

野村證券の強さは徹底して数字を求める厳しさです。「野村で3年勤めたらどこでもやっていける」と言われるほどノルマや目標管理で個人成果を求められます。

また、個人相手のリテール事業における収益性の高さが特徴です。数字のためなら何でもする厳しさを覚悟する必要があります。同時に非常に成長できる環境であるともいえるでしょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!

就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。

そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

大和証券:外部機関との連携で広がる事業領域

大和証券は122年の歴史を持つ総合証券会社です。従来の証券業務に加えて、ほかの金融機関や企業との連携を通じて新しいサービスを積極的に展開しています。たとえば、社会貢献型の投資商品「ワクチン債」を日本で初めて販売するなど、革新的な取り組みで業界を先導してきました。

事業規模も国内有数で、顧客からの預かり資産は74.7兆円に達します。また、全国182店舗のネットワークを通じて、個人投資家から法人まで幅広い顧客にサービスを提供しているのが特徴です。また、世界24カ国・地域に拠点を持ち、海外の金融機関とも協力して独自の商品開発を進めています。

CFP

世界が認めるプロフェッショナルなFP(ファイナンシャルプランナー)の証。世界25カ国・地域で導入されているFPの頂点とも言われる。Certified financial plannerの略。

大和証券は、金融の専門資格であるCFP®の有資格者数は業界最多の1,469人を誇り、質の高い投資アドバイスには定評があります。投資分析の分野でも高い評価を受けていて、2024年の日経ヴェリタスのアナリストランキング株式編では、6年連続で会社別ランキング1位を獲得しているのです。

大和証券は、証券業務の専門性を高めながら、外部機関との連携や新しい金融商品の開発などをおこない、証券ビジネスの枠を超えるような挑戦がしたい人におすすめです。

みずほ証券:銀行・信託・証券の一体運営

みずほ証券は、みずほフィナンシャルグループの中核企業として、銀行・信託・証券の一体運営を推進する総合証券会社です。全国224カ所の営業拠点があり、特にみずほ銀行の店舗内に証券取引ができる窓口であるプラネットブースを設置するなど、銀行と証券のサービスをワンストップで利用できる体制が特徴です

近年は他社との戦略的な提携も積極的に展開していて、楽天証券PayPay証券との提携も進めています。これにより、店頭での対面サービスとスマートフォンでの取引を組み合わせた、新しい形の資産運用サービスの開発に力を入れているのです。

また、環境や社会問題の解決につながる「SDGs債」という特別な債券の取り扱いでは、5年連続で国内1位を達成しました。このような新しい金融商品の開発でも、業界の先頭をリードしています。

みずほ証券は、銀行・信託との連携を通じて、銀行グループの総合力を活かしながら顧客の多様なニーズに応えたい人におすすめです。

吉田 隼人

プロフィール

みずほ証券は、メガバンク系大手証券会社として、みずほフィナンシャルグループの中核であり、One MIZUHO戦略によるサービス提供力が強みといえます。

みずほ銀行から来る人材も多く、みずほフィナンシャルグループの一員として同じビジョンを共に描き、同じ目線で顧客にサービス提供できることが魅力といえます。

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受けない方がいい職業を診断しよう

就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。

就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
  • 自分に合う職業がわからない人
  • 入社後のミスマッチを避けたい人
  • 自分の強みを活かせる職業を知りたい人

SMBC日興証券:最新技術の積極的な活用

SMBC日興証券は、野村證券・大和証券と並ぶ三大証券会社の一つであり、現在は三井住友銀行グループの完全子会社として事業を展開しています。SMBC日興証券の特徴は、最新のデジタル技術を積極的に活用したサービス開発に力を入れていることです

たとえば、AI(人工知能)を活用したAI株式ポートフォリオ診断を日本で初めて開発したほか、情報収集と株式取引が同時にできる日興フロッギーなど、先進的なオンラインサービスを次々と生み出しています。

また、社内でもデジタル人材の育成に注力し、AI(人工知能)やデータ分析の専門家を増やすことで、新しい金融サービスの開発を加速させています。銀行との連携による銀証連携の強みに加え、このようなデジタル戦略により、従来の証券会社の枠を超えた新しいサービスの提供を目指しているのです。

そのため、SMBC日興証券は、デジタルやAI(人口知能)技術を活用した革新的な金融商品の開発や、サービスの提供に携わりたい人におすすめです。

板谷 侑香里

プロフィール

SMBC日興証券の新卒採用では、最新のIT技術を取り入れた業務もあります。時代の変化に対応して学び続ける姿勢と顧客対応やチームで働くうえでのコミュニケーション能力が求められています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券:世界41カ国以上のネットワーク

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、日系金融グループの三菱UFJと世界的な投資銀行モルガン・スタンレーが手を組んで2010年に誕生した証券会社です。

国内では三菱UFJフィナンシャルグループの個人顧客約3,400万人、法人顧客約120万社という巨大な顧客基盤を持ち、海外ではモルガン・スタンレーの世界41カ国以上に広がるネットワークを活用できる強みがあります。

この独自の体制を活かして、国内のM&A案件では業界トップクラスの実績を誇ります。2023年4月から12月期のM&Aアドバイザリー実績では、野村證券やゴールドマン・サックスなどを抑えて国内1位を獲得しているのです。

グリーンボンドとは

グリーンプロジェクトと呼ばれる環境に配慮した事業に、資金を調達するために発行される債券のこと

また、環境や社会に配慮したESG投資の分野でも、グローバルなネットワークを通じて得た先進的な知見を活かし、グリーンボンドの引受実績で国内シェア24.5%を占めるなど、市場を牽引する存在となっています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、日系金融機関とグローバル投資銀行の両方の強みを活かしたM&Aや資金調達に携わりたい人や、41カ国以上のネットワークを通じて国際的な案件に挑戦したい人におすすめです。

比べてみよう! 証券会社の大手5社の違い

業績(2025年3月期)社風平均年収平均年齢勤続年数
野村證券売上:9,378億円
営業利益:2,359億円
人材育成を重視し、成長を支える社風858万円41.3歳16年
大和証券売上:6,897億円
営業利益:768億円
個性を認め合い、多様性を活かす社風1,299万円40.8歳14.3年
みずほ証券売上:3,675億円
営業利益:509億円
熱意と努力を正当に評価する社風744万円41.4歳15年
SMBC日興証券売上:2,586億円
営業利益:332億円
顧客第一で手厚い教育をおこなう社風715万円42歳7ヵ月14年6カ月
三菱UFJモルガン・スタンレー証券売上:6,054億円
営業利益:341億円
多様性を活かし、専門性を育む社風781万円44.5歳17.3年
証券会社の大手5社の違い

証券会社の大手5社は、それぞれに異なる特徴や強みを持っています。業績や社風、平均年収など、就職先を選ぶ際の判断基準は人によってさまざまなので、多くの項目を比較することでより自身に合う企業を選びやすくなるのです。

ここでは、証券会社の大手5社について、業績や社風、平均年収、平均年齢・勤続年数などを比較しながら解説します。志望先を決める前に、各社の違いを理解しておきましょう。

大手証券会社の企業研究をおこなう際は、以下の記事を参考にしましょう。企業研究ノートで徹底的な企業比較をおこなう方法を解説しています。

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業績

大手証券会社5社の業績は、売上の上位2社となる野村證券・大和証券と、ほかの3社で構造が異なっています。

まず、野村證券と大和証券のおもな売上比率は、大企業や機関投資家向けに株式の引き受けや資金調達・運用、M&A関連業務をおこなうホールセールと、個人や中小企業向けの営業であるリテールが4〜5割を占めているのが特徴です。

つまり、野村證券と大和証券は、幅広い業務から収益を上げる総合証券モデルを確立しています

一方で、みずほ証券とSMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の売上は、投資家が証券会社に株式などの売買を委託して発生する受け入れ手数料が4〜5割、次いで企業の預金や有価証券の利息・配当金などから得る収益などの金融やトレーディング損益が3〜4割を占めています。

つまり、銀行グループの顧客基盤を活かした株式売買の手数料収入や、預金・有価証券運用による収益を中心として収益構造となっているのが特徴です。

桒田 里絵

プロフィール

上位2社は企業・投資家向けと個人向けの売上比率のバランスが良く、様々な分野で自分の適性を活かすためのキャリアパスを幅広く考えていくことができます。ほかの3社は投資家や企業相手が多いと考え、キャリアパスもその分野に限られます。

社風

証券会社の大手5社のそれぞれの社風は、各社で仕事をするうえでの特徴を表しています。まず、野村證券は「人の可能性を信じる力」を重視し、充実した研修制度と段階的なキャリアパスで社員の成長を支援するのが特徴です。若手から責任ある仕事を任せ、早期の成長を促す文化があります。

大和証券は、「多様性をチカラに変える」というスローガンを掲げていて、LGBTQ+向けのパートナーシップ制度や障がい者支援制度など、多様な働き方を支援する制度が充実しています。社員同士が互いを認め合い、支え合う風土があり、それを組織の強みとしているのです。

みずほ証券は「銀行・信託・証券の一体運営」を重視し、グループの総合力を活かした価値提供を実現する体制が整っているのが特徴です。熱意のある社員には年次に関係なく機会を提供し、高い目標への挑戦を支援しています

SMBC日興証券は「お客様からの信頼を第一に」を重視した、マンツーマン指導や実践的な研修など、手厚い育成体制が整っているのが特徴です。向上心のある社員を組織全体でバックアップし、成長を支援しています。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券には、MUFGグループならではの多様なキャリア形成がしやすい社風があります。自ら希望すれば、支店から本部直轄の営業に異動したり、グループ銀行へ出向したりすることができるため、組織体制を活かして挑戦できる環境があるのです。

吉田 隼人

プロフィール

働くうえで社風はとても大切です。基本的に金融業界は、おこなっている事業がほとんど一緒なため、何をするかよりも誰と働くかで選ぶことがポイントとなってきます。

自分にとってどのような社風があっているかは、自己分析によって見つけることができます。過去の経験から、どのような風土の組織であると活躍できてきたかを言語化してみましょう。

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平均年収

国税庁の民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均年収は569万円なので、平均年収が879.4万円である大手証券会社の平均年収はかなり高いことがわかります。

特に大和証券は、大手証券会社のなかでも年収が高くなっています。これは、投資銀行部門やトレーディング部門など、証券会社の業務のなかでも特に高収益が見込める部門を充実させているためです

また、証券業界全体で成果主義の報酬体系を採用しているケースが多く、業績に応じて高額な賞与が支給されることも年収が高くなりやすい要因の一つといえます。

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平均年齢・勤続年数

大手証券会社の平均年齢は、企業によって40.8歳〜44.5歳です。平均年齢が低い企業ほど、世代交代が進んでいるため、若手社員に昇進の機会が多く、チャレンジングな環境で早期にキャリアを築きやすい傾向があります

特に、野村證券や大和証券・みずほ証券は、40歳前後の平均年齢となっているため、証券会社大手5社のなかでは若手でも実力次第で重要な役割を任されるチャンスがあるといえます。

続いて、証券会社大手5社の平均勤続年数は、14.3年〜17.3年です。これは各社の人事戦略の違いを反映していて、長期的なキャリア形成を重視する企業と、中途採用も積極的におこなう企業の違いが表れているのです。

特に勤続年数が長い企業では、段階的なキャリアパスが整備されているのが特徴のひとつです。

たとえば、野村證券では、1971年から続くインストラクター制度や、600名以上が参加してきた海外留学支援、約200講座の自己研鑽プログラムなど、段階的な育成プログラムが整備されているため、長期的なキャリア形成を見据えた人材が多い傾向があります。

板谷 侑香里

プロフィール

平均年齢が若い企業は昇進スピードが早い傾向があり、反対に高い企業は年功序列制で昇進が段階的である可能性があります。

また勤続年数が短い企業は成果重視で成果へのプレッシャーなどから離職率が高い傾向があります。反対に勤続年数が長い企業は従業員の定着率が高く、安定して長く働ける傾向があります。

企業全体の平均勤続年数の目安を知りたい人には、こちらの記事がおすすめです。企業の平均勤続年数の目安や、企業選びにおける平均勤続年数の重要性を解説しています。

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証券会社の大手と中小企業の違い

証券業界では、企業規模によって年収や事業展開に大きな違いがあります。また、大手と中小企業では取り扱う業務範囲や海外展開の有無など、企業としての方向性が異なるため、就職先を選ぶ際はこれらの違いを理解することが重要です。

ここでは、証券会社の大手と中小企業の違いについて解説します。これらの違いを理解して、自身のキャリアプランに合った企業規模を判断する材料にしましょう。

桒田 里絵

プロフィール

大手は総合的に業務展開しているため、優秀なだけでなく幅広い業務に対応できる人材であることを求められます。対して中小は強みを発揮できる分野に特化することが多いため、個性的な人材も良しとする傾向があります。

大手のほうが競争率は高いですが難易度としてはやはり適性とのマッチング度合いによります。企業研究をしっかりおこなってください。

年収に差がある

openworkによると、中小証券会社の平均年収は以下のとおりです。

中小証券会社の平均年収

  • 水戸証券:482万円
  • 岩井コスモ証券:461万円
  • 丸三証券:454万円
  • いちよし証券:433万円
  • 東洋証券:426万円

大手証券会社の年収はおよそ725万〜1,299万円であるため、中小証券会社の年収とかなり差があることがわかります。このような年収の差は、扱う案件の規模や業績連動の賞与体系の違いによるものです。

なお、証券会社は自身の営業成績が賞与に反映されるケースが多いため、中小証券会社でも自身の実力次第で高い年収を目指すことは可能であることを覚えておきましょう。

中小の証券会社は海外拠点がないことがある

大手証券会社は世界各国に拠点を持ち、グローバルな投資機会を提供できる体制を整えているのに対し、中小証券会社の多くは国内拠点のみで事業を展開しているケースが多くなっています。これは海外拠点の運営には多額のコストがかかるため、経営資源に限りがある中小企業では海外展開が難しいためです。

そのため、中小証券会社では国内市場に特化したサービス提供や、地域密着型の営業活動に注力する傾向があります。地元企業とのつながりを活かした営業展開や、顧客一人ひとりに丁寧なサービスを提供することで、大手にはない独自の価値を生み出しているのです。

証券会社を目指す人のなかには「海外に行ける可能性があるから」という目的を持つ人もいると思います。そのなかで、大手証券会社以外にも海外に行ける仕事への就職を検討している人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。海外で仕事をする方法や海外に行ける職種・業界について解説しています。

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中小の証券会社は専門分野に特化する傾向がある

中小証券会社は大手と異なり、すべての金融サービスを総合的に提供するのではなく、特定の分野に経営資源を集中させる戦略を取っている傾向があります。たとえば、富裕層向けの資産運用に特化したり、特定業種のM&A支援に強みを持ったり、独自の投資信託商品の開発・販売に注力したりしています

このように専門分野に特化することで、その分野での高い専門性と実績を築き、大手証券会社と差別化を図っているのです。また、特定の顧客層のニーズに特化したサービスを提供することで、独自の市場ポジションを確立するという目的もあります。

プロに聞いた! 大手証券会社のリアルな働き方

大手証券会社は高い年収を狙える一方で、厳しいノルマや長時間労働があるというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。しかし、実際の働き方は部門や職種によって異なり、近年は働き方改革の影響で労働環境も変化しているため、正確な実態を理解しておくことが重要です。

そこで、キャリアコンサルタントの吉田さんに、大手証券会社の実際の働き方について詳しく聞きました。具体的な業務内容や一日の流れ、部門による違いなどを理解して、就職先を選ぶ際の参考にしましょう。

アドバイザーコメント

部署によって異なるが終電ギリギリまで残業することもある

これまで大手証券会社の内定者を輩出し、実際に働いている人たちの声を聞いている経験から、大手証券会社のリアルな働き方についてお伝えします。

まず激務のイメージですが、会社によったり部署によるのが正直なところです。激務の定義を仕事の量と質とに分けると、量でいえばある程度定時で帰れるかは部署や支店によって変わります。終電ギリギリまで残業をすることももちろんあります。

ただ、定時で帰れるところも自主的な飲み会などが多かったりして帰宅自体は終電ギリギリになるというケースもあるそうです。

仕事の質でいうと、多種多様な金融知識、トークスキル、そしてストレス耐性という点は求められます。特に独立系証券ではこれらの部分では圧倒的に成長できるといえます。

離職率は高いがポジティブ・ネガティブ両方の理由がある

次に早期離職についてですが、結論とても高いです。しかしこれはポジティブな退職とネガティブな退職に分けられます。

ネガティブな退職は、単純に仕事ができなかったり厳しいノルマに耐えられなかったりする人たちです。そういった人たちは早々に辞めていきます。

一方、ポジティブな退職とは、元々独立や起業を前提に大手証券に入社している人が一定数いるからです。特に大手証券は営業力が鍛えられるということでそういったスキルを身に付けたい人に人気なため、営業ノウハウを学んで2~3年で退職するという層がいます。

また、トップ営業となった層も、独立したりキャリアアップの転職やヘッドハンティングを受けるため数年で辞める傾向があります。証券の場合、ある程度の年次になると既存顧客を会社から任せてもらえるようになるため、離職率が低くなったりします。

こういった具体的な話を自分自身で集めていき、最終的に自分自身にマッチしているかを判断していきましょう。

証券会社の大手5社で働くメリット

証券業界で働くことには、金融の知識や顧客との関係を構築するスキルが身に付くことなど、さまざまなメリットがあります。さらに、大手の証券会社ならではのメリットもあるため、事前に把握しておくことが就職後にやりがいを持てるかどうかを見極めるために重要です。

ここでは、証券会社の大手5社で働くメリットについて解説します。これらのメリットを理解することで、大手証券会社を志望する理由を明確にし、自身の就職活動の軸を定めやすくなります。

経済の最前線で活躍できる

大手証券会社は金融市場の中心的な存在として、経済の動向に大きな影響を与える重要な役割を担っています。株式市場やM&A、企業の資金調達など、経済の最前線で展開される取引に直接携わることができるため、金融のプロフェッショナルとしての経験を積むことができます

IPO

Initial Public Offeringの略語。証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにする新規公開株式のこと。

特に、IPOの引受業務や大型のM&A案件など、経済ニュースで取り上げられるような重要な取引にかかわる機会も多くあります。このように、市場の最前線で働くことで、金融業界の最新トレンドや経済の動きを肌で感じながら、専門性の高いキャリアを築けるのです。

大手証券会社で活躍するためには、学生時代からどのような準備をすべきでしょうか?

板谷 侑香里

プロフィール

就職前に投資を経験するのも学びの手段

就職してからでも学ぶ機会は多いのですが、証券会社に入るとインサイダー取引と看做されてしまう可能性もあるため、自由に証券取引をおこなうことができないケースが多いです。

一方で、学生時代に模擬的なものや実際に証券取引などの投資をしておくと顧客の視点を養うことができます。

また、証券会社では様々なインターンシップを用意しているケースもあります。インターンシップなどへも積極的に参加してみましょう。国際部門を視野に入れている人は英語力を高めておきましょう。

大規模な事業に携わるチャンスがある

時価総額

現在の株価に発行済株式数をかけて算出される数。企業の価値や規模を表す指標として使われる。

大手証券会社では、時価総額が数千億円規模の企業の資金調達や、大手企業間のM&A案件など、大規模な取引に携わるチャンスがあります。このような大型案件は、キャリアを築き上げるうえで貴重な機会となり、金融のプロフェッショナルとして大きく成長しやすくなります。

また、グローバル企業の株式上場支援や、海外企業とのクロスボーダーM&Aなど、国際的な案件にかかわれる機会も豊富です。さらに、大手企業との取引を通じて築いたネットワークは、長期的なキャリア形成において大きな強みとなることも考えられます。

吉田 隼人

プロフィール

大手証券会社で若手のうちから大規模な事業に携わるのは、相当な能力と実績がないと厳しいでしょう。

投資銀行部門に就職することができれば若手のうちから大規模な事業に携わりやすいですが、非常に難易度の高い採用となるので、覚悟とそれに見合う実力が必要となります。

高い年収を狙いやすい

証券会社の大手5社の平均年収は879.4万円です。一方で、先述のとおり日本の給与所得者全体の平均年収は569万円であるため、大手証券会社は一般企業と比べて大幅に高い年収水準となっています。これは基本給の高さに加え、営業成績や案件の成約によるインセンティブが充実しているためです

特に、富裕層向けの資産運用や大型のM&A案件を担当する部門では、実績に応じてさらに高い報酬を得られる可能性があります。また、キャリアの進展に応じて着実に年収が上がっていく傾向にあり、長期的な資産形成の面でも大きなメリットとなるのです。

高い年収を狙えるからという理由で大手証券会社への就職を検討している人は、こちらの記事がおすすめです。給料が高い仕事TOP100や、給料が高い仕事の5つの特徴を解説しています。

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取り扱う金融商品が多いため営業で有利

大手証券会社は、株式や債券、投資信託、デリバティブなど、幅広い金融商品を取り扱っています。そのため、顧客のニーズや市場環境に応じて、最適な商品を提案できる強みがあります

たとえば、株式市場が低迷している際は債券や投資信託を提案したり、リスク許容度の高い顧客には新興国株式ファンドを提案したりと、柔軟な商品提案が可能です。また、独自開発の金融商品や、グローバルな金融機関と連携した商品など、中小証券会社では扱えない商品も多いため、営業面で有利となっているのです。

自身が大手証券会社の営業職に適性があるか不安な人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。営業に向いていない人の特徴や、営業に向いてないという不安を解消する方法を3ステップで解説しています。

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応募前に把握しよう! 証券会社の大手5社で働くデメリット

大手証券会社で働くことにはさまざまなメリットがある一方で、厳しい一面があるのも事実です。業界をリードする大手企業だからこそ求められる高い目標設定や、大規模組織ならではの制約があり、入社後の後悔を避けるためにも、応募前にこれらのデメリットを理解しておくことが重要です。

ここでは、証券会社の大手5社で働く際のデメリットについて解説します。これらのデメリットは、長期的なキャリア形成や働き方に大きく影響する要素となるため、自身の価値観や希望する働き方と照らし合わせて、慎重に検討しましょう。

就活の準備を進める前に大手企業のみを志望している人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。大手のみを志望する大手病のリスクについて解説しています。

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大手証券会社の離職率は特に高いと聞いたことがあります…。

桒田 里絵

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離職率の数字ばかりにとらわれず自分にとっての良し悪しで判断しよう

大手証券会社の離職率は30%近いと言われています。一般的な企業の離職率の平均は15%程度であるため倍近いです。

その理由は、継続して高い成果を求められる、顧客の財産を預かり増やすという任務の性質上、責任の重さがプレッシャーになる、そして転勤や異動の多さもストレスになります。このような厳しい環境に心が折れる人ももちろんいます。

しかし、証券業界はここでないと味わえない魅力にあふれています。豊富な人脈を築ける、高い収入、金融や投資の専門知識が得られる、大きな金額を動かし世界に多大な影響を与える仕事にも出会える、といった刺激に満ちた仕事です。

ものごとには良い面と悪い面が併存しています。離職率という数字にとらわれず、証券業界の魅力や利点を享受できる幸せにも目を向けるべきです。

業界のなかでも特に高い成果を求められる

大手証券会社は業界のリーディングカンパニーとして、社員一人ひとりに高い目標設定と成果を求める傾向があります。特に営業部門では、月間や四半期ごとの厳しいノルマが設定され、達成できない場合は評価や報酬に影響することがあるのです

また、投資銀行部門やトレーディング部門でも、常に高い成果が求められ、大きなプレッシャーを背負いながら働くことになります。さらに、大手証券会社は業界内での競争も激しいため、新しい商品開発や顧客サービスの向上など、継続的なパフォーマンスの向上が要求されるのです。

大規模な組織であるため異動や配属に関する希望が通りづらい

大手証券会社は全国に支店網を持ち、数千人規模の従業員を抱える大規模組織です。そのため、人事異動や配属は組織全体の人員配置の最適化を優先して決定されることが多く、個人の希望が通りにくい傾向があります

特に、新入社員は会社の方針に従って全国各地への転勤や、希望とは異なる部署への配属を求められることもあります。また、キャリアアップを目指す際も、自身の希望するタイミングや部署への異動が難しく、会社の人事戦略に沿ったキャリアパスを歩む必要があるのです。

板谷 侑香里

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基本的には、仕事の内容や専門スキルも異なっているため異動のしづらさは確かにあるとみています。

社内公募や上司や人事部との面接時にアピールするなどの方法はあり、会社の方針による部分も大きいので完全に異動できないというわけではありません。

適性を見極めよう! 大手証券会社が向いている人の特徴

大手証券会社で活躍するためには、高い目標にチャレンジする意欲や、プレッシャーの強い環境に適応できる柔軟性など、いくつかの特徴が求められます。これらの特徴は個人の価値観や働き方の希望と密接に関係するため、就職先を選ぶ前に自身の適性を見極めることが重要です。

ここでは、大手証券会社で活躍している人に共通する特徴について解説します。これらの特徴は、就職活動で企業選びをする際の判断材料になるだけではなく、面接でも自身の志望度や適性をアピールする際に重要なポイントとなるため、チェックしておきましょう。

業界最大手としての高い目標設定にやりがいを感じる人

大手証券会社では、営業部門での大型の契約獲得や、投資銀行部門での大規模なM&A案件の成約など、常に高い水準の成果が期待されます。このような環境で活躍するには、プレッシャーを恐れず、むしろ高い目標にやりがいを感じられる姿勢が必要です。

また、大手証券会社は市場シェアの維持・拡大を目指して、常に新しい商品開発やサービス向上に取り組んでいます。そのため、目標達成に向けて自ら行動を起こし、自己成長の機会として捉えられる人が活躍しやすい環境といえます

桒田 里絵

プロフィール

高い数値目標やできそうもない案件、新しい分野への取り組みなど、挑戦すべき課題が続々と現れるが、それを次々にこなしていかなければならない、というプレッシャーです。

異動や転勤が多い環境で多様なキャリアを築きたい人

大手証券会社では、キャリアの途中で複数の部門を経験したり、全国各地の支店で勤務したりする機会が多くあります。このような異動や転勤を通じて、さまざまな業務や地域での経験を積めるため、金融のプロフェッショナルとして総合的なスキルを磨きやすくなっています。

転勤をすることでその地域特性に応じた営業手法の習得や、異なる商品・サービスの取り扱いなど、配属先ごとに新しい知識や経験を積むことが可能です。また、支店での営業経験を活かして本社の商品開発部門で活躍したり、マーケット分析のスキルを磨いたりするなど、自身の適性に合わせて専門性を高められる環境が整っています。

そのため、大手証券会社は、地域特性に合わせた営業スキルを磨きたい人や、さまざまな商品知識を習得しながらキャリアを広げたい人におすすめです。

大手証券会社のなかでも全国転勤がある職種を検討している人は、以下の記事をチェックしておきましょう。全国転勤のメリットや、向いている人の特徴を解説しています。

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プロに聞く! 証券会社の大手5社に入社する難易度

証券会社の大手5社は、金融業界のなかでも特に人気の高い就職先です。そのため「学歴や資格がないと厳しいのではないか」「選考基準が厳しすぎて通過できないのではないか」と不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

ここではキャリアコンサルタントの板谷さんに、証券会社の大手5社に入社する難易度について詳しく聞きました。証券会社の大手5社への就職を目指している人や、自身の合格可能性を見極めたい人は、これらの情報を参考に選考対策を進めていきましょう。

アドバイザーコメント

倍率や難易度の観点から大手証券会社への入社は難しい

証券会社の大手5社はエントリーする人も多いため倍率が高く難易度も高いといえます。証券会社では、マルチタスクで複数の案件をこなす能力や強いプレッシャーの中でも成果を出し続けることのできるストレス耐性が重要になっています。

昨今、金融機関では顧客の資産を強奪するような事件が相次いで起きており、再発防止のためにも倫理観のある人材であることも重要視されていくでしょう。

日本の市場だけでなく、グローバル化に力を入れている側面もあり、英語やその他の言語の運用能力や国際的な活動経験を持っていることが強みになります。

自己分析と企業分析を積み重ねて論理的にアピールできる準備をしておこう

早い段階からインターンシップに参加することと合わせて、「なぜ証券会社を選ぶのか?」、「なぜこの会社に入りたいのか?」という問いに対して論理的に説明できるように自己分析と志望動機を明確にしておきましょう。

企業5社の社風の違いももちろんありますが、配属される支店や上司や顧客との相性など運による難しさもあります。最善を尽くして取り組むことで様々な能力を身につけ自己成長することができる業界です。

こちらのQ&Aでは、大手証券会社の就活でも役立つ金融業界の就職で有利になる資格について、キャリアコンサルタントが解説しています。大手証券会社の選考を突破するために、参考にしましょう。

5ステップ! 自身に合う大手証券会社の選び方

証券会社への就職を考えるなかで「どの企業を選べば良いのか」「自身に合った企業をどう見極めれば良いのか」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。大手証券会社5社はそれぞれ特色が異なるため、慎重に志望先を決める必要があります。

ここでは、自身に合う大手証券会社の選び方を5ステップで解説します。これらのステップは、企業選びの指針となるだけではなく、面接でも自身の志望度をアピールする際の重要な要素となるため、目を通しておきましょう。

証券会社の就活に向けて準備を進める人は、こちらの記事を参考にしましょう。証券会社への就職を目指すうえで前提となる3つの選考対策や志望動機の例文について解説しています。

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①自己分析をして証券会社に求める条件を明確にする

証券会社を志望する理由は、人によってさまざまです。そのため、まずは自身が証券会社に求める条件を明確にすることが重要です。

たとえば「グローバルな環境で働きたい」「特定の金融商品を扱いたい」「年収1,000万を達成できるキャリアを歩みたい」など、具体的な希望を書き出してみましょう。また、やりたい仕事内容や、重視する待遇面の条件なども整理します。

このように自己分析を通じて、自身が証券会社に求める条件を明確にすることで、より的確な企業選びができるようになるのです

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条件によっては中小の証券会社という選択肢もある

自身が志望する企業に求める条件によっては、中小証券会社への就職も選択肢の一つです。たとえば、特定の金融商品に特化した専門性を身に付けたい場合や、地域密着型の営業をおこないたい場合、大手よりも中小の証券会社のほうが自身の希望に合致するかもしれません。

中小証券会社は大手と比べて事業規模は小さいものの、特定分野での高い専門性や、地域に根差した独自のビジネスモデルを持っています。また、組織が小規模であるため、若いうちから重要な案件を任されるチャンスも多くあります。

このように、自身の価値観や目指すキャリアによっては、中小証券会社も魅力的な選択肢となり得ることを踏まえて企業選びをしましょう。

吉田 隼人

プロフィール

大手の社風や雰囲気が合わない人は中小証券会社のほうが向いている可能性があります。

大手を企業研究してみて合っている会社がなく、それでも証券で仕事をしたいのであれば中小証券会社に企業研究の幅を広げてみると良いでしょう。

②大手証券会社でのキャリアプランを考える

大手証券会社では、入社後のキャリアパスが部門によって大きく異なります。そのため、実際にエントリーする前に「今後どのようなキャリアを目指したいか」「どの部門でスキルを磨きたいか」など、具体的なキャリアプランを描くことが大切です。

たとえば、リテール部門では個人向け営業からスタートし、将来的には富裕層向けの資産運用アドバイザーを目指すことができます。また、投資銀行部門では企業の資金調達支援やM&A案件を担当し、フィナンシャルアドバイザーとしてのキャリアを築けます。

さらに、トレーディング部門では市場分析のスペシャリストとして活躍することも可能です。このように、将来的に達成したいキャリアの目標を考えることで、就職のミスマッチを避けやすくなります

大手証券会社でのキャリアビジョンが決まっていない人は、こちらの記事で考えてみましょう。キャリアビジョンを描く必要性や、キャリアビジョンの描き方を5ステップで解説しています。

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③大手証券会社の違いから自身に合う企業を見つける

大手証券会社5社は、それぞれ異なる強みを持っています。たとえば、グローバルなネットワークを活かした海外展開に強みを持つ企業や、最新技術を活用した金融サービスの開発に注力する企業、メガバンクとの連携を活かした総合的な金融サービスを提供する企業など、それぞれ注力している分野が異なるのです。

これらの違いは、入社後のキャリア形成にも大きく影響します。たとえば、海外志向が強い場合は世界的なネットワークを持つ企業、デジタル技術を活用した金融サービスに関心がある場合は、フィンテックへの投資に積極的な企業を選ぶのがおすすめです

このように、大手証券会社ごとの特徴を自身のキャリアプランと照らし合わせ、より自身に合った企業を見極めていきましょう。

④OB・OG訪問で情報を集める

大手証券会社で働くことへの理解を深めるためには、OB・OG訪問をおこなうのがおすすめです。OB・OG訪問では、ホームページ(HP)や企業の採用サイトなど、公式情報だけでは知ることができない、実際の働き方や社風、部門ごとの特徴など、リアルな情報を得られます

特に大手証券会社は「激務である」「離職率が高い」などの噂が広まっているため、ネット上の情報だけではなく、実際に働いている人から話しを聞いて、実態を知ることが、入社後のミスマッチを防ぐためにも重要です。

また、その企業を選んだ理由や、実際に働いた感想など、経験者だからこそ語れる貴重な話を聞ける機会にもなります。

OB・OG訪問では、事前に聞きたいことを整理し、限られた時間を有効に活用しましょう。また、可能であれば異なる部門の人や別の企業で働く人に話を聞くことで、より幅広い視点から証券会社・証券業界への理解を深めやすくなります。

OB・OG訪問をまだしたことがない人は、こちらの記事で準備を進めましょう。OB・OG訪問のメリットや、OB・OG訪問で就活を有利に進める手順を解説しています。

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⑤インターンシップに参加する

インターンシップは、実際の業務を体験しながら企業の雰囲気を直接感じることができる貴重な機会です。大手証券会社のインターンでは、営業ロールプレイングや市場分析の演習、模擬案件の検討など、実践的なプログラムが用意されているため、参加することでその証券会社で働くイメージをしやすくなります

また、現役社員との対話を通じて、その企業特有の文化や価値観を理解することもできます。さらに、同じインターンに参加する他大学の学生と交流し、証券業界を志望する学生の金融知識のレベルやプレゼンテーション力・ディスカッション能力など、選考で重視されるスキルを見られるため、現時点での自身の実力を把握しやすくなるのです。

なお、大手証券会社では、インターンでの成果が選考に影響することもあるため、積極的に参加し、自身の適性を見極めると同時に、企業にアピールする場としても活用しましょう。

板谷 侑香里

プロフィール

エントリーシートの質を高め、適性検査や選考会などインターンの選考の一つひとつの流れで最善を尽くしていくことが求められます。

ポートキャリアのそれぞれ特集されている記事を参考に納得のいく結果になるよう取り組んでくださいね。

大手証券会社のインターンに参加する予定の人は、以下の記事で準備を進めましょう。インターンに参加すべき時期や、インターンの選考対策について解説しています。

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証券会社の大手は難関だからこそ自身の適性を見極めて就職先を選ぼう

大手証券会社は、高い年収や充実した研修制度、グローバルな環境での業務経験など、魅力的な要素が数多くあります。しかし、企業の規模や知名度だけではなく、各社の特色や社風、そして自身の価値観やキャリアプランを踏まえて検討することが、長期的なキャリアを築くために重要です。

記事では証券業界の大手5社について、それぞれの特徴や強み、社風の違いを解説しました。これらの情報を参考に、大手証券会社で自身が目指したいキャリアの方向性を探してみてください。

大手証券会社で長期的に活躍し続けるためには、自身がモチベーション高く働き続けられることが大切です。そのため、年収や待遇面だけではなく、企業の育成方針や働き方・組織文化などもチェックしたうえで、志望する大手証券会社を選びましょう。

そして、記事で紹介した大手証券会社の特徴を参考に、企業研究からインターンシップ参加まで、内定獲得を目指してみてください。

アドバイザーコメント

大きなプレッシャーを背負うがその分やりがいのある仕事

大手証券会社というところは最大のプレッシャーにさらされながら、最高の自己効力感を感じられる仕事です。たとえるならジェットコースターに乗っているかのように、高い目標に到達したとたんに谷底に突き落とされるような感覚を常に感じながら務めることになります。

それをまるでゲームのステージをクリアするように面白く感じられる人はその種のプレッシャーに耐性を持つことができるでしょう。この通り大変な業界ではありますが、あなた方と同じような若者が夢を持って入っていける業界でもあります。

一生役立つお金に関する知識を身に付けられるのも魅力の一つ

何より稼ぐことができ、自分の知識とセンスで何十億、何百億といったお金を動かせて、世界を相手に活躍もできます。会社の経営危機をM&Aで救うこともできるし、個人の老後の金銭的不安を解決することもできる面白い仕事なのです。

そして、お金や投資の知識は、後々別の業界に転職することになっても非常に役立つ一生の財産となります。少しでも証券業界が気になっているなら、この業界の魅力的な面に目を向け、ぜひトライすることをおすすめします。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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