この記事のまとめ
- 面接が苦手なのはごく自然なこと
- 苦手の原因は大きく分けて7種類
- 面接が苦手でも原因に合った対策で内定を勝ち取れる
- 面接力診断ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
面接を上手くこなせず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。「面接に通過できず苦手意識を感じる」「なぜこんなに苦手なのだろう」と、面接に対して後ろ向きな感情を抱いたり、自身を責めてしまっている人もいるかもしれません。
苦手意識を抱えたまま面接を受けても、不安や自信の無さは面接官に伝わってしまい、なかなか高評価にはつながりません。このような悪循環を断ち切るために、苦手意識をしっかりと克服していくことが大切ですよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの鈴木さん、柴田さん、木村さん、野村さん、瀧本さんと面接の苦手意識を克服する方法を解説していきます。面接に対して前向きな気持ちで臨むことができるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。
面接に行きたくないと思ってしまったときの理由や対処法を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
面接ばかりでなく、就活全体がつらいと感じている人はこちらの記事を参考にしてくださいね。つらさを軽減させることができます。
面接全般の対策方法はこちらの記事で解説しているので、参考にして準備してみましょう。押さえるポイントをまとめています。
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「面接が苦手」と感じるのは決して特別なことではない
「面接が苦手」と感じるのは、ごく自然なことです。多くの学生は、人生の進路を左右するような面接を受けたことがなく、不安を感じやすいことは当然ともいえます。
就活を続けて何度か面接を受けた人もいるはずですが、一度も面接に失敗したことがない人はほとんどいません。
失敗すると、もう一度同じ経験をしたくないと感じて、そこで面接に苦手意識を抱いてしまうこともあります。
しかしそれは当然の感情であり、自分を責める必要はまったくありません。多くの学生の進路を見てきたキャリアコンサルタントの意見を、ぜひ参考にしてみてください。
アドバイザーのリアル・アドバイス!経験が少ないことに不安や苦手意識を抱えるのは当然
柴田 登子
プロフィールを見る就活生にたびたび伝えているのですが、人はまだ始まっていないこと、経験がないことに対して「不安」を感じます。そのため、就職活動が本格開始されていない状況では「不安だ」と感じるのは当然ですし、誰もが就活での面接を「苦手」だと思い込んでいるものです。
また実際、就活が終わった後、第一志望だけでなく複数企業から内定を貰っていても「就活を始めたころは面接がとても苦手でした」という人がとても多いのも事実です。
苦手の原因を分析して対策すれば必ず結果がついてくる
大切なのはその苦手意識につぶされず、何がどう苦手なのかを分析し、事前に面接対策を準備しておくことです。そうすれば、初めは面接で緊張していても、場数を踏めば結果はおのずとついてきますよ。
逆に得意だからと準備を怠っていると、本番で意外な質問の答えが思いつかないという事態を引き起こしがちです。自信があるだけに、一度失敗するとそのあと調子が崩れます。また、そういう場合にどう対処すればよいか練習していなければ、建て直すのも大変です。
そのため、苦手意識を感じていることがチャンスだと信じ、就活準備をとにかく念入りにおこなうことを心掛ければ問題ありませんよ。
面接に対して不安や苦手意識がある人はこちらのQ&Aも参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが不安を解消する方法を回答しています。
面接では、答えにくい質問がされることがあります。たとえば、「苦手な人はどんな人ですか」といった質問は、言い方を間違えると悪口にも聞こえてしまうため、注意が必要な質問の一つです。質問頻度は高くありませんが、対策しておくべき質問の一つといえます。
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面接が苦手に感じる7つの原因を理解しよう

面接が苦手な人は、「自分の性格や能力に問題があるのではないか」と考えてしまい、そんな自分を責めてしまうこともあるでしょう。
面接は「経験が少ない」「失敗するのが当たり前」であることから、ほとんどの人が苦手意識を感じてもおかしくない状況にあります。それにもかかわらず、面接を苦手だと感じていない人もいますよね。
その違いは、考え方の違いにあるのです。つまり、面接に対する苦手意識は変えようとする意識を持つことが大切ですよ。
ここからは、まずは苦手だと感じる原因について解説するので、自分が何に当てはまるのかを考えてみましょう。原因を知ることで、どのように考え方を変えていけばいいかが見えてきますよ。
内定がとれないと悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。内定がとれない人の特徴と対策を詳しく解説しています。
また、面接の苦手意識から就活に焦っている人は、併せてこちらも参考にしましょう。内定に近づく考え方をまとめています。
①人前で緊張しやすいから
面接は初対面の社会人と対話し、そこで合否が見極められるという緊張感のある場面です。誰でも緊張する状況ですが、特に緊張しやすい性格の人は苦手を感じやすいですよね。
緊張を感じているということは、「面接を成功させなければならない」と自分にプレッシャーを強くかけ、ストレスがかかっている状態と言えます。
こうしたストレスは、普段よりも判断力や集中力を下げる原因になります。結果的に実力を発揮できず、面接が苦手になっていると言えるでしょう。
緊張している就活生に見られる失敗例としては、準備してきた内容を忘れてしまうことです。
しどろもどろに話してしまい、結果的に話の内容がわかりにくいなと感じることがあります。
②自分をアピールすることに抵抗があるから
面接は自分自身について企業にアピールする場です。しかし、自己主張が得意でない人や周囲に気を遣いすぎる人は、アピールすることに抵抗を感じることがありますよね。
普段から「目立ちたくない」という思いから、自己主張を遠慮する人も多いでしょう。それと同様に、アピールが求められる面接に苦手意識を感じてしまうのです。
アピールすることに抵抗を感じる人の失敗例として、自分の発言に自信を持てないことから、他人の考えを引用するなどして、結果的に回りくどい言い方になるといったことがあります。
③「完璧に話さなくては」と考えてしまうから
面接で1度も失敗したことがないという人は、滅多にいません。
ですが、「1つも失敗もしたくない」と完璧を求めすぎてしまう人もいますよね。すると少しの失敗でも自分を責め、気持ちが後ろ向きになってしまいます。そうした気持ちからさらなる失敗につながり、悪循環に陥ってしまう人もいるでしょう。
とらわれる必要のない失敗も大事に捉え、面接への苦手意識を持ってしまっているのです。
完璧主義な人によくあるのは、回答を一字一句暗記してくるというものです。
しかし、一言でも言葉に詰まると、その次のセリフが思い出せず頭が真っ白になってしまうことがあります。完璧主義の人は、そこで「もうダメだ」と感じ、次の質問以降で諦めモードになってしまうケースがありますよ。
④「落ちたらどうしよう」と不安があるから
「面接に落ちることが怖い」と必要以上に恐怖心を抱いている人もいると思います。面接に失敗すると、自分を否定されたような感覚になり、傷ついてしまうことがありますよね。
面接での失敗が怖いという人は、つまり傷つくのが怖いという気持ちが生まれていると考えられます。
怖いと感じると萎縮し、自分を最大限にアピールすることができません。そこで面接に失敗すると、さらに萎縮してしまうという悪循環を起こしてしまいます。そして、面接が苦手だと感じているのです。
落ちることへの恐怖心を持つ人の失敗例として、「本来の自分を否定されたくない」という気持ちから、理想の自分を演じてしまい、不自然な言動になるといったことがあります。
⑤コミュニケーションが不得意だから
人と話すことが得意でないという人もいるでしょう。そのような人は、面接官と話すことが苦痛だと感じてしまいますよね。
コミュニケーションが苦手な人には、自分の言葉で上手く説明できなかったり、目線を合わせられなかったり、面接官のペースに合わせられず、適切な相槌やリアクションが不足しがちです。
コミュニケーションが苦手という意識があると、対話しなければならない面接を億劫に思い、苦手に感じる原因になるでしょう。
実際はそこまでコミュニケーション能力が低いわけではないのに、不得意だと思い込み、「伝わらないのではないか」という懸念から話し過ぎたりしてしまうことがあります。
⑥過去に失敗したというトラウマを思い出してしまうから
すでに面接を何回か経験し、通過できずトラウマを感じている人もいるのではないでしょうか。もしくは、圧迫面接を受けたことがあるなど辛い経験から、選考の結果に関係なく精神的な傷になっている人もいると思います。
トラウマが原因で面接に苦手意識を抱える人は多くいます。体に嫌な記憶として染みついて、中には面接を前に体調が悪くなってしまう人もいるでしょう。
トラウマを感じている人に多い失敗例として、「次の面接もまた失敗するかも」と最初から必要以上に緊張し、本当に失敗してしまうということがあります。
また、以前の面接で答えられなかった質問を、別の面接でされたときも要注意です。次こそは、と面接後に対策を立てて回答を準備していても、いざ同じ質問をされると失敗がフラッシュバックしてうまく話せなくなることがあります。
⑦「準備不足なのでは?」と不安に感じるから
単に面接に必要な準備を理解できていないというケースがあります。自分ではできているつもり、やっているつもりになっているからこそやるべきことを見過ごしてしまい、失敗してしまうというケースです。
面接の準備ができていない就活生に特に多いのは、回答への準備不足です。その場の思い付きで答えて乗り切ろうとして、失敗するというものがあります。
準備をしていない就活生は、質問に対する答え方ですぐに面接官にわかってしまいますよ。
原因ごとに考え方や対策を変えて面接に対する苦手意識を乗り越えよう
面接が苦手だと感じる背景は、「緊張しやすい」「人前で話すことが不安」など、人それぞれです。
自分なりの原因がわかったら、次はその原因にマッチした考え方や対策を意識してみましょう。
苦手意識を完璧になくす必要はありませんが、少しでも不安感を和らげることで、就活に対して前向きに頑張れるようになりますよ。
アドバイザーのリアル・アドバイス!どれだけ面接が苦手でも練習の積み重ねで乗り越えることができる!
瀧本博史
プロフィールを見る私が支援してきたなかで印象的だったのは、人前で話すのが極端に苦手で「面接になると頭が真っ白になってしまう」と相談してきた学生です。最初は自己紹介ですら声が震えたり言葉が詰まったりして、本人も「自分には面接を突破することはできないのかもしれない」と落ち込んでいました。
しかし、一緒に対策を進めるなかで、まずは想定質問を数個に絞り、紙に答えを書いて、声に出して練習することを繰り返しました。この「イメージする・書く・声に出す」という段階的な練習は、面接練習の基本として効果的です。
次に模擬面接を重ね、回答の内容に加えて「落ち着いた表情」や「聞き取りやすい声」も意識させることで、次第に自信を取り戻していきました。本番の面接では緊張はあったものの、自分らしさを出すことができ、結果的に第一志望の企業から内定をもらうことができました。
緊張することは悪いことではない! 面接から逃げずに向き合えば道は開く
この経験から言えるのは、面接の苦手意識は準備不足や経験不足が原因となることが多く、工夫と継続的な練習で克服できるということです。緊張するのは「真剣に臨んでいる証拠」であり、完璧に答える必要はありません。大切なのは、誠実さや努力がしっかり伝わることです。
今は苦手に感じていても、準備を重ねれば必ず前に進めます。どうか自分を信じ、一歩一歩取り組んでください。その姿勢が未来の大きな成長につながります。
苦手意識の原因①人前で緊張しやすいタイプの対策
苦手意識の原因①人前で緊張しやすいタイプの対策
- 面接は「いろいろな企業の人と話せる機会」ととらえてみよう
- 面接は「自分を深く知るチャンス」と考えてみよう
- 日本にはたくさんの企業があることを思い出そう
- 緊張していることを正直に面接官に伝えてみよう
考え方のシフトチェンジ
プレッシャーを感じる→特殊な機会を楽しむ・深刻になりすぎない
面接や人前で緊張してしまうのは、多くの学生に共通する悩みのひとつです。
特に人前で緊張しやすい人は、「面接を乗り越えなければならない」「失敗したくない」というプレッシャーを自分にかけすぎている傾向にあります。
ここからは、面接の緊張をやわらげるための考え方と対策を解説します。人前で緊張しやすい人は、まず面接の考え方や捉え方を少し意識することから始めてみてください。
グループディスカッションや集団面接など、複数人が同席する場で緊張してしまうという人は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
他人がいる際に意見を出しにくかったり、見られていることを過剰に意識してしまったりで、いつものパフォーマンスを発揮できず、上手く話せないという人には、特におすすめの記事です。
グループディスカッション 苦手
グループディスカッションが苦手です。コツはありますか?
集団面接 苦手
集団面接が苦手です。どうしたら克服できるでしょうか?
対策①面接は「いろいろな企業の人と話せる機会」ととらえてみよう
面接は、学生のうちにさまざまな業種・職種の社会人と話せる貴重な機会です。
実際に働いている社会人の声を聞ける機会は、企業説明会やインターンシップなどがありますが、面接もそのうちの一つです。
緊張する場として捉えるよりも、「社会を知るチャンス」のように楽しむ視点を持つと、さまざまな企業を比較しやすくなり、就活に対しても前向きに取り組みやすくなります。
また、社会人になると特定の業界の人としかかわらないケースも多いためさまざまな職業・役職の社会人と話ができることは、学生の特権ともいえます。
対策②面接は「自分を深く知るチャンス」と考えてみよう
普段、自分がどのような人間であるか知るきっかけは少ないですが、面接では、自分の強みや価値観を質問されます。
面接官は、就活生の人柄を知ろうと多角的な視点から質問します。多くの人が自分に強い関心を持ち深掘りする機会も、それを通して自分自身のことを発見をする機会も、就活以外ではなかなかありません。
いくつかの質問を受けているうちに、自分では気づけなかった一面に出会えることがあります。
面接は、ただ答えたことを評価される場ではなく、自分自身に向き合う時間とも捉えられます。そう考えると、緊張よりも学びの感覚を持ちやすくなりますよ。
対策③日本にはたくさんの企業があることを思い出そう
「第一志望の面接で失敗したくない」という気持ちが、プレッシャーを強めている場合もあります。
しかし、たとえ一つの面接で失敗しても、自分に合う企業が一つとは限りません。
総務省の平成26年経済センサス‐基礎調査によると、日本には175万社の企業が存在することがわかります。
また、春の採用活動が終わっても、二次募集、三次募集をしている企業も数多く見られます。
たとえ一つの面接で失敗しても、次のチャンスがあると考えることで、不安を和らげやすくなりますよ。
- 行きたい企業や業界が限られているので、チャンスが多いとは思えません。
行きたい理由を深掘りし視野を広げてみよう
行きたい企業や業界にこだわりすぎている可能性があります。このような就活生には、視野を広げることをアドバイスしています。
なぜその企業や業界に行きたいのかの質問を深堀りしていくと、案外行きたい企業や業界でなくても自分のやりたいことができる企業がたくさんあることが多いです。
対策④緊張していることを正直に面接官に伝えてみよう
いくら面接に対する考え方や捉え方を変えようとしても、どうしても本番では緊張してしまうものです。
そんなときは、無理に隠さず、緊張していることを素直に伝えてみることも、一つの方法です。
たとえば自己紹介のタイミングで「実は今、大変緊張していますが、御社への想いをしっかりお伝えできればと思います」といった一言を添えてみましょう。
正直な気持ちを伝えることで、「緊張しているけれど頑張っているな」といった印象につながったり、和やかな雰囲気になったりするため、ぜひ面接で使ってみてください。正直な気持ちは、熱意が伝わるきっかけにもなりますよ。
面接を担当している立場として、私は「緊張している」と言われて「この学生はダメだ」とは考えません。むしろ素直にその気持ちを話してくれたら「がんばって!」と応援したくなります。
また、緊張=自社に対する思いが強い、と好意的に捉えることもありますよ。
アドバイザーからワンポイントアドバイス緊張を解くには自己理解を深めることがポイント
鈴木 洵市
プロフィールを見る就職活動の面接で、最初から緊張しないという就活生はほとんどいないと思います。あなただけが緊張しているわけではないということをまず認識してください。
その中でも特に緊張しやすい学生は、面接前の自己理解が進んでいないというケースが多く、準備段階から、自分と深く向き合うことをどれだけ多くしてきて、自分自身を認めているかが緊張から解けるポイントとなりますよ。
ありのままの自分を話すことでリラックスできる
今まであなたが培ってきた人生は、あなただけのもので、それが今のあなたを構成しています。
まずはあなたが自分自身を知り認めることで、余計なプレッシャーを自分でかけないよう心がけましょう。そして、ありのままの自分を話すことを意識すると、面接に対する苦手意識が薄らぐと思いますよ。
面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!
面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
そこで活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、森永製菓や伊藤忠商事、トヨタ自動車などの人気企業の面接で、実際に聞かれた質問とその答え方がわかるようになっています。
どんな質問にも自信をもって答えられるようになれば、面接も怖くなくなります。今すぐ活用して、面接突破の力を手に入れましょう!
苦手意識の原因②自分をアピールすることに抵抗がある場合の対策
考え方のシフトチェンジ
アピールすることに抵抗がある→自己アピールではなく企業への貢献や周囲の存在を伝える
自分をアピールすることに抵抗があるため、面接が苦手と感じる人も多いです。
特に、謙虚な性格の人や周囲との協調を大切にしてきた人ほど、自分の良い部分やエピソードをアピールすることに抵抗を感じる傾向にあります。
しかし、面接は自分を売り込む場であり、自分の強みや経験をきちんと伝えることが求められます。アピールしなければ、評価してもらうための材料を相手に渡せないまま終わってしまうのです。
ここからは、自分を押し出すのが苦手な人が実践しやすい考え方や対策について解説します。考え方を少し変えるだけで、アピールへの苦手意識はぐっと軽くなりますよ。
面接は、就活生が入社後、その企業が求める業務をこなせるかどうか判断する場です。短時間で応募者の「実力」を把握しなければなりません。
たとえばWEBサイトの制作が必要な職種で、「簡単なWEBサイトなら作れます」と謙遜されてもその人の実力がどの程度かわからず、仕事を任せてよいか判断がつきません。
謙遜は面接官にとって必要な情報ではなく、減点ポイントにしかならないのです。
対策①「企業に貢献できること」を伝える意識を持とう
アピールに抵抗がある人は、「自分が企業にどう貢献できるか」を伝える意識に切り替えてみましょう。
自分の能力や強みをただ伝えるのみでなく、「企業の役に立ちたい」という前向きな姿勢を伝えることで、相手にも好印象を与えることができます。
たとえば、自己PRやガクチカを話す際は、「この経験を通じて培ったスキルを、御社の〇〇業務で活かせると考えています」といった形で、自分の強みと企業のニーズを結びつけて話すのも良い方法です。
謙虚さを保ちながらも、しっかりと自分を伝えられる方法として、ぜひ取り入れてみてください。
企業に貢献できることを伝える方法
- 強みを活かしてどう事業の発展に活かせるか話す
- 強みと求める人物像が合っていることを話す
- 強みが仕事内容にどうマッチしているのか話す
- 過去の経験がどのように仕事に活きるか話す
対策②成功の裏に周囲の協力があったことを伝えよう
自己PRやガクチカを話す場面では、自分の成果を語るなかに「周囲の協力があったからこそ実現できた」という視点を加えてみてください。
たとえば「自分の考えに賛同してくれた仲間を巻き込んで行動した」といったように、自分が中心となって周囲を動かしたことが伝わるエピソードであれば、謙虚さを保ちつつも主体性をアピールすることができます。
ただし、謙虚になるあまり、協力してもらったことばかりを強調しすぎると、他力本願な印象を与えてしまうこともあります。
あくまで「自分の行動や工夫が結果につながった」と伝えることを意識してみてください。
企業について批評をするような言い方をしていたり、企業に対しアドバイスをするような話し方をされると、「上から目線だな」と感じます。そうでなければ、基本的に面接官が「自慢」と捉えたりすることはあまりありませんよ。
アドバイザーのリアル・アドバイス!面接でアピールすべきは実績よりも努力を重ねてきた過程である
野村 芳克
プロフィールを見る面接では、自分に自信が持てず「ほかの学生に比べて何もない」と感じる人は少なくありません。しかし実際に企業が知りたいのは、特別な実績よりもあなたがどのように考え、行動してきたかです。
まず「自分が当たり前にやってきたこと」に価値があると認識しましょう。学業やアルバイト、部活動、ボランティアなど、努力や工夫を重ねた経験は小さなことでも必ず評価の対象になります。
面接でのアピールの際には「企業にどう貢献できるか」という視点を軸に、これまでの経験から得た学びや強みを自分の言葉で具体的に語ることが重要です。
たとえば「人の意見をまとめる力」や「粘り強く課題を解決した経験」など、日常的な取り組みでも立派な強みとなります。自分ならではの表現を添えてみましょう。
自信を持って面接に臨むために自分をアピールする表現方法を身に付けよう
また、自信の源は準備と練習にあります。自己分析でエピソードを整理し、友人やキャリアセンターで模擬面接を重ねることで、自然と表現力が養われるでしょう。
面接官は完璧な回答よりも、等身大で誠実な姿勢を高く評価します。これまでの歩みを肯定し、「自分だからこそ伝えられる価値」を堂々と表現することが合否を大きく左右するのです。
苦手意識の原因③完璧主義への対策
苦手意識の原因③完璧主義への対策
- 言葉に詰まっても問題ないことを理解しよう
- 聞き返しても良いことを理解しよう
- 1回ですべてを伝え切らなくても良いことを理解しよう
考え方のシフトチェンジ
100%でなければいけない→70%で良い・30%に人間性が表れて人柄を伝えられる
完璧主義な性格によって小さな失敗も大事に捉えてしまい、面接への苦手意識を持つ原因になっていると解説しました。面接が100%の出来だと思えない時は自分を強く責めてしまいますよね。
しかし、面接は人と対峙するものであり、思い通りにいく時もいかない時もあるのが当たり前なのです。少し失敗して人間らしさが出た際に人柄が見えて、「一緒に働きたい」と思われる可能性もありますよ。
目安としては70%の力を発揮し、30%は失敗しても良いと捉えましょう。ここでは、具体的に「30%とは何を指すのか」を解説していきます。少し気を楽にして面接に臨み、実力を最大限発揮できるようにしましょう。
アルバイト以外の仕事経験がない人がほとんどでしょう。世の中のわからないことはまだまだたくさんあって当然ですし、面接官もそれをわかっています。決して完璧にこなすことは求められていないと考え、リラックスして面接に臨むと良いですよ。
対策①言葉に詰まっても問題ないことを理解しよう
面接で答える際に、必ずしもすらすらと話す必要はありません。面接官は回答の内容を聞きながら、就活生がどういう人なのか知ろうとしています。
言葉が出てこないからと言って、思いつきの単語を並べたりすると「質問の意図に合っていない」「何が言いたいのかわからない」などと思われてしまいます。
しっかりと話したいことを話し、その中で就活性の人柄が伝えられれば、多少言葉に詰まっても問題ありませんよ。
自分の考えを伝えようとする中で言葉に多少詰まってしまったとしても、セリフを丸暗記したようにスラスラと答えるよりはるかに良いので、気にする必要はありませんよ。
対策②聞き返しても良いことを理解しよう
面接官の質問を受けてすぐに回答できるのが理想です。しかし、質問の意図がわからなかったり、聞き取れなかったりすることがありますよね。
完璧主義の人は、聞き返すことにも抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。「理解力がないと思われるのではないか」「集中していないと評価されるのだろうか」と考えてしまいますよね。
質問を聞き返したからと言って、合否に影響するというケースは滅多にないでしょう。それよりも、聞くことをためらって質問の意図に沿わない回答をしてしまうことが危険です。質問がわからなかったら、聞いても問題ないことを覚えておきましょう。
対策③1回ですべてを伝え切らなくても良いことを理解しよう
回答が上手くいかず、「言いたいことを全部伝えられなかった」と落ち込んでしまうこともあると思います。
しかし、面接では、用意していた回答を一度の回答ですべて伝えられなくても、問題ありません。
面接官は、応募者の人柄や考え方を多面的に理解しようとして、さまざまな角度から質問を重ねていきます。
無理に1つの回答で多くを詰め込もうとすると、話が長くなって要点がぼやけてしまうこともあるため、まずは聞かれたことに的確に答えることを意識してみてください。
余裕があれば、その都度補足する程度の意識で回答しましょう。
1回の回答で上手く伝え切れなかったと感じた時は、「先程ご質問があった〇〇という内容に付け加えさせていただいてもよろしいでしょうか?」と面接官に確認を取りましょう。
そして、「伝えきれなかった部分があります。それは~」と簡潔に話して挽回することが可能です。
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「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
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苦手意識の原因④落ちることへの恐怖心の対策
苦手意識の原因④落ちることへの恐怖心の対策
- 面接官との相性が合わなかったのだと考えよう
- 自分の存在や経験が否定されたわけではないと知ろう
- やむを得ない理由で不採用になることもあると知ろう
考え方のシフトチェンジ
面接に落ちると傷つく→就活生自身の否定ではないので傷つく必要はない
面接で落ちることを恐れている人は、傷つくことに恐怖心を抱いていると伝えました。面接に落ちてしまうと、自分自身を否定されたようで傷ついてしまいますよね。
しかし、面接は就活生自身の価値を判断しているわけではありません。企業との相性や他の学生との比較などさまざまな要素が合否に影響します。
ここでは、具体的に「落ちること」についての考え方を説明していくので、落ちることへの恐怖心を克服するために、しっかりチェックしてくださいね。
対策①面接官との相性が合わなかったのだと考えよう
面接に落ちてしまったとき、「自分の伝え方が悪かったのかな」「評価されなかったのは自分に問題があるからかも」と落ち込む必要はありません。
面接官と学生は、これまでの経験や価値観がまったく異なる存在です。そのため、アピールした内容が面接官にうまく響かなかっただけという可能性も十分にあります。
自分と企業との相性があるように、「面接官との相性がたまたま合わなかった」と考えることで、必要以上に自分を責めず、次の面接の準備を進められます。
就活は長い戦いであるため、落ち込んでしまったときこそ、視点を少し変えて気を持ち直して、再チャレンジしてみてください。
面接官との意見の相違の例として、単語としては同じでも会社が定義しているものと就活生が考えているものが異なるケースがあります。
たとえば「積極性」を求める企業において、就活生は「強く自己アピールをおこなう」ことが積極性だと考え、企業側は「課題に対して能動的に行動する」ことが積極性だと捉えているといった場合、認識のずれが発生し落ちてしまう可能性があります。
そのような、企業ごとの文化や組織の雰囲気は、中にいる人にしかわからないものもあるため、落ちても気にする必要はありませんよ。
対策②自分の存在や経験が否定されたわけではないと知ろう
面接で落ちたときや面接官の反応が悪かったとき、自分自身を否定されたように感じて、強く落ち込んでしまうこともあると思います。
しかし面接の結果や面接官の反応は、自身の人間性や人格を評価するものではありません。
企業ごとに求めるスキルも人物像も大きく異なります。そのため、別の企業で同じエピソードを話しても、たまたまその企業のニーズとマッチしなかったというケースも多いのです。
面接での出来事をネガティブに捉えすぎず、「もっと自分に合う企業を見つけるチャンス」と考えることで、次の選考にも前向きな気持ちで臨めるようになりますよ。
対策③やむを得ない理由で不採用になることもあると知ろう
企業が不採用を決める理由は、必ずしも学生の能力や人柄が原因とは限らず、企業側の都合である可能性もあります。
たとえば、男女比のバランスや配属先の人数、採用枠の調整など、企業内部の事情によってやむを得ず不採用になるケースも実際にあります。
特に明確な理由が思い当たらないときは、「たまたまタイミングが合わなかっただけ」と、気持ちを切り替えてみてください。
ショックを次に持ち越さず、前向きな気持ちで次の面接を目指すことが、内定獲得の近道にもなります。
会社側の事情でよくあることとして、社会事情や経営状況が急激に変化してしまい、人材採用を計画していたけれども、会社の資金確保を優先して図らなければならないようなケースがあります。
アドバイザーのリアル・アドバイス!自分ではどうしようもできない理由で落ちてしまうことも多い
木村 千恵子
プロフィールを見る面接の結果は誰にも予測できません。就職の面接は、お見合いのようなものです。縁があれば順調に進み、縁が無ければその先には進みません。つまり、面接の結果は自分の取り組みや努力以外に左右される要因もたくさんあるのが実情なのです。
そのため、次の選考に進めない原因はすべて自分にあると考えるのではなく、「この会社とは縁がなかっただけ」と考え方を変えてみてください。
他にもっと自分に合う企業があると考えよう
さらに別の言い方をすれば、その会社よりももっと縁の強い会社があって、その会社とこれから出会うはずなので、そのために今は縁が成立しなかった、ということもできます。
目の前の会社に対する志望意欲をしっかり持って面接に臨み、その結果縁がなかったのなら、その結果に対して恐怖心を抱く必要はないのです。
面接にベストを尽くした自分を認めてあげたうえで、別の「縁がある」会社との出会いを期待して、またベストを尽くしましょう。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
苦手意識の原因⑤コミュニケーション力の対策
苦手意識の原因⑤コミュニケーション力の対策
- 質問の真意を考えよう
- 会話のキャッチボールを意識してみよう
- 表情や姿勢を少し意識してみよう
考え方のシフトチェンジ
コミュニケーションが苦手→面接のコミュニケーションはポイントを押さえればOK
コミュニケーション力に自信がない人は、「面接官と上手にコミュニケーションが取れないのではないか」と不安に感じてしまいますよね。
しかし、面接の会話はあるポイントを押さえれば日常のコミュニケーションよりもずっと楽におこなうことができますよ。普段コミュニケーションに苦手意識を持っていても面接では上手く話せた、という就活生も多いです。
ここでは、面接に必要とされるコミュニケーションのポイントを具体的に解説していきます。そのポイントを踏まえて話すことで、面接でのコミュニケーションへの苦手意識を克服しましょう。
対策①質問の真意を考えよう
コミュニケーションに苦手意識を持つ人にとってありがちなのは、何を話すかに集中しすぎて、質問をしっかり聞けていなかったというものです。その状態では、面接官が求める回答に近付きません。
そのため、まずは面接官の質問内容や、求めている回答をしっかりと理解することが大切です。
ただ、話すこと自体が苦手で、質問を聞いてからでは回答をまとめられないという人もいますよね。そのような人は、面接で聞かれそうなことをまとめ、話す練習をしておいて、本番は質問にしっかりと集中できるようにすると良いですよ。
練習しておくと良い回答の例
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- 逆質問
それぞれの対策方法は以下の記事で紹介しているので、参考にしてくださいね。
自己紹介
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
志望動機
面接の志望動機の答え方を3ステップで解説|志望業界別の例文20選
自己PR
面接の自己PRの伝え方! 構成・例文20選つき
学生時代力を入れたこと
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
逆質問
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
対策②会話のキャッチボールをするという意識を持とう
コミュニケーションが苦手な人は、質問に対して端的すぎる回答で終えてしまったり、台本を読むように一方的に話してしまうことがあります。しかし、面接は面接官と会話をする場という意識を持つことが大切ですよ。
面接は試験ではありません。面接官は「あなたのことをもっと知りたい」という思いで質問をしています。だからこそ「会話を通じて自分を知ってもらおう」と考え、会話のキャッチボールをする意識を持ってみてくださいね。
「会話のキャッチボールが上手い」とは、「お互いに心地よいペースで会話をすることができる」ということです。
面接官の問いかけや反応に対して、常に笑顔で反応し、否定的な言葉を使わずにポジティブな言葉をタイミングよく入れながら双方向の対話を進める意識を持つと良いですよ。
対策③表情や姿勢を少し意識してみよう

コミュニケーションに苦手意識がある人は、緊張から表情が硬くなってしまうことがあります。しかし、面接においては、見た目や表情からの情報も重要なポイントです。
メラビアンの法則
コミュニケーションに矛盾がある際、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%の割合で優先して処理するという心理学の法則
たとえば、目線が合っていないと、「自信がなさそう」「話に説得力がない」と思われてしまうことがあります。
練習の段階から以下のポイントを意識して、表情や姿勢などを少しずつ意識してみましょう。
好印象を残す表情のポイント
- 意識的に口角を上げる
- 目線はしっかりと面接官に合わせる(眉間を見ることでも問題ない)
- 眉毛を少し上げる
- これらの対策を意識しても、いざ本番になるとやっぱりコミュニケーションに苦手を感じてしまいます。どうすればいいですか?
模擬面接を録画してチェックすると改善できる
コミュニケーションが苦手ならば、とにかく模擬面接などで練習しましょう。
しかし練習だけではダメで、スマホなどで録画して必ずチェックしてくださいね。
慣れるまでは気恥ずかしいものですが、自分の姿を客観的に確認すれば受け答えのスキルは劇的に改善します。また、録画で自分の改善したポイントを見れば、次第に自信もついてきますよ。
模擬面接は大切な面接対策ですが何を準備すればいいのかわからない人もいると思います。模擬面接の詳しいやり方はこちらの記事を参考にしてください。
苦手意識の原因⑥過去に失敗したトラウマへの対策
苦手意識の原因⑥過去に失敗したトラウマへの対策
- 面接ごとに「求められる人物像」は違うことを知ろう
- 失敗した経験があるからこそ有利だととらえよう
- 面接の嫌な記憶を忘れる気分転換をしてみよう
考え方のシフトチェンジ
また失敗することが怖い→失敗した記憶を上塗りもしくは忘れられれば前を向ける
過去の面接での辛い経験からトラウマを感じ、苦手意識の原因となっているということも説明しました。時には、自分の意思に反して体が拒否反応を示すといったこともありますよね。
トラウマを克服するには、良い記憶で上書きする意識を持つことが大切です。ただし、その1歩を踏み出すことが難しいですよね。ここでは、具体的にどのように歩みを踏み出すか解説していくので、きっかけを見つけてみてくださいね。
対策①面接ごとに「求められる人物像」は違うことを知ろう
企業ごとに理念や社風、扱っている事業が異なるように、企業が採用したいと思う人物像も、それぞれで大きく異なります。
同じ業界であっても、重視する価値観や採用基準はまったく異なることも珍しくありません。
そのため、面接に落ちてしまった企業で使った話を、そのまま別の企業でも回答した場合、高く評価される可能性もあるのです。
「たまたま相性が合わなかった」と考えて、気持ちを切り替えていくことが、内定獲得のきっかけとなります。
業界や規模が同じ会社であっても、その組織の現状の人材の構成によっても欲しい人材に求めるものが大きく変わります。
たとえば、開発部門の人材補強を優先したい会社と営業部門の人材補強を優先したい会社とでは、面接の場面で求めるものはそれぞれ違ってきますよ。
対策②失敗した経験があるからこそ有利だととらえよう
面接で落ちた経験を、すべてマイナスに捉える必要はありません。失敗した経験がある人こそ、次の面接で有利になれるチャンスを持っています。
たとえば、落ちた面接で聞かれた業界知識をあらためて調べた結果、次の面接で同じ内容を聞かれて、しっかり答えられるということも考えられます。
経験を積むほど知識も増え、その場の思考力も自然と鍛えられるため、長期的に考えると、失敗の経験が将来の内定獲得につながるのです。
不合格をただの失敗と思わずに、一つの経験だったと考えてみてください。
対策③面接の嫌な記憶を忘れる気分転換をしてみよう
面接で次の一歩を踏み出したくても、うまくいかなかった経験がトラウマのようになってしまい、勇気が出ないこともあるはずです。
そのような時は、無理に前向きになろうとせず、まずは気分をリセットすることから始めてみましょう。
気持ちを切り替えることで、「もう一度やってみようかな」と前向きに思えることもあります。
以下のような方法で、自分なりに気分転換できるような要素を生活に取り入れてみてください。
リフレッシュする方法
- 運動をする
- 自然に触れる
- 好きな物かつ体に良いものを食べる
- 身近な人と話す
- マッサージを受ける
- 掃除をする
- SNSを見ないようにする
- 買い物をする
- 湯船に浸かる
アドバイザーからワンポイントアドバイストラウマを感じた経験に成功体験を上塗りすることが大切
柴田 登子
プロフィールを見る就職活動に限らず、トラウマを克服するにはそのトラウマに何度も「さらされる」とよいでしょう。思い出したくないからと振り返らないでいると、ずっと負の記憶が消えません。
また、別の面接で同じような質問をされたときに再度うまく答えられず、トラウマはもっと深い傷になってしまいます。
トラウマだと感じた面接での質問をとことん研究し、対策を改めて考えて克服するよう努めましょう。
トラウマをきっかけに徹底的な面接対策に結び付けよう
具体的には以下のように進めていくとよいでしょう。
①うまく答えられなかった質問をノートに書き出す
②面接官はなぜその質問をしたのか、意図を考える
③どのような回答をするべきだったのか「一般論」をまとめる
④ まとめた「一般論」に、自分の考えや個性を反映させて書き直す
⑤ 書き直したものを何度も読みあげ、言いづらい言葉などを修正する
⑥ある程度練習したら、友人に面接官役を頼み、ロールプレイングをしてみる
これだけトラウマから向き合えば、最終的にはそれが「よく準備できている質問」に変わります。
一度は失敗しても、それを繰り返さないように向き合えばそれはトラウマではなく「答えたことのある質問」として対処しやすくなるでしょう。
苦手意識の原因⑦面接の準備不足への対策
苦手意識の原因⑦面接の準備不足への対策
- それぞれの面接の特徴を理解しよう
- 好印象を残すための準備をしておこう
- 事前に回答内容の整理をしておこう
考え方のシフトチェンジ
準備は万端なはず→網羅できていない可能性がある
面接に対する不安やコミュニケーションへの苦手意識もないのに面接が苦手な人は、面接に必要な準備を理解できていないというケースがあると説明しました。
ここで解説する内容で準備すれば、面接に通過できる可能性が上がります。結果に結びつけられるような準備をできるよう確認していきましょう。
「面接に対する準備」は就職活動の中でも重要性が非常に高いものになります。
面接はその場で面接官があなたという人物を知り、会社にマッチする人材かを確認する場になります。自身についてしっかりと伝え、良い結果に結びつけられるように、しっかり準備していきましょう。
対策①それぞれの面接の特徴を理解しよう
まず、面接ごとに求められていることを知ることが大切です。何が求められているかもわからずアピールすると的外れになり、選考の通過は難しくなりますよ。それぞれのフェーズごとに求められているものを確認しておきましょう。
一次面接は多くの応募者からの絞り込みが必要となることから、社会人として最低限必要な資質があるかを見る傾向があります。基本的なマナーや回答の仕方を確認し、未来の新入社員としてさわやかな印象を残せるよう意識していきましょう。
一次面接で求められるものの例
- 最低限のマナーを守れているのか
- 明るくはきはきとした雰囲気があるのか
- 会話のキャッチボールができているか
一次面接を控えている人は、こちらの記事をチェックしてください。より詳細に対策方法を解説していますよ。
二次面接は、最低限の素質があるとされた面接の合格者の中から、「採用したい」と思う学生を見極めるために設けている企業が多く、マッチ度や熱意を徹底的に見られることとなります。そのため、企業情報や自己についてしっかり理解しておきましょう。
二次面接で求められるものの例
- 企業研究の深さ
- 企業とのマッチ度
- 入社への熱意
二次面接を控えている人は、こちらの記事をチェックしましょう。必要な対策を徹底的に解説しています。
最終面接は、内定を出すか出さないかの最終判断として、二次面接よりもさらに深くマッチ度や熱意を見られることが多くあります。
面接官は役職員になるケースが多いため、そのような企業を熟知している人にも納得してもらえるように、事業の展開や企業の歴史を数十年前まで遡り志望理由などに組み込んでアピールできると良いですね。
最終面接で求められるものの例
- 企業とのマッチ度
- 内定を出せば入社するほどの熱意
最終面接を前にしている人は、こちらの記事をチェックしましょう。内定を獲得するための対策を詳細に解説しています。
「一次面接~最終面接のコツを一気に確認したい!」「さまざまな面接形式のコツを知りたい!」という人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。ほぼすべての面接のコツを解説しています。
対策②好印象を残すための準備をしておこう
どんなに回答の内容が良くても、面接に落ちてしまう人がいます。そのような人は、表情や姿勢など、良い印象を残す準備ができていない可能性がありますよ。
好印象を残すには、以下の内容に注意してみましょう。良い印象は一朝一夕に作ることは難しいです。面接前には、以下の好印象を残すポイントを踏まえられているか録画して確認し、改善できるまで繰り返し練習してみましょう。
好印象を残すポイント
- 大きい声で話す
- 明るい表情で話す
- マナーや礼儀を守る
- 身振り手振りで熱意を伝える
- ゆっくりと話す
- 身だしなみの清潔感を保つ
アドバイザーのリアル・アドバイス!自然な笑顔ではきはきと答えることが好印象のコツ
木村 千恵子
プロフィールを見る面接の場面での好印象を作るには、やはり「自然な笑顔でハキハキ」が最も効果的です。面接は自然と緊張する場面であるため、簡単なようで意外と難しく感じるかもしれません。
毎年新卒採用をおこなっている企業の面接官は、数えきれないほどの面接を経験しているベテランばかりです。そのような百戦錬磨の面接官には、丸暗記をしたり、本来の自分とは違う理想の自分を演じたりしても、好印象を得ることは難しいでしょう。
面接官が求めているのは、自然体の就活生の良いところを見極めること、そしてそれが自社の人材となったときにどんな成長と貢献が期待できるかを面接の中で見出すことです。
自然な人柄からポテンシャルをアピールしよう
たとえ面接の場での質問に的確に答えられなくても、その就活生の自然な人柄や価値観に触れて、将来の成長のポテンシャルが強く感じられる人物であれば、それは十分な好印象と言えるでしょう。
入社後の成長と活躍が期待できそうな、人としての魅力とポテンシャルが光っているような原石を求めている企業も多いので、自然体で自分という人物を見てもらえるように心掛けてくださいね。
対策③事前に回答内容の整理をしておこう
想定される質問に対して回答の内容を準備しておくことも大切です。どの企業でも質問されるものはいくつかあり、それに対して準備できていないことがわかると、「想定できることについて準備をできない熱意がない人」と評価されてしまう可能性がありますよ。
以下の想定される質問に対して回答を準備しておきましょう。
想定される質問の例
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代力を入れたこと
- 逆質問
回答のポイント
- 長すぎず短すぎないか(目安は各質問1分)
- それぞれの回答に矛盾がないか
- 企業理解の深さが伝わるか
- 結論から伝えられているか
面接に苦手意識を持つ人は多くいると思います。面接に必要な準備は、併せてこちらの記事も参考にしてくださいね。
こちらの記事では、自己PRの締め方について解説しているので参考にしてみてくださいね。
人柄を知るために、「休日の過ごし方」について聞かれることがあります。詳しく知りたい人は次の記事をチェックしてみてくださいね。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
考え方で面接への苦手意識は軽くなる! 自分に合った対策で面接を乗り越えよう
面接に苦手意識を持つのは、学生であれば当たり前ともいえます。
緊張しやすかったりアピールが不得意だったりなど、苦手な理由は人それぞれです。
まずは、面接が苦手である自分を否定しないことを意識して、苦手の原因に向き合いつつ、自分に合った対策を試していくことを目指してみてください。
面接に対して前向きに取り組むことで、「噛まずにゆっくり答えられた」「用意していた回答を言えた」といった成功体験が増えていくはずです。
焦らず、自分のペースで面接を乗り越えていきましょう。
アドバイザーからあなたにエール苦手意識克服の最大のコツは完璧でいようとしないこと
柴田 登子
プロフィールを見るそもそも「苦手意識」は完璧であろうとし、それができていないからこそそう思うものです。しかし、企業は新卒採用者に完璧さを求めていません。社会経験のない学生に完璧などありえないからです。
今の自分が完璧な受け答えができないからと、悩んだり自信を持てずにいたりする必要はありません。
むしろ必要以上に「苦手意識」を取り払おうと焦ってしまって、アピールすべきことを伝えられなくなるほうが問題なのです。「多少うまくできないことがあるのは当然だよね」と開き直って面接に臨みましょう。
たとえ失敗しても後から修復できれば問題ない
また、面接の場での失敗は、それをうまくリカバーできればプラス評価につながります。こうした力は現実のビジネスでは大変求められるスキルだからです。
失敗したときはそれに焦らず、すぐに頭を切り替えて「このピンチをどうチャンスに活かせるか」と前向きにとらえてください。
焦らず落ち着いて面接を続行できれば、面接官からの印象はきっと良くなるはずです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi



















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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は60000件超。30年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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