この記事のまとめ
- スーパーの仕事は店舗の接客以外にも多岐に渡る
- スーパーの志望動機は業界のトレンドや課題の理解が必須
- 理由別にスーパーの志望動機例文8選を紹介
スーパーの仕事に興味があり、受けてみようと考えている人の中には「スーパーの志望動機の書き方がわからない」「スーパーの志望動機で高評価を得られるのはどのような内容だろう」などと悩む人もいると思います。
スーパーの仕事は、目に見えている仕事以外にも多岐にわたり、奥が深い仕事です。スーパーの選考を受けるのであれば、業界の特徴や仕事内容を正しく理解して対策する必要がありますよ。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、鈴木さん、小峰さんと高評価を得られるスーパーの志望動機の作り方を解説していきます。スーパー業界に興味を持っている人はぜひ参考にしてくださいね。
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身近な存在だからこそスーパーの志望動機は入念に準備しよう
スーパー業界は、人々の生活に欠かせない「食」を取り扱う、身近な存在です。身近な存在だからこそ、目に見えている仕事内容だけで志望動機を考えてしまう人もいますが、実際の仕事は多岐に渡ります。
正しく仕事内容や業界について理解しておかなくては、説得力のある志望動機が作れません。また、入社後に「思っていたのと違う」と良くないギャップが生じてしまう可能性もあるため注意が必要です。
この記事では、まずスーパー業界の特徴や課題、トレンドを解説します。スーパー業界について理解することで、志望動機を作成する際に活かしましょう。さらに仕事内容や求められるスキルも解説するので、自分に照らし合わせて、スーパーで働くイメージをしてみてくださいね。
最後に、スーパーで高評価を得られる志望動機の例文を理由別に紹介します。企業の目線を踏まえて解説するのでぜひ参考にしてください。
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押さえておこう! スーパー業界の特徴
それでは早速、スーパー業界の特徴を理解していきましょう。特徴を「種類」「市場規模」「課題」の3つに分けて解説していきます。
スーパー業界の全体像を掴むことで、志望動機の作成に活かせますよ。
スーパー業界は、食品スーパー(SM)と総合スーパー(GMS)のほか、独自性のあるスーパーが存在します。
それぞれのスーパーの特徴を理解したうえで、応募企業の特徴に合わせた志望動機を作成することが重要です。
スーパー業界の種類
スーパー業界の種類
- 食品スーパー
- 総合スーパー
- その他の分類
スーパー業界には、大きくわけて「食品スーパー(SM)」と「総合スーパー(GMS)」の2種類が存在します。その他に特徴や規模によっていくつかの種類に分けることもできる点も把握しておきましょう。
スーパー業界を志望する際は、それぞれの名称や特徴を基本知識としておさえておく必要があります。
食品スーパー
食品スーパーは食品を取り扱うスーパーです。地域に密着した企業も多く、特定の地域のみで展開していることも多くあります。
全国スーパーマーケット協会の2024年版スーパーマーケット白書によると、スーパー業界は従来、経済産業省の商業統計調査によって独自の業態分類がおこなわれてきましたが、2014年の廃止以降は総務省の日本標準産業分類に一本化され、スーパーを特定できる分類は存在しませんでした。
しかし2024年4月、日本標準産業分類 第14回改定で、中分類「飲食料品小売業」の細分類に、「食料品スーパーマーケット」が新設されました。
日本標準産業分類における食品スーパーマーケットの定義
各種食料品を扱う設備を備え、主として生鮮食料品(青果、鮮魚、精肉)を対象に、その加工設備を有する場合も含め、セルフサービス方式により小売する業態の事業所をいう。
Super Marketの略称で「SM」とも呼ばれ、大型店舗は「SSM(Super Super Market)」と呼ばれることもあります。
総合スーパー
総合スーパーは、食品売り場以外に衣料品や家電、家具、雑貨などを取り扱う売り場があり、一つの店舗で生活に必要な物を幅広く取り扱うスーパーです。
日本標準産業分類における総合スーパーマーケットの定義
衣食住にわたる各種商品を扱う設備を備え、他主体による専門店を配置する場合も含め、主として衣料、食料品、生活雑貨などの最寄り品をセルフサービス方式により総合的に小売する業態の事業所(従業者が常時50人以上)をいう。
General Merchandise Storeの略称で「GMS」と呼ばれることもあります。食品スーパーとは異なり、ワンフロアで商品を取り扱わず、複数階建ての店舗でフロア別に異なるジャンルの商品を販売していることが多くなります。
その他の分類
以上は日本標準産業分類における分類ですが、スーパーはほかにも、規模や特徴によって分類されることもあり、近頃は特色を持ったスーパーも多く存在しています。
代表的なものは、業務用商品を取り扱う「業務用スーパー」、小規模のスーパーである「ミニスーパー」、価格が高くても品揃えにこだわった「高級スーパー」などです。
ミニスーパーは大手スーパーの新業態店舗やグループ企業として出展されることも多く、コンビニのような利便性と、スーパーと同様の品揃えと価格を兼ね揃えています。働く人が多く節約思考の今の時代にマッチし、都市部を中心に店舗数を増やしています。
業務用スーパーの例
スーパー業界の市場規模
スーパー業界は、業界動向サーチの業界別 業界規模ランキングによると、2021年〜2022年の業界規模は約18.5兆円となっていて、196業界中19位です。
また、スーパー業界の販売額のグラフを見ると、2019年までは13兆円台で横ばいに推移していましたが、2020年に急拡大し、以降も同様に高水準で推移しています。
2020年に急拡大した背景として、新型コロナウイルス感染症の拡大により、外食をせずに自宅で食事をする内食思考が高まったことがあげられます。
スーパー業界の課題
スーパー業界の課題
- 市場の縮小
- 他業種との競争激化
- 人材不足の加速
スーパー業界は、少子高齢化や人口減少、ライフスタイルの変化に伴う市場の縮小や、労働力不足などさまざまな課題も抱えています。
ここからは、スーパー業界の押さえておきたい課題を詳しく解説します。課題を理解することで、業界研究を深められますよ。
スーパー業界の課題を知っていれば、業界分析ができている学生という印象を企業に与えることができて、他の就活生と差別化を図ることができますよ。
市場の縮小
日本では少子高齢化が加速し、人口も減少しています。高齢者は食べる量も減るため、必然的に商品の購入量が減ります。また、人口減少により消費者の数が減ることで、全体の売り上げも減少してしまい、市場は年々縮小していくと考えられます。
前述したとおり、2020年に入り新型コロナウイルス感染症の影響でスーパーの需要は高まりましたが、これは一時的なものと考えられています。国内の人口減少や、少子高齢化はすでに進行しているため、すぐに食い止めることは難しく、新たなビジネスやサービスを模索していく必要があります。
他業種との競争激化
スーパーの課題として、他業種との競争激化も挙げられます。スーパーは従来のままでは、他社との差別化が図れず、変化しなければ淘汰される可能性もあります。
スーパー業界のライバルになる多業種
- ドラッグストア:食品の品揃えを強化
- コンビニ:チルド総菜や冷凍食品を強化
新型コロナウイルス感染症をきっかけにネットで食料品を購入する人も増加し、缶詰や米などの保存が効く食品を購入するだけでなく、最近はAmazonフレッシュなどで、生鮮食品を購入する人も増えました。
今後のスーパーは、単純に食品を販売する店としてだけでなく、独自の価値を提供することが求められています。
人材不足の加速
スーパー業界では人材不足も問題となっています。人手が足りないと、勤務時間が増加し休みが取りづらくなるなどの、労働環境の悪化につながり、さらに人材が確保できなくなるといった悪循環が起こってしまいます。
またスーパーは年中無休で営業している店舗や、早朝・深夜まで営業している店舗もあり、勤務体制もネックになります。
対応策として、生産性を向上させる取り組みをする企業も増えています。たとえば、全国スーパーマーケット協会の2023年スーパーマーケット年次統計調査報告書によると、93.6%の企業が何らかの形で生産性向上の取り組みを実施しています。
取り組み内容については「セルフレジ・セルフ精算レジの導入」が68.7%、「複数部門に対応できる人材の育成」が43%、「自動発注システムの導入」が42.1%、「プロセスセンターの導入」が29.1%などです。
プロセスセンターとは
通常店舗でおこなわれる仕入れ・加工・配送を一括しておこなう拠点のこと。
①人件費の削減、生産性の向上②同じ品質や味の商品を販売できる③品揃えを充実させられるなどのメリットがある
- 課題も多そうですが、スーパー業界を受けるのは避けた方が良いでしょうか?
スーパー業界の課題はアイディア次第で解決できる
スーパー業界は、人々の生活に欠かせない「食」を扱う重要な業界です。総合スーパーでは、衣料品や家電、家具、雑貨など日常生活に必要な物を扱っています。
たしかに、人材不足や高齢化に伴う人口減少などの課題もありますが、新鮮な食材の販売、独自の仕入れルート、スーパー独自のPB商品、接客サービスの差別化、魅力あるオンラインショップなどを実践することで、売上を伸ばしているスーパーもあります。
課題があるからこそ斬新なアイデアや解決策を見出して、これまでのスーパーの業態と違う展開も期待できるでしょう。
スーパー業界に興味があるならば、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか。企業の担当者から直接話を聞くことで、新たな気付きもあるはずです。
業界の将来性が不安な人は、こちらの記事もおすすめです。将来なくならない仕事の例や、なくならない仕事に就くための方法を解説しています。
10年後もなくならない仕事8選を就職のプロが見抜く! 内定術も
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業界研究に役立てよう! スーパーのトレンド
スーパーのトレンド
- PB商品の普及
- M&Aの展開
- ネットスーパーの需要拡大
- お弁当・総菜部門の強化
少子高齢化や人口減少、新型コロナウイルス感染症による消費者の意識の変化などにより、スーパー業界も変化しています。
ここからはスーパー業界を受ける学生なら押さえておきたい、スーパーのトレンドについて解説します。トレンドを理解することで、業界研究に役立ててくださいね。
スーパーのトレンドを把握して、企業が今求めたい人材像をイメージしておくと良いでしょう。
その人材像に備わる在り方や能力を意識して、「今後社会人として成長していきたい」ということを志望動機に盛り込むとより良くなると思います。
PB商品の普及
企業が独自に企画・販売をおこなうプライベートブランド(PB)商品が普及しています。
PB商品は、通常の商品とは異なり、商品の発注から販売まですべて自社内で完結できるため、卸業者を通す必要がありません。そのためコストの削減ができます。
また、独自のオリジナリティを出すことも可能です。低価格以外に高品質な原料を使うなどの付加価値をつけて販売することで、企業のブランド力を高める効果も期待できます。
低価格での購入ができるため消費者側にもメリットがあり、今後さらに展開していくことが予想されます。
M&Aの展開
人口減少や競争激化などといった問題もあり、スーパーマーケット業界は大きな転換期に突入。業界再編の動きが強まり、生き残り・勝ち残りを図ろうとする動きが活発化しています。
スーパー業界のM&Aの例
- KKRと楽天が「西友」を共同買収
- アオキHDが福島のスーパーを買収、子会社アオキが吸収合併
- フジとマックスバリュ西日本が経営統合
- クスリのアオキが岩手の食品スーパーを吸収合併
特に大手スーパー各社は、地方に根ざした中小のスーパーを傘下にする動きが強まっています。背景としては、スーパーを選ぶ基準として、近さが挙げられるためです。遠くの大手スーパーに買い物にいくより、自宅から近いスーパーを日常的に利用する顧客の方が多い傾向にあります。
現在のスーパー業界は、セブン&アイ・HDとイオンが圧倒的にシェアを占めていますが、業界再編により今後数年の間に2社に迫る競争力を持つ大規模スーパーが出てくる可能性もあり、スーパーの業界地図は大きく変わってもおかしくありません。
ネットスーパーの需要拡大
新型コロナウイルス感染症などの社会情勢の変化などにより、スーパー業界でのネットスーパー需要も年々増加しています。
非接触ニーズが高まったことにより、「実際に目で見て選びたい」という観点からこれまであまり進んでこなかった食品の領域においても、オンラインで買い物を済ませる消費行動が加速しました。
また、各社が工夫を凝らして他社と差別化を図りながら収益を伸ばしています。たとえばライフはAmazonの配送網を利用して最短2時間で配送できるエリアを拡大したり、西友と楽天が「楽天西友ネットスーパー」を展開したりなどです。
物流網の整備やインターネットの普及に伴い、今後もネットスーパーの需要は伸びていくことが予想されますが、配送料や限られた販売エリアの問題があります。
今後ドローンを活用した過疎地への配送や、ネットスーパーが共同で販売エリアを拡張することなどが考えられます。
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お弁当・総菜部門の強化
共働き世代の増加や少子高齢化、新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークや家飲みが増えたことも追い風となり、弁当・総菜のニーズが増加しています。
ニーズの増加に伴い、各スーパーが弁当・総菜部門の強化に取り組んでいます。
消費機会の拡大に合わせて種類を多様化させたり、地元の食材を使用した総菜や旅行気分が味わえる海外の総菜を販売したりなど、各社が他社との差別化を図るため工夫しています。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るスーパー業界は多様化しているニーズの先取りが求められている
これからの時代は、働き方やキャリアに対する価値観の多様化がどんどん加速していくと想定されます。それにより、家族の在り方も多様化していくでしょう。要するに、仕事もプライベートもより個別化が進んでいくということです。
したがって、スーパー業界においても、その多様化・個別化のニーズを先取りし、生活スタイルの変化を創造していくようなトレンドや動向が加速していくと思います。
変化に対応していく思考力と行動力が重要
それに加えて、人生100年時代と言われる長寿命化もより進んでいきます。長く健康で働きたいという人が増えているので、より自然で身体に良い食材を手軽に安く手に入れられるような商品体系やブランドへの対応が必要になってくるでしょう。
いずれにしても、消費者の意識とニーズの変化は驚くほど早く進んでいくと想定されるので、その変化のスピードに柔軟に対応していく思考力と行動力が大事なポイントになってくるのではと思います。
働く姿をイメージしておこう! スーパーの仕事内容
スーパーの仕事内容
- バイヤー
- 販売スタッフ
- スーパーバイザー
- 運営企画
- 販売促進
スーパーで働くというと、店頭で接客する販売スタッフをイメージする人も多いのではないでしょうか。
しかし、販売以外にもスーパーでの仕事は多岐に渡ります。
ここからは、スーパーの仕事内容を紹介するので、働く姿をイメージしてみてください。仕事内容を理解し、具体的にイメージできていると志望動機を作成する際に役立ちます。
バイヤー
バイヤーは店頭に並ぶ商品を、メーカーから買い付ける仕事です。
顧客は同じ商品であれば低価格なものを選ぶため、スーパーにとって「低価格で商品を販売すること」は他店との差別化を図る数少ない手段です。商品の仕入れ額はバイヤーの交渉によるところもあり、バイヤーの責任は大きくなります。
また、トレンドや顧客のニーズをしっかり汲み取った「売れる商品」を買い付けることが必要になります。ただ仕入れ値を安くするために交渉するのではなく、ユーザーのニーズを捉えるマーケティングスキルも重要です。
多くの企業では、まず販売員として店頭での経験を積んだあと、適性を見てバイヤーに配属になるケースが多くなります。
バイヤーのやりがいは、商品を育成して世の中のヒット商品にすることができる点です。
自分が探し出した商品を世の中のヒット商品に育成することができるのは、バイヤーとしての醍醐味と言えます。
販売スタッフ
スーパー業界に入社した場合、一般的には店舗に配属され、販売の仕事を任されます。店頭に立って販売するスタッフの業務は多岐にわたり、以下のようなものが挙げられます。
販売スタッフの主な仕事内容
- 接客
- レジ打ち
- 商品の陳列
- 在庫管理
- 商品加工
大型のスーパーでは「精肉売り場」「鮮魚売り場」「総菜売り場」など売り場によって担当が決まっていることもあり、売り場によって商品加工をする場合もあります。
販売スタッフは顧客と直接かかわる仕事のため、スーパーの印象を決める顔と言っても過言ではない、重要なポジションです。顧客からさまざまな質問をされることも多いため、商品に関する知識も学んでおく必要があります。
経験を積んで店長になると、店舗責任者として従業員の指導、店全体のマネジメントなどをおこないます。
スーパーではアルバイトやパートのスタッフも多く在籍していることが多いため、正社員以外のスタッフの指導もおこないます。
販売職についてはこちらの記事でも解説しています。仕事内容ややりがい、大変なところなどを詳しく説明しているのであわせて参考にしてください。
販売職を徹底調査! 仕事内容から就活を成功させるコツまで紹介
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(IT業界の場合)
スーパーバイザー
スーパーバイザーは、特定のエリアにおいて複数の店舗を担当し、「SV」や「エリアマネージャー」、「ブロック長」と呼ばれることもあります。
スーパーバイザーの仕事内容
- 担当エリアの業績管理
- スタッフの業務指導
- 本社と店舗の連携
エリアの店舗を定期的に巡回し、売り上げアップへのアドバイスや指導をおこないます。また、担当エリアの競合の調査もスーパーバイザーの仕事となり、エリアの特性を捉えるスキルも必要です。
本社からの指示を各店舗に伝えるだけでなく、現場の声を聞き取り本社に伝える役割も担っています。各店舗と本社をつなぐ架け橋となる存在のため、高いコミュニケーション力やリーダシップが求められます。
スーパーバイザーには、コミュニケーション力やリーダーシップが求められます。
そのため、人が好きであることや、傾聴や共感ができて信頼関係を築ける人などが向いていると思います。
運営企画
運営企画で店舗エリアの客層調査や競合店調査などをおこない、顧客ニーズを捉えた販売戦略を策定します。
店舗で経験を積んだのちに配属されるケースがほとんどで、本社から各店舗の業績向上を支援する部署です。
運営企画の主な仕事内容
- 出店先のリサーチ
- 販売戦略の策定
- 戦略の通達・指導
- 新卒で運営企画の配属になることは稀だと思います。志望動機に運営企画に携わりたいことをアピールするのはやめた方が良いですか?
店舗経験を積んだうえでゆくゆくは運営企画に携わりたいことをアピールしよう
多くのスーパーは、店舗の経験を積んだのちに運営企画に配属されるので、入社後の配属希望などを聞かれない場合は、いきなり配属を希望することはやめた方が良いでしょう。
たとえば、店舗で十分経験を積んだ後、可能であれば運営企画として、出店先のリサーチや顧客ニーズを捉えたマーケティングを通じて業績に貢献したいといった志望動機なら、やりたいことを具体的に伝えており、インパクトのある志望動機になります。
アルバイト経験などで販売戦略を実践した経験などがあれば、信憑性を持たせることができます。
販売促進
販売促進の業務は、「商品をより効果的に販売し、店舗の売り上げが伸びるにはどうすれば良いのか」を考えて、仕掛けていく仕事です。消費者の生活スタイルや過去の情報、各店舗の特性などを踏まえておこないます。
販売促進の主な仕事内容
- チラシや広告、HPなどを用いてセールスプロモーションをおこなう
- キャンペーンやイベントの立案
- 商品陳列のやり方の工夫
- ノベルティの立案
志望動機でアピールしよう! スーパーで求められるスキル
スーパーで求められるスキル
- 体力
- 接客スキル
- 臨機応変に対応する力
- マネジメント能力
- トレンドを掴む力
スーパー業界に興味があっても「自分のどこをアピールするのが良いのだろう」「そもそも自分に向いているのかな」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ここからはスーパーで求められるスキルを解説します。スーパーで働くうえで何が求められているのか、企業側の視点を知ることで、より的確な志望動機を作成することができますよ。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
①体力
スーパーでの仕事は、店舗に長時間立っていることが多いため、体力は必須と言っても過言ではありません。また、商品の品出しや棚卸しの際に重たい荷物の持ち運びをすることもあります。
それに加えて、店舗が開店している時間だけが業務時間ではなく、開店前や閉店後も仕事があるため、長時間勤務ということもあります。
シフト制で土日も出勤という企業が多いため、体力があり、体調管理がしっかりできることが求められる資質とも言えます。
- 部活もずっと文化系で体力に自信があるわけではないのですが、スーパー業界への就職は厳しいのでしょうか?
体力に自信がなくてもスーパー業界への就職は十分に可能
体力に自信がないからといって、スーパー業界への就職が厳しいということはまったくありません。
体力はあるに越したことはありませんが、スーパー業界で働く点で重要なのは「なぜ自分がスーパーという業界に就職したいのか」という志望動機であり、就職後にどのように活躍したいかということが求められます。
②接客スキル
スーパーの仕事は基本的には接客がメインのため、接客スキルも求められています。
スーパーの利用者は老若男女問わず、さまざまな人が訪れます。どのような人にも失礼がないよう、笑顔や立ち振る舞い、それぞれに合った対応をする必要があります。
また、顧客の中には店員との会話を楽しみながら買い物をしたいという人もいるため、商品の知識だけでなく、会話力も必要です。
たとえ商品加工などのバックヤードの業務を担当していても、店頭に出たときに声をかけられる可能性もあります。顧客にとってどの業務担当の人でも「店員」として変わりないため、その対応次第でスーパーの評判に影響を及ぼします。
アルバイトにおける接客経験は、アピール材料におすすめです。
たとえば、幅広い年代の顧客が来店するため、それぞれの顧客のニーズを汲み取り接客をおこなった経験や、顧客から接客で褒められた経験などをアピールすると良いでしょう。
③臨機応変に対応する力
スーパーの店舗での仕事は接客がメインですが、商品の陳列やレジ打ちなど業務内容は多岐にわたります。複数の業務の優先順位を考え、接客と平行しておこなわなくてはならないため、臨機応変に対応する力も求められています。
レジが混んでいたり、商品が揃っていなかったりすると購買を諦めてしまう人もいるため、商品が少なくなっているときは商品の補充をおこない、レジが混み合っているときはレジ打ちに入るなどと、状況を捉えて素早く行動できる人も適性があるといえます。
スーパーは、人と人のかかわりで成り立っている仕事が多い業界です。そのため、臨機応変に対応する力をアピールに使う学生には、「スーパーという現場ですぐに活躍してくれそう」という印象につながります。
臨機応変に対応する力をアピールしようと考えている人はこちらの記事も参考にしてください。アピールする際の注意点も解説しています。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
④マネジメント能力
スーパーでは正社員以外に、多くのアルバイト・パートスタッフが在籍しています。アルバイト・パートスタッフの教育やシフト管理もスーパーで働くうえで重要な仕事といえます。
学生や主婦など、幅広い層のアルバイト・パートスタッフをまとめるマネジメント能力は、スーパーで正社員として働くうえで重宝されるスキルと言えます。
また、販売スタッフからキャリアを積んで、店長やスーパーバイザーになる際もマネジメント能力があることは必須です。今からマネジメント能力があることをアピールできれば、将来キャリアを積んで企業に貢献してくれそうなイメージを持ちやすくなります。
マネジメント能力があることをアピールする際は、リーダーシップや責任感を発揮した経験をアピールすることがおすすめです。
- スーパーで必要なマネジメント能力を今から養う方法はありますか?
マネジメント能力はさまざまな人とかかわることで培える
人をまとめるマネジメントへの適性は、さまざま人とかかわる経験によって培われる「多様な価値観」の醸成によるところが大きいと思います。
したがって、その経験には、リーダー経験や責任あるポジションというだけではなく、「いろいろな人の多様な価値観に触れることができた経験かどうか」がより大事であると思います。
責任感があることをアピールしようと考えている人は、こちらの記事も参考にしてください。責任感をアピールする際のやりがちな失敗やアピール方法を解説しています。
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
⑤トレンドを掴む力
トレンドを掴む力も、スーパーで働くうえで必要不可欠なスキルです。
たとえば、テレビや雑誌で取り上げられた商品や、SNSで話題になった商品は売り上げが見込めるため、すぐにレイアウトを変更したり、適切な量の商品を仕入れたりしなくてはなりません。
「次に人気が出るのは何だろう?」「今、何が売れているのだろう?」といった視点を持ち、トレンドを敏感に掴む人や、「新しいものは何でも試してみたい」という好奇心のある人は、スーパーの仕事に適性があるケースが多くあります。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るスーパーで求められるスキルはたくさんある
スーパーで求められているスキルについてさらに考えてみましょう。
スピードと正確性
スーパーは、特定の時間帯に多くの顧客が来店するため、品出しやレジ打ちなどは、スピードと正確性が求められます。きびきびとしたスピード感のある動きができ、かつ正確な処理をおこなうスキルが求められています。
企画力
スーパーは、陳列方法を変えるだけで、売上が大幅に変わることがあります。また商品構成も売上に左右します。現状に満足するのではなく、常に向上心を持って、顧客の視点で、顧客が欲しがる商品を提供するための企画力が求められます。
食品知識
スーパーで取り扱う生鮮食品の知識があると良いでしょう。魚や野菜など特定の分野でも構いませんので、食材への知識があることで、より美味しい食材を顧客に提供したいと考えるようになります。
コミュニケーション能力
顧客への商品説明だけでなく、要望を的確に理解し対応できるコミュニケーション能力が求められます。またスーパーでは円滑に業務をおこなうために、スタッフ同士のコミュニケーションも重要になります。
語学力
語学力のスキルが、スーパーで活かせることがあります。特に外国人が多い地域では、会話力に加えて、外国人向けの商品説明のポップが売上に影響することがあります。また外国人向けのオンラインショップなども、販売強化につながります。
スーパーの志望動機を差別化する方法
スーパーの志望動機を差別化する方法
- 実際に店舗を訪れる
- インターンに参加する
- OG・OB訪問をする
- 接客経験を盛り込む
志望動機を作成する際に、「自分らしい志望動機が作れないな……」と悩む人もいるのではないでしょうか。
採用担当者は多くの学生の志望動機を聞いているため、他の学生と同じような内容だと印象に残らない可能性があります。
ここからは、志望動機を差別化する方法を解説します。方法を知って実践することで、あなたらしい志望動機を作成できますよ。
実際に店舗を訪れる
まずは、志望企業の店舗に実際に訪れてみることをおすすめします。店舗を訪問することで、働くスタッフの雰囲気や実際に働く姿を自分の目で確認できます。
陳列の仕方、商品の品揃えなど、店舗に行ったことで感じた魅力や、他社のスーパーとの違いを自分の言葉でまとめておくと、自分らしい志望動機を作りやすくなります。
1店舗だけでなく複数店舗に足を運び、店舗の立地や客層によってどのような特徴があるのか分析すると、企業への理解がより深まります。
店舗をよく訪れている学生は、「スーパー業界に対して本当に興味があるんだな」という印象を受けます。
何店舗も訪れたうえでどのような観点で観察し、課題などを分析したのかということを論理的に伝えられるとより良い印象を持つと思います。
利用客として店舗を訪れるだけでなく、店舗見学という形で店舗の実態をつかむ方法もあります。こちらのQ&Aコンテンツでは、店舗見学をより有意義にするコツをキャリアコンサルタントが解説しているので、併せて参考にしてください。
インターンに参加する
インターンシップに参加するのも、実際に企業で働く姿をイメージしやすくなるためおすすめです。
期間は1日程度のセミナー型のものから、1〜2週間程度の短期、1カ月以上の長期インターンがあります。
実務型のインターンに参加するとスーパーの販売スタッフとして実際に店頭に立つ経験ができたり、ワークショップ型のインターンに参加すると状況に応じた顧客対応をグループで考えたりと、さまざまな体験ができます。
気になる企業がある人は、企業のHPや採用サイトを確認して、インターンの募集がないか確認してみましょう。複数参加してみて、自分にはどの企業が合うのか考えてみる方法もおすすめです。
インターンについては、こちらの記事でインターンの情報を網羅的に解説しています。あわせてチェックしてみてください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
OB・OG訪問をする
OB・OG訪問をおこない、実際に働く人の話を聞く方法もおすすめです。自分で調べただけではわからない一歩踏み込んだ情報を得られるため、企業研究に役立てられます。
また、実際に働いている人に、大変なことややりがいに感じていることを聞くことで、実際に働くイメージももちやすくなります。
志望動機は、「この企業だからこそ働きたい」という熱意が伝わらないと、「他の企業でも良いのでは?」と思われてしまいます。OB・OG訪問などで実際の社員の話を聞き、一歩踏み込んだ志望する理由を伝えると、熱意や志望度の高さが伝わりやすくなります。
OB・OG訪問のやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問をより有意義なものにするためには、質問選びが重要です。こちらの記事では、OB・OG訪問で聞いておきたい質問について解説しています。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
- 身近にスーパーに就職したOB・OGがいません……。この場合のおすすめの業界研究の方法を教えてください。
学校の就職課にOB・OGがいないか聞いてみよう
身近にスーパーに就職したOB・OGがいない場合は、学校の就職課に自分の学校を卒業した学生がいないか問い合わせてみてください。
スーパー業界は大手から地域密着をしている企業まで幅広いエリアで展開しているため、必ずといって良いほど、就職している先輩が存在します。そこから就職課に紹介してもらうことができます。
また、そのようなケースがなくスーパー業界を志望している場合は、アルバイトとしてスーパーに勤めることもできます。現場の働き方から業界研究をすることもできますよ。
接客経験を盛り込む
スーパーでアルバイトした経験がなくても、接客経験がある人は志望動機に接客経験を盛り込むのもおすすめです。
スーパーでの仕事は接客がメインになるため、接客を通して意識していることや、得たスキルなどを伝えられると、入社後も活躍してくれそうな学生だという評価を得やすくなります。
また、企業側は長く会社に貢献してくれる人を採用したいと考えています。接客経験がまったくない人よりは、アルバイトなどで接客経験がある人の方が、入社後のギャップが少なく長く働けそうなイメージを持つことができます。
- 接客経験がない場合、選考で不利になりますか?
不利になるとは限らない! コミュニケーション力をアピールしよう
接客経験がないからといって、不利になるとは限らないと思います。
接客経験で求められる能力は主に他者とのコミュニケーション力だと思うので、「他者とのコミュニケーションが円滑にとれるかどうか」がわかる他の経験を示せると良いでしょう。
そのような経験がなかったとしても、なにより面接での受け答えそのものが、円滑にコミュニケーションがとれるかどうかを示す一番のアピールチャンスです。
どのような質問が来てもその意図をしっかり理解し、自分なりの言葉でわかりやすく伝えることがとても大切です。
接客経験を盛り込む際に、アルバイト経験をアピールしたいと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
自己PR
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
ガクチカ
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
スーパーの志望動機を作成する前に準備しておきたいこと
スーパーの志望動機を作成する前に準備しておきたいこと
- 自己分析で自分の価値観を明確にする
- スーパー業界を志望する理由を明確にする
- スーパー業界で入社後どうなりたいかを明確にする
- 志望企業独自の強みを明確にする
スーパーの志望動機を作成するうえで、これから解説する4つの準備をしてから取り組みましょう。これらの準備をしてから志望動機を作成すると、伝わりやすい具体的な志望動機を作成できますよ。
スーパーの志望動機は、他の学生と同じような内容になりがちのため、自分自身の価値観を明確にし、スーパーで働くうえでどのようになりたいのかを明確にしてから、志望動機を作成しましょう。
①自己分析で自分の価値観を明確にする
志望動機を書く前に、まずは自分の価値観を明確にしましょう。知名度があるから、利用したことがあるからという理由では、あなたと企業がマッチしているのかどうかわからず、説得力のない志望理由になってしまいます。
企業側も早期離職を避けたいと考えているため、入社後に価値観が違うと認識の違いが生じるのではないかと懸念する可能性もあります。
自己分析をおこない自分の価値観を明確にしたうえで、自分の価値観や強みを企業で活かせることをアピールしましょう。
また、面接ではさまざまな切り口で志望動機を聞かれます。自分にとって良い企業がどういう企業なのか価値観が明確にできていると、ブレずにアピールができます。
スーパーでは、商品に興味があって顧客のために働きたいと考える人材でなければ務まらないことが多くあります。そのため企業は、価値観や強みが求める人材と合致しているかを志望動機から判断します。
自己分析をおこない価値観や強みをアピールすることで、説得力のある志望動機になりますよ。
自己分析は就活を成功させるために欠かせません。自己分析のやり方について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
②スーパー業界を志望する理由を明確にする
面接では企業の志望理由と同様に、業界の志望理由についても深掘りされることが多くあります。
業界を志望する理由が明確でないと、他の業界でも良いのではと面接官に思われてしまいます。たとえば、人の笑顔を直接見たいという理由だけだと、「アパレル業界など他の販売職でも良いのでは?」と思われてしまいます。
業界における志望理由について深掘りし、自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。
また、スーパー業界は大手企業の傘下に複数の企業が入っているため、業界地図などを確認し、業界の構図を理解しておくことも重要です。
- 接客業に興味があるのですが、どの業界も良いと思ってしまい、スーパー業界でなくてはならない理由を考えることが難しいです……。
スーパーに惹かれる理由を深掘りしてみよう
接客業であれば、どの業界も良いなと思ってしまうのですね。接客といっても業界や企業、職種によって、仕事の特性(客層、環境、スキル、知識、適性など)はかなり変わってきます。
まずはいろんな業界の特性を調べてみて、その中でも「スーパーの特徴的な特性に惹かれるかどうか」「惹かれるならどうして惹かれるのか」といった視点で自己分析を深掘りしていくと、志望理由を考えるうえでのポイントが明確になってくると思います。
スーパー業界同様に「食」を取り扱っているのが、食品業界です。スーパー業界でなくてはならない理由を考える際に、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。食品業界のビジネスモデルや仕事内容について詳しく解説しています。
例文9選|食品業界の志望動機でやりがちなNG例と高評価のコツ
スーパー業界同様に「接客」をメインにおこなっているのが、アパレル業界です。こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
例文11選|アパレル業界の志望動機に必須の準備と書き方を解説
その他の業界についてはこちらの記事で解説しています。他の業界も知ることで、なぜスーパー業界が良いのかが明確になることもありますよ。
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!
③スーパー業界で入社後どうなりたいかを明確にする
スーパー業界に入社するだけでなく、入社後まで想像してどのようになりたいのかを考えましょう。
入社後成し遂げたいことを具体化することで、志望動機の説得力を増すことができます。他業界ではなく、スーパー業界だからできることや、その企業だからできることを掛け合わせて考えることで、より説得力のある志望動機を作成できます。
キャリアプランに関しても、面接で深掘りされることが多くあります。入社後に成し遂げたいことまで明確に考えておけば、さまざまな角度からの質問にも軸をぶらさずに答えられます。
入社後の展望が明確な学生は、入社を前提として「この学生を採用することによって自社にどのようにフィットして働いてもらえるか」など、周囲よりも一歩進んだ視点で評価されやすくなります。
入社後にやりたいことの考え方についてはこちらの記事で具体的に解説しています。イメージできない人は参考にしてみてください。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
キャリア形成の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。長期的なキャリアを考えるにあたって、あわせて参考にしましょう。
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
④志望企業独自の強みを明確にする
スーパー業界を志望する理由や、入社後にどうなりたいのかを明確にできたら、志望する企業独自の強みを見つけていきましょう。
自分と企業が合っていて、自分が企業で活躍できるということを伝えるには、自己分析だけでなく、その企業でなくてはならない理由を明確にして伝えることが重要です。
スーパー業界には多くの企業があります。その中から、なぜその企業で働きたいのかをきちんと答えられないと「それならほかの企業でも良いのでは?」と面接官に思われてしまい、選考を突破することが難しくなってしまいます。
- HPや採用サイトを見ても、同じようなことが書いてあり、企業独自の強みを見つけるのが難しいです……。
他では使われていない特徴的な言葉に注目してみよう
文章だけだと同じような表現が多くて、なかなか独自性が伝わってこないことが多いかもしれませんね。
ただ、その中でも他では使われていない特徴的な言葉や繰り返し使われている言葉がないかに着目してみることがおすすめです。
そういった言葉はわざわざ使っているものになるので、企業の想いが含まれていたりします。どんな想いでその言葉を使っているのかを想像し汲み取ってみると、より理解が深まっていくでしょう。
企業研究はノートにまとめることでよりわかりやすく進められます。こちらの記事を参考にして作成してみましょう。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
簡単に作れる! スーパーの志望動機を伝える3ステップ
スーパーの志望動機を伝える3ステップ
- スーパー業界を志望する理由
- スーパー業界の中でもその企業を志望する理由
- スーパーに入社後の展望
志望動機を作成する準備ができても「どのように書いたら良いのだろう」と頭を悩ませた人もいるのではないでしょうか。
志望動機を上手に伝えるためには、わかりやすく伝えられる適切な構成に沿って考える方法がおすすめです。構成に沿って書くことで、誰でもわかりやすい志望動機をスムーズに書くことができますよ。
ここからは魅力的なスーパーの志望動機を作成する方法を3ステップで解説していきます。参考にしてあなたらしい志望動機を作成してみてください。
ステップ①スーパー業界を志望する理由
まずは、なぜスーパー業界を志望するのか、結論を伝えましょう。
結論から伝える方法はPREP法と言い、ビジネス上のコミュニケーションの基本です。
PREP法とは
結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字をとったもので、話を展開するフレームワーク
「志望動機を教えてください」と聞く面接官は、まずなぜ企業を志望しているのかを聞きたいと考えています。そこでエピソードから話してしまうと、「結局何が言いたいのだろう?」と内容を理解するのに苦労してしまいます。
志望動機に限らず、どのような質問においてもまずは「結論から伝える」ということを意識しましょう。
仕事においては、目的と論理性がとても重要です。
目的を論理的に伝えるためには、まず結論として目的を初めに伝えること、そのあとに目的の根拠を説明していくことで、話しやすく伝わりやすい論理展開を作ることができます。
志望動機では、書き出しで面接官に興味を持ってもらうことが重要です。こちらの記事もあわせて確認しましょう。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
ステップ②スーパー業界の中でもその企業を志望する理由
なぜスーパー業界で働きたいのかを伝えたら、その中でなぜその企業を選んだのかを伝えましょう。
企業研究をしっかりおこない、なぜ他社ではなくその企業なのかを明確にすることで、この企業だからこそ働きたいという熱意をアピールしてください。
自分の経験を交えて伝えることで、よりあなたらしい志望動機になります。志望企業に関連するあなたならではのエピソードがある場合は、積極的に志望動機に盛り込みましょう。
ステップ③スーパーに入社後の展望
最後にスーパーに入社後の展望を伝えましょう。
企業は「入社後活躍してくれそうだな」と考えられる学生を評価します。入社後活躍できるイメージを面接官に持ってもらうために、自分の強みを活かしてスーパーでどのように活躍したいと考えているのかを伝えましょう。
入社後どうなりたいかを具体的に言語化してアピールすると、志望度の高さや熱意を伝えられますよ。
志望動機の締めくくりは、書き出し同様に印象を左右する重要なポイントです。こちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る志望動機では入社後のイメージを明確に伝えよう
スーパーは私たちの身近に存在する仕事であるため、志望動機がイメージしやすい業界です。だからこそ、スーパーの志望動機で差別化を図るのは難しいと思います。
そのような業界で周りと差別化するためには、「入社後にどのように活躍をしたいか」という明確なイメージを持っていることをアピールしましょう。
スーパーは身近な業界であるため対策はしやすいですが、未来をイメージすることについては、本当に業界分析や企業分析をしている学生にしかできません。
入社後に向けた取り組みを伝えるとより効果的
この「入社後にどのように活躍をしたいか」という内容にプラスして、それに至った活動内容を付け加えると説得力が増していきます。
たとえば、スーパーに入社してバイヤーとして、ヒット商品を生み出したいという内容であった場合、「そのために現在、地域の食品メーカーと共同で新商品開発を実施しています」といった内容です。
このような取り組みをアピールできれば、「本当に自社に入社したい学生なのだ」と差別化を図ることができます。
理由別! スーパーの志望動機例文8選
スーパーの志望動機例文8選
- 食にかかわる仕事がしたい
- 地域に密着した仕事がしたい
- 人々の生活を支えたい
- 安心や安全を提供したい
- 接客スキルを活かしたい
- 社風に魅力を感じた
- 企業理念に共感した
- 企業理念に共感した
スーパー業界や、志望動機の伝わりやすいポイントについての理解が深まってきたでしょうか。そのうえで、スーパー業界の志望動機例文について8選紹介していきます。
理由別に紹介するので、自分ならどのような志望動機を作成するか考えながら見ていきましょう。
例文①食にかかわる仕事がしたい
例文①食にかかわる仕事がしたい
私が御社を志望した理由は、食を通して多くの人を笑顔にしたいと考えたためです。
アメリカ留学の際にできた友人が来日した際に、一緒に御社のスーパーに行きました。友人は、長旅で疲れていましたが、御社のお弁当をとてもおいしそうに食べて、「これが家で食べられるなんて!」と感動していました。その姿を見て、食は人を幸せにする力があると感じ、日々の生活に身近な食を、美味しくて安全なものにすることで、多くの人を笑顔にしたいと考えるようになりました。
食にかかわる仕事の中で御社を志望する理由は、細部にわたってこだわったお弁当や総菜を作っているところです。御社のセミナーに参加した際に、女性でも手を取りやすいように見た目・大きさ・食べやすさを重視した商品開発を進めていると聞き、御社のお弁当部門へのこだわりに魅力を感じました。
御社に入社後は、まずは販売スタッフとして、御社の魅力的な商品を多くの人に届け、喜んでもらえるよう尽力したいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
上記の例文は、お弁当の購入経験とセミナーに参加したときに感じた商品開発の魅力から、応募企業で多くの人を笑顔にしたいといった志望動機につなげていて、納得できる内容ですね。
また入社後について具体的に考えている点も好感が持てます。
例文②地域に密着した仕事がしたい
例文②地域に密着した仕事がしたい
私が御社を志望した理由は、地域に密着した仕事がしたいと考えたためです。
私は、幼い頃から太鼓を習っていて、地域のお祭りに毎年参加しています。地域の人との交流がとても楽しく、いずれは街の人と密にかかわれる仕事がしたいと考えるようになりました。
御社は、地域密着型の店舗を数多く展開し、地域のイベントに合わせた商品展開や、小学生の職場体験の受け入れなどをおこなっています。御社でなら、地域の人々と深くかかわりながら地域の人のためになる仕事がしたいという私の理想が実現できると感じました。
また、御社の〇〇店と〇〇店に店舗訪問した際に、バリアフリー化がトイレまで行き届いていることや、小さい子供がいる人には梱包までするなどの丁寧で細やかな配慮に感銘を受けました。
御社に入社後は、顧客に一人ひとりに合った丁寧な接客をし、地域の人々に愛される、地域に根ざしたお店づくりに貢献したいと考えています。
上記の例文は、地域に密着した仕事をしたいという自分の思いを志望企業に入社することで実現し、会社に貢献することを目指したいという内容になっていますね。
志望企業の特徴も踏まえた志望動機となっている点が良いと思います。
例文③人々の生活を支えたい
例文③人々の生活を支えたい
私が御社を志望した理由は、人々の生活を支える仕事がしたいと考えたためです。
スーパーマーケットのアルバイト経験を通して、スーパーが人々の暮らしになくてはならない存在であると知り、興味を持ちました。
また、スーパー業界のなかでも御社の、グループ企業と連携した戦略を構築している点や、有名レストランの技術指導を受けた商品を販売している点など、さまざまな角度から顧客の暮らしに寄り添い、顧客にとってより良いものを追い求める姿勢に感銘をうけました。
御社に入社後は、商品開発や販売促進の仕事を通じて、御社の魅力的な商品を多くの人に届け、人々の生活を支える一端になれるように努力します。
※AI志望動機作成ツール
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上記の例文の良い点は、人々の生活を支えたいという目的と、その目的を果たすためにスーパーがなくてはならない存在であると捉えている視点が、しっかりした志望動機の軸となっている点です。
さらに、その目的や視点のきっかけとなった経験などを具体例として説明するとより良くなると思います。
例文④安心や安全を提供したい
例文④安心や安全を提供したい
私が御社を志望する理由は、安全性の高い食料品やお弁当を多くの人に届けたいと思ったからです。
私の家は家族で中華料理屋を営んでいて、食というのは幼い頃から身近にありました。父が作る料理を食べて顧客が笑顔になる姿をみて、いずれは食にかかわる仕事をしたいと考えるようになりました。また、父が食材一つひとつにこだわる姿を見て、私も食材にこだわったスーパーで多くの人に安全・安心を届けたいと思いました。
御社は数あるスーパーの中でも、無添加にこだわったプライベートブランド商品を多数販売されています。御社のセミナーに参加した際に、食へのこだわりについて熱心に教えていただき、私も御社の一員となってこだわりぬいた食材を顧客に届けたいと考えるようになりました。
御社に入社した際は、持ち前の行動力を活かして、食品の魅力を多くの人に知ってもらえるよう努力したいと考えています。
上記の例文は、家業を通じて食にかかわる仕事がしたいと考えるようになった経緯と、応募企業のプライベート商品の販売における食のこだわりを伝えることで、なぜ応募企業で食にかかわりたいのかが理解できます。
家業を継がないのか面接で問われる可能性があるので、回答を準備しておくと良いでしょう。
例文⑤接客スキルを活かしたい
例文⑤接客スキルを活かしたい
私が御社を志望する理由は、大学時代から続けている化粧品販売のアルバイトで培った接客経験を、御社の環境で活かしたいと考えたためです。
化粧品販売のアルバイトでは、顧客の肌の悩みを解決するためにさまざまなお話を伺い、ニーズに合った商品を提案してきました。商品の成分まで徹底的に研究し販売に活かすことや、購入後のフォローをしっかりすることで、顧客満足度のアンケートで社内表彰された経験もあります。
顧客と直接かかわり、喜んでもらう仕事にやりがいを感じ、接客スキルを活かせる仕事に就きたいと考えるようになりました。
接客の仕事の中で、御社のスーパーを希望する理由は2つあります。1つ目は、人々の生活になくてはならないものを販売することに魅力を感じたためです。2つ目は、御社のスーパーを複数店舗利用した際に、どの店舗も一貫して、店舗スタッフが笑顔で明るく接してくださり、商品に関しても的確に説明してくださったためです。
御社に入社後は、アルバイト経験で培った接客スキルや、商品に対して情熱を持って学べる姿勢を活かして、顧客に気持ち良くお買い物をしていただけるよう貢献したいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
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上記の例文は、アルバイトの経験で接客スキルを学んだということをアピール材料としているのですね。
「そのアピール材料を活かせる環境がある志望企業に就職してどのように貢献できるか」まで展開されていて良い内容です。
例文⑥社風に魅力を感じた
例文⑥社風に魅力を感じた
私が御社を志望する理由は、御社のチームワークを大切にする社風に魅力を感じたためです。
私は中学校から吹奏楽部に所属し、良い演奏をするためには、チームで一丸となって練習をおこない、気持ちを一つにする必要があることを学びました。そのため、働くうえでも、チームワークを大切にすることで、より良い店作りをしたいと考えています。
御社のインターンに参加した際、御社では店舗のスタッフ同士はもちろん、他の部署の人から農家の人まで、さまざまな人とのチームワークを重視して、顧客に安心安全な食料品を届けているとお話を伺いました。
入社後はこれまでの経験で培った協調性を活かして、人との連携を意識して店舗に貢献していきたいと考えています。
上記例文の良い点は、チームワークを大切にしたいという価値観の根拠を吹奏楽部の経験から具体的に説明できている点です。
より良くするためには、その価値観を大切にすることによって、「何を得たいか」「何を創りたいか」といった目的を少し付け加えましょう。
志望動機で社風について盛り込みたい場合は、こちらの記事がおすすめです。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
例文⑦企業理念に共感した
例文⑦企業理念に共感した
私が御社を志望する理由は「いつもの生活を豊かにすることで、地域のお客様から信頼を得て社会に貢献する」という理念に惹かれたためです。
私は、大学生になって一人暮らしをしているのですが、御社のスーパーが私の暮らしを支えてくれています。アルバイト帰りの閉店間際に行くことが多いのですが、スタッフの方が私の顔を覚えてくれ、心のこもった接客をしてくださいました。疲れている時でも、あたたかい接客に癒やされ、とても嬉しかったです。
また、日々利用する中で、食材の調理方法のポップが至るところに貼ってあったり、旬の食料品コーナーがあったりと、顧客が知りたいことがすぐにわかる顧客目線の営業であると感じました。
OB・OG訪問を職種別に4名の方にさせていただきましたが、みなさん顧客への熱意を教えてくださり、御社でなら私がしていただいた日常のあたたかい経験を顧客に提供できると考え志望しています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
上記の例文は、企業理念への共感に加えて、顧客として店舗を利用して感じたことやOB・OG訪問で教えてもらった顧客への熱意を志望動機にしているため、説得力のある内容になっています。
「今後は提供する側になりたい」という言葉も好感が持てます。
企業理念に共感したと志望動機を伝えたい場合は、こちらの記事もあわせて参考にしましょう。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
例文⑧企業理念に共感した
例文⑧企業理念に共感した
私が御社を志望する理由は「日本のスーパーのクオリティをアジアの人々に提供する」という企業理念に共感したためです。
私はアジアの経済について大学で学んでいて、中国やベトナムに留学経験があります。留学中に日本と比べて、日々の生活の中でスーパーに行き買い物を楽しむという文化が根付いていないように感じました。
留学先でお世話になったベトナムの方も「近くにスーパーがないから何店舗も商店を回って買い物をしている」と話していて、もっと楽しく手軽に買い物ができるようにしたいと考えるようになりました。
御社は、アジア圏に積極的に店舗展開をされていて、実際に旅行で訪れた台湾で御社の店舗を利用したこともあります。また、セミナーでは、アジアの食文化や消費スタイルを理解し、それに適合した店舗作りや品揃えを工夫していると伺いました。
御社の環境であれば、留学で培った語学力を活かし、より多くの人に日本の魅力的なスーパーの文化を伝えられると思っています。
自分の語学力をアピールポイントとして、企業理念に共感して入社したいという思いを志望動機で展開していますね。
特に企業理念にただ共感しているだけでなく、どのように企業理念を実現させるかまで展開されているため良い内容です。
要注意! スーパーの志望動機NG例文
スーパーの志望動機NG例文
- 顧客目線にとどまっている
- 待遇面のみを理由にする
- 具体的なエピソードがない
スーパーの志望動機のNG例も紹介します。
志望動機を作成する際に、NGパターンも知っておくと失敗を未然に防げますよ。すでに志望動機を作成している場合は、作成した志望動機と照らし合わせて、確認してみてください。
NG例文①顧客目線にとどまっている
NG例文①顧客目線にとどまっている
私が御社を志望する理由は、食に携わる仕事がしたいからです。
私は幼い頃から食べることが大好きで、美味しいものを探すのが得意です。
SNSで美味しいお弁当を探しているときに、御社のお弁当が目に留まり、実際に店舗にいくと品揃えも豊富で見た目も美しく、心が躍りました。販売スタッフの方が季節別に商品が変わると教えてくださったので、今ではたびたび訪れて新商品を楽しみにしているほどです。
御社に入社後はお弁当の開発に携わり、美味しいお弁当を多くの人に届けたいと思っています。
上記の例文は、食への興味関心が強いことは説明できていますね。
さらに良くするためには、「その興味・関心がどこから来ているのか」や「企業としての視点で何を社会へ届けていきたいのか」といった説明があると良いでしょう。
NG例文②待遇面のみを理由にする
NG例文②待遇面のみを理由にする
御社を志望する理由は、働きやすい環境が整っていると感じたからです。
御社は自宅の近くに複数の店舗があり、家族全員で利用してきました。どの店舗も接客や品揃えが素晴らしく大好きなスーパーです。また、社内の資格支援制度も充実していて、語学系の資格に積極的に挑戦できると伺いました。
私は、大学時代アパレルショップでのアルバイト経験を通して、外国人の方への接客の難しさを感じ、英語の勉強をはじめました。英検2級を取得しましたが、もっと上位の資格も挑戦したいと考えています。
御社の恵まれた環境の中で、アルバイトで培った接客スキルや向上心を活かして、顧客満足の高いサービスを提供したいと考えています。
上記の例文は、「英検2級より上位の資格に挑戦することで、どのような貢献ができるのか」を伝えないと、資格を積極的に取得できる環境が志望動機になってしまいます。
「どのようにして顧客満足の高いサービスを提供したいのか」を具体的に伝えるようにしましょう。
NG例文③具体的なエピソードがない
NG例文③具体的なエピソードがない
私は、アルバイト経験で培った傾聴力を活かして働きたいと考えています。
大学時代靴屋でのアルバイト経験を通して、傾聴力を身に付けました。常連の顧客からは「あなたに相談すると、的確なアドバイスがもらえる」と言っていただいています。
スーパーの仕事は、幅広い世代の顧客がいらっしゃり、一人ひとりに合わせた接客が求められると感じています。
御社でも傾聴力の強みを活かして、顧客に寄り添った接客をしたいです。
上記の例文は、自分のアピールポイントである傾聴力を身に付けたストーリーや、自分の強みだと気づいたストーリーがないため、自己分析が弱い印象を受けてしまう内容になっています。
事例を必ず加えるようにして、説得力をアップさせましょう。
スーパー業界を正しく理解して魅力的な志望動機を作成しよう
スーパー業界は「食」という日常に欠かせないものを取り扱う業界です。身近な存在だからこそ、目に見えている仕事内容だけを想像してしまう人も多くいますが、実際の仕事は多岐に渡ります。
また、身近な存在ゆえに志望動機も同じようなものになりやすい傾向にあります。スーパー業界を正しく理解したうえで、あなたらしい価値観や経験を盛り込むことで、他の学生と差別化した魅力的な志望動機を作りましょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るスーパーの志望動機を考える際は3つの要素を盛り込もう
スーパーは身近に感じやすい業界だからこそ、採用担当者が納得できるより具体的な志望動機を伝える必要があります。
スーパーの業態、業界の特徴、課題などを理解したうえで、志望動機の構成として、「応募企業で何を叶えたいのか」「応募企業の魅力」「応募企業で発揮したい能力」の3点を盛り込むことを考えてみてください。
応募企業で叶えたいこと
応募企業のキャリアパスなどを踏まえて、将来おこないたい仕事について伝えます。
たとえばバイヤーになりたい場合でも、多くのスーパーは店舗で経験を積んだうえで抜擢されるので、「店舗で経験を積んだうえで、可能であれば……」というように、現場で経験を積んでいくことを前提に、応募企業で実現できる叶えたいことを伝えましょう。
応募企業の魅力
それぞれのスーパーには特徴があります。説明会や求人情報から応募企業の特徴や独自性を理解したうえで、応募企業の魅力を志望動機として伝えます。スーパーの利用経験から感じたことを魅力に加えることで、よりインパクトのある志望動機になります。
応募企業で発揮したい能力
将来のキャリアパスで叶えたいことがあれば、原則としてより身近な店舗で発揮したい能力を伝えると良いでしょう。自己PRと重なっても問題ないので、採用後活躍する姿がイメージできるような能力を伝えてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
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