面接で緊張しない方法を徹底解説|本領を発揮して選考を突破しよう

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 小峰 一朗

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20009724) / トラストコーチングスクール認定コーチングスキルアドバイザー / システムエンジニア・プロジェクトマネジメント・品質保証コンサルタント SNS:ブログ/note/X(旧Twitter)

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  • 大場 美由紀

    みらいみゆきコンサルタント事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント (登録番号16023253)/フィナンシャルプランナー(登録番号51442293) SNS:Facebook

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  • 富岡 順子

    コレカラボ代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16018273)/産業カウンセラー/ワーク・ライフバランス認定コンサルタント/健康経営アドバイザー(認定番号2901967) SNS:instagram/note

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この記事のまとめ

  • 面接で緊張することは当たり前の感情! 過度に不安に思う必要はない
  • 面接で緊張しないためには事前にしっかり準備することが大切
  • 面接中に頭が真っ白になってしまったときの対処法も解説

面接は人生を大きく左右する重要な場面。「絶対に失敗できない」という思いから、緊張しすぎてしまう人も多いのではないでしょうか。

過度な緊張のせいで上手く回答ができず、本来の実力を発揮できなければ非常にもったいないですよね。そうならないためには、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。

この記事では、キャリアアドバイザーの小峰さん、大場さん、富岡さんのアドバイスを交えつつ、面接で緊張しない方法を解説します。面接で緊張しやすい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

面接で緊張しやすい人必見! 事前に緊張しない方法を押さえておこう

面接は緊張しやすい場面ですが、対策次第では緊張を和らげることは十分に可能です。面接で緊張しやすい人は事前に緊張しない方法を押さえておくことで、当日落ち着いて面接に臨めるようになるでしょう。

この記事では、始めに緊張に関する考え方を解説します。面接で緊張するのは当たり前のことであり、適度な緊張であれば好印象につながることを知っておきましょう。

次に、面接で緊張しない方法を解説します。事前にできることから当日にできることまで解説するので、それぞれチェックして本番の面接に備えてくださいね。

さらに、面接の途中で頭が真っ白になったときの対処法も解説します。もしも面接途中で緊張してしまっても、対処法を知っていれば挽回することができますよ。

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・自信を持って、面接に臨みたい人

そもそも面接で緊張してしまう3つの理由

そもそも面接で緊張してしまう3つの理由

  • 面接官が初対面の人だから
  • 自分を良く見せなければいけないと思うから
  • 面接が将来を大きく左右する重要な局面だから

では、そもそもなぜ面接で緊張してしまうのでしょうか。面接で緊張してしまうのは必然で、それには理由があります。緊張する理由がわかれば、対策のヒントが見つかるかもしれません。

ここでは、そもそも面接で緊張してしまう3つの理由を解説します。面接で緊張しやすい人は、自分と照らし合わせながら確認してみてくださいね。

①面接官が初対面の人だから

初対面の人と話すときは、誰だって緊張するものです。それが面接という場ならなおさらです。コミュニケーションによほど自信のある人でない限り、初対面の人と話す際は緊張してしまうでしょう

面接官が自分を見定めているように感じられると、「一つひとつの言動が評価につながるから気を付けなければ」という思いから緊張してしまうのは仕方がないといえます。

②自分を良く見せなければいけないと思うから

面接とは、企業に自分をアピールして売り込む機会です。「良く思われなければ」「ボロが出ないようにしなければ」と思えば思うほど自分にプレッシャーをかけてしまい、過度な緊張につながります

「ありのままの自分を出して評価してもらえば良い」「本来の自分を出して採用されなければあきらめれば良い」と思えれば良いですが、志望企業ではそう割り切るのは難しいでしょう。

面接で自分を良く見せようと取り繕う人と、ありのままの自分を出している人はどちらが好印象ですか?

小峰 一朗

プロフィール

良く見せることもありのままでいることも大切

面接とは自分という人を紹介する場でもあるので、良いところを見せようとすることはとても大事なことです。面接官も良いところを知りたいと思っています。

ただ良いところをアピールするにとどまらず、取り繕うとなると、気持ちもわかりますが、とてもリスクの高いことでもあります。取り繕うということは、ないものをあるように見せるということなので、面接官は当然違和感を感じます。また、不信感を抱かせることにもなりかねません。

仕事や組織は信頼関係のうえで成り立つものなので、素直で誠実なあり方、つまりありのままの自分であることもまた大切なことだと思います。

③面接が将来を大きく左右する重要な局面だから

多くの人は、面接が人生を左右する重要な局面だと考えています。「ここで失敗したら後がない……」などと自分を追い込んでしまうと過度な緊張につながってしまうのです。

特に第一志望の企業や自分にマッチしていると感じる企業の面接では、「絶対に受かりたい」「失敗したくない」という思いが強くなるので、不安や緊張を抱きやすくなります

「面接で緊張すること=悪いこと」ではない! 知っておきたい3つの考え

「面接で緊張すること=悪いこと」ではない!知っておきたい3つの考え

面接で緊張しやすい人の中には、「面接で緊張することは悪いことだ……」と自分を責めてしまっている人もいるのではないでしょうか。結論からいうと、「面接で緊張すること=悪いこと」ではないので安心してくださいね。

ここでは、緊張に関して知っておきたい3つの考えを解説します。この考えを知っておくだけで、「緊張は悪いことではないんだ」と気持ちが軽くなりますよ。

①面接で緊張することは当たり前の感情である

緊張は誰にでも起こりうる感情です。特に面接は人生を左右する重要な局面なので、「失敗してはいけない」「良いところを見せないといけない」という思いから緊張してしまうことはむしろ当たり前といえます

緊張しすぎるあまり、自分の実力を発揮できないのはもったいないですよね。緊張してきても「面接で緊張するのは当たり前」ということを思い出して、気持ちを落ち着けましょう。

小峰 一朗

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就職とは、学生から社会人へと自立するための人生においてもとても大きな転機ですね。その中で面接はとても重要な場面でもあり、初めての経験でもあるわけです。

したがって緊張してしまうのはとても自然なことであり、あなただけでなく多くの学生が緊張していると思います。

②「緊張してはいけない」と思うと余計に緊張する

緊張した際、無意識に「緊張してはいけない」と自分に言い聞かせていませんか。「緊張してはいけない」と思えば思うほど、余計に焦ってパニックになってしまいがちです。

「緊張してはいけない」と自分に暗示をかけると余計に緊張してしまいます。前述しましたが面接で緊張するのは当たり前のことなので、「自分は今緊張しているんだ」と事実として認めることができれば緊張が和らいでいくでしょう

③適度な緊張は真剣さが伝わるのでむしろ好印象を与える

この記事を読んでいる人の中には、「面接で緊張すること=悪いこと」という考えの人もいるでしょう。たしかに過度に緊張してしまうと、思うように話せなかったり態度がぎこちなくなったりして面接官に良い印象を与えないかもしれません。

しかし適度な緊張であればむしろ真剣な様子が伝わるので、面接官に好印象を与えられます。面接官は学生が緊張していることを十分理解しているので、「緊張していても問題ない」という考えで面接に臨みましょう

逆にまったく緊張していない人はどのような印象ですか?

大場 美由紀

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良い印象にも悪い印象にも捉えられる可能性あり

面接でまったく緊張していない人を見ると、よくも悪くも場慣れしている印象を受けます。

良い場合は、「度胸が据わっている」と頼もしく感じてもらえるかもしれません。

しかし、あまりよくない印象となる場合も考えられます。なぜなら馴れ馴れしい感じがしてしまうので、新入社員として受け入れるのを想定したときに新鮮さが見受けられなくなってしまうためです。あるいは、すでに内定を獲得して記念受験のように感じてしまうこともあるでしょう。
 
採用側にとって面接は、企業の将来にも影響する重要な業務です。企業側のその真剣さをないがしろにしない態度で臨むことも大切です。

事前にできる! 面接で緊張しないための5つの方法

面接で緊張しないための5つの方法

  • 面接当日の流れやマナーを確認しておく
  • 回答内容を考えておく
  • 声に出して反復練習をしておく
  • 場数を踏んで面接に慣れておく
  • 日頃から姿勢や表情にまで気を配っておく

では、面接で緊張しないためには事前に何ができるのでしょうか。ここからは、面接で緊張しないための方法を解説していきます。

事前にしっかりと準備しておけば、面接当日の緊張を和らげることは十分に可能です。面接を控えている人や、面接で緊張しやすい人は、ここで解説する方法をぜひ試してみてくださいね。

①面接当日の流れやマナーを確認しておく

面接には、基本的な流れやマナーがあるので注意してください。流れやマナーを知らなければ、「ドアは何回ノックすれば良いんだろう……?」「服装や髪型はこれで大丈夫だったかな……?」などと面接中に不安になってしまいます。

そうならないためにも、面接の基本的な流れやマナーを事前にしっかりと確認しておきましょう。不安な要素をつぶしておけば、あれこれと心配して緊張しないですみますよ

面接の流れやマナーについては、以下の記事で解説しています。本番の面接までに、それぞれ確認しておきましょう。

面接の流れ
直前でも間に合う! 面接の流れを頻出質問6例文付きで徹底解説

面接のマナー
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法

②回答内容を考えておく

志望動機や自己PRなど面接で頻出の質問に対する回答を事前に考えておけば、とっさに聞かれても緊張せずに答えることができます。特に以下の質問は面接で頻出なので、回答を準備しておくと安心です。

面接でよく聞かれる質問の例

  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 大学で学んだこと
  • 学生時代に力を入れたこと
  • キャリアプラン

小峰 一朗

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面接は人柄を知るための機会なので、その人の興味や価値観に関する質問が多くなると思います。つまり趣味や好き嫌い、最近感動したこと、うれしかったこと、など感情が表れやすい経験について聞かれるということです。

そのため「どうしてそういう感情になったのか?」といった深掘りされる質問も想定しておくと良いですね。

ただし、回答内容を一言一句丸暗記してしまうと、忘れてしまったときにパニックを起こしてしまう可能性があるので要注意です。回答内容はなるべく伝えたいポイントや話の順番だけを押さえておくようにしましょう。

面接で頻出の質問の回答方法はそれぞれ以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

自己紹介
面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介

志望動機
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

自己PR
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選

大学で学んだこと
例文13選|就活の「大学で学んだこと」は3ステップで必ず見つかる

学生時代に力を入れたこと
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説

キャリアプラン
例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選

面接でよく聞かれる質問は、以下の記事でもまとめています。これから面接対策を始める人は、必ず目を通しておきましょう。
就活の面接の質問70選! 完全攻略できる準備や回答方法を解説

③声に出して反復練習をしておく

面接で緊張すると、声が震えてしまったり相手に声が届かなくなってしまう恐れがあるので要注意です。面接官が聞き取りやすい声で話すためには、回答内容を声に出して何度も練習する必要があります。

声を出すときは口を大きく開けて一語一語しっかりと発音し、喉からではなくお腹から声を出すことを意識しましょう。そうすることで、面接官に声が届きやすくなります。

面接の練習方法は以下の記事でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介

面接の練習は一人でも可能です。以下の記事では一人でできる面接練習の方法を解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
一人でできる面接練習の方法|効果を劇的に高めるコツ6選

「面接で上手く話せない……」と悩んでいる人は、以下の記事でも克服するコツを解説しているので要チェックです。
「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も

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④場数を踏んで面接に慣れておく

面接で緊張してしまう原因に、場数を踏んでいないことが挙げられます。面接は回数を重ねていくうちに慣れていくので、「思っていたよりも大したことない」と思えるようになるまで場数をたくさん踏むことをおすすめします。

面接経験があまりない状態で志望企業の面接に臨んでしまうと、緊張から上手くいかない可能性が高まります。そうならないために、たくさん面接を受けたり、大学のキャリアセンターや就職エージェントに頼んで模擬面接を実施してもらいましょう

模擬面接のやり方は以下の記事で解説しているので、チェックしてみてください。
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説

大場 美由紀

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面接で緊張しなくなる場数は人それぞれでしょう。特に何回やったら緊張しなくなるというものでもありません。しかし、「自然な笑顔で受け答えできた」と思えることが増えてきたら、だいぶ面接に慣れてきた証拠といえるでしょう。

⑤日頃から姿勢や表情にまで気を配っておく

面接では回答内容だけでなく、姿勢や表情を含めた印象までチェックされます。姿勢が悪い状態で面接に臨んでしまうと、うつむきがちになって自信のない印象を与えかねません。そうならないためには、日頃から背筋を伸ばして目線が正面になるように姿勢を正す必要があります。

姿勢だけでなく明るい表情もできると、元気でフレッシュな印象を与えられるので、鏡の前で笑顔の練習をしておくのもおすすめです。姿勢や表情は一朝一夕で良くなるものではないので、まずは意識することから始めてみましょう

アドバイザーコメント

面接当日の様子を詳細にイメージしたうえで練習しよう

面接本番の緊張を和らげるために、面接当日の流れを想定し、起こりうる問題への対策を考えておきましょう。プロのアスリートがやっている方法ですが、練習する際は当日の試合会場や観客の様子、試合内容までイメージします。

試合は上手くいく場合だけでなく、上手くいかないパターンも思いつく限り想定し、それに対する対処法を考えていきます。そうすることでどんなことが起こっても冷静にプレーできるようになるそうです。

実際にロープレをおこなうと自信が付く

就活も同様です。面接会場をイメージして、入室〜着席から面接官の質問への回答、退室までをシミュレーションしてみましょう。その際イメージする中で起こりうる遅刻や難しい質問への回答などハプニングに対しての対処法を用意しましょう。

面接は「失敗してはいけない」という思いからも緊張します。しかし、自分が漠然と感じている失敗とは何かを言語化し、対処法を用意することで不安は軽減することができます。

また、イメージするだけでなく実際にロープレをおこなうことも効果的です。特別な会議室や教室ではなく自分の部屋でOKです。

「私はしっかり練習してきたから大丈夫」という自信は面接で必ずあなたを助けてくれますよ。

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当日にできる! 面接で緊張しないための5つの方法

面接で緊張しないための5つの方法

  • 面接会場には余裕をもって到着する
  • 深呼吸をしたり血流を良くしたりする
  • 話し方や動作をゆっくりにする
  • ポジティブな言葉で気分を上げる
  • 周囲と自分を比べないようにする

ここまで、事前にできる面接で緊張しない方法を解説しました。しかしそれだけでは、まだ対策は不十分です。

ここでは、面接当日にできる緊張しないための方法を解説していきます。面接で緊張しないためにも、当日できることもすべて確認しておきましょう。

①面接会場には余裕をもって到着する

面接開始前ギリギリに会場に到着すると心が焦ったまま面接に臨むことになってしまい、より緊張が増してしまうので要注意です。面接当日はなるべく早めに会場に到着できるように、余裕をもって家を出るようにしましょう。

面接会場付近には面接開始15〜20分前までに、会場内には面接開始10〜15分前までに、受付には面接開始7〜10分前までに到着できるとベストです。早めに到着すれば、緊張がほぐれて心を落ち着かせることができるだけでなく、身だしなみを整えたり回答内容の最終チェックをする時間も確保できます

面接会場に到着したあとの流れを知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
面接は開始何分前までに行くのが理想? 到着後の流れも徹底解説

②深呼吸をしたり血流を良くしたりする

緊張すると身体がこわばって血の巡りが悪くなってしまいがちです。血の巡りが悪くなると頭に血が回らなくなり、考えがまとまらなくなることがあるので要注意です。そのようなときは、手首を回したり少し身体を動かしたりして血の巡りを良くしましょう。

また、緊張すると呼吸が浅くなって酸素を取り込めなくなります。酸素が取り込めなくなると脳に酸素が回らなくなるので、頭が回らなくなってしまうことがあります。緊張を感じたら、ゆっくり息を吸って少しずつ息を吐く深呼吸を心がけてくださいね。

血流を良くしたり深呼吸をしたりすると、副交感神経が優位になってリラックスにつながるので面接前に意識的に実践しましょう

以下の記事でも面接前にできるリラックス方法を解説しているので、併せて参考にしてみてください。
面接で緊張しないためには? 事前準備~当日の対策方法を徹底解説

③話し方や動作をゆっくりにする

緊張すると早口になってしまいがちなので気を付けましょう。面接で早口で話してしまうと、面接官が聞き取りにくくなってしまいます。また、緊張していると自分が早口になっていることに気付けなくなります

そのため、面接中はできるだけゆっくりと話すようにしましょう。また、話し方だけでなく動作もゆっくりにすると、緊張がほぐれやすくなるのでおすすめです。

面接で早口になってしまうのですが、どうやったらゆっくり話せるようになりますか? 

大場 美由紀

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相手の反応を見て間を置きながら話してみよう

「間」を置くことを意識してみましょう。つまりは、自分の話したことが相手の中に落とし込まれる時間を確保するということです。

早口で話し切ってしまうのは、自分の言いたいことをしゃべっているだけで、相手に理解されるかどうかまでを考慮していない独りよがりな状態といえます。

特にエピソードを話す場面で早口で一気に話すようなケースがありますが、聞いている方は話にさっぱりついていけなくて、途中でよく理解できないまま聞かされていたりします。

言いたいことを言い切るのではなく、言いたいことが伝わることが大事であることを意識してみてください。そのためにも、できるだけ相手の反応をしっかり見て話すことが必要になるでしょう。

④ポジティブな言葉で気分を上げる

面接前は、「言葉に詰まってしまったらどうしよう」「不採用になったらどうしよう」とネガティブな思考になりがちです。ネガティブ思考のまま面接に臨んでしまうと、自然とネガティブな発言をしてしまったり表情が暗くなってしまったりとメリットがありません。

面接前は、「きっと上手くいく」「最悪失敗しても大丈夫」などとポジティブな言葉を唱えることをおすすめします。ポジティブな言葉をかけると自然と気分が上がり、力が湧いてきます。面接前に心の中で唱えれば、ポジティブなオーラをまとった状態で面接に臨むことができますよ。

富岡 順子

プロフィール

面接本番を迎えたら「なんとかなる」「なるようになる」と気楽に考えていきましょう。この面接でさらに人生の経験値をあげることができます。

緊張すると表情が暗くなってしまうのですが、口角を上げて笑顔を作ると不思議と気持ちも前向きになれます。鏡で表情をチェックし、最高の笑顔で臨んできてください。

ポジティブな言葉で気分を上げようとしても、緊張で顔がこわばってしまって笑顔が作れない人もいるでしょう。こちらのQ&Aではそうした悩みにキャリアコンサルタントが回答しているので、ぜひ参考にしてください。

⑤周囲と自分を比べないようにする

就活中は、「あの人は私よりもうまくいっている」「あの人は人気企業から内定をもらっている」などと他人と自分を比較して落ち込んでしまいがちです。周りと比べると自分に自信を失って、ネガティブな思考にとらわれてしまう恐れがあるので気を付けましょう。

就活中はなるべく周囲の動向を気にしないようにして、自分のことだけに集中することをおすすめします。就活に本腰を入れているときはあえて友達と会う頻度を少なくしたり、SNSで友達の情報をチェックしないようにするだけでも心の安定につながります

「就活がうまくいかない……」と悩んでいる人は、以下の記事を読んでみてください。
就活がうまくいかないあなたへの処方箋|今すぐできる対策を徹底解説

アドバイザーコメント

前日までに準備を完璧にしておくことで余裕が生まれる

適度な緊張感と少しの余裕を持てるように、面接当日を迎えたいですよね。そのためには、まず焦らない状況を作っていくことが大事です。前日までにやれる準備はすべて終わらせ、当日の朝は時間の余裕を持てるように早く起きることから始めましょう。

面接当日はいつも通り」を心がけることが大切

そしていつもと違うことは極力やらないほうが良いですね。なぜなら想定外のことが起こると、焦りにつながるリスクが高くなるからです。いつも通りに準備し、忘れ物がないかをしっかりとチェックしたうえで、時間にゆとりを持って家を出ましょう。

早めに現地を確認して時間までゆっくり過ごしつつ、時間前にはトイレを済ませておくことも大事です。なぜなら緊張すると直前にトイレにいきたくなり、焦る要因になってしまうからです。

ぎりぎりではなく余裕をもって集合場所に向かうことができたら、あとは心の余裕を意識してゆっくり深呼吸したりゆっくり話すことを心がけてみてください。

そして緊張している自分を客観的に感じることができたら、落ち着いた状態で面接を終えることができると思います。すでに内定をもらったつもりで、自信を持って頑張ってください。

もし面接の途中で頭が真っ白になってしまったら?

もし面接の途中で頭が真っ白になってしまったら?

  • 面接官のおでこや鼻を見る
  • 質問内容を繰り返して時間を作る
  • 「緊張している」と素直に伝えてみる

志望企業の面接や最終面接など重要な面接では、「失敗できない」という思いから頭が真っ白になってしまう人も多いでしょう。一度頭が真っ白になってしまうとパニックを起こしたり、言葉に詰まってうまく回答できなくなってしまう恐れがあります。

ここでは、面接の途中で頭が真っ白になってしまったときの対処法を解説します。面接中に頭が真っ白になる可能性は誰にでもあるので、そうなってしまったときに上手く対処できるようにチェックしておきましょう。

①面接官のおでこや鼻を見る

緊張のあまり目が泳いでしまったり、視線が合わなかったりすると悪い印象を与えかねません。しかし、目を見て話そうと意識するあまり緊張してしまう人もいるでしょう。そのような人は、おでこや鼻あたりに視線を向けて話すことをおすすめします。

面接では「相手の目を見て話す」ことが一般的ですが、おでこや鼻は目に近いので、相手からすると目が合っているように感じます。また、視線が一箇所に固まることで落ち着いた印象を与えることができますよ。

②質問内容を繰り返して時間を作る

面接中は緊張のあまり頭が真っ白になって、質問内容が出てこなくなってしまうこともあるでしょう。そのような場合は、面接官の質問内容を繰り返して回答を考える時間を作るのも一つの手です

たとえば、「あなたの短所は何ですか?」と聞かれて回答がすぐに思い浮かばなければ、「短所ですね。そうですね……。私の短所は心配性なところです。なぜなら……」と質問内容に触れてから答えます。ただし毎回使うとくどい印象を与えるので、すぐに回答が思い浮かばないときのみ使うようにしましょう。

③「緊張している」と素直に伝えてみる

面接官は学生が緊張していることを十分に理解しているので、「緊張している」と伝えても評価が下がることはめったにないでしょう。むしろ素直に伝えることで、面接官がゆっくり話してくれたり、緊張を考慮したうえで評価してくれたりする可能性があります

面接中に頭が真っ白になってパニックを起こしてしまうよりは、素直に自分の状態を伝えた方が緊張がほぐれたり場の雰囲気が和らいだりして状況が好転します。ただし何度も伝えてしまうと言い訳をしているような印象を与えるため要注意です。

面接で「緊張している」と素直に伝えない方が良いケースはありますか?

富岡 順子

プロフィール

最終面接で伝えると悪い印象を与えてしまう恐れあり

一次面接などはじめて面接を受ける場合は「緊張している」と伝えてもらっても自然ですが、面接回数を重ねた最終面接を迎えた段階で「緊張しています」と伝えてしまうとあまり良い印象を持ってもらえないかもしれません。

面接官に役員が出てきて緊張してしまうと思いますが、そこまでに緊張に対する自分なりの対処法を見つけ、限られた面接時間の中で自分を表現するスキルを高めていけると良いですね。

以下のQ&Aでは、面接官から「緊張していますか」と聞かれたときのベストな回答を解説しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

アドバイザーコメント

緊張を正直に伝えることは非常に有効

面接官から質問をされて頭が一瞬真っ白になってしまうことは、別に特別なことではありません。しかし、焦ってそのあと空回りしてしまうこともあるでしょう。

緊張していることを正直に伝えることは、自分の気持ちを仕切り直すうえでも面接官の心理的な共感を得るうえでも効果的です。

質問後にゆっくりとうなずくのもおすすめ
 
あとは質問された後に、「はい」といってゆっくり頷く間をとるのも良いかもしれません。頷くという動作と「大丈夫」という気持ちを自身の中で紐づけておきましょう。面接官からは、質問を受け止めて、落ち着いて答えをまとめようとしている真剣な姿に見えるでしょう。
 
また、途中で頭が真っ白になって受け答えがうまくできなくなることを想定内として、オープニングとクロージングをしっかりおこなうようにしておきましょう。

オープニングの入室から名乗りまでは自分のペースでできるわけなので、何度も練習して堂々とできるようにしておきましょう。面接終了を告げられた後の感謝の言葉やお辞儀などもしっかり練習しておいて、気持ちを切り替えて落ち着いて締めくくれるようにしてみてください。

こちらのQ&Aでも面接で頭が真っ白になってしまった場合の対処法をキャリアコンサルタントが回答しています。緊張しやすい人はぜひ参考にしましょう。

事前に面接で緊張しない方法をしっかりと押さえて選考を突破しよう!

繰り返しになりますが、面接で緊張するのは当たり前のことです。むしろ適度な緊張は真剣さが伝わって好印象なので、緊張することを恐れすぎないようにしましょう。

面接で緊張しやすい人は、この記事で紹介している緊張しない方法を試してみてください。事前にしっかりと対策をして、面接当日の緊張を和らげてくださいね。

アドバイザーコメント

面接で緊張するのは当たり前! ひたすら練習しておこう

面接は緊張しますよね。私は今でもプレゼンや講義前はとても緊張します。また、毎年一回参加しているピアノの発表会では緊張から足が震えてしまうほどなので、その思いがとてもよくわかります。「緊張するな」という方が難しいと思います。

では「少しでも緊張を和らげるためにどうしたら良いのか?」というと、それは練習あるのみです。面接が始まる前こそ緊張しますが、始まってしまえば練習を思い出して進めることができます。これだけ頑張ってきたからと思えると面接に前向きに臨めるようになります。

適度な緊張は集中力を高めて真剣な様子を伝えることに役立つ

また緊張と面接に対する考え方を変えてみるのもおすすめです。スポーツでは、適度な緊張はパフォーマンスを高めるために必要なものといわれています。面接でも適度な緊張によって真剣さを伝えることができたり、集中して答えることができるようになるため、緊張している自分をぜひ受け入れてあげてください。

面接は普段出会うことのない企業の人が、自分の話をじっくり聞いてくれるチャンスです。「今日はどんな人と出会ってどんな話ができるだろう」とワクワクする気持ちを作り出して、面接を楽しんできてくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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