この記事のまとめ
- 自己PRの締め方はおもに6パターンある
- 自己PRの締めでは入社する意欲や貢献イメージを伝えることが肝
- 自分の強みに合った自己PRの締め方を例文から見つけよう
自己PRを考えるなかで、自己PRの締め方がわからないと悩む人もいるのではないでしょうか。「自己PRの締めくくりで何に注意すべきか」「企業ごとにどう書き分ければ良いか」と迷ったままエントリーシート(ES)を提出してしまうケースも多いです。
しかし就活では、自己PRの締め方一つで採用担当者の印象が大きく変わることがあります。自己PRを締める際は、入社後の貢献イメージや企業への熱意を伝えることが欠かせません。
そうすることで、採用担当者はあなたの入社後の活躍を具体的にイメージできるため、選考突破に大きく近づきます。
この記事では、キャリアコンサルタントの富岡さん、若林さん、横山さん、鈴木さん、谷所さん、野村さんとともに、自己PRの締め方6パターンを強み別の例文付きで解説します。
面接官としての経験が豊富な谷所さん、約10年間に渡って採用活動に携わってきた野村さんからは、特におすすめの自己PRの締め方や、学生の自己PRの締め方のなかで特に印象に残った例を解説してもらいました。
この記事を参考に、あなたの強みと企業への貢献意欲を盛り込んだ魅力的な自己PRを完成させ、内定獲得を掴み取りましょう。
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自己PRの締め方6パターン
自己PRの締め方には、いくつかの効果的なパターンがあります。これらのパターンを知ることで、入社後の貢献イメージや入社意欲を効果的に伝えられるようになるため、事前に理解しておくことが重要です。
ここでは自己PRの締め方として使いやすい6つのパターンを解説します。それぞれの型を使うことでどんな印象になるのかを理解して、あなたの強みや志望する企業に合わせて最適なパターンを選びましょう。
なお、自身の入社後の貢献イメージや熱意を効果的に伝えるために、自己PRを締める際は1〜2文にとどめて、それぞれの文字数は100字以内に収めるのがおすすめです。
自己PRの締め方を身に付ける前に、そもそも書き出しについて不安な人もいるのではないでしょうか。書き出しでつまずくと締め方も決まらないので、こちらの記事で確認していきましょう。
パターン①「~に貢献します」
「~に貢献します」を使った例文
視野の広さという強みを活かし、御社が掲げる弱者を生まないビジネスに貢献します。
自己PRを締める際に、企業への貢献を伝える場合は「貢献します」とダイレクトに伝えましょう。文章の前半で貢献の仕方を伝えて、回答に具体性を持たせると自身の入社後の貢献イメージが伝わりやすくなります。
なお、貢献イメージを伝えるときは、企業理念や社風などからずれないように注意してください。自分の強みを活かすことばかりを考えると、企業が望んでいないことへ貢献するという回答になってしまうこともあるため、意図がずれていないか確認しましょう。
そのほかの表現を使用するとすれば「尽力します」というのも貢献する姿勢が伝わります。
「貢献を伝えられる=企業理解が進んでいる、入社に意欲的」とみなされ、その姿勢が評価につながりやすくなっています。
パターン②「貴社で~な人材を目指します」
「貴社で~な人材を目指します」を使った例
貴社で協調性という強みを活かしながら、ビジネスにかかわる全員の利益を考えて行動できる人材を目指します。
このパターンは、自身の強みを企業でどのように活かすかを伝えることに非常に適しています。自分の強みが企業とマッチングしていることをアピールできるので、入社意欲の高さをアピールすることにもつながります。
企業が求める人物像に近しい内容を伝えるなど、選考を受けている企業独自の要素も盛り込んでいきましょう。
一方で、「貴社で研修を受けながら活躍できる人材を目指す」といった受け身の姿勢を伝えてしまうと、自ら企業に貢献できない人材とみなされてしまう可能性があるため、注意しましょう。
- 企業理念が似ている会社を受ける際、締めが同じ内容になってしまいました。違いを付けた方が良いのでしょうか?
自己PRの締め方は他社と同じ内容になってしまっても良い
同じで大丈夫です。それぞれの企業の採用担当者に他社への回答をチェックされるわけではないので、同じでも構いません。
違う言い回しを考えるだけで時間がかかってしまうので、パターンを用意して使用してもらってもOKです。
その代わり、志望動機は会社ごとに違いを付けて作成していきましょう。
志望動機が抽象的でどの会社にもあてはまるような書き方をしていると、ESや履歴書を使い回しているという印象を残してしまうので注意してください。
パターン③「~な成果を出せるよう努力します」
「~な成果を出せるよう努力します」を使った例文
常に高い向上心を持ち自己研鑽に取り組むことで、目標を超えられるような成果を出せるよう努力します。
自己PRを締めくくる際に、「成果を上げるためにどう努力するか」を伝えることで、自分の強みの活かし方を示すことができます。また、どんな成果が求められるか、それに向けたどう努力するかまでを正しく伝えられれば、業務理解の深さもアピールが可能です。
企業が求める成果とその達成手段まで把握しているということは、業務内容や職場で求められる行動を具体的にイメージできているということです。そのため、入社後に即戦力として活躍できる可能性も高いと評価されやすくなります。
反対に、高い目標を掲げすぎると再現性が低いとみなされてしまう可能性があります。たとえば、「1年目に社内で一番の売上成績を上げるように努力する」「過去最高益を出せるように努力する」などの高すぎる目標を挙げることは避けましょう。
目標達成の方法を具体的に伝えられる場合は問題ありません。ただし、無理をして漠然と過大な目標を伝えてしまうと、採用担当者から自身を過大評価しているととらえられてしまう可能性があるため、注意しましょう。
上記の型を使うことで、自分の強みや経験に基づいて、入社意欲や熱意をアピールすることが可能です。
また、具体的な成果を取り上げることで、実現可能性をより解像度高く伝えることもできますよ。
パターン④「~をしていきたいと考えています」
「~をしていきたいと考えています」を使った例文
強みである傾聴力を活かし、顧客からの信頼を失わない仕事をしていきたいと考えています。
これは目標とする社会人像や働き方を提示しながら、企業への貢献イメージを伝えることができる自己PRの締め方のパターンです。仕事への姿勢が明確になることで、企業の価値観や方針との相性をアピールすることが可能です。
この型を使う際には具体性にも留意しましょう。「頑張っていきたいと考えています」というような抽象的な文章になってしまうと活躍のイメージも湧きにくくなるので注意を払ってください。
また、ここでも過大な目標を伝えるのは得策とは言えません。「業界でNo1の会社にしていきたいと考えています」などの文章は根拠がなく、仕事への再現性が低いのでやめましょう。
言い切る文章に抵抗のある人もいるかもしれませんが、「していきたいです」と言い切ってしまっても良いと考えます。言い切った方がより積極的でポジティブに感じられるためです。
誇大な表現は止めるべきですが、自己PRにおいては自分の強みは自信を持って言い切りましょう。
パターン⑤「入社後は~に精進します」
「入社後は~に精進します」を使った例文
入社後はコミュニケーション能力を磨き、顧客の要望を細部までくみ取れる人材となれるよう精進します。
「入社後は〜に精進します」という自己PRの締め方は、謙虚な姿勢と成長意欲をアピールするために効果的です。この表現は学生らしいひたむきさや、仕事に対して真摯に向き合う姿勢を伝えられるので、採用担当者に好印象を与えやすくなります。
「精進」という言葉には、ひたすら一つのことに集中して励むという意味が込められています。そのため、自己PRでアピールした強みや学びをさらに磨き、企業に貢献していくという強い意志を示すことができるのです。
また、「入社後は〜に精進します」という自己PRの締め方をする際は、具体的な行動計画とセットで伝えるようにしましょう。入社後の姿を大きく見積もり過ぎないように注意を払い、実現性の高さをアピールすることが必要です。
- 入社後に努力や精進をするのは普通だと思うのですが、わざわざ伝える必要はあるのでしょうか?
自己PRの締めで伝えることで受け手に好印象が残る
入社後に努力や精進をするといった当たり前のことを伝える必要がないと思う人もいるかもしれません。ただ、必要かどうかではなく、自己PRの締めとして適した内容なのです。
文章を書いていると締め方で苦労することが多くあります。採用担当者もその点は理解しているので、自己PRの締め方に適した内容にすることで、あなたが締め方で工夫したという意図も読み取ってくれるはずです。
パターン⑥「~な強みを活かして~」
「~な強みを活かして~」を使った例文
自主性を持って物事に取り組めるという強みを活かし、経理業務の効率化に貢献していきたいです。
このパターンは、自己PRの冒頭で触れた強みをもう一度強調するために使うことができます。このパターンを使うことで、採用担当者はあなたが「自分の強みを活かして入社後どのように活躍するのか」を改めてイメージしやすくなるのが利点です。
また、自己PRの根幹である自身の強みと企業へ貢献する方法を明確に結びつけられるため、入社意欲の高さと説得力を同時にアピールできます。さらに、企業が求める人物像とあなたの強みが合致していることを示すことで、入社後にミスマッチが発覚する可能性も低いことも印象付けられるのです。
なお、このパターンを使う際は、自身の強みとその活かし方が具体的ではないと、説得力欠けてしまいます。たとえば、「協調性を活かしてチームワークを良くしたい」といった抽象的な表現では、あなたの個性が採用担当者に伝わりにくく、入社後の活躍を具体的にイメージしてもらいづらくなるのです。
そのため、あなたが持つ強みが志望企業でどのように役立つのかを、より具体的に言語化したうえで使うようにしましょう。
こちらのQ&Aでも、面接の自己PRの締め方について、キャリアコンサルタントが解説しています。併せてチェックして、面接で自己PRを効果的に伝えられるようにしましょう。
アドバイザーからワンポイントアドバイス企業が重視している点にマッチした締め方のパターンを活用しよう
谷所 健一郎
プロフィールを見る職務経験がないため、即戦力としての大きな成果をすぐに示すのは難しいかもしれません。ですが、新卒採用で重視されるのは、今すぐの実績ではなく、将来性や成長意欲、そして企業とのフィット感です。その観点から特におすすめなのが、パターン①「〜に貢献します」とパターン⑥「〜な強みを活かして〜」の二つになります。
それぞれの使い分けについて解説していきます。まず、①は学生時代の経験と企業の業務を結び付け、貢献意欲を示すことができるでしょう。貢献できることを具体的に伝えることで、面接官が応募者の入社後の姿を鮮明に描くことができます。次に、⑥は自分の強みを明確に提示し、それを将来どう活かせるかを示せるため、説得力が増す締め方です。
企業が求めている人物像に合わせて自己PRの締め方を変えるのがおすすめ
そのほかの型も状況に応じて有効でしょう。②「貴社(御社)で〜な人材を目指します」という締め方は、研修制度が整った企業やポテンシャル採用を重視する会社に適し、成長意欲を示すことができます。
③「〜な成果を出せるよう努力します」は、営業職やコンサルなど成果主義の環境で、目標達成への意欲を伝えるのに有効です。④「〜をしていきたいと考えています」はベンチャー企業など主体性や挑戦を評価する職場で熱意を示せます。⑤「入社後は〜に精進します」は研究職や技術職など専門性を深める職種で真摯な姿勢をアピールできるでしょう。
このように、志望企業の特徴や自身の強みに合わせ、最適な型を選ぶことが大切です。
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自己PRは就活において必ずといっていいほど必要になります。自己PRが曖昧なまま就活がうまくいかなかったという就活生は多くいます。
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(リーダーシップが強みの場合)
自己PRの締めに入れたい3要素

自己PRの締め方には、自身の評価を高めるために欠かせない3つの要素があります。これらの要素を盛り込むことで、あなたの自己PRは説得力を増し、入社後の活躍を具体的にイメージしてもらいやすくなるのです。
ここでは、自己PRの締めに入れたい3つの要素について解説します。自己PRの締め方としてなぜ3要素が重要なのかを理解し、あなたの自己PRの質を高めていきましょう。
こちらのQ&Aでは、転職活動における自己PRの構成についてキャリアコンサルタントが解説しています。自己PRで前職の経験や強みを効果的にアピールしたい人は、参考にしましょう。
①強みをどう活かすか
自己PRの締めでは、あなたの強みをどのように活かすかを明確に伝えることが重要です。なぜなら、企業はあなたの過去の経験や強みだけではなく、それを入社後にどのように活かしてくれるかを知りたいと考えているからです。
たとえば、「私の強みはコミュニケーション能力です」と伝えるだけでは、入社後にどう役立つのかをアピールできません。
「お客様の潜在的なニーズを引き出すために、私のコミュニケーション能力を活かしたい」と付け加えることで、あなたの強みが企業に利益をもたらすことを伝えられるのです。
このように、強みと活かし方をセットで伝えることで、採用担当者はあなたが「入社後に活躍するイメージ」を具体的に描きやすくなります。
- 自分の強みを仕事で活かす方法が思いつきません。考え方のコツはありますか?
強みと仕事での役割や求められるスキルを結び付けてみよう
自己分析で、過去の体験や周りの人から言われた言葉を振り返り、自分の強みを具体的に取り上げてみましょう。
強みとは、行動力、分析力、企画力といわれるような「○○力」と呼ばれているものです。また、責任感やリーダーシップ、というような関係性に関わる能力、専門的スキルも該当します。
仕事での役割や求められるスキルは、仕事内容や職種によって異なるので、仕事内容や職種をよく理解しましょう。そして、強みと仕事の役割や求められるスキルを結び付けてみてください。
強みを活かして成功した経験や、強みのおかげで困難を乗り越えた経験など、具体的なエピソードを交えて自己PRにしてみてくださいね。
②企業への貢献の仕方
自己PRの締めでは企業への貢献を伝えることも大切です。なぜなら、採用担当者は単にあなたの能力を知りたいのではなく、その能力が自社の利益にどのようにつながるのかを判断しようとしているからです。
企業への貢献方法は企業理念や社風、業務内容から考えてみましょう。たとえば、あなたの強みが行動力であれば、企業理念に「挑戦」を掲げるベンチャー企業で、新規顧客開拓に尽力し、営業目標の達成に貢献するといった具体的な伝え方ができます。
さらに、企業が掲げる数値目標や具体的なプロジェクト名を盛り込むことで、貢献の仕方はより説得力を増します。そのためには、企業研究やOB・OG訪問を通して、企業の目標や現状を深く理解しておくことが重要です。
もしも自己PRの欄が小さいときは、「売り上げアップ、新規開拓、CS(顧客満足度)向上に貢献できると考えている/貢献したい」というように企業の目標を用いて端的に締めくくると少ない文字数でも意欲を伝えられます。
あるいは上記の例のようにどの職で強みが活かせるか伝えられると採用者も学生の希望を理解し、自己PR内容から職種とのマッチングを判断することができるのです。
③入社の意欲
企業が学生を採用するにあたって、入社の意欲は重要な要素になります。実際、企業は採用活動に多くの時間と費用をかけているため、早期の退職は損失にもなりかねません。そのため、内定を出した学生には入社して長く働いてほしいと考えています。
また、入社意欲の高い学生は仕事に対して自主的に取り組み、企業に貢献してくれる可能性が高いと判断されやすいため、内定につながりやすいです。
自己PRで伝えた強みや熱意を活かし、企業で長期的に活躍したいという強い意志を最後の一押しとしてアピールしましょう。
プロのアドバイザーならこうアドバイス!自己PRは3つの要素をすべて盛り込むことで印象的な内容となる
野村 芳克
プロフィールを見るこちらの記事では、自己PRの『締め(クロージング)』に盛り込むべき3要素として、①強みをどう活かすか、②企業への貢献の仕方、③入社の意欲、を挙げています。これらはいずれも、採用担当に「この学生がうちで働く姿」を明確にイメージさせるために不可欠です。
まず、①強みの活かし方は、自己分析と企業理解の結び付きが見え、信頼感を生みます。そして、②企業への貢献の仕方は、その強みを企業の具体的な課題や方針に応じてアウトプットできるかどうかの尺度となり、より戦力になる期待を持たせることができるでしょう。
さらに、③入社の意欲はモチベーションの根底を示し、「長期的に活躍する可能性」を裏付けるものとして効果的です。
強みをどのように企業に活かすのかを熱意とともに伝えよう
したがって、締めでは3つすべてを入れられるのが理想といえるでしょう。たとえば、「私の〇〇という強みを活かし、貴社の△△分野で□□の成果を出すことで貢献していきたいと考えており、その実現のために入社後も高い意欲で取り組む所存です」という形で、三重に重層的な締めができれば、非常に印象に残ります。
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
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(リーダーシップが強みの場合)
強み別例文! 締め方の例を参考に自己PRを完成させよう
まずはお手本を確認! 上手な締め方で書かれた強み別の自己PR例文8選
自己PRの締め方で重要なのは、あなたの強みが企業の利益にどうつながるかを明確に伝えることです。そのため、自身の強みと企業の求める人物像を結びつけた自己PRの締め方を考えることで、採用担当者に効果的なアピールができます。
ここでは、強み別の自己PRの締め方の例文を解説します。あなたの強みに合った例文を参考に、自己PRの締め方を完成させましょう。
自己PRの締め方だけではなく、そもそも自己PRの書き方がわからない人は、以下の記事を参考にしましょう。自己PRの構成の作り方や、自身の強みを見つけて自己PRを書く方法を30の例文とともに解説しています。
自己PRの構成
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授
自己PRの書き方
自己PRの書き方を例文30選で紹介! 就活初心者でもわかる入門編
①コミュニケーション能力の例文
コミュニケーション能力はどんな仕事をするのにも大切な要素です。顧客とのやりとりだけではなく、チームでの取り組みを円滑にするためにも必要なこととなります。
コミュニケーション能力は自己PRで伝える強みとして適していますが、その定義はとても広いといえます。そのため自己PRの締めでも、曖昧な表現になってしまう可能性が高いです。必ず具体的な仕事への活かし方を伝えるようにしましょう。
OK例文
コミュニケーション能力を発揮し、顧客へのヒアリングを丁寧におこなう営業職として貴社に貢献します。
コミュニケーションを自己PRでアピールする方法は、下記の就活QAでも紹介しています。より詳しく知りたい人は、ぜひ確認してください。
コミュニケーションは話すことよりも聴くことが大切だと言われています。
コミュニケーション能力という言葉が長く使いづらいときは、相手の話に耳を傾けることができるという傾聴力や、相手の思いを受け止めながら話をすることができる対話力という言葉を使ってもPRすることができるのです。
コミュニケーション能力を自己PRでアピールするために、締め方だけではなく回答全体の作り方を知りたいと考えている人は、こちらの記事を参考に回答を作るための3ステップを身に付けてくださいね。
②行動力の例文
仕事では決められたことを完遂するだけではなく、新しいことに取り組んでいく必要もあります。成功の可能性が未知数でありながらも、多くの試行錯誤が求められるため、新たな事業や業務に対する行動力を持つ学生は重宝されます。
行動力をアピールする際、自己PRの締めでは行動力をどのように仕事に活かせるのかという再現性に焦点を当てて回答しましょう。自主的に行動できる姿を伝えていってくださいね。
OK例文
私の強みである行動力を活かし、貴社では顧客からの信頼が厚い人材を目指します。
自己PRで行動力を伝える場合には6つのパターンにわけて考えることで、より質の高い回答を作ることができます。こちらの記事を参考に行動力をテーマにした自己PRを作ってみましょう。
行動力のある人は、営業・マーケティング・コンサルなどさまざまな分野での活躍が期待できます。
入社後はわからない点を積極的に聞いたり、業務にも前向きに取り組めそうな人という印象を残せます。
③責任感の例文
責任感が強いことは仕事をまっとうするうえで必要な要素です。自己PRの締めで伝える場合には、目的意識をもって働けることをアピールしましょう。企業理念や社風を取り上げると、採用担当者は企業での仕事の再現性を感じられます。
また、責任感をアピールする場合は頑固な印象にならないように気を付けましょう。「絶対」や「必ず」といった言葉は裏目にならないように使ってください。
OK例文
責任感を持って仕事に取り組み、世の中に新しい価値を提供する出版物が作れるように努力します。
自己PRで責任感をアピールしようと考えている人は、下記の就活QAも確認しましょう。責任感の高さを文章で伝えるコツがわかります。
責任感を自己PRで取り上げるには3つのことに注意しないと失敗してしまう可能性があります。失敗のパターン以外にもアピールするうえで重要なポイントを解説しているのでぜひ参考にしてください。
責任感の強さを自己PRの締めで伝えることで、採用担当者は学生が仕事でつまずいたとしても、経験を重ねるごとに成長する人材であると考えます。
④リーダーシップの例文
リーダーシップは社会人になってからも発揮する場面が多くあります。入社後直後でも、プレゼンや会議などでリーダーシップを発揮することができ、さらに社会人歴が長くなれば役職を務める際にも活きるのです。
長く重宝されるリーダーシップというスキルを効果的にアピールすることで、仕事への再現性につながりますよ。
自己PRの締めで伝える際には、入社後すぐにスキルを発揮していきたいという思いを伝えましょう。社長になってリーダーシップを発揮したいということを目標にするのも良いですが、新卒採用というタイミングにはあまり適していません。入社後すぐにリーダーシップが発揮できるということを伝えてくださいね。
OK例文
コンサルタントとして顧客と接するにあたって、学生時代に培ったリーダーシップを発揮し、リーダーにふさわしい高い視座も持っていきたいと考えています。
リーダーシップを自己PRで伝える際に、どのように回答を作れば良いか迷う人もいるのではないでしょうか。自分らしい回答が作れる3ステップを、こちらの記事で確認してくださいね。
- リーダーシップを強調しすぎると、あまり良い印象が残らないのではと不安です。
悪い印象にはならないがほかの学生と被らないように注意
リーダーシップを強調したからといって、悪い印象にはならないので安心してくださいね。ただし「リーダーシップがある」という強みは、多くの学生が使用します。個人的には一番多い強みだと感じています。
そのため、エピソードの裏付けや入社後にどのように発揮していきたいかをしっかりとまとめていないと、他の学生たちに埋もれてしまう危険があるのです。
悪い印象にはなりませんが「印象が残らない」のも考えものなので、締め方には十分気を付けましょう。
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。自己PR作成ツールなら、簡単な質問に答えるだけで誰であっても、分かりやすいテンプレであなたの強みが完璧に伝わる自己PRが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
⑤柔軟性の例文
仕事では、ルーティン業務だけではなく、予想ができないことも多く起こります。新型コロナウイルス感染症が流行したときのように、突如として働き方が変わることを余儀なくされたり、仕事内容に制限が設けられたりする可能性もあります。そのため、柔軟性はとても重宝されるのです。
ただし、自己PRの締めで柔軟性を伝える場合には、流されやすい人と捉えられないように注意することが必要です。あくまでも、自分の意思や考えを持って、その場その場で適切に判断していることが伝わるように話しましょう。
OK例文
入社後は柔軟性を活かして、顧客の要望に細やかに答えられるよう努力します。
就活で求められている柔軟性をもっと詳しく知りたい人もいるのではないでしょうか。こちらの記事を参考に、締め方を作るのに活かしていきましょう。
柔軟性は臨機応変に対応する力と言い換えることができます。臨機応変に対応する力をアピールできる4ステップを身に付けたい人はこちらの記事を参考にしてくださいね。
柔軟性を自己PRの締めで伝えるときは、柔軟性という言葉の意味がイメージしづらくなってしまわないように気を付けてください。
「柔軟性を活かした営業活動をします」と伝えてもイメージが湧きづらくなってしまうので、明確に伝わる内容にしましょう。
⑥協調性の例文
協調性は、集団で働くうえでとても大切な要素です。ほとんどの仕事は1人ですることができず、顧客とのやりとりや同僚との協力が不可欠になります。仕事では互いが活躍して最大の成果を生み出すことが必要で、そのうえでは協調性が欠かせません。
実際に、自己PRの締めで言及する際は、協調性の具体的な活かし方を伝えてください。協調性は働くうえで必要な要素ですが、大人しく消極的な印象につながってしまうこともあります。周りの人との調和を保ちながらも、主体的に働ける様子をアピールしていきましょう。
OK例文
協調性という強みを活かして、常に周りに声を掛けながら一緒に働く人が働きやすくなるように精進します。
自己PRで協調性を取り上げる際、ほかの学生と被ってしまうことを心配している人もいるでしょう。こちらの記事では差別化のポイントを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
職場の人間関係は多くの企業で課題とされていますが、採用後に協調性を育てるのはそう簡単ではありません。そのため、学生時代に協調性の大切さを実感し、それを入社後も発揮してくれる学生は、企業にとって安心材料となります。
⑦計画性の例文
仕事では学生生活よりも長い期間携わるプロジェクトもあり、計画的に取り組めることが非常に大事です。また日々の業務にも締切があるため、計画性はさまざまな業務で活きる能力になります。
自己PRの締めでは、計画性が功を奏した実績を明確に伝え、再現性をアピールしましょう。実績に加え計画性を発揮して学んだことも盛り込めると、採用担当者に納得感のある内容にすることができます。
OK例文
私は目標に向けた緻密な計画を立てTOEICの点数を500点以上上げることができました。入社後も仕事の計画を綿密に立て、確実な成果が出せるように努力していきます。
自己PRで計画性を取り上げる際に締め方だけではなく全文が知りたいと感じる人もいるはずです。こちらの記事では計画性の自己PRの例文10選を取り上げているので参考にしてくださいね。
計画性を伝えるときは、独りよがりな印象を残さないように気を付けましょう。企業は人とのかかわりで成り立っているため、関係する人たちも含めた全体の計画をみることができる人物が重宝されますよ。
⑧向上心の例文
働くうえで知識や経験のないことに対応する場面は多くあります。そのため、さまざまな仕事に対して向上心を持って取り組めることはとても重要です。向上心を持った人材は周囲へ好影響を及ぼすことも予想でき、企業にとっては採用のメリットがあります。
自己PRの締めでは、向上心を持つことの必要性にも触れることができると、仕事へ活きる方法が想像しやすくなるので、しっかりと盛り込みましょう。
OK例文
向上心を持つことで高い目標も達成できることを学びました。入社後も向上心を持ち、常に自分の持っている実力を最大限発揮しながら仕事の目標を達成していきたいと考えています。
自己PRで向上心を取り上げる際に盛り込むべき要素や注意点を詳しく知りたいと感じている人は、こちらの記事を参考に自己PRを完成させてくださいね。
仕事は言われたことをただやるのでは不十分で、自ら考えて動いていくことが大切です。
向上心があることで失敗に対する改善策をしっかり考え、成功に対してもより高みを目指し、会社全体に良い影響を与えてくれるのではないかという期待につながります。
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作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
なぜ重要? 自己PRの締め方にこだわりたい理由
自己PRは学生の長所や強みに関する項目です。多くの企業がESの設問としており、自社とのマッチングや活躍できる人材かを測る質問として使われています。
採用担当者は一日に何通ものESに目を通し、自己PRを読むことがあるため、締め方が悪いとあまり印象に残りません。自己PRの締め方にこだわり、採用担当者にあなたを印象付けることが内定への第一歩です。
この章では自己PRの締め方にこだわりたい2つの理由を解説していきます。自己PRの締め方を決めるうえでの基礎的な考え方を知っておきましょう。
第一印象を左右するから

自己PRは長所や強みを通してあなたの人柄がわかる項目のため、採用担当者にとってはあなたの第一印象となる場合が多いです。その中でも特に、締め方はあなたの印象を左右する大きな役割を果たします。
人の印象を決める心理効果として親近効果というものがあります。親近効果とは最後に接した情報が印象に強く影響するというものです。自己PRの締め方から抱いた印象が、あなたの印象になるといえますね。
このように、自己PRの締め方はあなたの印象を大きく左右するからこそこだわる必要があるのです。
- 自己PRの締め方で印象を残せないと、どんなデメリットがあるのでしょうか?
自己PRが印象に残らないと選考通過率に響いてしまう
自己PRの締めは自分の強みを会社でどのように活かしていきたいかという“will”(やりたいこと)の部分になっています。
ここの部分が欠けていると実際にこれから何をやりたいのか、考えがないのではないかと思われてしまいます。
また、自分の強みと会社の業務をつなげられていないということは企業研究ができていないと思われてしまい、マイナスの印象になるというよりも、印象に残らない恐れがあるのです。
仕事での再現性を裏付けさせるから
採用担当者は自己PRを通して仕事への再現性を測っています。自己PRの冒頭や中盤で伝えてきた強みを踏まえ、締めでは仕事への再現性に変換して伝えることが重要です。
反対に自己PRの締めで仕事への再現性を裏付けられないと、採用担当者はあなたを採用するメリットを想像しにくくなってしまいます。あいまいすぎる締め方だと、選考に通過できない原因になってしまう可能性もあるのです。
自己PRの冒頭や中盤の話を無駄にせず、話に説得力を持たせるためにも、自己PRの締め方にこだわる必要があります。
プロのアドバイザーならこうアドバイス!自己PRの締め方で企業研究の深さが見られる
若林 宏美
プロフィールを見る自己PRの締め方にこだわった方が良い理由について紹介しますね。
まず一つ目は、あなたが企業研究をできているかが、自己PRの締め方に表れるからです。企業は、あなたが企業研究をおこない、自分の強みを活かしてどんな働きができると考えられているかをチェックしています。
就活をするみなさんは、多数のESを提出しますよね。中にはコピペをして、どの会社にもほぼ同じESを提出してしまう学生もいますが、それでは会社に熱意が伝わらず、効果的な自己PRにはなりません。
コミュニケーション能力の有無も測られる
コミュニケーション能力は、話す、聞くといった言語だけではありません。相手に伝わるように書く、相手の意図を読むといった能力もコミュニケーション能力に含まれます。
学生の自己PRを読んでいて思うのが「自分にだけ伝わるが、相手が理解しづらい文章」を書く人が多いことです。
入社した後にはさまざまな書類を作る機会がありますが、伝える能力がないとそういった業務を円滑にこなせないため、敬遠されてしまう可能性があるのです。
自己PRで悩んだらまずは作成ツールを使ってみよう!
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NG例文付きで解説! マイナス評価につながる自己PRの締め方
マイナス評価につながる自己PRの締め方
- ネガティブな表現を使っている
- 曖昧な表現になっている
- 質問の意図とずれている
- 根拠のないことを伝えている
自己PRの締め方には、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまうNG表現があります。NG例に当てはまってしまうと「自分の強みを正しく認識できていないのでは?」「仕事では活かすことはできないのでは?」と誤解されてしまう可能性も否定できません。
いくら自己PRが良くても、締めの部分で不安を感じさせてしまっては評価につながりません。だからこそ、NG表現を避けることは、自己PRの完成度を高めるうえで非常に重要なのです。
ここでは、マイナス評価につながる自己PRの締め方を、NG例文とともに解説します。これらの例文がなぜNGなのかを理解し、自己PRの質を高めましょう。
ネガティブな表現を使っている
自己PRの締め方を考えるとき、会社に本当に貢献できるのか自信を持てない人もいるかもしれません。しかし、自信がないからといってネガティブなことを書いても、採用担当者に良い印象が残ることは残念ながらほとんどありません。
ネガティブな表現とは、「できるかわかりませんが」「個人的には大丈夫だと思いますが」などといった謙遜する言葉です。社会人になるにあたって自信が持てない部分があるかもしれませんが、ポジティブな表現で言い切るようにしましょう。
ネガティブな表現を使った締めくくりの例文
入社後も自分のコミュニケーション能力を発揮できるか不安はありますが、貴社の事業に貢献できるよう努力します。
- 自信がなく無意識にネガティブな表現を使ってしまいます。その場合はどうすれば良いのでしょうか?
日頃からポジティブな表現に言い換えるようにしよう
難しいかもしれませんが、日頃からネガティブに感じたことをポジティブ変換してみましょう。
たとえば「私は飽き性だな」と捉えているとしたら「私はいろんなことに興味がある」と置き換えればポジティブな表現になりますよ。
誰かに自己PRのアドバイスをしてもらっても良いのですが、一時的な解決策にしかなりません。根本的な解決法として、最初は難しいかもしれませんがポジティブ変換を試してみてください。
学生や転職希望者にも試してもらった際、言い換えに慣れてくると、最初からポジティブな表現が思い付くようになっていました。
ネガティブな表現をポジティブに言い換えようと思ってみても、思い浮かばないこともあるかもしれません。以下の記事では短所を長所として表現するための例を豊富に取り上げているので、チェックしてみてください。
②曖昧な表現になっている
自己PRで曖昧な表現を使っていないでしょうか。働き方はすべて未来のことになるため、具体的に伝えることが難しいと考える人もいると思いますが、曖昧な表現はやめましょう。
曖昧な表現をすると話がぼやけてしまい、仕事への再現性がわかりづらくなってしまいます。曖昧な表現である「~できると思います」、「~が向いていると思います」などは、「精進します」「~な人材を目指します」と前向きで具体的な言葉に言い換えましょう。
曖昧な表現は、入社意欲が低く入社後のイメージができていないと捉えられてしまうこともあります。曖昧さはできるだけ排除して回答を作りましょう。
曖昧な表現を使った自己PRの締めくくりの例文
私が強みだと感じている行動力は、貴社の新規プロジェクトに関する業務を活性化させることにもつながると思います。また、入社後はいち早くスキルを発揮してチームの仲間を引っ張る存在になれると思います。
- 自己PRの締めでは言い切りの表現を使っても良いのでしょうか?
自信を持って言い切り表現を使っていこう
大丈夫です。言い切った目標や未来が将来変わってしまっても問題ありません。
また自分に自信がないとなかなか言い切りの表現ができなかったりしますよね。私も宣言して、できなかったらどうしよう、と不安から発言をとまどうことがあります。
しかし案外口に出したことの方が「人に聞いてもらったし頑張らないと」と責任感が生まれ、達成できることが多いです。
ここは自己PRの場です。あなたが採用担当者の場合、曖昧な表現をする人を採用したいと思いますか。自信を持つことが自己PRの第一歩です。
③質問の意図とずれている
自己PRは質問のされ方が変化する場合もあります。たとえば「あなたの長所はなんですか?」という形から「自分を動物にたとえると?」といった変わり種までさまざまです。自己PRの締め方では、質問の意図からずれないように気を付けましょう。
質問の意図に沿った締め方とするためには、長所で聞かれたら長所として伝え、動物でたとえることを求められたら動物を回答したうえで強みを伝えることを意識しましょう。
以下は、長所について聞かれている質問に対して、締めくくりの時点では強みの話にずれてしまっている回答の例です。自己PRの回答を考える際には、最終的な締めくくりでアピールしたいことが、質問で求められているものとずれていないかをしっかり確認しましょう。
質問の意図とずれている締めくくりの例文
長所について聞かれた質問の場合
以上の経験から培った行動力を強みとして、貴社に入社後もいろいろなことを吸収し、さらに自分の強みを伸ばしていきたいです。
→長所を聞かれているはずが強みに関する締めくくりになっている
企業から変わった形で自己PRを求められて困ってしまう人も多くいます。この章で取り上げた「自分を動物にたとえると」という変わり種の質問に回答するためには、こちらの記事を参考にしてみてください。
④根拠のないことを伝えている
自己PRの締めでは強みの活かし方を伝えることになりますが、その内容に根拠があるかは確認してください。無意識のうちに強みの活かし方や目標が壮大になりすぎて、仕事への再現性が感じられない内容になっている可能性があります。
根拠のないことを伝えている自己PRの締めくくりの例
・強みであるコミュニケーション能力を活かし、現場に出た初月から過去最高の営業成績を残します。
→社会情勢や社内の現状を無視した内容になってしまっている
・御社に入社後も、一日4時間の読書を欠かさず持ち前の分析力を磨き、貢献したいと考えています。
→定時などを考えると実現が難しい内容になっている
・語学力を生かし食品の良さを世界中に広め、1年以内にすべての国で取り扱ってもらえるようにします。
→規模が大きすぎて実現性が低い内容になっている
強みの活かし方や企業への貢献の方法を伝える場合には、論理的に考えて達成ができることを伝えましょう。もし不安がある場合は大学のキャリアセンターや就職エージェントなどに確認してもらうのも有効なので、力を借りてみてくださいね。
自分の強みのどういった点が会社にとってプラスになるかは、なかなかわかりづらいかもしれませんね。
強みとはこれまでの経験から生まれたものなので、どういった場面で強みが発揮されたのかを分析し、仕事に照らし合わせてどのように活躍できるのかを考えてみましょう。
自己PRの締めは6つの型に沿って作成! 入社への意欲を示して選考を突破しよう
自己PRの締め方は、あなたの強みや企業への意欲を効果的に伝えるために重要な要素です。ただ意気込みを述べるだけではなく、入社後の貢献イメージを具体的に示すことで、採用担当者に「この学生に入社してほしい」と思わせる力があります。
だからこそ、自己PRの締め方に迷った場合は、この記事で紹介した「6つの締め方」を参考にしてみてください。この6つの型を活用すれば、入社への意欲がしっかり伝わる締め方ができます。自己PRの最後まで前向きな印象を与え、選考突破につなげましょう。
また、自己PRを提出する前に、ネガティブな表現や曖昧な言葉を使っていないか、今一度確認してみてください。あなたの魅力を最大限にアピールできる自己PRの締め方を作成して、内定獲得を掴み取りましょう。
アドバイザーからあなたにエール自己PRの締め方で企業にマッチしていることが伝えられる
鈴木 洵市
プロフィールを見る企業は自己PRを読みながら、自社にどんなメリットをもたらしてくれる人材なのかを考えています。自己PRの締めで企業の求める人物像とマッチしていることを伝えられると、採用担当者は採用を前向きに考えることができるのです。
自己PRの締め方は採用につながっていく要素の一つなので、企業の意図をふまえながら、大切に作っていきましょう。
締め方にこだわらないと印象が残らない可能性もあるので注意しよう
もしも自己PRの締め方が曖昧だと、採用担当者には就活の準備ができていないという印象が残ってしまうでしょう。
また、自社とのマッチングが測りきれず、入社後の姿がイメージできなくなってしまうのです。そうすると、選考で不合格となってしまいます。
自己PRの締めは、自分の良いところをきちんと企業にアピールできるように、大切に練り上げていきましょう。締め方を意識することで、周りの学生のESとも差別化できるので、こだわって作ってくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi


















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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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