この記事のまとめ
- 面接では「長所を活かしてどう貢献するか」を答えることが重要
- 長所の答え方で周囲と差別化する方法は3つある
- 面接での長所の答え方の例文25選を紹介
面接で必ずといっていいほど聞かれるのが、長所の質問です。しかし、自分の長所に自信がないなどの理由から、「うまく伝えられているのか分からない」「ほかの学生と差別化できていない気がする」と不安に感じることもあるでしょう。
面接で長所を伝えるときに大切なのは、自分のスキルや経験を「自分の言葉で語ること」です。無理に目立とうとして、奇をてらった長所を話すのは逆効果だといえます。自分の強みをもとに企業への貢献を具体的に描き、魅力的に伝えることが必要なのです。
そこで、この記事では、学生の面接対策やキャリア講座を日々行っているキャリアアドバイザーの小松さん、富岡さん、若林さん、高尾さんのアドバイスを交えつつ、面接における長所の答え方や注意点、面接で活用できる25選の例文を紹介していきます。
また、面接官としての経験も豊富な高尾さんからは、長所の質問で企業が見ているポイントや実際に印象に残った回答例を聞いてみました。面接を控えている方はぜひ参考にし、実践に役立ててください。
面接の意図をつかんでおくと、長所の伝え方もブレなくなります。基本から整理したい方は、次の記事を参考にしてみてください。
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面接の長所の答え方に必要なのはストーリー性! 回答で人柄をアピールしよう
長所を答える際にありがちなのが、具体性に欠けた回答になってしまうことです。強みがはっきりしない内容だと、学生の人となりも見えづらくなってしまいます。だからこそ、担当者が理解しやすい構成で答えることが合格の秘訣といえるのです。
そこで意識したいのが、答えにストーリー性を持たせることです。具体的には、
「今の自分の強み」→「それを育んだ過去の経験」→「入社後の展望」という順番で答えると時間軸のあるストーリーを描けます。特に中盤のエピソード部分は、その人らしさを伝えるうえで欠かせません。
そこで、記事の前半では、面接での長所の答え方を3ステップで解説していきます。さらに、面接でも活用できる長所別の例文25選も紹介していくので、例文を参考にしながら、自分の長所を答えられるように準備してみてください。
さらに記事の後半では、回答の注意点や企業が長所を質問する理由についても解説しているので、企業側の意図を理解したうえで、面接官に響く答えを組み立てていきましょう。自分らしさをアピールして選考を突破したいという人はぜひ参考にしてください。
面接だけではなく履歴書にも長所を書くスペースがあります。履歴書の長所と短所の書き方は以下の記事で解説しています。
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面接での長所の答え方
面接での長所の答え方
- 結論:長所は何か
- ②エピソード:長所を裏付ける経験
- ③入社後:長所をどう活かすか
面接で長所を答えるときは、「①結論 → ②エピソード → ③入社後」の3ステップで答えるのがおすすめです。同じ長所を答えていても、評価が分かれるのは「答え方」に違いがあるからです。話の順序を意識すれば、面接官にも回答が伝わりやすくなり、印象も大きく変わります。
一方で、結論が曖昧だったり、エピソードがなく表面的な答えにとどまったりすると、「結局何を伝えたいのか分からない」とマイナスの印象を与えてしまうリスクも否定できません。
だからこそ、長所を答えるときは、結論を明確にして、根拠となる経験を加え、入社後の展望につなげることが重要です。わかりやすく整理して伝えるために、この3ステップを意識して答え方を準備し、面接での評価を確実に高めていきましょう。
なお、「自己PR」と「長所」は似て非なるもの。違いを理解しておくと、回答の組み立てが格段に楽になります。
①結論:長所は何か
まずは「私の長所は協調性です」「行動力があるところです」など、長所を一言で結論から述べることが基本です。
冒頭で結論を示すことで、担当者はその後の話をスムーズに理解できます。最初に結論を述べてから理由やエピソードを続けることで、文章全体に一貫性と説得力が生まれるのです。
また、結論ファーストはビジネスシーンで求められる、基本的な伝え方のスタイルです。これを守れていないと「社会人としての基礎スキルが不十分な学生」と判断され、評価が下がってしまうケースもあるので気を付けましょう。
さらに、この「結論から述べる」という考え方は、面接だけでなくエントリーシート(ES)でも同じです。自己PRや志望動機を書く際も、結論を先に、その後に理由やエピソードを続けることで、文章全体に一貫性と説得力が生まれます。
ESの自己PRを魅力的に作成するコツは以下の記事で詳しく解説しています。
人は脳の構造上、全体像を捉えてから細部を理解するようにできています。結論を先に告げることで「何についての話なのか」を明示し、話の全体像を相手に理解させられます。
過程から順に話して結論が見えないままだと、相手は「結局、何が言いたいのか」が理解できず、場合によっては誤解を招いてしまいます。
②エピソード:長所を裏付ける経験
結論を述べたら、その長所を裏付ける具体的なエピソードを伝えましょう。エピソードがなければ、長所が本当かどうか説得力に欠け、面接官の印象に残りにくくなります。
たとえば協調性を長所と伝えても、受け取る側によってはイメージする姿が異なることもあります。そのため、自分らしさを伝えるためには、実体験を通して具体的に語ることが効果的です。
実際に、エピソードを選ぶ際は、大学時代の経験を中心に考えましょう。高校以前の話をすると「大学生活で何も取り組まなかったのでは?」と不安を与える可能性があります。部活動、アルバイト、ゼミ、サークル、留学など、自分が長所を発揮して活躍した経験を具体的に伝えてください。
- エピソードにインパクトがないと選考突破は難しいのでしょうか?
目立った活躍でなくてもOK! 長所を発揮するまでのプロセスが重要
華やかな成績がないと選考を突破できないということはありません。目立った活躍がなくても自分の長所である強みを伝えられるエピソードを話せばOKです。
その際に気を付けてほしいのが、どのような経験をしてきて、自分の長所がどんな場面で活きたのかを面接官に伝わるように具体的に話すことです。
逆に大会などで優秀な成績を収めてきたとしても、結果だけをアピールしてそこに至るまでのプロセスを言語化できないと、面接官に長所を理解してもらえないので高評価をもらえません。
③入社後:長所をどう活かすか
最後に「入社後にその長所をどう活かせるか」で締めましょう。採用担当者は、長所の回答から「自社で活躍できそうな人材か」を見ています。
そのため、業務に求められるスキルや特性を理解したうえで、面接官が入社後の活躍をイメージしやすいように伝えることが重要です。
たとえば、課題解決力が求められる職種であれば、「課題解決力を活かして難易度の高いプロジェクトにも挑戦できる」といった形で、自分の長所を結び付けて伝えます。企業研究をとおして強みが発揮できる分野を見つけ、入社後に取り組みたいことを具体的に語りましょう。
以上の3つの手順をおろそかにすると、回答が不十分になってしまうことがあります。面接では、簡潔に答えすぎるのも良くありません。下記の記事で、回答が不十分になってしまうことのデメリットを確認し、適切な量で回答をできるように準備していきましょう。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見る自己分析を武器に! 面接官の期待を超える3つのコツ
面接官として重視しているのは「自己理解の深さ」と「再現性」、「活躍の可能性」です。これを踏まえて、自己PRや志望動機を伝える際には、伝え方に工夫を加えることで、より説得力が増します。特に意識したいのは、次の3つのポイントです。
まず1つ目は、結論部分では抽象的な強みだけでなく、それがどんな条件で発揮されるかまで伝えることです。
たとえば、「私の強みは仮説検証力です」と言うだけでなく、「短いサイクルでA/Bテストを回せる環境を整えることで、成果を最大化してきました」といったように、どんな状況で力を発揮できるのかまで言い切ると、具体性と信頼感が増します。
2つ目は、エピソードの構成を〈役割 → 行動 → 指標 → 学び〉の順に整理することです。
そのなかで、数字・固有名詞・他者のフィードバックなどを盛り込むと、話に事実性が加わり、聞き手の納得度も高まります。「なんとなく頑張った」ではなく、「どのように行動し、どんな成果が出て、何を学んだのか」を具体的に伝えることが重要です。
そして3つ目は、入社後にどう価値を発揮するかを、求人票の内容に合わせて「手段×成果指標」で伝えることです。
たとえば、「貴社の〇〇領域において、△△のスキルや□□の経験を活かし、改善サイクルを短期間で回して成果を出したい」といったように、どの業務で、どんな成果を目指すのかを明確に言語化することで、企業側に「この人が入社後に活躍するイメージ」を持ってもらいやすくなります。
面接の前には、「自分の強み」「その強みが発揮される場面」「実際に出した成果(できれば数字)」そして「入社後どう活かすか」をセットで、90秒以内で話せるように準備しておくことが大切です。
この4つをしっかり整理して話せるようになると、面接の合格率もぐっと高まります。
弱みの開示で信頼度を「アップ」させよう
さらに、自分の弱点と、それをどう補っているかをひと言そえると、相手からの信頼感が高まります。
たとえば、「分析は得意だけど、資料をまとめるのが少し遅い」という自覚がある場合は、「だからこそ、早めに資料のテンプレートをチームとすり合わせて、スピードを補うようにしています」といったように伝えると、自分を客観的に見て行動できている印象を与えられます。
悪い例は「努力家です」「コミュ力です」などを根拠に乏しいワードのみで伝えたり、チーム成果を自分の功績として語る、汎用的すぎて職務と結びつくイメージができない内容です。
自分を理解できていないこと、再現性を持てていないこと、職務に当たるイメージができていないことなどは懸念点となるので注意しましょう。
こちらの記事では短所の回答方法もまとめています。企業に刺さる長所と短所の伝え方を解説しているので参考にしてみてください。
長所別の例文25選! 面接での答え方を覚えよう
長所別の例文25選
長所の答え方を理解したら、次は面接の本番でどう伝えるかをイメージしてみましょう。「答える順番はわかっていても、言葉にしようとすると上手くできない」という人も少なくありません。
そこでここからは、面接での答え方を覚えるために、強み別の例文25選を紹介します。リーダーシップや協調性といった代表的な強みから、真面目さやおおらかさなど人柄が表れる長所まで幅広く網羅しました。
ただ、例文は丸暗記するのではなく、答え方の型を覚えて、自分のエピソードに置き換えて使うことが大切です。自分の長所と異なる例文であっても、エピソードの組み立て方や入社後の活かし方は十分に参考になります。面接官に伝わる答え方のイメージを掴むために、一つずつ確認してみましょう。
そもそもどんな長所があるのか知りたい人向けに、下記の記事では長所の一覧を紹介しています。自分の長所をイメージしづらいという人は確認してみてくださいね。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見る数字で実績を示し再現性の高さをアピールしよう
印象に残った長所の回答は、「トピック→事実→数値→学び→再現性」という順序で語られていた内容です。たとえば以下のようなものが当てはまります。
「傾聴力」の回答例:聞く力で周りを動かした経験
私の強みは傾聴力です。大学ではサークルの新歓担当を務め、新入生60名と一人ひとり、10分程度の面談を行いました。その中で、聞き取った内容から新入生が感じている不安を「一人暮らしかどうか」「所属学部」「通学時間」といった要素で分類しました。
そこから、よくある質問への回答リストや、状況別に使える声かけの台本を作成し、他のメンバーとも共有しました。その結果、新歓イベントへの参加率は前年より18%アップし、当日の途中離脱者は0人という成果につながりました。
この経験を通じて、「相手の感情を言葉にする → 共通点を見つけて整理する → 対応を仕組みに落とし込む」ことで、チーム全体の成果につながることを学びました。
入社後はこの経験を活かして、カスタマーサポート領域でお客様の声を丁寧に聞き取り、一次対応で解決できる割合を高めることに貢献したいと考えています。
「主体性」の回答例:課題解決力で効率化を達成した経験
私の強みは主体性です。所属していた研究室では、配布資料がバラバラに管理されていたため、学生からの質問が週30件を超える状態が続いており、その対応に追われて上級生の研究時間が圧迫されていました。
この状況を改善するために、私はFAQサイトをNotionで構築しました。研究室内で協議を行い、閲覧権限の設定やタグの使い方を整備し、誰でも情報にアクセスしやすい検索動線を設計しました。
その結果、基本的な質問の件数を週5件まで削減でき、上級生の負担も大きく軽減されました。
この経験を通じて、「課題を正しく捉える→最小限の手間で解決策を実装する→継続的に使える形で管理する」ことの大切さを学びました。
入社後はこの強みを活かし、ナレッジ基盤の整備によって業務工数の削減や、チーム全体の生産性向上に貢献したいと考えています
面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!
面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
そこで活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、森永製菓や伊藤忠商事、トヨタ自動車などの人気企業の面接で、実際に聞かれた質問とその答え方がわかるようになっています。
どんな質問にも自信をもって答えられるようになれば、面接も怖くなくなります。今すぐ活用して、面接突破の力を手に入れましょう!
リーダーシップ
リーダーシップの長所の例文
私の長所はメンバーをまとめるリーダーシップです。
サッカーサークルの代表を任された際、大会で結果を残せませんでした。そこで、メンバーのモチベーションを高めるために上級生から試合に出るシステムを変更。また、社会人になってからもサッカーを続けている先輩に指導をお願いしました。
その結果、日々成長する楽しさを覚えたメンバーはレギュラー獲得のため、熱心に練習に取り組むようになり、サッカーサークルの全国大会に出場できました。
入社後はリーダーシップを活かし、プロジェクトのメンバーのモチベーションが高まるように働きかけて、成果を出すチームづくりに貢献します。
リーダーシップは、人とのつながりでも発揮できる長所です。
文章自体はとてもきれいにまとまっていますが、具体的にサークルの仲間とのやり取りを出すと、もっと伝わりやすい長所になると思いますよ。
リーダーシップは言い換えて効果的にアピールできます。以下の記事では、リーダーシップの言い換え例を紹介しているので、自分にマッチするものを探してみましょう。
慎重
慎重の長所の例文
私の長所は慎重なところです。何事も入念な準備をしてから用意周到に物事を進めています。
この長所は居酒屋のホールスタッフとしてアルバイトをしているときに発揮されました。完成した料理の盛り付けを確認してから提供するルールがありましたが、忙しい時間帯は徹底できていないスタッフが多くいました。
しかし、私は慎重な性格からどれだけ忙しい状況でも確認していたため、乗っていない食材や入り込んだ髪の毛を発見することが多くありました。その結果、アルバイトとして料理前の検品を任されることになりました。
入社後は持ち前の慎重さを活かしてプロジェクトの細部まで入念に確認し、ミスを事前に防ぐ存在を目指します。
忙しい状況でも冷静さを保ち、仕事を正確におこなえるのは素晴らしい長所ですね。ただ、一見すると丁寧なあまりスピードが落ちてしまうのではという懸念が残ります。
スピードダウンを最小限にしながら正確におこなうためにしている工夫などを示せれば、より良い印象になるでしょう。
集中力
集中力の長所の例文
私の強みはパフォーマンスを高める集中力です。
この強みは野球部の活動で発揮されました。もともとバッティングは得意でしたが、特にチャンスで打つ確率が高い選手でした。監督からも良い場面で結果を残す集中力を買われてレギュラーに選ばれていたほどです。
最後の大会では、同点で迎えた終盤に決勝点となるヒットを打ち、全国大会への切符をゲットしました。
入社後は集中力を活かして与えられたチャンスを成果につなげ、御社の業績アップに貢献してまいります。
上記の例文は、最後の大会で活躍したことが具体的に述べられていて、長所を入社後にどう活かすかうまくつなげられています。
監督からの評価も盛り込んであり、信頼されていたことが伝わりますが、「確率が高い」という表現だけではなく具体的な打率を説明できると面接官とも感覚を擦り合わせられるようになりますよ。
以下の記事では自己PRで集中力をアピールするときの注意点や効果的に伝える方法を採用経験者が詳しく解説しているの参考にしてみください。
主体性
主体性の長所の例文
私の強みは主体性です。現状に満足せず、自ら考え行動することを心掛けています。
所属していたアカペラサークルでは、年に4回の定期コンサートを開催していましたが、成果を発表する機会が少なく物足りなさを感じていました。そこで、メンバーに働きかけてアカペラサークルの大会に出場することを提案しました。
この提案を受け入れてくれたメンバーとチームを組み、大会で結果を残すために練習に取り組んだ結果、地域のイベントで最優秀賞をいただきました。
入社後も現状に満足することなく自ら考えて行動し、チームの課題解決に向けて取り組んでまいります。
サークルで感じていた問題を主体的に考えたうえで、それにどう対処したのかといったプロセスがわかりやすくまとめられていますね。
自分だけでなく、同じサークルのメンバーと協力しながら取り組んだ点もプラス評価をしてもらいやすいでしょう。
正確性
正確性の長所の例文
私の強みはミスをしない丁寧さです。工場でスピードと正確性の両方が求められる箱詰めのアルバイトをしていた際に発揮されました。
始めたばかりの頃は丁寧さが原因となりスピードが追い付かずに迷惑をかけていましたが、作業に慣れてくると自然にスピードが上がりました。工場内の誰よりも丁寧な作業にスピードが加わったため、1日のノルマである500個を超える800個を箱詰めしましたが、ミスなく終えられました。
入社後も持ち前の丁寧さを活かしてミスを未然に防ぎ、着実に業務をこなしていくことで顧客との信頼関係を築いてまいります。
スピードと質を両立して、早く正確な仕事ができたのは素晴らしいですね。
仕事に慣れることでスピードが上がっていったということですが、スピードを上げても丁寧さを失わずに済んだ理由やポイント、ノルマを大きく上回るスピードを維持するために工夫したことなどを具体的に書けるとなおわかりやすくなります。
おおらか
おおらかさの長所の例文
私の長所は細かいことを気にしないおおらかさです。この強みは飲食店のアルバイトでキッチンスタッフとして働いていた際に発揮されました。
食べ放題チェーンで働いており、季節によってメニューが変わっていたため、キッチンスタッフは年に4回大きなメニュー変更に対応する必要がありました。そこで、キッチンリーダーとして働いていた私は、スタッフの作る料理を確認していました。
商品として提供しているためミスは指摘していましたが、同時に良い部分にも注目して褒めることも心掛けていました。その結果、褒めてもらえる料理を目指してスタッフがミスを改善してくれるようになり、本部の社員さんからも料理のクオリティを褒めてもらえました。
入社後は持ち前のおおらかさを活かして組織の雰囲気を高めて、高いパフォーマンスを発揮できる組織づくりに貢献してまいります。
細かいことを気にしないおおらかさは長所にもなり得ますが、飲食店でのキッチンスタッフとしての仕事を考えると「ルーズなところがあるのでは?」と短所とも捉えられてしまうので注意が必要です。
譲れる部分と譲れない部分の線引きの基準や、優先順位などを伝えられると信頼感が増します。
忍耐強い
忍耐強さの長所の例文
私の強みは忍耐強さです。この強みは訪問販売営業の長期インターンシップで発揮されました。
顧客の自宅を訪問してウォーターサーバーの販売をしていたのですが、なかなか契約してもらえませんでした。それでも諦めずに先輩とのロールプレイングを実施し、1日に100件以上の訪問を継続した結果、インターン生の中で最も良い月間成績を残せました。
入社後も営業として契約に結びつかなくても、忍耐力を活かして結果が出るまで試行錯誤を重ねながら挑戦し続けます。
上記の例文は、忍耐力の強さもそうですが、ロールプレイングをして結果を出したという努力を惜しまない性格も伝わってきます。
ただ、最後の一文は少し余計に感じます。しつこい営業は時に企業イメージを下げる結果になるだけでなく、悪い意味で押しが強い性格だとネガティブに捉えられかねません。
忍耐強さの例文については以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
几帳面
几帳面の長所の例文
私の長所は几帳面な性格です。旅行に行く際は観光地を巡るために、綿密な計画を立てることを心掛けています。
バスや電車の移動時間や観光スポットの営業時間、所要時間など、さまざまな要素を考慮しています。そのため、一緒に旅行に行った友人たちからは「最高の旅行になった」と褒めてもらえることが多くあります。
入社後は持ち前の几帳面さを活かしてプロジェクトの計画を策定し、パフォーマンスを高められるよう貢献してまいります。
複雑なことを緻密に考えられる長所があるのは素晴らしいですね。ただし、「几帳面」という言葉のイメージは決して良いとは言えず、神経質などのネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。
内容は良いと思うので、「丁寧・綿密・緻密」などの表現に変えた方が印象は上がるでしょう。
几帳面であることをアピールしたい人は以下の記事もあわせて確認してみてください。相手に伝わりやすく言い換えて表現するためのポイントを紹介しています。
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論理的
論理的の長所の例文
私の長所は課題に対して有効な解決方法を考案する論理的な思考力です。
その強みを発揮したエピソードに、飲食店のアルバイトの人数を増やした経験が挙げられます。私の在籍していた飲食店はピーク時の忙しさから、辞めてしまう人が多くいました。
そこで、続いているメンバーにアンケートを実施。忙しさから新人とコミュニケーションがとれていないことが原因だと考えました。そこで、アルバイト間で親睦を深めるために月に1回開催されていたミーティングで、アイスブレイクの時間を設けることに。
その結果、しんどい状況でもメンバーで盛り上げながら楽しく働けるようになり、新人の定着率が高まりました。
課題を抽出して解決策を提案する論理的思考力を活用し、顧客の課題を解決へと導くことで御社の利益アップに貢献してまいります。
この課題に関しては、続けている人よりも辞めてしまう人に何が原因かを探る方が有効な解決なのではないでしょうか。
また、すでに親睦を深めるためのミーティングが開催されていたとのことで、それが機能していなかったのであれば「どこが問題だったのか」「どんなアイズブレイクを追加したのか」など具体的な説明があると良いでしょう。
冷静
冷静さの長所の例文
私の長所は冷静さです。困難な状況に陥ったときに落ち着いて判断する能力にあると考えています。
冷静さを発揮したエピソードとして、学生団体の代表としてイベントを開催した経験が挙げられます。入念な準備をしていましたが、当日に音響のトラブルが発生。メンバーの間で混乱が広がりましたが、私は自分の感情を抑えて冷静に状況を分析し、音響は無事復活しました。その結果、イベントを無事成功させられました。
入社後はストレスの多い状況でも冷静さを保ち、組織の目標を達成するために最善の方法を模索してまいります。
冷静さのたとえとして、トラブルが起きたときに自分がどう対処したのかを選んだのはとても良いですね。
メンバーの中で混乱が起きたときに、自分はメンバーに対してどう対処したのかを伝えると、長所である冷静さをもっと効果的にアピールできますよ。
責任感
責任感の長所の例文
私の長所は責任感があるところです。自分が担当した仕事や任された役割について最後まで責任を果たせます。
アルバイトリーダーとしての経験でも、私は責任感を発揮しました。私は、チームメンバーが仕事をスムーズにおこなえるように、誰よりも早く現場に入り、必要な準備を整えました。
また、クレームが発生した際は率先して対応し、顧客とのコミュニケーションを図りました。その結果、グルメサイトの口コミで高い評価をいただきました。
入社後は責任感を持って仕事に取り組み、チームの一員として、仲間と協力しながら目標を達成するために最善を尽くしてまいります。
上記の例文は、リーダーとして責任感のある行動をして成果も上げた素晴らしい経験ですね。責任感の強さを印象付けるためには、苦労や困難を乗り越えたエピソードを交えるとなお印象が良くなるでしょう。
決して順調に進んでいたわけでもなく、困難や壁にぶち当たることもあったのではないでしょうか。面接官が聞きたいのは、むしろそういう話です。
責任感を強みに持つ人は、以下の記事で責任感の自己PRの作り方・伝え方を解説しているので、併せてチェックしてください。
傾聴力
傾聴力の長所の例文
私の長所は傾聴力です。相手の話を引き出す力があると考えています。
飲食店アルバイトのホールスタッフとして、傾聴力を発揮しました。注文を聞く際におすすめを聞かれることがあるのですが、いきなりメニューを提案するのではなく、顧客の好みや要望を聞いてから伝えることを意識していました。
その結果、顧客と良好な関係を築けるようになり、「〇〇さんに会いに来たよ」とご来店してくださる方もいらっしゃいました。
入社後は顧客や取引先の要望やニーズを理解したうえで、最適な提案をおこなってまいります。
先に顧客の好みを聞いて提案するのは、お店のメニューをしっかりと知っていないとできないことなので素晴らしいですね。
ただこれが傾聴の例になるかというと難しいです。傾聴はカウンセリングで用いられる技法ですが、受容や共感をおこないながら相談者の自己理解を援助していきます。
誰かの悩みや問題に寄り添ったというエピソードを探してみるとより良いでしょう。
傾聴力の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
好奇心旺盛
好奇心旺盛の長所の例文
私の長所は好奇心旺盛なところです。新しいことに対して興味を持ち、探究心を持って学べるため、幅広い知識を身に付けてきました。
FP2級と世界遺産検定を保有しているのは、この好奇心が原動力となって取り組んだからです。お金や保険などまだ十分に理解していなかった領域に興味を持って勉強し、試験に合格しました。
また、趣味の旅行を通して世界遺産への強い関心を持ち、世界遺産検定にも挑戦しました。
入社後は好奇心を活かして、業務に必要なスキルや知識に対して積極的に学び、新しいアイデアを考案してまいります。
好奇心旺盛な性格は、飽きっぽいと捉えられてしまうデメリットがあります。
FP2級を取得してその後の自分にどう活かしたいのか、世界遺産検定を取得しようとした理由など、しっかりと目的意識を持って行動していることを示しましょう。
好奇心旺盛さの自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
臨機応変
臨機応変の長所の例文
私の長所は臨機応変な対応ができることです。
アルバイトで小学生の指導をしていた時、1人の生徒が感情的になり、周りの生徒に危険な行動をとり始めました。私はほかの生徒たちを安全な場所に移動させた後、当事者である生徒の話を聞きました。
突然のトラブルにも冷静に対応した結果、被害が発生することはありませんでした。この経験から自信を持って臨機応変な対応ができるようになりました。
入社後は業務上の問題やトラブルに対して柔軟に対応し、自分自身の役割をはたしてまいります。
トラブルに直面したときには柔軟で冷静な対応が求められますよね。被害を防げたようで素晴らしいです。
冷静さを保つためにどのように自分をコントロールしましたか。
恐怖を感じずに物事に動じないのが強みなのか、自分の気持ちを立て直して冷静になれるのが強みなのでしょうか。そのあたりを具体的に書くと、より魅力的なエピソードに映るでしょう。
臨機応変な対応力の自己PRは以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
素直
素直の長所の例文
私の長所は素直さです。アドバイスを取り入れて、自分自身を成長させられます。
営業の長期インターンシップで、先輩からたくさんのアドバイスをいただきました。最初は自分のやり方にこだわっていたのですが、先輩が示した方法を素直に受け入れた結果、仕事の質が向上しました。
それ以来、アドバイス内容は必ず一度は実践し、自分に合うかどうか試しています。
上司や先輩からの指導やアドバイスを真摯に受け止め、チームのパフォーマンス向上に貢献してまいります。
上記の例文は、こだわりを持つことの大切さとそれに固執しない柔軟さがうまく表現できています。
先輩の方法を受け入れようと思ったきっかけや自分のこだわりだけでうまくいかなかったことがあるのであれば、そこも説明しておくと全体像が見えてきます。
向上心が強い
向上心の長所の例文
私の長所は向上心が強いことです。大学時代、アメリカンフットボール部に入部しました。当初はまったくの初心者でしたが、先輩のアドバイスやYouTubeの動画を参考にしながら練習に取り組みレギュラーに選ばれました。
しかし、選手として未熟だった私は、チームの負けに結びつく大きなミスを犯し、レギュラーを剥奪されました。それでも折れずにチャレンジし続けた結果、もう一度レギュラーに返り咲き、リーグ戦で優勝できました。
入社後は自己啓発やスキルアップに取り組み、仕事の質を向上させたいと考えています。また、チャレンジ精神を持ち続け、新しいプロジェクトにも積極的に取り組んでまいります。
全体的なストーリーと、経験から何を得たのかの起承転結がすっきりとまとまっていて、お手本にしたい文章です。
「違和感なく入社後どのような働き方がしたいか」まで、しっかりと伝えられている点も好印象です。
向上心の自己PR方法については以下の記事で解説しているので、3つの要素を実践して魅力的なアピールを作成してください。
向上心と似た言葉にチャレンジ精神がありますが、チャレンジ精神の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で解説しているので、チャレンジ精神としてアピールしたい人はぜひ参考にしてください。
情報収集力
情報収集力の長所の例文
私の長所は情報収集力です。自ら積極的に情報を収集し、問題解決に役立てられます。
ゼミで地域の文化財保護についての論文を作成する際、インターネットや書籍だけでなく、地域の人々に直接聞き込みをおこない、貴重な情報を収集することが必要だと感じました。
そこで、私は地元の歴史博物館や地方自治体に足を運び、専門家や関係者に話を聞き、地域の歴史や文化、現状の問題点などを学びました。質の高い情報を集めて分析した結果、近隣大学が集まって開催された論文大会で、表彰していただきました。
入社後は市場調査や顧客ニーズの分析などにおいて積極的に情報を収集し、新しいアイデアを生み出したいと考えています。
足を運んで人と会い、生の情報を収集する姿勢は素晴らしいですね。インターネットや書籍だけではなく、聞き込みが必要だと判断したのは、どのような信念や考え方に基づいたものでしょうか。
内容は素晴らしいと思いますが、あなたの情報収集力の源泉がどのような思考にあるのかを掘り下げて示せると、再現可能なスキルとしてより魅力的に映るでしょう。
面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!
自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?
「面接力診断」では、あなたが面接本番でどれほどの力を発揮できるかを100点満点で測ります。
39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。
- もうすぐ初めての面接がある人
- 自信のあった面接に落ちてしまった人
- 面接への不安を和らげたい人
ポジティブ
ポジティブの長所の例文
私の強みはポジティブ思考です。
サッカー部でゴールキーパーのレギュラーとして出場していましたが、試合で大きなミスをしてしまい、ほかの部員にポジションを奪われてしまいました。
しかし、「成長するために必要な経験」と捉え、落ち込むことなく自分の課題に対して熱心に取り組みました。その結果、再びスタメンに復帰し、最終的にチームは大会で優勝できました。
入社後はポジティブな思考を活かして仕事に前向きに取り組み、失敗を恐れずに新しいアイデアを提案してまいります。また、チームの一員として、職場やチームの雰囲気を高めてまいります。
逆境を自分が成長するための経験だと前向きに考えられると、チームの士気も上がるのでその部分でもチームに貢献したことが伝わります。
ポジティブ思考であることは伝わってくるので、取り組みの中での具体的な課題を説明できると、分析力があることも一緒にアピールできますよ。
気配り
気配りの長所の例文
私の長所は気配りができるところです。周りの人の気持ちに敏感であり、彼らが快適に過ごせるように心掛けています。
大学時代にアルバイトリーダーとして働いていました。その時、私はチームメンバーがより快適に働ける環境を整えるために、シフトを調整したり、人一倍声を出したりしていました。
また、新しいスタッフが入った際は、コミュニケーションを重視して早くなじめるように工夫していました。その結果、アルバイトの連携が上手にとれ、覆面調査でも満点を獲得できました。
入社後は、働くチーム全体が円滑に運営されるように、メンバーの気持ちに配慮してまいります。
気配りができた事例が、わかりやすく書かれている点は良いですね。
もっと良くするために、チームメンバーがその気配りに対してどう感じてくれたのかも追加すると、よりリアリティが生まれて伝わりやすくなりますよ。
真面目
真面目の長所の例文
私の長所は細部まで丁寧に取り組む真面目なところです。
大学1年生から現在まで書店でアルバイトしていますが、顧客に本や漫画の位置を聞かれた際に、スムーズに答えられるようにメモをしています。また、書店には新しい本が続々と入荷されるため、陳列する本をきれいに整える作業にも取り組みました。
その結果、常連の顧客が増えて大学3年生の頃には2年前と比較し店舗の売り上げが1.2倍に増加しました。
入社後も真面目に業務に取り組み、より高いパフォーマンスを発揮することを目指します。また、先輩からのアドバイスやフィードバックを真摯に受け止め、成長を目指します。
真面目で丁寧な仕事ぶりは好感が持てます。素晴らしいですね。ただ、本の位置をメモすることや陳列を整えることが、常連顧客や売り上げの増加につながる論理展開に少し無理があります。
あなたの真面目な仕事ぶりが、顧客にどのような好影響を与えて成果につながったのか。このロジックを構造的に整理することで、相手にも意図が伝わるようになるでしょう。
真面目さの自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
感受性が豊か
感受性が豊かの長所の例文
私の長所は感受性が豊かなところです。周りの人や物事に対して敏感に反応し、その情報を独自の視点で分析・評価する力があります。
大学時代、ボランティアで福祉施設に訪問する活動に参加していました。そこで出会った高齢者の方々や障がいを持った子どもたちの様子を見て、彼らの表情や仕草、声のトーンから彼らが抱える問題や願望を感じ取れました。
入社後は顧客とのコミュニケーションにおいて、立場や思考に敏感に反応し、本当に求めるサービスや商品を提供できるように努めます。
ここで伝えたいことは感受性の豊かさでもありますが、エンパシー(共感)なのかなと感じました。エンパシーとは異なる背景を持つ人を想像して理解しようとする力のことです。
感受性が豊かであるがゆえにボランティア施設でどのようなニーズを拾い解決できたのか、具体例を挙げられると良いでしょう。
効率が良い
効率の良さの長所の例文
私の長所は効率良く行動できるところです。その長所は学園祭の運営を担当していた際に発揮されました。
学園祭の開催と大学のテストが近かったこともあり、運営のタスクをこなしながら勉強を進める必要がありました。そこで、作業前には必ずタスクの優先順位を決めToDoリストを作成。無駄な時間を省くことに注力しました。
その結果、学園祭は無事に成功し、単位も取得できました。入社後も業務を効率的にこなすための方法を模索し、日々改善していくことを目指します。また、自分だけではなくチームのパフォーマンス効率も高められるように尽力します。
採用担当に話を聞くと、「大学で〇〇リーダーでした」という人よりも、実はこのようなPRの方が心に響くこともあるようです。
面接官にもよりますが、他者から評価されづらい部分を努力したり、それを長所だという人は信頼ができると感じるそうですよ。
決断力
決断力の長所の例文
私の長所は決断力です。自らの考えをまとめ、迅速に決断を下せます。
その強みは大学3年生のときに1年間のオーストラリア留学を決める際に発揮されました。就職活動に出遅れたり、卒業が1年遅くなったりなど、複数のデメリットがあります。
しかし、優先順位を定めて目的を明確にし、留学を決断しました。その結果、オーストラリアでの1年間で文化の違いやチャレンジ精神、英語力などさまざまな知識やスキルを習得しました。
入社後はチームの中で迅速かつ正確な判断を下し、パフォーマンス向上に貢献してまいります。
自分の目的や目標を明確にし、デメリットを跳ね除けて決断する姿勢、素晴らしいですね。
結果として、知識やスキルを身に付けられたようで良かったです。ただ、実際に卒業や就活の遅れなどのデメリットがあった中で、それらをどのように克服したのでしょうか。
どんな決断にも必ず利点と欠点があります。ビジネスシーンには不確定要素がつきものです。すべてが完璧な選択肢はなく、「あちらを立てれば、こちらが立たず」で苦渋の決断を下すものです。
良かったことだけではなく、不利になったことを挽回したストーリーを加えると、より魅力的なアピールになりますよ。
温厚
温厚さの長所の例文
私の長所は温厚な性格です。職場で円滑なコミュニケーションを取ることやチームワークを重視する組織で役立つと考えています。
家庭教師のアルバイトで生徒とコミュニケーションをとる際、私の温厚な性格が役立ちました。信頼関係を築くために、まずは落ち着いた雰囲気を作ることを意識し、彼らの話をじっくりと聞くようにしていました。
すると、生徒たちも自然と私に信頼を寄せてくれ、やりとりがスムーズに進んでいきました。
入社後には、私の温厚な性格を活かし、チーム内の人間関係を良好にできると考えています。
長所のアピールは独りよがりになってしまう可能性があります。
家庭教師のエピソードの中で温厚さが信頼関係に影響していたという証拠になるような生徒の発言を混ぜられると、より説得力を増すことができるのでおすすめです。
ひたむき
ひたむきの長所の例文
私の長所はひたむきさです。目標達成に向けて、課題に懸命に取り組む力があります。
この強みは陸上部でインカレ出場を目指した際に発揮されました。学年を重ねるごとに自己ベストを更新していましたが、インカレに出場するにはもう少しタイムを伸ばす必要がありました。
そこで、コーチと二人三脚で課題の改善に取り組み、ひたむきに練習に取り組んだ結果、最後の大会でインカレに出場できました。
入社後もひたむきさを活かし、困難な課題に対して周囲の意見を聞きながら目標達成に向けて一生懸命取り組みます。
まず「ひたむきさ」を長所として挙げる人は少ないので、それだけで印象に残ります。
ひたむきさを表すエピソードも、簡潔に、わかりやすくまとめられているので、好印象を抱いてもらえる文章ですね。
面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう
不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。
そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。
簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。
- 近く面接本番を控えている人
- 自分の面接の改善点を知りたい人
- 過去の面接で力を発揮しきれなかった人
この長所はどう伝える? 就活QAでわかる長所の伝え方
ここまで面接での長所の答え方を学んできましたが、「自分の長所をどう表現すれば良いのか分からない」「自分の強みがどれに当てはまるのかイマイチわからない」という人も多いのではないでしょうか。そんなときに参考になるのが、就活QAやコラムの具体的な回答例です。
ここでは長所のタイプごとに関連QAをまとめました。自分の強みに近いものをチェックして、面接での答え方を考える参考にしてください。
1.コミュニケーション・対人関係
「人見知りしない」って長所になりますか?
長所は人当たりの良さでも良いですか?
人の気持ちに寄り添えるという長所を効果的に伝えたいです!
長所で「面倒見が良い」の言い換えはありますか?
謙虚さは長所になりますか?
わからないことは聞くことができるというのは長所になりますか?
2.思考力・内面の特性
「思慮深い」を長所としてアピールする方法を教えてください。
「自分の意見を持っている」長所は、面接でどう伝えるべきですか?
長所を感受性豊かと伝えるのはありですか?
「人に流されない」は長所になりますか?
3.行動力・積極性
長所の質問で行動力をアピールしたいです。
「前向き」を長所としてアピールするのはありですか?
「諦めが悪い」を長所として伝えるのはアリですか?
4.忍耐力・安定感
打たれ弱いことは長所としてどのようにアピールできるでしょうか?
長所を楽観的と伝えるのはありですか?
おおらかな性格は長所になりますか?
「落ち着きがある」というのは、長所としてアピールできますか?
5.几帳面・真面目系
長所は責任感、短所は心配性の組み合わせ、どう伝えれば良いですか?
几帳面な性格が長所になるのか短所になるのかわかりません。
長所「集中力がある」の伝え方を教えてください。
こだわりが強いのは長所になりますか?
6.性格タイプ(内向・外向)
人見知りの長所って何が考えられますか?
「大人しい」ということを長所に言い換えてアピールしたいと考えています。
こうしたQAは、「自分の強みをどう伝えるか」への具体的なヒントになります。必ずしも同じ長所でなくても、エピソードの展開方法や表現の仕方を自分の答えに応用してみましょう。
つい被りがち! 長所の答え方で周囲と差別化する方法
長所の答え方で周囲と差別化する方法
- 長所を発揮できる場面の5W1Hを明確にする
- キャッチフレーズを用いる
- 言い換えを検索して独自性のある表現にする
ここまで読んでみて、「万が一長所が被ってしまったら印象に残らないのでは……」と考える学生もいるでしょう。しかし、長所が同じでも答え方を工夫すれば、周囲と差別化を図ることは可能です。
ここでは、被りがちな長所を答え方で差別化する方法を解説します。
長所を発揮できる場面の5W1Hを明確にする
具体性を持たせることで、ほかの学生の回答と差別化を図れます。最も簡単な方法が、長所を発揮できる場面の5W1Hを明確にすることです。
5W1Hとは
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の頭文字を取ったもの
たとえば、傾聴力が強みの場合。「持ち前の傾聴力を活かして信頼される銀行員を目指します」よりも、「営業として本格的に働き始めたら、傾聴力を活かして顧客の潜在的な悩みを引き出し、信頼される銀行員を目指します」の方が具体的です。
再現性のある長所でないと業務には活かせません。「入社後に活躍できそう」と思ってもらえるように、再現性のある強みでアピールしましょう。
キャッチフレーズを用いる
同じ長所をアピールする学生がいると、担当者の印象は薄くなってしまいます。そこで、印象を付けるために効果的なのはキャッチフレーズを用いることです。
たとえば、継続力をアピールする場合、「私はうさぎと亀の亀です」と伝えられると、「どういうことだろう?」と採用担当者の興味を引けます。
長所がほかの学生と被る可能性が高いのであれば、キャッチフレーズを用いて違う切り口で強みをアピールしましょう。
- キャッチフレーズが思いつきません。
比喩を使って考えてみよう
一番簡単なのは比喩を使う方法です。自分の長所を分析したら、それをたとえられるものや人がないか探してみましょう。
身近にあるものから自分にたとえられるものがないかを探してみるやり方も手っ取り早いです。その際「〜のような」を使わない隠喩法の方がインパクトが強くなります。
魅力的にするためには、ここからさらに工夫をしてみましょう。日本人は韻を踏んでいたり、575のリズムになじみがあるのでこのあたりを意識すると耳に残りやすくなります。
またジブリの映画のタイトル「〇〇の〇〇」を真似て「学生界のスティーブ・ジョブズ」のように所属とメタファーを組み合わせたり、「石橋を叩いて渡るファーストペンギン」のようにことわざとたとえを組み合わせて作ってみるのもおすすめです。
各企業や商品のキャッチコピーからもヒントがもらえるので、ぜひいろいろと検索してみてください。
言い換えを検索して独自性のある表現にする
誠実さやコミュニケーション能力など、漠然とした表現の長所はほかの学生と被る可能性が非常に高くなっています。そこで、差別化を図るために言い換えを検索し、独自性のある表現にすることがおすすめです。
たとえば、誠実さには、「一つのことにひたむきに取り組む」「嘘をつかない」「小さなことでも責任感を持ってこなす」など複数の言い換え表現があります。
一口に誠実というと担当者によってさまざまな印象を抱くので、よりわかりやすくアピールするために、言い換え表現を活用しましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る難関企業を狙う場合は長所のエピソードを具体的にしよう
難関企業を目指したい学生ほど、数字を用いながら具体的に話すようにしましょう。長所だけに限りませんが、面接での受け答えは意識しないと抽象的なざっくりとした説明になりがちです。
自分ではアピールできているつもりになってしまうのですが、「とても」「さまざま」「多くの」といった表現は、相手に数量が伝わっていないと思ってください。
たとえば、エピソードでは部活やアルバイトのbeforeやafterの話が語られることが多いです。具体的に、何人が所属する組織なのかといった情報から、売り上げや成績がどのくらい変化したのかを具体的な金額、順位、パーセンテージで示せると好印象を与えられます。
長所を入社後どのように活かすかも具体的に語れるとなお良い
また、「大学時代のエピソードから長所を入社後にどう活かすか」という点も具体的に語れると良いです。記事の最後に例文がありますが、各例文のまとめの部分は皆さんの参考になるように抽象的に書かれています。
この部分を志望する企業の具体的プロジェクトや、事業、取り組みを用いながら長所を活かしてやってみたいことを言えるようになると、その後の話題も膨らませられます。
以下の記事では、就活で回答できる長所50選を紹介しています。自分に合いそうなものを選びアピールしてみましょう。
面接で長所を答える際の注意点
ここまで面接における長所の答え方を解説してきましたが、長所の回答を作成する前に注意点を把握しておきましょう。
事前にチェックしておくことで、マイナスイメージを与える可能性を減らせます。すでに作成している人も、2つの注意点に当てはまっていないか確認しながら読み進めてください。
「面接で急に質問されて答えられなかったらどうしよう……」と不安に思う学生も少なくありません。答えられない時の対処法を押さえておくと、当日の緊張も和らぎます。具体的な対応の仕方はキャリアアドバイザーが詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
①複数の長所を答えない
面接は自分をアピールする数少ないチャンス。選考を突破するために有効だと考え、複数の長所をアピールしてしまう人がいます。
しかし、基本的に面接では長所を一つに絞って回答しましょう。なぜなら、複数の長所を話そうとすると、伝わりにくくなって担当者に与えるイメージが薄くなってしまうからです。
また、長所の回答に時間をかけ過ぎると、面接における志望動機やガクチカなど、ほかのアピールの時間が短くなる恐れがあります。
ただ、「長所の回答を1つだけ用意していれば大丈夫」というわけではありません。面接によっては長所を2つ聞かれる可能性もあります。臨機応変に対応するために準備しておきましょう。
以下の記事では、長所の見つけ方がわからない人に向けて例文や伝え方を解説しているので、参考にして強みを見つけてください。
- 長所は複数あった方が印象が良くなりそうですが違うのでしょうか?
採用面接は一つひとつの質問を簡潔に回答することが大切
たしかに、長所をたくさん知ってもらった方が、面接で有利な気がしますよね。
しかし、前述されている通り長所にばかり時間が割かれてしまうと、企業側も「知りたいことを聞く時間がなくなってしまう」というリスクも生まれます。
そうなると、採用される確率が下がってしまう可能性があります。面接中のすべての回答に言えることですが、一つひとつの質問への回答は「明瞭かつ簡潔に」を心がけましょう。
②長所に関するさまざまな聞かれ方に対応できるようにする
長所を答えるシーンは、「長所は何ですか」という質面だけではありません。たとえば「強みは何ですか」「どのように企業で活躍できると思いますか」なども、長所に関する質問と考えられます。
どのような質問であっても、長所の答え方の基本である「長所は何か」「裏付けるエピソードは何か」「長所を入社後にどう活かすか」の構成を意識すれば答えられます。
質問の形式が異なっても、必要以上に動揺せずに基本の回答の構成を覚えてアピールしましょう。
想定外の聞かれ方をされたときに慌てないためには、基本の構成を守りながら切り返せる準備が大切です。具体的な質問例や答え方のヒントはこちらで確認してみてください。
定番の「自己紹介」「自己PR」も、自分の長所とエピソードを組み合わせて答えましょう。
ほかにも「あなたを一言で表してください」「あなたを動物にたとえるとなんですか」といった質問も、長所を聞かれている質問になります。
そのほかにも面接で聞かれる可能性のある質問に備えておきましょう。以下の記事で、面接で聞かれる質問150選を紹介しているので、ぜひチェックしてください。
企業が面接で長所を聞く3つの理由
面接で長所を聞く理由
- 自己分析で自らを客観視できているか知りたいから
- 入社後に活躍する人材か確認したいから
- 社風に合っているか見極めたいから
そもそも、企業が面接で長所を聞くのにはもちろん理由があります。理由を把握しないまま長所を答えると担当者に良い印象は残せません。それどころか、悪いイメージを与えて落ちてしまう可能性があります。
選考を突破するために、企業の意図を理解した長所を答えられるようにしてくださいね。
①自己分析で自らを客観視できているか知りたいから
自己分析をして自らを客観的に見ることは、仕事をするうえで非常に重要です。自身の仕事振りを客観視して振り返らなければ、なかなか成長できないからです。
そのため、多くの企業は、自己分析をしているか確認できる質問を面接に取り入れています。
②入社後に活躍する人材か確認したいから
長所の内容によって、企業は入社後に活躍する可能性が高いかどうかを判断しています。業界や企業によって、求められる能力が異なるからです。
そのため、魅力的な長所があっても業務に活かせるものでなければ、仕事のうえではあまり意味がありません。
- 強みが企業の求める能力とずれている気がします。無理にでも合わせるべきなのでしょうか?
強みがずれていても無理に合わせる必要はない
結論から言うと、無理に合わせる必要はありません。偽って話を合わせて、あわよくば入社できたとしても、無理をすることになるので自分が苦しむことになります。あるいは、会社としても期待外れになってしまう恐れもあります。
自分の強みの表現を工夫して、その会社で活かせるようなストーリーを作ると良いでしょう。たとえば、企業がコミュニケーション能力の高い人材を募集しているとして、応募者は話をすることに自信がなかったとします。
そこで「口下手です」と回答してしまうと印象を下げることになりますが、「人の話を聞くのは得意」「文章や図解で説明するのが得意」などと自分ができることに焦点を当てれば、求められる人材像に合致するという印象を与えられますよ。
③社風に合っているか見極めたいから
長所や答え方から学生の人となりが確認できます。企業は学生と社風が合っているかも重視しています。なぜなら、雰囲気が合わないと居心地の悪さを感じてしまい、最悪の場合早期退職につながるリスクがあるからです。
たとえば、明るさが長所の学生が、穏やかな社風の企業に入社するとミスマッチを感じるかもしれません。
社風にミスマッチがあると、どんなに仕事ができても居心地の悪さを感じてしまう恐れがあるのです。
社風を志望動機にする場合の例文は、以下の記事で解説しています。社風を調べたうえで、以下の記事を参考に志望動機を作成しましょう。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見る企業は長所を聞くことで「情報の取捨選択ができるか」を見ている
管理職で採用を担当する友人に、長所を聞く理由を聞いてみました。すると、上記のほかにも「情報の取捨選択ができるか」を見ていると言っていました。具体的には、まず自分の長所を考えてみましょう。
「明るく社交的で、チャレンジ精神が旺盛。誰にでも平等に優しく接している」が長所だな、と思ったとします。
どれも素敵な長所ですが、面接の短時間にすべての長所を取り上げるよりも、この長所の中でその会社にマッチしたものを1つピックアップします。たとえば、営業職なら「明るく社交的」なことは、企業が欲しい人材ともマッチしますよね。
「チャレンジ精神が旺盛」も欲しい人材にマッチしますが、いくつもの長所を挙げると、一つひとつの長所の良さが薄れてしまううえに、思考を整理できない、雑然とした印象を与えてしまいます。
長所は1つだけ伝えることで相手に印象付けられる
いくつもある長所のうち1つをしっかりと自己分析して話すと、説得力が増すだけでなく、相手に印象深く伝わります。
情報の取捨選択は、会社で働くようになっても必要なスキルなので、この機会に訓練しておくと良いですね。
長所の答え方で面接の評価が変わることも! 自分の言葉と経験で差別化を図ろう
長所は、面接でよく聞かれる質問の一つで、企業側の関心も高い質問です。伝え方次第で面接官の評価が高まることもあれば、内容によっては懸念を持たれることもあります。そこで大切なのは、結論・エピソード・入社後の活かし方という流れを意識して、自分の強みをストーリーとして伝えることです。
特に、自分の言葉で語れるエピソードを盛り込むことが欠かせません。型にはめたような回答では、長所の説得力に欠けると評価される場合もあるでしょう。対して、自分の経験に基づいたエピソードを添えると、人柄も伝わりやすくなり、担当者の印象に残りやすくなります。
面接は「正解を探す場」ではなく、あなた自身の魅力を伝える場です。自分の言葉と経験をもとに、あなただけの強みを表現できるよう準備して臨みましょう。
アドバイザーコメント
小松 茂樹
プロフィールを見る面接で長所を答える際は3つのポイントを押さえよう
採用面接において、長所は絶好のアピール場面です。しっかりと事前準備をして好印象を得られるように臨みましょう。長所の回答において留意すべきポイントは3つあります。
1つ目は、相手視点です。厳密に言えば、面接官はあなたの長所を知りたいのではありません。あなたの長所が会社で活かされて企業活動の戦力になってくれるのか。スキルだけではなく、態度や人間性の面からも自社に合いそうかを確かめたいのです。
したがって、「自分が言いたいこと」を優先するのではなく、「相手が聞きたいこと」を想像してストーリーを組み立ててください。自分の特徴の中から、相手の求める人物像に合致するポイントを探し、それを長所として告げましょう。会社ごとに長所を変えるくらいでちょうど良いです。
2つ目は、構造的な論理構築です。上述の通り、人の脳は全体像を把握してから細部を理解するようにできています。主題や結論が不明確なまま話をしてしまうと、相手は「何の話?」と混乱します。伝えたいことを構造的に整理して、論理的説得と感覚的説得の両サイドから相手の理解と納得を得ていきましょう。
3つ目は、長所の裏側についても触れることです。物事にはすべて表と裏、白と黒、光と影があります。長所というのは、ある特徴をポジティブな側面から捉えたものにすぎません。何事も良いことばかりではないのです。長所アピールだけでは、相手は「都合の良いことを言っている」と捉える可能性もあります。
長所が短所にならないように普段工夫していることも伝えられると良い
何事も、長所として活かせる反面、悪く作用すると短所になります。大切なことは、時に短所になることを理解したうえで、短所として働かないように工夫や努力をしていることを示し、「短所<長所」として発揮できることを告げることです。
これができれば、客観的に自分を見ることができ、対策も講じられる有能な人だと高評価を得られるでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細中小企業診断士/キャリアコンサルタント
Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している
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