この記事のまとめ
- 人とかかわらない仕事34選を条件別に紹介!
- 思い込み注意! 本当に人とかかわらない仕事が合っているのかを考えてみよう
- 人とかかわらない仕事への就職をスムーズに進める方法を解説
人間関係のストレスや一人の時間を大切にしたい気持ちから、「人とかかわらない仕事に就きたい」と考える人は少なくありません。しかし、「どんな職種があるの?」「自分に合った仕事はどうやって見つけるの?」と具体的な選択肢や探し方がわからず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
実は、人とかかわらない仕事は体力系から専門職まで幅広く存在し、適切な条件設定と準備をすれば、ストレスの少ない充実したキャリアを築くことができるのです。一人ひとりの適性や希望条件に合わせて職種を選べば、人間関係に悩まされることなく自分らしく働ける環境が見つかります。
この記事では、キャリアコンサルタントの隈本さん、柴田さん、永田さん、谷所さん、瀧本さんとともに、条件別の職種選択から適性判断、具体的な就職方法まで、人とかかわらない仕事への転職を成功させるための実践的なノウハウを詳しく解説します。
NHKの就活番組の監修も手掛けた経験を持つ瀧本さんからは、人とかかわらない仕事への適性の見極め方についても詳しく解説してもらうため、自分の希望の働き方をかなえられる仕事を見つけたい人は、ぜひ参考にしてください。
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人とかかわらない仕事は多い! 求める条件別に合う職種を探そう
人とかかわらない仕事は、実は私たちの身の回りに数多く存在しています。体力を活かす現場系の仕事から、専門スキルを生かせる高収入職まで、選択肢は想像以上に豊富です。重要なのは、人とのかかわりの少なさだけでなく、自分の適性や希望条件に合った職種を見つけることです。
この記事では、人とかかわらない仕事を4つの条件別に分類して紹介します。「体力がある人向け」「地道な作業が好きな人向け」「好きを仕事にしたい人向け」「高収入を狙いたい人向け」それぞれに適した職種を具体的に解説するので、自分の志向に合うものを探してみましょう。
ただし、完全に人とのかかわりがゼロの仕事は存在しないため、ここでは比較的人とのかかわりが少ない仕事を中心に紹介しています。
また、「人とかかわらない仕事が良い」と思い込んでいる場合もあるため、本当に自分に適しているかを判断する方法も解説します。メリット・デメリットを理解したうえで、本記事で解説する適性の見極め方を活用し、最適な職業選択につなげてください。
人とかかわらない仕事を求めていても、会社などの組織に所属して働く以上は、まったく人に接しない仕事はありません。
そのため、自分が人とどれほどの距離感を持って働きたいかをはっきりさせたうえで、給与待遇や就労条件などの希望とのバランスを考えていきましょう。
人とかかわらない仕事や一人でできる仕事を探している人もいると思います。以下の記事では一人でできる仕事をまとめているので参考にしてみてください。
仕事をするならできるだけ人とかかわらず楽な仕事をしたいと思っている人もいると思います。以下の記事では楽な仕事をまとめているので参考にしてみてください。
対人のトラブルはもちろん、仕事で精神的につらい経験をした人は以下の記事を参考にしてみてください。給料は安くなりますが精神的に楽な仕事をまとめています。
体力がある人向け! 人とかかわらない仕事11選
人とかかわらない仕事というと、デスクワークをイメージする人が多いかもしれませんが、実際には体を動かしながら働ける職種も豊富にあります。「人付き合いは苦手だけれど、じっと座っているのは性に合わない」「体力には自信があるから活かしたい」という人には、まさにぴったりの選択肢です。
ここでは、体力を活かせる人とかかわらない仕事を11職種厳選して紹介します。検針員や配達ドライバーのような屋外での仕事から、工場作業員やビルメンテナンスのような屋内作業まで、さまざまなタイプの職種があります。
これらの仕事の多くは、特別な資格や経験がなくても始められるため、転職のハードルも比較的低いのが特徴です。体力に自信があり、人とのコミュニケーションを最小限に抑えて働きたい人は、以下の職種から自分に合うものを探してみてください。
検針員
検針員とは
担当地域の家庭の電気やガス、水道などのメーターの数字を読み取り、使用量を記録する
検針員は、各家庭を回り、ガスなどの使用量を計測する仕事です。計測後ポストに使用量が書かれた紙を投函する作業で、顧客への説明などは不要です。住民とすれ違った時に簡単な挨拶ができれば問題ありません。
検針員はさまざまな働き方があり、正社員、アルバイトのいずれの働き方もできます。また、給与は企業によって大きく異なる傾向にあり、求人サイトなどでしっかり見比べておきましょう。
地域の住民の生活を支えていることにやりがいを感じる仕事です。
ビルメンテナンス
ビルメンテナンスとは
電気や空調などの設備を管理する仕事。勤務先は商業施設、ホテル、病院、学校などがある
高層ビルなどで、屋上からぶら下げたロープを腰に巻き付け、窓を掃除している人を見たことがあるかもしれません。そのような仕事を含めた、施設の管理、点検をする仕事をビルメンテナンスといいます。
顧客とかかわることはほとんどなく、慣れた際には一人で仕事を進めることになり、社内外の人とかかわることはほとんどありません。
施設を利用する人々の安心、安全を守る、責任重大な仕事といえます。
警備員
警備員とは
商業施設やオフィスビルなどで巡回したり、人や荷物の出入りを管理したり、モニターで施設を監視したり、施錠を確認したりする
警備員は、基本的に一人で警備することになります。顧客から話しかけられることもほとんどないため、人とかかわりたくない人には合っているといえます。
会社にもよりますが、シフト制で、1時間ごとに休憩をはさみつつ、交代で警備をする会社が多くあります。
また、警備員は日給を全額保証しているケースが多く、たとえば早く退勤できた場合も、通常と同様の日給が支払われます。ただし、会社によっては支払われないこともあるので、求人情報をしっかりチェックしましょう。
通常の警備では、確かに頻繁なコミュニケーションが少ないので精神的な負担が少ないといえますが、一方で何かアクシシデントが起きた時に、事細かく経緯や状態を報告する必要があります。
したがってコミュニケーションの頻度が少ない方が良い、という人には向いていますが、論理的な説明力などを要する仕事でもあるので注意が必要です。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
工場作業員
工場作業員とは
大量生産をする工場で、ライン作業(流れ作業でベルトコンベアなどに載せられた部品を取り付けたり、簡単な加工をする)や、ピッキング作業(倉庫内の荷物から出荷の指示があったものを集める作業)をおこなう
工場作業員は、顧客と話すことはまずありません。また、社内の人との会話も簡単な挨拶や確認で終わることがほとんどです。作業内容を覚えれば、人から教わることもないためほとんど人と話さずに仕事を終えることができます。ルーティンワークが得意な人に合っているといえます。
会社の寮があるなど、福利厚生が整った働きやすい環境が多いことも特徴です。
ただし、複数人で作業をする、チームワークを必要とする工場もあります。そのため、求人情報をしっかりチェックし、どのような作業が必要なのか確認しておきましょう。
工場作業員のメリットとして、ライン作業など黙々とする仕事であれば1日誰とも話さず仕事を終えることも可能です。
逆にデメリットとしては、機械が故障したり自分のミスにより報告しなければいけない時は少なからず社内の人とのコミュニケーションが発生します。
トラック・タクシー運転手
トラック運転手とは
企業や個人の家に荷物を届ける仕事。食品や雑貨、家具などさまざまな荷物を運ぶ
タクシー運転手とは
顧客を目的地まで安全に運ぶ仕事。会社に勤務する場合と個人で経営する場合がある
物販や人を運ぶ、トラック、タクシー運転手も、人とかかわりたくない人におすすめの仕事といえます。特にトラック運転手は、長距離を一人で黙々と運転することになり、人と話したくないと考える人に合っているといえます。
ただし、長時間労働が問題になるなど、労働環境が悪い会社もあることには注意が必要です。
配達ドライバー
配達ドライバーとは
荷物の運搬をおこなう仕事。バイクや自転車、トラックなどがある
飲食店などで配達をするドライバーも、人とかかわりたくない人に合っている仕事といえます。運転して荷物の受け渡しをするのみなので、人との会話量は多くありません。
社内においても、どの荷物を運ぶべきかなど最低限の会話のみが必要になるため、人とかかわりたくない人に合っている仕事といえます。
自動販売機の補充スタッフ
自動販売機の補充スタッフとは
担当地域の自動販売機に飲み物を搬送する仕事
一人ひとりに担当自販機が割り当てられ、1人が担当する自販機の台数は100~120台程度となり、1日あたり20~30台程度の自動販売機に補充することになります。
飲料の補充以外にも、売り上げの回収、空き缶の回収、清掃などの仕事もあります。たくさんの飲料を運ぶため体力が必要です。
一人で担当の自動販売機を回るケースが多く、社内の人とかかわる必要はほとんどありません。また、顧客と接する機会も少なく、人とかかわりたくない人に合っている仕事といえます。
清掃員
清掃員とは
商業施設、病院、ビルなどの清掃をする仕事
清掃員は、決められた時間までに担当エリアの清掃をする仕事であり、一人で黙々とできるケースが多くあります。
ただ、その施設に人がいない時間に働く必要があるため、深夜や早朝の仕事が多く、それに抵抗がないか考える必要があります。
清掃員には、ビル清掃員、特殊清掃員、家事代行、ホテル清掃員などさまざまな種類がありますが、どれも特別な資格は必要ありません。
広い施設などは複数人とチームワークを発揮して仕事をしなければならないケースがあるので、人とかかわらない仕事をしたい人は、求人情報に記載の仕事内容をしっかり確認しておきましょう。
清掃員は、基本的に自分一人で作業をおこなえるというメリットがありますが、他の職業に就労するための経験やスキルが付きにくいというデメリットがあります。
また、キャリアアップする際には、リーダーとして人とかかわることも求められる点には注意が必要です。
清掃業に興味がある人は以下の記事を参考にしてみてください。志望動機の書き方やアピールポイントをまとめています。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
新聞配達
新聞配達とは
各企業や家庭に、新聞の朝刊・夕刊を配る仕事
新聞配達は、基本的には朝と夕方に、自転車やバイクで新聞を投函したり、チラシの折り込み作業をしたり、集金や営業をする仕事となります。集金、営業以外はほとんど会話が必要なく、人とかかわりたくない人には合っている仕事といえます。
人とかかわりたくない人が苦労する可能性があるのは、営業の仕事です。担当地域の住民に対し、新聞購読の営業をしなければならない会社もあるのです。
営業の業務では、顧客と交渉をしたり、社員に報告をする必要があるので、人と一切かかわりたくないと考える人は注意が必要です。
軽作業
軽作業とは
製造以外の作業で、未経験者もできる仕事を指す
軽作業とは、特別な資格は不要などんな人でも着手しやすい仕事をいい、基本的に工場や倉庫で作業をすることになります。具体的には以下の内容があります。
軽作業の内容
- 梱包
- 仕分け
- シール貼り
- データ入力
細かい作業が多いため、緻密な作業が苦にならず、ミスなく業務を成し遂げられる人に合っているといえます。
またルーティンワークになるので、一度仕事を覚えれば人とかかわることはほとんどなく、一人で黙々と仕事を進めることができます。
「軽作業」の「軽」とは、扱う荷物が軽いという意味ではなく、誰でもできる「気軽」な仕事という意味合いになるので、体力に自信がない人は注意が必要です。
軽作業は仕事内容がさほど複雑ではないため、業務の説明も簡単に済むので人とのかかわりは少なめです。また、ミスや失敗の報告が詳細に必要になるケースもあまりないので、比較的人とのかかわりが苦手な人と相性の良い職種といえるでしょう。
こちらの記事では軽作業の志望動機について詳しく解説しています。例文やすらすら書けるようになる方法についても紹介していますので、志望動機の書き方で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。
農家
農家とは
農作物を育成し、生産、出荷、販売、営業などをおこなう仕事
農作物の育成や出荷作業については、一人で黙々とおこなう仕事が多く、人とかかわりたくない人にはおすすめの仕事です。
ただし、店舗への営業をする際や販売時などは人とかかわる必要があるため、まったく人とかかわりたくない人は注意が必要です。
農家になるには、農業を営む法人に就職するか、個人事業主として開業する方法があります。税金面や社会的信用を得るためには、まずは農業法人に就職することがおすすめです。
天候により収入が大きく左右されることや、早寝早起きが必要であることには注意しましょう。
農家のメリットとしては、農作物や周囲の自然環境に触れることで感情が豊かになることでしょう。
反対にデメリットは、法人や個人どちらにしても1人が受け持つ責任や作業が複数にわたり、より対人スキルが求められる可能性があることです。
- 人とかかわらず体を動かす仕事を、高齢になっても続けられるか不安です。
体を動かす仕事と併せてデスクワーク系のスキルも伸ばしておこう
高齢になると会社側も年齢や体力などを考慮して雇用するため、そもそも選べる仕事の選択肢が少なくなります。
若い頃と同じような仕事に従事することが難しくなるため、年齢を重ねるにつれて体への負担を考慮した仕事選びが欠かせません。
清掃員などのように体を動かすことが少ない仕事を選んで長く働く方法もありますが、体を動かす仕事をしながら将来に向けてデスクワーク系の職業のスキルアップをしておくことをおすすめします。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
地道な作業が好きな人向け! 人とかかわらない仕事14選
地道な作業が好きな人向け! 人とかかわらない仕事14選
仕事上で人とかかわることに苦手意識がある人のなかには、机やPCに向かって長時間集中し、一つのことに地道に取り組むことが好きな人もいるかもしれません。コツコツ取り組むことが求められる職種の多くは、技術や知識を積み重ねることで成長でき、自分のペースで質の高い成果を生み出せるのが大きな魅力です。
ここで紹介する14の人とかかわらない仕事は、プログラマーやWebデザイナーのようなIT系から、翻訳や校正・校閲のような文章系、さらには動画編集やイラストレーターといったクリエイティブ系まで幅広い分野が含まれます。
これらの仕事は、スキルを身に付けるまでに時間がかかる場合もありますが、一度習得すれば在宅ワークやフリーランスとしての独立も可能になります。集中力があり、継続的にスキルアップに取り組める人にとって、長期的にやりがいのあるキャリアを築ける分野といえるでしょう。
システムエンジニア
システムエンジニアとは
ソフトウェアの設計から開発、運用まで一貫しておこなう仕事
システムエンジニアとは、顧客から解決したいシステム上の問題を聞いたうえで、システムの仕様を決定し、開発やテストをする仕事です。
さまざまな業種の顧客やプログラマーとかかわることになりますが、すり合わせをした後は一人での作業が多く、人とかかわりたくない人には合っているといえます。
在宅ワークが可能なケースも多く、人とかかわらず仕事に没頭したい人にはおすすめの職種です。
何よりリモートワークと断然相性が良いのがシステムエンジニアです。ある程度実績が積み上がるとフリーランスとしても活動できるため、単純に人との直接のやり取りが少ないだけでなく、組織のしがらみなどにとらわれずに働くことも可能です。
プログラマー
プログラマーとは
エンジニアが作成した仕様書に従い、プログラム言語を用いてシステムやソフトウェアを作る仕事
プログラマーは、プログラミング言語を使ってソースコードを作成する仕事で、人とかかわる機会は比較的少ないのが特徴です。
社内のシステムやショッピングサイト、アプリケーションなどのプログラミングをする仕事になります。案件の相談や、エンジニアとの会議などで人とかかわることになりますが、仕事内容が決まれば、一人でコツコツとプログラムを作るため、人とかかわるケースは少ないです。
独学でスキルアップもできるので、人とかかわりたくない人にはおすすめの仕事です。
一方、作業の進捗状況の会議や報連相など、自分のスキルでは解決できない内容は社内や顧客と相談しながら進める必要があるので、最低限のコミュニケーションは必須であることに注意しましょう。
Webデザイナー
Webデザイナーとは
Webサイトなど、Webコンテンツのデザインをする仕事
Webデザイナーは、顧客と打ち合わせしどのようなデザインを作るかすり合わせる必要がありますが、その後の作業は一人でできるため、人とかかわりたくない人にはおすすめです。
顧客との連絡も、基本的にはチャットやメールを使うため、電話や対面での会議をしたくない人にはやりやすく感じるのではないでしょうか。
ただ、Webサイトの規模によってはかかわる人が増えます。そのような仕事では、顧客に作品を渡す前にディレクターやプログラマーとすり合わせして仕事を進める必要があるので、人とかかわりたくない人は注意が必要です。
Webデザイナーは需要が豊富で、将来的に独立しやすいというメリットがあります。一方、デザインに関する基礎知識はもちろん、IT技術の変化についていくための継続的なスキル習得が必要という点には注意してください。
所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
Webライター
Webライターとは
Webメディアで掲載する記事の文章を書く仕事
Webライターは、コラム記事や商品の紹介、インタビューやネット広告など、さまざまなWeb系の記事を書く仕事になります。
Webデザイナーと同様、連絡はチャットやメールでおこなうケースが多く、人とかかわりたくない人にはおすすめの仕事です。
インタビュー記事を担当する場合は、当然人とかかわるケースがありますが、そうでない案件を選んだり、インタビューの執筆の必要がない会社を選んだりすれば、人とかかわるケースが少ない仕事になります。
文章を書く仕事はライター以外にもさまざまな種類があります。以下の記事では文章を書く仕事16選や向いている人の特徴などを詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
データ入力
データ入力とは
数字や文字を入力し記録する仕事
アンケートや名刺、議事録、インタビューの音声データなどをPCで入力する、データ入力の仕事があります。タイピングができれば誰でもスムーズに仕事を進められます。
一人でコツコツと一つの作業に没頭したい人、決められた作業を決められた時間に完了させたい人にはおすすめの仕事です。
ただ、細かい作業を膨大にこなすことが多いため、緻密な作業を正確に進められたり、スピード感を持って物事を進められる人に合っているといえます。
翻訳
翻訳とは
ある言語の文章をほかの言語に置き換えて話すこと
翻訳には、書籍やマニュアル、Webサイト、映画、動画、メールなど、外国語で書かれた文章を日本語に訳したり、反対に外国語を日本語に訳す仕事があります。
翻訳を仕事にするには、当然ながら語学力が必須です。英語ならばTOEIC800点以上など、高いレベルの語学力が求められるので、語学の資格を取るなどして力を磨いてから目指すことをおすすめします。
通訳とは異なり、人と話す必要はほとんどないので、人とかかわらない仕事をしたい人にはおすすめです。
就職に必要なTOEICのスコアや、就職活動でのTOEICのアピールの仕方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
音楽・映像の制作
音楽・映像の制作とは
顧客の指示に従い音楽や映像を制作する仕事
音楽や映像の制作をする仕事は、顧客とやりとりしたうえで、ニーズにマッチする音楽や映像などを納める仕事です。
デザイナーなどと同様、顧客とのすり合わせが完了した後は一人で作業を進めるので、人とかかわりたくない人にはおすすめの仕事といえます。
音楽や動画の種類として、店内や動画、広告で流す音楽や、広告用動画などがあります。
当然ですが、スキルがあるほど報酬額は大きくなり、案件ごとの報酬の差は大きいため、求人や仕事情報をしっかりチェックしましょう。
- 人とかかわりたくないという理由で音楽・映像制作の仕事を目指して良いのでしょうか?
一人で作業できて気楽だからという理由なら考え直そう
音楽業界では、良い作品を作り売り出すためには自分1人の力だけでは困難でしょう。業界に入ればさまざまな人とそれぞれの得意分野で力を合わせて、その力を集結させて1つの作品ができあがります。
自身がアーティストならば良いかもしれませんが、1人で作業できて気楽だからいいやという気持ちで業界に入ろうと思うのであれば、もう一度考え直してみましょう。
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
動画編集
動画編集とは
動画の企画の立案や、映像や音楽の編集をする仕事
動画編集とは、YouTubeなどの動画を作成するにあたり、企画を考えたり、撮影後にテロップや効果音などを入れたりすることで、一つの動画にする仕事です。
編集スキルや機材があれば一人で仕事を進めることができ、誰かと話す必要はほとんどありません。未経験からでも始めることができ、自宅で仕事が完結するので、まったく人とかかわりたくない人にはおすすめの仕事です。
YouTuber
YouTuberとは
Youtubeに動画を投稿し、広告費で利益を得る仕事
YouTubeに動画を投稿するYouTuberも、人とかかわりたくない人におすすめの仕事です。企画から撮影、編集までおこなう必要がありますが、すべて一人でできるため、人とかかわる必要はありません。
ただし、登録者数が増えた場合などには、スタッフを雇ったり事務所に所属するYouTuberも多くいます。ただ、その際も限られた人とのみかかわることになります。
企画を考えることが好きであったり、細かい作業が得意であったり、批判コメントなどが気にならない人にはおすすめの仕事です。
Youtuberは確かに人と直接かかわることは少ないのですが、それを「職業」といえるほど高収入を得たいのなら注意が必要です。
さまざまなメディアに取り上げられるためにも、他のYoutuberとコラボ企画をするなど、対面ではなくとも多くの人とかかわることが必要になるので注意しましょう。
アフィリエイター
アフィリエイターとは
自分のブログなどに商品の広告を掲載し、その広告に掲載されたものが売り上げにつながった際に利益を得る仕事
アフィリエイターも、誰かと会議をしたり営業をしたりなどは必要なく、自分一人で完結する仕事なので、人とかかわりたくない人におすすめです。
ただし、広告を掲載するだけでなく、売り上げにつなげなくては利益にならないため、自身の収益として得るには長い期間がかかることがあります。掲載する広告のジャンルによっても収益にばらつきがある点には注意が必要です。最初はアフィリエイター一本に絞らずに、副業で挑戦することをおすすめします。
アフィリエイターにはSEOの知識が必要となりますが、独学で習得可能であり、その点も人とかかわりたくない人に向いているといえます。
SEOとは
検索エンジンからサイトを見る人を増やし、Webサイトの成果を上げる取り組みのこと
アフィリエイターは、すべてを一人で完結できるというメリットがありますが、手法によってはSEOやSNSへの広告出稿などの知識習得が必要です。
広告主の承認率など自分ではコントロールが難しい要素もあるため、安定した収益を上げ続けるのが難しいというデメリットもあります。
デイトレーダー
デイトレーダーとは
投資によって個人の資産を増やす仕事。購入した株をその日のうちに売却する
類似する言葉にトレーダーがありますが、トレーダーは顧客が売買する株式の仲介手数料により利益を得るのに対し、デイトレーダーは個人投資により利益を得る仕事です。
誰かの判断を仰ぐ必要はないので、一切人とかかわる必要はありません。
そのため、投資用の口座を開設し、資金やPCを用意すればすぐに始められる仕事となります。ただし、一気に大金を失うリスクもあるので、しっかり知識を吸収してから始めることがおすすめです。
個人投資家
個人投資家とは
株やFXなどに投資し利益を生む
個人投資家はデイトレーダーと異なり、ある程度の期間株などを保有し、その後売却する投資家です。
デイトレーダーと同様、一人で投資をおこなうため、誰かと仕事をする必要はありません。
場合によっては大きく損をするリスクがあるため、そうならないよう投資などの十分な知識を蓄えてから始めることが不可欠です。
個人投資家は、ほとんど1人で判断、決断し作業する仕事になるので、人とかかわりたくない人にうってつけですね。ただ活動するための元手となる資金がそれなりに必要になる点には注意しましょう。
アンケートモニター
アンケートモニターとは
PCやスマートフォンなどでアンケートに答える
商品のアンケートなどにスマホなどで回答するアンケートモニターの仕事も、一切人とかかわる必要がありません。隙間時間に手軽にお金を稼ぐことができ、家事や育児などで忙しい人にもおすすめの仕事です。
アンケートに回答するとポイントや謝礼をもらえます。スマホなどではなく、会場に赴いて回答する場合は、日額1万円弱など比較的高額を稼げるケースもあります。
ただ、安定して高額を稼ぐことは難しいため、副業として携わるのがおすすめです。
校正・校閲
校正・校閲とは
コンテンツの字句や内容の誤り、色彩のバランスなどをチェックする
出版物が世に出る前に、内容や体裁面で誤りがないか確認するのが校正・校閲の仕事です。
出版社や新聞社、パンフレット制作会社に所属して携わるケースがほとんどであり、編集者などと校閲時の観点をすり合わせるなどのケース以外は、人とかかわることが少ないです。
出版物にじっくりと向き合い、誤りを一つでも見逃さないようチェックする仕事で、コツコツと一人で机に向き合うことが好きな人に向いている仕事といえます。
イラストレーター
イラストレーターは、書籍の挿絵、Webサイトのアイコン、商品パッケージのデザインなど、さまざまな媒体で使用されるイラストを制作する仕事です。
クライアントからの依頼内容にもとづいて、デジタルツールや手描きでイラストを作成し、企業や個人のニーズに応える創作活動をおこないます。
基本的には1人で制作することが多く、人とのやりとりはおもにクライアントと打ち合わせをするときやメール上での連絡するときなどに限られます。制作過程では自分の世界に集中して取り組めるため、仕事の最中に人とかかわらずに働きたい人にとっては理想的な環境といえるかもしれません。
近年では、SNSやクラウドソーシングサイトを通じて個人でも仕事を受注しやすくなっていて、フリーランスとして活動するイラストレーターも増えています。デジタルイラストのスキルがあれば在宅ワークも可能で、自分のペースで制作スケジュールを管理できる点も魅力です。
ただし、自分1人だけで安定した収入を得続けるためには、継続的にスキルを磨かなければいけないほか、自分を売り込む営業力も求められることは留意しておきましょう。
以下の記事では自宅でできる仕事やパソコンでできる仕事などを解説しています。一人でパソコンに向き合って黙々と仕事に取り組みたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
引きこもり 仕事
引きこもりの人が不安なく仕事を見つける方法|おすすめの仕事22選
自宅 仕事
自宅でできる仕事50選! 自宅で働くメリットとデメリットも解説
パソコンでできる仕事
パソコンでできる仕事の種類を徹底解説! 自分に向いている仕事も紹介
アドバイザーのリアル・アドバイス!
柴田 登子
プロフィールを見る添削事務もおすすめの仕事
コツコツと作業をするのが得意で、あまり人とかかわらなくて良い仕事に就きたいのなら、添削業務がおすすめです。添削といってもさまざまで、小学生から高校生ぐらいまでの各教科の通信教育の採点業務もあれば、大学入試の小論文、就職活動のときの志望動機など、文章の添削などもあります。
これらの添削業務はたいてい模範解答が用意され、それに対してどのようなコメントを付けていけば良いかの事例集も完備されています。
採点の制度を高めるために研修の受講などを求められるケースもありますが、近年ではほとんどがオンラインで開催されます。
取り掛かりやすさと実績を積めば収入アップできるのが魅力
PCやタブレットを使ってスキャンされた答案に入力していくものもありますが、解答用紙が自宅に送られて、そこに手書きでコメントを記入していくところもあります。そのようなところはPCやネット環境が整っていなくてもチャレンジできるのが魅力です。
雇用ではなく1答案ごとの単価が決められ業務委託で依頼されることがほとんどですが、ある程度実績を積めば安定して依頼が来るようになり、添削スピードが速くなってくればその分処理できる数も増え、収入がアップしていくのでおすすめです。
好きを仕事にできる! 人とかかわらない仕事5選
人とのかかわりが少ない環境で働けるなら、自分の好きなことや趣味を活かした仕事に挑戦してみたいと考える人も多いのではないでしょうか。好きな分野であれば、1人で長時間取り組むことも苦にならず、むしろ充実感を感じながら働くことができます。
ここでは、趣味や特技を仕事にできる人とかかわらない職種を5つ紹介します。
これから紹介する仕事は収入面では安定しにくい場合もありますが、好きなことを仕事にできる充実感は何物にも代えがたいものです。
まずは副業として始めて、徐々に本業への転換を目指すのも現実的なアプローチといえるでしょう。自分の興味関心に合う分野がないか、ぜひチェックしてみてください。
なお、仕事は決して楽なものではありません。ただ、好きなことを仕事にすることで不要なストレスなく仕事に取り組むことができます。以下の記事ではやりがいを感じられる仕事や就き方などを解説しています。
やりがいや楽しさを追い求める際には、仕事として続けられるかはもちろん、収益性についても考慮しておきましょう。
最初から自己完結できる仕事ならばスムーズに取り掛かれるでしょうが、スキルが必要ならば最初は人とかかわって技術を習得する必要があることも認識しておきましょう。
ハンドメイド作家
ハンドメイド作家とは
アクセサリー、服、カバン、イラスト、雑貨などオリジナルの作品を販売する仕事
ハンドメイド作家とは、材料の仕入れ、デザイン、制作、販売まですべてを一人でおこなう仕事です。仕入れや販売時には人と話す必要がありますが、それ以外の時間は人とほとんどかかわりません。
また、店頭販売でなくネットで販売する場合には、販売時にも人とかかわる必要はなく、さらに自分のペースで進めることができます。
同じものを数百個と制作しなければならず、大変な思いをすることもありますが、好きな商品に携われることにやりがいを感じる人は多くいます。
ただし、年収は安定しにくく、軌道に乗る前はほかの仕事と兼業することをおすすめします。
ネットショップの経営
ネットショップの経営とは
インターネットを通じて売買ができるサイトを経営する
個人事業主としてネットショップを経営することも、人とかかわりたくない人には合っている仕事といえます。ハンドメイド作家と同様、自分が好きな商材を扱えばやりがいや楽しさを感じる人も多いと考えられます。
ただ、商品の仕入れなどは交渉が必要となり、人とのかかわりがまったくないわけではありません。
ネットショップの開設ができるBASEなどのサービスを使えば、ネットショップのデザインや決済システムなどを簡単に導入することができます。
伝統工芸職人
伝統工芸職人とは
陶芸や染め物、漆器、木工品、竹細工など、日本伝統的な工芸品を制作する職人
伝統工芸職人は、最初は技術を教えてもらう必要があるものの、スキルを身に付ければ自分一人で仕事をすることができるため、人とかかわりたくない人におすすめの仕事です。
伝統工芸品が好きであったり、ものづくりが得意な人はやりがいを感じながら働けると考えられます。
伝統工芸職人は限られた人しかなれないと思っている人もいるかもしれませんが、近年では若手の伝統工芸職人人口を増やそうとする動きがあり、自治体の中には職人を育てるための研修をしているところもあります。また、就職という形ではなく弟子入りをする形もあります。
四季の美など、伝統工芸職人専用の求人サイトもあるので、チェックして関心があるものがないか探してみましょう。
- 伝統工芸職人になるまでの期間は人とのコミュニケーションは多いですか?
修行中は人とかかわる機会が多くコミュニケーションが難しいことも
伝統工芸職人の修行中には、モノづくり以外にさまざまな雑用や業務を任されます。時には原材料を仕入れたり、事務的な役割を担ったりもするので、職場によっては人とかかわる機会が多いところもあります。
また、修行中は師匠との長期間にわたるコミュニケーションが必須です。
そもそも、いわゆる職人肌の人は口下手な人が多いため、事細かく説明する、相手の気持ちを慮りながら話す、などをしない人もいます。そのような状況も考慮したうえで、長期間の「深い付き合い」があると認識しておきましょう。
美容モニター
美容モニターとは
店舗に行きサービスを受け、スタッフの対応や店舗の清潔さをチェックしたり、化粧品やサプリメントを実際に使用しアンケートに答える仕事
美容モニターは、美容の商品やサービスの調査をしたり、アンケートを受けたりする仕事です。日程が合うときに好きなモニターや調査を選べるため、自分のペースで仕事ができます。
顧客としてサービスを受けるため、ビジネスコミュニケーションがほとんど不要であり、人とかかわりたくない人に合っているといえます。
美容への関心が強い人は、美容品の知識を得られ、楽しみながらお金を稼げる仕事といえます。
ゲームテスター
ゲームテスターとは
発売前のゲームが正常に動くかテストプレイする
ゲームをしながらお金を稼ぐことができるゲームテスターは、ゲームが好きな人には楽しさを感じられる仕事です。ゲームテスターが問題を見つけられなければ不具合があるままリリースされてしまうので、責任重大な仕事といえます。
ゲームテスターの仕事は、一人でゲームをして不具合を見つけることであり、人とかかわる必要はほとんどありません。ただし、不具合が見つかったときなどはオーナーなどに報告する必要があります。
正社員からアルバイトまで幅広い雇用形態がありますが、スキルを身に付ければ年収500万円を超えることもあります。
ゲームが趣味な人は就活で伝えることも可能です。こちらのQ&Aでは、趣味がゲームであることのアピール方法について、キャリアコンサルタントがアドバイスしているのでぜひチェックしてください。
ゲームテスターは、1人で黙々と作業できるメリットがあります。デメリットとして、いつも楽しくゲームすることとは別の集中力が必要になる点です。
バグを見つけることが仕事になるので仕事と割り切って作業する必要がありますね。
民宿のオーナー
民宿のオーナーとは
小規模な宿泊施設でサービスを提供する
宿泊施設と聞くと顧客へのサービスが必要なイメージがあるかもしれませんが、民宿であれば、チェックイン・チェックアウト以外では、ほとんど顧客とかかわる必要がありません。
民宿のオーナーとして個人事業主になれば、当然会社付き合いもなくなるため、人とかかわりたくない人には合っているといえます。
コンセプトや内装や外装などのデザインを考えることが好きな人、マーケティングスキルを強みに持つ人には、楽しさややりがいを感じながら仕事ができると考えられます。
高収入が狙える! 人とかかわらない仕事5選
人とかかわらない仕事は一般的に収入が控えめになりがちですが、専門性の高い分野では高収入を実現することも十分可能です。特に資格や専門知識を活かせる職種では、人とのかかわりを最小限に抑えながらも、しっかりとした収入を得ることができます。
ここで紹介する5つの職種は、いずれも国税庁・民間給与実態統計調査2024年による平均年収478万円を上回る収入が期待できる仕事です。会計士や通関士のような国家資格が必要な職種から、研究・開発や産業カウンセラーのような専門知識を要する分野まで、多様な選択肢があります。
ただし、これらの仕事の多くは難関資格の取得や長期間の専門学習が必要となるため、十分な準備期間と学習計画が不可欠です。また、高収入である分、一定の責任や成果も求められることを理解しておきましょう。長期的なキャリア形成を見据えて、自分の適性と学習意欲を慎重に検討することが成功の鍵となります。
ほとんど人とかかわらないのに高収入、という仕事はあまり多くはありませんが、フルリモートワークが前提の会社で給与が高いところはあります。
ただしそのような求人はかなりの高いスキルを要し、そのスキルを得るところに到達するために、多くの人とかかわる経験が必要なこともあります。
まずは、フリーランスでもやっていける程度の着実な技能を身に付け、そこからリモート中心の企業にアプローチしてみましょう。
会計士
会計士とは
会計の実務をする仕事で、経営者や投資家が必要とする、財務状況の計算や開示、証明書の作成をおこなう
経理や会計士は、企業の財政状況を計算し、分析する仕事であり、一人で作業できる範囲が広いため、人とかかわりたくない人にはおすすめの仕事です。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、公認会計士の平均年収は1000万円弱と高給になっています。
ただし、公認会計士の資格は弁護士、医師に続き難易度の高い資格で、合格率は10%前後となり、勉強時間は約3,500時間は必要と言われているので、しっかりと対策しましょう。
産業カウンセラー
産業カウンセラーとは
会社で働く人の悩みを聞き、心理学的な観点から解決策を提示する
産業カウンセラーは、職場での悩みに特化したカウンセリングをおこなう人で、産業カウンセラーの資格を取得すれば目指すことができます。
組織内部にいる人とはかかわることになりますが、外部の人とはかかわらないため、限られた人としかかかわりたくない人におすすめの仕事です。
目指すには産業カウンセラーの資格が必要ですが、資格の合格率は70%前後と比較的取得しやすい資格です。
大企業に勤務すれば、平均年収は500万円前後とやや高い水準となっています。
産業カウンセラーはかかわる人が限定されるというメリットはあります。しかし、人の悩みなどに向き合い続ける以上は、カウンセラーとしての適性が必要です。
感化されやすい人はメンタルヘルス面で影響を受けるというデメリットもあるので注意してください。
メンタルが弱いと感じる人は、こちらの記事でメンタルが弱い人向けの仕事や、メンタルの弱さを克服する方法を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
通関士
通関士とは
輸入品・輸出品を税関に申告する
法人、個人にかかわらず、商品を輸出入する場合、税関に申告し、検査に通し、関税を計算し、支払ったうえで輸出入の許可を得なければなりません。依頼人の代わりにその手続きをするのが通関士です。
書類や貨物の確認が主な仕事であり、人と話すことはほとんどありません。
通関士の平均年収は500万円以上と高い水準となり、高収入を狙いたく、かつ人とかかわらない仕事をしたい人にはおすすめといえます。
通関士は書類中心の業務のため、確かに人と話すことは少ないかもしれません。しかし、その書類は世界中のさまざまな国とのやり取りがあります。
母国語ではない人が書く英語は真意を読み取るのが難しく、国ごとに商習慣や価値観も違うので、それらを考慮したうえでのコミュニケーションが必要です。
単純に「話すことが少ない」だけで選んでしまうとミスマッチを起こすかもしれません。
研究・開発
研究・開発とは
研究職は技術や知識を生み出すために研究し、開発職は新商品を生み出すための研究をする
会社に所属して研究や開発職として仕事をする場合、社外の人とはほとんどかかわりがなく、また自分のペースで進められる仕事が多いため、人とかかわりたくない人におすすめの仕事です。
ただ、上司や他の部署の人にプレゼンテーションをしたり、社外に発表をしたりするケースもあり、まったく人とかかわらないわけではありません。
平均年収は500万円以上と高い水準であり、高収入を狙いたい人に合っているといえます。ただし、近年では仕事量に給与が見合っていないと叫ばれているケースもあり、仕事内容や残業時間などはしっかり調べておきましょう。
応募条件として理系学部出身者であることが掲げられているケースも多いですが、文系でも目指すこともできます。気になる企業があれば募集要項を見て、必要な条件を確認しましょう。
- 人とかかわりたくないという理由で研究職を目指すのはアリですか?
人とかかわりたくないという理由で研究職を選ぶのはリスクもある
まず研究職を選ぶ目的がそもそも間違っているような気がします。何のためにその職種を選ぶのかという部分で「人とかかわりたくなかったから」という理由で研究職を選んだとしても、大きな挫折やさまざまな経験を味わう中で長くキャリアを続けていくことは難しいと思います。
どうしても人とかかわりたくないのであれば「自分は本当に就職するべきなのか」という点から、自分の人生も含めて今一度考え直してみるのが良いかもしれません。
研究職の仕事内容や選考対策は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
理系の女性が就職を進めるコツはこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
プロのアドバイザーならこうアドバイス!人とかかわらない仕事の中でもおすすめなのはIT系の職種
谷所 健一郎
プロフィールを見る人とかかわらない仕事には、体を動かすものからパソコンに向き合う仕事、技術や知識を活かす仕事まで幅広くあります。その中でも特におすすめなのが「プログラマー」「システムエンジニア」「Webライター」といったIT・デジタル系職種です。
①コツコツ努力を続けられる人におすすめ
プログラマーは人とのかかわりが最小限で、コードを書くことに集中できるのが魅力で、論理的思考や集中力を発揮できる人、コツコツ努力を続けられる人に向いています。成果が目に見える形で現れるため、自分の成長を実感しやすく、スキル次第でフリーランスやリモートワークなど働き方の自由度も高まる仕事です。
②将来の選択肢を広げたい人におすすめ
システムエンジニアは将来的に顧客対応もありますが、初期段階では設計補助やテストなど黙々と進める作業が中心で、専門性を積み上げやすくキャリアの幅を広げやすい点が魅力といえます。
③文章力や集中力に自信がある人におすすめ
文章力を活かしたい人には、情報収集や執筆に集中でき、人間関係のストレスが少ないWebライターが向いているでしょう。また、正確さと集中力が強みであれば、データ入力や校正・校閲も、社会人としての基礎力を磨きながら安心して続けられる仕事です。
これらは、自分の特性を活かして成果を積み重ねてキャリアを築ける職種であり、専門性と自由度の高い働き方を実現できる点で、おすすめといえます。
人とかかわらない仕事に就くことのメリット・デメリット
人とかかわらない仕事に就くことのメリット・デメリット
- メリット:人間関係の悩みを抱きにくい
- メリット:自分のペースで仕事ができる
- デメリット:キャリアの選択肢が狭まる可能性がある
- デメリット:孤立を感じやすくなる
人とかかわらない仕事への転職を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも十分に理解しておくことが重要です。「人間関係のストレスから解放されたい」という思いだけで職業選択をすると、後になって予想外の困難に直面する可能性もあるからです。
人とかかわらない仕事の大きなメリットは、人間関係の悩みを抱えにくく、自分のペースで仕事を進められることです。極力人とかかわりたくないと思っている人にとっては、欠点のない条件のように思えるかもしれませんが、キャリアの選択肢が狭まる可能性があるなどのデメリットもあるのです。
ここからは、人とかかわらない仕事に就職するメリットとデメリットを解説します。自分の価値観や長期的なキャリアプランと照らし合わせて、後悔のない職業選択につなげられるようにしましょう。
メリット①人間関係の悩みを抱きにくい
人間関係で仕事に悩む人は多くいますが、人とかかわらない仕事であれば、人とのコミュニケーションが少ないため、人間関係の悩みを抱えにくくなります。
人とかかわる仕事は、仕事を進めるために苦手な人ともコミュニケーションを取る必要があり、仕事自体が嫌になってしまうこともあると考えられます。
人とかかわらない仕事に就くことで、人間関係の悩みを抱きにくく、仕事そのものに集中でき、やりがいを感じやすいメリットがあるのです。
ただし、他人とコミュニケーションを取らないことから、一人で抱え込みやすく、かえってストレスになるリスクもあることには注意してください。
職場における悩みの大半は人間関係によるものです。自分とまったく同じ価値観を持つ人はそうそういないので、意見が合わなくてもどかしい想いをするのは日常茶飯事です。
しかしそもそもコミュニケーションの機会が少なければ、批判されることも、対立することもありません。
コミュニケーションが苦手な人に向いている職業を次の記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
メリット②:自分のペースで仕事ができる
人とかかわる仕事は、あらゆる人に確認を取ったり、さまざまな立場の人との間で板挟みになったりと、スムーズに進まないことも多いです。
その点、自分一人で完結する人とかかわらない仕事は、自分のペースで仕事ができるため、計画通りに物事を進めたい人にとってはストレスを感じにくくなります。
ただし、自分一人で仕事を管理しなければならない分、計画ミスは許されません。納期から逆算し、自律心を持って管理する力がなければ、仕事をスムーズに進められなくなることには注意しましょう。
会社に属していても、できるだけ人とのかかわりが少なくてすむ仕事というのは対人関係が苦手な人からすると大きなメリットですね。1日の仕事のペースを自分のスキルに合わせて考えられるのでメンタルにも良い影響があります。
デメリット①:キャリアの選択肢が狭まる可能性がある
人とかかわらない仕事を長期間続けることで、将来的なキャリアアップや転職の選択肢が制限される可能性があります。多くの企業では、管理職やリーダーポジションにおいて、チームマネジメントスキルやコミュニケーション能力を重要視する傾向があるためです。
人とのかかわりを避け続けることで、これらのスキルを身に付ける機会が減り、昇進や責任のある役職への道筋が狭まってしまう場合があります。特に、将来的に管理職を目指したい人や、幅広い業界での転職を検討している人にとっては、大きなハンディキャップとなる可能性も考えられるでしょう。
また、多くの職種では、顧客対応や社内調整などの対人スキルが業務の一部として求められることが一般的です。そのため、人とかかわらない仕事の経験だけでは、転職時に企業が求めるスキルセットとのミスマッチが生じ、選択できる職種や企業が限定されてしまう恐れがあります。
長期的なキャリアプランを考える際は、現在のストレス軽減だけでなく、将来的な成長の機会についても慎重に検討することが重要です。
上記のデメリットを避けられる、将来性のある仕事について気になった人には、以下の記事がおすすめです。これから需要が増える仕事について詳しくしており、なかには極力人と関わらずにできる仕事もあるため、ぜひ参考にしてみてください。
デメリット②:孤立を感じやすくなる
人とかかわらない仕事では、同僚との日常的なコミュニケーションや協力関係が少なくなるため、職場での孤立感を感じやすくなる可能性があります。特に在宅ワークやフリーランスとして働く場合、一日中誰とも話さない日が続くことも珍しくありません。
人間は本来社会的な生き物であるため、適度な人とのかかわりは精神的な健康を保つうえで重要な要素です。しかし、人とのかかわりを完全に断ってしまうと、仕事上の相談相手がいない状況に陥り、問題解決に時間がかかったり、モチベーションの維持が困難になったりする場合があります。
また、職場でのちょっとした雑談や同僚との何気ない交流は、ストレス発散やアイデアの共有の場としても機能しています。これらの機会が失われることで、創造性の低下や精神的な負担の蓄積につながる可能性も考えられるでしょう。
人とかかわらない仕事を選ぶ際は、プライベートでの人間関係や趣味のコミュニティなど、仕事以外での社会的なつながりを意識的に維持することが、心理的な健康を保つために重要になります。
思い込み注意! 本当に人とかかわらない仕事が合っているのかを考えてみよう
思い込み注意! 本当に人とかかわらない仕事が合っているのかを考えてみよう
- 人とかかわらないことが就活・転職の軸とのミスマッチを起こさないか考える
- 人といるときに幸福度が下がっているのかライフラインチャートで分析する
- 身近な第三者に人とかかわらない仕事と合っていそうか聞いてみる
- 普段のおしゃべりと仕事上のコミュニケーションを切り離して考える
- かかわる人を選べば人への苦手意識を克服できないか検討する
人とかかわらない仕事をしたいと考えている人の中にも、人とかかわる仕事の方が成果を出しやすかったり、やりがいを感じられるケースがあります。
人とかかわらない仕事が合っていると思い込んでいるだけで、実際は人とかかわる仕事の方が合っているかもしれません。
ここからは、本当に人とかかわらない仕事が合っているのか考えるための方法を6つ解説します。やりやすい方法を選んでトライし、仕事選びに役立てましょう。
プロのアドバイザーならこうアドバイス!
隈本 稔
プロフィールを見る人とかかわらないという軸は選択肢を必要以上に狭める可能性がある
人とかかわらない仕事が合っていると思い込んでいると、仕事の選択肢を自ら狭くしてしまう可能性があります。
実際には他の分野の方がもっと活躍できたり、人とかかわることが成長につながったりすることもあります。しかし、最初から適性を自分で決めつけてしまうと、自己分析の深掘りもできず、就職した後に自分の本来の仕事への価値観とのズレを感じて、転職を繰り返してしまう恐れがあります。
ある程度は人とかかわることを覚悟して仕事を探そう
また人とかかわりたくないと思っていても、会社側は、上司や同僚と円滑な関係性を築きながら業務に従事することを求めます。
最初は人と接する機会が少なかったとしても、部署異動によって仕事や職場環境が変わったり、昇進や昇格ともにマネジメント業務が増えるなどによって、人とかかわることになるでしょう。
会社で働く以上は自分の希望のみで働き続けることは難しく、仕事の選択肢を極端に狭くしてしまうというリスクがあるので、人とかかわりたくないという軸だけで就職先を選ぶのは避けましょう。
人とかかわらないことが就活・転職の軸とのミスマッチを起こさないか考える

人とかかわらないこと以外にも、就職先に求める条件はいくつかあるのではないでしょうか。その中で優先順位の高い項目を考えてみましょう。
そして、人とかかわらない仕事に就くことで、その優先順位の高い条件がかなえられなくなるリスクがないか検討しましょう。たとえば、優先順位の高い条件が「影響力の高さ」の場合、影響力の高い仕事は規模が大きく、それゆえ人と協力しなければならないケースが多く、つまり人とかかわらざるを得ない仕事が多くあります。
就活や転職の軸を優先するために、人とかかわらざるを得ないと判断した場合は、人とかかわらない仕事を探すのではなく、自分が居心地が良い関係性を築ける会社を探すことがおすすめです。
居心地の良い関係性を築ける会社か確認するには、OB・OG訪問をしてみましょう。卒業した大学の就職課や就職エージェントを使い、企業に直接問い合わせしてみてください。
OB・OG訪問の質問が浮かばない人は、こちらの記事で豊富な例を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
就活の軸の考え方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。新卒向けの内容ですが、既卒や第二新卒にとっても参考になります。
人といるときに幸福度が下がっているのかライフラインチャートで分析する

ライフラインチャートとは
自分の人生を振り返り、出来事とそのときの幸福度をグラフにして表したもの
人とかかわらない仕事をしたいと考える人は、人とかかわることが苦手だと感じる人も多くいるのではないでしょうか。
しかし、限られた経験から人とかかわることが苦手だと感じている場合もあります。たとえば前職の人間関係で悩まされたとしても、さらに過去を振り返ると、人とかかわる作業で満足感ややりがいを感じたケースもあるかもしれません。
自分がどんなケースで満足感を感じるかは、ライフラインチャートで確認してみましょう。ライフラインチャートとは、縦軸を幸福感、横軸を年齢に設定し、出来事を洗い出して、幸福感の起伏を線で表したグラフです。
人とかかわった経験のほとんどで幸福感がマイナスになっているのならば、人とかかわらない仕事が合っているかもしれませんが、反対に人とかかわり幸福度が上がっているのならば、かかわる人を選べば満足感を感じられる仕事に就ける可能性があります。
ライフラインチャートで人とかかわらない仕事に就くべきか改めて検討してみましょう。
- 人間関係が上手くいった時とそうでないときで幸福度が大きく上下しています……。メンタルの安定のためにも人とかかわらない仕事を選ぶべきですか?
人とのかかわりは避けにくい! 苦手を乗り越えることも考えよう
人とかかわらない仕事を選択することも問題解決の一つですが、決してその判断が幸福度を向上させることにつながるかと言われればそうとも限りません。
会社という組織にいる限り、どんなに小さな零細企業であっても社内、社外、顧客と必ずどこかで人とのかかわりはあります。
苦手な人から逃げてもまたどこかで似たような人と出会ったり、そのような場面に出くわすものです。そのため、頑張れそうならば避けるよりも乗り越える方が得策であると感じます。
零細企業とはどのような企業なのか知りたい人は、こちらの記事で詳しく解説していますよ。向いている人の特徴についても紹介していますので、自分に当てはまるところがあるか確認してみましょう。
身近な第三者に人とかかわらない仕事と合っていそうか聞いてみる
主観では人とかかわることが苦手と感じているかもしれませんが、客観的に見れば人とかかわることが得意だと言えることもあります。
たとえば、人に嫌われやすい、コミュニケーションが苦手と思い込んでいたものの、他人から見れば、まったくそのようなことはないケースもあるのです。
自分の思い込みで仕事の選択肢を狭めてしまうのはもったいないので、まずは身近な第三者に、自分が人とかかわらない仕事と合っていそうか聞いてみましょう。
家族や親友などに「人とかかわらない仕事が合っていると思うのだけどどう思う?」と率直に聞き、「人とかかわる方が合っていそう」などと意見があれば、改めて人とかかわる仕事も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
直接仕事の適性を聞くだけでなく、自分が人とかかわる際の特徴について、長所や短所、傾向などを、家族や友人などに確認しましょう。
普段の接し方はもちろん、初対面の人や第三者の人と接しているときの客観的な印象を聞くと、そもそも人とかかわるのが得意か不得意なのかが見えてくるでしょう。
普段のおしゃべりと仕事上のコミュニケーションの得手不得手を切り離して考える
普段のおしゃべりが苦手な人は、自分にはコミュニケーション力がないと考えるケースが多いかもしれません。
しかし、仕事で必要なコミュニケーション力と普段のおしゃべりは別物です。普段のおしゃべりでは楽しく盛り上がることが必要になるかもしれませんが、仕事では、わかりやすく的確に伝える力が求められます。
仕事で通用するコミュニケーション力の有無は、キャリアアドバイザーに面接官役になってもらい、面接練習をして確認するのが効果的です。自分の言葉がわかりやすく論理的に伝わっているか聞いてみましょう。
普段のおしゃべりは思ったことを好きなように話しても問題ありません。また、いかに会話を楽しんで続けられるか、つまり満足度が量に左右されます。
一方で仕事でのコミュニケーションは、論理的に、適切に、簡潔に伝えることが重要なため、求められるのは質です。つまりまったく異なる性質のものであると認識しておきましょう。
かかわる人を選べば人への苦手意識を克服できないか検討する
人とかかわることが苦手と感じている人は、かかわる人を変えれば居心地の良さを感じ、苦手意識を克服できるケースがあります。
コミュニティが変われば、所属する人の人柄も変わります。学生生活や前職で人とのかかわりに苦手を感じても、次の就職先の人は自分に合っていて、話しやすさを感じるかもしれません。
誰とも話したくないわけではなく、交流する人によっては居心地の良さを感じるのであれば、就職先もしっかりと人を見定めると、人とかかわることへの抵抗感はなくなる可能性があります。
就職先の社員の人柄を見極めるなら、OB・OG訪問などで実際に話してみることがおすすめです。
アドバイザーからワンポイントアドバイス
永田 修也
プロフィールを見る人とかかわらない仕事が合っているか実際に働いてチェックしよう
インターンシップやアルバイトを募集している会社であれば、実際に飛び込んで仕事をしてみるのも一つの手だと思います。
やはり「自分は人とかかわらない仕事をすべきだろう」という思い込みが就活の企業や業界の選択肢を狭めている可能性があるので、自分の固定概念をいったん疑い、価値観を見直すためにも、実際にそのような環境に身を置いて仕事をしてみるのが一番手っ取り早いと思います。
また、働く前にあれこれと考えていても、実際に働いてみなければ結局のところは何もわかりません。
であれば、まずはいろいろな行動をして実際にどうなのかということを肌で感じた方がより確実性の高い判断ができるでしょう。
人付き合いが本当に苦手? まずは固定概念を取り払って仕事を経験してみよう
実際に働いてみると、自分の意外性に気づく場合もあります。人付き合いが苦手だと感じていたけれど、仕事上の関係性だけならば全然苦になることはないと気付いたり、新しい発見があるのも実体験ならではだと思います。
もし可能であれば、人を苦手と思って好き嫌いせずに、積極的に人とかかわる仕事を経験してみたりするのも、新しい発見があり思わぬ方向に人生が拓けたりして、おもしろいかもしれませんね。
既卒向けのインターンに参加する方法は、こちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
人とかかわらない仕事への適性の見極め方! キャリアコンサルタントが解説
ここまで数多くの人とかかわらない仕事を紹介してきました。しかし、「ぼんやり人とかかわらない仕事に就きたいと考えているけど、自分がどの仕事に向いているかわからない」や「本当に人とかかわらない仕事が向いているのかな」と悩む人もいると思います。
ここからは、キャリアコンサルタントの瀧本さんに、人とかかわらない仕事への適性の見極め方を解説してもらいます。向き不向きや自分に合う仕事がわからない人は、ぜひ参考にしてください。
アドバイザーのリアル・アドバイス!
瀧本博史
プロフィールを見る人とかかわらない仕事はほとんどない! コミュニケーションの量を重視しよう
人とかかわらない仕事を求める学生や社会人は少なくありませんが、完全に誰ともかかわらずに成り立つ仕事は極めて稀です。
たとえば在宅ワークや研究職でも、メールやチャットでの報告、オンライン会議での情報共有など最低限のコミュニケーションは不可欠でしょう。特にテレワークでは、業務状況の可視化やチャットの活用、定期的なミーティングの設定により円滑な連携が求められます。
普段の就活支援で私が重視していることは「人とかかわらない仕事に就きたい」という気持ちを否定せず、その背景にある不安やストレスを理解することです。過去の支援経験では、「人前で話すのが苦手」という学生に対して、営業職だけでなく、バックオフィスや分析系など対外的なコミュニケーションが比較的少ない職種も提案しました。
また、コミュニケーション量を減らせる環境を選ぶと同時に、「自分がどのような人間関係なら安心してかかわれるか」を整理してもらうことで、結果的に少人数のチームで力を発揮できる職場に出会えたケースもあります。
長期的な視点が大切! 自分が安心する環境を言語化してみよう
自分に合った働き方を見極めるには、「どんな人間関係が負担で、どんなかかわりがプラスになるか」を具体的にイメージし、完全にかかわりを断つのではなく、自分にとって最適なかかわり方を探る視点が重要です。こうした視点を持つことで、より長く安心して働ける職場に出会いやすくなります。
このように、人とのかかわり方を見直すことは、働きやすさやキャリア形成において非常に有効な方法となります。特に現代の多様な働き方のなかで、コミュニケーションの工夫や環境選びは欠かせないでしょう。
人とかかわらない仕事の探し方
人とかかわらない仕事の探し方
- 就職・転職サイトで「人とかかわらない仕事」に条件を絞る
- クラウドソーシングを利用する
- 転職エージェントに相談する
ここまで、人とかかわらない仕事が本当に合っているのか検討したうえで、それでも人とかかわらない仕事が良いと感じるのであれば、人とかかわらない仕事に適した就職・転職活動をしていきましょう。
ここからは、人とかかわらない仕事の探し方を3通り解説します。効率的に人とかかわらない仕事を見つけられますよ。
就職・転職サイトで「人とかかわらない仕事」に条件を絞る
就職・転職サイトには数多くの求人が掲載されており、まずはここから自分で仕事を探してみましょう。
その中でも「フルリモートOK」などの記載があれば、人とかかわるケースが少ないことが多くあります。
また、フリーワードで検索できる場合もあるので、「人とかかわらない仕事」と入力して検索すると、関心のある仕事が見つかることがありますよ。
おすすめの就職サイト
おすすめの転職サイト
- マイナビジョブ20’s
会社や求人の特徴の詳細設定が可能。未経験かつ20代の若手社会人を求めている企業のみをピックアップしている - リクナビNEXT
中途採用としてエントリー可能な企業をピックアップしている。人気の企業ランキングなど参考になるデータも掲載
クラウドソーシングを利用する
人とかかわらない仕事は年収が低い傾向にあり、まずは副業として始めることもおすすめです。副業や、フリーランスとして仕事を始めたい場合は、クラウドソーシングで探してみましょう。
クラウドソーシングとは
企業がネット上で、不特定多数の人に業務を発注する業務形態
おすすめのクラウドソーシング
クラウドソーシングには人とかかわらない仕事が多く掲載されています。未経験でも挑戦できる案件もあり、希望の年収や仕事内容を絞って検索し、関心のある仕事を探してみましょう。
案件は日々更新され、すぐに締め切られるケースも多くあります。また、期間によっては掲載される仕事のジャンルや数が偏るため、定期的にチェックすることをおすすめします。
クラウドソーシングを利用するメリットとして、若いうちから自ら仕事を選んで契約を結び、収入を得るという事業活動を経験できるというメリットがあります。
しかし、業務内容によっては最低時給を下回る恐れがある、受注している仕事のジャンルによってはスキルアップが難しい、などのデメリットがあります。
転職エージェントに相談する
最もおすすめなのは転職エージェントに相談することです。転職エージェントとは、キャリアアドバイザーが一人ひとりに合った就職先を紹介したり、選考対策を手伝うサービスです。転職活動の悩みも相談できるため、精神的な支えにもなります。
人とかかわらないことや、そのほか求める条件を伝え、自分に合う企業を探す手伝いをしてもらえるため、一人で就職先を探すよりも効率的に企業を見つけることができます。
おすすめの就職エージェント
- キャリアパーク! 就職エージェント
年間1,000名以上に面談をおこなう経験豊富なアドバイザーがキャリアサポートをおこなう
ただし、転職エージェントは、その会社と連携している企業を紹介することになるため、転職サイトなどと照らし合わせつつ仕事探しをすると網羅的に企業をチェックできます。
アドバイザーのリアル・アドバイス!
柴田 登子
プロフィールを見るサポステを利用すると人とかかわらない仕事を見つけやすい
人とかかわらずに済む仕事を探したければ、地域若者サポートステーション(サポステ)など自治体の運営している就労支援施設を利用するのも一つの手です。
たとえばサポステは、15歳から49歳の就職氷河期世代や軽度のひきこもりなどを対象に就職支援をする機関ですが、コミュニケーションを苦手とする利用者が多いため、人とかかわらずにできる仕事のノウハウをたくさん持っています。
また、そのような職場へのインターンを実施していたり、企業説明会を開いていたりもするので、より人とのかかわりの少ない仕事へのアプローチが可能です。
利用条件を確認したうえで自分に合う仕事を相談してみよう
私の知る限りではショッピングモールの開店前の清掃、ビルメンテナンス、PCのキッティング作業、発送物の仕分け作業、製造などさまざまな職種に多くの人を送り出しています。
サポステが介在するこれらの案件は、コミュニケーションが苦手な人に合わせた指導や業務の割り当てを丁寧にしてくれる場合も多くあるので安心です。
ただし、サポステだと利用する際に原則として無業者であることが条件となっているため、訪問する際には自分が対象者であるかどうか事前に連絡して確認してみましょう。
人とかかわらない仕事への就職をスムーズに進める方法
れらの職種は一般的な求人市場では目立ちにくく、採用においても独特な評価基準があるためです。
人とかかわらない仕事では個人の専門性が重視されるため、資格取得や実務経験の積み重ねが採用の決定打となります。
また、面接では「人とのかかわりが苦手」ではなく、「一人で集中して成果を出せる」「自律的に業務を進められる」といったポジティブな強みとしてアピールすることが成功の鍵です。
ここでは、人とかかわらない仕事への就職をスムーズに進めるための具体的な方法を解説します。
人とかかわらない仕事に活かせる資格を取得する
人とかかわらない仕事には、知識やスキルがなくても始められる仕事が多くありますが、他者と差別化するなら、資格を取得しておくと、即戦力となる人材としてアピールできます。
人とかかわらない仕事には肉体的に負担の大きい仕事も多くありますが、特に年齢を重ねてからは、大きな負担を感じるかもしれません。
資格を取得しておくと、就職・転職活動で差別化になるだけでなく、高度な知識が必要な分、肉体的な負担は少なく、かつ高給を望めるキャリアを築ける可能性が高くなるので、関連する資格を取得しましょう。
関連する資格は、「〇〇(関心のある職業名) 資格」などでインターネットで調べてみてください。
就職活動に役立つ資格は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
自律心を持ち計画的に仕事を進められることをアピールする
人とかかわらない仕事は、自分のペースで進められる分、自分の仕事は自分でしっかりと管理しなければなりません。
つまり、人とかかわらない仕事に就くためには、自律心を持ち計画的に進めることが不可欠です。
そこで、企業にアピールするなら、自分に厳しく計画的に物事を進められるスキルを伝えると、人とかかわらない仕事でも成果を出せる人材であるとアピールできます。
計画性のアピール方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。新卒向けの内容ですが、第二新卒や既卒でも十分参考になります。
人とかかわらないで仕事を進める以上は、特定の業務について、自分で仕事の始まりから終わりまでを完遂できるだけの経験や専門的なスキルがあるとアピールすることが求められます。
たとえば、クラウドソーシングでの顧客獲得・契約・納品といった、一連の業務経験などはアピールしやすいでしょう。
就活をスムーズに進めるためにも、以下の記事を参考にしてください。自己分析から面接対策までそれぞれの分野の対策方法について詳しく解説しています。
自己分析
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
業界研究
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業分析
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
面接対策
面接対策の基本を就活のプロが徹底解説! 質問実例集やマナーなど
仕事において人とのかかわり方に悩む人のQ&A!
多くの仕事では人間関係に関する悩みは付き物です。人間関係と向き合いながら仕事に取り組まなければいけません。
このような悩みを抱える人は多くいて、それぞれが自分に合った対処法で乗り越えています。
そこでここからは、PORTキャリアに寄せられた仕事における人とのかかわり方に悩む人からの質問を紹介します。仕事に関する専門家ともいえるキャリアコンサルタントが回答しているため、参考にしてあなたが直面している悩みにも対処してみてくださいね。
人間嫌いな人は働けないのでしょうか?
グループワークが苦手でもできる仕事はあるのでしょうか?
人に会いたくないので仕事に行きたくないです。
仕事で人が怖いと感じて自信が持てません。
ストレスの少ない仕事を教えてください。
まずは本当に人とかかわらない仕事が合っているのか確認したうえで適職を探そう
人間関係に悩んだ経験がある人は、一度は人とかかわらない仕事に就きたいと考えるかもしれません。
しかし、人とかかわらない仕事を選ぶことで、もっと大事にしている価値観とミスマッチを起こしてしまう可能性もあるのです。
まずは人とかかわらない仕事が本当に合っているのか、6つの方法でしっかり考えましょう。そのうで人とかかわらない仕事が合っていると考えるのであれば、記事で紹介した人とかかわらない仕事35選を参考に、納得のいく就職先を考えてみてくださいね。
プロのアドバイザーならこうアドバイス!
柴田 登子
プロフィールを見る人とのかかわりが「できない」のか「好きではない」のかを考えよう
まず、皆さんに理解しておいてほしいのは「まったく人とかかわらずに済む仕事はない」ということです。
人とのかかわりが少ない仕事を選ぶ人にはさまざまな理由があると考えます。
他人とコミュニケーションをとるのが「好きではない」だけで「できない」わけではない人もいれば、どうしても会話やかかわりが難しく、うまくコミュニケーションが取れないから、なるべくそういったものが少なくて済む仕事をしたいと考える人もいるでしょう。
それらの見極めをしっかりしておかないと、自分に合った仕事を選べずミスマッチを起こしてしまいます。
仕事選びでは論理的なコミュニケーション力が必要なのかも併せて見ておこう
人とのかかわりが少ない在宅ワークの仕事でも、会社組織に所属している人に報告連絡相談は必須で、フリーランスなら多少の営業も必要です。
つまり機会が少なくても「相手に意図を伝える」スキルは必要です。一方で製造ラインや警備・ビルメンテナンスなど現業系の業務では、指示を受ける、簡単な報告程度でコミュニケーションは事足りる場合がほとんどです。
単純に他人との接触機会が少ないかどうかだけではなく、ある程度の論理的な会話が必要かどうかを確認しておきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi



























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キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで500名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は60000件超。30年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
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