統合失調症の就活|安心と活躍を両立する職場の選び方をプロと解説!

30秒で読める!AI要点まとめ

就活開始の判断基準と雇用形態・公表の選び方

  • 生活リズムが整い予期せぬ症状に行動が左右されない状態が目安。
  • 本人の「働きたい」という内発的な動機を大切にして焦らず進める。
  • 長く働くために職場の配慮が必要か否かで病気の公表を判断する。
POINT:主治医から就労許可を得て自分に合う雇用枠を選択する。

自分に合う職場を見つける自己分析と企業研究のコツ

  • 得意なことや苦手な作業・症状が出やすい環境を事前に整理する。
  • 障がい者雇用の過去の実績や定着率・具体的なサポート体制を確認。
  • 通院や急な体調変化に対応できる勤務形態や休みの取りやすさを見る。
POINT:抽象的な求人言葉に惑わされず業務の仕組みを見極める。

面接で伝えるべき5つの回答と就活を進める心得

  • 強みを発揮できるポイントと体調変化の予兆や対策を伝える。
  • 職場に求める配慮とともに自分で行う対処法や工夫を明確にする。
  • 一人で抱え込まず主治医や専門の支援機関を頼って進める。
例:チェックシートで二重確認しデータ集計のエラーをゼロにした。

※AIの特性上、間違いが含まれている場合があります。記事本文と併せてご確認ください。

厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」によると、統合失調症とは心や考えなどがまとまりを欠いた状態になる病気のことと定義されています。

幻覚や幻聴が現れたり、できていたことができなくなったりして、日常生活に影響が出ることも多いです。

そのため「この特性を持ちながら働けるのだろうか」「自分に合う職場はあるのか」と不安に感じるのは、当然のことといえます。

そこでこの記事では、障がいがある学生の就職支援に知見のある4人のキャリアコンサルタント・1名の医師と一緒に、統合失調症がある人が就活を進める方法を解説します。

無理なく働くために、自分の得意なこと・苦手なこと、必要な配慮を知り、自分に合う企業を探しましょう。

本記事では、統合失調症を持ちながら就職活動を進める際のポイントや、メンタル不調への対処法を解説します。

心身の不調や症状が続く場合は、無理に就活を続けず、主治医や地域の専門機関・相談窓口に早めにご相談ください。

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【精神科医の見解】就活を始められる病状の目安とは?

体調に合わせて進める統合失調症の就活

統合失調症がある人のなかには、「今の体調で就活を始めても大丈夫か」と不安に思う人も多いでしょう。

主治医への相談は大前提ですが、医師免許を持つキャリアコンサルタントの日浦さんによると、就活が始められる目安は「予期せぬ陽性症状が出ても行動が左右されない状態」だといいます。

さらに日浦さんは、体調面と同じくらい「本人の働きたいという意思」が重要だと語っています。本人に労働意欲があってこそ、入社後の安定した勤務へとつながるからです。

医療と就労支援のプロの視点から、就活を始めるうえでのポイントを確認してみましょう。

アドバイザーのリアル・アドバイス!生活習慣を整えて自分軸の就活を始めよう!

精神科医/産業医

日浦 悠斗

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就活を始める目安としては、まず睡眠や食事などの生活リズムがある程度整い、それが継続していることが前提です。

また、幻聴や妄想などの陽性症状が残っていても、その症状に行動が大きく左右されず、現実的な判断や計画的な行動ができる状態にあるかもチェックポイントになります。

焦らず「働きたい」気持ちを大切に

さらに大切なのは、「周りに言われたから働く」のではなく、本人のなかに「こういう生活をしたい」「この仕事に挑戦したい」といった内発的な動機が育っていることです。

焦って就職すること自体を目標にするのではなく、安定した生活を続けながら就活を進められることを一つの目安としましょう。

まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう

自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。

そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。

今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。

編集部より

自分に合う業界や職種がわからない人は、あなたと気になる業界との相性を測れる「業界&職種マッチ度診断」を活用しましょう!

就活ステップ|自分に合う職場を見つける流れ

就活ステップ(タップで各箇所に移動)

ここからは、自分に合う職場を見つけるための就活ステップを確認していきましょう。

統合失調症を持ちながらの就活では、

  1. 自己分析⇒自身の特性を把握する
  2. 企業研究⇒必要な配慮が得られるか確認する
  3. 面接対策⇒企業の不安を解消し自分の活躍可能性を伝える

の3つの流れが重要になります。自己分析で自分の特性を理解していないと、企業研究で必要な配慮が見極められないこともあるからです。

自分に必要な配慮を明確に伝えたうえで、面接を通して企業側の懸念点をしっかりと払拭していきましょう。

吉野さんからのアドバイス
精神疾患がある学生の就職支援経験から解説

アドバイザーからあなたにエール困ったら一人で悩まず周りを頼ろう!

キャリアコンサルタント/公認心理師

吉野 郁子

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就職活動で特に意識してほしいのは、困ったときに助けてと言える力です。

「自立とは依存先を増やすこと」という言葉があるように、頼れる人や制度を遠慮なく活用することは、生きていくうえで大きな支えとなります。

就職活動中や就職後も、医療・福祉機関などのサポートを積極的に活用することをおすすめします。

企業との信頼関係を築くことが就活のゴール

また、完璧な就職先を探すことだけが目標ではありません。入社後も話し合い、必要な調整をお願いできる信頼関係を築けるかも大切です。

就職活動は、人を頼り話し合う練習の機会です。頼り上手な人を目指して一歩踏み出してみましょう。

【関連記事集】「自分に合った仕事」の探し方・選び方(タップで開閉)

この記事で紹介している統合失調症の特性がある人に適した仕事の探し方は、基本的な適職探しの考え方がベースになっています。
まずは土台となる基礎理解を深めるためにも、ぜひ下記の記事も合わせて確認してみてください。

自分に合った仕事の見つけ方
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

適職がわからないときの対処法
向いてる仕事がわからない……図解で読み解く適職の見つけ方

やりたい仕事の探し方
何の仕事がしたいかわからない人へ|自分に合う仕事の見つけ方を解説

状況に応じた仕事の探し方
状況別の仕事の探し方8選! プロに聞くやりたいことの見つけ方も

悩み別の仕事の選び方
仕事の選び方を悩み別に実演! 自分に合う仕事が見つかる9つの方法

あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう

今すぐ診断する(無料)

就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。

そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。

自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。

就職活動を始める前に確認しておきたいこと

前述した就活ステップを進めるにあたっては、前提として事前にクリアしておくべき3つの確認事項があります。

これらが不十分なまま進めると、選考途中で体調を崩したり、企業に求める配慮が曖昧で選考が断念されたりと、選考で不利になる可能性も否定できません。

まずは現在の状況を確認し、必要に応じて主治医や支援者に相談しておきましょう。

板谷さんからのアドバイス
障がい者雇用・就労移行支援の知見から解説

これからどう働いていけば良いかわかりません……。

キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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今の自分が無理なく働ける道を探そう

病気になる前の職業や働き方に戻れるかどうかを考えるのではなく、「職場で無理なく働き続けていけるか」という観点で勤務形態や雇用枠を選択することが大切です。

なお、2025年10月からは厚生労働省が就労選択支援という制度をスタートさせました。これは、一般企業への就職や就労継続支援など、自分に合った働く場所の選択を支援するサービスです。

支援員との面談で、本人の得意なこと・苦手なことや必要な配慮を把握したうえで、ご家族やハローワーク、福祉施設などが連携して今後のキャリアプランを一緒に考えられるため、気になる人は市区町村の障がい福祉担当窓口へ問い合わせをしてみてください。

医師から就活の許可がでているか

統合失調症がある人の就活では、主治医による「診断書・意見書・就労可能と記載された診断書」などの提出を求められるケースが多くあります。

そのため、医師からの許可が下りずに書類が発行できないと、就活を進めることができません。まずは就活を始められる体調かどうかを確認しましょう。

体調に波があるなかで自己判断をするのは危険なため、主治医には直近の睡眠や生活リズムの記録を客観的なデータとして示すことが必要です。

「まずは週3日の短時間から準備を始めたい」など、具体的な働き方のイメージを添えて就活の可否を確認してください。

【用語解説】診断書・意見書・就労可能と記載された診断書の違い(タップで開閉)

診断書
病名や症状、治療状況を証明する公的書類

意見書
患者が働くにあたり、職場においてどんな配慮や環境が必要か、医師の見解をまとめた書類

就労可能と記載された診断書
医師が「就職活動や労働を開始して問題がない」と認めたことを証明する書類

医師からまだ就活の許可が下りそうにないのですが、早く就活を始めたいです。どうすれば良いでしょうか?

精神科医/産業医

日浦 悠斗

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生活リズムを整え成功体験を積み重ねよう

就職活動を進められない時期は、何もできていない期間ではなく、働き続ける土台を作る大切な時間です。

まずは生活リズムを整え、「予定通り起きられた」「外出できた」といった小さな成功体験を重ねていきましょう。

焦って就職することだけを目標にせず、その先にどんな生活を送りたいかを、主治医や支援者と一緒にじっくり考えていくことが大切です。

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう

就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。

そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。

早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。

編集部より

雇用枠・勤務形態は何を選択するか

統合失調症がある人が就職活動を進める場合、オープン就労とクローズ就労のどちらかを選ぶ必要があります。

【用語解説】オープン就労とクローズ就労の違い(タップで開閉)

オープン就労
障がい者であることを企業側に開示して働くこと

クローズ就労
障がい者であることを企業側に開示せずに働くこと

選ぶ形態によって配慮を受けられる範囲や応募できる求人が異なるため、就職活動を始める前に決めておくことが大切です。

オープン就労

雇用形態:障がい者雇用枠・一般枠
メリット:同僚や上司から、障がいへの配慮やサポートを受けられる
デメリット:応募できる求人や職種が限られる
※ただし近年は、民間企業における合理的配慮の義務化やテレワークの普及により、精神障がいのある人が応募できる求人数は拡大傾向にある

クローズ就労

雇用形態:基本的には一般枠
メリット:求人数が多く、障がいの有無に関係なく、就労・キャリアアップができる
デメリット:企業や支援機関からの配慮が受けにくい

そもそも障がい者枠を設けるには企業のサポート体制が整っていることが前提となるため、対応が難しい企業は募集を出せず、求人数が少なくなります。

また、クローズ就労の場合は通院や業務量の調整をすべて自己管理する必要があり、無理を重ねると体調悪化や早期離職につながるリスクが高いため注意が必要です。

なお、オープン就労であっても、障がいのすべてを開示する必要はありません。医師と自分の体調を相談しながら、どこまで開示し、どんな配慮が必要かを整理して判断しましょう。

統合失調症を公表するか迷っています……。

精神科医/産業医

日浦 悠斗

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「長く働くために開示が必要か」を考えよう

病気を公表するかどうかに唯一の正解はありません。判断のポイントは、「安定して働くために職場の配慮が必要か」です。

通院時間の確保、勤務時間や業務量の調整、体調悪化時の相談先など、具体的な配慮が必要な場合は、病気を伝えることで働きやすい環境を整えやすくなります。

一方、症状が十分安定し、特別な配慮を必要とせず働ける場合には、必ずしも公表する必要はありません。

「病名を伝えるか」だけでなく、「自分が長く働くために何が必要か」を整理し、主治医や支援機関の人と相談して選択することをおすすめします。

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ステップ1:「自己分析」で整理したい6つのこと

医師との相談を終えたら、まずは自分の特性をもとに活躍できそうなこと・配慮が必要なことを整理しましょう。

企業に配慮事項を伝える際にも、自己理解の深さが長期就労のカギになります。ここから説明する6つの項目に沿って、丁寧に振り返っていきましょう。

①これまでに身につけたスキル

まず最初に、これまでの日常生活・学校生活・アルバイトなどから身に付けた、誰のサポートも借りずに自然とできることをリスト化してみましょう。

「時間を守る」「指示通りに作業する」「挨拶ができる」といった日頃の習慣や得意な作業から見つけると、仕事で活かせるスキルも見えてきます。

統合失調症は気分の波が生じやすい特性であるため、できることを事前に書き出しておき、自己分析で迷ったときも自分の軸に立ち返れるようにしましょう。

②集中して取り組める得意なこと

統合失調症の特性として、得意なことに対して人の何倍もの集中力を発揮し、大きな成果を生み出せる傾向があります。

だからこそ、「自信を持って得意と言えること」や「無理なく続けられること」を書き出してみましょう。

ただしこのときは、単に好きなことだけを書き出すのは注意が必要です。

自分が「得意だ」と思っていても、主治医から見ると過集中で疲弊しやすい状態と判断されるケースもあるため、相談しながら進めることが大切です。

気分の波があっても一定のペースを保ち、長期的に継続できる作業を見つけていきましょう。

③苦手な作業や場面

苦手だと感じる作業や場面は、職場での合理的配慮を検討するうえで非常に重要な要素となります。

症状が悪化してしまう前に、あらかじめ自分の傾向を把握して整理しておくと、安定して長く働くために役立ちます。

苦手を書き出す際は、「ほかの人より時間がかかること」「ストレスを感じやすい環境や人間関係」「意欲はあるのにうまくできなかった経験」などを挙げてみましょう。

過去の傾向や主治医・家族からの指摘をもとに振り返り、自分では自覚しづらい課題も整理しながら、必要な配慮を幅広く把握しておきましょう。

所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう

就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。

就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
  • 自分に合う職業がわからない人
  • 入社後のミスマッチを避けたい人
  • 自分の強みを活かせる職業を知りたい人

④症状が出やすい環境

「マルチタスクで混乱してしまった」「高圧的な人に気後れして会話ができなくなった」など、実際に症状が出た場面を具体的に書き出しましょう。

苦手を整理する際は、仕事内容だけでなく、「職場の空気感・人間関係・社風」といった目に見えない雰囲気や感覚までしっかり挙げておくことが大切です。

入社すれば毎日その空間で働くことになるため、環境全体を整理しておく必要があるのです。

また、この内容はその企業が安心して応募できる職場かどうかを見極める基準であり、企業へ提出する合理的配慮の希望事項になると覚えておきましょう。

⑤成果を出しやすい環境

統合失調症の特性があると、たとえ好きな仕事であっても、周囲の環境によって本来の力を発揮できなくなってしまうことがあります。

たとえば、苦手なタイプの人が近くにいると気後れしてしまい、作業の質まで落ちてしまうといったケースです。

だからこそ、過去に成果を出せた環境の共通点を探してみましょう。

振り返る際は、「どんな人と一緒に働いていたか」「どのくらいの期間続いたか」「どんな部屋や職場の雰囲気だったか」を書き出していきます。

いくつかの経験を照らし合わせることで、自分の強みを最大限に活かせる理想の環境が見えてきます。成果の大きさは問わずに、書き出してみてください。

⑥感情や気分の変化の傾向

統合失調症は気分の波が生じやすいため、どれほど良い環境や強みが揃っていても、調子を崩してしまうことがあります。

これは脳の特性によるもので、決してあなたのせいではありません。ただし、周りより波が大きくなりやすいため、必要な配慮を受けるための整理が必要です。

整理する際は一人で抱え込まず、主治医と一緒に確認しましょう。これまでの経過から、自分では気づきにくい感情の波を客観的に分析してもらえます。

「どんな場面で気分が沈みやすいか」という傾向をあらかじめ知っておくことで、就職活動中や働き始めてからの対策をしっかり立てることができます。

把握した傾向をもとに、企業へ伝える具体的な配慮希望事項に落とし込んでいきましょう。

百田さんからのアドバイス
メンタル心理カウンセラーの視点で解説

アドバイザーからあなたにエール過去の自分にも目を向けて自己分析をしよう

国家資格キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー

百田 千穂

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自己分析をしようとすると、できなかったことや苦手なことなど、ネガティブな面に意識が向き、自分を責めてしまうことがあります。

特に、過去の不調や空白期間を振り返ることがつらい場合は、無理に現在の自分を分析する必要はありません。

そんなときは、幼い頃まで視点を戻し、「得意だったこと」「夢中になれたこと」「周りから褒められたこと」を思い出してみるのも一つの方法です。

そこから、自分では当たり前だと思っていた長所や強みに気づけることがあります。

一人で抱え込まず周囲と振り返ることも得策

また、一人で考えることが負担になる場合は、家族や支援者と一緒に振り返る方法もあります。

現在や未来を見ることが苦しいときほど、無理に答えを出そうとせず、過去の自分のなかから小さなヒントを探してみてください。

【関連記事集】「自己分析」の進め方・シート・やり方(タップで開閉)

自己分析の具体的な手順やおすすめのツール、ノートを使った整理術について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

自己分析の基本・全体像
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

自己分析シートの活用
自己分析シートのテンプレ6選! 作成手順から活用法まで徹底解説

ノートを使った自己分析
自己分析ノートの効果的なやり方4ステップ|就活での活用法も解説

自己分析の質問集
自己分析の質問を9分野・105選紹介! 就職後も活きる多角的分析

強み・弱みの見つけ方・分析法
強み・弱みの分析法・ツール|強み・弱み探しのプロが見つけ方を伝授

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ステップ2:「企業研究」で確認したい4つの環境・条件

自分の特性が整理できたら、次は整理した特性に合った配慮を受けられる企業を探しましょう。

障がい者雇用枠がある企業であっても、配慮の手厚さは会社によって大きく異なるため、企業研究が不十分だと配慮のミスマッチによる早期離職につながりかねません。

企業のホームページ(HP)や支援機関からの情報などを活用し、ここから紹介する4つのポイントをしっかり確認していきましょう。

①障がい者雇用の実績やサポート体制の有無

厚生労働省の「障がい者雇用のルール」では、従業員を37.0人以上雇用している場合、障がい者を1人以上雇用しなければならないとされています。

ただし、義務化されているからといって、どの企業でも配慮が行き届いているとは限りません。

受け入れのマニュアルがなかったり、法定雇用率の達成のみを目的とし、現場のサポート体制が追いついていない企業の場合、働きやすい環境ではない可能性があります。

だからこそ、ハローワークの職員や求人票、就職支援機関を活用して、その企業の障がい者雇用の実態を確認しておくことが重要です。

確認事項

  • 障がい者雇用の過去実績
    ┗これまでに何人採用したか、どんな障がい種別の人がいるか、精神障がいの受け入れ実績があるか
  • 定着率
    ┗採用された人が1年以上継続して働けているか
  • 具体的な配慮例
    ┗「個別デスク配置」「面談週1回」など、統合失調症の特性に合わせた配慮の記載があるか

②勤務形態や休みの取りやすさ

統合失調症の特性の一つに、体調や気分の波が現れやすいことがあるため、日頃から体調を整える工夫や準備が大切になります。

だからこそ、急な体調変化が起きたときの時短勤務やリモートワークの体制、そして無理なく休みを取れる有休制度などが欠かせないのです。

勤務形態や休みの取りやすさを確かめるには、まず求人票に記載された年間休日数や有休消化率など、制度上の数字を確認しましょう。

そのうえで、ハローワークや就労支援機関の担当者を介して、通院や体調不良による欠勤・早退に対し、過去に対応実績があるかといった実態を調べてもらうのが確実です。

③職場の作業環境

一口に職場といっても、企業の環境は大きく異なります。固定席で座席が決まっている会社もあれば、毎日自由な席を選ぶフリーアドレスの会社もあります。

もし自分の特性に合わない環境だった場合、いくら好きな仕事であっても集中力を保つことが難しくなる場合があります。

作業環境を確かめるには、ハローワークなどを通じて職場見学や体験実習をおこない、実際の雰囲気や環境を直接体感するのが最も確実です。

音や光、周りの視線といった刺激の強さ、座席の配置などを事前に把握しておきましょう。

もし気になる点があれば、面接などで必要な配慮の希望を伝えてみるのも一つの方法です。

④指示出しの方法やコミュニケーションの取り方

コミュニケーション手段は、口頭メインの会社もあればチャット等のテキスト中心の会社もあり、企業によってさまざまです。

口頭では雰囲気に気圧されて萎縮してしまったり、テキストでは質問のタイミングに迷ったりすることがあります。

そのため、自分の得意な対話スタイルに合っているかを確認することが大切です。

ハローワークなどを通じた職場見学を活用し、実際のやり取りを観察してみましょう。

◆ オンライン主体の場合の確認ポイント
業務マニュアルやチャットツールの活用状況など、指示が文字に残って見返せる仕組みがあるか。

◆ 口頭メインの場合の確認ポイント
⇒「何を・いつまでに」と順を追いながら、質問がしやすい雰囲気で話してくれる風土があるか。

高橋さんからのアドバイス
就労移行支援の知見をもとに解説

プロのアドバイザーはこう分析!抽象的な言葉に惑わされず業務の仕組みを見極めよう

国家資格キャリアコンサルタント

高橋 拓也

プロフィールを見る

求人票に並ぶ「アットホーム」「やる気重視」といった抽象的な言葉をそのまま受け取ってしまうと、実際の職場環境とのギャップに悩みやすくなります。

具体的な業務の仕組みに目を向けることが大切です。

たとえば、通院への理解があるかを見る際は、有給休暇の取得実績や時間単位休の有無といった制度の運用実態を調べましょう。

指示の明確さについても、口頭中心なのか、マニュアルやチャットツールを用いたテキスト中心なのかを確認します。

第三者を頼って客観的情報を集めるのが確実

また、一人で抱え込まずに就労移行支援事業所やハローワークの専門窓口などの第三者を頼り、実際の定着実績やサポート体制の客観的な情報を一緒に精査していく工夫も有効です。

障がいへの配慮に関すること以外でも、企業の業界内での立ち位置、その企業ならではの強みなど、企業研究で明らかにしておきたいことがあります。

企業研究の基礎的なやり方に関しても下記の記事で確認して、企業理解を深め面接対策にも活かしましょう。

ステップ3:「面接対策」で準備したい5つの回答

応募したい企業が見つかったら、次は面接対策をしましょう。面接では、自分の特性をいかに正しく理解できているかを具体的に伝えることが大切です。

現在、法令によって企業には「合理的配慮の提供」が義務付けられています。

しかし、実際に長く働きやすい環境を作るには、企業と求職者が互いをリスペクトする姿勢が必要なため、自分自身の工夫や努力も伝えることが大切です。

ここから紹介する5つの視点に沿って準備を進め、「企業の配慮を受けつつ、自分でもどのように工夫して働きたいか」を伝えましょう。

【関連記事集】「面接の質問対策」回答例・珍問・形式別まとめ(タップで開閉)

本記事では、障がい者雇用の面接において事前に準備・対策しておきたい定番の質問と回答のポイントを紹介しています。記事で紹介する質問以外の頻出質問を対策したい人は、下記の記事から確認してください。

定番の面接質問・対策全般
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅

新卒向けの面接質問と回答例
新卒の面接の質問&回答例15選! 3つの必須対策も解説

集団面接の質問と対策
集団面接の質問例11選|元採用担当が例文付きで回答のコツを解説

変わった質問・珍問の対策
面接の面白い質問50選|大手内定者・就活のプロがされた珍問も公開!

①自分の強みを発揮できるポイント

面接では定番の質問として「あなたの強みを教えてください」と聞かれます。

統合失調症の特性がある場合、特定の分野に対する高い集中力や丁寧さなど、周り以上に成果を発揮できる強みを期待されていることも多いです。

だからこそ、その強みを体現できた具体的なエピソードを一つ用意しておくことが大切です。

例文

私の強みは、高い集中力を活かし、ミスなく再現性の高い作業をやり遂げる点です。

大学でのデータ集計課題では、集中力を維持しながらも確認漏れを防ぐため、作業手順の可視化と自作のミスチェックシートを用いた二重確認を徹底しました。

その結果、提出物での計算ミス・入力エラーをゼロに抑え、教授から「非常に信頼性が高いデータだ」と評価をいただきました。

御社においても、仕組みでミスを防ぐ集中力を活かし、データの確認作業や書類作成などのバックオフィス業務において、正確かつスムーズな業務遂行でチームに貢献していきたいです。

【解説】この例文が評価される3つの理由(タップで開閉)

再現性の高い仕組み作り
精神論ではなく、自作のチェックシートなどの具体的な仕組みでミスを防ぐ姿勢があり、入社後の仕事ぶりをイメージさせやすい。

客観的で強い成果
「エラーゼロ」という結果と「教授から研究データとして認められた」という第三者の評価があり、説得力が非常に高い。

セルフコントロール力の証明
感覚任せにせず自分の集中力を適切にコントロールできており、障がい者雇用で重視される自己管理能力のアピールになっている。

自分の強みがわからないという人は、下記の記事を参考にして、まず強みを探しましょう。

自分の強み
【強み一覧】自分の強みの伝え方を内定者例文付きで解説

②体調変化のサインと具体的な対策

統合失調症の特性がある場合の面接では、「どのような場面で体調に変化が出やすく、どう対処していますか?」という質問がされます。

配慮事項として書類に記載があっても、本人の口から具体策を聞くことで、企業側は「自分の状態を客観的に把握し、自ら対処しようとする意欲があるか」を確認したいと考えているからです。

話すのが負担にならない範囲で、実例をもとにした自分なりの対策を伝えられるように準備しておきましょう。

例文

私は、レポートの提出前など、大きなイベントがひと区切りついた直後に気が緩んで疲れが出やすい傾向があります。

具体的には「集中力が途切れやすくなる」「朝の目覚めが悪くなる」といったサインが現れます。

そのようなサインに気づいた際は、まず医師や家族に「少し疲れが出ている」と早めに共有し、その日の夜はスマートフォンの使用を控えて睡眠時間を1時間増やすようにしています。

このように睡眠確保と周囲への共有をおこなうことで、大きな体調不良を防ぎ、翌週には元のペースに戻せるよう管理しています。

【解説】この例文が評価される3つの理由(タップで開閉)

予兆の言語化
「いつ・どんな状態になるか」を具体的に客観視できており、障がい特性への深い自己理解があると評価される。

再現性のあるセルフケアの確立
ただ休むだけでなく、早めの睡眠確保や周囲への共有など具体的な行動パターンがあり、高い自己管理能力を示せる。

早期回復による安心感の提示
「大きく崩れる前に立て直せる」と伝えることで、急な長期欠勤を防げる人物として企業側に強い安心感を与える。

③職場に求める配慮

統合失調症の特性上、いくら自分なりの対策やセルフケアをおこなっても改善しきれない部分や、最初からサポートが不可欠な場面が存在します。

企業に配慮を求める際は、「なぜ自分だけの工夫では限界があるのか」を説明したうえで、求める配慮を明確に伝えましょう。

その際、配慮を受けることで「どのような成果が出せるのか」という企業側のメリットまで添えて話すと、双方にとって納得感のある対話ができます。

例文

業務指示をいただく際、可能であればチャットツールでのテキスト連絡をお願いしたく存じます。

もしくは、口頭でお聞きした後に私がメモにまとめ、それを確認する時間を数分いただけますと幸いです。

音声情報だけだと緊張も重なり、重要なポイントの聞き漏らしや認識のズレが起きやすい特性があるためです。

自分でもメモを取ることを徹底いたしますが、自力だけの工夫では限界があると感じております。

文字で確認する工程を挟むことで、一度の指示で正確に業務を理解でき、聞き直しの手間を省いてミスなくスピーディーに作業を進めることができます。

【解説】この例文が評価される3つの理由(タップで開閉)

自己努力と限界の明確化
メモを取る努力を伝えたうえで限界の理由を示しており、一方的な要求ではない誠実さがある。

企業が対応しやすい具体的な提案
チャット化など、現場ですぐ実行できるレベルに落とし込めていてイメージしやすい。

会社側のメリットへの言及
ミス減少や確認時間の削減など、配慮が成果につながる理由まで語れていて納得感がある。

④長く安定して働き続けるための意思や目標

統合失調症の特性がある人を雇用する場合、企業側には「体調の波によって早期離職されてしまうのではないか」という懸念があります。

実際に体調維持の難しさから長期間の就労に課題を抱えるケースもあるため、企業が離職リスクを警戒するのは避けられない事実です。

だからこそ面接では、将来のキャリアイメージや達成したい目標、そのために講じている対策、さらには数年後になりたい姿を具体的に提示しましょう。

長く働き続ける強い就労意欲を示すことが重要です。

例文

入社後はまず1〜2年をかけて、指示された定型業務をミスなく正確にこなし、安定して働き続ける土台を固めます。

そのうえで3年目以降は、自分の業務だけでなく「業務マニュアルの更新」や「後輩への作業手順のレクチャー」など、チーム全体の作業効率化に貢献できる存在を目指したいと考えております。

これを実現するために、日頃から自分の作業手順や気づいた改善点を業務メモとして可視化・整理する習慣を継続したいです。

自身の体調管理を徹底しながら、焦らず段階的に役割を広げて御社に長く貢献してまいります。

【解説】この自己PRが評価される3つの理由(タップで開閉)

実行プロセスの論理的提示
日頃からメモで可視化するという具体的なアプローチを示すことで、3年目の目標に対する説得力を高められる。

特性を活かした業務貢献
セルフケアにも使う可視化・整理のスキルを業務改善に応用しており、強みとしての再現性が伝わる。

着実な成長ロードマップ
土台作り→蓄積・共有 →貢献の順序が論理的で、焦らず長く働いてくれそうだという安心感を与えられる。

⑤自分に合う環境か見極めるための逆質問

面接は、企業側が評価するだけでなく、自分にとっても「その企業が自分の特性に合っているか」を見極めるための場です。

そのため、面接の最後にある逆質問の時間を有効に活用しましょう。

自身の特性や希望する働き方に合った環境かどうかを質問し、双方のマッチ度をしっかり確認することが大切です。

ただし、企業を試すような聞き方は避けましょう。企業担当者からしか聞けない生の声を知りたいという前向きなスタンスで質問することが重要です。

例文

①指示・コミュニケーション方法の確認
「求人票にてチャットツールを活用していると拝見しました。実際、日々の業務指示や確認はテキスト中心でしょうか、それとも口頭でのやり取りが多いでしょうか? 入社後のイメージを深めたく質問をさせていただきたいです。」

②サポート体制の実態の確認
「障がいがある社員の方も活躍されていると拝見しました。実際に現場で業務指示やサポートをおこなう際、指導を担当される方や周囲の皆様が意識されていることや、工夫されている点があれば教えていただけますでしょうか。」

③定着に向けた社内制度の確認
「入社後に早くチームに馴染み、確実に成果を出したいと考えております。御社で長く安定して活躍されている障がい者雇用の先輩方は、入社直後から1年目にかけて、どのようなステップで業務範囲を広げていらっしゃいますか?」

谷猪さんからのアドバイス
障がいを持つ学生の就職支援経験から解説<

プロのアドバイザーはこう分析!病名だけでなく必要な配慮と対処法をまとめよう

国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

谷猪 幸司

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「すべて説明しなければ」と焦って話がまとまらなくなったり、逆に必要な配慮を具体的に伝えられず、入社後の働き方をイメージしてもらえない場面を見聞きしたことがあります。

対策としては、病名の説明だけに終始せず、「できること・苦手なこと・必要な配慮や自分なりの対処法」を整理し、応募書類の1つとしてまとめておくことが有効です。

質問に素早く答える練習で緊張を軽減!

また、想定質問への回答をあらかじめ紙に書き、素早く答える練習を繰り返しておきましょう。そうすることで、緊張しやすい本番でも自分の言葉でスムーズに伝えられるようになります。

【関連記事集】「面接の逆質問」の作り方やフェーズ別・面接官別の対策(タップで開閉)

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就活で気を付けたいこと

どれだけ面接対策を重ねても、合否の結果に揺さぶられたり面接官との会話で不安を感じたりと、就職活動が思い通りに進まないこともあります。

特に統合失調症の特性がある場合、精神的な負担が大きくなると体調や行動に影響が出てしまうことも珍しくありません。

だからこそ、自分の心を守りながら就職活動を進めるための心得を持っておくことが大切です。

ここから紹介する3つのポイントを意識して、無理のないペースで就職活動を進めていきましょう。

①自分の症状を「正しく」受け止める

統合失調症の特性があると、不採用の結果を受けた際に「自分がだめだからだ」と過度に自分を責めてしまいがちです。

しかし、統合失調症を発症したことに対して自分を責める必要は一切ありません。統合失調症は脳の機能的な要因に環境的なストレスが重なって生じるものであり、決してあなたの責任ではないからです。

人には誰しも強みと弱みがあります。統合失調症の特性も工夫や配慮でカバーすべき課題の一つに過ぎず、ほかの人が抱える弱みと本質的な違いはありません。

自分の症状を過剰にマイナスに受け止めすぎず、自分に必要な対策や配慮を知るための機会と考えて、前向きに向き合っていきましょう。

②「周りの人の協力」を仰いで就活を進める

統合失調症の特性として、強いこだわりがあり、自分で就職活動をやり遂げなければと思い詰めるほど人に頼りづらくなったりすることがあります。

しかし、障がい者雇用の就職活動は、主治医との体調相談・配慮事項の整理・自己理解の深掘り・企業の採用実績の確認・特有の質問への対策など、一般的な就職活動以上にやるべきことが多岐にわたります。

だからこそ、頼れる部分は第三者に頼ることが大切です。

手続きや客観的な分析を周りにサポートしてもらうことで、自分にしかできない面接練習や体調管理にしっかりと時間を割くことができます。

自分自身がスムーズに就職活動を進めるためにも、ぜひプロや周りの力を活用していきましょう。

③「完璧を求めず」無理のないペースを守る

統合失調症は、「失敗してはいけない」「人よりもうまくやらなければならない」といったストレスが原因で発症することもあるとされています。

そのため、症状が落ち着いて就職活動を始めた際にも、完璧主義に陥ってしまうと体調を崩したり再発につながったりする恐れがあります。

しかし、就職活動において完璧というものは存在しません。

企業側も一人の人間を完璧に見極めることは不可能だからこそ、複数の面接官や複数の選考ステップを設けて、多角的に人柄を見ようとしているのです。

同じように、応募者も一つひとつの面接を100点満点で終える必要はありません。回数を重ねるなかで、前回より少しずつ前進できれば十分だと覚えておきましょう。

板谷さんからのアドバイス
障がい者雇用・就労移行支援の知見から解説

アドバイザーからあなたにエール周りを巻き込み自分の「就職チーム」を作ろう

キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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人に相談することと、自分の人生を任せて委ねることは違います。周りの専門家を巻き込んで、自分の「就職活動チーム」をつくるようなイメージを持つことが大切です。

誰に何をどこまで相談するかは、あらかじめ自分自身で選択できます。病気のことを話す範囲も、自分で決めて構いません。

相談を具体化して対話のしやすさをアップ!

しかし、「就職活動が不安だから相談に乗ってほしい」といった大まかな相談を周りに投げかけると、相手が良かれと思ってさまざまな意見を言い、混乱してしまうことがあります。

「求人票を見て応募前に一緒に確認してほしい」など、困りごとを具体化していくと、誰に相談すべきかが自然と見えてくるでしょう。

※障がい者雇用枠で応募する場合は、企業が適切な配慮を提供できるよう、職場で必要な配慮や自身の得意・不得意を事前に整理して伝えることも大切です。

下記の就活QAでは、統合失調症がある人がどのように就活を進めるべきかに就活のプロが直接回答しています。

学生のうちに統合失調症と診断されていて、定期的に通院をしながら大学生活を送ってる学生から送られた質問であるため、近い境遇の人は一読して就活の進め方をイメージしてみてください。

統合失調症を理由に就活を過度に恐れない! 特性を理解して自分なりの工夫をしよう

統合失調症は、特定の環境やストレスが引き金となり症状が現れる障がいではあるものの、適切な配慮と工夫で対処できることも多いです。

そのため、自身の特性を理解して適した企業を選び、面接では必要な配慮と、それにより発揮できる自身の強みを伝えましょう。

仕事での工夫や工夫への姿勢は、障がいの有無に関わらず求められる大切な能力です。

自身の障がいを特性としてとらえ、影響を最小限に抑えながら、自分らしく活躍していきましょう。

谷猪さんからのアドバイス
障がいを持つ学生の就職支援経験から解説

アドバイザーからあなたにエール自分に合った環境を焦らず探していこう

国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

谷猪 幸司

プロフィールを見る

就職活動を始めるとき、「本当に働けるのだろうか」「また体調を崩したらどうしよう」と不安になるのは決して特別なことではありません。

過去の経験があるからこそ、慎重になるのは自然なことで、大切なのは病名だけで自分の可能性を決めつけないことです。

自分には何ができるのか、どんな場面で困りやすいのか、どんな配慮があれば安心して働けるのかを少しずつ整理していきましょう。

自分の道は自分のペースで決めることが大事

就職活動は「無理をして自分を変えること」ではなく、自分に合った環境を探す時間です。一歩進んで少し休み、また一歩進む。それでも十分です。

あなたのペースで自分を守りながら始めてみてください。病名にとらわれて、未来の選択肢を狭める必要はありません。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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