この記事のまとめ
- ソフトウェア業界にはさまざまな職種がある
- ソフトウェア業界では幅広い知識やスキルが求められる
- 志望する職種によってアピール方法を変えて選考に臨もう
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
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最先端の技術を駆使して多くの企業がしのぎを削るソフトウェア業界。そんな業界に魅力を感じ、「ソフトウェア業界を詳しく知りたい」「選考を突破するポイントを知りたい」と考える人もいるでしょう。
ソフトウェア業界は複雑で、志望するならば徹底的にその構造を勉強する必要があります。また、ソフトウェア業界ならではの選考対策も押さえなければなりません。
キャリアアドバイザーの谷所さん、隈本さん、ITエンジニアの経験がある硯里さんのアドバイスを交えつつ、ソフトウェア業界の選考を突破するためのポイントや求められる能力を解説します。ソフトウェア業界の選考を受けようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ソフトウェア業界はさまざまな職種があり業務内容の理解が必須
さまざまな職種に分かれているソフトウェア業界。選考を突破するには業務内容の理解が欠かせません。
記事では、ソフトウェア業界の大枠を把握するためにビジネスモデルや種類を解説。その後、トレンドや今後の動向を説明し、ソフトウェア業界への理解を深めてもらいます。
ソフトウェア業界の選考を突破するためのポイントも解説するので、実践して内定獲得を目指してください。
また、ソフトウェア業界の企業を売上高順に紹介します。エントリー解禁に向けて、どのような企業があるのか事前に把握しておきましょう。
あなたがソフトウェア業界に向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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そもそもソフトウェア業界とは?
そもそもソフトウェア業界とは?
- ソフトウェア業界のビジネスモデル
- ソフトウェアの種類
- 関連業界の中でのソフトウェア業界の立ち位置
- ソフトウェア業界の待遇
ソフトウェア業界は、コンピュータやスマートフォンを動かすプログラムであるソフトウェアの開発や管理をおこなう業界です。IT分野に限らず、洗濯機や冷蔵庫などの家電にも使われているため、需要が高まっていくことが予想されています。
ソフトウェア業界といっても幅広く、選考を突破するためには、ビジネスモデルやソフトウェアの種類を把握しておく必要があります。ソフトウェアの種類や業界への理解が乏しいと、志望度が低い印象を与えてしまうからです。
ここからはソフトウェア業界の基礎知識を解説するので、業界を志望する人は必ずチェックしましょう。
ソフトウェア業界のビジネスモデル
ソフトウェア業界は、「自社でソフトウェアを作り、企業や個人などの顧客に販売」「外部企業の委託を受けて情報システムの構築や保守を実施」の2つのビジネスモデルがあります。
自社でソフトウェアを販売している企業は一般の消費者にも幅広く認知されています。しかし、後者は黒子のような存在。重要な業務をはたしてさまざまな業界に貢献していますが、認知度は低い傾向があります。
ソフトウェア業界への就職を考えている人は、どちらの業態の企業も確認しておきましょう。
ソフトウェアの種類
ソフトウェアと一口に言っても、さまざまな種類が存在しています。ソフトウェアは大きくわけると5種類です。選考を突破するためには、それぞれの違いや特徴への理解が必須です。
とはいえ、「ソフトウェアごとの違いがわからない」という人もいるでしょう。ここでは、5種類のソフトウェアの特徴を詳しく解説します。
ソフトウェア業界を志望するならば、アプリケーションがスムーズに動く仕組みを理解しておくことが重要です。
OS、アプリケーションソフトウェア、ミドルウェア、デバイスウェア、ファームウェアなど、それぞれのソフトウェアの種類の違いと役割を押さえておきましょう。
①オペレーティングシステム
スマホやパソコンを動かすために欠かせない基本的なソフトウェアです。OSと略されています。コンピュータ上のさまざまな機能をスムーズに動かすために、ファイルの管理やリソースの調整などをおこなっています。
代表的なOS
コンピューターの不具合を改善したり、機能を追加したりするために、ソフトウェアを提供する企業は定期的にアップデートをおこなっています。
②アプリケーションソフトウェア
特定の目的を達成するために、OS上で動くソフトウェアのことです。一般的には「アプリ」と呼ばれることが多くあります。アプリケーションソフトウェアはOSと密接にかかわっています。
MicrosoftのWordやPowerPoint、AdobeのPhotoshopやillustratorは、代表的なアプリケーションソフトウェアです。メールソフトや文書作成ソフト、表計算ソフトなど、使用する機会が多いソフトウェアは、アプリケーションソフトウェアに該当します。
アプリケーションソフトウェアを有効に活用すると、スマホやパソコンをユーザーが使いやすいようにカスタマイズできます。
③ミドルウェア
OSとアプリケーションソフトウェアの間を取り持つソフトウェアです。OSの基本的な機能だけではアプリケーションソフトウェアの要件を満たさない場合に、ミドルウェアが仲介して、さまざまなアプリケーションに対して特定の機能を提供します。
アプリケーションソフトウェアがスムーズに動いているのは、ミドルウェアのおかげです。ユーザーがミドルウェアを意識する機会はないため、どのような状況で発動しているか把握している人は少ないでしょう。
具体例を挙げると、Google Chromeで特定のワードで検索をかけて検索結果を表示する流れの中で、Webサーバーウェアというミドルウェアが、OSとアプリケーションソフトウェアの仲介をしています。
④デバイスドライバ
マウスやキーボードなどのハードウェアを、OSが制御できるように管理しているソフトウェアです。ドライバとも呼ばれていて、かつてはコンピューターにハードウェアを接続する際にダウンロードする必要がありました。
しかし、最近はハードウェアをつないだ際、自動的にデバイスドライバがインストールされるハードウェアが増えています。そのため、ミドルウェアと同様にユーザーがデバイスドライバの存在を認識する機会は減っています。
⑤ファームウェア
ハードウェアを制御するためのソフトウェアをファームウェアと言います。パソコンやスマホのようなコンピューターはもちろん、デジタル家電や家庭用ゲーム機にも組み込まれ、不具合があれば修正したり、新しい機能を追加したりしています。
また、ファームウェアはハードウェアとセットになっているため、定められた機器以外では動作しません。基本的にホームネットにつながるデバイスには、ファームウェアが搭載されています。
関連業界の中でのソフトウェア業界の立ち位置
ソフトウェア業界が属するIT業界は、5つの業界に分類されます。とはいえ、GoogleやAmazon、Microsoftなどのように、IT業界の複数分野にまたがって事業を展開する企業も多く存在するため、明確に5つに分類されるわけではありません。
ただ、その中でもソフトウェア業界は、ソフトウェアの開発によって世に貢献している面が大きくあります。
あなたがソフトウェア業界に向いているかわかります
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ソフトウェア業界の待遇
「担当者に給与水準や福利厚生を聞いても良いか不安」という人もいるでしょう。面接などで待遇の質問をすると、マイナスイメージを抱く担当者がいるのも事実。
しかし、働く企業の待遇を把握しておくことは、仕事を長く続けたり、人生を豊かにしたりするために非常に大切です。
ここでは、ソフトウェア業界の給与水準と福利厚生について解説するので、入社後の待遇をイメージするのに役立ててください。
給与水準
IT業界に分類されるソフトウェア業界は、給与水準が高い傾向にあります。代表的なソフトウェア企業の平均年収は下記の通りです。
国税庁が発表した令和4年分 民間給与実態統計調査によると、日本の男女の平均年収は458万円と発表されています。ソフトウェア業界の年収が、平均年収よりも高いことがうかがえます。
基本的にソフトウェア企業の給与水準は平均と比べると高い傾向ですが、平均以下の企業も存在します。
給与が低い会社の特徴としては、4次受けのように多重請負の下請け企業や、帳票出力のオペレーターのような、特別なスキルが不要なことが挙げられます。
仕事内容の見極めが重要です。
福利厚生
ソフトウェア業界には福利厚生が整っている企業が多い傾向にあります。
たとえば、オービックは社員の家族も参加可能なファミリー運動会を毎年開催。家庭を大事にしながら、働ける環境を整えています。また、日本オラクルはオフィス内にマッサージ師が常駐。就業時間中の利用を認めています。
福利厚生の実態も、現場で働く社員に聞いてみなければわからないことが多くあります。とはいえ、面接や説明会で福利厚生について質問はしにくいでしょう。そのような質問は、OB・OG訪問を活用して質問するのがおすすめです。
OB・OG訪問の手順やメリットについてはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
私が在籍していたメーカー系SIerでは、保険サービスのグループ企業があり、お得に自動車保険や医療保険に加入ができ人気でした。退職後も利用しています。
Web系のベンチャー企業では、書籍代・スマホアプリ代・資格取得代・懇親会の補助金もありました。ユニークで利便性が良い福利厚生がある企業は社員を大切に考えているケースが多くあります。
ソフトウェア業界のトレンド
ソフトウェア業界のトレンド
- 急速にマーケットが拡大している
- 競争が激化する傾向にある
- デジタル人材の確保が課題となっている
右肩上がりに成長を続けるソフトウェア業界。課題や対応策について、面接で問われる可能性があります。その際に、トレンドを押さえた回答をしないと、業界理解が足りないとみなされ、入社意欲が低いと判断されてしまう可能性があります。そのため、トレンドの把握は非常に重要です。
ここでは、ソフトウェア業界のトレンドを解説します。面接で業界の状況を聞かれることもあるので、しっかり答えられるように準備しておきましょう。
急速にマーケットが拡大している
IT関連の需要が大幅に増えていて、ソフトウェア業界のマーケットは急速に拡大しています。多くの企業がシステムの導入やネットワークの構築に多額の資金を投入。
情報の管理を外部に任せるクラウドサービスを利用する企業が増加したり、AI(人工知能)が急速な進化を遂げたりしています。
今後も新しい技術やサービスが出現する可能性があり、さらなるマーケットの拡大が見込まれています。
デジタル人材の確保が課題となっている
慢性的な人手不足が課題のソフトウェア業界。特にIT領域に詳しい人材が大幅に不足しており、各企業はデジタル人材の確保に力を入れています。
しかし、デジタル人材を必要としているのは、ソフトウェア業界だけではありません。たとえば三菱UFJ銀行は、優秀なデジタル人材を増やすために、新卒1年目から年収1000万円以上を狙うことを可能な給与体系にしました。
銀行を始めとする金融業界や不動産業界、人材業界など幅広い業界でデジタル人材は求められています。そのため、需要と供給が釣り合わず、ソフトウェア業界でもデジタル人材の確保を課題として抱えています。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る「情報通信白書」を確認してIT業界の技術動向や展望を把握しよう
ソフトウェア業界単体としてのトレンドを把握するのは難しいですが、総務省が毎年発行している情報通信白書で、近年のIT業界の技術動向や政府としての将来的な展望などを確認することができます。
ソフトウェア業界は単体では成り立たず、他の技術と連携しているため、IT業界全体としての状況を把握しておくことでトレンドを理解できるでしょう。
たとえば、令和6年版情報通信白書では、ICT市場の分野別の動向や総務省の取組状況などが報告されていて、ICT技術が具体的にどのような企業やシチュエーションで活用されているかも確認できます。
「科学技術基本計画」を見ることでも情報をキャッチアップできる
また、内閣府からも定期的に科学技術基本計画及び科学技術・イノベーション基本計画が示されていて、2024年現在は第6期科学技術・イノベーション基本計画が示されています。第6期は「Society5.0」の実現に向けた取り組みが示され、IoT技術によるサイバー空間とフィジカル空間の高度な融合がテーマとなっています。
ソフトウェア業界でもビッグデータを活用したシステム構築、AI・機械学習の活用、5Gとの連携などがトレンドですよ。
ソフトウェア業界の今後の展望
ソフトウェア業界の今後の展望
- IoTの普及
- クラウド化が進行
- BIツールの一般化
- MAを活用したマーケティングの効率化
- ビッグデータの活用とデータ解析
目まぐるしい変化を遂げているソフトウェア業界で活躍する人材になるためには、今後の展望を踏まえて準備する必要があります。
とはいえ、「ソフトウェア業界が今後どうなるか検討もつかない」という人もいるでしょう。ここでは、ソフトウェア業界の今後の展望を解説するので、把握して入社すべきか考えてみましょう。
まずはあなたがソフトウェア業界に向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ソフトウェア業界に向いているか確認できます。
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①IoTの普及
「モノをインターネットに接続する技術」である、IoTが普及しています。IoTは、Internet of Thingsの略です。
IoTを活用すると、買い物の途中に外出先から冷蔵庫の中身を確認したり、帰宅中にスマホで家のエアコンをつけたりできます。
また、高速大容量や多数同時接続を可能にする5Gの出現により、車の自動運転が実現に近づきつつあります。
IoTが普及して商品に新しい価値が生まれていて、今後もモノとインターネットをつなぐ技術への需要は加速し、人々の生活を豊かにすることが期待されています。
②クラウド化が進行
ソフトウェア業界ではクラウド化が進行中です。
クラウド化
重要な情報の管理を、自社のネットワークから外部のクラウドサービスへと移すこと。
総務省の令和2年度版企業におけるクラウドサービスの利用動向によると、クラウドサービスを一部でも使用している企業は64.7%と、6割以上の企業がクラウドサービスを導入していることがわかり、今後もさらなる普及が見込まれています。
そのため、クラウドサービスの設計や構築、運用に関する知識や技術が非常に重要です。特にエンジニアでは重視される要素なので、積極的に吸収しましょう。
③BIツールの一般化
BIツール
企業が保有するさまざまなデータを分析して可視化し、経営や業務に役立てるソフトウェアのこと。ビジネス・インテリジェンスツールと呼ばれている。
ソフトウェア業界では、BIツールの一般化が進み、今後さらに広く浸透すると考えられます。BIツールは企業に蓄積された大量のデータを集めて分析し、迅速な意思決定を助けます。
BIツールの例
- Senses BI
- Looker Studio(旧Googleデータポータル)
- Power BI
- Qlik Cloud
BIツールを活用すると、誰でも簡単に分析できたり、集計や分析にかかる時間が大幅に削減されたりするため、業務の効率化に非常に有効です。
ソフトウェア業界では、データの分析が重要な役割をはたしているため、今後もソフトウェア業界で活躍するためには、BIツールに関する知識の習得が求められます。
④MAを活用したマーケティングの効率化
MA(マーケティングオートメーション)
広告施策や案件創出などの業務をデータにもとづき自動化・半自動化するツールの総称。
企業は顧客の状況に合わせてマーケティング活動を実施するMAを導入しています。ソフトウェア業界は、MAの開発や構築を担当。マーケティング活動を効率的に進め、少ない労力で利益の獲得を目指しています。
店舗に出向いてショッピングをする顧客が多い時代は、テレビや雑誌など多くの人の目に留まる広告が非常に有効でした。しかし、ネットショッピングが普及し、情報収集をインターネット上でおこなう機会が増加。
ネット上で顧客に合わせた広告を自動で打ち出すMAは、今後、さらなるマーケティングの効率化を目指して多くの企業が導入することが見込まれています。
⑤ビッグデータの活用とデータ解析
さまざまな形をした膨大な量のデータを指すビッグデータ。IoTやAIなど先進的な技術を開発するためには、ビッグデータを上手に活用することが非常に重要です。これまでに積み重ねられたさまざまなジャンルにわたる情報を参考にしながら、開発を進めていく必要があります。
また、ビッグデータを活用してデータ解析をおこなうことで、これまで気づけなかった消費者の行動心理を発見したり、注力すべき商品を特定したりできます。ビッグデータが広まった時代では、豊富な情報を保有しているだけでは意味がありません。
今後は、情報を上手に活用して売り上げや利益アップに貢献できる人材が求められます。
アドバイザーコメント
硯里 宏幸
プロフィールを見る用途特化型のソフトウェアサービスの台頭が予想される
ChatGPTを始めとするAIの発達も見逃せません。
単純な入力画面や出力画であればすでにAIがプログラムを出力するレベルのため、簡単なプログラミングはAIにより一般化し誰でもできるようになるでしょう。
そのため、今後はより難易度の高い開発や付加価値作りが求められます。
AIは実務レベルで使えるレベルまで進化しているため、活用の仕方などが付加価値の一つになると考えられます。
その結果、従来のソフトウェア業界は残りつつも新たに用途特化型のソフトウェアサービスも多く立ち上がると予想されます。
情報収集と付加価値の追求を絶え間なく続けられる人が生き残れる業界
インターネット黎明期のように、多く企業がAIを活用したビジネスに挑戦をしながら業界を形成しています。目が離すことができない時代がしばらく続きそうです。
そのためソフトウェア業界で情報収集と付加価値の追求を主体的にできる人は多くのチャンスに恵まれる可能性があります。
逆にプログラミングを覚えればゴールだと考えている人にとっては今後はきつい時代が来る可能性があるため注意してください。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
把握してキャリアを明確にしよう! ソフトウェア業界の職種
ソフトウェア業界の職種
- プログラマー
- アプリケーションプログラマー
- ゲームプログラマー
- ネットワークエンジニア
- システムエンジニア
- ITコンサルタント
- 営業
- セールスエンジニア
- データサイエンティスト
さまざまな職種で構成されるソフトウェア業界。同じ業界でも異なる職種では、求められる能力や必要な知識は大幅に異なります。
そのため、それぞれの職種がどのような役割をはたしているか明確に把握する必要があります。
入社後にミスマッチを感じないよう、それぞれの職種の特徴や仕事内容を把握しておきましょう。
①プログラマー
プログラマーはシステムエンジニアの設計書をもとに、プログラミング言語でプログラムを書くのが主な仕事です。顧客のニーズに合わせたソフトウェアの開発を担当します。
顧客が求めるソフトウェアを開発するためには、プログラミング言語への深い理解やITに関する知識が必要です。
また、プログラムの中で起きたトラブルを発見することもプログラマーに求められています。エンジニアの設計に従った場合でも、不具合が発生するケースもあります。さまざまなテストを繰り返し、完璧なプログラムの納品が必要です。
プログラマーの詳しい業務内容はこちらで解説しているので、気になる人は参考にしてみてください。
プログラマー志望は最初に読みたい! 仕事内容から適性まで完全網羅
- プログラミング知識がなくてもプログラマーを目指せますか?
プログラミングの基本的な知識は身に付けておいた方が良い
プログラマーを目指すならば、どういった仕事かを理解するうえでも、プログラミングの基本的な知識は身に付けておいた方が良いでしょう。
プログラミングの言語選定について、できれば応募企業で使用するプログラミング言語を選択することで、採用段階でアピールできるだけでなく、短期間で戦力になることが可能です。
自分がどういったプログラマーになりたいか考えたうえで、専門学校で勉強してプログラミングの知識や技術を身に付けることもでき、独学で勉強することも可能です。基本情報技術者試験など、関連する資格を取得しておくこともおすすめです。
②アプリケーションプログラマー
アプリケーションプログラマーは、パソコンやスマホのアプリケーションの開発や保守が主な仕事です。
多くのユーザーに選んでもらえるアプリケーションを開発するためには、最新の技術を活用し、トレンドを押さえる必要があります。そのため、トレンドや顧客のニーズに対応できるようなスピード感も大切です。
また、スマホの普及により、アプリケーションプログラマーの需要は高まっています。革新的なアイデアでサービスを開発すると、社会に新たな波を起こせる可能性があることは、アプリケーションプログラマーの醍醐味の一つといえるでしょう。
③ゲームプログラマー
プログラミング言語を活用し、ゲームの開発をおこなう仕事です。ゲームの完成形を完全に再現するためには、高いプログラミングスキルや幅広いプログラミングの知識が求められます。
ゲームがおおよそ完成したら、ゲームが実際に動くかどうかや、操作性に問題ないかも確認します。そのため、仮説を立てて検証する力も必要です。
また、ゲームのストーリーやプレイングを考案する業務を担当する機会もあるため、豊かな発想力やユーザーの求めるゲームを生み出す力があると、ゲームを開発する企業から重宝されます。
- 趣味がゲームなのですが、そのような動機からゲームプログラマーを目指すことは可能でしょうか。
趣味からゲームプログラマーを目指すことは可能
興味や関心は働くうえでの強い動機につながるため、趣味という理由でゲームプログラマーを目指しても大丈夫です。
ただし、ゲームをするのと作るのでは大きな違いがあるため、ゲーム作成の工程や必要なスキルなどについて調べたうえで、自分に適性があるのか判断することを欠かさないでください。
また、採用する企業側も好きという気持ちや熱意だけで採用するわけではないため、未経験であっても経験やスキルのマッチ度を伝えるのはもちろん、相応のスキルを磨いていく姿勢を示す必要があります。
④ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、運用をおこないます。トラブルへの対応や正常に動いているか確認する下流の業務から、構築や設計の上流の業務へとキャリアを歩むのが一般的です。
ソフトウェアとハードウェアの両方を業務で扱うため、幅広い知識やスキルが求めらます。
自社のネットワークで管理していた重要な情報を外部企業のクラウドサービスで代替するクラウド化の進行により、ネットワークエンジニアは転換点を迎えています。
今後もネットワークエンジニアとしての価値を維持するために、クラウドに関する知識や技術が必要です。
未経験からエンジニアへの転職を考えている人向けにおすすめの職種は下記の記事で解説しているので、選ぶ際に参考にしてみてください。
未経験でもエンジニア転職は可能? おすすめ職種や求人の見極め方
⑤システムエンジニア
システムエンジニアは、ソフトウェアを開発するプロジェクトを取りまとめる業務を担当します。丁寧にヒアリングをおこなって顧客のニーズを正確に把握し、開発を担当するプログラマーにわかりやすい設計書を作成する必要があります。
プロジェクトの上流工程に位置していて、プロジェクトメンバーの編成や予算、進捗状況の管理などマネジメント業務をおこないます。
ただし、完成したソフトウェアを確認したり、自らプログラムを書いたりするケースもあるため、プログラミング言語の習得が不可欠です。
システムエンジニアについて詳しく知りたい人は、こちらの記事で解説しているので併せてチェックしてくださいね。
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説
⑥ITコンサルタント
ITコンサルタントは、IT技術を活用して企業の抱える課題解決を目指す仕事です。基礎となるITスキルはもちろん、経営者の視点や問題解決能力も求められます。
ソフトウェア業界で、ITコンサルタントの業務に携わる人材はかなり限定的です。エンジニアやプログラマーとして現場を経験し、マネージャーにキャリアアップした後のキャリアパスとして設定している企業もあります。
ITコンサルタントは、顧客の課題を分析し特定する上流工程の仕事です。そのため、情報を整理し思考できる論理的思考力を高めていく必要があります。
また、チームでおこなう業務が多いので、チーム力やコミュニケーション力を日頃から意識してみてください。
⑦営業
ソフトウェア業界にも営業を担当する社員が存在します。自社のソフトウェアの魅力が最大限に伝わるように顧客にアピールしたり、顧客が抱えている隠れた課題を引き出して解決に貢献するシステムの提案をしたりします。
いくら良いソフトウェアを開発しても、利用してもらえなければ意味がありません。そのため、製品やサービスをアピールする営業も重要な役割をはたしています。
また、提案やアピールをして顧客に選んでもらうためには、ITに関する知識やスキルが欠かせません。IT領域に詳しい人材やプログラミング経験豊富な人材が、営業を担当するケースもあります。
営業職の志望動機を作成するコツは以下の記事で解説しているので、参考にして担当者を引きつける志望動機を作成してみてください。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
- ITの勉強は入社前にやっておかなくてはダメですか?
基本的な知識は調べておこう
IT業界全体の現状や動向、応募先企業に関連する業界や競合などの基本的な情報については、応募する前に調べておきましょう。
少なくとも、自分以外の応募者はIT業界の情報などを調べたうえで応募してきているので、入社意欲をアピールするためには、業界情報について自分なりに調べ、入社後にどのように貢献したいかを伝えられるように準備しておかなければいけません。
選考通過率がグッと上がる!
就活対策で悩んだらプロンプト集がおすすめ!
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⑧セールスエンジニア
セールスエンジニアは名前の通り、営業とエンジニアを掛け合わせた業務を担当する職種です。営業のサポートを担当する機会が多く、個人で企業を訪問したり、営業担当に同行して技術面のサポートをしたりします。
セールスエンジニアと営業の大きな違いは、専門性の高さです。顧客に安心感を与えるために自社の製品やサービスへの深い理解、ITに関する詳しい知識が求められます。
また、商談が成立した後のアフターフォローもセールスエンジニアの業務です。商談までの対応が良かったとしても、納品後の対応が遅かったり、サポートの対応が遅かったりすると顧客からの信頼を失います。そのため、丁寧なアフターサポートが必要です。
⑨データサイエンティスト
データサイエンティストは、収集したデータを分析して企業の課題を解決へと導く職種です。2010年以降、ビッグデータが成長を遂げるとともに、データを専門的に扱う人材が必要になり、ソフトウェア業界の職種として定着しました。
企業の課題を抽出して改善するために仮説を立案。仮説検証に向け、データを集めて分析します。そして、分析結果をもとに課題を解決するためのアドバイスをするという流れで業務は進みます。
企業の課題に対する解決策や、これからおこなうべき施策を提案するため、課題解決能力やプレゼン力が求められます。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る3つのポイントでソフトウェア業界の職種を研究しよう
ソフトウェア業界に就職したいと漠然と考えているだけでは、うまくいかないでしょう。それぞれの業務や求められている能力を把握したうえで、なりたい自分をイメージすることが大切です。
業務内容を把握する
ソフトウェア業界の中で、それぞれの業務内容は異なります。プログラマーは、顧客のニーズに合わせたソフトウェアの開発が主な仕事であり、システムエンジニアは、ソフトウェアを開発するプロジェクトを取りまとめることが主な業務になります。データサイエンティストは、収集したデータを分析して企業の課題を解決へと導く仕事です。
求められている能力を把握する
それぞれの仕事内容を把握するだけでなく、求められている能力について考えてみましょう。たとえば、プログラマーやシステムエンジニアは、プログラム言語の習得が必要であり、ITコンサルタントであれば、コミュニケーション能力や論理的思考力が求められます。
将来像をイメージする
それぞれの業務内容や求められている能力を把握したうえで、ソフトウェア業界で、何を目指したいのか、なりたい自分について考えてみることが大切です。将来像が明確になれば、就きたい仕事に対してスキルや知識を習得するなど、やるべきことを実践しましょう。
入社するべき? ソフトウェア業界のメリット
ソフトウェア業界のメリット
- 最先端の技術に携われる
- 技術力や知識が評価に直結しやすい
- 技術をもとに多種多様な業界とかかわれる
- 変化の激しい環境に身を置ける
モチベーションの維持が選考結果に影響を与える就活。特に難易度の高いソフトウェア業界の就活では、モチベーションを高く保って面接対策や業界研究に力を注ぐ必要があります。
モチベーションの維持に有効なのが、入社後のやりがいやメリットの解像度を高めることです。ここでは、ソフトウェア業界で働くメリットを解説するので、把握して選考突破に役立ててください。
①最先端の技術に携われる
ソフトウェア業界では、クラウドサービスやセキュリティなど最先端の技術に携われます。
クラウドサービスは、ソフトウェア業界でも注目されているトレンドです。今後もクラウドサービスを利用する企業の増加が見込まれていて、最新の知識や技術を活用する業務を担当できます。
サイバー攻撃やウイルス対策に関する業務も、常に新しい知識や技術が求められます。ウイルスを仕掛ける側の技術も向上していて、古い知識は役に立ちません。
これらの点から、ソフトウェア業界の業務に励むことで常に最先端の技術に携わることができるといえます。
②技術力や知識が評価に直結しやすい
技術力や知識がものを言うソフトウェア業界。IT領域の知識や技術は客観的に把握できるため、評価に直結しやすいという特徴があります。
評価につながりやすいことでインプットへの意欲が生まれ、学び続けて市場価値の高い人材になれるという良いサイクルが生まれます。
ノウハウを常にインプットして、上司や顧客から評価される人材を目指しましょう。
ソフトウェアの開発実績は、技術力や知識レベルをわかりやすく示すためのポートフォリオになるので、社内での昇進・昇給などはもちろん、キャリアアップを目指して転職する際などの評価材料になりやすいというメリットがあります。
③技術をもとに多種多様な業界とかかわれる
ITやソフトウェアをまったく導入していない企業はほとんどありません。そのため、ソフトウェア業界で働くと技術をもとに多種多様な業界とかかわる機会があります。さまざまな業界と仕事をして豊富な知見を蓄えられるのがソフトウェア業界で働くメリットの一つです。
「業界の常識は世間の非常識」という言葉があるように、業界ごとに常識や慣習は異なります。特定の業界ばかりを見ていると、思考が限定されたり、視野が狭くなったりする可能性があります。
しかし、ソフトウェア業界では幅広い業界とかかわれるチャンスがあります。ほとんどすべての業界に触れられるのは、大きなメリットといえるでしょう。
- 守備範囲が広すぎて、結局何も身に付かないのではないでしょうか?
むしろ知識や技術の幅が広がり成長できる
さまざまな業界に携わることで、知識が分散し中途半端になってしまうことはありません。むしろさまざまな業界と携わることで、それぞれの業界に合わせた技術開発の経験を積み、知識や技術の幅を広げることができます。
IT技術でビジネスを改善していくという意味でも、さまざまな業界におけるソフトウェア開発は重要な役割を担います。また、異なる業界の人脈を構築できることも、将来プラスになるでしょう。
④変化の激しい環境に身を置ける
ソフトウェア業界は、スピード感のある環境が大きな特徴です。変化の激しい環境に身を置くことで、市場価値の高い人材へと成長を遂げられます。
すぐに状況が変化する環境に身を置いている人は、逆境やトラブル、強いストレスがかかる局面に直面したとしても、臨機応変に対応して困難を乗り越えます。
以上のようにストレス耐性の高さを手に入れられるので、ソフトウェア業界でのキャリアアップはもちろん、ほかの業界でも重宝されます。
臨機応変な対応力に強みがある人は、選考でアピールしてみましょう。こちらの記事では臨機応変に対応する力の自己PRの作り方を解説しています。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
自己PRに活かそう! ソフトウェア業界で活かせる能力
ソフトウェア業界で活かせる能力
- PCスキル
- 論理的思考力
- プレゼン能力
- コミュニケーション能力
- 豊かな知的好奇心
自分の強みにだけ焦点を当てた自己PRを作成すると、選考を突破する可能性が低くなります。なぜなら、ソフトウェア業界で活かせる強みを持っているかわからないからです。
志望業界で求められる力と自分の長所の重なっている部分を探してアピールし、担当者が入社後に活躍する姿をイメージしやすくする必要があります。
ここでは、ソフトウェア業界で活かせる能力を解説するので、参考にして選考突破を目指せる自己PR作成に役立ててください。
自己PRの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!
①PCスキル
ビジネスパーソンに欠かせないPCスキル。IT領域に携わるソフトウェア業界では特に重要な能力です。
ただ、専門的なスキルは入社後の研修や業務を通して習得を目指せば良く、就活時は基本的なスキルのみで問題ないとする会社が多くあります。
さらに、マイクロソフトオフィスの知識や技術を学べるMOSという資格を保有していれば、ソフトウェア業界に必要な基礎能力をアピールできます。
- PCスキルだけでは弱い気がします。選考では何かほかの強みと掛け合わせてアピールすべきですか?
「コミュニケーション力」「課題解決力」などと掛け合わせよう
自分が希望する職種に応じて、PCスキル以外の強みを掛け合わせた方が良いでしょう。ソフトウェア業界のどの職種も、PCスキルだけが評価されて採用に至るのは難しいのが実情です。
PCスキルについては、入社に必要なレベルであることのアピール材料として用いて、それに加えて「コミュニケーション力」「課題解決力」など、希望する職種で働く際に欠かせないほかの強みを一緒に伝えることをおすすめします。
②論理的思考力
ソフトウェアを開発する際、課題を解決するためにはどのようなプログラムが必要なのか考える必要があります。
さまざまな要素が絡むソフトウェアでは、トラブルの原因が一つとは限りません。課題の原因を細分化して解決へと導く、論理的な思考力が重要な役割を果たします。
また、営業やITコンサルタントはヒアリングによって引き出した顧客の潜在的な課題を解決するために、適切なソフトウェアやシステムを提案します。
提案する際に根拠に基づいた理由を説明できないと、顧客は納得してくれません。そのため、筋道を立てながら話すための論理的思考力が求められます。
③プレゼン能力
ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアは、顧客に対してソフトウェアの提案をする機会があります。そのため、相手にわかりやすいように魅力を伝えて導入につなげるプレゼン能力が必要です。
サービスの魅力を伝えるだけで成約するとは限りません。顧客の課題を解決するために、「どうしてソフトウェアが必要なのか」を説明する力が求められます。
より多くの顧客を獲得するためには、顕在的なニーズだけではなく、潜在的なニーズを察知した提案が不可欠です。
④コミュニケーション能力
ソフトウェアの開発や構築は、複数人で構成されたプロジェクト単位でおこなわれるのが一般的です。チームのメンバーと情報を共有しながら、上手に連携して仕事をこなす必要があります。
また、顧客のニーズを汲み取る力も求められます。ヒアリングを丁寧におこない、顧客が満足するシステムやネットワークを開発しなければなりません。
コミュニケーション能力は、「話す力」をイメージする人が多いでしょう。しかし、ソフトウェア業界で求められるのは、「的確に伝える力」や「傾聴力」です。自己PRでは、これらの力に焦点を当ててアピールしましょう。
コミュニケーション能力をアピールする学生は多くいるため、差別化を図りましょう。こちらの記事ではコミュニケーション能力の言い換え例を紹介しているので、自分に合う言い方を探してみてください。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
傾聴力の自己PRの作り方や伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
⑤豊かな知的好奇心
最新情報が頻繁に更新されるソフトウェア業界では、積極的に学ぼうとする豊かな知的好奇心が非常に重要です。知識や技術がパフォーマンスに影響を与えるからです。
たとえば、クラウドサービスへの理解。多くの企業が導入しているクラウドサービスの設計や構築に詳しいエンジニアは重宝されます。
また、最新のサーバーやマウスなどのハードウェアが好きで、企業のホームページ(HP)や商品サイトを頻繁に確認しているというのも立派な強みです。
知的好奇心を発揮してさまざまな資格を取得した人は、積極的に自己PRや志望動機でアピールしましょう。
好奇心旺盛を武器に自己PRを作成するための考え方を下記の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
例文12選|自己PRで好奇心旺盛を最高の武器にする考え方4ステップ
チームをまとめて成果につなげた経験などのマネジメント力は、ソフトウェア業界の自己PRとして有効です。
そのほか、アルバイト経験で顧客の要望をしっかり聴いて対応し、評価されたといった傾聴力も自己PRとして考えてみると良いでしょう。
ソフトウェア業界で働くうえで身に付けておきたい知識やスキル
ソフトウェア業界で働くうえで身に付けておきたい知識やスキル
- プログラム言語
- システムの知識
- アプリケーション開発の知識
- 最新の業界動向
ソフトウェア業界で活躍するためには、幅広い知識やスキルが求められます。そのため、選考時点で入社後に役立つ知識やスキルを保有しておくと、採用にプラスの効果を発揮する可能性があります。
ここでは、ソフトウェア業界で働くうえで身につけておきたい知識やスキルについて解説します。上手にアピールして選考突破を目指しましょう。
①プログラム言語
エンジニアやプログラマーなどソフトウェア業界で働く人にとって、プログラム言語は必須のスキルです。
開発するシステムの種類によって、使用するプログラム言語は異なりますが、ソフトウェア開発ではJavaやC言語、PHPの使用が一般的です。志望企業で使用する機会の多いプログラム言語を確認して、入社までに基礎を学んでおくとスムーズに業務をこなせます。
プログラム言語に関する知識やスキルを保有していると、ソフトウェア業界を志望する熱意が伝わったり、入社後にあなたが活躍するイメージを担当者が抱きやすかったりするため、選考で有利に働く可能性があります。
「独学でプログラミングを習得できる気がしない」という人もいるでしょう。下記の記事ではおすすめのエンジニアスクールを解説しているので、スクール選びに役立ててください。
おすすめのエンジニアスクール14選|失敗しない選び方の秘訣も紹介
- たくさん言語があって難しいです。ソフトウェア業界を目指す場合、どの言語から学ぶべきでしょうか?
自分がかかわりたい業界に関連する言語を選ぼう
ソフトウェア業界といっても、Web系ならばPHPやJavaScript、機械学習系ならばPython、スマホ系ならばjavaなど、目指す業界によって習得すべきプログラミング言語は異なります。
そのため、自分がかかわりたい業界を決めておき、そのうえで関連の深い言語を学ぶことが大切です。
そもそも、プログラミング言語にも人によって得意・不得意があります。汎用性の高さならばC++ですが、難易度が比較的高めですぐに挫折してしまう可能性もあります。
まずは実際に触ってみて、自分が取り組みやすいものから始めて苦手意識をなくすことも大切です。
②システムの知識
記録・処理・伝達をおこなう情報システムの知識は、ソフトウェア業界で非常に役立ちます。なぜなら、システム全体を見る目を養えるからです。
情報システム
コンピューターを活用して情報処理を一体的におこなうこと。
データの流れ方や分析結果の出し方、結果の活用方法など情報システムに関する一連の流れを把握しておくと、キャリアパスの選択肢が広がります。
データを上手に活用できるかどうかが人材価値を左右するこれからのソフトウェア業界において、システムの知識は欠かせません。市場で求められる人材になりたい人は、情報システム関連の知識や技術を学んでおきましょう。
③アプリケーション開発の知識
大半の人が保有するスマホやパソコンにインストールして、さまざまな役割を果たすアプリケーション。
不動産会社の物件情報や人材会社の求人情報を確認したり、銀行口座の残高や入出金を確認したりなど、幅広い業界で自社サービスのアプリケーションを提供している企業があります。
そのため、アプリケーション開発を請け負っているソフトウェア企業は多く、開発に関する専門的な知識を保有していると重宝されます。
また、種類によって必要な知識や技術は異なるため、アプリケーション関連のスキルを網羅して、市場から求められる人材を目指しましょう。
④最新の業界動向
目まぐるしい変化を続けるIT業界。AIやIoTの普及でこれからも市場を拡大することが見込まれています。
IT業界に分類されるソフトウェア業界でも同様に革新的な変化が続いていて、コンピューターを取り巻く環境は頻繁に変わっています。そのため、最新の業界動向を常に把握している人材は貴重です。
また、最新の業界動向を常にサーチしていると、トレンドを先取りできることもあります。クラウドサービスやBIツールの普及に先立って、スキルを獲得しているとさまざまなプロジェクトに貢献できます。
ソフトウェア業界では技術的な知識や業界知識に加え、コミュニケーション力も求められます。
一人で開発できる規模のシステムはないため、協力しながらソフトウェア開発を進めるためです。
そのため、関係者と主体的にコミュニケーションを取る力も身に付けておくことで、選考時に評価が高くなると考えられます。
どんな企業がある? ソフトウェア業界の企業5社を徹底比較
ソフトウェア業界の企業5社を徹底比較
- 日本オラクル
- トレンドマイクロ
- オービック
- ジャストシステム
- ミロク情報サービス
担当する領域が幅広いソフトウェア業界を志望する学生には、「どのような企業があるのか把握していない」という人もいるでしょう。
しかし、企業理解は選考を突破するために非常に重要です。同じソフトウェア業界でも企業によって特徴は大きく異なるので、企業研究を徹底していないと仮に入社したときに後悔してしまいます。
ここでは、2022年時点の売上高順に上位5社の強みや年収などを比較するので、企業理解を深めて独自の自己PRや志望動機を作成できるようにしましょう。
企業研究の方法はこちらの記事を読めばわかるので、この記事も参考に情報収集を進めてください。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
IT業界の志望動機を作成する方法は下記の記事で解説しています。
IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介
①日本オラクル
従業員数 | 2,398人 |
平均年齢 | 44.3歳 |
平均勤続年数 | 9.1年 |
平均年間給与 | 1,126万円 |
日本オラクルは、ソフトウェア製品やクラウドサービスなどITに関する幅広い領域で事業を展開する企業です。アメリカの企業である米国オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。
「好きなことをしながら人生を変える」をコンセプトに、さまざまな業界や企業に価値を提供しています。エネルギー効率の向上やオンラインコマースの再考など、担当する事業は多岐にわたります。
また、社員の働きやすい環境づくりにこだわっていて、10年以上前に在宅勤務を導入したり、オフィスにマッサージ師が常駐していたりします。
②トレンドマイクロ
従業員数 | 7,432人 |
平均年齢 | 40.4歳 |
平均勤続年数 | 9.1年 |
平均年間給与 | 883万円 |
トレンドマイクロは、コンピューター用のセキュリティ製品やサービスを提供する企業です。「つながる世界を安全に」をコンセプトに掲げ、セキュリティ業界をリード。代表的なサービスには、ウイルスバスター・クラウドがあります。
サイバー犯罪への対策に特化していて、リソースの最適化やクラウドネイティブアプリケーションの保護など、企業の抱える課題ごとにテーマを開発しています。
また、クラウド構築者やITインフラ責任者など、役割別のプラットフォームを提供。金融業界や教育機関など、業界別に分類したサイバー対策用のソフトウェアを開発しています。
③オービック
従業員数 | 1,926人 |
平均年齢 | 36.1歳 |
平均勤続年数 | 13.2年 |
平均年間給与 | 1005万円 |
オービックは、企業の情報システムの構築と運用をトータルでサポートする企業です。創業当初は、中古会計機やコンピューターの販売をしていました。現在はシステムインテグレーション事業やシステム企画が売り上げの大半を占めています。
代表的な製品は、幅広い業種のさまざまな業務に対応するORBIC7シリーズです。各業務を横断する統合業務ソフトウェアとしては導入実績NO.1を誇り、2万社以上のシステム構築や運用をおこなっています。
現在はOBIC7のサービスをすべてクラウドで利用できるクラウドサービス、ORBICクラウドソリューションを提供しています。
④ジャストシステム
従業員数 | 296人 |
平均年齢 | 38.9歳 |
平均勤続年数 | 13.7年 |
平均年間給与 | 1,428万円 |
ジャストシステムは、企業や官公庁、病院などさまざまな業種の顧客に、ソフトウェアやサービスを提供する企業です。代表的なサービスには、日本語入力システムの「ATOK」やタブレット通信教育「スマイルゼミ」があります。
「常に変化し成長し続ける」をテーマに採用活動を実施。成功、失敗の結果にかかわらず、要因を徹底的に分析し、次に活かすことを重視しています。
また、新しい技術を素早く取り入れ、「次の『あたりまえ』をつくる」をモットーにさまざまな事業を創出。タブレットでの家庭学習や、能動的な学習の仕方が主軸となるアクティブラーニングなどを「あたりまえ」にしました。
⑤ミロク情報サービス
従業員数 | 1,684人 |
平均年齢 | 38.4歳 |
平均勤続年数 | 11.5年 |
平均年間給与 | 692万円 |
ミロク情報サービスは、ソフトウェアを提供して顧客のビジネスの成長をサポートする企業です。サーバーやネットワーク、現場でのオペレーションなど、ソフトウェアやハードウェアにかかわる領域を総合的にサポートしています。
中堅・中小企業向けサービスや小規模事業者向けクラウドサービスなど、企業の規模や業態に合わせて幅広い製品やサービスを提供しています。
また、「ITソリューションを通じて、日本の未来を切り拓く」をコンセプトに、企業の経営課題の解決に貢献し、日本経済の発展を目指しています。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る企業分析はそれぞれのソフトウェアの関係性を理解することが重要
ソフトウェアには「OS」「ミドルウェア」「ファームウェア」「ゲーム」などのさまざまな種類があるため、まずは、それぞれのソフトウェアの関係性を理解しましょう。
たとえば、パソコンを動かすためには「OS」が必要ですが、外部機器を動かすには「ドライブソフト」が、資料作成などの特定の作業をするには「アプリケーションソフト」が必要です。これらのソフトウェアの関係性を理解することで、各企業がどの分野に注力して開発しているかを理解できるでしょう。
企業のビジネスモデルを理解することで業界の全体像が把握できる
また、ソフトウェア業界に該当する企業を、「BtoB」と「BtoC」のビジネスモデル別に把握することも大切です。ビジネスモデルによって開発するソフトウェアが異なり、参入している市場規模や収益性も異なります。
「BtoB」ならば、企業向けに業務支援・効率化、セキュリティ関係などのソフトウェアを取り扱い、受託開発もおこないます。一方、「BtoC」はゲームソフトなど個人向けの開発などもおこなうため、自社開発が一般的です。
このように、ソフトウェアの種類別とビジネスモデル別に分類することで、企業単体だけではなく業界全体についての理解が深められ、競合関係や力関係も把握できるでしょう。
どうすれば入社できる? ソフトウェア業界の選考を突破する5つのポイント
ソフトウェア業界の選考を突破する5つのポイント
- どのソフトウェアに携わりたいか明らかにする
- 身につけたいスキルと目指す職種を明確にする
- ソフトウェア業界に必要な力をアピールする自己PRを作る
- 選考のあるインターンに参加する
- 個人事業主として仕事を請け負ってみる
成長産業ということもあり、学生からの人気が高いソフトウェア業界。選考を突破するためには、ほかの学生と差別化を図る必要があります。
ここでは、ソフトウェア業界の就活を突破するためのポイントを5つ紹介します。実践して難易度の高いソフトウェア業界の内定を目指しましょう。
①どのソフトウェアに携わりたいか明らかにする
「顧客に提供している価値は何か」「IT業界に分類されるほかの業界との違い」など、最初にソフトウェア業界に関する業界研究を徹底的におこないましょう。
そして、大きく5つに分類されるソフトウェアの特徴やはたしている役割を把握。それぞれの違いを理解したうえで、OSやアプリケーションソフトウェアなどの中からどのソフトウェアに携わりたいか決めます。
面接ではソフトウェア業界の抱えている課題や対応策についての質問を受けるケースがあるため、かかわりたいソフトウェアが決まったら、さらにその課題などを、この記事前半で解説している内容を参考に把握しておきましょう。
②身に付けたいスキルと目指す職種を明確にする
ソフトウェア業界には未経験者の採用を実施している企業も多いですが、選考を突破する確率を高めるには、選考までに業務に必要な基本的なスキルを習得しておくと効果的です。担当者に熱意が伝わったり、入社後に業務をスムーズに進められたりするからです。
とはいえ、ソフトウェア業界にはさまざまな職種があり、携わりたい業務によってスキルの優先順位が異なるので、志望職種に合わせて必要なスキルを調べておきましょう。
たとえば、プログラマー志望の人はプログラミングに関するスキルの重要度が高いとイメージできるでしょう。プログラミングスクールに通ってソフトウェア開発に必要な言語を書けるようになっていると、選考で評価されやすいケースがあったり、入社後の仕事をスムーズにおこなえたりします。
③ソフトウェア業界に必要な力をアピールする自己PRを作る
ほかの業界と比較すると恵まれた待遇と時代の流れに乗っているいうこともあり、多くの学生から人気のソフトウェア業界。選考を突破するためには、魅力的な自己PRを作成してほかの学生と差別化を図る必要があります。
魅力的な自己PRとは、「自社で活躍できそう」と思わせる内容です。ソフトウェア業界に求められる力を持っていることがアピールできれば、効果的な内容になります。
たとえば、傾聴力が求められるシステムエンジニアを志望する人。「塾講師のアルバイトで生徒のわからない部分を引き出して、難易度の高い志望校合格に貢献した」のように、過去のエピソードをもとに傾聴力をアピールできると、「エンジニアとしても傾聴力を活かして活躍できそう」と好印象を残すことができるのです。
ソフトウェア業界や志望職種に合わせた強みをアピールして、選考突破を目指しましょう。
④選考のあるインターンに参加する
サマーインターンやウインターインターンなど選考突破者のみが参加できるインターンを実施している企業があります。志望企業が選考のあるインターンを実施している場合は、積極的にエントリーしましょう。
なぜなら、インターン参加者のみエントリー可能な早期選考を受けられたり、選考の一部が免除されたりするケースがあるためです。
早期選考で内定を獲得しておくと、就活に余裕が生まれて面接で堂々と話せたり、精神的な負担を軽減したりできます。そのため、就活にプラスの効果を生み出してより有利に選考を進めることが可能です。
仮にインターンの選考に落ちたとしても、落ちた原因を分析することで、自己PRや志望動機を改善して選考に挑めるようになるので、失敗を恐れずにチャレンジしてください。
インターンのメリットや選び方については下記の記事で解説しているので、内容を把握して選考突破に役立ててください。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るソフトウェア業界のインターン選考の対策
知識や能力をアピールする
ソフトウェア業界のインターン選考で、プログラミング知識があれば有効なアピールになります。面接でプログラミング知識を問われて、まったくわからないという回答では選考を通過できない可能性があります。
プログラミングの基本知識を勉強して臨みましょう。また、論理的思考力が問われることがあるので、ケース面接の対策をおこなっておくのもおすすめです。
企業の特徴を押さえる
志望動機や何を目指しているのか問われる可能性があります。立派な志望動機でも応募企業で実践できなければ、インターンとして選ばれない可能性があります。
インターン選考であっても、ソフトウェア業界の知識に加えて、応募企業の特徴などを調べたうえで、応募企業でインターンをおこないたい理由と、応募企業で実現可能な将来像を伝えましょう。
インターン選考方法を押さえる
インターンでは、履歴書、エントリーシート(ES)、適性試験、筆記試験、グループディスカッション、面接などの選考方法があり、希望する企業の選考方法を把握したうえで、しっかり対策をおこない臨みましょう。
インターンの選考対策はこちらの記事を参考にしてくださいね。
志望動機
例文19選|インターンシップの志望動機づくりはこれで完璧!
自己PR
例文18選|インターンシップ選考を勝ち抜く自己PRは5ステップで完成!
ES
インターンシップ参加を掴むエントリーシートの書き方|例文あり
面接
インターンシップの面接を突破する3つのカギ|質問と回答例12選
こちらの記事ではグループディスカッションが初めての人に向けて、テーマや流れを解説しています。
グループディスカッションが初めての人必見! すぐに実践できるコツ
⑤個人事業主として仕事を請け負ってみる
未経験者のいるソフトウェア業界では、エンジニアやプログラマーとしての業務経験を積んだ学生は貴重な人材です。
個人事業主としてフリーランスや副業で、企業と業務委託契約を結び仕事を請け負っているエンジニアやプログラマーがいます。実際にソフトウェア業界で働くイメージをつかみたい人は、エンジニアを募集しているサイトに登録し、気になる業務に応募してみましょう。
エンジニアを募集しているサイト
また、いきなり個人事業主として働くのはハードルが高いという人には、派遣やアルバイトのスタッフとして勤務するのがおすすめです。
- これまでにエンジニアやプログラマーとして働いた経験はありません。未経験でも応募して良いのでしょうか?
未経験者を採用している企業はある
IT業界は深刻な人材不足であり、特にプログラマーなどのエンジニア人材が足りない状況が続いています。そのため、入社後の研修などでスキルを身に付けることを前提に、未経験者を採用している企業はあります。
ただし、未経験から技術を習得するのは簡単ではなく、就職するからには定められた期間内で戦力として活躍できるようになることが求められるため、それなりの覚悟は必要になります。
もちろん、経験者の方が優遇されやすいため、入社前からでも学習する意欲などを示すことも忘れないでください。
職種ごとにアピールを変えよう! 目指す職種別・自己PRの例文9選
職種によって求められる能力が大幅に変わるソフトウェア業界。選考を突破するためには、志望職種に応じた自己PRを作成する必要があります。
ここでは、目指す職種別に有効な自己PRの例文を解説します。志望職種にはどのような自己PRが効果的なのか把握して、学生からの人気を集めるソフトウェア業界の内定獲得を目指しましょう。
ESに自己PRを書く際のコツを下記の記事で解説しているので、例文を参考にしながら文章を作成してみてください。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説
①プログラマー
アプリケーションの開発やネットワークの構築をする際、トラブルが発生する可能性があります。プログラマーは臨機応変に対応し、トラブルの迅速な解決が求められます。そのため、臨機応変に対応する力のアピールが有効です。
プログラマーの自己PR例文
私の強みはコールセンターのアルバイトで培ったトラブルに対して臨機応変に対応する力です。
通信サービスのコールセンターを担当していた際、「通信速度が遅くなった」「回線がつながらない」など多種多様な問題に対応しておりました。
事前に準備はできないため、電話を受けてから多くのトラブルに対応していく過程で、臨機応変に対応する力が培われました。
入社後はソフトウェア開発の途中に発生する問題に冷静に対応し、より良い製品やサービスの開発に貢献してまいります。
コールセンターのアルバイト経験から、トラブル対応力だけでなく、コミュニケーション能力もアピールできていて評価できます。臨機応変に対応する力について、たとえば、相手の状況を見極めて対応するなど、もう少し具体的に伝えるといいでしょう。
②アプリケーションプログラマー
アプリケーションプログラマーは、ユーザーが使いやすいアプリケーションを開発するために試行錯誤を繰り返してサービスの質を高めていく必要があります。論理的思考力が求められる傾向にあり、その自己PRがおすすめです。
アプリケーションプログラマーの自己PR例文
私の強みは論理的思考力です。この強みは大学時代の部活動で養われました。
私は野球部に所属していましたが、レギュラーとして出場できるか微妙なラインにいました。このままではいけないと思い「出場してチームを勝利に導くために何が必要か」を考えました。
当初は自分の課題であるバッティングの改善を最優先に練習していましたが、結果が出ずにレギュラー獲得には至りませんでした。
そこで、仮説を立て直して自分の強みである守備力を伸ばすことに注力した結果、チーム内で評価されてレギュラーを獲得。以上の経験から、私の強みはゴールまでに必要な項目を細分化して考える論理的思考力にあると考えています。
入社後は持ち前の論理的思考力を活かしてPDCAサイクルを回し、多くの人に選ばれるアプリケーション開発に力を注いでまいります。
論理的思考力を、部活という身近な経験に落とし込んで語っている点がいいと思います。
ただ、課題設定が「レギュラーになる」と「チームを勝利に導く」の2つと捉えていて、論理的な違和感を感じるので、話の流れとしては「レギュラーになる」という課題設定だけにして語った方が良いでしょう。
③ゲームプログラマー
ゲームプログラマーとしてヒットタイトルを生むためには、既存のゲームとは異なるストーリーやゲーム性を持った商品を開発する必要があります。そのため、豊かな発想力が重要です。
ゲームプログラマーの自己PR例文
私の強みは豊かな発想力です。この強みはイベントサークルの企画担当に就任した際に発揮されました。
ヒッチハイクでの四国一周や地域特有のお祭りへの参加など、これまでになかったイベントを企画。貴重な体験ができると大学内で話題を呼び、サークルのメンバーが1.5倍に増加しました。
また、他大学の学生にも加入希望者が増え、より大勢で楽しめるイベントを企画できるようになりました。上記の経験から私の強みは、前例に捉われない豊かな発想力にあります。
入社後はこれまでに培った発想力を活かして、ユーザーの心に刺さるゲームを開発し、貴社の売り上げアップに貢献したいと考えています。
イベントサークルの企画力や発想力についてアピールできていますが、ゲーム開発のアピールとしては、ややインパクトが欠けるかもしれません。
大学内で話題を呼んだ企画であれば、もう少し斬新さを強調して詳細に伝えるなど、ゲーム開発力がイメージできるアピールを考えてみましょう。
発想力の自己PRの作り方・伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文10選|発想力の自己PRで勝負するならエピソードが最重要
④ネットワークエンジニア
ユーザーの悩みやトラブルへの対応の業務に携わるネットワークエンジニア。IT知識がない人にも理解してもらえるように、専門用語を使わずに伝える力が求められます。
ネットワークエンジニアの自己PR例文
私の強みは専門用語を使わずに伝える力です。その強みは、塾講師のアルバイトで培われました。
小学生にレベルの高い数学を教える授業を担当していた際、難しい用語を使用せずに伝えることを意識していました。その結果、小学生には難易度の高い内容を理解してもらえ、中学受験の合格に貢献できました。この経験から専門用語を使わずに相手にわかりやすく説明する力を強みだと考えています。
入社後は顧客のトラブルに対応する際、わかりやすい言葉を使用して問題解決に貢献してまいります。
エピソードを含めて、相手のレベルに合わせて対応できることを伝えている点が良いと思います。おそらく、実際にどのように難しい言葉をわかりやすく伝えたのかを質問されるので、具体的な事例を説明できるようにしておきましょう。
⑤システムエンジニア
顧客から要望や悩みを引き出してシステムの設計書を作るシステムエンジニアは、傾聴力が非常に重要です。
システムエンジニアの自己PR例文
私の強みは傾聴力です。この強みは高校生を担当する塾講師のアルバイトで発揮されました。
難関大学を志望する生徒を担当していた時の話です。毎日コツコツと勉強を続けて着実に定期テストの結果が良くなっているにもかかわらず、模試では数学の成績が伸び悩んでいました。
レベルアップしているはずなのにおかしいと考え、理解が抜け落ちている部分がないか一つずつ聞いて確認していくと、高校1年生の内容で誤った理解をしている部分がありました。「今さら高校1年生の内容を聞くのは恥ずかしい」と考えていたようです。
正しく覚え直した結果、模試の成績はみるみる上昇し、志望大学に合格しました。この経験から私の強みは相手の悩みを引き出して、課題解決へと導く傾聴力にあると考えています。
入社後は自身の強みを活かして、顧客の潜在的なニーズを引き出し、課題解決へと導くためのソフトウェア開発に活かしてまいります。
システムエンジニアで求められる、課題解決へと導く傾聴力が、塾講師のアルバイト経験からアピールできていて評価できます。傾聴力のほかにどういった指導を実践して成果につなげたか簡潔に伝えると、よりインパクトを与えられます。
⑥ITコンサルタント
ITコンサルタントには、ITを活用して顧客の経営課題を解決することが求められています。そのため、問題解決能力のアピールが有効です。
ITコンサルタントの自己PR例文
私の強みはサークル運営で培った問題解決能力です。大学2年生の夏にサッカーサークルの代表に就任しましたが、先輩方の卒業もありメンバーが不足して試合に出場できないという課題を抱えていました。
先輩方が築き上げてきたサークルを自分達の代で途絶えさせるわけにはいかないと思いメンバーの確保に着手しました。先立ってメンバーが減少した原因を考えたところ、「楽しくやりたい層と勝利を目指して真剣にやりたい層が入り混じって活動が中途半端になっていた」という結論にたどり着きました。
アンケートを実施すると「本気で勝利を目指したい」という人が多数派だったこともあり、本格的な活動にシフト。他大学と練習試合を組んだり、実業団で活躍する卒業生が実施するトレーニングを実施したりしました。
その結果、部活動に入るのはしんどいものの本気でサッカーをしたい学生が多く加入し、人数の問題は改善しました。大会でも結果を残し、トーナメントで優勝することができました。
自身の強みである問題解決能力を活かして、顧客の課題を解決し、信頼されるITコンサルタントを目指します。
部活動での具体的な問題を事例に挙げ、解決までの流れを説明できている点が良いと思います。既存部員への対応はわかるものの、新入部員が増えた本質的な理由がわかりにくいので、勧誘活動などの改善内容も説明できるとなお良いでしょう。
部活動の自己PRの作り方・伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
部活の自己PRで高評価を得る必勝法|15例文を役職・部活別で紹介
コンサルを志望する場合は、こちらの記事でコンサルの志望動機の作り方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
⑦営業
営業は顧客の課題を抽出し、解決するために商品やサービスを提案するのが一般的な仕事内容です。そのため、話を引き出す力が求められます。人の話や相談を聞くのが得意な人は、傾聴力をアピールしてみましょう。
営業の自己PR例文
私の強みは傾聴力です。この強みは訪問販売営業の長期インターンシップで培われました。
大学2年生の春から1年間、インターンシップ生としてウォーターサーバーの訪問販売営業を担当しておりました。始めた当初、結果が出ずに苦しんでいると、3年以上継続して結果を残している先輩から、「商品を売ろうとし過ぎて顧客の話を聞けていない」という指摘を受けました。
商品を売るためには商品の魅力を伝えることが最も重要なことだと考えていた私にとって、顧客の悩みを引き出して解決するために商品を提案するという流れは目から鱗の内容でした。
アドバイスを受けてヒアリングに最も時間をかけた結果、エリアでトップの成績を残せるようになりました。
上記の経験で培った強みを活かして、顧客の悩みを抽出し、貴社のソフトウェアやサービスの販売を促進してまいります。
訪問販売営業の長期インターンで学んだ傾聴力を活かして、エリアトップの営業成績を築いたことは、営業職を希望する学生として評価できます。
エリアトップの成績について、目標達成率や営業担当者の人数などを示すと、より営業力がアピールできますよ。
営業を志望する人は、こちらの記事で営業職の志望動機の作り方を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
⑧セールスエンジニア
セールスエンジニアは、ITに関する豊富な知識を活かして営業活動をおこないます。そのため、知識の量や取得した資格のアピールが有効です。今後も好奇心を持って積極的に知識を習得する印象を与えましょう。
セールスエンジニアの自己PR例文
私は知的好奇心の豊かさに自信があります。大学時代は情報学部に所属し、応用情報技術者試験やITパスポートなどITに強い興味を抱き、さまざまな資格を取得しました。
IT分野に詳しくなりたいという知的好奇心は今も変わらず、今後も業務に活かせる知識や技術を積極的に吸収したいと考えています。
入社後は蓄積した知識やスキルを活かして最適な製品やサービスを提案し、顧客から信頼されるセールスエンジニアを目指してまいります。
学習意欲の高さはもちろん、希望職種と直接関係のある資格を取得していることをアピールできている点が良いと思います。
知識を活かすという理由だけではセールスエンジニアでなくても良いと判断されかねないので、「技術面から顧客をサポートしたい」など、職務と関連性のある言葉も添えるとなお良いでしょう。
⑨データサイエンティスト
データサイエンティストは、データを上手に活用する力が非常に重要です。自己PRでは、分析力を積極的にアピールしてください。
データサイエンティストの自己PR例文
私の強みは大学のゼミで培った分析力です。計量経済学を専攻しており、自ら集めたデータを分析して仮説と検証を繰り返しておりました。
「仮説を立証するためにどのようなデータが必要なのか」「データに有効性を持たせるためにはどのくらいのサンプル数が必要なのか」などを考えて、データ分析を継続した結果、統計学の学会での発表が評価されて表彰を受けました。上記の経験から分析力は私の強みだと考えます。
入社後は持ち前の分析力を活かして、ビッグデータを活用し、貴社の効果的なマーケティングに貢献してまいります。
大学ゼミで培ったデータサイエンティストに求められる分析力や検証力がアピールできていて、希望職種が専攻とも関連性があり評価できます。どういったデータを分析し評価につながり表彰されたのか、具体的に説明するとさらに良いでしょう。
ソフトウェア業界への理解を深め適性を見極めたうえで内定を獲得しよう
さまざまな職種があるソフトウェア業界の就活では、業界や業種への深い理解と自らの適性を見極める必要があります。複雑な部分もあるので、イラストも参考に理解を深めましょう。
ソフトウェア業界の選考を突破するために必要なポイントを踏まえて実践し、内定獲得を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るソフトウェア業界を目指すならソフトウェアの種類やビジネスモデルを理解しよう
デジタル人材の慢性的な不足もあって、ソフトウェア業界でも人材採用は積極的におこなわれています。
ソフトウェアはパソコンやスマホをはじめとするデジタル機器の動作などに欠かせないもので、ソフトウェア業界には多くの企業があります。そのため、企業選びの際にはソフトウェア業界全体の構造はもちろん、開発するソフトウェアの種類やビジネスモデル別に分類したうえで理解を深めることが欠かせません。
職種理解と自分の経験やスキルとの適性の見極めも重要
また、ソフトウェア業界にかかわる職業は、開発業務に携わるプログラマーやシステムエンジニア、顧客開拓やフォローをおこなう営業やセールスエンジニアなど、さまざまな職種があります。応募先の企業が決まっても、職種の特徴などを理解しておかなければ志望動機はもちろん、適切な自己アピールもできません。
そのため、業界分析も大切ですが職種理解と自分の経験やスキルとの適性の見極めも重要です。業界の規模や職種の幅広さから、応募先企業の選定に時間がかかるかもしれませんが、まずは携わりたいソフトウェアを決めて、希望する企業や職種を絞り込んでいきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細応用情報技術者/アスターリンク代表
Hiroyuki Suzuri◯大手SIerでシステムエンジニア、メガベンチャーでWebエンジニアを経験後、メディアの立ち上げや組織運営、事業運営を経験し独立。現在は転職やキャリア形成の情報を発信中
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