この記事のまとめ
- CAやパイロット、グランドスタッフ以外にも空港で働ける仕事は多くある
- 一つの仕事に固執しすぎず中長期的なキャリアを見据えて志望先を決めよう
- 空港職の選考ならではの内定を勝ち取るためのコツや意識すべきポイントが存在する
空港で働くことに憧れを抱いているけれど、パイロットやCA以外にどんな仕事があるのかわからない人も多いのではないでしょうか。実は旅客機の安全かつ快適な運行は、数多くの人によって成り立っていて、その分仕事が多数存在するのです。
実際、空港で働ける仕事には旅客機の運航に関する仕事から空港の管理・運営、接客サービスまで多岐に渡ります。この記事では、空港で働ける仕事を25個ピックアップして、それぞれの特徴を解説します。
大事なポイントでは、キャリアコンサルタントの古田さん、佐藤さん、塚本さんの見解もあわせて紹介します。
本格的に転職を考えている人向けに、転職難易度や具体的な転職のステップも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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空港で働く仕事はパイロットとCA以外にも多くの選択肢がある!
空港で働く仕事にはパイロットやCA以外にも、グランドハンドリングや検疫官、ケータリングスタッフなどさまざまな選択肢があります。
空港で働く仕事の主なジャンル
- 空港利用客と接する仕事
- 飛行機の安全運行を支援する仕事
- 空港の建設や管理をおこなう仕事
- 裏方として物資の発着や荷物のチェックをおこなう仕事
これらの仕事は仕事内容だけでなく、向き不向きも異なるため、十分に理解したうえで志望先を選び、選考に応募することが大切です。
そこで記事前半では、空港で働ける仕事の特徴をそれぞれ詳しく解説します。丁寧にチェックして、興味のある仕事や自分に合いそうな仕事を見つけてみてください。
記事後半では空港で働く仕事に転職したい人向けに、自分に合う仕事の選び方と具体的な転職のステップを、キャリアコンサルタントの見解も交えて解説します。
最後まで読んで、自分の夢である空港の仕事への転職に向かって不安なくスタートを切りましょう。
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空港で働ける6つの就職先と転職難易度
空港で働ける6つの就職先と転職難易度空港で働ける6つの就職先
まずは空港で働ける6つの就職先を、会社ごとにチェックしましょう。アルバイトではなく、転職して正社員として空港で働くのであれば、これから紹介する会社が選択肢となります。
ここで紹介する6つの就職先はそれぞれジャンルが大きく異なるため、すべてチェックしたうえで自分に合いそうな就職先を見つけてください。
飛行機の安全かつ快適な運航には、どの会社も欠かせません。まずは選り好みせず、空港で働けるあらゆる仕事に目を通してみましょう。
①航空会社
航空会社
- 旅客航空会社
- 格安航空会社(LCC)
- 貨物航空会社
入社すればほぼ確実に空港で働けるのが航空会社です。航空会社とは航空機を使って、旅客や貨物を輸送することをおもな事業内容とする会社です。
航空会社には日本系の会社と外資系の会社があります。
ジャンル | 会社例 | 詳細 |
---|---|---|
日本系の航空会社 | ・ANA(全日空) ・JAL(日本航空) ・スカイマーク ・ピーチアビエーション ・フジドリームエアラインズなど | 日本企業が運営するエアラインで、国内線と国際線の両方を提供している。 |
外資系の航空会社 | ・エミレーツ航空 ・エティハド航空 ・カタール航空 ・大韓航空 ・中国東方航空 など | 外国の企業(外国資本で成り立っている企業)が運営する運営するエアライン。国際線を提供している。 |
そのほかにも、航空会社はその特徴や輸送するものによってさまざまなジャンルがあります。ここからは、大きく3つにわけて航空会社の特徴を紹介します。
旅客航空会社
旅客航空会社は、乗客の輸送を主な事業として展開する航空会社です。私たちのような人が移動の際に利用する航空会社の多くが旅客航空会社に分類されます。
主な特徴は以下のとおりです。
旅客航空会社の特徴
- 公共交通機関であるため社会的な重要度が高い
- 事業の安定性が高く雇用が安定している
- 大手企業やそのグループ企業が多く、教育制度や福利厚生が充実している
飛行機は電車やバスと並ぶ、人々の生活を支える公共交通機関であるため、社会的信用度の高い企業によって安定的に運営されています。そのため事業の安定度は比較的高く、雇用も安定しているのが特徴です。
採用では、未経験者も地上職を中心に広く募集しています。ただし、人気企業のため競争率が高く、入社後も定期的な試験や訓練がある点には留意しておきましょう。
格安航空会社(LCC)
LCCとは、Low Cost Carrierの略称で、効率的な運営でコストを削減しながら低運賃を実現している航空会社です。
国内のほとんどのLCCは大手旅客航空会社のグループに属しています。たとえば、ピーチアビエーションはANAのグループ企業、ジェットスター・ジャパンやスプリング・ジャパンはJALのグループ企業です。
LCCで働くことは、ほかの旅客航空会社に比べて以下のような特徴があります。
LCCでの仕事の特徴
- 一人でこなす業務範囲が比較的広く幅広いスキルが身に付く
- 効率的な動きや自発的に考えて行動する力が求められる
- 大手に比べると内定獲得のハードルが低い
なお、内定獲得のハードルが比較的低いLCCですが、CAやグランドスタッフなどの職種は非常に人気で、倍率も高くなる傾向にあるのです。
また、人件費も切り詰めている分、給与水準は大手航空会社よりは抑えめな傾向にありますが、能力やスキル次第で給与を伸ばせる環境は大いにあるといえます。
- 航空会社に入社したいと考えています。旅客航空会社のなかで、LCCにしかない魅力とは何ですか?
従業員が少ない分幅広い仕事に携われる
日本国内のLCCでいうと、JALやANAに比べてまだ歴史が浅いということが言えます。また、従業員数など規模も小さいです。
そのため、それぞれ役割分担はありますが、社員一人ひとりの業務の幅も広くなるため、多くのことに携われることになります。
一つの業務に集中するだけでなく、広く航空業界について学ぶことができ、成長することができるでしょう。
また、若手でも会社の成長に関わっているという実感を得ながら日頃の業務に当たれる点も魅力であると考えます。
貨物航空会社
貨物航空会社とは旅客航空会社とは異なり、おもに物資の輸送をおこなう航空会社です。航空機は船舶と並ぶ輸送の要であるため、貨物航空会社にも安定した需要が存在します。
貨物航空会社の例
- 日本貨物航空(NCA)
- フェデックス・エクスプレス(FDX)
- アトラス航空(GTI)
旅客運送をおこなっていない企業がほとんどであるため、その名前を聞いたことがない人も多いでしょう。航空物流企業には、以下の3つの形態が存在します。
形態 | 特徴 |
---|---|
フォワーダー | 利用航空運送事業者を指す。自社では航空機を保有していない。 荷主と直接契約し、他社の航空機を利用して配送先まで荷物を輸送する。 |
キャリア | 定期運送事業者を指す。 自社で航空機を保有し、空港から空港までの輸送を担当する。 |
インテグレーター | フォワーダーとキャリア両方の性質を兼ね備えた形態。 荷主と直接契約し、自社の航空機で配送先まで荷物を輸送する。 |
それぞれ特徴や感じられるやりがいなどが異なります。気になる人は業界研究や企業研究で、各分野について深掘りしてみましょう。
コミュニケーション能力、管理能力、体力など、貨物航空会社と旅客航空会社とでは共通して求められるスキルが多いため大差ありません。
ただ、旅客は運ぶものが人ですので、トラブル対応などのストレス耐性に自信がある方が向いているかもしれません。
業界研究のやり方は以下の記事で解説しています。やり方がわからず着手できていない人は以下の記事を参考にして実践してみましょう。
関連記事
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
「就活を始めたけど、業界研究のやり方がわからない……」という人は多いでしょう。この記事では、業界研究のやり方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。志望業界を見つけるためにも、早めに業界研究をおこなってくださいね。
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②空港運営会社
空港運営会社は、空港施設全体の管理・運営を担う企業で、空港の安全性と快適性を維持する重要な役割を果たしています。
主な業務内容は以下のとおりです。
空港運営会社の業務内容
- 空港ビルやターミナルの保守・管理
- 空港内の店舗やレストランといった施設の運営
- 駐車場や周辺設備の整備・運営
- 空港内の警備や保安体制の確立
誰もが安心して、快適に空港を利用できるようにするのが、空港運営会社の役割です。
一般事務や経理などの部門では未経験でも応募できます。一方、全体の運営計画立案や保安体制の構築などの職種には、関連資格や実務経験が必要な場合が多いことは把握しておきましょう。
③旅客ハンドリング会社
旅客ハンドリング会社は航空会社から旅客サービス業務を受託し、空港での顧客対応全般を担当します。グランドスタッフが担当する業務の一部を、旅客ハンドリング会社が請け負うという形態です。
具体的な業務内容は以下のとおりです。
旅客ハンドリング会社の業務内容
- チェックイン手続きや手荷物預かり、搭乗案内など、旅客の出発時対応
- 手荷物受け取りの案内、乗り継ぎ案内などの到着時対応
- 遅延や欠航時の案内、クレーム対応などの顧客サポート
チェックインカウンターでの対応や出発・到着ゲートでの搭乗口での案内業務だけでなく、預けた荷物の紛失への対応なども請け負います。
未経験でも応募可能な場合もありますが、英語力が求められることが一般的です。
④グランドハンドリング会社
グランドハンドリング会社は、おもに手荷物や航空貨物の入ったコンテナの積み下ろしを担当します。旅客輸送・貨物輸送の両方で必要になる業務を担当しているため、スムーズな航空機の運行に欠かせない存在です。
具体的な業務内容は以下のとおりです。
グランドハンドリング会社の業務内容
- 定められた場所への航空機の誘導
- 旅客の手荷物や貨物コンテナの積み下ろし
- 機内清掃や機材点検、備品のセット
業務範囲は比較的広めであるため、それぞれの担当ごとに業務の特徴が異なります。たとえば航空機の誘導をおこなうスタッフは、外に出て、航空機誘導や荷物の積み下ろしなどがおもな業務であるため、業務の正確性が特に重視されます。
それに対して、機内清掃や備品のセットなどは時間が決まったなかで業務にあたるため、正確性だけでなく効率的な動きや業務スピードも求められるのが特徴です。
グランドハンドリングにはランプサービス、空港旅客サービス、オペレーションマネジメントなど様々な業務があります。
まずは現場でスキルを学び、必要な資格の取得を目指しながら担当できる業務の幅を広げていき、チームリーダーやスーパーバイザーになっていきます。
また希望すれば、担当部門のキャリアチェンジも可能となります。
⑤航空整備会社
航空整備会社は航空機の点検や整備を担当する会社で、航空機の安全運航を担保しています。機体の整備には高い技術力と専門性が求められるため、転職難易度は高めです。
機体の整備とは、おもに以下の業務を指します。
航空整備会社が請け負う仕事の例
- 機体やエンジンなどの点検や修理
- 機体や部品の塗装
- 無線設備などの電子機器の点検
- 緊急用の装備品や期待設備の保全
なかでも航空機の点検・整備を担当する整備士には、高い技術力が求められます。
整備士になるには航空整備士資格をはじめとした資格が必要な場合もあるため、航空整備会社への就職を検討する際は事前に条件をチェックしておきましょう。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
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自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
⑥ケータリング会社
ケータリング会社は、航空機内で提供される機内食の製造・提供を専門とする企業です。空港内部・空港周辺のケータリング工場で機内食や販売する商品を製造しています。
ケータリング会社のおもな業務内容は以下のとおりです。
ケータリング会社の業務内容
- 航空機内で提供される機内食の調理
- 機内販売される食品の製造
- 製造する商品の食材の品質・衛生基準の管理
機内食の多くは国際線で提供されるため、インバウンド需要の回復にともなってケータリングへの需要が高まっています。
飲食業界での経験を活かせる職種であるため、空港で働ける仕事のなかでも比較的チャレンジしやすいのも大きな特徴です。飲食経験や、学生時代のアルバイト経験を活かして転職したい人は、ケータリング会社も選択肢に入れてみましょう。
ジャンル別! 空港で働く仕事の特徴とそれぞれの魅力

ここからは空港で働ける25の仕事のうち、飛行機の運行や空港利用客に密接に関わる16の仕事について解説します。空港で働ける就職先をチェックできたら、それぞれの仕事をより詳しく見てみていきましょう。
前述の空港で働ける就職先を見て興味があると感じた仕事は、より入念にチェックしてみてください。それぞれの仕事の魅力を知れば、気になる仕事への興味がさらに深まります。
初めて聞く仕事の特徴や魅力もチェックしてみることで、思わぬ自分にあった仕事が見つかるかもしれません。まずは選り好みせず、さまざまな仕事に目を通してみましょう。
空港利用客と関わる仕事
空港利用客と関わる仕事には、大きく分けて以下の4つがあります。
空港利用客と関わる仕事のジャンル
- 航空機利用客の案内・サポート
- 安全な運行のためのチェック
- 空港内外の案内・空港利用のサポート
- 航空機内の食事の用意
ここからは、空港利用客と密接に関わるCAやグランドスタッフから順に、それぞれの特徴や魅力を解説します。
それぞれ業務内容や魅力がまったく異なります。空港の仕事と一括りにせず、まずはそれぞれの仕事を知って自分がどんな仕事に惹かれるのかをチェックしてみましょう。
①キャビンアテンダント(CA)
キャビンアテンダント(CA)は、航空機内での安全確保と快適なサービス提供の要となる仕事です。おもに以下のような業務を通じて、快適な空の旅を乗客に提供します。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
安全運航業務 | 乗客の安全を確保する業務。 離着陸時の機内安全確認、緊急時の避難誘導、救急救命対応など。 |
接客サービス業務 | 乗客に快適に過ごしてもらうための業務。 飲食サービスの提供、機内販売、お子様や高齢者のケア、快適な空の旅のサポートなど。 |
事務・報告業務 | 航行前後に必要な業務。 フライト記録の作成、サービス用品の在庫管理、乗務前後のミーティングへの参加など。 |
CAは直接乗客と接する職業であるため、人とのコミュニケーションが好きな人や、自身のホスピタリティを発揮したい人は特に向いていると言えます。
ただし、朝早い出勤や夜遅くまでの勤務など不規則なスケジュールで働くことが多いため、相応の体力や自己管理能力が求められる点には留意しておきましょう。
自身のコミュニケーション能力を自己PRでアピールしたいと考える人は、以下の記事をチェックしておきましょう。効果的にアピールする方法や、他者と差別化するための言い換え方法などを解説しています。
コミュニケーション能力 自己PR
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力 言い換え
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
②グランドスタッフ
グランドスタッフは空港内で旅客をサポートする、地上のCAのような存在です。空港の顔として、以下のような業務をおこないます。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
チェックインカウンター業務 | 航空機に搭乗予定の顧客のサポート。 搭乗手続き、航空券の発券、手荷物の預かり、座席の案内など。 |
搭乗ゲート業務 | 乗客がスムーズに搭乗するためのサポート。搭乗案内、搭乗券の確認、遅延時の案内など。 |
トラブル対応 | 欠航や遅延時の案内、乗り継ぎ案内、手荷物に関する問い合わせ対応など。 |
グランドスタッフはCA同様、直接飛行機の利用客と接するため、人とのかかわりを通じてホスピタリティを発揮したい人に向いています。
顧客の不安やニーズを察知し、的確なサポートを提供できる判断力や柔軟性も求められる、空港で最も目立つ仕事の一つです。
- CAとグランドスタッフのどちらを目指すべきか迷っています……。
仕事内容や求められるの能力などの違いを理解したうえで自分に合った職業を選ぼう
CAは国内外の宿泊を伴う勤務が発生します。
航空機という気圧の違いや国際線なら時差もあり、地上とは環境が違うなかで働く体力と初対面の方とも意思疎通を図りながら、チームワークを築いていけることが求められます。
また、ステイ先では、文化や習慣の違いにも順応し、仮に海外のステイ先で、一人行動も平気であるなど、物事に動じないメンタルが必要です。
グランドスタッフの仕事は、旅客のお手伝い以外にも、今ではサービスの多くが自動化され、その円滑な運用と慣れない旅客へのサポートがメインです。
CAよりも比較的業務の習熟のスピードが速く、早期に後輩育成や責任者などの職位に就く可能性が高いです。
その後は、現場を離れて、お客様からは見えない部門等の仕事をする可能性もあります。
③税関職員
税関職員は財務省関税局に属する国家公務員です。違法な物品の流入・流出を防ぎ、日本と他国の安全を守る役割を担っています。
入国旅客の手荷物検査だけでなく輸出入貨物のチェックもおこない、密輸品の取締りや適正な関税の徴収をおこなうのも税関職員の役目です。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
旅具検査 | 旅客の運送に関わる検査。 入国旅客の手荷物検査、申告内容の確認、課税価格の算定など。 |
貨物検査 | 貨物の運送に関わる検査。 輸出入貨物の検査、通関手続きの審査、関税等の徴収など。 |
税関職員は不正薬物や銃器などの密輸防止やテロ対策など、社会の安全を守る業務にあたります。そのため正義感が強い人や、責任感の強い人は特に税関職員に向いています。
国の安全を守る社会的にも重要な仕事に就きたい人は、税関職員になることで、やりがいを感じながら働ける可能性が高いです。
自己PRで責任感をアピールしたい人は、以下の記事を参考にしてください。面接官に刺さる内容の作り方を解説しています。
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④保安検査員
保安検査員は、保安検査場で乗客とその手周り品の検査をおこなう仕事です。荷物のX線検査やボディチェックを通じて空港・航空機内の安全を守る重要な役割を担っています。
保安検査員は税関職員と同様に、安全を守ることがおもな業務です。そのため責任感や正義感が強い方はやりがいを感じながら働きやすいといえます。
また、税関職員とは異なり乗客とも接するため、効果的にコミュニケーションを取れるスキルが必要です。また、さまざまな国の人とコミュニケーションを取る機会もあるため、一定以上の英語力も求められます。
保安検査員は、安全を守る仕事に就きたい一方で、人とかかわる仕事にも興味がある人におすすめの仕事です。
⑤入国審査官
入国審査官は法務省の出入国在留管理庁に所属する国家公務員です。おもに日本に出入りする人の審査をおこない、適正な出入国管理を担います。
主な業務は以下のとおりです。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
旅客の出入国の管理 | 日本に出入りする人の入出国可否の判断。 パスポートのチェックや指紋採取、顔写真の撮影など。 |
日本に入国する外国人の審査 | 入国目的のチェック、不法入国の制限、難民認定など。 |
外国人の在留管理 | 日本に住んでいる外国人が適切な条件を満たして在留しているかのチェック。 |
入国審査官も日本の秩序を守るためになくてはならない仕事です。ルールや規則を順守できる規律性や、強い責任感が求められます。
外国人とかかわる業務が多いため、英語を中心とした外国語での高いコミュニケーション能力が必要です。
税関は税関規則に関する知識、保安検査はセキュリティに関する知識、入国審査は国際法と移民法など、持つべき知識が異なります。
似ていてもその目的や役割は異なるため、自分の特性や興味に合わせて選択しましょう。
⑥検疫官
検疫官は主に海外からの感染症の侵入を防ぎ、日本の衛生環境を守る仕事です。厚生労働省の専門職員として、入国者の健康状態の確認や検疫感染症の検査などをおこないます。
近年では、空港で新型コロナウイルス感染症の水際対策をおこなう重要な仕事として脚光を浴びました。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
入国者の健康状態の確認 | 入国者の健康状態をチェックし、必要に応じて検査や診察を実施する。 |
検疫措置の実施 | 感染症の疑いがある場合、隔離や停留などの措置を講じて感染症の流入を防ぐ。 |
衛生調査 | 航空機内や空港施設の適切な衛生環境を保つ。 |
検疫官はミスが許されない仕事です。高い集中力や医学、薬学、公衆衛生学などの専門的な知識が求められます。そのため、科学・医学に興味があり、国の安全を守る役割を担いたいと考えている人にはぴったりの仕事です。
なお、検疫官は感染症の流入を防ぐ重要な役割のため、以下のような専門的な知識や経験が必要です。
検疫官の応募資格
- 看護師資格の保有
- 臨床経験3年以上
- 普通自動車免許の保有
⑦ツアーデスク
空港のツアーデスクは、航空会社のツアー情報の提供や、ツアー予約や引換券の受け渡しといった業務を担当する仕事です。
ツアーの受付だけでなく、パッケージツアー利用客の案内や急なフライトの変更への対応、観光情報の提供など、旅行に関するさまざまなサービスを提供します。
ツアーデスクは観光案内のような役割を担うため、人と接するのが好きな人やサービス精神が旺盛な人に向いています。旅行の経験や観光に関する知識を活かすチャンスが多いため、旅行が好きな人にもおすすめの仕事です。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
⑧空港運営スタッフ
空港運営スタッフは、空港全体の円滑な運営をおこなう仕事です。ターミナルの管理や空港内の店舗、サービス窓口の管理・運営などをおもに担当します。
具体的な業務内容は、以下のとおりです。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
施設管理業務 | 建物やテナントなどの管理・運営。 |
案内・誘導業務 | 空港が適切に機能するための顧客サポート。利用客への案内や混雑時の誘導など。 |
調整業務 | ショップやレストランなどの空港施設とテナントの調整業務。 |
空港運営スタッフは組織で空港全体の管理・運営にあたるため、チームで働くのが好きな人に向いている仕事です。また、空港全体の円滑さを保つためにも、自身で課題を発見し、解決に向けて試行錯誤する能力も求められます。
裏方的な役割から顧客対応まで業務範囲が幅広いため、さまざまな業務を通じて空港の円滑な運営に貢献したい人におすすめです。
自己PRで自身のチームワーク力をアピールしたいと考える人は、以下の記事を参考にしてください。チームワーク力の高さを効果的に伝える方法を解説しています。
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例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法
効果的なチームワーク力の自己PRに欠かせない条件を、キャリアコンサルタントとともに解説。そもそもチームワーク力とは何なのかをわかりやすく説明したうえで、考え方のコツ、OK例文やNG例文を紹介します。
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⑨インフォメーションスタッフ
インフォメーションカウンターで顧客のさまざまな問い合わせに対応するのがインフォメーションスタッフの仕事です。顧客の不安や疑問に応じた業務が発生するため、場面に応じて業務内容が大きく変わります。
インフォメーションスタッフの代表的な業務
- 館内アナウンス
- フライト情報や館内施設の案内
- 周辺交通機関の案内
- 落とし物の管理
- 急患の対応
- 観光案内
上記のように業務内容が多岐に渡るため、柔軟性と冷静な判断力が求められます。また、インフォメーションカウンターには不安を抱える顧客が集まるため、相手に寄り添う力も必要です。
なお、インフォメーションスタッフはアパレルや一般事務での接客経験を活かせる職種でもあります。そのため未経験者でも挑戦しやすいのが特徴です。
接客経験を活かして空港で働きたい人は、ぜひ選択肢に入れてみてください。
特に募集要項で性別の規定はないと思われますが、女性の応募者が多いため、採用される方も女性が圧倒的に多いのではないでしょうか。
そのため、男性は女性の多い職場で働くことになることも踏まえたアピールが出来たらいいのではないでしょうか。
自身の柔軟性を自己PRでアピールしたいと考える人はこちらの記事をチェックしておきましょう。柔軟性をアピールする際のコツや注意点などを解説しています。
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13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
柔軟性の自己PRで気を付けたいのは、マイナスイメージを持たれがちなところです。記事では、キャリアコンサルタントと柔軟性の自己PRでしっかり魅力を伝える方法を解説します。
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⑩ケータリングスタッフ
ケータリングスタッフは機内食の製造や管理、搭載作業を担当します。インバウンド需要の増加に伴い、必要性が高まっている仕事の一つです。
食事をはじめとした乗客の体に入るものの製造・管理に携わるため、安全意識の高さや強い責任感が求められます。アレルギー対応食やヴィーガン食、ハラールフードなどに対応する必要もあるため、ミスの許されない重要な仕事です。
最近では機内食に力を入れている航空会社も多く、オリジナル商品の開発や機内食の進化にも携われる点も大きな魅力です。食を通じて飛行機利用客の快適な旅にかかわりたい人におすすめの仕事といえます。
また、空港で働ける仕事では珍しい飲食業界での経験を活かせる職種です。未経験でも応募可能な求人が多いため、空港でのキャリアをスタートさせたい人にもおすすめです。
飛行機の運航に関わる仕事
飛行機の運航にかかわる仕事とは、実際に飛行機を動かしたり、安全に航行に向けてパイロットに誘導や指示などのサポートをしたりする仕事です。
飛行機の運航にかかわる仕事には、大きく分けて以下の3つがあります。
飛行機の運航にかかわる仕事のジャンル
- 飛行機を実際に動かす仕事
- パイロットに指示を送ったり飛行機を誘導したりする仕事
- 安全な航行のために飛行機を万全の状態に整える仕事
- 飛行機に積み込む物の流れを管理する仕事
どれか一つでも欠けると、安全かつ快適な航行は実現できません。大きな責任とやりがいを持って空港で働きたい人は、以下の職業をぜひチェックしてみてください。
①パイロット
パイロットは航空機の操縦を担当する専門職で、安全かつ快適な航行の核となる存在です。基本的には機長と副操縦士の2人で目的地までのフライトを担当します。
パイロットの仕事には無数の業務がありますが、代表的なものは以下の3つです。
パイロットの代表的な業務
- 飛行前の気象情報や航路の確認
- 飛行操作、離着陸操作など実際の飛行機操作
- 管制官とのコミュニケーション
パイロットは乗客全員の命を預かる重要な仕事であるからこそ、その資格や身体的条件が厳しく定められています。
資格・条件 | 詳細 |
---|---|
専門資格の保有 | ・定期運送用操縦士 ・事業用操縦士 ・自家用操縦士 ・航空英語能力証明 の4つ資格・証明が必要 |
適切な身体要件 | 第一種航空身体検査への定期的な合格が必要。 内科・眼科・耳鼻咽喉科・精神神経科の4科で適切な項目を満たす健康状態が求められる。 |
なお、パイロットを目指すには、以下の3つのルートが一般的です。本気でパイロットを目指したい人は、以下のいずれかのルートで航空会社への入社を目指しましょう。
パイロットになるための3つのルート
- 航空会社の新卒パイロット募集に応募して、養成訓練を受ける
- 航空大学校に進学し、卒業後にパイロットとして航空会社に入社する
- パイロット養成課程のある大学・専門学校などに進学し、卒業後にパイロットとして航空会社に入社する
転職でパイロットを目指したり、専門的でない一般の大学からパイロットになったりすることは可能です。
自社養成でパイロットを育てている企業の場合、入社前に何か専門的な知識が求められているわけではありません。
試験は、筆記試験やいくつかの適性検査、身体検査、面接、グループディスカッション、英語などがおこなわれます。
入社後は、地上係員などをしながら、数年掛けて学んでいき、まずは副操縦士として乗務することになります。
②航空管制官
航空管制官は、空港や上空での航空機の安全な運航を確保するために、パイロットに適切な指示を出す仕事です。管制塔での離着陸の指示や、レーダーを使用した空域管制、飛行計画の管理など、場面に応じて異なる役割を担います。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
飛行場管制 | 飛行場内の航空機、滑走路、車両などに指示を与え、航空機が安全かつスムーズに離着陸できる環境を整える。 |
進入管制 | 空港周辺空域にいる航空機に向けて離着陸や航路の指示を出し、安全な飛行場への侵入をサポートする。 |
着陸誘導管制 | 監視レーダーや無線を使い、離着陸する航空機の具体的なサポートする。 |
管制官は一瞬の判断ミスが大事故につながる可能性もある、重大な責任のかかる仕事です。そのため、常に的確な判断を下す能力や責任感、冷静さが求められます。
勤務中は常に緊張状態であるため、ストレスのかかる環境でも冷静かつ正確な対応ができる能力も欠かせません。
なお、航空管制官になるには、国際民間航空機関が定める英語能力証明試験を定期的に受験し、一定基準以上の成績を収める必要があります。
空港のブレーン的存在としての役目を担い、陰ながら安全な航行に貢献したい人であれば、特に強いやりがいを感じられる可能性が高いです。
③ディスパッチャー
ディスパッチャーは航空機の運航管理をおこなう専門職です。パイロットと協力しながら、出発から到着までの安全かつ快適な航行を実現します。
飛行計画の作成から天候の変化に応じた経路変更の判断まで、運航に関する総合的な管理がディスパッチャーのおもな業務です。具体的な業務内容は以下のとおりです。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
飛行計画の立案 | 気象情報や乗客数や荷量などの情報をもとに、最適な飛行計画を決定する。 |
乗務員とのミーティング | 天候や空港の状況などをもとに策定した飛行計画をパイロットに共有する。 |
運航監視 | フライト中の航空機の状況を常時監視し、必要に応じて経路変更などの判断を下す。 |
管制官は飛行中の情報や現状をパイロットに共有し、具体的な指示を送る業務がメインである一方、ディスパッチャーは飛行計画やその変更などを決定する役割を担います。
また、管制官は国家公務員であるのに対し、ディスパッチャーは民間企業に所属している点も大きな違いです。
ディスパッチャーも運行管理や柔軟な運行計画の変更といった重要な役割を担う以上、高い判断力や責任感が求められます。
- 地上から指示を出してフライトをコントロールする仕事に就きたいと考えています。航空管制官を目指すかディスパッチャーを目指すか、どのように決めれば良いのでしょうか?
それぞれの難易度も考慮したうえで自分が目指せる職業の試験を受けよう
まず、航空管制官になるためには航空大学校や航空保安大学校といった関連学校に進学後、国土交通省の航空管制官採用試験に合格する必要があります。
関連学校の入学には厳しい選考試験などがあるため、難易度は高いです。
必須ではありませんが、ディスパッチャーは航空関連の専門学校や大学で航空運行管理に関する教育を受けます。
その後、日本航空運送協会によって実施される航空運行管理士の資格試験に合格する必要があります。
ただし、この試験に合格しても、民間企業の担当部署に配属されないとできる仕事ではありません。
航空管制官には努力次第でなれるかもしれませんが、ディスパッチャーは運の部分もあることを踏まえて考えるとよいでしょう。
④グランドハンドリング
グランドハンドリングの仕事は、空港での航空機の出発や到着時の地上支援業務全般です。航空機が空港に到着してから出発するまでの準備がおもな業務範囲で、安全かつ正確な運航スケジュールの実現を支えています。
代表的な業務は以下のとおりです。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
航空機の誘導業務 | ランプ誘導や駐機位置での各種作業など。 |
航空機のセットアップ | 給油や機内清掃、客室の配備など。 |
手荷物の取扱い | 旅客手荷物の積み下ろしや、重量やサイズの制限確認、タグの管理など。 |
グランドハンドリングはチームで協力して作業に取り掛かるため、チーム作業が好きな人に向いている仕事といえます。また、実際に体を動かす業務がほとんどであるため、体力に自信がある人にもおすすめです。
未経験の募集もあり、普通運転免許(AT限定可)を所持していれば応募可能です。
⑤航空整備士
航空整備士は航空機の安全な航行に欠かせない仕事です。機体の点検・整備・修理を担当していて、飛行前後の整備だけでなく、電子機器や計器のチェックもおこないます。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
飛行前後の航空機点検 | 運行前後の入念な航空機の点検と、点検で発見された不具合の修理や部品交換など。 |
航空機の設備や装備の定期点検 | 航空法で定められた点検スケジュールにもとづく、機体の各部位の詳細なチェック。 |
整備が不十分であると航空機の安全運航が保証されないため、航空整備士の業務は航空法で厳しく規定されています。そのため航空整備士になるには機械や工学に関する深い知識や興味、強い責任感が必要です。
なお、整備士に必要な資格には、以下のようなものがあります。
整備士に必要な資格の例
- 一等航空整備士
- 二等航空整備士
- 一等航空運航整備士
- 二等航空運航整備士
- 航空工場整備士
このように資格が必要な分、整備士の給与は高めです。
厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、航空整備士の平均年収は559.8万円であり、国税庁が公表した令和4年分 民間給与実態統計調査に記載されている平均的な給与水準458万円を約100万円上回っています。
- 未経験から航空整備士を目指すことは可能なのでしょうか?
工学系・技術系の経験が求められるため未経験からの就職は難しい
新卒と同様、大学で工学系の過程を修了しているか、技術系の専門学校を卒業している必要があります。
また、入社後現場で業務にあたりながら資格を取っていく必要があります。そのため、未経験での中途採用は現在おこなっていない企業が多いようです。
たとえば、新卒採用に近い形、最近広がっている第2新卒での採用ですと可能性があるかも知れません。
⑥物流業務スタッフ
物流業務スタッフは、おもに航空貨物の取扱いや管理を担当します。旅客輸送ではなく貨物輸送におもに携わり、国内外の物流を支えるのに重要な仕事です。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
貨物の受付 | 貨物の種類や重量や寸法、発送地と受取地、希望する到着日や内容品などの情報と共に、貨物を預かる。 危険物の有無や輸出入規制への適合性も確認する。 |
貨物の仕分け | 貨物の梱包やラベルでの仕分けをおこなう。 目的地や優先度に応じて仕分けたら、限られた機内スペースに積み込む。 |
貨物管理 | 一時的に保管されている貨物の出荷時期や保管状態を随時確認して適切に保管する。 温度管理が必要な貨物など、特殊な配慮が必要な荷物にも対応する。 |
航空輸送は速さと安全性の高さが特徴の輸送手段です。このような航空輸送のメリットを保証するために、物流業務スタッフは効率的かつ正確な作業が求められます。
フォークリフト運転技能者などの国家資格を取得することで、物流業務スタッフに応募できます。比較的簡単に取得できる資格であるため、物流業務に携わりたい場合は事前に取得するのもおすすめです。
専門職でなくても可能! とにかく空港で働きたい人におすすめの職業
空港で働くには専門的な仕事に就く必要があると考えている人も多いですが、実は専門職以外にも空港で働く方法は存在します。
ここからはとにかく空港で働く仕事に興味がある人に向けて、アルバイトや派遣でも実現する方法を解説します。
これから解説する仕事は一般的に専門職よりも就職のハードルが低めです。スキルや経験がまだ十分でない人でも、以下の仕事を選択すれば空港で働くチャンスを十分に得られます。空港の取引先としてかかわれる仕事も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
アルバイト募集もある空港で働ける職業
アルバイト募集もある空港で働ける職業
- 販売店舗スタッフ
- レストランスタッフ
- 警備スタッフ
空港業務に関するスキルや経験が十分でなく、専門職での就職が難しい人は、まずアルバイト募集もおこなわれている仕事を選択するのがおすすめです。アルバイトであれば専門的な仕事よりハードルが低く、スキルや経験が不十分でも採用してもらえる可能性があるためです。
実際、空港でアルバイト・派遣として働きながら経験を積み、チャレンジできるタイミングでより専門的な仕事にステップアップするというキャリアも描けます。
スキルや経験を磨いている段階の人は、まずはアルバイト募集もある仕事をチェックしてみましょう。初めから可能性を狭めすぎず、さまざまな可能性を想定してみることで、理想のキャリアが見つかる可能性が高まります。
①販売店舗スタッフ
空港で働きたいなら、空港内の免税店や土産物店、ファッションブランド店などで、接客販売スタッフとして働くのも選択肢の一つです。
販売店舗スタッフの魅力は、空港で働きたいという気持ちと、好きなモノ・サービスの提供の両方をかなえられる点です。ファッションが好きなら空港内のブランドショップで、本が好きなら空港内の本屋で働くなど、空港で働きながら自分の好きをかなえられます。
また、まずは販売店舗スタッフとして働き、その後、ほかの空港職へのキャリアアップも可能であるため、スキル・経験の少ない人にもおすすめです。
アパレルや小売業での経験を活かせるだけでなく、国内外の旅行者との対応を通じて語学力も磨ける点も、販売店舗スタッフの魅力といえます。
販売職の選考を受ける際の志望動機に悩んでいる人は、こちらの記事をチェックしましょう。ほかの人と差別化する方法や具体的な書き方などを例文と併せて解説しています。
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あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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②レストランスタッフ
空港内のレストランやカフェでの仕事も、どうしても空港で働きたい人にはおすすめです。特に空港内の日本料理店は外国人からの人気が高く、接客を通じて英語力やコミュニケーション能力を磨けます。
空港内のレストラン・カフェで働くには、空港を運営する会社のレストラン部門に応募する方法と、個別の店舗に直接応募する方法の2つがあります。
各空港が運営するレストランに応募すれば、確実にその空港内で働けるため、働きたい空港が決まっている人は直接運営会社の募集に応募するのがおすすめです。
また、ダブルワークが可能な企業に勤めている人は、空港内のレストラン・カフェでアルバイトするのも方法の一つです。自分のキャリアや忙しさにあわせて、最適な働き方を検討しましょう。
接客業に興味がある人は以下の記事も参考にしてみてください。接客業の実態や自分に合っているかをチェックしておけば、自分にベストな仕事を見つけるのに役立ちます。
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③警備スタッフ
空港内の施設警備や駐車場の整理・案内スタッフになれば、空港の安全かつ快適な環境を守る責任ある仕事を任せてもらえます。
警備スタッフは施設の警備や環境維持以外にも、以下のような業務をおこないます。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
空港利用客の案内 | 困っている空港利用客のサポートや、空港利用者の案内などをおこなう。 |
交通誘導 | 空港併設の駐車場や構内道路での車両の誘導、交通整理をおこなう。 |
警備スタッフは緊急時の対応や危険の未然防止などを担う重要な仕事です。未経験の人でも強い責任感や行動力を発揮して活躍できます。そのなかでも、安全意識が強い人や、空港が何事もなく運営できる環境を整える裏方の業務などが好きな人には特におすすめです。
人手不足からアルバイト募集も積極的におこなわれているため、空港で働いてみたい人は一度日雇いアルバイトとして経験してみるのも一つの手段です。
まずはアルバイトスタッフからキャリアを始めたとしても、実際に空港で働くため、雰囲気を感じられるのは良いことだと思います。
しかし、あまりに空港に固執するあまり、ほかに視野が広がらない、またアルバイトだと非正規で働くリスクがあることは理解したうえで選択されるといいかと思います。
空港の取引先として業務に取り組める職業
空港の取引先として業務に取り組める職業
空港で働きたい人は、空港に勤める仕事だけでなく空港と取引のある仕事もあわせてチェックしておきましょう。
具体的には、以下のような仕事につけば空港で働ける可能性があります。
空港と取引のある仕事例
- 空港の環境整備・メンテナンス
- 貿易関連
- 空港自体の建設・保全・土地管理など
航空業界とは別の業界に属しながら空港で働くメリットは、空港以外でも働けることです。「空港で働きたい一方、さまざまな企業と取引し多角的に経験を積みたい」といった人は取引という形で空港で働くのが向いているといえます。
ただし、仕事によっては空港との取引を担当させてもらえることが確約されていない点には留意しておきましょう。
事前に空港との取引を担当できなかったときのことを想定し、その場合のプランも決めておくとより不安なくキャリアを積めます。
①清掃・環境整備スタッフ
清掃・環境整備スタッフは空港の美しさと清潔さを保つ役割を担います。研修制度が整っている場合が多いため、段階的なキャリアアップや未経験からの挑戦も可能です。
清掃・環境整備スタッフは、おもに以下のような業務を担います。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
ターミナル清掃 | 出発・到着ロビー、搭乗ゲート付近、トイレなど、旅客エリアの清掃。 |
特殊エリアの清掃 | 手荷物受取所やターミナルの外装、立ち入り禁止の区画など専門的な清掃技術が必要な場所の清掃・管理。 |
緊急対応 | 突発的な汚れや事故発生時の緊急清掃。 |
清掃・環境整備スタッフは、清掃業務を通じてホスピタリティを発揮できるため、サービス精神が旺盛な人におすすめの仕事です。
加えて、細部へのこだわりや清掃の丁寧さも重要なポイントであるため、几帳面な正確の人やこだわりが強い人も清掃スタッフに向いているといえます。
また、空港だけでなく、オフィスビルや商業施設の清掃もおこなっている会社もあります。憧れの空港で働きながら、ほかの場所でも利用者に快適な空間を提供できるやりがいのある仕事です。
②グリーンサービス
グリーンサービスとは空港内外の植栽管理や緑地の整備・維持をおこなう仕事です。近年、都市と自然の共生への関心が高まっていることから、空港内に植物を積極的に取り入れる動きも見受けられます。
グリーンサービスは空港の緑地帯や植栽管理を通じた景観の美化だけでなく、空港内への観葉植物の設置といったサービスも提供しています。
グリーンサービスが提供するおもなサービス
- 空港周辺の緑地整備
- 観葉植物のレンタル・管理
- 観葉植物や人工樹木を利用した装飾サービス
- 旅客に向けた花や観葉植物の販売
空港内でフラワーショップを運営しているグリーンサービスもあります。自然が好きで、空港で旅客への接客もおこないたい人は販売サービスを提供するグリーンサービスへの就職がおすすめです。
経験を積めば季節に応じた装飾プランを考案したり、具体的な植物の設置案を顧客に提案したりといったクリエイティブな業務にも取り組める可能性があります。
- 清掃・環境整備スタッフやグリーンサービスは、実際に空港で働ける可能性はどのくらいなのでしょうか?
事前に契約先の空港を確認してから応募することで可能性が高まる
自分が仕事をしたい空港の空港ビルディングが契約しているグリーンサービスや清掃の請負会社に就職すると良いでしょう。
企業によっては、空港以外の部門を請け負っている場合もあるので、空港で働きたいという思いはしっかりと伝える必要があります。
空港は商業施設よりもセキュリティの面など特殊で厳しい場所になります。そのため、覚えることも多くありますし、規則を守りながら適切な働き方が求められます。
その部分の適性は面接等でチェックされています。そのつもりで面接等も臨むと良いでしょう。
③物流関連
物流関連の仕事は、グローバルな物流網を支える重要な役割です。実際に貨物輸送にかかわる仕事に就く以外にも、以下のような業界に就職すれば空港で働けるチャンスがあります。
業界例 | 詳細 |
---|---|
商社業界 | 国内外の物流ネットワークがあり、航空輸送も利用するため空港で働ける可能性がある。 |
運送業界 | インターネットの発達により国内外の取引が増加傾向にあり、航空輸送された商品の取り扱いで空港勤務になる可能性がある。 |
コンサルティング業界 | コンサルティング業界の中でも航空業界向けのサービスを提供する企業に勤めることで、空港で働ける。 |
貿易関連の企業や、国内外の取引に関連する業務をおこなう企業に就職すれば、空港で働ける可能性を高められます。
コンサルティング業界のように、一見関連がないように思える業界でも空港で働ける場合があるため、幅広い業界を一度チェックしてみるのがおすすめです。
空港で働くことだけでなく、特に人気の高い商社で働くことにも興味がある人は、以下の記事もチェックしてみてください。ビジネスモデルの複雑な商社の実態や詳しい仕事内容を理解できます。
総合商社
総合商社の仕事が丸わかり! 7大商社の違いと就活術もプロが解説
商社の一般職
商社の一般職の実情が丸わかり! 働く魅力や厳しさまで徹底解説
食品商社
食品商社の仕事内容と向いてる人|リアルな働き方も詳しく解説
専門商社
専門商社の仕事や魅力をプロが解説! 総合商社との違いや代表企業も
④空港の土地・建物管理
空港の土地・建物管理は航空業界の根幹を支える、なくてはならない仕事です。専門的な施設管理や土地運用のスキルを活かしながら、空港ならではの特殊なニーズにも対応する施設管理・運営に取り組みます。
空港の土地管理や建物管理にかかわる企業には、空港の管理・運営を専門とする企業のほかに、ディベロッパーやビルの管理会社などがあります。
たとえば大手ディベロッパーである三菱地所は、「総合デベロッパーだからこそできる、より利用者に響く空港づくり」をモットーに空港の発展に尽力しています。
建物の管理・運営を通じて空港にかかわりたい人は、ディベロッパーやビルの管理会社に就職して空港関連業務にあたるのも選択肢の一つです。
明確で具体的なキャリアビジョンを示すことは前向きな印象を持たれるためメリットになりますが、空港関連の業務は人気があり競争が激しいため、空きがなければ不採用の可能性があるところはデメリットかもしれません。
⑤空港建設・施工管理
空港の建設・施工管理は、空港の建設時だけでなく空港の拡張や改修工事において重要な役割を果たす仕事です。
具体的には、以下のような企業が空港の建設や改修工事などを担当しています。
企業名 | 空港名 | 詳細 |
---|---|---|
大林組・鹿島建設など | 羽田空港 | D滑走路建設工事。航空需要の増加にともなって,空港施設拡充の一環としておこなわれたプロジェクト。 |
竹中工務店 | ・関西国際空港旅客ターミナルビル ・広島空港 ・バンコク・スワンナプーム国際空港など | 地盤沈下の恐れがある場所に特殊な技術で加工を施し、建物の健全な維持を可能にするプロジェクト。 |
清水建設 | 福岡空港国内線旅客ターミナルビル | ターミナルビルの全面的な増改修プロジェクト。厳格な航空保安規則を遵守しながら工事がおこなわれた。 |
大手ゼネコンや施工会社に入社すれば、国内だけでなく国外の空港の建設や改修工事などにかかわれる可能性があります。
空港で働きたい人で、建築にも興味がある人は、空港建設・施工管理を通じて空港で仕事をする方法も検討してみましょう。
建築関連の企業に興味がある人は、建設業界に関連する2つの業界をチェックしておきましょう。それぞれをチェックしておけば、自分にあう建築関連の仕事が見つかります。
ディベロッパーの志望動機
ディベロッパーの志望動機の例文8選! 職種・種類別にプロが解説
ゼネコンとは
ゼネコンとは? 建設業界の動向や就職のポイントまで徹底解説
⑥空港内のインフラ整備
空港内のインフラ整備とは、空港の機能を支える重要なライフラインを管理する仕事です。空港はさまざまなインフラが必要なため、インフラ整備の業務内容も多岐に渡ります。
具体的なインフラ整備の例としては、以下のようなものがあります。
業務内容 | 詳細 |
---|---|
地上支援機材の拡充 | 牽引車やコンテナローダー、パッセンジャーステップ車など、旅客・貨物輸送に欠かせない機材を配備する。 |
電気設備の管理 | 滑走路照明や館内電気設備など、重要な電気システムの保守・管理をおこなう。 |
通信設備の整備 | 空港内の通信システムや情報ネットワークの保守・管理を担当する。 |
空港内のインフラ整備はその領域が広い分、上記のようなさまざまな事業によって成り立っています。
空港のインフラ整備に携わりたい人は、以下のような企業への就職を検討しましょう。
空港のインフラ整備に携われる可能性がある業界例
- 商社業界(総合商社・専門商社)
- 建設業界
- 自動車業界
- ロボット業界
- 電気設備業界
空港で働ける仕事に就職した人のキャリアパスを5つ紹介
空港で働ける仕事に就職した人のキャリアパスを5つ紹介
ここまで、空港で働ける25の仕事をジャンル別に紹介してきました。空港で働く仕事にはさまざまな種類があり、そのどれもが安全かつ快適な飛行機の運航に欠かせないことが理解できたと思います。
しかし、これらの仕事は就職して終わりではありません。やりがいを持って働き続けるためにも、中長期的に描けるキャリアパスを把握し、どんな社会人生活を送るかを考えることも大切です。
ここからは、各ジャンルを代表する5つの仕事を取り上げ、どのようなキャリアパスがあるのか例をあげながら解説します。本格的に転職を考えている人は、各仕事の魅力だけでなくキャリアの観点も含めて総合的に目指す仕事を決めてください。
そもそも自身のキャリアに悩みを抱えている人は、以下の記事も参考にしてみてください。これからのキャリアを考えるうえで有用な情報をまとめて解説しています。
なんのために働くのか
「なんのために働くのか」キャリアの専門家が解説! 向き合う方法も
キャリアとは
キャリアとは? 就職のプロが自分だけの人生を見つける秘訣を解説
転職するか迷う
転職に迷うときは? 後悔しない決断のコツをキャリアのプロが解説
①キャビンアテンダント(CA)業務
CAになるには新卒採用で航空会社に入社する方法と、中途採用で航空会社に入社する方法があります。CAになった後のキャリアの例を、具体的に紹介します。
CAのキャリア例1
- 入社1〜3年目:初期訓練・国内線でCAとして勤務
- 入社3〜4年目:同乗する乗務員の指導育成をしながら国内線で勤務
- 入社4〜7年目:チームの指導育成や国際線のビジネスクラスなどを担当
- 入社8年目〜:国際線ファーストクラスなどを担当
通常、3〜6ヵ月の初期訓練を受け、そこから訓練を続けながら少しずつ国内線のCA業務にかかわっていきます。そして、3〜5年国内線でCA業務を経験すると、国際線CAへのキャリアアップの道が開かれるのが一般的です。
CAのキャリア例2
- 入社1〜4年目:初期訓練・国内線でCAとして勤務
- 入社5〜6年目:国際線業務や受託外資系航空会社を担当
- 入社6〜8年目:国内の他空港に異動(希望した場合)
- 入社7年目〜:受託外資系航空会社や後進育成を担当
また、外資系航空会社の業務を受託している場合、日本の航空会社に属しながら外資系航空会社の業務に携わる場合があります。
希望次第では他空港に移動できたり、地上での後進育成業務を担当したりできる場合もある点も、CAのキャリアの魅力です。
②グランドスタッフ
グランドスタッフもCA同様、新卒採用と中途採用の選択肢があります。身長や健康状態の制限が厳しくない分、CAよりもキャリアをスタートさせやすいのが特徴です。
グランドスタッフのキャリア例は、以下のとおりです。
グランドスタッフのキャリア例
- 入社1〜3年目:研修・カウンター業務や手荷物サービスなどを担当
- 入社4〜6年目:空港業務の責任者・人事関連・グループ企業への出向など
- 入社7年目〜:海外空港への異動・国内空港でのマネジメントなど
入社3〜4年目まででグランドスタッフとして十分な経験を積んだら、その後は責任者として働いたり、人事関連業務に携わったりするなど、希望によりさまざまな職種を経験できます。
より責任のある立場でグランドスタッフとしてキャリアアップするだけでなく、グループ内の関連企業への出向や、人事・マネジメントに携わるなども可能です。
グランドスタッフは、最初は現場の業務を覚えて実践していくことになりますが、徐々に業務の幅や担当部門、立場も変わっていきます。
トップマネジメントの立場にも就くことができ、グループ内の企業への出向なども可能です。
ただ、希望を叶えていくためには、日頃の働き方が見られています。前向きに努力することで希望のキャリアを実現できるでしょう。
③オペレーションマネジメント
空港のオペレーションマネジメントは、そのオペレーション領域によってキャリアが大きく異なります。年次が低いうちは現場でオペレーションの現状を実際に体験し、その経験をもとにオペレーション構築や改善を担うチームに異動になるのが一般的です。
オペレーションマネジメントのキャリア例
- 入社1〜4年目:貨物サービス部門で輸出入に関わる業務を経験
- 入社5〜7年目:海外の空港で貿易業務を担当
- 入社8〜10年目:スタッフ教育や新規取引時の就航フロー構築
- 入社10年目〜:オペレーション部門へ異動
実地での経験を積むと、特に輸出入などの貿易業務や新規就航する旅客ラインの業務など、仕事の流れが確立されていない部分でのオペレーション構築を任されます。
そこでオペレーション構築の経験を十分に積めば、既存のオペレーション改善や運行支援のマネジメントといった運行の中枢を担う部門への配属をかなえられます。
④運行サポート
グランドハンドリングや航空整備士、ディスパッチャーなどの仕事に就くことで、運行サポートとして安全かつ快適な飛行機の運行を支えるキャリアを歩めます。
各仕事で描けるキャリアは大きく異なりますが、ここからは幅広い地上業務を担うグランドハンドリングとして運行をサポートするキャリアの例を紹介します。
運行サポートのキャリア例
- 入社1〜6年目:グランドサービス部で地上業務を担当
- 入社6年目〜:コーディネーターとして地上業務のスケジュール管理を担当
グランドハンドリングとしてキャリアを積む際は、専門分野を極め、地上業務のコーディネートを担当する選択肢と、さまざまな業務に携わり、マルチに活躍できるスキルや経験を積む選択肢の2つがあります。
このように、幅広いジャンルがある運行サポートでは、自分が将来なりたい姿を見据えて、そこに向けて必要な経験を積む流れを意識することが重要です。
管制官は国家公務員に対して、航空整備士は航空会社の総合職技術系か航空機整備を担当するグループ企業に入社する必要があります。
総合職技術系は整備全般に関わる舵取り、グループ企業では細部化された分野や工程の整備を担当します。
⑤物流業務
物流業務に携わる場合、大きく分けて以下2つのキャリアの方向性があります。
物流業界のキャリア例
- 航空輸送のスペシャリストとして空港で活躍し続ける
- 船舶輸送や鉄道輸送にも知見を広げて、物流業界全体に携わる
今回は空港で働くことを目標とする人に向けて、航空輸送のスペシャリストになるキャリアの例を解説します。
航空輸送のスペシャリストになるキャリアの例
- 入社1〜3年目:貨物輸送や保管・管理の現場で実地勤務
- 入社3〜6年目:チームリーダーとして現場を統括
- 入社6年目〜:職場管理者・経営マネジメントなどを担当
現場で経験を積みつつ、特殊車両の運転に関わる資格・免許取得などでスキルを身に付けることで、早い段階からチーム統括やマネジメントにつける可能性もあります。
所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
就活のプロが解説! 未経験でも空港勤務の理想の仕事に就ける?
ここまでの内容をチェックした人のなかには、「できればCAやグランドスタッフ、管制官などの専門的な職業を目指したいけど、スキルや経験が足りないかもしれない」と悩んでいる人もいるでしょう。
実際未経験の人の多くが、「専門的な仕事に就ける可能性はあるか」「アルバイトとして空港で働くほうが良いのか」といった疑問を抱くことがあると思います。
そこでここからは、就活のプロである古田さんに、未経験でも空港勤務の理想の仕事に就けるのかを聞きました。未経験から理想の仕事を目指すべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る未経験からでも専門的な仕事に就くことは可能
航空業界には専門的な知識やスキルが求められる職種が多くありますが、それらのスキルは入社後に研修やトレーニングプログラムを受け、実務経験を通じて習得していきます。
そのため、航空業界に限らず就活の基本として企業研究や職業理解をし、自分の特性やスキルと照合して選ぶことが実現への鍵となるでしょう。
それらを踏まえ、まずはどの職種に就きたいのか、自分の特性と合っているか、就くためには何が必要か、具体的に道筋を書き出し、一ずつ課題をクリアしていきましょう。
空港勤務実現後も経験を活かして別の業務に転職することできる
また、途中で興味や環境が変わっても、経験を活かして別の業務に変えることも可能ですので、短期だけでなく中長期のビジョンを持っておくと、逆算して今すべきことがわかりやすくなります。
その際、キャリアのみで考えるのではなくライフプランも交えると、より実現性が高くなります。
たとえば、CAから結婚を契機にグランドスタッフにといった感じです。現場の風潮などもあるので、先輩方に相談するのも良いかもしれません。
空港で働くために必要な5つのスキル・能力
空港で働くために必要な5つのスキル・能力
空港で働く仕事への転職を目指すなら、まず必要なスキルや能力を知っておきましょう。空港で働くという特性上、ほとんどの仕事で共通するスキルや能力が求められるのです。
ここからはなかでも特に重要な5つのスキル・能力をピックアップしてそれぞれ解説します。転職活動を始める前に細かくチェックして、自分の能力と仕事のミスマッチを防ぎましょう。
また、必要なスキル・能力をチェックしておけば、自分の足りていない部分を自覚することが可能です。転職活動の方針も明確になるため、よりスムーズに対策を進めやすくなります。
①空港利用者に安心感を与えるコミュニケーション能力
空港で最も重要なスキルは、コミュニケーション能力です。具体的には、以下の3つのコミュニケーション能力が欠かせません。
空港職に必要なコミュニケーション能力
- 相手の立場に立って考え、適切な言葉を選んで伝える能力
- 相手の話をしっかりと聞き、伝えたいことを察する能力
- 要点を絞って論理的に相手に伝える能力
不安や疑問を抱える乗客の気持ちを汲み取り、それに寄り添ってコミュニケーションできる能力がなければ、空港で働くのは困難です。
また、顧客と接するときだけではなく、社内での円滑な意思疎通にもコミュニケーション能力が求められます。
空港の運営や飛行機の運行には安全性と効率、正確性が求められるからこそ、社内でよどみなくコミュニケーションがとれる能力も重要なのです。
②多国籍な環境でも会話ができる語学力
空港は日本の玄関口でもあるため、毎日多くの外国人が行き交います。そのため世界共通語である英語での基本的なコミュニケーション能力は、空港利用客をサポートするうえで必要なスキルです。
実際、日本の大手航空会社でCAになるためにはTOEIC600点以上、外資系の航空会社ではTOEIC750点以上や、英語でスムーズにコミュニケーションが取れることが応募条件となっているケースもあります。
接客に携わらない職業でも、海外企業との取引などが発生する場合があるため、一定の英語力は求められます。
ただし、空港で働く場合でも完璧な英語力は必要ありません。最初は英語の聞き取りや手続きに必要な簡単なコミュニケーションなど、実務で必要な最低限の会話ができれば十分です。
完璧である必要はないものの、英語でコミュニケーションが取れることが選考でもキャリアアップでも重要な要素になる点には留意しておきましょう。
- 航空会社が提示しているTOEICの点数は取得しているのですが、実際の英語コミュニケーション能力には自信がありません。
英語でコミュニケーションが取れなければ、入社は難しいのでしょうか? 英語でコミュニケーションが取れなくても入社することは可能
英語でコミュニケーションが取れなくても入社することは可能ですが、インバウンド旅客も増え続け、グローバル化が進む現状では、実際の業務で英語でのコミュニケーションが必要になるので、避けては通れない可能性が高いです。
また、社内でも定期的なTOEICの受験が推奨され、昇格の基準になっている場合もあります。
机上の勉強は勿論、リアルのコミュニケーション能力を磨く努力はずっと続くと考えましょう。
自己PRで自身の英語力をアピールしたいと考える人は、以下の記事を参考にしてください。英語力を存分にアピールして、ほかの人と差別化する方法を解説しています。
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また、空港で働くことにかかわらず、英語を使った仕事に就きたいと考える人もいると思います。そのような人は以下の記事を参考にして、自分が本当にやりたい仕事を見つけましょう。
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③突発的なトラブルにも対応できる柔軟な対応力
空港では、天候による欠航やシステムトラブルなど、予期せぬ事態が日常的に発生します。そのため、状況に応じて柔軟に対応できる能力が必要不可欠です。
柔軟な対応力とは、具体的には状況を正確に判断し、自分で考えて最適な解決策を提案できる実践的なスキルを指します。選考の際も、冷静に判断する能力や臨機応変な対応力を備えていることをアピールしなければ、内定獲得は難しい可能性があるのです。
また、CAやグランドスタッフの場合、トラブルに対応するだけでなく、それを利用客に説明して不安を軽減するのも重要な業務です。このように、空港で働くなら、冷静に状況を見極めるだけでなく、実行に移せる行動力も欠かせません。
仕事にも活かすためにも、語学教室に通うことをおすすめします。
他国の言語や文化を学ぶことで、多様な価値観に触れられます。自分の価値観に固執せずに、他者の意見や価値観を柔軟に受け止められるようになります。
④安全とサービス向上を目指して成長し続ける高い意欲
前述のとおり、空港で働くことの最終目的は、安全かつ快適なフライトの実現です。この目的を達成するためにも、職業かかわらず安全とサービス品質の向上に向けた意欲が求められます。
しかし、「現状でも十分安全かつ快適な運航がおこなわれているのではないか」と思う人もいるかもしれません。国土交通省が2024年12月3日に発表した調査によると、2024年には19件の日本の航空会社による運行便・日本国内での事故が発生しています。
空港で働く仕事は、小さなミスが重大な事故につながる可能性があり、大きな責任の伴う仕事です。だからこそ、事故を絶対に発生させないための努力や改善しようとする意欲が重視されます。
また、快適な運行の実現も空港で働く仕事の重要な使命です。現状に満足せず、常により良いサービスやより安全な運航に寄与し続ける姿勢がなければ、空港での仕事は務まりません。
⑤旅の思い出を彩るホスピタリティ
前述のとおり、空港で働く際は快適なサービスを追求することが求められますが、加えて、顧客のより良い体験を創造するホスピタリティも重要視されます。空港は旅の始まりの場所であり終わりの場所でもあります。空港での体験は、旅の思い出を大きく左右する重要な要素なのです。
空港で働く仕事には、特に高いホスピタリティや旺盛なサービス精神が求められます。そのため、相手に何かを提供することが好きな人や、相手に笑顔になってもらうことに喜びを感じる人は空港での仕事に向いているといえます。
逆に、相手のために行動したり、自分から積極的に相手に寄り添う姿勢を見せたりするのが苦手な人は、空港での仕事を苦痛に感じる可能性があります。
ただし、空港職にも環境整備や運行サポートなどを通じて陰ながら顧客に価値提供できる仕事があります。さまざまな空港の仕事をチェックして、自分がホスピタリティを発揮できる環境や方法を考えることが、理想のキャリアを歩む第一歩目です。
どの仕事が合っている? 空港での適職を見極める6つのステップ
どの仕事が合っている? 空港での適職を見極める6つのステップ
就職後に後悔しないためにも、空港で働ける仕事のなかから適職を見つけ、ミスマッチを防ぐことが重要です。
しかし、具体的にどう適職を見つけられるかわからないと悩む人もいると思います。
ここからは、空港での適職を見極めるための6つのステップを解説します。
適職を見極める際は前述の求められるスキル・能力のうち、自分が強みと言える部分を参考にしてみるのがおすすめです。「好き」だけでなく得意なことも加味しながら適職を選ぶことで、より熱中できる仕事を見つけられます。
①自己分析で空港で働きたいと思った理由を明確にする
自分に合う空港の仕事を見極めるうえで重要なのが、徹底した自己分析です。自己分析で自分の価値観や考え方を明確にすれば、自分の価値観に合う熱中できる仕事を見つけられます。
また、一貫した自分の価値観や考え方の把握は、選考での効果的なアピールにも役立つため、必ず選考前に取り組んでおきましょう。
自分の価値観を的確に把握できる自己分析の方法は、以下のとおりです。
効果的な自己分析の方法
- 「熱中したこと」「楽しいと感じること」など、テーマを決める
- 決めたテーマに関連する過去の経験を洗い出す
- それぞれの経験を「なぜ」で深掘りし、当時の思考や感情をメモする
- 複数のテーマで経験の深掘りを繰り返す
- メモ内容を整理して、共通点や変化した点を探す
まずは楽しかった経験や熱中した経験など、自分が喜びを感じた瞬間の思考や感情を明確にして、自分が何に価値を感じているのか明確にしましょう。
自己分析については以下の記事でも詳しく解説しています。実際に取り掛かる際は、ぜひ以下の記事をみながら分析を進めてみてください。
関連記事
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
記事を読む

②他己分析をして空港での仕事が向いている理由・要素を把握する
自分の価値観を明確にできたら、他己分析をして周りとの認識を擦り合わせてみましょう。他人が自分に対して抱く印象や周りから見た自分の特徴を自己分析と比べることで、自分と他人の認識のズレを明確にできます。
この認識のズレを明確にするメリットは大きく3つあります。
自己分析と他己分析を擦り合わせるメリット
- 自分でも気づかなかった自分の強み・弱みに気づける
- 面接官が自分を見たときに受ける印象に近い意見を聞ける
- 自分を多面的にとらえられる
他己分析をすることで自分をさまざまな角度から見つめられるため、より実態に近い自分の特徴を把握できます。
多面的にとらえた自分の姿をもとに就活を進めれば、自分に合う仕事・自分に合わない仕事を見つけやすくなるのです。
他己分析は大切です。空港で働きたい人の多くが、飛行機が好き、空港が好きという理由を話します。もちろんそれは悪いことではありません。
しかし、働くことと、空港であるという環境は別問題でもあります。
自分の強い思いだけでなく、仕事内容を考えたうえでの適性を他己分析してもらうことで見つめ直すことができるでしょう。
③職業分析で空港で働ける多ジャンルの仕事を深く知る
自己分析・他己分析を通じて自分の価値観や考え方、特徴を明確にできたら、それをもとに自分に合う仕事を探しましょう。この記事で紹介した仕事を中心に、さまざまなジャンルの仕事をチェックしてみてください。
自分に合いそうな仕事を探す際は、まずそれぞれの仕事を知ることが重要です。それぞれの仕事の特徴を知らないまま絞り込むと、自分に合う仕事を、検討前に切り捨ててしまう可能性があるからです。
まずは各仕事の内容を中心に、具体的なキャリアパスや転職可能性もあわせてチェックしてみましょう。就きたい職業が決まっている場合も、そこまでの道のりを限定しないことが理想のキャリアを実現するコツです。
また、外資系航空企業でCAとして活躍したい場合もまずは国内でCAとしての経験を積むといった形で、段階的にキャリアアップすることも視野に入れてみてください。
④自己分析・企業分析から自分に合いそうな空港の仕事を絞り込む
空港で働ける仕事を網羅的にチェックできたら、自己分析と職業分析の内容をもとに実際に企業を絞り込みましょう。
自分の価値観や考え方をもとに企業選びの条件を言語化して、一つずつチェックしていくのがおすすめです。
自分に合う企業を絞り込む具体的なステップ
- 自己分析・他己分析をもとに譲れない条件を明確にする
- 空港の仕事の内容と譲れない条件を照らし合わして、譲れない条件を満たす仕事をリストアップする
- 譲れない条件以外の希望条件に優先順位をつける
- 優先順位をもとにリストアップした仕事に志望順位をつける
ポイントは、譲れない条件と希望条件を明確に分けることです。譲れない条件を満たす企業に絞って志望順位をつけることで、ミスマッチが起こるリスクを低く抑えられます。
そのうえで希望条件を満たせるか確認することで、よりマッチした志望企業を見つけることができます。
譲れない条件を明確にしないまま就活を進めて、仕事内容を十分に把握できないままの場合や入社後、数年先までのキャリアしか思い描けていない場合は、理想と現実のギャップに悩み、ライフイベントに直面してはじめてキャリアを考える人もいます。
⑤自己分析をもとに自分に合いそうな空港で働ける企業を分析する
自分に合いそうな仕事を志望度順にリストアップできたら、各仕事に就ける企業をチェックしましょう。
過度に可能性を狭めないためにも、就きたい仕事に関連する企業だけでなく、将来的に転職できる可能性がある企業も含めてチェックするのがコツです。
就きたい仕事 | チェックすべき企業 |
---|---|
グランドスタッフ | ・航空会社 ・語学スキルが身につく企業 ・接客業 など |
運行サポート | ・航空会社 ・整備会社 ・航空部品製造メーカー ・グランドハンドリング会社 ・空港運営会社 など |
物流関連 | ・航空会社 ・商社 ・運送会社 ・グランドハンドリング会社 など |
転職の可能性を考えて企業を分析する際も、自分が譲れないと考えた条件を満たしているかを必ずチェックしましょう。たとえ希望の仕事に転職できる可能性が高くても、自分の譲れない条件を満たしていなければ大きなストレスを抱えて仕事をするリスクがあるからです。
企業分析については以下の記事で詳しく解説しています。以下の記事も参考にしながら、各企業の特徴を理解して自分に合った企業を見つけましょう。
関連記事
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
記事を読む

⑥自分の価値観・考え方に合う空港の仕事・企業を絞り込む
理想のキャリアを実現できそうな企業をリストアップして、それぞれの企業を分析できたら、エントリーする企業を絞りましょう。
就活にかけられる時間や労力は限られています。エントリー先を選定する際は、かけられる時間や労力をオーバーしない範囲であり、かつエントリー数が少なすぎて不安を感じずに済む企業を選びましょう。
一般的に新卒の場合は20〜30社、転職の場合は事業の忙しさや、割ける時間に応じて数を調整するのがおすすめです。
具体的なエントリー先企業を決める際は、就職後に後悔しないためにも以下の質問を自分に投げかけてみてください。
エントリー企業選定時に自問すべきこと
- その企業にエントリーしなかった場合に後悔しないか?
- その企業の選考のために多くのにかける時間を割く価値があるか?
- その企業に入社して後悔しないか?
事前に上記3点を自問し、負担なく就活を進められる環境を整えておきましょう。
自分に合う職業を見つけるための具体的な方法は以下で詳しく解説しています。以下の記事も参考にしながら、まずは自分に合う空港の仕事を見つけてみてください。
向いてる仕事がわからない
向いてる仕事がわからない……図解で読み解く適職の見つけ方
自分にあっている仕事
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説
4ステップで解説! 理想の空港の仕事に就くための転職方法
4ステップで解説! 理想の空港の仕事に就くための転職方法
- 転職までの具体的なスケジュールを立てる
- 利用する転職サイト・転職エージェントを決める
- 自己分析・企業分析に取り掛かる
- 実際にエントリーしてES・面接対策に取り掛かる
転職活動は新卒の就活とは異なり、仕事に支障が出ないように対策や選考に取り組む必要があります。そのため、具体的な進め方を理解していなければ肉体的にも、精神的にも大きなストレスがかかり、挫折するリスクが高まるのです。
事前に効率よく、負担を軽減しながら転職活動を進める方法を理解して、万全の準備を整えておきましょう。
ここからは、4つのステップに分けて効率よく転職活動を進める方法を解説します。理想の空港の仕事を見つけられたら、これから解説する内容を参考にして実際に転職活動を進めていきましょう。
転職前の悩みや疑問を解消できる記事を、以下にまとめています。悩みが原因でで転職に踏み出せない人は、以下をチェックして転職すべきかを再度検討してみてください。
転職が怖い
転職が怖い原因17個を徹底分析! 怖さを軽くする方法も解説
転職で給料が下がる
転職で給料が下がるのは普通? 価値があるケースをプロが解説
転職は何ヶ月待ってもらえる
転職は何カ月待ってもらえる? 就活のプロが教える入社日の交渉方法
転職すべきか迷う
転職に迷うときは? 後悔しない決断のコツをキャリアのプロが解説
①転職までの具体的なスケジュールを立てる
まずは転職までのスケジュールを明確にして、緊張感を持って転職活動に望める環境を整えましょう。
事前にスケジュールを立てておかなければ長期間手探りで転職活動に取り組むことになり、目標達成に向かって進んでる実感を得られないことから疲弊する可能性が高くなります。
中途採用の募集が出やすい時期や、採用から業務開始までにかかる時間は、企業や年によってブレがありますがある程度傾向があります。
事前に募集が出やすい時期を把握しておけば希望企業にエントリーできる可能性が高まるため、事前にチェックして有利な条件で転職活動を進めましょう。
空港で働きたい人の転職におすすめの時期
空港での仕事の募集が増えるのは、以下の2つの時期です。
募集がかかりやすい2つの時期
- 1〜3月
- 7〜9月
この2つの時期は退職や異動になる社員が多く、欠員補充のために中途採用がかかる可能性が高いです。
この時期に本格的に転職活動に労力をかけられるようにスケジュールを立てると、内定獲得のチャンスが多く手に入ります。
上記の時期に転職活動に集中するために、以下のような工夫を事前におこなっておきましょう。
転職活動に集中するためにすべき工夫の例
- 募集がかかりづらい時期に資格取得やスキルアップに集中する
- 募集が多い時期までに選考対策を固めておく
- 転職期間中の金銭的な不安をなくすために貯金しておく
- 予想外のタイミングで自分の理想的な空港の仕事を見つけました。他企業への転職のために立てたスケジュールを崩してでも、その企業に応募すべきでしょうか?
理想だと思った場合は応募するのがおすすめ
実際に応募する前に、その仕事の内容、企業の評判、キャリア目標、現在のスケジュール、メリットとデメリットを考慮するところから始めましょう。
自分が理想だと考える仕事が本当に自分にとって最善の選択かどうかを見極めるためにも、落ち着いて慎重に物事を進めたほうが良いです。
また、他企業への応募プロセスが進行中の場合、スケジュール変更やキャンセルといった連絡は早めにしなければなりません。
理想の仕事を見つけられた嬉しさのあまり、他企業の担当者に迷惑をかけることにならないよう気をつけましょう。
空港の仕事に就くまでにかかる転職期間
航空業界への転職は、採用から実際の業務開始まで2〜3カ月程度の期間を見込んでおきましょう。自己分析や面接対策などを含めると、4〜5カ月程度かかるのが一般的です。
航空業界未経験の場合は、対策にかかる期間が長くなる可能性も考慮しておきましょう。
また、専門職に就く場合もより長い期間の対策が必要です。専門職では、資格取得が必須になるものも多く、勉強から資格取得、内定獲得までに一年以上かかる場合もあるからです。
事前に自分の希望する仕事に転職するまでにかかる時間を調べ、それに合わせたスケジュールを立てておくと、転職への漠然とした不安が小さくなります。
②利用する転職サイト・転職エージェントを決める
空港での仕事を探す際は、複数の転職支援サービスを活用するのがおすすめです。それぞれのサービスの特徴を理解し、組み合わせて利用することで自分に合う企業に転職できる可能性を高められます。
転職支援サービスをチェックする際は、以下2つのサービスを組み合わせるのがおすすめです。
サービスの種類 | 詳細 |
---|---|
転職エージェント | 転職支援のプロが一対一でカウンセリングをおこない、求職者それぞれにあった求人を紹介するサービス。転職完了のあらゆるサポートを受けられる。 |
転職サイト | 求人情報が掲載されているWebサイト。自分で掲載されている求人情報をチェックして、自ら応募、選考対策を進める。 |
一つの転職サイトしか利用しない場合、自分に合う求人情報を見逃す可能性があります。また、転職エージェントを活用しない場合は、未公開求人や業界特有の採用情報を紹介してもらえない点にも留意しておきましょう。
転職エージェントや転職サイトは数多くあります。空港での仕事も様々見つかるでしょう。
同じような仕事を紹介しているように見えても、そのエージェントやサイトの運営会社と取引のある企業がどこかで実際に担当できる仕事は変わってきます。
求人の内容だけでなく、採用元がどの企業なのかを確認するのがおすすめです。
③自己分析・企業分析に取り掛かる
転職スケジュールや利用する転職サイト・エージェントが確定したら、選考対策がスムーズに進むように自己分析と企業分析をおこなっておきましょう。選考が始まる前の自己分析や企業分析は、ES作成や面接対策の出来が大きく左右する重要な準備です。
前述のとおり、自己分析・企業分析は以下のステップで進めるのが効果的です。
自己分析・企業分析の流れ
- 過去の経験を「なぜ」で深掘りする
- 共通点や変化した点をチェックして、自分の価値観・考え方を明確にする
- 自己分析と他己分析を擦り合わせて自分を多面的にとらえる
- 分析内容をもとに譲れない条件と希望条件を明確にする
- 企業分析で各企業の情報を収集する
企業の情報を収集し、それぞれの企業の特徴を理解できたら、譲れない条件と希望条件をもとに、企業を絞り込みましょう。
④実際にエントリーしてES・面接対策に取り掛かる
受ける企業を絞り込んだら、実際に選考にエントリーしましょう。前述のとおり、本業に負担にならない範囲内かつ、エントリー数が少なすぎて不安にならない程度まで企業数を絞り込むことが転職をスムーズに進める鍵です。
航空業界の選考対策に取り掛かる際は、業界特有の評価ポイントを理解してESや面接に盛り込みましょう。航空業界で高い評価を得るには、以下のポイントを意識することが肝心です。
航空業界への就活で意識すべきポイント
- 航空業界を志したエピソードを交えた具体的な志望動機を伝える
- 安全かつ快適な運行にどのように貢献するかを言語化する
- 航空業界特有の複雑な仕事への理解や業界への関心の強さを明示する
上記を意識したうえで、ほかでもないその企業を志望する理由や熱意の高さを伝えて内定を勝ち取りましょう。
選考対策を始めるにあたって、まずはES作成から取り掛かりましょう。ES作成に関する情報をまとめた以下の記事も参考にしながら、高評価につながる対策をおこなうのがおすすめです。
エントリーシートの書き方
エントリーシートの書き方完全版! 提出前の最終チェック項目も紹介
エントリーシートの疑問解消
就活の基本! エントリーシートの疑問を徹底解説|書き方・例文付き
理想をかなえよう! 空港の仕事への就職・転職を成功させるコツ
理想をかなえよう! 空港の仕事への就職・転職を成功させるコツ
中途採用は新卒採用に比べて倍率が高くなりがちです。空港で働く仕事は人気であるため、優秀な志望者も多く集まります。
そのなかで内定を勝ち取るには、採用担当者から高く評価されるコツを理解して実行する努力が欠かせません。
そして、空港で働く仕事に転職する際には、押さえておくべきポイントがあります。空港の仕事への転職成功率をあげるコツをチェックしておけば、自己分析の段階からほかの志望者と差別化することが可能です。
以下で解説する6つのコツを理解して、転職活動を始めた際に取り入れられる状態にしておきましょう。
①空港の仕事のなかでもその職業を熱望する理由を明確にする
志望理由を伝える際は、なぜその仕事を熱望するのかを明確に伝えましょう。採用担当者に「ほかの仕事でもいいのではないか」と思われる志望動機だと、自分の本気度がうまく伝わらず、内定獲得は難しくなります。
どの仕事にも当てはまることではなく、その仕事でしか成し遂げられないことを伝えることで自分の熱意を効果的に伝えられます。
また、志望動機を伝える際はその仕事でなければならない理由とともに、その企業でなければならない理由も伝えましょう。
以下の3つを意識してすれば、採用担当者に自分の熱意が伝わる志望動機を作成できます。
志望動機で意識すべきポイント
- 志望企業のことを深く理解していることを伝える
- 自分が提供できる価値をあわせて伝える
- 具体的なキャリアプランを明示する
ほかでもないその仕事・その企業を志望する理由を言語化して、自分の熱意を採用担当者にしっかり伝えましょう。
より採用担当者に評価される志望動機を作成したい人は、以下の記事も参考にしてみてください。周りと差別化して内定を勝ち取れる志望動機の作り方を紹介しています。
志望動機
志望動機例文35選|基本とプラスアルファで差別化するコツ
志望動機の作り方
志望動機の作り方大全|就職支援のプロが好印象を残すコツを解説
志望動機の構成
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
②視野を広く持って空港で働けるさまざまな仕事に応募する
前述のとおり、航空会社に入社する以外にも空港で働ける仕事は多くあります。一つのキャリアに固執せず、自分のスキルを活かせる周辺の仕事にも視野を広げることで、空港で働ける可能性が大きく広がります。
視野を広く持つためにも、まずは自分の理想の将来像を明確にしましょう。理想の将来像を明確にできれば理想の未来に至るまでの複数のキャリアを描けるため、応募すべき仕事が見つけやすくなります。
たとえば、外資系航空会社のCAとして働きたい場合、ほかにも以下のキャリアが考えられます。
外資系航空会社のCAになるための具体的なキャリアプラン
- 日本の航空会社のCA→外資系航空会社のCA
- グランドスタッフ→外資系航空会社のCA
- グランドスタッフ→日本の航空会社のCA→外資系航空会社のCA
- 他ジャンルの外資系企業→外資系航空会社のCA
空港で仕事をする経験をしてCAになる選択肢や、他ジャンルの外資系企業に勤めて英語を使って仕事をして、その経験を活かして外資系航空会社のCAになる選択肢もあります。
まずは理想の将来像を見据えることから始め、キャリアプランから逆算して幅広い仕事をチェックしてみましょう。
将来的に空港で働くためにも、まずは空港で働く職種のリストを作成し、それぞれの仕事内容や必要なスキルを調べてみましょう。
また、業界関連のイベントやセミナーに参加して業界で働く人と交流することで、幅広い視点を得られます。
③複雑な空港の業務フローもしっかり調べて理解しておく
多くの企業や部門が連携して運営されているのが空港の特徴です。多くの空港業務は複雑で、業務領域も多岐に渡るため、空港で働く際は入念にリサーチしておく必要があります。
自分が希望する職種だけでなく関連する業務の流れを理解しておけば、面接でより具体的な考えを述べられるのも大きなメリットです。複雑な業務フローへの正確な理解を示したうえで自分の意見を述べられれば、仕事への熱意や行動力をアピールした際に説得力がでます。
とはいえ、空港の仕事のあらゆる業務やその特徴を理解するのは困難です。リサーチする際は、以下の3点を中心にチェックしておきましょう。
ポイント | 詳細 |
---|---|
動線に沿った業務フロー | チェックインから搭乗、フライトまでの流れにおいて、どの仕事がどのように関わっているのか? |
部門間の連携 | グランドスタッフやCA、グランドハンドリング、空港運営などの各仕事がどのように連携をとっているのか? |
全体における志望する仕事の役割 | 空港の運営全体において、自分が志望する仕事はどのような役割を担うのか?その重要性は? |
上記3点を深くリサーチしておけば、空港の仕事への理解の深さを示せるため、採用担当者に好印象を残しやすくなります。
④多言語スキルを身に付ける
空港は日本の玄関口として機能していて、毎日数多くの外国人が訪れます。日本人だけでなく外国人にも満足してもらえるサービスを提供するためにも、英語をはじめとする外国語でのコミュニケーション能力の習得は重要です。
語学力は客室乗務員やグランドスタッフなどの接客業だけが求められるスキルではありません。
海外企業とやり取りをする機会があることから、バックオフィス業務をはじめとする空港で働くほとんどの仕事で求められる基本スキルです。特に英語は、業務上のコミュニケーションや緊急時の対応などさまざまな場面で必要になるため、身に付けておく必要があります。
英語力を身につける場合は、まずTOEICもしくは英検の勉強から始めるのがおすすめです。多くの空港職がTOEICのスコア、もしくは英検の級を応募条件として明記しているためです。
まずは自分が志望する企業がどの程度の英語スキルを条件に設定しているか調べ、その条件を目標に英語力を身に付けましょう。
⑤空港ならではエピソードを選考でアピールする
空港で働きたい気持ちをアピールするためには、空港ならではの具体的なエピソードをもとに志望動機を作成することが肝心です。具体的なエピソードを絡めて伝えることで、志望動機により説得力が増します。
また、採用担当者は、応募者が空港という特殊な環境で働くことへの覚悟と意欲を持っているかを見極めようとしています。そのため空港という場所で働きたい理由を示せる具体的なエピソードが欠かせないのです。
志望動機を述べる際は、自分が空港を利用した際の経験や、実際にその仕事とかかわりを持った際のエピソードを伝えましょう。
その場面で自分が感じたことや考えたことをあわせて伝えれば、自分の価値観や考え方もアピールできます。
「人を笑顔にしたい」など抽象的な表現ではなく、実際にお客様として利用した時の経験などは、その時の情景を聞き手が思い描けるように具体的に伝えていきましょう。
どうしてそれが良いと思ったのか理由も伝えると良いでしょう。
⑥空港で働ける仕事に優先順位をつけて効率よく就職・転職活動をおこなう
実際に就職・転職活動を始めたら、希望する職種に優先順位を付け、効率良く時間や労力を割きましょう。明確な優先順位を付けていなければ、自分にとって重要な選考に十分な時間を割けず、就活が失敗する可能性が高まるためです。
一方で、事前に優先順位を付け、かける時間や労力の配分を決めておけば、効率よく就活を進められます。
そして、志望企業に優先順位を付ける場合は業務内容や条件を総合的に判断しましょう。理想のキャリアへの近さや選考の難易度なども加味して、かける時間を適切に配分してください。
ただし、選考の進み具合や志望順位の変動によって、適切な時間が変わる可能性もあります。就活を進めながら適宜時間配分が適切かチェックして、各企業の選考に万全の状態で望めるようにしておきましょう。
キャリアのプロが紹介! 空港での仕事に役立つ短期間の勉強で取得可能な資格
一般的に、転職活動の期間は3〜6カ月程度です。その間にESや面接の対策をおこない、選考を勝ち抜く必要があります。
ただ、なかには対策の一環として資格を取得して選考をさらに有利に進めたいという人もいるでしょう。
ここからは、キャリアのプロが空港での仕事への転職に役立つ短期間で取得可能な資格を解説します。
本気で転職を成功させたい人は、選考対策に資格取得も織り交ぜながら、より効率良く転職活動を進めてみてください。
アドバイザーコメント
佐藤 恭子
プロフィールを見る志望する職種によって必要な資格が異なる
空港での仕事には様々なものがあります。お客様と直接コミュニケーションを取る事が多い職種については、資格ではありませんがTOEICなどである程度の点数を取得しておくと良いでしょう。
キャビンアテンダントやグランドスタッフ、また空港のインフォメーションなどでは入社試験の際にTOEIC600点以上が条件となっている場合もあります。
英語資格だけでなくマナー系資格や専門資格も就活を有利にさせる
また、グランドスタッフでは、VIPの対応もおこないます。マナー系の資格なども短期間で取得できます。アピールにもなり、実務に活かせる資格になります。
空港ビルのグリーンサービスだと、ガーデニングや、グリーン関連の資格があると採用の際も有利になりますし、その後の仕事にも活かすことが可能です。
グランドハンドリングでは部門によっては、採用試験の際、普通自動車免許が条件になる事があります。また様々な車両の運転が実務で必要になりますので、まず第一段階として普通自動車免許は取得しておきましょう。
合宿免許など、短期間で取れるプランもあるので探してみてください。
自分に合う空港の仕事を見つけて理想のキャリアの一歩目を踏み出そう!
この記事では空港で働ける職業やその魅力、実際に転職に向けた対策法まで詳しく解説してきました。最後まで記事をチェックした人は、自分が空港の仕事を通じてどんな未来を実現したいのか、それをどうやって実現すればいいのか明確になっているでしょう。
まずは空港で働けるさまざまな仕事をチェックして、将来のキャリアを想定してみましょう。自分の可能性を狭めすぎず、中長期的なスパンでキャリアを考えることが重要です。
空港で働ける仕事をチェックできたら自己分析・企業分析を通じて実際にエントリーする企業を絞ってみてください。
記事で解説した方法をもとに対策を進め、理想のキャリア実現に踏み出しましょう。
アドバイザーコメント
塚本 智美
プロフィールを見る空港で働くほとんどの職種はコミュニケーション能力が求められる
日本国内はもちろん、海外とつなぐイメージが強い空港であるため、旅行や海外が好きな人には魅力的な職場に映ると思います。
実際に、空港を利用する人は老若男女、多国籍です。また、対旅客、対スタッフ双方で対人コミュニケーションは日常茶飯事であり、そこが得意な方にはとても向いていると思います。
空港で働くといっても、CA、グランドスタッフ、パイロットなどのわかりやすい職種のほかにも空港を運営している会社、売店を運営している会社、インフォメーションスタッフなどを派遣している会社、保安検査を担う会社、税関係員、入国係員、管制官などの公務員と多岐に渡ります。
やりたい仕事や空港である必要性を再度考えて自分に合ったキャリアを築こう
どういうことがやりたくて、それが空港という場所である必要があるのか、逆に、同じ職種で空港以外にも活躍の場があります。そのなかでどうして空港で働きたいのかを今一度、考えてみるといいかもしれません。
どうしてもキラキラした部分が強調されがちですが、大都市では24時間空港も増えたため、航空機が離発着する限り、どの仕事も稼働することになります。
また、インバウンドの増加で外国語をはじめとした異文化への対応は必須です。頑張ってくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー
Kyoko Sato〇証券会社や航空会社のCAとしての勤務を経て、キャリアコンサルタントとして就職支援をおこなう。大学では就活講座や個別相談、企業では新卒採用関連業務を担当。転職相談などでも幅広く活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級ファイナンシャルプランニング技能士
Tomomi Tsukamoto〇航空会社CAとして育成担当を経験。その後複数大学でキャリアセンター相談員を務め、就活サイトの講師も担当。採用代行や新入社員研修講師、転職支援など幅広い就活領域で活躍
プロフィール詳細