就活のやり方は? 内定を勝ち取るために必要なすべてを徹底解説!

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 上原 正光

    上原コンサルティングオフィス代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20038717)/2級キャリアコンサルティング技能士(第21S17400467号) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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  • 小峰 一朗

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号20009724) / トラストコーチングスクール認定コーチングスキルアドバイザー / システムエンジニア・プロジェクトマネジメント・品質保証コンサルタント SNS:ブログ/note/X(旧Twitter)

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  • 横山 慶一

    インテグラルキャリア研究所所長 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント/1級キャリアコンサルティング技能士 SNS:X(旧Twitter)/LinkedIn

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この記事のまとめ

  • 就活はやり方を押さえて効率よく進めることが内定への近道
  • 就活は「事前準備」「選考対策」「入社先選定」の3つに分かれ、それぞれの対策が必要
  • 資格やスキルの取得で差をつけることができる
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 適職診断

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「就活ってどのように進めていけばいいんだろう」「どんなことをしておけばいいのかわからない」といったように、就活のやり方には多くの人が悩みを抱えています。いざモチベーション高く始めようと思っても、まずは何から始めていけばいいかわからない人も多いのではないでしょうか。

就活では、大まかな流れが存在し、それぞれに「やり方」が存在します。

この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、小峰さん、横山さんと、就活のやり方について解説していきます。就活でやるべきことや進め方で悩んでいる人は参考にしてくださいね。

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就活はやるべきこと多数! だからこそやり方を押さえて効率的に進めよう

就活でやるべきことは多く存在します。だからこそ、やみくもに取り組むのではなく、正しいやり方を押さえて効率良く進められるかどうかが、就活成功の鍵を握ります。

この記事では、まず就活の目的やスケジュールについて解説します。これから就活を始める人はまず流れを押さえていきましょう。

その後、「事前準備」「選考対策」「入社先選定」という3つの観点から、それぞれでやるべきことを解説していきます。途中、より詳細なことが書いてある別記事なども紹介していくので、それらを参考にしながら、就活のやり方を押さえていきましょう。

また、就活を効率的に進めるために活用したいサービスやツール、周囲と差別化を図るために実施したいことを解説していきます。就活の全体像を押さえつつ、内定獲得に必要なことを押さえていきましょう。

面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

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そもそも就活とは?

そもそも就活とは、「就職活動」の略語です。

日本では、「新卒一括採用」が主流のため、卒業予定の学生を対象に毎年一括して求人を出し、採用試験をおこなっています。

毎年一括で求人を出すからこそ、企業によっては応募が殺到し、選考の倍率が高くなります。採用試験を突破して、自分のやりたい仕事や行きたい会社を掴むためにも、まずは就活の目的やスケジュールを押さえていきましょう。

就活の目的

就活の目的は、「充実した社会人生活を送るため」です。充実した社会人生活を送るためにも、「安定した企業」「やりがいを感じられる企業」「成長できる企業」など、行きたい企業の定義は人それぞれあるかと思います。

就活が進んでいく中で陥りがちなのが、内定を取得することがゴールになってしまうことです。しかし、内定はあくまで行きたい企業に行くための手段です。

したがって、自分のやりたいことや将来なりたい姿を明確にして、臨む必要があります

上原 正光

プロフィール

就活は単に「入社する会社を決める」ための活動です。

入社後楽しくやりがいをもって働ける会社に巡り会いたいですよね。ただし、決して勘違いしてはならないのは「会社に入社すること」は、単に社会人の出発点に立ったに過ぎないということ。

たとえ入社したいと思った会社に入社できなかったとしても、それは失敗でもなんでもありません。就活の結果決まった会社を、自分が選択した最良の出発点として受け入れることが大切です。

入社後がようやく始まりです。その後の未来はどうにでもなります。

就活のスケジュール

一般的な就活スケジュール

就活スケジュール

  • 大学3年生6月〜1月:インターンエントリー
  • 大学3年生7月〜2月:インターン参加
  • 大学3年生3月〜5月:説明会参加、企業エントリー
  • 大学4年生6月:選考開始
  • 大学4年生6月〜7月:順次内々定

就活の開始時期は人それぞれ異なりますが、企業と学生が接点を持つことができるタイミングは大学3年生の夏のインターンからです。そのため、就活自体は一般的に大学3年の6月からとされています。

大学3年の夏から冬にかけて各社でインターンがおこなわれます。

政府が要請している就活ルールに基づくと、大学3年生の3月から企業による説明会の開始と学生によるエントリーシート(ES)の提出が始まり、6月から面接が開始するという流れになっています。

大学4年の6月から順次内々定が出され、就活が終了していきますが、外資系企業やベンチャー企業などでは、就活ルールよりも前倒して、面接や書類選考などの本選考を実施しているため、就活のスケジュールは企業によって異なります。

一般的な内定獲得時期や、業界ごとの内定時期などはこちらの記事で詳しく解説しているので、こちらを参考にして内定獲得までの見通しを立てましょう。
就活の内定時期はいつ? 早く内定を得るために必要なことを解説

こちらの記事では、就活全体の流れについて解説しています。早期選考などスケジュールが独特な業界についても解説しているので、ぜひ早めに確認してください。
就活はいつから始める? 就活支援のプロが全体スケジュールを解説

就活生は平均何社選考を受けているのか、気になる人は次の記事を読んでみてくださいね。全落ちしないコツとともに解説しています。
就活で10社しか受けないのは危険? 全落ちを回避する方法とは

アドバイザーコメント

ベンチャーや外資系企業は独自のスケジュールで採用を実施している

ベンチャーや外資系企業は、日本の一括採用ルールに縛られない採用をおこなっている場合があります。

違いは、入社後育てるのではなく、即戦力を期待しているからです。基本的に採用スケジュールが明確ではなく、年間を通して優秀な人材を求めているので、極端な場合、面接で波長が合えば即採用なんてこともあります。

そのため、このような企業は採用の枠組みに捉われず、さまざまな形で学生に接点を求めています。

会社説明会ではなく特定テーマの研究会やベンチャー企業の集まり、スタートアップ説明会、または大学の研修室などにリクルータ—を送り込んでいます。

やりたいことが明確でチャレンジ精神がある人には有利

逆に学生の視点から考えると、やりたいことが明確で、自分にそれをやっていく自覚とチャレンジ精神があれば、早い時期から積極的に志望企業にアプローチすることが有効だとも言えます。

また、即戦力を期待されているということは、比較的単期間で結果がでやすいということなので、時期に縛られることなくアタックすることもひとつの就活スタイルです。

多くの人が気になる「就活はいつまで続くのか」という点ですが、次の記事では一般的な就活の終了時期や就活が長期化してしまう人の特徴と対処法について解説しています。参考にしてみましょう。
就活はいつまで続く? 一般的な時期や長期化させない方法を解説

就活のやり方は大きく3つに分けられる

冒頭でも簡単に解説したように、就活は大きく次の3つに分かれます。

就活のやり方

  1. 事前準備
  2. 選考対策
  3. 入社先選定

まずは自分を知り、やりたいことやいきたい業界・企業を選定していく「事前準備」と、いきたい企業に入社するための「選考対策」、獲得した内定から実際に入社する企業を選ぶ「入社先選定」の3つが存在します。

それぞれについて解説していくので、大まかな就活の流れを押さえていきましょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

①事前準備

就活における事前準備は、「自分」と「仕事」について知ることを指します。

先輩や周囲の友人、大学のキャリアセンターの人から、「自己分析」「企業研究」「業界研究」といった言葉を耳にすることがあるかと思いますが、これらは就活の事前準備に該当します。

就活では、事前準備がすべての明暗を分けるといっても過言ではありません。面接で自分を最大限アピールするためにも「自分」を知り、企業に入社後に「自分が思っていたのと違う……」というミスマッチを防ぐためにも、「仕事」を知る必要があるのです。

小峰 一朗

プロフィール

事前準備を怠ってしまうと就活の軸が定まらないため、業界や企業が絞れなかったり、書類選考が通らなかったり、なかなか内定が得られず焦ってしまったり、不安でどうしたらいいかわからない、といった状態になりやすいです。

仕事も同じですが、社会人のあり方として、事前準備はしっかり丁寧にやることを身につけていきましょう。

次の記事では、面接本番までにしておきたい準備について網羅的に解説しています。参考にしてみてくださいね。
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り

②選考対策

選考は主に「WEBテスト」「書類選考」「グループワーク・グループディスカッション」「面接」の4つに分かれます。

企業にはこれらを実施する意図が存在し、それぞれで見られているポイントは異なります

選考対策を実施せずに臨むと、志望度が低いのではないかと受け取られたり、入社するレベルにないと判断されてしまいます。選考を突破するためにも、対策を実施して、臨んでいきましょう。

横山 慶一

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選考では自分がどのような人物であるかを相手に伝えなければなりません。

選考対策とは、自分の伝えたいことが相手に届くように準備をすることです。対策を怠れば、ただの歓談・雑談となってしまいます。

③入社先選択

選考突破後に実施するのが入社先の選択です。複数内定をもらった場合、1つに絞っていく必要がありますが、感覚的に選択してしまうと入社後に後悔してしまうかもしれません。

また、内定が1社だけだったとしてもそこで就活を終了するのか、それとも続けるのか選択していく必要があります。

早く就活を終わらせるために、目先の内定に飛びついてしまいがちですが、後悔しない選択をするためにも感覚ではなく、選定時のやり方をしっかりと押さえていきましょう

上原 正光

プロフィール

会社というものは、入社して初めてわかることや感じることがたくさんあります。入社前の印象とは大きく異なるかもしれません。

なので、入社前には自分の価値観が会社のものと合っていることを確認しておきたいところです。

入社を決める経緯はさまざまでしょうが、最終的には「自分自身」が選択して決断したという事実と覚悟を忘れないでほしいと思います。

就活における事前準備のやり方5ステップ

就活における事前準備のやり方5ステップ

事前準備は大きく5つのステップに分かれます。億劫に感じる人もいるかと思いますが、事前準備をしっかりとおこなうことで、後々の選考や入社先の選定をスムーズに進めていくことができます。

事前準備のやり方について解説していくので、しっかりと押さえていきましょう。

①自分の価値観や性格を掘り下げる

就活でまず初めに実施したいのが「自分」について知ることです。「自分」を知ることで、大事にしている価値観や性格を知ることができます

小峰 一朗

プロフィール

就活とは、個人と企業とのマッチングです。

そのため、個人の特徴として、その価値観や性格を知ること、そのうえで言語化することがとても大事な準備となります。

価値観や性格は自分でアピールしなければ誰も伝えてくれませんし、伝えるためには言語化することが必要なのです。

主な手法として、過去のエピソードの深掘りや未来に成し遂げたいことを考える「自己分析」と他者からの客観的な意見をもらって自分を知っていく「他己分析」の2つが存在します。

過去のエピソードを深掘りする

自分が苦手なことや嫌いなこと、向いていないことをやり続けることは苦痛ですよね。入社後に仕事を通して、これらは一定数出てきますが、ある程度自分に向いている仕事を選定した方が良いことは間違いありません

自分が何に向いているかを見極めるために、過去のエピソードの深掘りをおこないましょう。

深掘りのやり方は、自分史を作成することがおすすめです。

自分史とは

自分自身の生涯あるいは半生の出来事を文章化したもの

自分史のフォーマット

上記のように自分が過去の経験から印象に残っているエピソードを書き出してみてください。過去のエピソードを書き出していく中で共通項が出てくるはずです。

アドバイザーコメント

「充実していたこと」と「最悪だった時のこと」を書き出してみよう

「ライフラインチャート」というツールなどを使うこともおすすめですが、ツールなしでも次のようなやり方で過去の経験を振り返って気づきを得ることができます。

まず、これまでの自分の人生の中で、「充実していたなあ」と感じた時に何をやっていたかをできるだけたくさん書き出してみます。そして、それらに共通する事柄を見つけます。

たとえば、受験で合格したなど自分の努力が実った時、部活のトーナメントで優勝したことなどチームで一丸となりみんなで何かを達成した時、論文が学会誌に掲載されたなど人々から認められた時などです。

充実していた時と充実していなかった時には共通点がある

一方、人生で最悪だった時のこともいくつか思い浮かべてください。そして、どうやってそこから抜け出すことができたのか振り返ってみましょう。諦めずにがんばった、周囲の人の理解と協力があったなど、共通点が見付かるはずです。

これらは自己発見とその経験をどう克服したかを表しています。自分自身の印象に残る経験なので感情移入しながらエピソードとして話すことも容易です。

39点以下は要注意!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう

就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

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未来に成し遂げたいことを考える

過去のエピソードの深掘りをおこなうことで、自分が何に向いているかを判断することができますが、自己分析では「自分がどうなりたいか」という未来の分析をしていくことも重要です。

「将来の夢」や「どんな生き方をしていきたいか」「どんなことを得たいか」など、自分がなりたい将来像を自由にイメージして、言語化しましょう

なりたい将来像が見えてきたら、過去のエピソードの深掘りを通して出てきた「自分の向いていること」と掛けあわせて、将来像を選定していきましょう。

将来やりたいことがあまり見つかりません。どのように見つけていけば良いでしょうか?

上原 正光

プロフィール

さまざまな業界・企業の社員から話を聞く

大切なのは、ちょっとした印象だけで初めから業界や職種の範囲を絞ってしまわないことです。

機会があればどんな業種や会社でもいいので、合同会社説明会に行ったり、OB・OG訪問をしたりして、実際に多くの社員から話を聞いてみましょう。

そこで、少しでも興味が持てるものがあれば、それをきっかけにさまざまな企業を探してみると良いですね。

注意したいのは、会社説明会では、実際の社員ではなく専門の会社や派遣されたスタッフが説明をしている場合も多くあることです。

そのような場合には、すべての説明を真に受けないことが大切です。

他己分析をする

他己分析とは

他人が自分の性格や長所・短所を客観的に分析すること

自分の価値観や性格を自分自身で深掘りすることも大事ですが、家族や友人など身近な人に他己分析してもらうことで、自分では気づけなかったことや無意識的におこなっていることなど、新しい一面を知ることができます。

注意点として、他己分析は、特に友人に依頼する場合、相手の関係値を気にして一般的な質問になりがちです。短所などを聞くことは抵抗があるかもしれませんが、自分の本質を見極めるためにも、真摯に受け止めていきましょう。

また、なるべく具体的なエピソードも併せて聞くようにしましょう。たとえば、家族や友人に、自分の長所は何か聞いてみた際に、具体的にどんな時にその長所が発揮されていたかをたずねてみるとイメージがしやすくなりますよ。

横山 慶一

プロフィール

学生同士で自己分析をする時、「あなたはどんな人」「私はこんな人」という2つのシートを用いて相手、自分に対して気づいたことを7つ書いてもらうやり方がおすすめです。自分では気づいていない特徴(ブラインド・エリアといいます)を知ることができます。

このような方法で、ブラインドエリアを減らし、パブリック・エリアを拡大することでお互いの自己理解と相互理解が深まります。

次の記事では、自己分析のやり方や実施にあたって必要なこと、注意点など、自己分析に関して網羅的に解説しています。これから自己分析を始める人や実施したけど不安が残る人はぜひ参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

②就活の軸を決める

自分の価値観や性格を掘り下げることで、自分について知ることができたら、就活の軸を決めていきましょう。就活の軸とは、「企業選びや仕事選びの自分なりの基準」です。

社会人になるにあたって、「これだけは絶対に譲れない」と考える要素になります。学生の就活意欲や熱意を判断する質問として、企業側も面接の場で聞くことが多く、しっかりと準備する必要があります。

ここでは、「就活の軸」を構成する要素と決め方について解説していくので、参考にして、作成してみましょう。

「就活の軸」を構成する要素

「就活の軸」は、1つだけだと条件に当てはまる企業が多くなりすぎてしまいます。また、何個もあると該当する企業が少なすぎる、もしくは該当企業がないということになってしまいます。

おすすめは3つの軸を作ることです。それぞれ次の要素から判断してみてくださいね。

就活の軸の構成要素

  • 仕事に求めるやりがい
  • 興味関心のある分野
  • 能力が発揮できる分野
  • 働く場所
  • 職場の環境や福利厚生といった制度
  • 企業の知名度 など

やりがいがない仕事は苦痛になってしまいます。また、自分が興味の持てないことはモチベーションが上がりづらいですよね。加えて、苦手なことを仕事にするのは実績が残りづらいものです。

このように就活の軸は3つの要素からそれぞれ作成していきましょう。

上原 正光

プロフィール

就活の軸を明確にできると、業界会社や職種選びで大切にするポイントが押さえられます。

結果、自分に合った会社を見つけやすくなります。自分の価値観が会社の価値観と合っていることを確認することで、入社後の違和感を軽減できるでしょう。

「就活の軸」の決め方

前項で解説したいくつかの要素からそれぞれ思いつく例を箇条書きで洗い出してみましょう。たとえば、以下の通りです。

仕事に求めるやりがい

  • 若手のうちから成長していきたい
  • 裁量権を持って働きたい
  • 社会課題を解決したい
  • 顧客の課題を解決していきたい

興味関心のある分野

  • 人と話すことが好きなのでコミュニケーション能力を活かせる仕事につきたい
  • 服が好きなのでアパレル業界に興味がある
  • 研究室で学習したことを活かせる研究職に就きたい

能力が発揮できる分野

  • 留学経験から英語が得意
  • ゼミで学習した経験からマーケティングに詳しい
  • 独学で学習したことからプログラミングが得意

働く場所

  • 東京で働きたい
  • 英語を使って海外で働きたい
  • 地元で働きたい

職場の環境や福利厚生といった制度

  • 産休・育休制度が充実している会社で働きたい
  • 綺麗なオフィスで働きたい
  • 一人暮らしなので家賃補助が出る会社で働きたい

企業の知名度

  • 親を安心させるために大手で働きたい
  • 誰もが知っている会社で働きたい

上記のように、箇条書きで洗い出したものに対して、就活の軸は、自分に向いていることや将来やっていきたいことなど、自己分析や他己分析を交えて、選定してください。

どれも魅力的に感じてしまう場合は、自分が一番大切にしている部分や一番向いていると感じていること、これから伸ばしていきたいことなど、条件を設けて深掘りしていくことがおすすめですよ

小峰 一朗

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上記の方法は、いまの自己分析をベースに軸を決めていくやり方ですが、しっくりこない場合は中長期的に考えてみる方法も良いかと思います。

今の自分を離れてみて、10年くらい未来のありたい姿を描いてみる、そのありたい姿をベースに就活の軸を言語化してみる、という進め方です。

③業界を絞る

自己分析でわかった自分の価値観や強み、就活の軸で定めた企業の条件を踏まえて、業界を絞っていきましょう。

業界を絞ることで、むやみやたらにエントリーするということがなくなり、特定の業界に集中することができるので、就活の負担を減らすことができます。また、志望動機や面接での受け答えの説得力を上げることができます。

一方で、誤った業界の絞り方をすると入社後に後悔してしまったり、そもそも内定が取れないといったことがあります。解説する方法を参考にしっかりと選定してください。

そもそもどんな業界があるかわからない人は、こちらの記事で各業界の特徴を詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!

就活の軸から志望業界を探す

業界を絞る際は、就活の軸と照らし合わせて考えていきましょう。たとえば、「留学経験から英語を活かしたい」「顧客の課題を解決していきたい」といった軸がある場合、海外との取引や海外勤務があり、海外に顧客をもつ外資系コンサルなどが当てはまります。

このように、自分の就活の軸を参考にすると自ずと業界は絞られていきます。

また、自分の軸がどのような業界で活かすことができるかわからないという人は、大学のキャリアセンターの職員など、実際に働いている社会人に相談してみるのも手です

横山 慶一

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自分の軸とマッチする業界を探す方法として、VIP職業興味検査と呼ばれる検査があります。

この検査では6つの興味領域(現実的、研究的、芸術的、社会的、企業的、慣習的)とそれに合う職業を調べることができます。

しかし、まだ自分の軸がどのような業界に向いているのかが明確でない人は、大きく「人」「もの」「アイデア」「データ」の4つの領域でどこに興味があるかを考えてみてください。そこから深堀すると業界を系統立てて探索することができます。

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業界ごとの条件などを整理する

どの業界に進むかで、給料や労働時間、勤務地は異なります。これらの情報を整理することで業界は絞りやすくなります。次を参考に、まずは自分が求める条件の基準を洗い出してみましょう。

自分が求める条件の例

  • インセンティブ制度がある
  • 地方出身なので、家賃補助が出る
  • 残業はなるべくしたくない
  • 勤務地は東京近辺がいい

たとえば、東京で働くことを希望する人は「異動・転勤が多い」業界を避けるなど、洗い出した求める条件に対して、自分の興味がある業界は当てはまっているかを確認してみましょう。

消去法で志望業界を絞る

「就活の軸」や「求める条件」を踏まえても、どれも魅力的に感じてしまい、業界を絞れないという悩みを抱える人もいるかと思います。

どうしても絞れない場合は消去法で選択していくことも手です。たとえば、「営業はやりたくない」「転勤はしたくない」といったように、やりたくないことを洗い出して、選択肢を狭めていきましょう

上原 正光

プロフィール

たとえば、何となく営業が嫌だと思ったとしても、営業という業務をすべて理解しているわけではないですよね。自分の限られた狭いイメージをもとに消去しているに過ぎません。

最初から消去法を進めると、自分の将来の可能性をイメージだけで潰してしまうことも。消去する根拠自体が曖昧にならないよう気を付けましょう。

選考時期を考慮して業界や企業を選ぶ

本選考が開始すると説明会や選考が1日で重なる日が増えていきます。1〜2日程度であれば、乗り越えることができますが、何日も連続して続くと、体力的にも精神的にも負担がかかり、面接などの選考に支障をきたしてしまうかもしれません。

面接や説明会が重複することを避けるためにも、選考時期を考慮して業界や企業を選定しましょう。

選考が開始する時期は企業によって異なるので、事前に企業が開示している情報や口コミサイトなどをもとに、「エントリーの開始時期と締切」「選考の開始時期」を確認してみてくださいね

興味のない業界の説明会にもあえて参加する

業界を絞れてきている人におすすめなのが、あえて興味のない業界の説明会に参加することです。興味のない業界の説明会に参加して、自分が進みたいと考えている業界と比較してみてください

比較することで、「給与を条件にしていたけど、よく話を聞いてみたら、残業時間の方が個人的には大事に感じてきた」といったように、新しい発見があるかもしれません。

改めて、自分は「給与条件を大切にしているんだ」と再認識できる場合もあります。自分が絞った業界をより確からしくするために、興味のない業界の説明会にもあえて参加することはおすすめですよ。

業界の絞り方は、さまざま存在します。次の記事では、業界の絞り方について、やるべきことなどを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
業界の絞り方で就活失敗? 後悔しない絞り方7選と必須の準備を解説

充実した社会人生活を送るためにも「自分に合った仕事」を見つけたいものですよね。次の記事では、自分に合った仕事の見つけ方や注意点について解説しています。参考にしてみましょう。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

④志望企業を見つける

業界が絞れてきたら、志望企業の選定です。日本には多くの企業が存在し、同じ業界でも規模や事業方針が異なります

地道に調べていくと時間がかかってしまいます。企業の探し方は以下がおすすめです。

志望企業の見つけ方

  • ナビサイトを利用する
  • 合同説明会に参加する
  • 就職エージェントを利用する
  • 就活イベントに参加する
  • 口コミサイトを活用する

これらの手段はそれぞれ特徴があります。全て活用しても問題ありませんが、次で解説していくことを参考に、自分に合っているやり方を見つけていきましょう。

ナビサイトを利用する

ナビサイトとは

就職活動中の学生向けの求人情報などを集めたサイト

就活ナビサイトは多くの企業が求人情報を掲載しているため、登録することでさまざまな企業の情報をチェックしていくことができます

次で紹介するナビサイトを参考に活用してみましょう。

ナビサイトは情報量が多いと感じてしまうのですが、どのように活用していけば良いでしょうか?

小峰 一朗

プロフィール

目的を定めたうえで、目的に応じてサイトを活用しよう

ナビサイトにはいろんな種類のサイトがあり、その情報量もとても多いです。なので、どのサイトをどう活用していけばいいのかとても迷いますよね。

ナビサイトを有効に活用していくためには、まず目的を明確に持つことが大事です。

業界に特化した情報を得たいのか、総合的に企業を絞り込んでいきたいのか、インターンを探したいのか、合同説明会を調べたいのか、自己分析や企業研究をしたいのか、など目的に応じたサイトを見つけていくといいですね。

合同説明会に参加する

ナビサイトは情報量が多いというメリットがありますが、情報量が多いことから活用することが難しいと感じる人もいるかと思います。また、会社の雰囲気は、実際に話してみないとわかりづらいものです。

そんな人におすすめなのが合同説明会です。

合同説明会とは

複数の企業が同じ会場で一斉に会社説明会をおこなうイベント

就活ナビサイトで気になった企業の話を合同説明会で聞くことができます。ただし、ナビサイトに掲載している企業すべてが合同説明会に参加しているわけではないので、注意が必要です。事前に確認してから参加することをおすすめします。

また、合同説明会は地方自治体が運営している場合もあります。特定の地域での就職を希望している場合は、地方自治体主催の合同説明会に参加しましょう。

小峰 一朗

プロフィール

業界・企業を絞っていくステップでの合同説明会への参加には、多くのメリットがあると思います。

業界・企業研究では机上で調べた知識・情報に思い込みや偏りがあります。実際に話を聞いたり、質問したり、情報をシェアしあったりすることで、理解が深まっていきます。

そのため、いろんな業界・企業の人や他の就活生ともたくさん出会える合同説明会は、効率が良いというメリットがとても大きいと思います。

就職エージェントを利用する

企業選びに悩んでいる人におすすめなのが、就職エージェントの活用です。

就職エージェントとは

学生一人ひとりにアドバイザーが付き、企業紹介をおこなうサービス。選考対策など内定までをフルサポートしてくれる。

中小企業やベンチャー企業など、就職エージェントでしか扱っていない求人も存在するため、ナビサイトでは出会えないような企業に巡り会えることもあります

また、自分の志望する業界だけでなく、近しい業界などの企業を紹介してくれる可能性もあるので、自分の視野を広げるという意味で活用してみても良いでしょう。

横山 慶一

プロフィール

就職エージェントはキャリアアドバイザーと呼ばれる専門家が個人的に学生をフォローしてくれるサービスなので、自分のニーズにあったサポートや求人先の紹介が得られます。

しかし、エージェントの裁量や持っている情報に左右されるデメリットもあるので、従来の就活と平行して活用することががおすすめです。

就活イベントに参加する

就活イベントとは、採用支援会社や就職エージェントなどが主催する座談会や選考会、セミナーなどを指します。

企業を知るという観点では、合同説明会よりも小規模でおこなわれるため、採用担当者ともコミュニケーションが取りやすく、企業についてより深く知ることができます

また、他大学の学生と接点を持ちやすくなります。ほかの大学の学生だからこそ、知り得る情報などを交換できるのもメリットです。

就活イベントを検索できるサービスもあるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

おすすめの就活イベント検索サイト

口コミサイトを活用する

口コミサイトでは、選考に参加している学生やこれまで選考に参加してきた先輩たちの就活体験記が記載されています。

自分と同じ業界を受ける人はどんな人がいるのか、ほかにどんな企業を受けているのかを知ることができるので、自分と似たような価値観の人がいたら、参考にすると良いでしょう

注意点として、あくまで匿名の投稿になるので、書いてある情報をすべて鵜呑みにしすぎないようにしましょう。次で紹介する口コミサイトを参考にして、ぜひさまざま比較してみてください。

上原 正光

プロフィール

口コミサイトは、匿名の人によるコメントなので、悪意を持った嘘や誇張された書き込みがあります。内容がすべて正しいと思い込まないように十分な注意は必要です。

しかしながら多くの人が書き込んでいるので、就活の大きな流れを掴むことはできます。

⑤業界・企業研究をする

業界・企業を絞ることができたら、業界研究・企業研究を実施して、理解を深めていきましょう。

業界・企業研究では、具体的に売上高や業界での企業間の関係性、企業ごとの強みなどを押さえていきます。業界や企業への理解を深めることで、業界や企業に対して魅力的に感じていることを具体的に話すことができるので、面接での話がより説得力あるものにすることができます

一方で、業界研究・企業研究が甘いと、実際の面接などで聞かれる志望動機が浅いものになってしまい、企業側に「あまり志望度が高くないのでは?」といった印象を与えてしまいます。

小峰 一朗

プロフィール

業界・企業研究をするということは、自分とマッチングする相手をより深く理解するということです。

人間関係と同じで、相互理解があって初めて信頼関係が築けるということですね。

なので、このステップが疎かになると、志望動機も表面的になり選考に通過しづらいですし、運良く選ばれたとしてもミスマッチが起こりやすい、ということになります。

参考となる書籍を読む

企業のつながりや立ち位置、売上高の順位など、各業界の動向を知るためにおすすめなのが、「業界地図」と呼ばれる書籍を読むことです。

業界地図では、業界ごとに押さえておきたい基本知識をまとめてあるので、企業のつながりなどをひと目でわかるようになっています。

また、より具体的な部分を知りたい場合は、志望企業の社長や創業者が出している書籍を読むこともおすすめです。出版している企業とそうでない企業がありますが、出版している場合は、その会社の事業への想いなどを知ることができるので、ぜひ読んでおきましょう。

横山 慶一

プロフィール

業界地図は書籍として出版されるため情報がやや古くなります。今日の社会状況や業界は変化が著しく動きも速いです。

企業が新領域に進出したり、まったく異なる業界の大手企業が突然連携したりするので、常に最新情報を入手するため、経済界の定期刊行物も見るようにしましょう。図書館やキャリアセンターでも閲覧可能ですよ。

企業HPを見る

企業HPでは、主な事業や採用ページなどがあり、どんなサービスがあるのかや実際に働く社員へのインタビュー、求める人物像を記載してあります。特に求める人物像では、どんな人が働いているかを詳しくみることができます

また、上場企業であれば、IR情報を出しているので、売上の推移や取引企業、今後の展望などが詳細に書いてあります。

IRとは

インベスター・リレーションズの略。経営状況や財務状況、業績など、投資家に向けて企業が発信していく情報。投資家向け広報と呼ばれることもある。

IR情報は上場企業のみが発表しているもののため、すべての企業の経営について知ることができるわけではありませんが、読んでおくと経営状況などを知ることができるのでおすすめです。

IR情報は少し難しそうなイメージがあります。どのように見れば良いでしょうか?

横山 慶一

プロフィール

代表者のビジョンが書かれている部分に目を通してみよう

大手企業は毎年冊子体としてIR情報を発行しているところもあります。

内容はIR情報に限らず、企業のことを一般の皆さんにわかりやすく解説した企業ガイドブックのようなものになっています。

ホームページには、過去のIRレポートをアーカイブしている企業もあり、それらに目を通すと会社の歴史や経営方針の変遷がよくわかります。

財務状況などは少し難しいかもしれませんが、代表者自身が、会社がどのようなビジョンをもって何を実現しようとしているかを語っているので、必ず目を通しましょう。

そして、具体的にどのような計画を持ってその年に具体的に何をおこなうのか書かれているので、入社後の自分がどのような仕事をしたいかイメージしやすくなります。

会社を応援してくれている一般の人々(ステークホルダー)向けに書かれているのでわかりやすく、読みやすいですよ。

OB・OG訪問をする

OB・OG訪問とは、具体的な業務内容やリアルな働き方、働く人のキャリア・人生設計など、企業の実態を実際の社員から聞くことができる場です。

書籍や説明会では知り得ない情報を知れたり、自分がわからない点を教えてもらえるのでおすすめです

実際にOB・OG訪問をするにあたって、どんなふうに進めていけばいいか、どんな質問をすればいいのかわからないという人も多いかと思います。次の記事では、OB・OG訪問における事前準備や当日の流れについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

インターンに参加する

インターンシップでは、会社の説明会や実際に働く社員との座談会などが実施されるため、OB・OG訪問同様に、企業のリアルな部分について知ることができます。

また、事業体験や業務体験など自社の仕事を体験してもらうというテーマでグループワーク・グループディスカッションもあるため、ワークを通して、実際の仕事について深く理解していくことができますよ

次の記事では、大学2年生向けにインターンの事前準備や選び方を解説しています。参考にしてみてください。
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説

ここまで就活の事前準備について解説しました。以下の記事では就活でやるべきことをまとめています。時期別でも解説しているので参考にしてみてください。

就活全体でやること
就活で必ずやること一覧|時期・状況別で必須の対策を厳選!

時期別のスケジュール
就活は何から始める? 必須準備をキャリアのプロが時期別に解説!

就活における選考対策のやり方7ステップ

就活における選考対策のやり方

  • ビジネスマナーを押さえる
  • 身だしなみを整える
  • WEBテスト対策をする
  • 履歴書を作成する
  • エントリーシートを作成する
  • グループワークの対策をする
  • 面接対策を実施する

ぶっつけ本番で選考に臨む人もいますが、それぞれをしっかりと押さえることで精神的にも安心して選考に臨むことができるので、ここで解説する7つをしっかりと押さえていきましょう。

上原 正光

プロフィール

たとえば、面接では普段あまり考えたり話をしないことが多く聞かれます。

即答することが難しかったり、より良い回答をすることが難しかったりする人が大半だと思います。

面接の対策をすることで自分自身をよりよく表現することができるようになったり、緊張していても応対できるようになるものです。

①ビジネスマナーを押さえる

社会人になると、ビジネスマナーを求められます。ビジネスマナーは相手との信頼関係を構築するうえで必要不可欠なものです

就活でも同様で、ビジネスマナーを押さえておくことで、採用担当者や面接官などに好印象を与えることができます。

具体的なビジネスマナーとしては、次が挙げられます。

押さえておきたいビジネスマナー

  • 言葉遣い
  • 敬語
  • 面接での態度
  • 面接での入室の仕方
  • 面接での退室の仕方

学生の皆さんにとっては、なじみのないもののため、マナーが押さえられず、企業に悪印象を与えてしまうといったこともあります。しっかりとマナーを押さえて、面接に臨んでいきましょう。

小峰 一朗

プロフィール

仕事というのは、一人で完結することはありません。特に企業では社内・社外含めてさまざまな人たちとのかかわりがあります。

ビジネスマナーというのは手段であり、かかわる人たちと気持ちよく仕事をおこなうことがその目的ですよね。逆に言うと不快な印象を与えないことが大事です。

なので、今のあなたを客観視すること、つまり相手にどう見えているかを常に意識しながら発言したり行動したりすることがとても大切です。

次の記事では、就活の面接におけるマナーについて解説しています。受付から退室後までの一連のマナーやWEB面接・集団面接でのマナーなど網羅的に解説しているので、参考にしてみてください。
面接マナーを攻略! 不合格を避ける基本からWEB対策まで完全網羅

②身だしなみを整える

メラビアンの法則

第一印象は、その後の評価に影響を与えます。印象が良い学生は、良い影響を与えますし、印象が悪いと評価に悪影響を与えてしまう可能性があります

人は人は会った瞬間の見た目で第一印象を形成する傾向にあります。これはメラビアンの法則と呼ばれています。

メラビアンの法則

人と人がコミュニケーションを図る際、与える情報に矛盾があると、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で優先して処理をするという法則

身だしなみは視覚から得られる情報です。なるべく良い印象を与えるためにも、次で解説していく内容を押さえて、身だしなみを整えていきましょう。

リクルートスーツを買う

ベンチャー企業やIT企業などでは、企業によっては私服での参加もOKですが、就活は基本的にスーツでの参加が求められます。したがって、リクルートスーツを購入して臨みましょう。

スーツにも着用マナーが存在し、ジャケットやシャツの色味・サイズ感などさまざまなことを押さえておく必要があります。大学入学時に購入したスーツではなく、就活用にリクルートスーツを購入しましょう。

リクルートスーツを購入するにあたって、どのようなものを選べばいいかわからないという人もいるかと思います。次の記事では、スーツ着用時のマナーや私服OKの場合に押さえておきたいポイントについて解説しています。
面接の服装に迷う学生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅

散髪などをする

学生の身だしなみが選考に影響する割合

整髪料の生産・販売をおこなうマンダムが、企業の採用担当者向けに実施した学生の身だしなみについての調査では、「身だしなみを気にするか否か」という質問に対して、全体の93.2%が「気にする」と回答しました。

このように、就活における身なりは学生のパーソナリティと関係しないものの、面接における印象に影響を与えます。なるべく好印象を与えるためにも次を参考に散髪などをし、清潔感は意識してください。

清潔感を意識するために髪型で押さえておきたいポイント

男性
・前髪は目にかからないようにする
・耳周りを出す
・襟足はジャケットの襟にかからないようにする
・ボサボサな印象がない

女性
・色(地毛の色が無難)
・長い髪はまとめる
・前髪は額が出て眉毛が見える長さである
・アクセサリー類は付けない

身だしなみは合否にどれほど影響するのでしょうか?

上原 正光

プロフィール

あまりに整えられていない場合は合否に影響することがある

極端な例ですが、不潔な人と毎日過ごすのは不快です。将来、お客さんと対面する機会があってもプラスのイメージは与えないことでしょう。

就活の時点で身だしなみに気を遣えていないのであれば、入社後も同じ状態であろうと企業は想像します。

そのため、ひどい場合には選考時の身だしなみが合否に影響してしまいます。

③WEBテスト対策をする

WEBテストとは

応募者の能力や性格を見極めるためのオンラインテスト。テスト内容としては、言語や計数といった能力検査と、社会適合性やストレス耐性を測定する性格検査の2つに分かれる。能力検査の科目は複数あり、企業によって科目数は異なる。

能力診断の対策は、過去問や問題集で練習してみましょう。また、性格診断では、問題数が多く、自分の性格がわからないと答えられない問題が多く存在します。しっかりと自己分析をおこないましょう。

横山 慶一

プロフィール

WEBテストは、問題量が多く、集中して解く必要があります。

また、ネットワーク環境が切れるとデータがなくなってしまったり、送信できないといったトラブルが起きてしまいます。

とっさの事態でも慌てないよう、テスト自体に慣れておくことが大切です。

次の記事では、WEBテストの種類や対策方法、受検までの流れについて解説しています。ほかにも選考対策としてやるべきことが多い中で、効率よく準備していくためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
WEBテスト対策完全版|効率重視で準備する方法を徹底解説

こちらの記事では例題や受検する際の注意点についても紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
確実にWebテスティングを突破する3つの対策|例題や問題集も紹介

④履歴書を作成する

書類選考時に提出を求められるのが履歴書です。履歴書には細かいマナーが存在するため、採用担当者に好印象を残すためにも、しっかりと要点を押さえて、作成していく必要があります

まずは用意するべきものを準備して、履歴書の書き方を押さえていきましょう。

用意するべきもの

履歴書というとアルバイトなどで提出が求められ、作成したことがある人も多くいるかと思います。アルバイトと異なり、就活では事前に準備しておくものがいくつか存在します

具体的には以下の通りです。

用意するべきもの

  • 履歴書
  • 証明写真
  • ペンと下敷き
  • 印鑑・朱肉・印鑑マット
  • クリアファイルとA4の白い封筒
  • 就活用のメールアドレス

履歴書は「市販のもの」と「大学指定のもの」とで2種類に分けられます。企業からの指定は基本的にありませんが、大学指定のものを利用するのが無難でしょう。

書き方

履歴書の作成方法には、PCと手書きの2種類があります。

基本的に見やすく効率的に作成できることから、PCで作成するのがおすすめですが、企業によっては手書きでの提出を求める場合があります。応募企業は履歴書の作成方法がPCで問題ないのかを確認してみましょう

また、空欄や誤字脱字、略語はないようにしましょう。履歴書は公的な書類です。しっかりと正しい情報を記載して、ミスなく記載してください。

次の記事では、履歴書の書き方から提出方法、マナーについて解説しています。履歴書を作成する人は次の記事を参考に、正しい知識を得て、書類選考を突破していきましょう。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説

アドバイザーコメント

履歴書は些細なミスが命取り

企業と最初の接点となるのが履歴書です。それだけに、些細なミスが第一印象を左右することになるかもしれません。注意して作成しましょう。

まずは、誤字・変換ミス。意外と起きやすく、社名を間違えてしまう人もいます。次にコピペのミスにも注意が必要です。他社向けに書いた文章や古い内容をそのままコピペしてしまうことのないように注意しましょう。

手書きの場合は書き間違えの対処に注意しよう

また、手書きを指定された場合には、特に書き間違えの処理に注意が必要です。修正液や修正テープで訂正するのは避けて最初から書き直すようにしましょう。志望度が低いと思われてしまいます。

写真は、第一印象を形づける決め手の一つ。自分を適切に表現できているのか確認しましょう。最近は、写真の修正ができますが、修正しすぎて別人かと思える様な出来映えになっている例もあります。修正のしすぎには注意してください。

履歴書は手書きかPCかによって、印象が異なります。次の記事では、履歴書を手書きで書くかPCで書くかを悩んでいる人向けに、それぞれのメリット・デメリットを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
手書きの履歴書の印象は? PCとの効率的な使い分け術も解説

履歴書の記入欄で多くの人が悩むのが、「長所・短所」です。次の記事では、履歴書における長所・短所の書き方やアピール方法について、例文を交えて解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
例文25選|履歴書の長所・短所の書き方と選考通過に導くポイント

⑤エントリーシートを作成する

書類選考において、履歴書と別に提出が求められるのがESです。ESでは、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)や志望動機、自己PRの提出が求められます

企業の採用担当者は何百、何千ものESを読みます。面接官の印象に残るESを作成する必要があります。

ESは作成に苦戦する人も多くいますが、ポイントを押さえていけば、熱意を最大限にアピールすることができます。次で解説していく内容を参考に、面接官の印象に残るESを作成してください。

学生時代に力を入れたこと

学生時代に力を入れたことを企業が聞く目的は、実際に活躍できる人材かを見極めるためです。したがって、単に学生時代の経験談を話すのではなく、「実際に入社した時に活躍しそうだな」と思わせる再現性が大事です

学生時代の取り組みから具体的なエピソードを振り返り、企業の求める人物像に合わせて、エピソードを選定して伝えていきましょう。

具体的なエピソードの振り返り方やガクチカを作成する際の構成、伝え方については次の記事で参考にしています。再現性が伝わるガクチカを作成するために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説

志望動機

志望動機とは、入社意欲や業務への熱意、入社後に活躍できるポテンシャルがあるということをアピールするためのものです。

したがって、企業研究や業界研究で実施した企業や業界に対しての魅力や実現したいことを、自身の経験を交えてアピールしてくださいね

また、伝え方も重要です。熱意をうまく伝えるためにも、わかりやすい構成で第三者に添削してもらいながら作成していくのがおすすめですよ。

書類で提出する志望動機と面接で話す志望動機は同じでも良いのでしょうか?

小峰 一朗

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一貫性を持たせるために基本は同じであると良い

書類で提出した志望動機と面接で話す志望動機は、同じであることが基本です。思いつきで書いたり話したりしていると一貫性や誠実さを感じられず、信頼関係を築けないからです。

ただ、書類で書いた時点と面接のタイミングに間があいていて、自身の考えや感情に変化があった場合は、その変化の経緯や背景を根拠として説明すれば問題ないと思います。

就活とはいわば、学生から社会人になるための成長への転機です。その変化を自身の成長として言語化できれば、逆に良い自己PRになるかもしれません。

志望動機には作成するうえで押さえておきたい4つのステップが存在します。次の記事では、志望動機の作成に必要な4つのステップについて例文を交えて解説しているので、参考にしましょう。
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ

自己PR

自己PRを通して企業は、強みや経験が企業の求める人物像と合っているかどうか、入社後に活躍できるかどうかを見ています。高評価を得るためにも、ありきたりな強みをアピールするのではなく、企業の求める人物像とマッチした強みをアピールしてくださいね

また、文章の構成についても、論理的で伝わりやすく、採用担当者の目を引くキャッチコピーなどを用いて、自己PRを作成すると良いですよ。

上原 正光

プロフィール

企業によって求める人物像の特徴は違います。そして、自分自身の表現の仕方はいろいろあるはずです。

企業の求める人物像に合わせた表現をするといいでしょう。

次の記事では、ESの自己PRを作成する際に押さえておきたいコツについて、上記で解説した内容をより具体的に解説しています。これから自己PRを考える人はぜひ参考にしましょう。
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説

⑥グループワークの対策をする

書類選考を通過した後に、学生の集団でのかかわり方や人柄を確認することを目的に、グループワークがおこなわれるケースもあります。

グループワークでは、出されたお題に対して、成果物を作成したり、最終的にプレゼンをおこなったりするなど、企業によって実施内容はそれぞれです。ですが、グループワークを突破しない限り、次の選考に進むことはできないので、しっかりと対策をして臨みましょう。

グループワークの具体的な実施内容や対策方法については、次の記事で詳しく解説しています。対策が難しいものだからこそ、進め方や押さえるべきポイントを押さえて、突破しましょう。
グループワークは何が見られている? 進め方や対策など徹底解説

⑦面接対策を実施する

就活における選考で最大の関門といえるのが面接です。面接は1つの企業でも複数回おこなわれるため、しっかりと対策をして臨む必要があります。

面接も「WEB」「個人」「集団」と複数種類に分かれるため、解説していく内容を参考にしっかりと対策をおこないましょう

WEB面接

対面面接とWEB面接の違い

新型コロナウイルス感染症や選考の効率化の影響もあり、最近ではWEB面接が主流となっています。WEB面接は、対面面接と異なり、声がこもってしまったり、話の抑揚が伝わりづらいため、対面面接以上にハキハキと話したり、あいづちを大きく打つなど、好印象を残すために工夫する必要があります

また、インターネットの通信環境やツールのアカウント、背景の準備など、環境整備をしっかりとおこないましょう。

小峰 一朗

プロフィール

WEB面接で他に押さえておきたいポイントとしては、対面と異なり自分の見え方をコントロールできるということです。

たとえば、顔が暗かったりしたら、場所を変えたり照明を設置したりできますよね。ZOOMであれば照度を変えたり、背景を変えたりいろいろできるわけです。画面の中の自分をより自分らしく映るようにコントロールしてみましょう。

ただ対面で会ったときに、あまりギャップを感じないようやりすぎには注意してくださいね。

WEB面接は対面と異なり、イレギュラーが多いことからどのような準備をしていけばわからないという人も多いかと思います。以下の記事ではWEB面接で必要な準備から対策まで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
WEB面接マニュアル決定版|よくある失敗を押さえた攻略法5選

個人面接

個人面接とは、面接官と学生の1対1でおこなわれる面接を指します。

個人面接で聞かれることは想定しづらいものかもしれませんが、前述した口コミサイトなどでは、面接で聞かれた質問なども投稿されている場合があるので、それらを参考に対策を進めていきましょう

また、個人面接では対話形式でおこなわれる場合もあり、ついつい気が緩んでしまうものです。改めて、個人面接の前に面接での態度や言葉遣い、敬語などをしっかりと押さえて、臨んでいきましょう。

横山 慶一

プロフィール

個人面接では話す内容の他、印象も重要視されます。印象とは、言葉遣いや話し方、身なり、マナーなどです。ヒゲのそり残し、派手なネイル、スーツやワイシャツのしわなど、清潔感を保つことには注意してください。

次の記事では、面接における事前準備から最終面接までそれぞれ解説しています。それぞれで見られるポイントなどを押さえて、面接突破につなげていきましょう。

◆面接準備
面接の準備完全版|あなたを最大限に魅せる17の土台作り

◆一次面接
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説

二次面接
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説

最終面接
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説

集団面接

集団面接では、ほかの学生も参加しているため、自分だけ持ち時間を長くして話し過ぎてしまわないなど、他者に配慮して進めていく必要があります

加えて、ほかの学生が話している時にしっかりと話を聞いているかどうかや、ランダムに質問された時や挙手を求められた時に適切なアピールができるかも求められます。

また、ほかの学生と比較されるため、身だしなみや言葉遣い、態度といった立ち振る舞いも選考結果に大きな影響を与えます。冒頭で解説した身だしなみやビジネスマナーをしっかりと押さえておきましょう。

上原 正光

プロフィール

他人と比較されてしまうので、特に基本的なマナーには注意してください。

緊張のあまり、キョロキョロしたり、落ち着かない態度を取らないようにしましょう。

また、自分の話だけに集中するのではなく、他の人の話にも集中してください。他の人と発言内容が同じでも問題ありません。

思ってもいない内容に急に変える必要はありません。自分の考えや意見で素直に発言しましょう。

集団面接の詳しい流れやマナーはこちらの記事で解説しています。集団面接に不安を抱える人は、ぜひ参考にしてみてください。
グループ面接で飛びぬける極意|陥りがちな失敗を攻略しよう

就活における入社先選択のやり方3ステップ

選考を突破すると晴れて「内定」です。

複数内定をもらっている人はどの内定先も魅力的に感じてしまったり、どの内定先も魅力に欠けるといった場合があります。また、内定先が1つの場合でも承諾するかどうか悩んでしまうといったことがあるかもしれません。

人生を左右する大きな選択だからこそ、ここで解説する方法を押さえていきましょう。

①就活の軸と照らし合わせる

就活の軸の構成要素

  • 仕事に求めるやりがい
  • 興味関心のある分野
  • 能力が発揮できる分野
  • 働く場所
  • 職場の環境や福利厚生といった制度
  • 企業の知名度

就活の軸は、複数の会社に内定をもらった際に何を優先するか優劣をつける手段となります。どの企業も就活の軸とマッチしている場合は、それぞれの企業の長所と短所を洗い出してみて考えることも効果的ですよ。

また、内定している企業が就活の軸に当てはまっていない場合は、就活を続けることも選択肢の1つです。あくまでも自分が納得して入社し、仕事をすることができるかどうかを大切に選択しましょう。

②複数の社員と話す機会を作ってもらう

就活の軸で決めた判断基準を満たすためだったり、より納得感を得たいと考える場合は、企業の採用担当者にお願いして、社員と話す機会を作ってもらうこともおすすめです。

実際に働く社員に話を聞くことで、自分が不安に感じている部分や情報不足となっている部分を解消してみましょう。気になる部分を解消することで、より納得感を持って選択することができます

どの企業も常設的におこなっているわけではないので、まずは企業の人事など、採用担当者に相談してみてください。

③周囲に相談する

内定先の選定で陥りがちなのが、自分ひとりで決めてしまうことです。

入社して仕事をするのは自分なので、自分自身の意見をしっかりと反映して決めることは重要ですが、家族や周囲の信頼できる社会人など、第三者からの意見も判断基準に加えましょう。

自分の主観的な見え方だけではなく、第三者の客観的な意見も盛り込むことで、新たな気づきが生まれて、より精度高く選択することができますよ

アドバイザーコメント

専門家はフラットな立場でアドバイスをくれる

内定を承諾する際に考えておきたい他の観点としては、キャリアコンサルタントやキャリアカウンセラーのような「専門家に相談する」ということです。家族や信頼できる社会人の意見を聞くことも大切ですが、これまでのあなたをよく知っている分、そのアドバイスにはつい頼ってしまいがちです。

前述のような専門家であれば、あなたの就活の軸を理解したうえで、客観的な視点から、あなた自身が意思決定できるようにかかわってくれると思います。

自分の人生に責任を持って意思決定しよう

自分で意思決定すること、いわゆる「自己決定」することはとても難しいことです。あとで後悔しても言い訳できませんし、他責にすることもできません。かなりの覚悟と勇気が必要なことです。

ですが、自己決定することで、自分の人生に責任をもって、言い訳したり、人のせいにしたりせず、一生懸命がんばることもできるわけです。

それが中長期的に、あなたを社会人として大きく成長させるとも言えます。なので、あなたの人生における職業キャリアの最初の選択を「自己決定」するということは、とても大事なことだと思います。

次の記事では、内定承諾の決め方について解説しています。学生が見落としがちな視点ややりがちな失敗も盛り込んであるので、入社後に後悔しないためにも記事を参考に、入社先を選択しましょう。
内定承諾に迷う人が持つべき判断基準|NGな考え方も解説

人生を左右するからこそ慎重になってしまう就職先の選定ですが、次の記事では就活前の就職先の決め方や内定後の意思決定の方法を解説しています。参考にしてみましょう。
就職先の決め方決定版|学生が見落としがちな視点と注意点を徹底解説

効率良く就活を進めるやり方4選

効率良く就活を進めるやり方

  • スカウトサイトを利用する
  • 逆求人イベントに参加する
  • 早期選考枠を狙う
  • 知り合いやOB・OGなどに企業を紹介してもらう

ここまで就活の事前準備から内定先の選定までを解説してきました。就活は全体的にやるべきことが多く、準備や対策にしっかりと時間をかけて臨んでいく必要があります。

ですが、最近では就活系のイベントやツールも増えてきているため、効率よく進めていく方法も存在します。次で解説する方法を参考に、就活を効率よく進めていきましょう。

①スカウトサイトを利用する

就活サービスの中には、プロフィールや自己PRなどを登録したら企業からスカウトが届く、逆求人型のスカウトサイトが存在します。スカウトサイトを利用することで、自分ではアプローチすることができなかった企業に出会える可能性もあり、効率的に企業探しをおこなうことができます。

さまざまな企業が登録しているため、自分が今まで検討していなかった企業からスカウトが届いたりするなど、新しい気づきや発見があります

また、スカウトサイトには、自己分析ツールなども存在するため、自分の強みや弱みの発見など、自己分析に役立てることもできます。次で紹介するものを参考に、自分にあったサービスを利用してみてください。

小峰 一朗

プロフィール

スカウトサイトは、自分の特徴を踏まえたうえで声を掛けてもらえるので、ある程度の興味は持ってもらえているという前提もあり、効率的とも言えます。

②逆求人イベントに参加する

逆求人イベントとは

企業が学生を指名する採用イベント。知名度に関係なく1対1で面談できる。

逆求人イベントでは、会場に企業担当者と学生が複数人集まり、学生が企業に向けて、自己PRなど、プレゼンをおこないます。企業側は学生のプレゼンを聞いて、気になる学生を選んだ後にその学生と1対1で面談をします。

企業と1対1で面談をするため、説明会や合同説明会などでは得られない具体的な情報を知ることができます

また、企業に対して実施する自己PRでは、企業からフィードバックをもらうことができるため、プレゼンテーション能力やアピール力を向上させることができます。

③早期選考枠を狙う

内閣府主導の就活ルールでは、6月からの選考開始が基本です。

しかし、企業によっては早期選考枠を設け、インターンに参加した学生に対して、早期から選考を実施しています。そのため、インターン参加は早期選考枠に参加できるチャンスなので、積極的に参加すると良いです。

インターンに参加する以外で企業の早期先行枠に参加する方法はあるのでしょうか?

横山 慶一

プロフィール

企業に問い合わせしてみよう

以前は企業の中には、公平性を保つため就活スケジュール以外で学生に接することを避ける企業もありました。

ですが、最近は学生からの問い合わせに対して、柔軟に対応してくれる企業が増えました。そのため、企業HPの問い合わせフォームなどを通じて、企業に問い合わせしてみるのも手です。

インターンが採用活動として認められることになったこともあり、はやくから就活として積極的に企業に問い合わせをするなど接点を作ることが可能になっています。

④知り合いやOB・OGなどに企業を紹介してもらう

自分のことをよく知る知り合いやOB・OGに企業を紹介してもらうことで、企業のリアルな部分を具体的に知ったうえで、選考に参加したり、入社することができるため、入社後のミスマッチを未然に防ぐことができます。

また、入社後も知り合いやOB・OGが企業にいるため、新しい環境でも安心して働くことができるというメリットがあります。

何より、企業を探す手間が省けたり、知りたい情報を簡単に得ることができるのでおすすめです。知り合いやOB・OGなどに興味があれば、積極的に紹介してもらいましょう。

横山 慶一

プロフィール

学生に自分の企業の紹介にきてくれるOB・OGはまだ若く、会社全体に対して客観的に話せるとは限りません。

また、会社の印象をよくしたいあまり誇張したり、逆のこともありえます。知り合いやOB・OGの話を聞くだけでなく、できるだけいろいろなポジションの人から話を聞く機会を持つことも大事ですよ。

時間がある人におすすめしたい! 差がつく就活のやり方

「志望企業の人気が高い」「アピールできることが少ない……」といった悩みを抱える人もいるかと思います。また、より内定に近づくために、周りと差をつけていきたいという人もいるのではないでしょうか。

自己分析やサマーインターン・ウィンターインターンの参加、業界・企業研究など、ここまで解説してきたことを着実にやることが最優先ですが、時間がある人は次で解説することを実施して、周りの学生と差をつけていきましょう。

長期インターンに参加する

長期インターンとは

実際の企業で半年以上、有給で働くことができる制度

長期インターンでは、実際の社員とほとんど変わらない業務をすることが求められており、実務経験やスキルを学生のうちに身につけることができます。

実際に営業のインターンを実施して、営業が向いているとわかれば、志望動機や自己PRでアピールすることができますし、営業が向いていないのであれば、説得力を持って、ほかの業務をやりたいとアピールすることができます。

このように実務経験がアピールになったり自己分析にもつながるので、長期インターンはおすすめです。長期インターンを実施している企業は限られているため、次のサイトを参考に探してみてください。

おすすめの長期インターン求人サイト

上原 正光

プロフィール

そもそも実際に体験しないことには何もわかりませんが、長期インターンでは、実際に仕事を体験することができます。

さまざまな経験ができるので、自分自身を見つめる良い機会になります。

また、自分の興味関心を確かめるうえでもインターンシップは重要です。社会人や企業との接点を増やすことで見えてくるものがあるので、おすすめですよ。

有利に働く資格を取得する

たとえば、不動産業界で働きたい人は宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得するなど、自分の志望する企業や業界で必要な資格を就活前に取得することも、就活を有利に働かせることができます。

業界研究や企業研究を進めていく中で、必要な資格やスキルを把握しておき、選考で積極的にアピールしてください。また、資格取得までの過程で努力した点などもアピールに効果的です。

注意点として、入社後に活かすことができない資格をむやみに取得したり、資格取得により学業・就活が疎かにならないようにしましょう。あくまでも将来のために資格を取得しているということを念頭に、資格取得で周囲と差をつけていきましょう。

不動産業界宅地建物取引士(宅建士)
ファイナンシャルプランナー(FP)
金融業界簿記
ファイナンシャルプランナー(FP)
証券外務員
航空業界・商社TOEIC
TOEFL
IT業界ITパスポート
業界別おすすめの資格

小峰 一朗

プロフィール

資格取得を目指す際の注意点としては、その目的を明確にしておくということです。就職に有利だから、というのは手段であって目的があいまいです。

たとえば、やりたい仕事や将来のキャリアビジョンがあって、その実現のために資格を取得したい、といったような取得後の目的をしっかり考えておくことが、就活におけるあなたの輝きを増してくれることでしょう。

次の記事では、就活に有利な資格について、アピール方法や注意点を交えて解説しています。「自分が目指す業界ではどんな資格を取ればいいのか」や「効果的に資格をアピールする方法」を知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

スキルを身につける

たとえば、IT業界ではエンジニア、デザイナーといった職種があるため、プログラミングやWEBデザインに必要なデザインスキルなどを押さえておくと、志望動機に説得力が増すだけではなく、即戦力として活躍できることをアピールできます。

また、ほとんどの企業ではパソコンを用いて仕事を進めていくため、PowerPointやExcelといったWindows Officeのスキルもアピールにつながります。

スキルを習得していく過程もガクチカや自己PRでアピールすることができるため、おすすめですよ

横山 慶一

プロフィール

就職活動は、多くの人と接したり、複数のイベント(やるべきこと)を効率的にこなしていく総合的な活動ですね。

メモの取り方や、スケジュール管理、習慣づけなど社会に出てから必要となる小さなスキルを身につけるとても良い機会です。日常生活の中での発見を習慣化することも忘れずに!

就活のやり方を丁寧に押さえて、内定を獲得しよう!

就活における事前準備や選考対策などにもそれぞれやり方が存在します。やるべきことが多く、気が遠くなってしまう人もいるかと思いますが、就活は人生を左右する重要な分岐点です。

内定を獲得することを目的とせず、自分の将来のためにしっかりと自分の特性を押さえて、いきたい業界や企業に入社しましょう。

この記事で解説したことや紹介している記事を参考に、就活のやり方をしっかりと押さえて、後悔のないように進めてくださいね。

アドバイザーコメント

自分自身を見つめ直して行きたい業界・企業を整理しよう

就活の出発点は、自分自身をよく見つめてみることです。人生の中でも、なかなか自分自身を見つめる機会はないので、貴重な機会と言えます。

職種や業界、その会社を選んだ理由など、きちんと整理してみましょう。十分に準備することで就活を順調に進めることができます。

なるべく多くの人と接点を持つことが大事

ネット情報や友達の進み具合は大いに気になりますが、これらに惑わされることなく、困ったときや悩んだときには、キャリアセンターやキャリアコンサルタントなど専門家の力を借りてみることが有効です。

多くの人がサポートしてくれるので、一人で悩み込んでしまうことがないように積極的に活用すると良いでしょう。

就活の期間は、社会や企業を詳しく知ることができる唯一といっても良い機会です。気になる会社と積極的に接点を持ち、多くの社会人と話をすることでさまざまな経験を楽しんでくださいね。

皆さんの将来にとって大きな宝物になることでしょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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